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W杯女子・アメリカ戦 主将が崩れたら勝てない [バレーボール]

アメリカ戦1-3での負けは、んー、んー、んー、もやっとしたものが残りますねえ。木村が下げられるまでは、木村以外の選手および作戦はほぼ完璧、今回のW杯のなかでも一番の出来と言っていいぐらい。ここで勝たないといつ勝つんだ、という感じですよ。試合後のインタビューで木村は「パスがよくなかったので代えられちゃったのかな」と言ってましたがそうなのか?攻撃でもブロックでも貢献できでなくて、サーブまでミスってしまうという。

ロンドン五輪後にはっきりしたことの1つは、木村は主将に向いてない。むしろ、木村を主将にしたために木村のよいところが削がれてしまっているように感じます。思い起こせば、もうのびしろはないと思われた竹下が、主将をおりてからさらに一皮むけ、ロンドンでの銅につながったのでした。

木村主将でリオ五輪まで行くか、ブランクのある荒木を呼び戻して再び主将に据えるか、もしくは東京五輪を見据えて宮下・古賀・長岡のチームへと変貌させ、宮下を主将にするか。いろいろと考えどころですな。

で、明日の中国戦。中国はまだ五輪切符の可能性を残してますよね。ということは、日本のリオ五輪出場のことを考えると、極端な話、日本は0-25のスト負けで中国を援護射撃したほうがいいわけですね。中国が抜けてくれれば、アジア予選兼世界最終という謎の大会でのライバルが減るわけですから。

これが間違って日本がスト勝ちなんかしちゃって、結果的に中国が世界最終にまわってきたりした日には、また日本有利になるように大会運営を改正しないといけなくなります(日本が五輪に出られないと巨額の放映権料が消えてしまいますからねー)。

ま、選手はそんなこと関係なく勝つために全力をつくすでしょうが、今大会の順位より五輪が気になる私はどういうモチベーションで日本を応援すればよいのでしょうか……と思ったのですが、よく考えてみると、私は中国戦にかぎっては毎回、日本だけでなく中国も全力で応援しているのでした(テヘペロ そう、昔から日中の試合が大好物なんですよ。一番面白いと思っているのです。ということで、明日は赤勝て!白勝て!な感じで楽しみたいと思います。

そんな残念だった試合の第1セット先発ローテはこちら。

宮下          木村       大竹

島村          古賀       長岡
--------------------------------------
ラーソン         ロウ    ディクソン(MB)
アキンラデオ(MB) グラス(S)    ヒル?


いやはや、ラーソンはしびれますね。初代表のときから上手でしたが、いまや別格という感じ。ラーソンがいてこその世界ランク1位ですね。いなければ……?たぶん、そこまで大変なチームではない気がします。

<第1セット>
試合後に振りかえると、このセットの序盤ですでに、日本は゛負け”の方向を向いていたのですね。いろいろなことがあんなに完璧にまわっていたにもかかわらず。

このセット、実況・解説も何度も指摘していましたが、日本はあえてセンター線を使わず、徹底的にサイドで攻めていました。これはたぶん、アメリカのブロック戦術が、リードブロックでセンター線をつぶしてからサイドへ展開、というパターンを基調にしているからでしょう。

それともう1つ、マークが木村に集まることは想定内なので、長岡にボールを集めることで勝機を見出せるという読みもあったのではないかと。そして、その通りに展開できたのですね。宮下、長岡はほんとよくがんばったと思います。

だがしかし。
3-3の場面、ラーソンのレフト攻撃をワンタッチからきれいに宮下につないで丁寧なトス。ブロックは2枚ついていましたが、木村ならいろいろできるはず……というところで、木村はブロックの上を越すふわっとしたフェイントを選択したんですね。相手の思うツボですよ。木村のインナー打ちに備えていたラーソンがすぐに反応して余裕のレシーブ。そこからアキンラデオのワンレグで押し込まれたのでした。

木村はその前のプレーできれいにブロックアウトを取っています。この場面でも同じようにブロックアウトを狙うか、リバウンドを取ればよかったと思うんですね。でも「この流れだとブロック裏のフェイント!」と思ってしまう木村さん、時代はついにあなたに追いつき、追い越そうとしているのです。せつないことですが、もうフェイントは通用しないと腹をくくって断捨離したほうがよいのではないかと。

