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政権交代、仕上げはマスコミ改革で。 [今日のニュース]

予想通り民主が圧勝でついに政権交代です。たしかフランケン岡田幹事長(←rioイチオシ)だったと思いますが、「選挙で勝ったら4年間絶対に解散しない」と明言しておりました。カチコチの原理主義と言われるフランケン岡田のことですから、しないと言ったらしないのでしょう。鳩山ユッキーナが故人献金疑惑で逮捕されないことを願うばかりです。なんか捜査が始まったようですし、いまや小沢イチローよりもやばいかも。

それはさておき、今回の主権者の判定はカンペキだったのではないでしょうか。負けたのは自民と公明のみ。例外的に国民新党のおとなしそうなほうの亀井が自民の竹下一族に負けるというハプニングはありましたが、それ以外は社民も共産も現有維持です。

しかも、自民が負けた負けたと大騒ぎしていますが、解散前の民主の議席とほぼ同じ。負けた公明と、解散前の社民、共産、国民(新党日本とみんなの党を加えてもOK)の合計もそれほど変わらず。これだけうまい具合にコントロールできるとは。郵政選挙で小泉にいいように踊らされた反省が活きたのでしょう。また一つ成熟した国家へと近づいたと国民の一人として喜ばしく思っております。

解散前からひたすらアンチ民主を貫いてきた読売新聞は、いまも民主への不安を煽る記事を連日掲載しつつ、「民主が勝ったのではなく自民が負けたのだ」と当たり前のことを繰り返しています。おそらく、政界を牛耳っているつもりのナベツネが、大連立が失敗に終わったことを恨みに思い、子飼いの幹部たちに民主叩きをさせているのでしょう。

そもそも、2大政党制の本質は「いいほうを選ぶ」ことではなく、「悪いほうを消す」ことにあります。「よりマシを選ぶ」ともいいます。それが成熟した国家の現実で、イギリスなんかはずーっとそんな感じです。自民はある意味、この本質をわかっていて、民主を”悪いほう”に仕立てようとネガティブキャンペーンに必死でした。「民主が政権をとると日本人が消滅する」とかものすごいことを書いたビラを配っていたほどで、どこかのカルト教団かと思いましたぜ。

まあ、終わったことはいいでしょう。問題はこれから。小泉・竹中が破壊した社会保障の復旧を急がねばならないのはもちろんですが、今のタイミングでしかできないこともあります。以前も同じことを書きましたが、ここでもう一度、強く訴えたいのが「マスコミ改革」です。

戦後の政治体制を支えてきたあらゆる組織・団体は、少なくとも一度は憂き目をみて変革を迫られています。戦没者遺族系の団体は高齢化や有力議員の死去、郵政系は分社・民営化、医師会は医療崩壊、労組は組織率の低下と弱体化、宗教系は創価学会の政権入りなどなど枚挙にいとまがない状態。

そんななか、唯一手つかずの状態で生き残っている”権力”がマスコミ、特に新聞です。部数は右肩下がりを続けているのに”公称”部数で広告料を設定したり(←ほとんど詐欺じゃないのか)、エコについてあれこれと書きながら世界中で木を切り倒して新聞紙にしたり、そんないい加減な企業活動をしながら社員に高給を出していても、それについて報道するメディアがないのでやりたい放題です。

なんでそんなことが可能なのか。大きく分けて理由は3つ、つまり、新聞業界が「再販制度」(再販売価格維持制度)と新聞特殊指定で守られていること、新聞によるテレビ局支配の実態があること、記者クラブによる情報の独占が続いていることです。

再販制度ってのは、全国一律の購読料にするために書籍などに適用されている制度で、新聞も「情報格差をなくす」という名目で適用されています。都会の真ん中と離島や山間部で新聞の値段が変わるのは民主主義にとってマイナスになるという崇高な理由があるんですね。おかげで、新聞業界は1地域に専売店1カ所というシバリを持つことができ、価格競争をせずに、内容も横並びのまま、戦後60年以上をぬくぬくと生き延びてきたのでした。

再販制度の適用自体は、テレビすら普及していなかった60年前にはただしかったと思います。しかし、もはや過去形。国家戦略で日本中の津々浦々までインターネットと携帯電話が普及したいま、新聞購読料が全国一律である必要性はまったくありません。

自民党はこれまでなんども新聞を再販制度の適用除外にしようと画策してきましたが、ナベツネを中心とした政界工作の前に果たせませんでした。

民主が本気でこの国をいいほうへ変えていこうとしているなら、マスコミが政権を自分たちのコントロール下に置こうとするまえに、もっと言えば、マスコミが民主の出方をまだつかまえていないいまのうちに、新聞を再販制度の適用除外にし価格と品質の競争の世界に送り出すべきです。

