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あいうえおーすとらりあ 【い…移民】 [あいうえおーすとらりあ]

【い…移民】

 もともとイギリスの流刑地だった関係で、いまでは4分の1以上が移民と言われています。人種数は200以上。アメリカと並ぶ移民大国なのです。もっとも多いのはイギリス系・アイルランド系・スコットランド系で約50%。次いでイタリア、ドイツなどヨーロッパ系が続きます。しかし、街中で圧倒的に目立つのはアジア系。シドニーに限れば、とくに中国人の割合は突出しているように感じます。

 

 その中国系移民が、シドニー市街地のど真ん中にあるセントラル駅周辺につくった街がその名も「チャイナタウン」。いまでは公式な地名になっています。街中には中国語(漢字)の看板があふれ、中華料理のにおいが漂っています。衣料品、食料品、雑貨が地元のスーパーの半額近くで買えたりします。日本の調味料も、中国のお菓子も、珍しい香辛料もなんでも手に入ります。日本のドラマや映画の海賊版DVDも500円以下で売っているあたりが、いかにも「華僑の仕事」という感じです。

 

 中国系の次に多いのがインド系。これまた、あちこちでインド系カレー屋さんを出しています。たいていのところで「マイルド、マイルド・ミディアム、ミディアム、ホット」の4段階の辛さにわけられていますが、ミディアムの段階ですでに口が痛い…。ホットは怖くて挑戦していません。また、コリア系もどんどん増えています。シドニー随一の繁華街タウンホールはほとんどコリアンタウンになっているんじゃないかと思うぐらい。コリアンレストランもたくさんあります。これがどこも、めちゃうまい。タイ系やベトナム系も増加中で、これまたレストランがあちこちに。どこも本場の味なので外食には困りません。

 

 こうしたアジア系は、レストラン以外に、美容室、ネイルアート、マッサージなどの美容・健康系、バスや電車(インド系が多い)、タクシー(中国系が多い)などの乗り物系、清掃などのアルバイトを担っています。中国系やインド系のように、移民としての経験値が豊富な民族に比べ、最近増えている東南アジア系や中東系はしばしば地元民との摩擦を起こしてしまっています。昨夏(日本の昨冬)には、レバノン系の若者がビーチを占領して地元民を追い出した事件も起きました。一方、アジア系に対する差別的な行為、言動もあり、日本人も例外ではありません。政府は公式見解で「差別はない」としていますが、そんな簡単にはなくなりませんね。逆に言えば、日本にも外国人差別は根強く残っていますからひとごとではないと思っています。

 

次回は【う…運転】。車事情をご紹介します。


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