このプレーでベンチから指示がでたのか、木村はこのあとフェイントをほぼ打っていません。その結果、15-12の場面で゛事件”が起きました。しっかり返ったサーブレシーブから、島村の短いブロード攻撃が完璧なおとりで木村レフト。相手センターのディクソンは島村が片足で踏み切るまで目を離せなかったため、サイドへのヘルプが遅れ、フォーセット1枚のブロックになったのですが、なぜか木村がフォーセットの真正面にぶつけてシャットアウト。真鍋監督が思わずタイムアウトを取ったのです。

このときのトスは若干短く、ストレートが開いているにもかかわらず打てない状況だったのだと思います。で、木村はクロスに打ったのですが、それがブロックの間でもなく、遅れてきたディクソンの手でもなく、コミットで跳んでいたフォーセットのクロス側にドンピシャで当たったんですね。

映像で見る限りでは、木村はフォーセットの真正面からクロス方向に打ちおろしています。相手にとっては高さもコースも゛止めごろ”の打球。なぜ打ち下ろしたのか。ブロックをぶち抜けると思ったのか、単に見えていなかったのか、もしくはフェイントを封じられて行き詰ってしまったのか。いずれにしても、木村がそんな打ち方をするなんて!という意味でこれは事件ですよ。

このほかにも、相手攻撃を必死に上げてつなぎは木村、という場面でオーバーハンドを後ろにそらしたり。終盤で全然決めきれずに無駄にラリーを長引かせたり。まったくいいところなし。唯一の役割は相手マークを引きつけること、という散々な結果になってしまったのでした。

このセット、アタック、ブロック、サーブの合計得点は両チームほぼ同じ。差が出たのはミスの数で、日本が2回、アメリカが6回だったのですね。完全アウェーの雰囲気で日本の作戦にはめられたアメリカが焦った、ということなんだと思いますが、それ以外では差がついていなかったのです。

なので、第2セットが非常に重要だったわけですね。最悪でも2セット目から木村が機能すれば、日本は第1セットに上積みができたわけですよ。しかもセンター線も温存していたので、主導権は完全に日本だった……はずなんですが。

<第2セット>
つらかったですね。。。第1セットを取っただけに、木村を交代させる積極的な理由がない。しかも、木村以外の全選手が必死にがんばって競り合いに持ち込んでいるので、木村を代えるタイミングが見いだせない。そんな感じだったのでは。

このジレンマを抱えてしまった時点で勝ち目なし。木村がサーブレシーブで崩され、アタックを拾われて手も足もでなくなっている様子をただただ呆然と見ているしかなく。チームがこれだけ調子がいい中で木村だけが極端に調子が悪い。これってやっぱり゛主将”を背負いきれていないからなのでは……と思ってしまいました。

好プレーはたくさんあったと思います。古賀はブロックをばんばん弾き飛ばしてましたし、島村山口の苦しいところでの技ありショットもありました。佐藤のスパイクレシーブ、座安のサーブレシーブも、何度もおおお!というファインプレーがありましたよ。そして、試合ごとに安定感を増していく大竹。だからこその接戦になったわけで、若い選手たちは自信を持っていいのでは。

それだけに、あとは主将が早く迷路から出てきてくれることを願うのみです。

<第3・第4セット>
「カッツ、愛!」[コピーライト] NHKの『LIFE』)と言いたいところですが、木村を下げて内瀬戸、というのはあまりにも無理が過ぎますね。チーム事情があるにしても、試合を捨てたも同然じゃないですか。

内瀬戸が機能したのは、アメリカから無視されていた第3セット序盤だけ。「あ、打つんだね」となってからは、攻撃面ではほぼ何もさせてもらえませんでした。ブロック面ではいないも同然で、佐藤がカバーに入ってるったって、相手もシロウトじゃないんだからそう何本も拾われるわけがなく。

しかも、この試合では宮下も古藤もトスが低くなりがちでしたよね。そんなところへ内瀬戸を投入したらさらに低くなってしまうわけで、内瀬戸が技を見せたくてもどうしようもないという。あららららら……と思っているうちに試合が終わってしまいましたとさ。


ここにきてちょっと情けない試合をしてしまった全日本女子ですが、若手の成長には目を見張るものがあります。木村が最後のピースになるとは想定外でしたが、余計なことをあれこれ考えず、ロンドンシーズンのときのように研ぎ澄まされた感覚から飛び出すプレーの数々を見たいなと思ってます。