そうすればもちろん、現時点でも資金繰りに苦しんでいるいくつかの新聞はつぶれ、再編が始まり、給料は下がるでしょう。それが当たり前だと思います。速報性でテレビやインターネットには勝てず、環境にも悪い新聞が、媒体の能力以上の権力を持っている現状がおかしいのです。

しかも、旧メディアとして凋落著しいはずの新聞は、いまだに系列テレビ局に”天下り”し、人事で支配しています。フジテレビと産経新聞のように、テレビ局のほうが圧倒的に収入面で貢献していても、グループの位置づけは新聞が上です。

↑この仕組みを作り出したのは、テレビ黎明期に郵政大臣だった田中角栄です。当時は郵政省に番記者が詰めて角栄詣でを繰り返していたために、テレビの電波を取ってくる記者という意味で「波取り記者」と揶揄されるほどでした。新聞はテレビをあらたな収入源とすることを目論み、テレビ局は免許事業のため、政治家の介入を防ぐには当時最強のマスコミだった新聞の力を利用するしかなかったという事情がありました。

それが21世紀になっても続いているなんて、異常だと思いませんか?新聞とテレビは、本来ならもっとお互いを批評し合って質を高めていかなければいけないはず。しかし、支配・被支配の関係にある現状では、ナベツネに逆らって巨人戦を減らすぐらいが関の山。情けない状態です。

さらに、この新聞とテレビが全国津々浦々のあらゆる産学官の内部に記者クラブを作り、情報を独占しています。一時期の批判を受け、最近では「そのつど傍聴登録を出せばOK」などという高飛車な規制緩和をしていますが、それでも取捨選択権は記者クラブ側にあり、原則として閉鎖的登録制の組織です。中央省庁ともなると、一つの省にいくつも記者クラブがあったりします。そしてこの記者クラブこそが、マスコミと公権力の癒着の温床となっているのです。

そのほかにも記者クラブの弊害についてはいろいろあるのですが、一口ではとても書ききれないので割愛します。今回、公明の冬柴鉄三を破って勝ち上がった田中康夫が長野県知事時代に記者クラブを廃止した判断をマスコミは一斉に非難しましたが、私は非常に正しかったと思います。田中康夫と親しいと言われている小沢も記者クラブ廃止論を公言しているので、廃止するならいま!です。

いまや最強の権力となってしまっているマスコミの環境を改革してこそ、メディアと公権力の緊張関係が復活し、健全な民主主義へとつながるはずです。

なんか少しの笑いもなく長々と書いてしまいました。ご精読ありがとうございました。


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456

こんにちハ

自民党は田中角栄とともに既に死んでいたのですね。
娘はもう、なんとゆうか…はは。

今回の選挙結果、ネットの果たした役割も大きいと思うんです。
具体的にゆうと地方での自民離れ。
もうネットの前では地方も中央もないでしょう。
農協が自民を切ったのもネットですでに「改革」がなされていたからだと思います。

そうそう、総選挙の直前に、とあるブログでrioさまのお名前を拝見しました。
別人かしらとも思ったのですが、やっぱりご本人でいらしたようですね。
と、なぜかひと安心。

では失礼します。
by 456 (2009-09-02 17:03) 

rio

>456さん、総選挙の直前…とあるブログ…はて…?私が最近書き込んだ記憶のあるブログは、area71さんのところとまりふぁなさんのところだけですが。。。忘れているかもしれません。

古い評論家ほどマスコミの影響を言いますが、ネット世代の主権者たちはすでに、マスコミの言説を相対化する方法をいろいろ見につけてますもんね。

今回の自民の凋落と柔道男子の凋落は原因が同じだと思っているのですが、その先輩格は日本バレーだと思います(哀)。過去の成功体験にすがって思考停止し、時代の流れや環境の変化、世界情勢の進展にまったくついていけなかったという点で、まったく同じですよね。

バレーは20年経ってなお、思考停止のままです。自民は果たしてどうなりますことやら。
by rio (2009-09-02 20:46) 

to

rioさん、こんばんは。

マスコミ改革については、いつになくrioさん、激しておりますね。笑いを挟まないのは珍しい(笑)。政治もマスコミも詳しくはないですが、記者クラブでは、お仕事をもらう代わりに本質的なことは聞いてはいけないという暗黙の了解みたいなものがあると聞きます。それって、本来マスコミがなすべき仕事自体を既に放棄してますよね。

小泉・竹中政権の問題というのは、2004年の労働派遣法改正、製造業への派遣解禁のことですよね。本来、この改正は、人口減少と外国人流入が出来ないという背景もあって、規制緩和による労働力需給のミスマッチ解消という目的があったとは思うのですが、昨年の様な経済危機が起こることを全く想定せず改正に至り、これを企業にサクサクと経営改善と正社員保護に利用されてしまったんですよね。当初の目的に正当性はあったにしても、この状況を予測できず、セーフティーネットも作らなかったことに対しては政策の間違いとしか言いようがないですね。まぁ、その後の竹中氏の就任先を考えると、利権が渦巻いていたことも容易に想像できますけどね。

