SSブログ

ロンドン五輪・女子・3位決定戦 おめでとう銅メダル!!! [バレーボール]

韓国との3位決定戦はストレート勝ちで銅メダル[exclamation×2][exclamation×2][exclamation×2]試合内容も今大会ベストと言っていいできばえでしたね。点数では接戦だったものの、試合運び、テクニック、集中力、すべて上回っていて、勝つべくして勝ったという印象です。世界最終で負けた危機感が活かされましたね。

迫田が大活躍だったのもうれしいです。決め急がずに、ブロックとレシーブをよく見て、ここに打てば決まる!という確信を持ってアタックしてました。迫田は韓国戦にほんと強いですね。

想像するに、韓国はブロックシステムが発展途上で、ネットに近い攻撃には対応できるものの、離れた攻撃にはタイミングが合わせられないんでしょうね。そこへ持ってきて、迫田が前へブロードジャンプして打つスタイルなので、余計に合わないんでしょう。

途中、前衛の攻撃で迫田が捕まる場面もありましたが、そこで竹下がすぐに、中へ切り込ませる本数を増やしたことがうまかった。迫田のジャンプスタイルも活かせる攻撃。ブロックの横移動が速い欧米系のチームにはイマイチですが、韓国ではバッチリはまってました。

そんなすばらしい試合を見せた全日本のローテはこちら↓

 竹下   大友      迫田

 木村   荒木      新鍋     L佐野
--------------------------------------------
 ヒジン  ヤン(MB)   ヨンギョン

 ソンイ  チャン(MB)  サネ    Lヘラン


勝因の第1はサーブで攻め続けたことですね。ソンイを狙ったときは確実に崩し、ヨンギョンを狙ったときは、攻撃参加を遅らせるかセンター線を消すか、ほぼ毎回、どちらかの効果が出せてました。日本の合計サーブ本数74本のうち、木村・荒木で39本。この2人が連続してサーブを打つことが、韓国にとって大きなプレッシャーだったんだと思います。

一方、ブロックは日本0、韓国8。そんなに日本のブロックは決まってなかったっけ?というのと、そんなに韓国は決めてたっけ?という印象です。想像するに、日本はシャットアウトよりもコースをふさぐ/ワンタッチ狙いでレシーブする作戦だった。それがしっかり機能して、切り返しがよく決まっていたために、印象が数字と違ってるんだと思います。ちなみに、ブロックのリバウンドは、日本が45回中30回、韓国が53回中21回。その差は歴然です。

韓国にミスが多かったこともラッキーでした。特に要所でヨンギョンがミスったのは大きかったですね。しかも、韓国は微妙なミスをするたびに審判に抗議して、チームの雰囲気を悪くしてしまって。それも日本にとってはラッキーでした。

誤審がまったくなかったわけではありません。第3セットの11-12の場面、ソンイのレフト攻撃がネットと判定されましたが、あれはブロックに当たってネットにあたったので実はセーフだった。副審側だったので、副審の責任ですね。

でも、そのあとの15-15で、ヨンギョンのレフト攻撃がタッチネットだった件は完全にダメです。ヨンギョンのジェスチャーから察するに、ネットに触ったのはボールが落ちたあとだと主張してたようですが、落ちる前に触ってます。っていうか、それ以前にパッシングですから。

そこで頭に血がのぼっても、バレーにジュリーはいないしチャンレジ制度もないわけで。日本側に不利な誤審疑惑の判定もありましたが、それも含めて日本が終始落ち着いて、うまく試合を運んだと思います。

そんなわけで、本日の印象に残った場面集。

なんと言っても、ものすごいインパクトを残したのは第1セット9-9と追いつかれた場面でのラリー、ばっちりのトスで荒木Bクイック!が大きくアウト!!!いやはや、荒木らしいというかなんというか、のけぞりすぎて後ろでんぐり返しをしてしまいました。

ただ、幸いなことに、荒木はこういう血の気が引くミスをしたあとからスイッチが入ることがよくありますよね。今日がその日でほんとによかった(嬉)。終わってみれば9本中7本成功で、大友が完全マークされていた分、よく頑張ったと思います。

続いて、第2セット1-0木村のサーブ。第1セットを落とした韓国は、第2セットの最初のラリーでも決定打を放てずに日本に取られ、ヒジン→ヨンジュの交代。そのヨンジュがコートに入り、キム監督の指示を聞きつつサーブ開始の笛…の瞬間に木村がサーブを打ち、位置の確認がきちんとできていない韓国からエースを奪いました。

木村はふだんから↑こういう揺さぶりをよくやってますが、ここぞ!というときに出来るのがさすがです。これで韓国が浮き足立って、その後も木村サーブで崩れまくり、一気に5-0まで走ってソンイ→ユミの交代。序盤で2人つぶし、続く荒木のサーブでセッター・サネも引きずり降ろしたんだからすばらしい。

第2セットは、韓国のブロッカーが迫田に慣れてきてなかなか決まらなくなってました。その結果、中盤で追いつかれてジュースまでもつれたのですが、点数面でも精神面でも序盤の貯金があったからこその競り勝ち。木村の頭脳的なサーブ(とそれを可能にする技術・精神力)がその糸口になったんだと思います。

ただ、いいことばかりではなく。第2セットの8-2の場面、ヒジンのサーブがネットインし、新鍋がなんとか上げます。それが大友佐野の間に上がり、またしてもお見合い。大友はセンターだし、そもそも後ろを振り向いている状態。佐野が行かない理由なんてどこにもありません。佐野は今大会、これで何回目かというぐらいにやらかしてますね。大量リードがあったからよかったものの、冷や汗が出た瞬間でした。でも、それ以外は大きく崩れることはなく。しつこくつないで切り返す原動力になっていてよかったです。

大友はこの試合、マークされまくって攻撃が決まらず、そのせいかダイレクトをミスるなど“らしくない”プレーが目立ちました。それでも、大友がいた大会は銅メダル、けがで出られなかった大会はメダルを逃したことを考えると、その貢献度は抜群だと思います。

そして新鍋。第1セットはブロック1枚なのに攻撃がなかなか決まらず、ブラジル戦の嫌な感じがちょっと頭をよぎりました。でも、ブロックを避けるのではなく、ブロックアウトをしっかりとる本来のスタイルに立ち返って復活しましたね。韓国のセンター陣が、ブロックアウトを取られるたびにイラッとした表情になっていってるのがよくわかりました。サーブミス、サーブレシーブミスが目立ったのが残念で、これは今後の課題ですね。

そして竹下迫田のライトバックアタックは使うと思ってましたが、荒木にA→Bの一人時間差を打たせるとは(笑)。ただでさえ不器用で一人時間差なんてめったにしないのに、しかも本調子とは言いがたいレベルなのに、なんという無茶ぶり(笑)。ただ、荒木がそれをよく決めましたね。バランスを崩して後ろによろけたようにしか見えないへなちょこジャンプでしたが結果オーライ。奇襲大成功です。

メダルを取った瞬間に涙でくしゃくしゃになった竹下の表情を見ていると、この大会でいろいろなものを取り返したんだろうなと、ほんとよかったなと思いました。2000年の世界最終で負けて切符を逃し、号泣しながら控え室へ引き上げていった場面から12年。

日本バレーの伝統をつぶしたと言われ、戦犯扱いされ、一時は引退に追い込まれたほどのバッシングを受けたんですよね。そんな“地獄”から這い上がり、自分の手でまた伝統をつなぎ直した精神力には頭が下がります。

日本バレー史上で、竹下の代表セッター年数は歴代1位でしょうか。中田久美以来のメダル獲得セッターですが、中田が銅だったロス五輪は旧ソ連やキューバといった強豪がボイコットしていたことを考えると、竹下はついに中田超えを達成しましたね。