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osugi3

お久しぶりです。この試合は残念ながら観ていませんが、「カッツ、愛!」につられてコメントしました(爆。結構あのコント、好きです)。

木村は単純に年齢的なモノもあるのかしらという気もしないでもないのですが、もはや世界の選手たちが彼女を知り尽くしているレベルに達しているのかなと思ったりします。かと言って、(一応)チームの大黒柱は必要だし、更に進化して欲しい・・・という途方もないことを思ったりします(テニスのロジャー・フェデラーのように30歳過ぎても成長できるような・・・って、知らなかったらすいません(汗))。

全然関係ないですが、チャレンジシステム。本格的にバレーボールの公式戦でも導入されるようになってから1年は経つと思いますが、新たなルール作りが必要なのかな?と思ったりします。特にラリーの途中のプレーを得点が決まった後に再チェックさせるのはレフェリー群にも酷なリクエストなのかなと感じたり。今大会、ロシア戦でも真鍋さんがラリー中のタッチネットの確認を要求したようだけど、結局出て来た映像はラストプレーの映像だったということがありましたので(真鍋さんって英語喋れるんでしたっけ??という疑問もちょっと思ったり(爆))。
テニスでもラリー途中で疑わしいのがあったら、その場でプレーを止めてチャレンジを要求するというルールになっていたかと思うので、ラリー中に流されたプレーを確認を要求できるシステムを確立させるべきではと思ったりします。

テニスネタと絡めて申し訳ありません・・・。

by osugi3 (2015-09-06 09:33) 

o-kun

久しぶりです。皆さんと同じく、こういう大会の時はRioさんの観戦記を読まないと!と勝手に思ってしまってます。
最初の整列の時、日本女子の皆さんが、一時期の代表に比べてなんかモッサリした雰囲気だなーと思いました。そうママさんバレーでよく見るような光景、昔の女子バレーの雰囲気です。Rioさんのいう80年代の頃のチームと符合するかどうかわからないのですが、、、バレーの内容も、実は昨晩の米国戦で初めて見たのですが、Rioさんの言われる、80年代のどこかつなぎの上手い、しつこい日本女子、というのがなるほどと感じられるものでした。一時期のアテネから北京前後で感じた、苦しくなると投げやり感たっぷりだったチームとは全然違う感じを受けました。そういう意味では、このチームは見た目以上に実際の試合では強いのかな、と思いました。昨晩の試合も最後はコテンパンに見えましたが、試合内容は面白いと思いましたし、なにせ以前であれば、10回やっても1回も勝てないだろうと思ったのが、このチームなら2,3回は勝つかな、と思わせてくれましたから。惜しいですね。ただ、今のままならよく見積もって、うまく転んで3、4位が精いっぱいであって、ファイナリストになることは考えにくいです。木村や今回いない江畑が覚醒したとしてもです。
木村は、、おっしゃるようにキャプテンはあいませんね。木村にキャプテンシーを求めるのは酷だと思います。おそらくああ見えて誰よりも負けず嫌いには違いないと思いますが、それを周りを巻き込んで鼓舞していく、というキャラクターには見えないです。彼女が来年の五輪まで全日本をやるというのならば、キャプテンは外してあげてほしいと思います。私はそれでも10年前に感じたことと同じ、木村沙織は全日本女子の宝だと、今でも思ってます。その宝も全日本としてはそろそろ最後の時が近いのであれば、彼女が思うように自由にプレーをさせてあげたく思います。
中国はまた強くなってきましたね。今日もいい試合を期待したいです。
by o-kun (2015-09-06 12:25) 

オーソノ

お久しぶりです。「相棒、反町とは・・」は置いといて、木村の役割と対局にいるラーソンが流石ですね。

勝負処の得点と繋ぎで貢献してます。木村も転換すべきでしょう。日本のメディアはどのスポーツでもヒーロー祭り上げ主義ですが、是非脱エースで行ってもらいたい。攻撃は時々木村でいいんです。

ラーソンついでですが、ロシアやセルビアの主力を始め欧州リーグを渡り歩いてるプレーヤーは違いますね。部活の延長のようなリーグ育ちと真のプロ。毎回この差を痛感させられます。

