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WGP予選・台湾戦2  こんな場当たり的な勝ち方はいかがなものかと。 [バレーボール]

WGP予選・第3週の最後は台湾戦。ほぼジュニアチームの台湾を相手に、ストレート勝ちは当たり前で、問題は内容だったわけですが、場当たり的なベンチワークとプレーで勝ちに行った姿勢はいかがなものかと。勝負事なんだから負けては意味が無いわけですが、相手が相手なわけですし、もう少し中身にこだわった試合をしてほしかったなあ。

今回のやり方では、台湾や韓国、タイには勝てると思いますが、中国にはきっと勝てないでしょう。

日本の五輪出場の現状は、中国がW杯で切符を取るかどうかに大きく左右されます。シドニー前のW杯では、中国は確か5位ぐらい。で、世界最終にまわってきたために、日本がはじかれたのでした。

あれ以来、FIVBは日本のシドニー落選による減収減益を“反省”し、中国がW杯で切符が取れずアジア選手権にまわってきたとしても、日本が五輪に出場できる可能性が高くなるように“配慮”しています。世界最終予選とアジア選手権をくっつけて、「上位3位までとアジア1位が出場」という条件がそれですね。

しかしそれは、韓国が低迷しているからこそ日本に有利になっているだけで、かつてのように日韓中で争う時代がくれば、日本がはじかれる可能性は十分にあります。なので、日本は、ロンドンでメダルがどうこうとか言う前に、アジアバレーの頂点に君臨し、なおかつ、常に世界トップに食い込んでいる中国に勝てるチームを作らなければいけないわけですよ。日本の“オリジナル”が目指すべきはそこなんです。極端な話、バンチ・リードブロックシステムには時間差がどうこうとか、そんなことは、中国がバンチ・リードを採用してから考えればよろしいのです。

※余談ですが、中国・ロシアが欠場していたW杯2007と違い、W杯2011には両国とも出てくるはずです((07年は、中国は「翌年の五輪開催国は出場できない」といういきなりのルール変更のため出場権なし。ロシアは欧州予選を勝ち抜けず、なぜかロシアより予選順位が下だったポーランドが推薦枠に選ばれたために落選)。現状では、日本がW杯で3位に入ることははかなり難しいと思われます。その場合、日本が世界最終・アジア選手権で五輪切符をとるためには、「W杯で中国に勝ち星を献上し、3位以内を目指してもらったほうがいい」ということになってしまうのです。こんなおかしな話、ないですよね。閑話休題。

第1セットは、1軍・2軍で格差をつけて練習していることがばればれの呼吸の悪さ。ディグで何回お見合いするねんっ[むかっ(怒り)]ってぐらい、足が動いてませんでした。それを実況は「普段のメンバーと違うから」という方向へ持っていこうとしていましたが、ちょっと待て。「普段のメンバー」ってのは代表選手全員のことを指さないとおかしいんじゃないの???

ちょっとローテを記録しておきます。

 竹下     山本  迫田/石田

 木村     荒木    山口   L濱口
------------------------------
 トウ      チン  オン(MB)

 サイ(MB)  ゲン   ゴ     Lヨウ

荒木がスタメンで、中盤に迫田が石田と交代。それだけでもう、「普段のメンバー」じゃないってことになるんでしょうか。

もし、全日本の選手やスタッフが「スタメン=普段のメンバー」と考えていて、「それ以外の選手が起用されたらチームがうまくまわらない」というのでは、それは組織作りの発想が根本的に間違ってるということです。世界トップでそんなチーム作りをしている国はないでしょう。これが、今回の台湾戦で浮かび上がった最大の課題だと思います。

もし、組織作りでも“オリジナル”を目指すというなら、14人のベンチ選手でまったく違う2チームを作るべきです。で、選手交代では交代枠を目一杯つかって“6枚替え”をすべきですね。そういうチームでもない限り、現状のシステムに誰が出ても同じレベルで動けるチームを作るしかないわけで、メンバーが代わったらお互いに遠慮しまくってるなんて、観ているこっちがしらけてしまいます。