日本企業は、バブル崩壊後に10年の時を経てようやく業績回復に至りましたが、本来必要である能率改善や技術改善よりも、従業員の削減と給与の削減での労働力分配率低減による改善が主になっている状況があります。国際競争力と言いながら、将来の成長を犠牲にした経営には本当に憤慨します。

民主党の政権奪取については、私の意見も大多数の国民と同じく、一度替えてみればという思いでは賛成です。ただ、次の様な意見も持っています。

バブル崩壊からGDPは現在に至るまでほぼ変わっていないのに対し、財政赤字は600兆円も増えているということは、財政出動によって経済を浮上させている分がある訳で、現時点で税収と支出のバランスが取れていないとは思うのですが、民主党は消費税を上げるよりも問題は無駄使いと主張していますけど、なぜ収入と支出がシミュレーションされないんでしょうか?(単なる足し算なのに...?)。本当に無駄使いを減らすだけで、バランスが取れて財政赤字も解消されていくんでしょうか?。この点に関して民主党に、まだまだ疑問があります。

あとは憲法改正ですね。年金や景気や足元の問題は色々あるんでしょうが、それらの問題解決を進めるにしても、この国の将来像がなければ長期的な腰の座った方針なんか描けないと思うんですよね、本当は。民主党がそこに手を付けるのか、付けられるのか、見守っていきたいと思います。

どこかの国のバレーボールの様に替えても、替えても、変わらないなんて状況が無い様に。
by to (2009-09-02 21:31) 

m

こんばんは。
なるほど、マスコミの民主党への報道の仕方があやふやな印象を覚えたのですが、納得です。
民主には、損得勘定ではなく、未来に繋がる投資をして欲しいです。でないと私の世代が困る!(爆)
地元であるフランケン岡田の手腕に、期待してます。

by m (2009-09-02 22:50) 

hat

rio様に同感です。「大」マスコミこそ構造改革すべきです。
rio様が言うとおり、民主党は権限がおよぶ範囲で、記者クラブを撤廃すべきです。
記者クラブは情報談合といえるような組織です。報道の自由がありません。

選挙前そして今選挙後の、「大」マスコミの、民主党叩き、不安アオリはひどいですね。
財源問題って、麻生が補正予算15兆円を赤字でやった時には何も言わないで、
民主党のこども手当には、財源が無いと叩きまくる。
財源が無いのはどちらも同じでしょう。

財布が軽いのは、今の日本、どこでも、同じです。
(麻生自民党の15兆円)役人の天下り団体が貯め込むのと

(民主党)子育て家庭を支援し、高校無償化、するのと
どっちが、日本国民の利益になりますか?明白でしょう。


選挙中に「責任政党」と言った麻生自民党を「大」マスコミは一切批判しない。
一国の首相が2人続けて1年で自分で投げ出した「無責任」政党はどこですか?(自民党)

そんなアホな自民党は政権担当能力が皆無なのに、
選挙中・選挙後に民主党ばかりを攻撃するのは、明らかに不公正でしょう。

永田町では記者も議員も、中川某を誰でも酔っぱらいと知っていました。
かなり昔から「記者」もですよ。酔っぱらって国会に来たり、会見するなんてしょっちゅうだったのに、「大」マスコミは、何もなかったことにしていました。

「大」マスコミは自民党(あるいは自治体・大企業)と協同歩調です

そしてこれが「記者クラブ」です。
抜け駆けして(例えば「某議員は酔っぱらい」)と書いた会社をクラブから除名して取材不能にするのです。
あるいは、弱小メディアは最初から排除して、「大」マスコミが情報を独占するのです。取材なんて、フリーの記者がやってもいいんですよ。

この9月はまだ、自民党が政権担当で大臣は自民党です。
大臣が責任放棄して、重要な国際会議を欠席してることを、皆さん、知ってますか?
「大」マスコミはほとんど報道しないですからね。
欠席なんて、ありえないでしょう。ヤツらは、まだ大臣報酬をもらってます。

与謝野現財務・金融担当相 G20財務相・中央銀行総裁会議
石破現農林水産相 WTO欠席
二階現経済産業相 WTO欠席

(与謝野大臣は健康問題が理由なので批判できないかもしれません)
by hat (2009-09-03 08:23) 

rio

>toさん、長年の持論をうだうだと述べてしまいました。

記者クラブについては、本質的なことを聞いてはいけないということはないのですが、聞けなくなるんですよ。

たとえば、中央省庁の一般紙・テレビの記者クラブの場合、毎日、山のようなリリースが届き、記者の仕事の第一はそこからの情報の取捨選択になります。横並び体質なので、”落とす”ことは許されません。さらに、行政や企業が”ご説明申し上げます”とばかりに次々やってくるので、その対応だけで日々のメシを食っていけてしまい、思考停止するのです。

