Vリーグ男子:堺ブレvs豊田合成、今季も弱点から目をそらし続けるのか。 [バレーボール]
Vリーグでの勝利にこだわったチーム作りの豊田合成に対し、世界標準のバレーを目指してきた堺ブレイザーズ。この対戦がなぜ興味深いかというと、正反合というかアウフヘーベンというか否定の否定というか、なんかそんな感じの弁証法的何かしらを感じるからなのですね。何を言ってるのか自分でもさっぱりわかりませんが、要は少年ジャンプ的な何かしらがあるわけです。
で、今季はどうなることかと楽しみでしたが、フタを開けてみればそんな高いレベルの話のはるか手前の問題で、前季から1歩も進化していない合成に対し、堺は20点以降の詰めが甘く自滅に近い形でスト負け。堺の豆腐メンタルは今季も頭の痛い問題のようです。
イゴールだって疲れてるだろうに、今季もまた同じ戦術=高松・白岩のバックアタックをなくして守備に徹することにした合成。ただ、ここまでの試合のイゴールは、ブロックにつかまる場面、レシーブで上げられる場面、動線をじゃまするサーブを打たれる場面が目立っています。
それでいいのか?と思うのですが、なんだかんだで開幕ぐだったあとはスト勝ち×2だから、今季もこれでいけるところまでいってしまうんでしょうね。で、イゴールとクリスティアンソン監督が同時ぐらいに抜けて、古賀はピークを過ぎ、チームがゼロからの作り直しになるんでしょう。不毛なことですが、今から手を打たないんだったらそうなるしかないという。宿命と書いてサダメと読む、みたいなね(謎)
それよりも重症なのは堺ですよ。
先にポジティブなことを書いておくと、監督は代わりましたがゲームメイクの基本線は維持されていて、それはとてもよいことだと思うのですね。さらに、新加入のウォレスは攻撃だけでなく守備もそこそこできるしパスもうまい。リバウンドをとって攻め返す判断の速さとうまさ、ブロックにあたって跳ね返ってきたボールにとっさに手を出していい位置に上げる身体能力とセンスのよさも目立ちます。潤滑油としても機能している非常に優秀なオポジットかと。
その影響もあってなのか、佐川のトリッキーなトスがさらに活きてますね。合成の試合では序盤からセッター後ろでのクイックを多用していましたし、その速い時間差でウォレスがライトバックから飛んでくる攻撃も。どっこいしょアタックのペピチではやりたくてもできなかったパターンです。
ビーチ転向を表明した石島もモチベーションを維持しています。攻撃時に逃げなくなり、サイドからしぶとく、バックからも積極的に攻撃参加してますね。持ち味のブロックはリードから飛ぶまでが速くて位置取りがしっかりしてますし、つなぎの面でもがんばってます。
出来田は今季も安定。サーブも入るようになってますし、順調に伸びていくことでしょう。松本は衰えは隠せないものの、得意の攻撃面では活躍してます。ただ、今日の試合ではラリー中に助走をさぼって打てず、手痛い失点もありました。ブロックではもはやリードが厳しい(=速さについていけない)ところが見受けられます。それでもなんとかして決める技術はピカイチでスタメンは譲らないぞ、という。
などなど、いいところがいろいろあるのに合成にスト負け。最大の要因は、前季キャプテンの千々木/今季キャプテンの伊藤です(断言)。監督が代わればちょっとはマシになるのかと思いきや、マシになるどころか印東時代以前のニコイチに逆戻りじゃないですか。
千々木がスタメンでサーブで狙われて足を引っ張る→後衛で伊藤に交代するも伊藤の攻撃力がゼロに等しく足を引っ張る→前衛でまた千々木に戻してサーブで狙われて(以下略)
↑これを何年も繰り返しているニコイチが2代続けてキャプテンやってるんだから、そんなチームが優勝を狙えるようなことにはならないんでしょうね。なんで伊藤をキャプテンにしたんだろ。
今日の試合なんて、佐川が必死につないで後衛伊藤が打てる状態のオープントスにしたボールを、伊藤は1歩も動かず前衛ライトのウォレスと見合ったまま床に落とし、ウォレスが激怒。「俺のボールか!違うだろ!」的なジェスチャーでほえまくるウォレスを松本があわててなだめに入るの地獄絵図。
