グラチャン女子:ロシア戦、ちょっと意外なチームカラー [バレーボール]
久々にきちんと見ました女子バレー。グラチャンはどのチームも練習試合だから勝ち負けで一喜一憂することはないのですが、それでも健闘と言ってよいのではと思いました。WGPチラ見、アジア選手権もほぼ追えず、昨日の韓国戦もまだ観てないアタマで、あれ?意外・・・と感じた中田組。鬼太郎みたいな髪型はもうちょっとちゃんとしたほうがいいと思うけど、試合展開はなんだかちゃんとしてましたね。
ロシア相手に1-3ではあるものの、第4セットはシーソーゲームからのジュース。21-16からひっくり返されたところは大きな課題ですが、中田監督が掲げた目標のうち「あごが外れるぐらいの最大集中」でしたっけ?それは担保されていたように感じました。
不思議。真鍋さんの1年目にはなかった雰囲気。柳本さんの1年目に近く、あのときは吉原さんがキャプテンでした。中国の郎平大先生もそうですが、なんだかんだで女子選手のインサイトをつかみやすいのは女性監督なのかも。
ロシア相手に1-3ではあるものの、第4セットはシーソーゲームからのジュース。21-16からひっくり返されたところは大きな課題ですが、中田監督が掲げた目標のうち「あごが外れるぐらいの最大集中」でしたっけ?それは担保されていたように感じました。
不思議。真鍋さんの1年目にはなかった雰囲気。柳本さんの1年目に近く、あのときは吉原さんがキャプテンでした。中国の郎平大先生もそうですが、なんだかんだで女子選手のインサイトをつかみやすいのは女性監督なのかも。
そんな意外と楽しめたロシア戦のローテはこちら。
富永 島村 石井
鍋谷 岩坂 新鍋 L井上
------------------------------------------------------------------
エフィモワ(MB) フロロワ ゴンチャロワ
フィリシチンスカヤ(S) コシェレワ ザリャジュコ(MB) Lクリュチコワ
それにしてもこの試合、日本もロシアもグラチャンではパターンを隠してるのか攻め手が少なく、90年代初めの試合みたいだったなー。いや、嫌いじゃない。特に日本、バックアタックは1本だけ?前衛のコンビも横の時間差と、新鍋・荒木のシンクロが1本だけ。それでこの身長差で競り合ったんだから、団体競技で集中と連携がいかに大切か、という当たり前のことが証明できたのかなと。
敗因は明確だったと思います。センター線(コンビ)の技術の低さ、ですね。日本は第1セット序盤から、センター線を突破口にして左右への展開をもくろんでたと思いますが、冨永と岩坂のコンビの完成度が低すぎました。
2-0のラリーの中で岩坂への1本目が低すぎて決めきれず。それでもがっつりマークがついてたのでなんとなくサイドでしのげてしまい、冨永がその状況に流されてしまった結果、第2セット以降に手詰まり感が出てしまいました。ま、冨永だけでなく、ロンドン時代の竹下さん以外はみんなこのワナに陥ってますね。(竹下さんもロンドン以前は・・・)
島村が前衛にあがってくるとマークがサイド重視になり、その分、島村の移動攻撃がよく決まる、と。そうすると今度はセンター線を使ってる気になってしまってどんどん上げる、と。でもね、打ってる選手がセンターなだけで攻撃位置はライトなんだから、センターからの攻撃がないとブロックをかいくぐれないでしょ、っていう。
バックセンターの攻撃がなく、サイドが中に切り込んでくるわけでもない状況で島村が走り続けても、そりゃすぐに対応されますよね。ブロッカーにはストレートを締められ、レシーバーにはクロスに入られ。
それでも第1セットは最後まで岩坂にがっつりマークがついてAパスのときはコミットしてきてたので、鍋谷と石井のゴリ押しでなんとかなりました。
だから当然、第2セットは負けますよ。しょっぱなの岩坂おとりの新鍋レフトの攻撃。岩坂へのマークを利用してブロックを1枚にした・・・ことで、逆にロシアに「岩坂マーク弱めてよい?」とか気づきを与えてしまったのでは。2-1の場面で岩坂に強引に打たせたけどアウトになり、2-3の場面では岩坂へのトスが高すぎて合わず。ここからブロッカーがぐぐっとサイド狙いに切り替えてきましたね。
しかも島村の移動攻撃は完全に見切られ、ブロックとレシーブの連携に囲い込まれてなんかもう地引網に飛び込む魚みたい。
冨永の3連続サービスエースがあっても、ロシアに“サイド勝負”に持ち込まれた展開では大勢に影響するはずもなく。そこで荒木投入・・・ではなく、2枚替えで堀川を入れた強気の采配は中田監督っぽいなと思いましたが、“負けてる理由はそこじゃない”感が否めませんでした。まあダブルスコアついてしまってたので、その局面を荒木にまかせるより若手に、という考え方は理解できます。
で、想定通り第2セットは負け、どうするのかなと思ってたら第3セットで荒木スタメン。さらに序盤で島村が見切られてることを確認しての8点タイムアウト明けからは、荒木・島村にセッターの前でのクイックを打たせるように作戦を変えてきました。
アクバシュコーチの主導・・・と思いたいところですが(謎)、中田監督は実はセンター線を使うのが上手なセッターだった黒歴史・・・じゃなくて白歴史があるので、「ジョン、勝手に走るな、つぶすぞ」と優しくはげましたのかもしれません。あ、島村が全日本でもジョンと呼ばれてるのかどうか知りませんが。