その代わり?なのか、日本のマスコミには”夜回り”という独特の悪習があって、読者・視聴者にとって本当に大切な情報は、夜中にキーパーソンの自宅を訪問して裏から教えてもらうという非常にいびつな取材手法を取っています。

ここを正し、マスコミ改革と同時に情報公開法の徹底強化をはかることで、はじめてまともな民主主義社会に近づくと思います。

小泉・竹中の間違いはいろいろあると思いますが、派遣もその一つですね。需給バランスの調整が建前でしたが、実態はまったく改善されないまま世界同時不況を迎えてしまっています。

労働力の需給バランスの改善が必要だったのは中小企業ですよね。同時不況の前も後も、中小企業は一貫して慢性的な人手不足です。フリーターで生きていけるぐらいに”豊か”な国になってしまったことで、安月給で正社員として縛られることを嫌う層が大きくなったことが一因だといわれています。

小泉・竹中は、↑こうした労働意識の変化を”肯定する”という大義名分のもとに派遣法などなどを改正し、下層階級を作り出すことで日本を階級国家へと導こうとしたと考えられます。

下層階級を作り出そうとした最大の理由は、安い工場労働力の確保のほか、介護や自衛隊を含む3K労働の担い手を生み出すことだったと思います。しかし、思惑通りにはいかず、派遣労働者は大手企業に流れ、いいように使われたあとに同時不況でクビを切られたということなのではないかとみています。

下層階級を3Kに誘導する施策は、アメリカのブッシュ政権がやったことと重なります。対米従属の小泉・竹中は、本気で日本を”アメリカ”にしようとしていたんだろうなと思います。

政権担当が始めての民主党に、最初の4年間であれこれと成果を求めるのは難しいでしょうね。消費税アップは将来的には絶対に必要で、民主もそれは否定していません。最初の4年間ではアップしないとしているのは、政権の足腰がしっかりしてから満を持して取り組むという意識があるからではないでしょうか。

財政のムダを徹底的に洗い出すだけでも(官僚の抵抗もあり)相当時間がかかるでしょうが、そこを正してから消費税アップを言わなければ国民に納得してもらえないということなんでしょうね。ヘタに消費税に手をつけてマスコミに煽られるよりは賢明な判断だと思います。

鳩山は改憲論者ですが、社民と連立している間は難しいでしょうね。社民は論憲すら認めないほどのアレルギー反応を示しますから。

私個人は、憲法改正はいまのところ必要ないという考えです。自民党が重ねてきた”解釈改憲”をするぐらいなら変えてしまったほうがいいという考え方も一理ありますが、その労力を考えると、それよりももっと緊急でやるべきことがあるように思います。

政権交代の効果は少しずつしか出てこないかもしれませんが、前に進んでいる限りは(時に文句を言いつつも)見守ろうかなと思っています。
by rio (2009-09-03 09:10) 

rio

>mさん、民主への報道は(いまも)読売は徹底して”アンチ”ですね。最近は特に、社民と民主のすき間にクサビを打ち込もうと躍起になっている感じです。

一方の朝日は、安倍とバトルしたことをまだ根に持っているのか、徹底してアンチ自民でした。まあ、朝日のことですから、単に勝ち馬に乗っただけという可能性も大ですが。

民主党が4年間、安定して飛び続けられるかは、幹事長のフランケン岡田にかかっていると思います。いまの民主の首脳のなかで、おそらく唯一、ぶれない人間ですから。

かつてはカタブツすぎて党内の人望がないと言われたりもしましたが、地道に全国を行脚したことで風向きは変わっているはず。いまの時代、岡田並みにカタブツな政治家がいたほうがいいですね。
by rio (2009-09-03 21:02) 

rio

>hatさん、マスコミは記者クラブ制度廃止が議題にあがるたびに、小手先の制度変更を行ってお茶をにごしてきました。しかもそれをごく小さくしか報じないので、ほとんどの読者・視聴者は気づかないままです。

何年か前にはついに、EUから日本政府へ記者クラブ制度の廃止要求がだされましたが、それをマスコミを通じて知った人がどれだけいるのか…。それぐらいに、今日のマスコミの情報統制(情報操作ではなく)・権力との癒着は深刻な状況です。