正直、プレーの精度は全盛期よりは衰えてますし、特に最近は、ラリーが続くとブレたり遅くなったりしがちでした。でも、今回の韓国戦では、ラリー中に全盛期のようなぶん投げるトス回しをみせ、韓国ブロックを振り回してましたよね。その多くがアタッカーの打ちやすいところにピタッと入って決まり、最後の力をふりしぼるとはこのことか!と感動しましたですよ。

眞鍋監督の第1期は、終わってみれば、世界バレーと五輪で銅メダル、W杯で3位とほぼ同等の4位。いきなり世界の名監督の仲間入りです。第2期も確実でしょう。

いやー、ロス五輪で初めてバレーボールを観てから28年。二度とメダルを取る場面には出くわさないのではないかとさえ思ったこともありましたが、ついにその瞬間を目にして感無量です。

ベテラン選手の去就、眞鍋体制の長所と短所、次の代表候補たちなどなど話題は尽きませんが、ひとまず、いまは喜びにひたりつつ…韓国戦をもう1回じっくりと見返そうと思います(笑)


nice!(2)  コメント(43)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 2

コメント 43

keychain

ばんざーーーい!!!!!
全く同感です→もう二度とメダルを取るのを見られる日はないのかも・・・と思ったり、テレビでの一生懸命な盛り上げがむなしく感じられる時もありましたが、今日までしぶとく応援してきてよかったです。rioさんの鋭くも愛あふれるコメントのお陰で応援がずっと楽しくなりました(^^)vありがとうございます。
これからももっと進化して、誰が打つのかわからない、みたいな、華麗な展開のできるチームになってほしいです。(そして男子も強くなって、みんなで盛り上がれるようになってほしいです。)
by keychain (2012-08-12 01:03) 

o-kun

いやー素晴らしい!とともに参りました!
正直、バレー素人の私には、以前と何が変わったのかよくわからないのですが、
ただ、
以前と異なり、とにかく最後までやりきるチームだったのだな、ということだけは理解しました。でも、勝負事ではそこが一番大切なことなんですね。rioさんの戦前予想通りだったことも脱帽いたします。
あとはこれで途切れないことを祈ります。次へステップアップしてほしいです。
by o-kun (2012-08-12 01:30) 

血のプリン

やるべき事をしっかりと遂行した日本。一方最終予選での勝利、ベスト4進出で欲が出過ぎた感のある韓国。メンタル面で完全に日本の勝利でした。内容に関してはrioさんが書かれているので…とにかくおめでとうございます。

僕は個人的にスポーツにおいて過剰に優遇されている個人やチームは好きになれない天の邪鬼なので、日本チームに対しては冷ややかな目で見続けていましたが、このオリンピックでの銅メダル獲得は優遇など関係なくもぎ取ったという意味で、本当にすばらしいことだと思います。これで日本が本当に世界のトップグループに返り咲いたことがはっきりと証明されたわけですね。

そしてアメリカは…心配していたことがまさに的中。1セット目はブラジルが勝手にミスして簡単に取れたものの、2セット目に入ってブラジルが捨て身のプレーに出たら次第にレセプションが悪くなり、そのままズルズルと最後まで。今日は特にフッカーがガチガチで全然決まらず、アメリカの攻撃の選択肢が一気に減ったことが最大の敗因かなぁ、と。負け知らずで来たチームがちょっとしたことで立て直しが出来なくなる典型的なパターンでした。まぁ、これを勝ちきれないところがアメリカがいつまで経っても世界大会で優勝できない所以なんでしょうね…残念。いつになったらアメリカが決勝戦の壁を乗り越えられるのやら。

最後にオリンピック全体を通して。バレー競技がメジャーでないイギリスでのオリンピックだったので、開幕前はガラガラになるのではないのか、と思ってたのですが、いざ蓋を開けてみれば、どの試合を見ても客の入りがそこそこ良いのにまず驚きました。盛り上がり方もポーランドとかトルコで見られるような狂気じみたものでなく、ストレス無く観戦できる程度のものだったのも好印象。客の入りだけを考えれば日本で開催するよりも入るんじゃないのか、と思うぐらい。ただ、おそらくチケットの値段とか放映権料とかが日本がずば抜けて高いのでFIVBがその甘い汁から逃れられないんでしょうね…

こうやって日本がトップグループに名実共に返り咲いた今、日本がメダル争いにかすりもしなかった頃にはなんとなくまかり通ってきた日本優遇の女子のシステムに対して反感や不満がこの先ますます噴き出してくるような予感がします。個人的には女子の大会運営システムが公平で実力をきちんと反映した形になってくれることを願ってやみません。
by 血のプリン (2012-08-12 04:47) 

rio

>keychainさん、このチームは決してかっこよくなく、華麗さからはほど遠く(笑)、勝っても負けてもダサい試合が多いというとんでもないチームでしたが、短所と長所は裏表。なりふりかまわない感じが、ひたすらしぶといチームカラーを生み出しましたね。

竹下は引退、佐野も代表は最後だそうですから、まずはこの2つのポジションですね。高さのあるセッターとトスを上げられるリベロ。メダル常連になるためには欠かせないところです。そしてセッター対角。華麗なバレーをするためには、ここになんでもできる選手、アテネのときのシュウ・ソコウのような選手が必要です。

2010年から3年間、世界3位の位置を維持しました。ここから期待が広がりますね。
by rio (2012-08-12 10:47) 

猫田家

全日本女子の諸君、ロンドン五輪での銅メダルおめでとう!

準々決勝の中国戦では江畑が大活躍をし、木村を救う。準決勝のブラジル戦では江畑がブロックにはまり、完敗。全選手が気持ちを切り替え、3位決定戦では迫田が活躍をし、江畑を救う。

よく耐えて勝ちました。

松平康隆氏(元JVA)会長の言葉。「いいか、真鍋。バレーボールは身長が低いチームでも、ボールがコートに落ちなければ負けないんだ。」

最後まで耐えて、耐えてよく実践できました。おめでとう!

あ、それと竹下選手は広島東洋カープの江草投手と結婚していたんだね。喜ばしいことです。猫田記念体育館で働くといいよ。バレー教室でも開催して働けばいい。最近、広島市に女子バレーボールチームができたらしいから、色々と仕事もあるでしょう。
by 猫田家 (2012-08-12 11:00) 

rio

>o-kunさん、今回のチームの試合は派手さのかけらもなく、雑草と手負いと挫折の集団。ぶち抜けるアタッカーもいないし、絶対的な高さを持つセンターもいない。欠点と弱点だらけですが、心が折れないことに関しては一流だったと思います。

興行面でのじゃまが入らなかったことも影響した気がします。柳本さんは必要以上に“興行師”だったため、メグカナ、木村、大友、菅山をアイドル的に次々と祭り上げていきましたよね。バラエティ番組にも積極的に出演して、人気先行のチーム作りをしてしまった結果、年を追うごとにチームがばらばらになって崩壊しました。

眞鍋監督は、そこのけじめがきちんとしてますね。当たり前のことですが、興行に流されず、情にも流されず、データに基づく選手選考、選手起用を貫きました。試合前の番宣も断り、試合に集中できる環境を作ったことも評価できます。

勝てば人気はあとからついてくる、ということを証明できたと思います。
by rio (2012-08-12 11:01) 

rio

>血のプリンさん、韓国は1発目からヨンギョンがミスって、あれで一気に日本ムードになりましたね。韓国チームは明らかに焦ってました。

中国に競り勝ったのも凄かったですが、メダルをかけた試合でまったく浮き足立ったところがなく、競り合いになっても、ジュースになっても落ち着いていたところがすばらしいですよね。

アメリカVSブラジルの決勝戦、北京のときよりはアメリカのレベルが上がっていて、見ごたえがありました。第1セットは、アメリカがセオリーどおり、セッターの前のクイックにベタ張りで機能させず、サイドを得意のブロックで押さえ込んでましたね。