木村は以前に海外へ移籍しましたが、失敗でした。言葉の壁だとおもいます。個性派の競争社会で言いたいこと言えないのは致命的ですから。

やはり海外へ出ることが一つの方法ですが、身長170~180代ではリベロかレシーバしかないし、言葉の問題もあるし、勝負処で実力を発揮できる選手にステップアップする策があるやなしやです
by オーソノ (2015-09-06 13:24) 

さけぱんだ

はじめてコメントさせていただきます。普段はROM専なのですが、女子バレーの大きい大会開催時はいつも楽しみにRioさんの記事を拝見しています。
おっしゃるように木村にはキャプテンは重荷だと思います。チームの雰囲気はとてもよくなったように感じるのですが、反面木村の調子が上がらない。。。。自分のことに気を使う余裕がなくなって、プレーに精彩を欠いているようにも感じます。でも、そうなると他に誰が?となると難しいですよね。宮下だとやはり荷が重すぎるような気がするし、コミュ力のありそうな古藤もいいと思うのですが、代表歴が短いうえにプレーで引っ張れるほどではないし。。。。荒木を呼びもどしてというのが現実的でしょうか。
また今大会は、石井が思ったように機能しなかったのが残念でした。しかし、石井をリオまでに開花させるのは難しいんじゃないかと最近思います。江畑をうまく開花させた真鍋監督ですが、それは江畑の性格的な部分とチーム事情のなせる業だったりするのかなあと。江畑は高校時代から強豪になればなるほど開き直って向かっていけるところがありましたし、全日本ではレシーブの部分では木村・佐野等、打つ方ではベテランセッターの竹下や、木村に引っ張ってもらえるところがありました。しかし、今のチーム事情では、引っ張ってもらうっていうのは望めませんし(古藤がその役をできるといいんでしょうけど宮下より石井にトスがあっていないようですし)、石井は江畑に比べると気弱すぎます。久光でようやっとそのチキンぶりを克服しつつありますが、全日本ではまだまだで、といって引っ張ってもらえる要素があまりない現状では使い続けるのは難しい。ポテンシャルが高いだけに勿体ないですが。
今大会は、若手の躍進などいいところもあっただけに、最終予選までに問題が解決されてロンドンシーズンを超えるいいチームになることを期待しています。Rioさんの記事も楽しみにしています。
by さけぱんだ (2015-09-06 16:55) 

YM

こんにちは。

錦織圭がよもやの初戦敗退後は、より一層バレー応援に熱が入るわけですが、面白かったですねえ、昨日のアメリカ戦の第1、2セットまでは。
木村が内瀬戸と交代になったのは、ちょっと外から見せて奮起を促しているのだろうと思ったのですが、よもや最終セットまで続くとはorz 

私も木村を支えられるのは荒木しかいないと思います。 今回の全日本に荒木が選出されたのを知った時、副キャプテンになって木村を支える役割を担うんだとばかり思ってました。
いやあ、このままでは木村がOQTまでもつかわからない。 もしかすると責任を感じすぎてパフォーマンスはもっと落ちるかもしれない。 荒木ぃ、助けてくれ。

Rioさんは座安を高評価されていますが、このW杯を通して私は進化していないと思います。
一試合に必ず1本か2本レセプションのイージーミスをします。 ディグもコートの中の選手の中では良いというだけで、他のリベロと比べたら特に秀でたものもなく、もっとうまいリベロは居るはずです。

えらそうに。 失礼しました。

by YM (2015-09-06 18:24) 

デイちゃん

木村がチームを引っ張るんじゃなくてチームの足を引っ張ってるってのがちょっと・・・見てて辛かったですね。
ロンドンの後に引退させてあげればよかったのかな・・・的な。
大林素子さんが、晩年は世界中から素子スペシャルをマークされて、168cmくらいのセッターにすらブロックされていたのを思い出しました。

木村がダメなら石井を出せばいいと思うんですけど、真鍋監督は出しませんね。何か契約があるのかしら。スポンサーと。

アメリカ戦は、序盤はすべてがうまくいっていて、ロシア戦でチキン野郎とののしった長岡が、もしかして救世主になってくれるかも?とか思ったのですが、甘かったようです。
ただ長岡って、世界では通用しないって勝手に思ってたけど、結構強豪相手でもがんばってたよね?と思いました。長岡の1枚攻撃になるから決まらないだけで。
中田監督なら、エースなら決めろ!と怒鳴りそうだけど。