今回の選挙で言えば、読売はアンチ民主、朝日はアンチ自民だったと思います。ただ、読売と朝日の決定的な違いは、読売が正面切って批判するのに対し、朝日は”取りようによってはどうとでも取れる”感じで批判するのが常套手段です。そこをつっこまれても「それはそっちの受け取り方の問題でしょう」と言えるようにしているわけです。

重要な国際会議への欠席は微妙ですね。出席してもかえって国益を損なうだけという議論もあります。もはや実質的には決定権を失っているわけですから。わざわざ税金を使っていく意義があるかどうか。

G20やWTOも日本がいなければお話にならないでしょうから、民主が早く政権移行を完了させて出席できる体制をとってほしいですね。
by rio (2009-09-03 21:20) 

アメちゃん

rioさんがたまに真顔で綴る政治談義、実は密かな楽しみにしております。

最近はA紙も日和ってしまって(?)必ずしも自民離れしている訳ではありません。意外と気骨を示しているのはTK新聞&CN新聞というDragons(決して龍神JAPANではありません)応援団です。西松問題で検察批判をしたTK新聞記者を東京地検は3週間の出入り禁止にしました。自由な言論をした同業を排除するのが記者クラブの体質です。本来だったら言論弾圧に対してスクラムを組むのがエリートから外れたブンヤの誇りだったのですが、すっかり喉を撫でられて飼い慣らされてしまいました。AYMSの大手4紙と経済紙は温度の差はあれ体制寄りです。それぞれ系列テレビ局を持っていることも横並びです。押し紙(空刷り)と放送法に守られた既得権益にしがみつくマスコミサラリーマンは無制限の時間外手当を含むと二十代でも年収1千万円を越します。とてもじゃないけど格差や貧困にシンパシーを持った国民目線で仕事するわけもありません。メディアにお灸を据えるとすればまず新聞購読を止め、さして面白くもないバラエティー番組は見ないことでしょう。ニュースはリアルタイムで・・あとはHDD録画したもの(アジア予選を突破した深夜30分の男子バレーとか)を好きな時間に見れば十分です。

自公政権とメディアの関係はそのままバレー界の環境に相似をなしています。官僚主義と戦略なくその場しのぎのバラマキ体質はJVAのそれに比例し、本質を語らず目先の目玉を持ち上げるプレスと評論家は政局のみを後追いする永田町界隈の空気と同じです。
もし成長戦略を持っているのであれば、膝に傷持つ低身長セッターに替えてアジアレベルだったら将来性のある若手セッターに「一度Changeさせてみようか」というお気楽な声だけでなく、三位一体という幻想から生まれて染みついた悪癖の限界をはっきりと断言して、真の『聖域なき構造改革』を達成しないと二度と先進諸国(メダリスト)に返り咲くことはないと明言すべきです。
幸い役人に食らいついて社保庁など役所のからくりを暴き出した若手ホープ宜しく「最強世代」も中心となり、そのあとになんとかガールズも良い位置につけましたから、あとは頭を丸めて四国巡礼もし海外(英国議会?)視察をして研鑽を積んだキャプテンの復活を待つばかりです。

ここまで書いてフランケンは誰だろう?と思いついたのがもう一人のマイコーだよな、やっぱり・・というのをオチにさせていただきます。
by アメちゃん (2009-09-04 00:31) 

456

それにしても麻生タロウはいつまで「ぶら下がり」を続けるのでしょうか?
権力に執着してるのでしょうか?
厚顔ですねぇ。

あれも記者クラブの馴れ合いの産物ですよね。
ん?ということは、
記者クラブをなくしてしまうと、ありとあらゆるメディアに対して為政者はいちいち発言しないといけなくなるということでしょうか?

いやいや、ぶら下がりそのものをなくせばいいのか。
それでいいのか。

よくわからなくなりました。

ま、形だけの慣わしはどんどんやめていったほうがいいですね。

※この前のワタシのコメントに事実誤認がありました。
選挙前にrioさまをお見かけしたのは書き込みではありませんでした。
rioさま(と思しき方から)のメールが紹介されていたのでした。
読み返すとやっぱりご本人っぽいんですよぉ…。
(ちなみに内容は自民党の中傷ビラのハナシでありました)


by 456 (2009-09-04 15:11) 

rio

>アメちゃん、政治の話書くのって実はちょっと照れるんですよねえ。あとで読み返せなかったり(^^; ほんとはトンデモ研究シリーズを続けたいのですが、頼みのテクノバンが最近、ぜんぜんその手のものをアップしてくれなくなりました。残念です。

朝日は各マスコミの中でも、最も”権力の監視”というフリをしたがる癖がありますから、表面的には民主への苦言も書いてますね。ただ、本音の部分ではナベツネとつながりの深い仇敵・自公政権を追い落とそうという意識ありありだったように感じています。かつての社会党のように、民主なら朝日のコントロール下におけると思っているのかもしれません。