で、第2セットになったらブラジルがブロード攻撃を多用。やっぱりここなんじゃないかと思います。ブロード攻撃を使いはじめると負けパターン、だったのが、そうじゃなくなった=1つ進化したんじゃないかと。

タイーザはそれでもイマイチですが、ファビアナが移動するとアメリカは追いつけなかったですよね。第3セットではトムが読んでいてどんぴしゃで止めましたが、それぐらいで。

あと、アメリカはブロックが得意なことが裏目に出て、苦しくなればなるほどブロックでしとめようという意識が出すぎ、レシーブとの連携がおろそかになっていたように感じました。ブロックを抜かれるとつなげないどころか、レシーブの手にもあたらないという。

で、第3セット最終盤、トムがシェイラの“ホームラン”ボールを触ってしまう痛恨のミス。守備の要が崩れると影響はでかいですよね。

守備の要と言えば、アメリカはリベロになかなかいい選手が出てこないですね。みんなアタッカーをやりたがるお国柄なのか、ここが締まらないと金メダルは難しそうですね。

日本優遇システムが変更されるのは、もう時間の問題でしょう。批判の急先鋒・ギマラエス&マッカーチョンが1位、2位。ギマラエスは3-2-1制度にも明確に反対してます。

さらに、中国の凋落で情勢がまた変わってきました。日本“超”優遇の世界最終は、つねに中国>日本>韓国で、中国がW杯で五輪切符をとることを前提として設計されてますよね。シドニー落選のときにねじ込んだシステムだからなのですが。

その中国がW杯で切符が取れず、日本もとれなかった場合、韓国・タイの成長があるなか、世界最終は日本にとっていきなり“死のリーグ戦”になってしまいます。

だったら、アジア予選を以前のように独立させ、世界最終をランキング順で出場としたほうが、ランキングで韓国・タイに差をつけている日本にとっては有利です。

とかなんとかそんなことより、誰の目で見ても公正でわかりやすいシステムにならんものか。マッカーチョンでなくても文句を言いたくなるのでした。
by rio (2012-08-12 11:24) 

rio

>猫田家さん、竹下が引退後もバレーにかかわるとすると、ぜひ高身長の選手にレシーブを教えてあげてほしいです。

竹下のレシーブ能力は、判断や動きの速さも含め、佐野をはじめとする日本のどのリベロよりも高いと思います。

日本は高身長でサーブレシーブ、スパイクレシーブができる選手の育成が課題ですよね。竹下なら育てられる気がします。
by rio (2012-08-12 11:30) 

排球屋敷

ランキング通り日本の完勝でした。この先も強化が続くのかが、鍵でしょうね。ロス後の失敗は繰り返して欲しくない。不調だったブラジルは復調して優勝。近いうちに、決勝で日本が勝ってくれないものか。
by 排球屋敷 (2012-08-12 11:50) 

rio

>排球屋敷さん、ロス五輪後というより、失敗したのはソウル五輪後でしょうね。

バレーマスコミの宣伝でロス五輪時代まで東洋の魔女が続いていたかのように思われがちですが、日本はモスクワのボイコットで世代交代に失敗してますよね。しかも、キューバ、ペルーなど新興勢力がメダルを取るまでに成長し、ロス五輪のころはすでに日米ソ中の4強時代とは言えなくなってました。

なのに、1988年のソウル五輪で、戦績の上では“格上”だったペルーを“格下”とナメてかかり、準決勝で負けたのが転落人生のはじまりだったと思います。

そのショックから立ち直れないまま3位決定戦もストレート負けし、日本に帰国してみるとマスコミもファンも散り散りになって逃げていた、という。良くも悪くも日本女子スポーツ界の“大御所”だったバレーボールがメダルなしに終わり、世間がそっぽを向いた瞬間でした。

そのソウルから数えて24年。“大御所”のプライドを捨て去ることができないまま落ちるところまで落ち、そこから這い上がってきての銅メダル。これでやっと、次のステージに進めます。

ブラジルは、どのチームにも同じやり方で弱点を攻められ、このまま崩れてしまうのかと思いました…が、しぶとかったですね。大会中に弱点を克服し、あれ???と相手がとまどっている間にたたみかけて勝ちきる。勝ち方を知っている監督&選手たちだと思い知らされました。

とは言え、このままブラジル時代が到来するとはとても思えません。むしろ、本格的な戦国時代に突入する気がします。日本はこの波に乗り遅れることなく…というよりも、波を見越して先手先手で強化を図っていってほしいと思います。
by rio (2012-08-12 12:47) 

血のプリン

ブラジルがリンスーファビアナのブロードを最後の最後まで温存していたとしたら、これこそ本当の秘策ですね。まぁ、多分崖っぷちに追い込まれたことで偶然に生まれたものだったとは思いますが。アメリカはまさかブラジルが勝ち上がってきて自分たちを叩きのめすとは思ってなかったでしょう。こんなことならトルコ戦にフルセットまで持ち込ませるようにしてブラジルを予選リーグで蹴落としておけば良かった、と思ってたりして。

女子のインドアで公正さに欠けるのは、日本優遇の大会運営システムだけでなく、ランキングシステムも問題ありありでしょう。既存のランキングシステムは五大陸間の実力に均衡が取れている場合に成り立つシステムであって、大陸間で実力の差が激しい女子にそれを当てはめるのはあまりにも無理があります。特に一番問題なのは大陸選手権のポイントシステム。実力では世界ランク69位のイギリスにも負けるレベルなのに、アフリカ選手権で優勝すれば自動的に世界ランキング20位にランクイン出来てしまう矛盾。こういう事態を少しでも減らすために、大陸選手権のポイントを現状の三分の一ぐらいにしてちょうどいいぐらいじゃないのかなぁ、と。FIVBにはこのランキングシステム改正にも是非取り組んで欲しいです。

あと、個人的にはバレー競技にもそろそろチャレンジシステムを導入する時期なのではないのかなぁ、とも思います。バレーの主審・副審に誤審が多いのは瞬時に複数のジャッジを見極めなければならないからではないでしょうか(プロなんだからそれぐらいやって当たり前と言われればそれまでですが…)。ただ、誤審がそのまま流されてしまう現状では審判のレベルもアップしていかないように思います。バレーはリズムや流れを大切にする競技だから、チャレンジシステム導入に反対する人もいるかもしれません。でも、その辺りはセットごとにチャレンジできる回数を限定したり(2-3回)、アウトオブプレーになって一定時間内(例えば10秒以内)にコートキャプテンのみがチャレンジできる、とかいう風に縛りを加えれば問題ないと思うんですが(その代わり主審への無駄な抗議は今までよりも厳しくイエローカードを出す)。こうなると、今までワンタッチしていても見逃されていたものが、きっちりと映像で判断されるので、選手にもいい意味でプレッシャーがかかるはず。あと、テニスでも見られるようにチャレンジになったら観客全体がチャレンジの判定を楽しんだりできるエンターテインメントとしての役割も果たせると思うんですが。
by 血のプリン (2012-08-12 19:36) 

rio

>血のプリンさん、あのブロードは、日本戦では使うことを決めてた感じですね。で、やってみると予想以上に通用したので、リンス―ファビアナが自信を持ってしまったのかも。

で、アメリカをしっかり混乱させるまではタイーザを隠し、第4セット、仕上げの段階で立て続けにA~Bクイック。タイムアウト中、マッカーチョンが珍しく焦った感じでキライに相談してましたね。「サーブでやられてるだけなんだ!」とか言って、それだけじゃなかったと思うけど(笑)

ランキングのポイントの配分は見直すべきですね。そもそも、大陸選手権はポイントに含めるべきじゃないと思います。“世界”のランキングなのに、世界の一部しか参加しない大会のポイントが反映されることがおかしいですよね。