オリンピックまでに、宮部や井上を招集して経験をつませたいですね。ミドルは・・・誰だろう。岩坂と荒木?
リベロも世界レベルの選手を育成して・・・新鍋とか(笑)。本人が拒否しそうだけど。
by デイちゃん (2015-09-07 00:31) 

rio

>osugi3さん、「カッツ、愛!」、大好きです。仕事などでめんどくさいこと言われたりしたらすぐ使いたい(笑)

木村の不調は年齢が理由ではないのかなと思いました。打点が落ちているわけではないですし、ロンドン五輪までと違って出ずっぱりでもないので体力的には余裕があるのでは。

サーブをミスったり1枚ブロックに正面からぶつけたり(中国戦でもありましたね)するところを見ると、メンタルなのでは……と思ってます。もしくは、実は肩が……とかだったらちょっとイヤですが。。。

真鍋監督はそんなに英語が得意ではないと思います。ただ、チャレンジの要求はカタコトで通じるはずなので、たぶん語学力の問題ではなさそうです。要求と違うチャレンジに対して「Why!?」としか言えなかったのは痛いですが。。。厚切りジェイソンじゃないんだから。

そもそもラリー中のプレーに対してラリーを止めてチャレンジできるのかどうか、という点をはっきりさせたほうがいいですよね。「主審のジャッジに対し」という規定だけでは、要求と違ったチャレンジがなされてしまった事件が今後も起きると思います。実際に、ほかの試合でも起きているようですし。

それと、テニスはイン/アウトのみチャレンジの対象ですよね。例えば、サーブ時にラインを踏んだとか、そういったものは対象になっていないはず(違っていたらごめんなさい)。

それに対して、バレーは今のところすべてのジャッジが対象なんですよね。それでほんとにいいのか?という気もします。本来は審判の技術向上が大前提となっているべきで、ヒトの生物的能力を超えたところに関してビデオ判定を採用するのが筋ですよね。

その対象はたぶんイン/アウトとワンタッチぐらいで、タッチネットやライン踏み越しは審判団の目でほぼ100%正確に判定できるはず。(とか言って、中国戦で宮下のマーカー接触を主審はジャッジできなかったわけですが)

まだまだこれから研究が必要ですね。



by rio (2015-09-07 01:41) 

rio

>o-kunさん、アメリカ戦は第2セットの途中まで勝ったも同然の気分で見ていて勝手に盛り上がっていたのですが・・・残念でした。

私は、木村は当然、東京五輪までやると思っているので、リオ五輪で代表引退なんてまたまた~という感じなのですが。ま、荒木の結婚・出産などが身近にあったりするといろいろ考えてしまうのかもしれませんね。

今大会の5位は日本の実力相応だと思います。ただ、負けた試合で、ロシア戦は詰めが甘かったこと、セルビアとアメリカ戦は木村の絶不調、中国戦は木村が少し上向いたものの万全ではない、というあたりを考えると、実力差はそこまで大きくない気がします。(圧倒的なホームだからね、というのもありますが)

江畑はアキレス腱断裂?ですか。中国戦でちらっと言及されていたような。そうなるとリオ五輪は厳しいかもしれません。。。それも含めて、木村の位置づけをどうするか、真鍋監督は考えどころでしょうね。




by rio (2015-09-07 01:54) 

rio

>オーソノさん、アメリカは男女とも脱エースを徹底させてますよね。ブラジルや中国もそうですし、そういうチーム作りをしてきたところがここ10年、メダルの常連に並んでいます。大砲に頼りがちなロシアがなんだかんだでメダルに届かないことも象徴的ですね。

日本の選手たちが海外へ出るたびに「言葉の壁」が問題になりますが、これって率直に言えば、本人の自覚が足りないからですよね。むしろ、なんで言葉も話せないのに海外に行こうとおもってしまうんだろう、と。その最大の勘違い人間はイタリアでコーチをしようとした中田久美ですが。

では、「日本」の選手ができないのかと言えばそんなことはないんですよね。できないのはバレーボールと一部の野球選手ぐらいで、サッカーやテニスはできて当たり前、卓球だって福原のように中国語ペラペラの選手がいますし、世界で戦っている選手たちはみんな努力しているわけで。

アメリカはVリーグのような国内リーグがないので、バレーボールの進路は日本よりも厳しいはずですよね。そもそも大学に行かなければ道は開けないでしょうし、そこで結果を残して代表レベルにのぼりつめた選手でなければ欧州などのリーグから声がかからないという。

だったらバスケの選手になれば?というありがちな反応を押し切ってのバレーなわけで、ラーソンがあのレベルに達するのも納得です。

日本は高卒でVリーグに入れてもらって、そこで週末試合をしていれば給料はもらえると。しかも以前は、「ヘタに代表に招集されてケガでもしたら大変だし、どうせ最終的には残れないんだから」という意識の選手も少なくなったとか(今でも?)