続いて第2セット。センター線と山口のコンビが使える展開になったのはいいんですが、ほとんどが“自己満足”でしたよね。台湾のブロックはコミットかマンツーマンのマークで、リードブロックはありません。解説の中田姐さんが、センター線と山口が交差する時間差を使ったときに、「山口が中へ切り込む必要はないと思いますが…」とぼそっとコメントしていました。あれを私が勝手に解釈するに、「てめーら!このやろー!ひとりよがりの攻撃をしてんじゃねーよ[むかっ(怒り)]」ってことです(断言)。

日本が複雑なコンビネーションを使う(=手段)のは、センター攻撃にブロックをひきつけるため(=目的)ですよね。日本のほんっっっと悪いところだと思うんですが、せっかく新しいことを始めても、すぐに「目的」を見失い、「手段」が「目的化」してしまうんですね。で、それが通じなかった場合に、「自分たちのバレーができなかった」とコメントするんです。そうじゃないんだって!

日本がいまやろうとしている複雑な攻撃の目的が、「センター攻撃にブロックをひきつける」ということだときちんと理解していれば、台湾戦では、Xプレーや縦の時間差なんて必要ないことがすぐにわかるはず。極端な話、セッターの前でのクイックと両サイドの平行の組み合わせだけで勝てる相手なんですから。

あえて“主語”を抜かして書いていますが、これはつまり、竹下に対してプンスカ怒っているのです。なんでもかんでもやりゃあいいってもんじゃない。竹下は今大会、ブラジル戦を除けばそこそこいいトスを上げているだけに、今日の台湾戦のトスワークが悪い意味で目立ってしまった感じです。

で、第3セット。いやはやまったく、そうきましたか、って感じです。

 竹下     荒木    吉澤

 木村     井上    石田   L濱口
------------------------------

山口を下げる=これまでやってきた“型”は使わない、という意思表示ですね。で、石田をオポジットにいれて攻撃専門とし、サーブレシーブ要員で吉澤を起用。ついでに、ブロック力に課題がある山本を下げて荒木を配置し、竹下のブロックをカバーさせます。必然的に、第1~2セットはスタメンをはずれていた井上が戻ることになりますが、山口がいないので、複雑なコンビはありません。

ぐだぐだと書きましたが、これって結局、09年までのスタイルに戻したってことですね。ここまでやってきたことが第1セットで通用せず、第2セットは山本のブロード攻撃だけで勝ったようなもんだから、じゃあこれでいいや、ってな感じ。

で、冒頭に言ったことに戻るわけですが、台湾相手ならこんなふうに安易に勝ちに言っても結果はご覧の通りです。しかし、中国にはきっと通用しない。使える攻撃がBクイックとブロード、両サイドの平行、たまにバックアタックというスタイルでは、まったく歯が立たないことは、08年の北京五輪までで証明済みです。それを09年も踏襲したから惨敗の山を築いたわけで。なのに、それをなぜいまここで???

台湾戦では、井上の一人時間差や、ラリー中に木村がジャンプトスで井上に縦Bを上げるなどのファインプレーも見られました。それはそれですばらしいんですが、格下の台湾相手に大量リードをしていたからできたことでしょう。

日本はこのまま順調に行くと、WGP決勝に進出し、中国と相手のホームで対戦します。そのときにもし、いままでやってきた“型”が通用せず、苦戦したとしたら?その場合の答えが、台湾戦第3セットのような安易な布陣&戦い方ではないことを願っています。

(おまけ)
ポーランドVSドイツ戦も観ましたが、すっげぇつまんねえ試合でげんなりしました。欧州の隣国対戦、まったく同じスタイルの単調なバレーでしかも雑。私の中では、Vリーグ女子のプッシュだらけのお手玉バレーのつまらなさがMAXなんですが、それを10とすると、今回のポVSドは9.97ぐらいのつまらなさを記録していました。会場で見てしまった岡山の方々が、バレーってつまんねえな…と思わなければいいのですが。

そうそう、スコブロニスカの控えで出てきた187センチの左利き・ザロスリンスカは要警戒ですね。まだ23歳でミスも多いですが、パワーと高さは申し分なし。カチョルを出されただけでてんてこ舞いだった日本ですから、ザロスが出てくるともっと困るかも。東京ラウンドで登場するのかどうか、注目します。