新聞の戸別配達なんて、いまや折込みチラシのためにあるようなものですからねえ。チラシの充実度で新聞を選ぶなんて時代が来て久しいですが、最近はそれすら不要になりつつあるとか。

マスコミの給料はすごいですよねー。365日・24時間いつでも呼び出される可能性がある仕事ですが、それが苦にならない人なら、あんなに楽勝な仕事はないと思います。おそらく、志を限りなく低く持って大手マスコミに入社し、”ダメ社員”となって仕事のない掃き溜め部署にまわされるのが、人生の成功度合いではかなり上位にくると思います。

小沢が幹事長になったことで、フランケン岡田の立場が微妙になりましたね。重要閣僚で処遇と各マスコミが報じていますが果たして。あのカタブツっぷりだと官房長官は向いてなさそうな気がしますし、菅直人との兼ね合いもあるでしょうし、難しそうです。
by rio (2009-09-04 23:02) 

rio

>456さん、はて…part2 メールの件も記憶がないのですが、自民の中傷ビラの話は最近どこかに(コメント欄?)書いたような気もします。よければそのサイトを教えてくださいませ。

ぶら下がりは、記者クラブが首相に申し入れる形で実現する仕組みになってます。いまのように必ず朝晩2回立つスタイルを始めたのは小泉です。安倍・福田・麻生がそれを踏襲したわけですね。おまけ首相トリオは小泉の議席に乗っかってるという負い目がありますから、余計なところでマスコミとの摩擦を避けようと考えたのかも。

その前の森の時代は、当初はぶら下がりで答えていたりもしたのですが、あまりにも頭が悪すぎてアホ発言しかしないので、マスコミがそれを毎日報道したところ、ぶち切れてしゃべらなくなったのでした。しかも、ぶら下がりの場には来るのに無言、というアホっぷり。

あのときに自民は完全に終わっていたのに、小泉が延命させてしまったんですよねえ。そりゃー、衆院選の前に一人だけケツまくって逃げ出すよなって感じです。

個人的には、朝晩2回のぶらさがり取材は必要だと思っています。最高権力者がメディアの前に立つ機会は物理的に限られています。そのわずかなチャンスを確保し、テレビカメラが入ることでその人物像をダイレクトに国民に伝えることができるからです。

麻生や安倍が票を減らしまくって惨敗したのも、毎日のぶらさがりで、その気持ち悪さ(←カメラを凝視してちゃちゅちょ言葉でしゃべる安倍)や、その傲慢さと頭の悪さ(←言わずもがなの麻生)がダイレクトに映し出されたからでした。

この2人に比べると、小泉や福田は、カメラの向こうに国民がいることを意識して応対していました。それが当たり前なんですが、あまりにも当たり前じゃない首相が続いたので、小泉と福田が賢く見えてしまうのが不思議です。

ま、その福田も辞任会見でとうとうぶち切れてしまったんですが(笑)
by rio (2009-09-04 23:18) 

ダゴ

rio様

次期首相夫人のニュースでもちきりのアメリカです。自分が渡米してから夫人がTVに出てきたと思うので自分自身良く知らないのですが、印象としてはハッピーって感じの女性ですね。言っていることが変わっているので、それをアメリカのマスコミは利用しつつ、新政権への方向性への未知への不安なるものを表しているような感じを受けます。日本人として、こっちの友人によく夫人のことを聞かれてりするのですが、よく知らないので答えようもなく、しかも言動も変わっているので文化的な違いとかではすまない感じです(苦笑)。

アメリカでは本当に日本の話題なんて全然ないんですよね。ムカつくほどに。日米同盟とか言っていても結局は日本は軽視されている(金づる、中国とか北からの安全保障面での壁)としか思えません。なので今回の政権交代、新政権の東アジア、アジア、国連へも積極的に外交していくような政策はいいと思います。そのくらいして初めて(!)、アメリカも焦って真剣に外交政策とかしてくる気がします。

まさか夫人、トムクルーズやトラボルタのようなサイエントロジストではないんですよね?それだけははっきりと知りたい今日この頃です。まさか・・・・
by ダゴ (2009-09-07 07:32) 

rio

>ダゴさん、鳩山夫人がサイエントロジストだという話は聞きませんねー。ほんのちょっと、宝塚出身で前夫を捨てて鳩山のもとへ走ったというだけです。

鳩山夫人が「UFOに乗った」などと言い出したのはたしか民主ができた当初ぐらいで、”宇宙人”とか言われて若干気持ち悪がられていた鳩山を守り立てるためだったと記憶しています。宝塚出身のテレビ慣れを活かして主婦層が見そうなワイドショーの1コーナーによく出ていた気がします。そういう意味では、絵に描いたような”政治家の妻”だと思います。