ということで、第3セットの8点目タイムアウト明け、ここからが日本vsロシアの事実上の開幕だったかなと。ここを起点に、身長差とバックアタックを使わないシバリを考慮すると、冨永の手詰まり感はあったものの、このチームけっこうがんばるやん?という感想になったのでした。
移動日を挟んでのブラジル戦も、おそらく第1・第2セットは探り合いになるでしょう。なので、そこからさらに先の展開、どうやって3セットを取るのかをゴールから逆算して組み立てられるチームかどうか。そこに注目したいと思います。
そうそう、最後に、岩坂→ピンサ内瀬戸のあと、すぐ岩坂を戻してリベロ井上、って必要ありますかね?そのまま後衛3ローテを内瀬戸にまかせたほうが、プレーの制限もないし、井上は休みながら状況を分析できるし、チームにとっていいんじゃないかと思いましたが。
それにしてもこの試合、日本もロシアもグラチャンではパターンを隠してるのか攻め手が少なく、90年代初めの試合みたいだったなー。いや、嫌いじゃない。特に日本、バックアタックは1本だけ?前衛のコンビも横の時間差と、新鍋・荒木のシンクロが1本だけ。それでこの身長差で競り合ったんだから、団体競技で集中と連携がいかに大切か、という当たり前のことが証明できたのかなと。
敗因は明確だったと思います。センター線(コンビ)の技術の低さ、ですね。日本は第1セット序盤から、センター線を突破口にして左右への展開をもくろんでたと思いますが、冨永と岩坂のコンビの完成度が低すぎました。
2-0のラリーの中で岩坂への1本目が低すぎて決めきれず。それでもがっつりマークがついてたのでなんとなくサイドでしのげてしまい、冨永がその状況に流されてしまった結果、第2セット以降に手詰まり感が出てしまいました。ま、冨永だけでなく、ロンドン時代の竹下さん以外はみんなこのワナに陥ってますね。(竹下さんもロンドン以前は・・・)
島村が前衛にあがってくるとマークがサイド重視になり、その分、島村の移動攻撃がよく決まる、と。そうすると今度はセンター線を使ってる気になってしまってどんどん上げる、と。でもね、打ってる選手がセンターなだけで攻撃位置はライトなんだから、センターからの攻撃がないとブロックをかいくぐれないでしょ、っていう。
バックセンターの攻撃がなく、サイドが中に切り込んでくるわけでもない状況で島村が走り続けても、そりゃすぐに対応されますよね。ブロッカーにはストレートを締められ、レシーバーにはクロスに入られ。
それでも第1セットは最後まで岩坂にがっつりマークがついてAパスのときはコミットしてきてたので、鍋谷と石井のゴリ押しでなんとかなりました。
だから当然、第2セットは負けますよ。しょっぱなの岩坂おとりの新鍋レフトの攻撃。岩坂へのマークを利用してブロックを1枚にした・・・ことで、逆にロシアに「岩坂マーク弱めてよい?」とか気づきを与えてしまったのでは。2-1の場面で岩坂に強引に打たせたけどアウトになり、2-3の場面では岩坂へのトスが高すぎて合わず。ここからブロッカーがぐぐっとサイド狙いに切り替えてきましたね。
しかも島村の移動攻撃は完全に見切られ、ブロックとレシーブの連携に囲い込まれてなんかもう地引網に飛び込む魚みたい。
冨永の3連続サービスエースがあっても、ロシアに“サイド勝負”に持ち込まれた展開では大勢に影響するはずもなく。そこで荒木投入・・・ではなく、2枚替えで堀川を入れた強気の采配は中田監督っぽいなと思いましたが、“負けてる理由はそこじゃない”感が否めませんでした。まあダブルスコアついてしまってたので、その局面を荒木にまかせるより若手に、という考え方は理解できます。
で、想定通り第2セットは負け、どうするのかなと思ってたら第3セットで荒木スタメン。さらに序盤で島村が見切られてることを確認しての8点タイムアウト明けからは、荒木・島村にセッターの前でのクイックを打たせるように作戦を変えてきました。
アクバシュコーチの主導・・・と思いたいところですが(謎)、中田監督は実はセンター線を使うのが上手なセッターだった黒歴史・・・じゃなくて白歴史があるので、「ジョン、勝手に走るな、つぶすぞ」と優しくはげましたのかもしれません。あ、島村が全日本でもジョンと呼ばれてるのかどうか知りませんが。
ということで、第3セットの8点目タイムアウト明け、ここからが日本vsロシアの事実上の開幕だったかなと。ここを起点に、身長差とバックアタックを使わないシバリを考慮すると、冨永の手詰まり感はあったものの、このチームけっこうがんばるやん?という感想になったのでした。
移動日を挟んでのブラジル戦も、おそらく第1・第2セットは探り合いになるでしょう。なので、そこからさらに先の展開、どうやって3セットを取るのかをゴールから逆算して組み立てられるチームかどうか。そこに注目したいと思います。
そうそう、最後に、岩坂→ピンサ内瀬戸のあと、すぐ岩坂を戻してリベロ井上、って必要ありますかね?そのまま後衛3ローテを内瀬戸にまかせたほうが、プレーの制限もないし、井上は休みながら状況を分析できるし、チームにとっていいんじゃないかと思いましたが。
rioさん、復活ですね。よろしくお願いいたします。男女問わず、切れ味鋭いコメントに期待しています!
by 小幡大好き (2017-09-12 23:08)
>小幡大好きさん、ありがとうございます。小幡、代表入りで活躍してましたね!新鍋に圧力かけられながらも健気に・・・
by rio (2017-09-13 00:41)