プレーをさぼって(というか、ニコイチだから打つ発想がそもそもない)コート上でチームメイトに怒鳴りまくられるキャプテン、ほかにいます?しかも伊藤はこの直前に、サーブレシーブを2本ミスって失点しているんですよ。守備固めで入ってるのに狙われてミスるという。なにそれ?っていう。
結局、千々木/伊藤のニコイチが印東時代に自立できなかったツケを、今季以降、チーム全体で払っていくことになるのでしょう。
で、そのニコイチと同世代の横田・内藤、この2人がいつまでたっても松本を抜けないところも情けない。松本/出来田がサーブがヘタだからそのピンサ枠で出場できてますが、別にピンサ要員というほどサーブがうまいわけでもないですよね。
この4人がどうにかならないことには堺の時代はやってこない気がします。でも、どうにもならないんじゃないかという気もしています。むしろ、この4人がピークを過ぎたあとも"ベテラン"としてチームに居座ってしまったときがつらいだろうなとか、そんなことまで考えてしまったり。
千々木は代表にも呼ばれなくなったし、酒井時代→印東時代と芽が出ないままきて真保監督のもとでこれが最後のチャンスでしょう。ここで自立して、ガイチ代表監督のコネで全日本復帰のチャンスをもらって結果を出すか、ニコイチのまま終わっていくか。正念場ですね。
女子JTvs東レ。
未だ未だ、東レ方が『纏まれぬ先』に圧し切られたッテ事?
by M.H (2016-11-06 19:35)
rioさん、今回も楽しく読ませていただきました。堺は先シーズン高野君が内定?新人?で出場し頑張っていた印象があります。その時は、腰痛ゴッツの代わりだったかな?
今年はいっそのこと新旧キャプテンの代わり、はまだ無理なのかしら?と思えてしまいました。
by Nock (2016-11-07 12:49)
男子バレー、がいち新監督のもとでは、出来田は確実に召集されると思いますが、リベロはどうでしょうか?代表としての古賀を見たいですね。
女子バレー、中田姐さん新監督のもとでは、長岡、石井は確実に召集されるでしょうが、リベロはどうでしょうか?代表としての小幡を見たいのですが、欠場しているのが痛い。でも、諦めずに、中田姐さん新監督に毎日念力を送り続けます。
by 小幡大好き (2016-11-08 21:04)
中垣内氏・・・選りにモ選って、コノ時期に騒動起さんデモ!
GAORA放映の、『男子Vleague』。観ましたガ、
「東レ」他・・・当面は《肩入れしたぃ側》がサックリ負け
て・・・若干。寝付き悪そ~デス(笑)飯・・・
by M.H (2016-11-12 19:42)
GAORA観てましタッ!
四方や、今期創めて?・・・『贔屓Team』がトモに勝てて、
嬉しいデスッ✊
殊に。東レが漸くニ纏まれて来たヨ~で、期待持ってマス✌
by M.H (2016-11-13 19:23)
>Nockさん、高野は今日(13日)のパナ戦でゴッツの代わりに出てきましたね。
身体の線が多少しっかりしてきたのと、持ち前の守備力はありましたけど、攻撃面はまだまだ課題が多いなと思いました。高さがないのに素直に打ち過ぎるというか。
来季、石島が抜けて千々木と対角を組むことになったとして、千々木がまったく安定しないだけに高野が攻守の要になることは目に見えてます。
とんでもないチームにはいってしまったなあと思ってるかもしれませんが、それはそれとして、佐川・出来田・高野が軸になるしかない状況ですから、貪欲に学んでほしいですね。
by rio (2016-11-13 23:35)
>小幡大好きさん、小幡の雄姿がなかなか見られなくて気になります(笑)
ガイチはそもそもガイチ本人が招集されるのか?という事態になってますから、チーム作りがずれこむ可能性が出てきましたね。これで仕方なく南部再登板なんてことになったら目も当てられず、だからといってガイチでいいわけがなく、ほんと、おまえらなにしてんの?って超偉そうに上から言ってやりたい気分です。
by rio (2016-11-13 23:40)