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area71

色々な部分で核心をついているなぁ、と感心しながら読み進めました。
特に「台湾戦では、Xプレーや縦の時間差なんて必要ないことがすぐにわかるはず。極端な話、セッターの前でのクイックと両サイドの平行の組み合わせだけで勝てる相手」という部分は、さりげなく重要だと思います。

陳忠和元中国女子監督が言っていましたが、
「強い相手には複雑に攻める。弱い相手に対しては、単一に攻める。」

これほどライバルが多い時代、容易に手の内を明かしてしまうのは、
危険ですね。


世界の列強は、20試合先を、
もしくは1年後、2年後を計算してゲームをしているでしょうから、
一番重要な試合に対してどう持って行くかを綿密に計算しながら
強化していって欲しいと思います。
by area71 (2010-08-16 02:28) 

rio

>area71さん、ありがとうございます。「弱い相手には単一に攻める」。これ、鉄則ですよね。

実力差のある相手には苦手意識を植えつける勝ち方をしなければいけないわけで。今日の台湾戦のように、「あれこれやって通じなかったことも多かったけれど、結果的にはサーブ&ブロックで勝ちました」ってなことをやっていては、相手に自信を与えるだけだと思います。

日本はWGP予選で、すでに持てるものをすべて出し切ってしまっています。使ってないのは木村の移動攻撃ぐらいですね。

なので、いまの“型”のキーパーソンである山口が、実は日本の最大の弱点だということも、おそらく欧州勢にはばれてしまっているんじゃないかと思います。

東京ラウンドは、各国は決勝進出をかけた勝率計算との見合いでの戦いになると思いますが、日本はどうするのか。テレビ局の要請とやらで、フル稼働してしまうのか。そうしたときに、決勝はどう戦うのか。ピーキングはどう考えているのか。気になることだらけです。

全日本女子のピークは、今年は世界バレーの予選に持っていかなければいけないわけで、そのために、世界バレー後のアジア選手権には主力選手を出さないことを明言しています。

そこで結果を出すためにも、あとでふりかえって「WGP予選がピークだった」ということがないように、逆算して計画を立ててほしいですね。って、いまから願っても間に合うんでしょうか。
by rio (2010-08-16 02:58) 

haruka

rioさん、分かりやすい分析をありがとうございます!

JVA等の戦評を読んでいてもピンときません・・・。やはり、rioさんの内容が的確のように感じます。ひとつひとつの気になるプレーを、きちんと分析してくださってるので非常に分かりやすいです。それになによりも、他の方のブログとどこか違うと思うのは、バレーと選手たちに深い愛情を感じます^^

今回は全日本の練習体制の問題?!が浮き彫りになったような試合内容だったようにも思います・・・。決勝、世界バレー、そしてオリンピック。オリンピック出場が厳しさを増す中、全てを出しつくしてデ―ターを取られている日本は大丈夫なのかと、今から心配になります・・・。シドニー敗退時はまだ小さい子供でしたが(笑)選手たちが泣き崩れる姿が鮮明に記憶にあり、つらかったですから。
タイペイは、若い世代のチームなのですね。それならば、思い切って松浦選手でいってほしかったですね。

学校では体育部の総務を務めており、rioさんのブログで学んだ専門的な事が、役に立つ時があります。文章の流れも分かりやすく、人に伝える上で大切なことだなぁと感じます。
これからも、rioさんのブログを楽しみにしています!!
by haruka (2010-08-16 06:25) 

sin

VS台湾戦観て、本当につまらない試合だとがっかりしていましたが、その理由がこの戦評でハッキリしました。まさに!良く分ります。今後も、全日本のためにグローバルな戦評をお願いします。
by sin (2010-08-16 08:04) 

rio

>harukaさん、練習体制、問題ありありですよねえ。

解説の中田姐さんが「女子は6人で練習しないと不安なんですよ」と言っていたのを聞いて、ほんとにがっかりしました。

まず「女子は」っていうくくり=特殊化が意味不明です。スタメン6人で練習することが大切なのは女子も男子も同じですよね。それに加えて、「誰でもスタメンに入れるように練習する」ということも女子も男子も必要なわけで。「女子」だけに特別な方法が必要であるかのように言う発想が古いと感じました。