日本がメダル争いに絡み続けることで、こういったガラパゴス状態からも脱してほしいですね。
by rio (2015-09-07 02:17) 

rio

>さけぱんださん、コメントありがとうございます。今回はなかなか更新できず、なんで8月に……という感じです(^^;

世界バレー2014のときにはばらばら感があったチームを、今大会ではきちんとまとめてきた木村の手腕は評価できると思います。木村のパフォーマンスが上がらなかったのは悪球ばかり処理させられたから、という見方があることも理解できます。

ただねえ。。。おっしゃる通り、自分自身への余裕がなくなっているように見えますよね。ガラスのハートやウェットなパーソナリティーが集まりがち(とカタカナで遠回しに言ってみたり)な全日本女子をまとめるのは確かに難しいと思います。

木村が主将をするのであれば、その手法としては、孤高のカリスマとしてチーム全体をひきずっていくしかないんだと思いますが、そういうキャラではないですもんね。

一方で、真鍋監督に「すごく大変(な主将)で、しまったと思った」と言わしめたアラキングが、そのたぐいまれなる鈍感力でチームを包み込んで銅メダルに導いたわけで。

リオ五輪の出場メンバーにもよりますが、宮下・長岡・古賀・大竹といった世代が主力になるのであれば、宮下主将はありだと思います。ただ、そこまでしなければいけないほどチーム事情が悪いわけではないはずなので、東京五輪を見据えて若手にのびのび成長してもらうためにも、ベテラン勢が奮起してほしいですね。

石井については、実はちょっと委縮しているだけで、根っこの部分はなかなか図太いのではないかとにらんでいます。石井の何を知ってるんだという感じですが(笑)、中田久美のもとでバレーをしていて委縮するなというほうが無理ですよね。

それと、石井はきれいにプレーしようとしすぎるんですよね。ガニ股で走り回ってカエルみたいにはいつくばっても、それでボールがあがるならいいじゃないか、という開き直りが感じられない。ファンに「かわいい!」と言われている自分を試合中も保とうとしてる?とか、ちょっといじわるな目線で見てしまいます。その殻をやぶれたら頼もしい選手になると思うのですが。

石井は世代的にも絶妙な位置なので、なんとか開花して定着してほしいですね。
by rio (2015-09-07 02:51) 

rio

>YMさん、アラキングはある意味、全日本女子の歴代主将の歴史を変えた人物なんですよね。

主将なのに下げられる、主将なのにスタメン落ちする、なんて東洋の魔女たちとその末裔たち(竹下まで)からするとありえないわけで。それでもチームがまとまったところに荒木のすごさがあると思います。

常に完璧を求められる木村にはその技は使えないですし、だからと言って、吉原や竹下のように威圧するタイプにもなれないし(ならないほうがいいのですが)。これは木村自身の生き方にもかかわるところでしょうから、じっくり考えて方向性を見出してほしいと思っています。

座安の評価はキャプテンシーの部分ですね。佐藤との細かい併用になったところを見ると、少なくとも技術的には真鍋監督の信頼を100%得ているわけではないと思います。本当なら、リベロは固定したいはずですから。

その場合、座安の技術面でののびしろと、今大会までの司令塔としての成果との兼ね合いでの評価になると思います。技術面はVリーグのへなちょこお手玉バレーの中ではなかなか身につけられないところでしょうから、座安が正リベロの座を本気で狙っているのであれば、佐野のように複数年で海外に移籍するべきでしょうね。
by rio (2015-09-07 03:08) 

rio

>デイちゃんさん、モトコスペシャルはそもそもレフトのアンテナまで走る必要があったのか問題が未解決ですが(笑)。

あの時代はサイドアウトだったので、相当な本数を走らされてたんですよね。そう考えるとハンパない体力だったんだなと。ちなみに、何年か前のNHK教育のバレー講座で久々にモトコワイドを見ました。まだ走れるのか!と思わずガン見してしまいました(^^;