ポイントは、世界バレー・五輪・W杯のメジャー3大会とWGPだけでよいかと。グラチャンはいつまで持つかわからない大会ですから無視。

で、メジャー3大会に開催国枠で出場するチームには、メダル獲得のときのみポイントを与えるようにすればいいと思います。そうすることで日本優遇の割合が減り、結果的に日本の強化につながると思います。それが嫌なら固定開催をやめればいい、ってことで。

バレーのビデオ判定は、ここ何年か議論が続いているようですね。いまは微妙なプレーの時にはすぐにリプレイが会場に映し出されますから、チャレンジ制度の導入も時間の問題かなと思います。時代の流れにはさからえないですよね。

バレーの場合、どの判定をチャレンジの対象にするか、という議論が必要ですね。イン/アウト、ワンタッチ、タッチネット、オーバーネット、ホールディング(フェイント時)あたりが、判定への抗議が目立つプレーですが、イン/アウトとワンタッチにしぼるのが現実的でしょうか。回数は…1セットに1回ずつが限度じゃないかなあと思います。それ以上多いと観るほうもダレる気がします。

ただ、実際には、誤審のないセットのほうが少ないんじゃないかと思うぐらい、誤審が多いですよね。ですので、チャレンジ制度を導入するとしたら、同時に、誤審の多い審判のランクを下げる/研修を課すなどの制度も併せて導入すべきではないかと思います。
by rio (2012-08-12 22:03) 

排球屋敷

女子は夜明けの感が出て来ましたが、重体の男子に何か良い処方薬はないですかね?WLでの一勝すら厳しい。マイナー競技だったとは言え、松平翁の時代が懐かしい。これで、40年が経ってしまいました。
by 排球屋敷 (2012-08-12 22:13) 

ほりっつ

銅メダルおめでとう!!

特に木村選手。普段泣く姿なんて見せない木村選手が…あんなに感情を爆発させて喜び泣く姿を初めて見た気がします。エースとして重いものを背負ってたんだと感じました。本当におめでとう!トルコでさらに成長して、監督の理想とするエースになって、リオでは金メダルを取ってほしいものです。

ただ気になったのが、2枚替え。オプションとして入れるのはもう何も言いません。ただ戻すときは中道選手→ライトで狩野選手はサーブのあと・・・。
竹下選手ってそんなにサーブ悪いですかね?バックだしブロックも気にしなくていいですし・・・しかもその間はセッターなし。

まさか彼女が・・・次期長身セッター候補???
そんなわけないか。。。

しかしどのチームも目の色が変わって真剣勝負のシビれる大会でした!
その中で堂々の銅メダル!!

ホントにおめでとうございます!!
by ほりっつ (2012-08-13 02:51) 

オーソノ

こんばんは。

世界選手権3位に触発されて再び観始めた女子バレー、これほど早く結果が出るとはちょっと驚きです。何はともあれ銅メダルおめでとうですね。

準決勝でブラジルに完敗。これまでなら銅はいただいたも同然の韓国ですが、予選とはいえブラジルに勝利しイタリアにも勝っていることから苦戦の可能性も感じていました。ところがOQTの借りをしっかり返しての完勝はお見事でした。

これから世界3位以内を維持していく為にはやはり基本技術を見直すことではないかとつくづく感じました。ここ数年は攻撃と守備を専門化してしまい肝心なところでミス、特に数字に表れないミスはことごとく基本的な技術です。結局、特化した山口より多くをこなせる新鍋が終盤はスタメン固定でした。


五輪終了後の監督のコメントに日本のスタイルは身長が低いから拾いまくるとありましたが、日本が主導権を握っているセットはブロックのワンタッチが多いことぐらい分かっているはずです。今後はポジションに関係なく専門化ではなく標準化の観点から選手の召集と育成は図ってほしいとおもいます。


次期監督は公募のようですが、続投は確定でしょう(ちっ)。リオに向けてスタメンセッター(竹下選手祝寿引退)育成という難題があります。監督はセッター出身だからというのがクセもので、くれぐれも観ている側が「え」に濁点がつくような叫び声を上げることのないようくれぐれもお願いします。ほんと。
by オーソノ (2012-08-13 18:55) 

rio

>排球屋敷さん、男子はなにをさておいても監督・コーチですね。ここにまともな人がこないと、選手のコマをどれだけそろえても勝てないと思います。

現状ではコマもそろっていないわけですから、余計にトップ人事が初めの第1歩ですよね。まかり間違っても、身長や財源を言い訳にするような人間を据えてはいけないと思います。
by rio (2012-08-13 22:41) 

rio

>ほりっつさん、木村、泣いてましたねー。トルコではなにを学びに行くのか。きっと何かテーマがあるはず。気になりますね。

木村は高校のときに腰を痛めましたが、それ以降は大きなケガがなくきている意外と頑丈でメンテナンスできてる選手ですよね。そういう意味では、ヨンギョンとも近いところがあるような。ヨンギョンに続いて木村がトルコで活躍したら、アジアバレーへの認識が一気に高まりそうです。

2枚替えの狩野残しは私も???でした。竹下のサーブはいいほうだと思います。眞鍋監督のデータでは狩野>竹下だからなんでしょうけど、その間、セッターがいなくなるマイナスを考えても、狩野>竹下なのか。

確かに、狩野はトスも器用に上げられます。だからこその狩野残しなんでしょうけど、それはラリーのときはサイドのみ、という宣言をしてるに等しいですよね。

能力的には狩野はセッターが出来ると思います。大きなケガを経験したこともありますし、腰が悪いこともあるので、長く一線に立つ気持ちがあるならセッター転向は検討してもいいと思います。

いずれにしても、竹下のあとを中道が継いでしまうと、同じ苦労が待ってますよね。ブロックが低いだけでなく、身長差がありすぎてセンター線が使えません。中道はVリーグ随一の優勝セッターですが、サイド偏重でセッターの本数が極端に少ない点では竹下のコピーですから。。。

日本がもう1歩上に行くには、まともな高さのセッターと、まともなプレーが出来るリベロが欠かせないと思います。その上で、サーブレシーブのできるサイド、決定力のあるオポジット。課題は多いですね(^^
by rio (2012-08-13 22:53) 

rio

>オーソノさん、眞鍋監督の続投は規程路線でしょう。どこからも異論が出ないと思います。

竹下を使わないと公言した眞鍋監督が、言ったそばから竹下を招集したとき、私も「は????」と思いました。しかも、170センチ台のサーブレシーブができないアタッカーばかり集め出したときには、やる気あるのか???と。

一方、“普通”の監督なら絶対に指名しないであろう荒木を主将にしたときには、もともと“荒木主将”論者だった私は「お????」と思いました。その結果、荒木のカラー=ただひたすら頑丈でしぶとい、ってのがチームカラーになりましたよね(笑)

眞鍋監督は、2009年時点では世界をわかってなかったし、国際大会の戦い方も勝ち方もわかってなかったと思います。ただ、落ち目になった以降の歴代監督や植田監督と違ったのは、経験・勘・変なプライドにこだわらず、データをもとに客観視する姿勢ではないかと。

柳本さんは、五輪最終戦の最終セットの最終盤まで高橋をはずせませんでしたが、眞鍋監督は五輪予選で山口に見切りをつけ、スパッと新鍋に代えてきました。3位決定戦では、“普通”の監督なら江畑だと思いますが、迫田をぶつけました。一方、データ偏重ではなく、五輪決勝Tでは本調子ではない荒木を使い続けました。