中田姐さんは15歳で全日本入りして、実業団は女王・日立。その時代には、実業団リーグで優勝したチームを中心に全日本をつくるという慣習があったんですね。

なので、「代表=日立」という意識が強く、というより「日立じゃなければ代表じゃない」ぐらいの高飛車な環境で、中田姐さんは育ったわけです。なので、「女子は(スタメン)6人で練習しなければ不安」というびっくり発言が飛び出すんでしょうね。

手の内をすべて明かして、大事な試合のときまでに対策をたてられてしまうのも日本の失敗パターンですよね。必殺技を隠したまま試合に勝つ能力はあると思うんですが、その技術(試合運びのセンス)がセッター・竹下にないために、いつも正直にすべてをさらけだし、“全力で”戦ってしまっています。勝負事にはかけひきも必要。もっとずるく立ち回ってほしいなあといつも思っています。

それこそ、フルセットになってもいいから、スタメン松浦でいってほしかったですよね。残念です。
by rio (2010-08-16 14:49) 

rio

>sinさん、あの日の岡山は、第1試合のポーランドVSドイツも心底つまらない試合でしたから、会場で観た方は気の毒だなあと思っています。せめて松浦のトスワークをもっと長く見られていたら、印象は違ったかもしれませんよね。
by rio (2010-08-16 14:51) 

o-kun

こんばんは。
バレーの全日本クラスの試合が始まるとrioさんの解説頼みになってしまいます。
で、今回の全日本女子ですが。毎年のように、WGPで目新しいメンバーが何人が出てきて、調整中の諸外国チームにそこそこ通用して目立ち、でも一番重要な大会(五輪、WC、世界選手権)ではもう賞味期限が切れている、この数年、その繰り返しをずっと見せられている気がしております。今年はそうではないことを祈りたい思いでいっぱいです。
TVに踊らされてはいけないのでしょうが、今年はAパスとやらに拘るという。あれは私にはいまだに理解不能の言葉です。でも本当にこだわる、とうのであれば、では1セットで何%以上Aパスが実現したら、そのセットは確実にものにできる、というのは、当然分析済みなんですよね。きっとそうであると信じたい。でなければあれは、諸外国が日本に対し、Aパスを何%以下に抑えたら勝てる、と明確に表明しているようなもんですから...。Aパスというのはラリー中のセッターへのパスも含まれるはずですので、それも含めて何%以上にする、という目標があるのだと信じております。ただ、、、素人の私には鬼のような目標なのではないかと思ってしまうのですが。

ちなみに5勝で決勝Rに残れる保証がほぼできたのであれば、東京では毎度の日本とは違うプランを見せてほしいなぁと淡い希望をいだきます。

毎年毎年、応援していてもなんとなく消化不良にさらされてしまう女子ですが、それでも木村沙織の成長ぶりには、ほんとうにうれしく思ってしまいます。彼女には怪我なく、長くやってもらいたいものです。


by o-kun (2010-08-17 01:54) 

rio

>o-kunさん、全日本女子は“欧米”バレー至上主義から脱皮し、“オリジナル”という表現で日本バレーの原点に戻ろうとしています。

原点ってのはなにも、拾ってつないでニッポンチャチャチャ、とかいうテレビ局系煽りバレーではなく、「それぞれの本業にはしっかり励みつつ、副業にもせいをだして副収入を稼ぐ」というバレーですね。

なので、木村・山口のように何でもできる選手を集め、センター線にもセミを打たせ、レシーブ力のないやつは使わんよ、という方針を打ち出してますよね。

一方、柳本時代の新メンバ→賞味期限切れは、これは完全に視聴率対策ですね。柳本さんはその辺がほんとうまいというか(←もちろん、けなしてるんですが)、メグカナ、大友、木村、菅山などなど一気にアイドル化してJVAをうるおわせ、その功績で北京までやったひとです。最後はネタ切れで河合を入れてみたり、30代を集めてみたりと方向性がずれましたが。