今大会では、サーブレシーブの都合上、古賀/石井、木村/内瀬戸で構成していたので、木村と石井の交代は想定していなかったでしょうね。もし、木村と石井を交代させたら、セッター対角に鍋谷をいれて守備固めをはかる必要が出てくるでしょうから、根本的に違うチームになってしまいます。それはそれで面白そうだけど。

長岡が通用するかどうかはこれからですね。今大会で世界は、「あれ?木村ってもうこわくない?」ぐらいに思い始めたはず。アメリカあたりは、「だったら木村シフトゆるめて長岡シフトにするパターンも作っとく?」みたいな話にすでになってそうです。

経験則と根性論しか武器がない中田久美が猛威をふるっているVリーグですが、それが゛バレーボール”だと誤解することなく、世界を見据えて進んでほしいものです。
by rio (2015-09-07 03:26) 

デイちゃん

ナイスコメントありがとうございます。
そうなんです。素子スペシャル、もともともっと短かったですね。
実践時代に、素子さんがセンターで、ユッコさんがBパスになった時に、ちょっとセンター平行みたいに流して上げて、それを素子さんが追いかけて打ったら結構決まって、その後日立でも調子に乗ってやりはじめたんですよね。
で、いつの間にか、素子さんはライトに移動し、素子スペシャルになっちゃったという。
素子さんは、晩年(笑)、レフトの早い平行トスをインナーに切るのを得意とされてて、永富さんとのコンビでバッタバッタとサイドアウトの山を築いたんですよね。

長岡はレフトからのスパイクが苦手ですけど、素子さんみたく平行をインナーに切るか、あるいはセンターあたりに構えといて、トスと同時にレフトにブロードすると相手データにないかもしれませんね。
by デイちゃん (2015-09-07 11:11) 

rio

>デイちゃんさん、モトコさんのレフト攻撃のうまさは尋常じゃなかったですね。もともとそこまで……という感じだったのが、いつの間にか上手になっていて。

モトコさんと入れ違いぐらいでブレイクしたブラジルのレイラ・バロスが、同じ左利きでブロード攻撃やレフト攻撃をしてましたが、モトコ水準には及んでいなかった印象です。

近年では、今大会のアメリカのロウや韓国のファン・ヨンジュのように左利きでどこからでも攻撃できる選手も増えていますよね。そもそも右利きのライト攻撃が当たり前に行われている中で、左利きだからレフト攻撃が苦手なんてのは通用しないわけで。

男子の山本や清水がそうでしたが、学生時代を左利きエースとして過ごした結果、レフト攻撃をきちんと練習しなかったから打てなかったんですよね。社会人になって代表入りして必要に迫られて練習したらすぐに打てるようになりました。ということで長岡もすぐに対応してくるのではないかと思います。
by rio (2015-09-07 15:56) 

デイちゃん

激しく同意です。
一般的には、右利きはライト攻撃が苦手、左利きはレフト攻撃が苦手なんて言われますけど、実際は体を軸にしてギュッとひねって打てるので、むしろ打ちやすいと思うんですよね。特に速いトスは。
新鍋や木村もライトの時、インナーによく打ってた。

素子さんは本当にすごい選手で、いわゆるオールラウンダー。
サーブレシーブ、トス、ブロック、速攻、時間差、オープン、バックスパイク、なんでもこなせる選手。
長岡にもそうなって欲しいです。
多分、今のとこ、長岡はレフトからは打たないって思われてると思うので。

レイラ・・・いましたね。
確か明石家さんまに?「レイラも素子スペシャルしてるやん。」とか言われて、素子さんが、ちょっとキレて、「レイラのブロードと私の(素子スペシャル)はレベルが違う!」とテレビで言ってたような気が。
あと昔、オランダに、レフェリンクっていうサウスポーレフトいましたよね。キューバのベルよりも好きでした。




by デイちゃん (2015-09-07 16:55) 

rio

>デイちゃんさん、私もその番組を見てました(笑)。レイラのは強いて言えばモトコワイドどまりだったんですよね。半分ぐらいまでしか走らないパターン。でもそれは9メートル走る必要がなかったからでは……疑惑は晴れません。
by rio (2015-09-08 00:54) 

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