このあたりの選手起用のうまさが、ふぞろいのチームを銅メダルに押し上げたんだと思ってます。

勝負の世界は結果がすべて。まぐれではない結果を残した監督の手腕をまずはほめたいと思います。

その上で、確かに基本の甘さはあちこちにありましたよね。ただ、これは眞鍋監督の責任ではなく、所属チーム・部活・本人の自覚の問題だと思います。

代表チームに入って養うべきは、試合観だったり、国際大会の戦い方だったりなわけで、そういう場に基本ができていない選手がいること自体がおかしいんですよね。

代表は基本プレーが確実にできて当たり前。そのほかに抜きん出ているものがあるから“代表”になれるんだと思います。そういう意味では、代表の条件に当てはまっていた選手は(身長を無視すると)、12人中で、竹下、木村、新鍋と、荒木、大友がギリギリぐらいでしょうか。

↑ここで12人があっさり出揃うぐらいでないと、金メダルは見えてこないと思います。リオ五輪に向けて、またそれ以降に向けて、頑張らないといけないのはきっと実業団や部活なんだと思います。
by rio (2012-08-13 23:21) 

nori-san

rioさん。こんにちわ。
いつもこのblogを楽しく拝見させていただいております。
バレーボールの観戦記でこれ以上役に立つ情報源は無いです。
ほんとうにありがとうございます。

今回の銅メダル獲得は80年代より女子バレーを観戦・応援してきた私にとっってほんとうに驚きでした。
木村と栗原の出場した北京での試合を見ている限り、もう五輪のメダルは無いかもしれないと思っていましたが…。

兎に角、今回のチームは「タフ」でした。
一般視線から見た戦い方はスタイリッシュにはほど通いなんともカッコ悪いチームなのですが、接戦になった時はもう「何でもアリ」のよろずバレーでしたね。

ある血液型の本で読んだのですが、
「B型はミスを10分で忘れる」(新鍋・江畑)
「O型はミスを一晩で忘れる」(大友・荒木・木村)
「A型はミスを1ケ月で忘れる」(竹下・佐野・迫田)

今回のオリンピックは山口を早々にあきらめて新鍋をスタメンで使っていったのが大きかったと思います。新鍋がバックアタックで得点できるようになるとリオのライト有力候補だと思うのですが、、

やっとスタート地点に立った感のある眞鍋ジャパンですが、今のような
「よろずバレー」では正直、銅止まりかなとも思います。

狩野を是非セッターとして4年間育成してほしいと熱望しています。
岩坂が4年後にどのくらい成長しているかも楽しみですね。
栗原の上積みがあまり見込めない今、大山のような大型スパイカーの育成
が急務のような気がします。

では、rioさんごきげんよう。

by nori-san (2012-08-14 02:51) 

3tsu9bo8yan2

rioさんのコメント返しがとても参考になります。
その辺の解説書より分かりやすいっ!

いや~、それにしても生きてるうちに
日本バレーがメダルを獲る瞬間を見られるなんて、
なんてラッキーだったんでしょうか。

ブラジルのファビアナ選手。
北京の時より数段上手く、そして恐くなったように感じます。
いかがでしょうか?
by 3tsu9bo8yan2 (2012-08-14 21:21) 

rio

>nori-san、ありがとうございます。頓珍漢な日本バレーにツッコミを入れるブログだったんですが、これだけ実績をそろえられると、もはやツッコミなんて入れられないですね(^^; あ、男子があったか(笑)

ただひたすらしぶといこのチームには、銅メダルがふさわしいですね。私の中で、ひたすらしぶといと言えば昔から中国だったんですが、その中国よりしぶといなんて恐るべし。

新鍋はバックアタックを普通に打てるはずなので、まったく使わなかったのは、おそらく、ライトバックトスがうまくない竹下の問題か、または竹下前衛のときの守備隊形の事情か、いずれにしても竹下がらみの理由でしょうね。

結局、ここからもう1つ上に行くには、高い位置でクイックに上げられ、なおかつ同じモーションからライトやライトバックにも上げられる高身長セッターが欠かせません。

ブラジルは北京後に改めてセッターの大型化をはかり、とっかえひっかえしながら、なんとかリンスを形にしましたよね。韓国の急成長もキム・サネ効果が大きいと思います。アメリカはバーグが頑張ってますが、それではリオ五輪でも優勝できないでしょうね。

準々決勝で落ちたイタリアは、女王ロビアンコが君臨し続けるのであればたいして怖くない。ロンドンが形になって出てくると嫌だなと思います。

中道には気の毒ですが、日本がこの位置をキープして上を目指すには、中道を正セッターにするわけにはいかないでしょう。ただ、主力が東レであることと、五輪経験が貴重なので、スーパーサブで構えていてほしいです。

岩坂は伸びると思います。世界レベルまで。っていうか、あの素質と性格ならほんとは東龍時代に世界レベルになってないとおかしい。ま、東龍は監督がずれた感覚の持ち主みたいなので仕方ないですが。

栗原はケガさえなければねえ。。。国内外でこれだけ実戦から遠ざかってしまうと厳しいですよね。ただ、性格やライフスタイルまですべてひっくるめて、これまでの“自分”をぶっ壊して再生する「破壊と創造」をやれば、リオ五輪の場に立つことはできると思います。大友はそこまでやってメダリストになりました。栗原にそこまでの覚悟とやる気があるかどうか、でしょうね。
by rio (2012-08-14 22:35) 

rio

>3tsu9bo8yan2さん、ありがとうございます。

ファビアナは北京のときよりも横幅がしっかりしてましたね。もともと細かったので無駄な肉がついたのか筋肉がついたのかはっきりしませんが、プレーに力強さが出た気がします。

それと、日本戦でエイヤーでやってみたブロード攻撃がすこんすこん決まり、アメリカ戦の第2セットでおそるおそるやってみたらそれも決まり、そうなったらもうサンバのリズムで走って跳んで、第4セットにはイェ~ィバシッ!!!ってなノリで打ってましたよね。

ただでさえ190センチもあるのに可能性を広げてしまって…だれがあのサンバ娘を止めるんでしょうか。
by rio (2012-08-14 22:44) 

to

rioさん、こんばんは。

もう、28年ぶりのOPメダル獲得は感慨ひとしおです。大林解説員の言葉は北京の宇津木さんに匹敵するくらい感情があふれていましたね。

冷静になって試合を振り返ってみると、準決勝のブラジル戦よりは若干ましでしたが、このチームで理想としている形は出来ていなかったというのが正直なところでしょうか。あれほど悪かった韓国なら、20点は取らせずにストレート勝ちが出来ていたと思います。やはりOPのメダルマッチは特別なんですね。

終わってから言うのもなんですが、この銅メダルには決勝トーナメントの組合せの妙がありました。OPの決勝トーナメントはA組2位、3位と対戦するB組の2位、3位が抽選で決まるという方式で、A組3位の日本は準々決勝で中国と韓国のどちらにも当たる可能性があったのです。結局、中国と当たることになったのですが、これがグループリーグ調子に乗る韓国であったなら、メダルを意識しなくても良い準々決勝なので結果が大きく違っていた様な気がします。日本は中国が相手で良い意味で開き直れたというか...。更に、もし準々決勝で韓国に勝利したとしても、3位決定戦は米国、中国、イタリアの可能性が高い訳で、これら3カ国とメダルを掛けて戦ったら厳しかったでしょう。

韓国との対戦は3位決定戦、メダル獲得を経験し、その実績を自信に変えてきた日本と、勢いで予選、準々決勝では強豪を倒したものの、メダルを掛けた勝負を経験していない韓国では日本に分があったと思います。メダルという重圧の中で、韓国の調子を見ながら、たとえ決まらなくても決して焦らなかった全日本には賞賛を贈りたいと思います。