日本のマスコミは浅はかで愚かですから、アメリカのマスコミが取り上げたこと=日本にとってもニュースだと短絡してしまうんですよねえ。プライドのかけらもなく。

おそらく、日本人の多くは、「アメリカで鳩山夫人の言動に注目」というニュースを日本のマスコミが報じるまでは、鳩山夫人の存在も顔も名前も知らないか、知ってても興味がなかったはずなのに。

その鳩山夫人は、選挙後、ちらちらとワイドショーの取材を受けていましたが、当然というかなんというか、トンデモ発言はまったくしておりません。ひたすらにこやかで明るい元気なおばちゃんです。
by rio (2009-09-08 00:32) 

ダゴ

rioさん

夫人情報ありがとうございます。ちょっと安心です。アメリカじゃ、夫人が金星に連れて行かれたことがあるだのとニュースになっているみたいです。

個人的には、なんだか明るくて、気さくな、元お嬢様的な感じで好感をもっているんですけど。ユーチューブjで観れたのは、ハリウッド映画(トムクルーズ主演?)の脚本を書いているんですよ、なんて言っているけど、聞き手には言うのはただだから聞き流しといてください的な、変わっているけどその辺も自分で分かっている、って感じで。噴出しちゃいました。

日本の元気なおばちゃん(あの日本の活気溢れるおばちゃんエナジーってなかなか海外には伝わってこないのでいいと思うし)代表って感じで、楽しそうですよね。
by ダゴ (2009-09-09 12:13) 

rio

>ダゴさん、日本のおばちゃん・おばあちゃんの強力さはもっと海外に伝えたいですね。日本のアニメをしのぐインパクトがあると思います。いい勝負ができるのは、たぶん中国のおばちゃん・おばあちゃんぐらいでしょう。
by rio (2009-09-10 21:45) 

KGB

無事に政権が交代して何よりです。世間では自民がちゃんと復活しないと2大政党制が…などど申しておりますが、首班指名までに総裁を選ぶことすら出来ないような、今のままの自民党にデカくなられても意味がないんで、キチンとブラッシュアップしてからでしょうね。

個人的には小沢に期待です。例の西松の事件以来、小沢が既得権益側からどれだけ恐れられているかがよく分かったので。ある程度自由に動ける幹事長と言うポストも最適ですね。しっかり参院選で勝ちきってもらわねば。

しかし、フジ産経の小沢批判はすごいですねぇ。開票特番の最中から小沢批判してましたし。クロスオーナーシップに手を突っ込まれたら困る産経としては当然なのかもしれませんが、そんな私的な理由で騒いでどうすんのって感じです。

あとは科学者畑から初?の首相である鳩山がどういった政権運営をするのか、同じ理系人間として興味シンシンです。
by KGB (2009-09-12 23:05) 

rio

>KGBさん、産経の小沢バッシングと読売の民主憎し、メディアの私物化としか思えませんねえ。

よくもまあ、次から次へとネタをひねり出してくるもんだなあと思ってしまいます。読売なんか書くにこと欠いて、社説で創価学会にエールを贈ってましたから。政教一致批判はどこにいったの?って感じです。

自民党は総裁のイスの押し付け合いみたいになって、とても100議席以上握ってる野党第1党とは思えないですねえ。醜い。その総裁候補として名前が挙がるのも、ほとんどが世襲議員。しかも、辞退の前に長老議員におうかがいを立てるありさまで、維新時代の幕府のようです(←見たことないけど)。

鳩山は民主を作って初代代表になって以来、紆余曲折ありながら、結局は民主からの初代首相になったわけで、なかなかの強運の持ち主だと思います。不安要素はやまほどありますが、まずは年金・医療・雇用の3点セットで小泉・竹中時代の負の遺産を清算してほしいですね。
by rio (2009-09-13 23:43) 