そういう刹那的なバレーと違い、いま眞鍋監督がやっているのは、「選抜」だと思っています。モントルー~WGP予選のここまでですでに、少なくとも世界バレーのベンチ入りでは、「落選内定」の選手が複数いるはずです。で、そうやってしぼった選手たちで、遠征とWGPを通じて作り上げた“型”が通用するかどうかを試そうとしているんだと思うんですね。

ただ、すでに手の内をさらけだしまくっているので、「選手の賞味期限は保てても、型の賞味期限がきれるんじゃないの?」という心配は当然あると思います。このコメント欄の最初でarea71さんが指摘されている通り、ちょっと危険な状態なんじゃないかと。その辺は、世界バレーのふたを開けてみないとわかりませんね。

Aパスにこだわるそもそもの理由は、安保コーチがフジの番組で言わされていましたが、「乱れたところからの攻撃の組み立て」が世界の主流だとしたら、同じことをしていても勝てないんだから“オリジナル”を追求しよう、ということですよね。その根拠は、日本のAパスからの攻撃決定率が世界トップクラスにあるから、ということだそうです。

ただ、私は↑これは建前だと思っています。建前というより「物は言いよう」って感じです。

ご存知の通り、Aパスにこだわるのは当たり前で、どのチームも目指しています。ただ、強いジャンプサーブや大きく変化するフローターサーブに対して、あるいはラリー中については、無理にAパスにこだわって失点するよりも、アタックライン中央付近に上げておくCパスにして、得点する可能性を増やそう、という発想ですよね。

しかし、Cパスからの攻撃を組み立てるには、高いところでセットアップできるセッターと、個人技でブロックをはじく/かわすことができるサイドアタッカーが必要ですよね。いまの日本にはどちらもありません。かろうじて木村ができるかどうか、というレベルです。

なので、日本は世界の主流とあえて違うことをやっているのではなく、「チーム事情でAパスにこだわらざるをえない」わけですね。09年までと状況はなんら変っておらず、ただ目先の言いまわしを変えただけです。きっと、フジテレビか電通か、その辺のPRのプロの手が入って、新しさを演出したんでしょう。

合理的に考えれば、日本がAパスの割合を増やすためには、セッターは松浦のような高身長セッターを使うべきです。そうすることで、レシーバーの返球のストライクゾーンが広がり、Aパスは自動的に増えると考えられるからです。

しかし、竹下がセッターの場合は、大きく返すことは厳禁ですよね。届かないので。ボールの勢いを殺しつつ竹下サイズに低く返すのは至難のわざです。その余計な労力が、7年間、日本の足を引っ張っていることにみんな気づいていながら、結局、使い勝手のいい竹下に頼って、セッター育成をさぼってきた、というのが現状だと思っています。

話が脱線してしまいましたが、要するに「Aパスにこだわる」というのは、「結局、ロンドンまで竹下で行くんですよ」という程度の意味なんだろうなと思ってます。
by rio (2010-08-17 02:50) 

赤原

チャイニーズタイペイ戦はなんとも微妙でしたねー。
Aパスが目標だ!という全日本の方針はともかく、
チャイニーズタイペイ戦の序盤みたいに崩されてたら
コンビもヘチマもありませんからねー。
結果的にレフトオープン→マークされワンタッチひっかけられる・・・みたいな。
全日本ばかり見てるとやっぱり弱点みたいなもの、素人目にもわかりそうです(笑)

そういえばポーランド戦だったかな、確か前衛二枚の時、
いつもは木村にサーブを取らせていたのに一回だけ山本に取らせたことが
あったんですよね。そこでパスは返らず、山本はブロードに間に合わないと
見た竹下はレフトへ・・・
これってかなり危険だと思いませんか??
バックアタックあるにしろ実質レフト1枚だけってこれかなり弱点なりますよね!?
しかもポーランドみたいにブロックがいいチームなら尚更で。

後rioさんが↑で書かれてますが、山口は大きな弱点ですよね。。。
特にサーブで集中砲火浴びたら・・・そう考えると怖くて夜もねむれません←
決してサーブレシーブが上手いとは言えないし、サーブで狙われたらコンビも自由自在には組み立てにくいでしょうし。
しかしあの山口のサーブにはやはり歯がゆい・・・。