木村は、いつもなら決められるスパイクが拾われて、本調子とはいいがたい状態でした。迫田23点、新鍋11点、木村9点で、新鍋よりも得点が少なくて、迫田、新鍋は共に決定率50%に対して木村は29%。迫田の大当たりは、データ上もさることながら迫田、江畑の使い分けで体力温存が出来ていたことも大きな理由だと思いますが、木村の交代要員は居ないのですね。これが、このチーム編成のリスクだと思っています。このチームは、どうしても2枚替えという戦術が必要で、それによってライトが3名になっています。結果的に、新鍋は先発、狩野は2枚替えで、山口は活躍する場が無かったのですが、迫田、江畑の使い分けと同じく、山口はセンター線が機能した場合のオプションで、眞鍋監督は色々な手を使える様にしていたのかなと想像しています。最終的に、木村がそのリスクを背負うことになって苦しんだ様に思います。ただ、そのリスクを取ったことがメダルに繋がっているとも言える訳で、現時点での全日本の精一杯なんでしょうね。

シドニーで切符を逃してから今回の銅メダル獲得までの12年は、途中に紆余曲折あったものの、竹下がセッターを続けていたということ、アテネ組が中心に居たこともあって、一連の同じチームという色合いが濃い気がしています。この銅メダルは一つの成果ですが、常にメダルを狙うチームとなるには、一旦終止符を打って、次のステップに進まなければならないと思います。

次に全日本がやらなければならない仕事は決まっています。2枚替えを必要としないセッターを育てることです。しかも、日本のセッターは世界のトップクラスで無くては勝負にならない、5本じゃだめで3本の指には入らないといけないでしょうね。セッターには組立てとか技術とか色々特性がありますが、総合的に見て竹下は常にトップ3に入っていたと思います。眞鍋監督の最大の功績はブロックと連携した守備を整備したことで、セッターに関しては2枚替えという戦術で補っただけです。一度成功体験をしてしまった戦術から逃れられるかというと難しい様な気がしているので、私は眞鍋監督が2期継続するのには否定的なんですよね。

まぁ、何はともあれ、暫くは余韻に浸りたいと思っています。


by to (2012-08-15 01:27) 

ささのすけ

はじめまして。
最後に銅メダル取れて嬉しかったです
表彰式や選手達の様子を見ていると3位と4位では天と地の差ですね

全日本女子は身長の低いセッターやオーバーの出来ないリベロ、サーブレシーブのできない170センチ台のアタッカー、攻撃力のないミドルと寄せ集めのようなメンバーでしたが、rioさんの仰ってるように不思議としぶとく不気味なチームに仕上がっていたと思います
眞鍋監督の選手選考や采配の公平さや目的の明確さが現れていてチーム作りが巧かったと感じました
そして何より木村沙織選手がエースとしてだけでなくチームの潤滑油のような存在として攻守にわたって奮闘してチームを回していたような気がします

しかしメダル争いに常に絡めるようになるにはやはりある程度身長のあるセッターや普通にオーバートスができるリベロなど、できるだけ世界標準に近付けるようなメンバー構成になってほしいものです
竹下選手や佐野選手は素晴らしい選手でしたが、次世代の進化にはこのままではいけないと思います

あと決勝戦を見ていましたがアメリカはとても強いのにどこか脆さがあるチームだと感じました
一セット目を見てたときはどうやって日本こんなチームに勝ったんだっけ?と思いましたが、二セット目になって崩れだして弱気なミスを連発し出したアメリカを見て優勝するにはあと一歩惜しいチームだなあと思いました
by ささのすけ (2012-08-15 04:38) 

T&J

 何は擱いても、喉から手を出したいくらい欲しかった「メダル」がとれて
好かった。
 『最小最強セッター』にも、最後のサイゴで、『形ある物』が獲得出来て、
その事だけでも、『大収穫』の大会だったろぅ。
 『次期/リオ大会』マデを、長いと見るか否か・・・現有勢力の他にも、
もっと「高く」そして「拾える」素材に登場して欲しい・・・永遠の『願望』だ。
by T&J (2012-08-15 23:07) 

rio

>toさん、組み合わせの妙は確実にありましたね。準々決勝の中国戦が最大の山場で、そこを勝ち抜けた時点で銅メダル確保、って感じでした。

これが準々決勝で韓国戦だったら…おそらく勝ったとは思うんですね。世界最終で負けたのは、あのとき韓国が初めてのことを仕掛けてきたために、データにないことには対応できない弱点が露呈したからだと思ってます。ただ、その1戦を除くと、日本は柳本時代から韓国を完全に攻略していましたから。

もはや歴史的ifですが、準々決勝で韓国だったとして、3位決定戦でたとえば中国だったとしたら、勝ててなかったような気がします。

木村のバックアップがいない、というのはチームの大きな欠陥ですよね。

契約形態はどうであれ、全員がバレーでメシを食ってるわけで、そういう意味ではプロ集団です。プロが集まって“仕事”をするときに各人のバックアップ体制がない、というのは、ビジネスの世界ではありえないですよね。そういう“チーム”を作ってしまったら、一般企業であれば管理職がそのマネジメント能力を問われ、ヘタしたら左遷です。

現実問題として、木村のバックアップができる選手がいるのかどうかということはあります。同レベルを求めるといないかもしれません。でも、アルジェリアやイギリスなど格下相手のときに木村を休ませるレベルであれば、バックアップ体制を作れるはずですよね。一般企業であれば当たり前&必須の発想です。

眞鍋監督に限らず、実業団や代表の指導者・選手には、そういう“社会常識”が欠けてるように思えてなりません。「勝つも負けるも木村にかかってる」と言えばかっこよさげですが、ほんとにそういうハイリスクのチームしか作れないのか???という疑問をいつも感じています。

ただ、1期目は眞鍋監督が理想としたチームではないと思います。最終的にはサイドが粘って勝つ、というチーム。現役時代に“組み立て”で勝負するセッターだった眞鍋監督にとっては、銅メダルのうれしさ半面、忸怩たる思いもあるのではないかと。

監督の醍醐味の1つはおそらく、自分の理念をコート上で具現化してくれるセッターとめぐり合うことなんだと思います。流れの上で竹下を使い続けたものの、眞鍋監督がやりたいことはおそらく、竹下や中道ではできていないはず。

なので、どのセッターを選び、どういうことをさせるのか。第2期目が、本当の意味でのチーム眞鍋なんじゃないかという気がしています。

た・だ・し。眞鍋監督も歴代監督と同様で、自分がかかわったチーム=久光に偏りがちですよね。岩坂はともかく、ほんとに新鍋なのか?石田なのか?座安なのか?という疑念はぬぐえません。

で、その久光に中田久美がコーチで入り、監督ですか。なんか…無条件に久光からセッターを引っ張ってきそうなにおいがします。で、2期目をやって、中田にバトンパス?そんなシナリオを描いてそう。無理だと思いますが。

いずれにしても、今季のVリーグは各チームのセッターに注目ですね。
by rio (2012-08-15 23:43) 

rio

>ささのすけさん、眞鍋監督の選手起用はおっしゃるとおり意図がはっきりしますよね。だから、たとえ起用が失敗しても次につながっていきます。

この点が、興行受けを狙い過ぎた柳本さんや、そもそも起用とか采配の意味がわかってない植田さんと大きく違うところだと感じてます。

選手の立場ではどうしても、下げられたり、控えに回されたりすると面白くないところがあると思います。そういうときでも壊れないチームを作るためには、誰もが納得する意図がないとダメなんですよね。組織作りのきほんのき。それがずーーーーっとできていなかった日本バレー界ですが、これで少しは風向きが変わるかもしれません。

アメリカの弱点は日本と共通していた気がします。データを重視しすぎるあまり、はまればめちゃめちゃ力を発揮しますが、はずれた場合にベンチも選手も混乱し、立ち直れないまま負ける。世界バレーやW杯で日本に負けたときもそうでしたよね。