大鷲の健

「政権交代して、マスコミ環境を変えないと」というご意見には全くもって同感です。
某国営放送、日本のテレビ局、テレビ・ライジングサン、もちろんフジヤマテレビといずれも自民党に「早く復活してくださいよ。」もしくは民主党に「ホントにこんなこと約束してできるんですか?」あげくには首相に「こんな疑惑でこんなに捜査がすすんでいるんですけど、どうなさるの?」等々の引きずりおろし。辟易です。自民の復活は、「自浄から」じゃないんですね。
「腰の引けたマスコミの徹底利用」からなんですね。
これで受信料とられるなんて。某国営放送の夕方からのラジオなんてすごいですよ。解説委員様の解説とアナの同調ぶりは。気分が一気に暗くなります。
でも、もっと辟易なのは、政権公約の「高校無償化」です。高校はもともと義務教育じゃないし、保護者と本人の責任で進むところですよ。携帯を持ち歩き、喫煙し、校内でバカ騒ぎする生徒と、深夜に匿名の電話で理不尽な文句言ってくるような親たちに、自分の働いたお金がごろっといくなんて・・・。よく「公務員」とひとくくりに言いますが、真っ先にうちの県で給料をがっつり削られたのは「教職員」です。給料は何年も前からずーっと下がりっぱなし。独り身でもホントにカツカツの生活です。(それでもボーナスがでるだけ有り難いと思います。)おバカなお家が少数なのは分かっていますが、どうにも解せない。政治が悪いからこうなったんだと分かってはいますが。どうか各々の家庭状況と、中学校での生活態度を真剣にお上で検討して頂いた上でお金を配って頂きたいものです。
「子ども手当て」も然りですよ。「産めよ増やせよ」ですか?それよりも安心して産める環境と、バカ親バカ子を作り出さないための社会の作り直しが先じゃないかと思うんですがね。
あとは、「教員免許更新制」を廃止してもらいたいですね。年間実質20日くらいの「有給休暇」のうちの「かなり」を使い、自分で何万円も出して、受講申し込みをして、2年がかりで「単位」をとって更新するのですが、そんな金と時間は、ほんとに「リフレッシュ」に使わせてほしい。「変なセンセイ」を増やさないためには、そっちのほうがよっぽど有効だと思います!
毎日「まうごつ腹んたつ」大鷲です。
by 大鷲の健 (2009-10-05 21:36) 

rio

>大鷲の健さん、政権交代からはや2ヶ月半。アメリカで言うところの100日ルールも終わりが近づき、マスコミと政権とのバトルが本格化しそうです。

許認可権を握られているテレビ局は、NHKも民放も自民党と癒着することで肥大化してきた歴史がありますよね。というか、開局以来、自民党との癒着しか知らない企業なので、いまも内心は戦々恐々なんだと思います。

そもそも許認可事業であるテレビ放送に新規参入がほぼないこと事態が異常なわけで、民主政権が長期安定化すれば、必ずそこは突いてくるはず。そうすると、一部のタレントが法外なギャラをもらってどうでもいい話を垂れ流す環境も変わりそうです。

それ以前に鳩山さんが故人献金でこけるかもしれませんが(痛)

私は高校無償化なんてまったくもって反対です。公立の学費に事欠く世帯は少数ですし、そういう世帯に限ってそれなりの公的扶助をすればいいわけで。進学率が100%近いから無料化するなんてのは理屈にもならないと思います。教育にカネを出すというのはそういうことじゃないだろう、と。

少子化対策については、いちばん有効なのは公休・有休の完全取得と休暇の平準化だと思っています。公休を削って仕事することが美徳、有休はとらないことが当たり前、夏と冬に大変な思いをして休暇をとって大混雑、なんてマゾっ気たっぷりの薄気味悪いことをやってる限り、家庭や子どもを負担としか思えない層は増える一方でしょう。

内需拡大による景気刺激が必要だというならば、相続税の重税化と生前分与の大幅な税制優遇をやればいいと思ってます。相続税をなくしても貯めこんだものは出てきませんから、重税化して、「カネはあの世に持っていけないんだよ」ってことを徹底するわけです。

高齢化による医療費の増大が問題ならば、ヨーロッパの一部の国が導入している尊厳死・安楽死の合法化を議論するべきです。うそくさいヒューマニズムできれいごと言ったって、本人も周りも「早くお迎えを」と思ってるケースはいくらでもあるわけで。病院に入ったが最後、自分の意思にかかわらず生かされ続けるという20世紀の発想から決別しないといけないと思います。

なんて勢いにまかせて脱線しまくりですが、教員免許更新制については、導入が議論されたころから一貫して賛成でした。変なセンセイとの遭遇率が高かったことも一因かもしれません。

しかーし!有休つかって自腹で更新するとは知りませんでした。しかも何万円もして2年がかりなんて。よほど問題のあるセンセイ以外は、自動車免許のように1日ぐらいで済むのかと思ってました。それにしても、そうやって集めたカネを文科省はなにに使ってるんでしょうか(疑)

変なセンセイを増やさないためには、社会人経験5年以上などのしばりをつけることも一考の余地がある気がします。地域がしっかりしていて、大学生の地位が高かった昔ならいざしらず、現在の社会状況では、22、23歳の新卒ちゃんたちに「教育」は難しい。教科の知識を伝えることはできても、教育はできないんじゃないかと思ってしまいます。

ちなみに、私も教師を志した頃がありました。が、大学時代に塾講師を経験したことで、あまりの責任の重さに恐れをなし、方向転換をしてしまいました(小心者)。育ち盛りの子たちの人生に深くかかわるのは…怖いです。
by rio (2009-11-11 02:39) 

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