菅山の時代が一番視聴率よかったんでしたっけ??笑
これまたバレー観戦から離れていた間にいなくなってしまった感じで残念です。05見る限りでは本業のレシーブは武器だったし、アタックも強烈だったのに何が足りなかったんですかね?
そしていつのまにかビーチに転向…。

なんかサーブレシーブできるとかなり貴重な存在になれる全日本だから
吉澤にすごい期待してたんですがなんかイマイチですね。
アタックにどうもキレがないというかなんというか。
by 赤原 (2010-08-17 19:20) 

Mr.ボー

初めてのコメントでガチガチです。

台湾戦・・・第1セットで「ハラハラ」ではなく「ガックリ」来ちゃいましたが・・・
無難に試合も進み、第3セット終盤で木村と井野の交代がありました。

おぉ~!「何があってもでったい替えない」って言ってたのに、ここは自分の宣言を変えちゃうのねん!と小さく突っ込みを入れつつ・・・

実況は「休憩」と言ってましたが、翌日のY新聞には
「今まで一度も外したことはなかったが、これでどう感じるかです」と奮起を促した。
・・・とありました。
えぇ~??あのタイミングで奮起ですかぁ~?と、二度目の「ガックリ」を頂きました。
サオリン・・・頑張ってね。
by Mr.ボー (2010-08-18 02:35) 

rio

>赤原さん、台湾戦のサーブレシーブミスの連発はおそまつでしたね。

実況が「日本は、『台湾のサーブはブラジル並みだ』と非常に警戒している」としつこく言っていましたが、はあ???って感じでした。100万歩ゆずってブラジル並みだとしても、崩れても仕方がないということにはなりませんよね。

山口のサーブレシーブはかなり危険だと思います。代表では去年からやっているとは言え、ドイツ戦の序盤で狙われたときには、表情に動揺がはっきりと表れてましたよね。山口をカバーするためにリベロと木村がムダに広く動くことになり、すべての歯車が狂います。

それもこれも、木村の対角がふつうにサーブレシーブができれば解決する話。170センチ台のサイドが代表チームの攻撃専門で、ピークを過ぎた159センチのセッターが上げているというチーム事情は、日本女子バレー界の育成能力のなさの象徴ですね。

山口は攻撃面でも、実は結構な弱点ですよね。すぐに不安そうな顔をしますし、「ミスが少ない」と言われつつ、ここぞ!という非常に大事な場面で決定的なミスをやらかします。ブロックがついてきたときに、「降り際に打つ」で逃げようとしてブロックにつかまる場面が目立つのも気になっています。

つまり、追い込まれた場面で開き直って立ち向かう強さが感じられないんですよね。そういう意味では、活躍も弱点もすべてひっくるめて“優等生”なんだと思います。

吉澤の起用は、ほんと苦し紛れだと思います。サーブレシーブができる180センチ級のサイドがおらず、それで吉澤やら都築やら福田やらが呼ばれてるわけで。

180センチ級のサイドがことごとく故障に苦しみ、もっとも重要な20代の時期に思うような活躍ができないという、この状況をJVAと教育現場は真剣に考えるべきだと思います。

「体作りはVリーグでやってもらえ」と公言し、黒鷲でVチームに勝った勝ったと喜んでいるような高校チームをなんとかしない限り、根本的な強化体制は作れないと思っています。
by rio (2010-08-18 08:28) 

rio

>Mr.ボーさん、鬼が島じゃないですから(笑)。

木村、あの場面で奮起を促されてたんですね。。。まさかの発想。想像もつきませんでした。

代えるなら、しょーもないサーブレシーブミスで連続失点したときですよね。あれはたしか前衛でしたから、吉澤あたりをさっさといれて頭を冷やさせればよかったんだと思います。

眞鍋監督、最近、こっそり「このチームで固定メンバーは木村と竹下だけ」とか言ってるそうですね。いつの間にか竹下も“固定”されている。これでは、柳本体制と同じです。

ブラジルが強いのは、調子が悪ければシェイラでもマリでもさっさと代えられてしまうところですよね。誰も“固定”されておらず、控えがすぐに入って動ける。そういうチーム作りをしなければ同じことの繰り返し。困ったことですね。
by rio (2010-08-18 08:37) 

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