↑この弱点はブラジルやイタリアにも共通していると思います。で、似たようなその4チームのうち、五輪での勝ち方を一番よく知ってたブラジルが優勝した、という。

日本の次の課題は、世界標準にチームをあわせた上で、データにない展開になったときにどう勝つか、だという気がしています。
by rio (2012-08-15 23:55) 

rio

>T&Jさん、4年は決して長くないでしょうね。最初の1年は選手選考、そこで形を決め、2年目は世界バレー。その結果次第でさらに構成を練り、3年目がW杯。切符が取れると御の字ですけど、取れなければ世界最終に向けての準備。

なので、代表入りを目指す選手は五輪直後のVリーグで猛アピールしない限り、なかなか途中での“編入”は難しいですよね。中道のようにはっきりしたニーズがあるときは別ですが。

というわけで、今季Vリーグで誰が奮起し、アピールしてくるのか。注目してます。
by rio (2012-08-16 00:02) 

繭

rioさん、お久しぶりです。
出遅れた感がありますが、まずは銅メダルがとれて本当によかった。
一部からはホームでなければ勝てないと言われ続け、直前のOQTではまさかの八百長騒動。そんな雑音の中でも粘り強く応援してきて本当によかったと思いました(笑)
個人的な五輪の感想としましては、1点目は、とにかく荒木にやきもきさせられた五輪だったなあ、と(^^;)韓国戦は復調しましたが、予選ではどうしたものかという感じで、荒木にトスが上がるたびに冷や汗もの。なんでこうなってしまうのか、勝ったからよかったものの、力を出すなら早く出してよ!と心臓が飛び出る思いでしたよ。
2点目は、竹下のトスの速さですかねえ・・・。大山加奈のコラムでもありましたが、竹下のトスと木村の決定率は確実に相関関係がありますね。中国戦はそこそこ高くて打ちやすそうでしたが、予選リーグやブラジル戦は低くて打ちにくそうに見えました。木村は特にバックアタックがすごく打ちにくそうに見えましたね。バックアタックをコンビが合わずに返す場面がかなり多かった印象があります。この辺はトルコではどんな感じになるのか注目です。
来年以降の全日本。個人的にはセッターとミドルに注目かなあ。セッターは人材自体は結構いると思うんですよね。ただ、10年以上竹下を使い続けてまったく育成してこなかっただけで。それに対して。本当に人材不足なのはミドル。岩坂には頑張ってもらうとして、後はどうなるのか結構深刻な気がしています。荒木・大友・井上の3人のうち、最低でも1人はリオに向けて残りそうですね。
2013年は全敗してもいいので、とにかく中道以外のセッターを使ってみてほしいと思っています。
by 繭 (2012-08-17 01:16) 

NO NAME

はじめまして いつも更新楽しみにさせていただいてます。

やっぱり続投ですよね...でもいくら失敗してもストップウォッチをもちだして練習するあたりからして これ以上アタッカーの足をひっぱるのはやめてほしいんですよ。 なんで高さを犠牲にしてまで 速さにこだわるのか
 中国戦はトスが高かったのにブラジル戦はその良さを全部消してしまってました。 あれもベンチの指示としか思えません。
by NO NAME (2012-08-17 17:52) 

fuku

すいません 名前書き忘れました
by fuku (2012-08-17 17:56) 

rio

>繭さん、日本が勝てば八百長と言われる…これはある意味、仕方ないですよね。それだけ不公平な大会運営をしているので。なので、3大大会すべてで4強入りしたことは、重要な意味があると思います。

一方で、日本優遇の“余波”を受ける韓国も躍進したことで、やっぱり優遇措置が…と言われる可能性もありますね(^^; 

ともかく、4強の位置を維持し続け、日本優遇措置なんて無用なんだということを証明してほしいです。

私は、セッターのほうが人材難かなあと思っています。Vリーグを見ている限り、セッターとしての能力が高く、なおかつ組み立てができる戦略性を持った選手は…いるでしょうか?アタッカー頼みのセッターばかりが目立つ気がします。

それと、攻撃・守備の枚数に数えられるセッターがいないですよねえ。。。ツーアタックを攻撃枚数に計算するためには、セッターにそれなりの高さ(クイックのフェイクを入れられる高さ)が必要だと思うのですが、ちょっと見当たりません。また、どのチームもレフト攻撃の打数が多いのに、そこのブロックが低くなってしまうのも痛い。世界と戦うには、やはりアタッカー並みの身長が必要だと思います。

一方、ミドルも確かに人材難ですが、こっちは“数”はそろってますよね。日本は高身長選手がセンターに集まりすぎだと思います。

学生時代から“エリート”で、でかいという理由だけでセンターだった選手ばかりなので、現時点では世界に通用する選手は少ないかもしれません。みんな向上心がなくてねえ。。。

でも、代表チームの活躍に触発されて、リオ五輪は私が!という選手が出てくれば、ミドルの底上げはできると思います。

で、そうやって切磋琢磨する過程で、ミドルでの代表入りは難しいという選手が出てくるかも。その場合はすばやく見切りをつけ、ぜひレフト/ライトを目指してほしいと思います。

代表候補の層をどこまで厚くできるか。これが2期目の1年目のテーマでしょうね。
by rio (2012-08-18 16:01) 

rio

>fukuさん、眞鍋監督が高さを犠牲にして速さにこだわったのは、セッターが竹下だったからだと思います。

低くて速いトスがいいと思っているわけではない、ということは、世界最終で証明されたと思います。アタッカーが打ちやすいように、高くてネットから離したトスを上げさせ、危うく落選しそうになりました。で、五輪では低くて速いトスに戻したんですよね。その余波で、低くて速いトスを打ち切れない栗原が落選しましたが。

眞鍋監督自身は現役時代、アタッカーが打ちやすい丁寧なトスを上げるセッターでしたよね。なので、おそらく、竹下のようなスタイルは理想とは相容れないはず。ほかにいないから、竹下に合わせたチーム作りをした、というのが実情かなと思ってます。

次の正セッターに誰を指名するのか。守りに入って中道にしてしまうようなら先は望めませんが、そうでなければ、ちょっと面白いことになりそうです。
by rio (2012-08-18 16:06) 

繭

rioさん、返信ありがとうございます。
日本チームへの度を越した優遇措置を考慮すれば、バレーにさほど関心のない一般の方からはそれだけで嫌悪の対象となり得ますし、OQTの八百長騒動も根底にはそうした感情が少なからず端を発したものだと思っております。実際に日本開催の大会では、地の利が大きく影響していることは確かだと私も思います。ただ、そうした中でも眞鍋監督1期では強豪と互角に戦える力が以前より増して来たと感じていました。そして、本来なら実力がついてくれば競技人気は後からついてくるはずが、バレーの場合、実力がついても優遇措置が原因でなかなか実力自体を正当に評価されにくく、バレーファンの裾野が広がらないという奇妙な図式があったと思います。私はそうした図式にとても落胆した気持ちでおりました。優遇措置に関して言えば、監督や選手には罪はないわけで・・・。単なる一ファンでしかない私がこんなことを考えるのもなんですが、今回の五輪で結果がでなければ、「やっぱりアウェーではだめなんだw」と眞鍋1期でつけてきた実力への評価が完全に無になるばかりか、事前の八百長騒動のことも踏まえ、極端な話、バレーという競技自体がかなり危険な位置に立たされるのではないかとまで考えていた次第です(苦笑)。で、冷静になってみれば、なんで五輪で応援するだけでこんな余計なことまで気を遣わなきゃならないんだろう…と思ったりして(笑)。そんなこんなで結構疲れた五輪観戦ではありました。今思えば気にしすぎでバカバカしかったような気もしますけどね。
今後は最低でもアジア予選と合体した最終予選をなんとかしてほしいです。

rioさんとしてはセッターの方が人材難ですか。私の視点としては、ミドルは本気で上を目指すなら最低でも185cm以上は欲しいと思ってしまい、そうすると人材的に非常に厳しいなと考えてしまいました。クイック主体に組み立てるなら尚更そのくらいはないと厳しい気がしますし。かと言って180cm前半で突出した能力のある選手がいるかと言われれば現時点では微妙ですね。まあ、ない物ねだりなんてしても仕方がないですし、確かにミドルに関してはrioさんのおっしゃるように数自体はいるので、今後国際経験を積んでいくことで化ける選手も出てくるかもしれない。杉山、大友、井上といった180cm前半でも活躍できる選手が現れることに期待しようと思います。
長々と失礼しました。とにかく今後の日本チームの活躍に期待です。
by 繭 (2012-08-19 12:34) 

rio

>繭さん、今大会、全日本女子の銅メダルは、取った日の朝刊は各紙とも1面でしたが、その後の続報は薄々ですよね。サッカー、体操、競泳、レスリング、卓球、柔道の松本、ボクシング、以上。って感じで。

マスコミとしても扱いづらいと思います。日本が銅メダルを取った原因を客観的に分析すると、必ず日本優遇措置に行き当たりますから。そこを無視して“報道”できるのは、フジとTBSと月バレだけでしょう。

とは言え、バレーはどのマスコミも興行的にほしいコンテンツですよね。だから真っ向から批判できない。っていうか、数年前にはそれをやりかけたマスコミもいましたが、どう懐柔されたのかいまでは沈黙してます。週刊誌がしょうもないネタを拾うぐらいで。

そんなこんなで、「それなりに扱うけど、それなりにしか扱わない」という状態が続いているんだと思います。不幸なことではありますが、バレー界が自ら招いた自業自得でもあります。

ミドルの件、直接のお返事にはならない話題ですが、選手の身長・ジャンプ力は、必ずしも“公称”どおりとは限らないですよね。

モトコさんは最近、公称182センチより2センチ高い184センチ台だったことを明かしました。栗原は公称187センチですが、テレビ番組で眞鍋監督に189センチはあるんじゃないかとつっこまれ「何センチだっていいです」と特に否定しませんでした。一方、多治見は代表時代はずっと公称180センチでしたが、柳本さんから再招集を受けたときは公称179センチになってました。

身長を低いほう・高いほうにサバを読む理由は人それぞれだと思いますが、“隠れ185センチ以上”な選手は少なからずいるんじゃないかとにらんでます。杉山は公称184センチですよね。ってことは、185センチ以上あるのかも(笑)

そうですね、とにかく期待です!
by rio (2012-08-21 22:48) 

エリー

男子の植田監督が辞表を出しましたね。
新監督はだれになることやら・・・
by エリー (2012-09-04 22:10) 

o-kun

狩野が久光でセッターに転向だそうです。
ぜひあせらずきちんと育ててほしい。
大山妹の二の舞はやめてもらいたい。
次の五輪まで3年、あるのだから・・・
(久美姐さんとこ、というのが気になるけど、、)
rioさんは狩野の転向をどう思われますか?
by o-kun (2012-09-15 18:45) 

ギャース

すごーく久しぶりにコメントいたします。

狩野舞子セッター転向きました
銅以上を取るためには大型セッターは必ず必要なピースであると感じます。
それが必ずしも狩野である必要は無いかもしれないですが、若さもありますし今まで同じチームであった面でコミュニケーションの部分でもすごく期待しています。

代表に呼ぶのには時間かかるかもしれないですが呼んだとしたら積極的に起用してほしいですね。
中道はやはり今までどおりスーパーサブが適任だと思います。

よろしければrioさんの現在の考えを聞きたいです!!
by ギャース (2012-09-15 21:45) 

nori-san

rioさんこんにちわ。
狩野のセッター転向がニュースになってますね。
本人は随分悩んだそうですが、よく決断してくれたと思います。
狩野はWSとしてはこれ以上の伸びしろが難しい感じがしていましたので
代表では結局2枚替え時のブロック要員で終わらせるにはあまりに
もったいない選手だと思っていました。
中田姉さんに私の声が届いたのか?(笑)
岩坂、木村、狩野の3枚ブロック、早く見たいなぁ。
rioさんはどう思われますか?
by nori-san (2012-09-16 05:26) 

rio

>o-kunさん、ギャースさん、non-sanさん、長らくごぶさたしておりまして大変失礼致しました。

狩野のセッター転向は大賛成です。五輪年だった今シーズン、代表チームで狩野を竹下のピンサに出し、ラリーの際にはトスを上げさせる、という場面が何度かありましたよね。そのときに、もしや…?と思ってました。

けがの影響なのかトスが合わなかっただけなのかわかりませんが、狩野は最盛期と比べてジャンプできてなかったですよね。攻撃で実力が発揮できず、結果的にすべてのプレーが消極的になっていたと思います。

日本のセッターの特長は正確なトスとスパイクレシーブだと思います。底に、高さ(ブロック力、アタック力)が加わると、もう一段上に行く期待が沸いてきますよね。

教えるのが中田久美、というところも興味あり、です。中田にとっても試金石。失敗すれば代表監督はおろか、指導者としても失格とみなされかねませんから、相当なリスクですよね。逆に、成功すれば、セッター・狩野を引き下げて代表監督に就任し、”黄金時代”を築くことも夢ではないと思います。

中田が教えられるのはおそらく、経験にもとづく“コツ”ぐらいだと思います。科学的な知識はなさそうですし、戦略や戦術も無理でしょう。逆に言えば、知識・技術を伝えられる指導者は他にもいるでしょうが、“高身長セッター”の経験則を伝えられるのは中田ぐらいですよね。

30年前の経験則が、現代バレーに合わせた形でブラッシュアップされているのかどうか。狩野にうまく伝えられるのかどうか。狩野がどこまで腹くくってやってのけるのか。なんかもう、いろいろとドキドキです。
by rio (2012-10-18 23:12) 

o-kun

久しぶりのコメント@、ありがとうございます。
先日、木村のトルコチームでのデビュー戦をTVで拝見しました。
まだチームにフィット感は出ていませんでしたが(当たり前でしょうね)、素人感覚では十分にやっていけそうな雰囲気を感じました。木村にはここでサイドアタッカーとしてのブロックをしっかりと身につけてもらいたいと思います。そこが最大の弱点、というか日本のサイドアタッカーでまともにブロックできる人観たことないので目立たないですが、非常に重要な仕事だと思います。その部分をしっかりと強化、世界水準になってもらいたいと思います。それ以外では逆に木村ほど総合的に何でも水準以上にこなす選手は世界にもいないのだなぁ、という実感も併せ持ちました。アテネ意向ほとんと一人で日本のサイドを守ってきた人、その頃私は日本の女子バレーの宝だと思ってたのですが、本当にそんな感じになってきたように思います。がんばってレギュラーも維持して、いいもの身につけて全日本に戻ってきてほしく思います。
by o-kun (2012-10-30 01:04) 

野良猫

はじめて書き込みします。
今年は更新されないのでしょうか。
いつもひそかに楽しみにしていました。
バレーに詳しくないので自分では判断がつかないことなども多いのですが、こちらに来ると詳しい解説や厳しい指摘が書いてあるので、毎回試合後に読むのを楽しみにしていました。
by 野良猫 (2013-08-29 23:19) 

rio

>野良猫さん、コメントありがとうございます。ひそかに更新しました(笑)

WGPって、決勝の開催国チームは、予選の成績にかかわらず決勝に出られてしまいます。しかも、開催地はアジアにほぼ限定。という“いびつ”な大会運営が好きではなく、あんまり一生懸命見る気になれない大会です(^^;
ま、練習試合というかエキシビジョンマッチとして楽しめばよいのかも、ですが。

全体として、いろいろと収穫があったと思います。スタートラインとしてはよい位置なのでは。ここから中間発表の世界バレーを経て、W杯で五輪切符を取ってくれると楽しみが広がりますね。
by rio (2013-09-02 00:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。