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【お知らせ】 86万アクセス御礼 [お知らせ]

バレーのあとに新しい記事がアップできていないまま進んでいる毎日ですが、たくさんのコメント、アクセス、ありがとうございます。

北京五輪の日本の対戦順がきまりましたね。

女子…アメリカ、ベネズエラ、ポーランド、キューバ、中国

これはかなり厳しいですねえ。最悪、1勝4敗で予選落ちもありえます。2勝4敗でも、ポーランドが上位を食って並べば、得点率争いになってしまいます。A組4位通過をしても、決勝ではB組1位とあたるわけですから、勝ち上がるには厳しい戦いが続きます。B組は、ブラジル・ロシア・イタリア・セルビアで決まりでしょうから、どことやっても厳しいことには変わりないんですが。

そんなわけで、日本が上位に食い込むためには、A組で最低3つは勝たないといけません。優勝候補のアメリカ、中国は仕方ないとして、ここ数年、勝てそうで勝てないキューバ。ここをなんとかしてほしいですね。個人技の対決になったら絶対に勝てません。「団結」できるかどうかにかかっていると思います。

男子…イタリア、ブルガリア、中国、ベネズエラ、アメリカ

一部、楽観的な報道もありましたが、日本男子は「挑戦者」の立場。予選突破できれば御の字でしょう。

五輪4大会連続のメダル(しかも金メダルなし)のイタリアは、世界最終・アジア予選とはまったく違う力を発揮してくるでしょう。そもそも日本は先日の大会でフェイにやりたい放題されていますし、チゾーラ主将は出場していません。大会初戦でホームだったというメリットがあっての接戦ですから、予断を許しません。日本の「徹底的なズラタノフつぶし」はもう通用しないでしょうから、新たな作戦が必要になってくると思います。

ブルガリア・アメリカについてはW杯2007の時よりもいい試合をしてくれると信じていますが、2007年の時点で切符を取って五輪に備えてきたチームに勝つのは、正直、難しいでしょう。

となると、ベネズエラと中国に勝って、2勝4敗で4位通過を目指すラインが現実的だと思います。中国とはワールドリーグの予選で当たりますが、北京本番では相手はホーム。ベネズエラは日本が決勝まで進めば当たりますが、そうでなければ、データに乏しいまま戦うことになります。日本が苦手としているカリビアンバレーに近いスタイルなので、一筋縄ではいかないでしょう。

そんなわけで、男子はまず故障者を出さないこと、そして宇佐美と朝長が同じレベルで機能すること、荻野の出場機会が無いこと(←これが一番大事かも)、この3つが重要になってくるように思います。
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メルシ

rio様、こんにちは。
グレーのジェントルマンサンを再・再・再確認?して頂けて、良かったです。(まだ、引っ張る)やはり、気の毒と思いつつも、笑っちゃいますよね・・・
困った事に、笑ってはいけない時にこそ、MAX笑う不謹慎な奴なもんで、ほんと、すいません。

イタリア戦はそんなに、難しそうなのですね。。。願望も兼ねて~フルセットを制す予感がして・・・・・。イタリアも抜群の様子では無かったかもだけど、日本だって、課題をどこまで改善できるかでいい勝負をしてくれるかなっと、期待です。
新聞などにも、ベネズエラと中国に勝てば~と現実的で、ちと、寂しい。
一番願うのは、念願の北京。万全に近い心身状態で大舞台に立って欲しいです。挑戦者って、相手にとっては、結構、怖かったりしませんか~。追う勢いって。
12名の選考はどうだろう(意味深?)。


1992☆LOVEさん。私の空想ですが、マイクが拾っているのは、荻野選手の嗚咽だと。しかし、川合さんは、「いや・・・・・・・・・・ィゃ・・・・・・長かったぁ・・・・・・・・・・・・・・・」沈黙。。。《涙していた》でアナウンサーが既に涙していたガイチさんにふった。
という感じなのですが。川合さんがエエ人かどうか私にとっては、大事な所なので、6回見て聞いてみました。いかがでしょうか。
日曜日は朝パラ出て、3枚目。夕方は解説者で、2枚目(スーツ姿)。

今日も暑いですね。皆様、水分補給はしっかりとお願いします。
くれぐれも、寝る前に【スイカ】など食しません様にです。
夜間頻尿と眠気の格闘となりますので。(昨夜の経験者は語る)

by メルシ (2008-06-13 16:49) 

rio

>メルシさん、あえてネガティブなことをいうつもりはないんですが。

イタリアは代表チームとしての練習があまりできてないまま日本に来ていたと思います。そこで1万人の観衆の前での日本戦。一方、日本はイタリア戦に照準を合わせ、それだけをずっとやってきました。あの試合は負けはしましたが日本≧イタリアだったと思うので、そこまですれば勝てる、ってことですね。

ただ、今度はイタリアも準備万端でくるでしょう。しかも相手は日本が出られなかった3大会ですべてメダルを獲得しています。イタリア戦の時に「勝ち方を知らなかった経験の差」と書きましたが、イタリアは五輪での戦い方、勝ち方を熟知しているチーム。一方の日本は”新参者”です。なので、「勝てるかも」という意識で戦うとコテンパにされそうな気がします。

もちろん、ファンが「勝てるかも!」と期待をもって応援するのは大切だと思います。予選はリーグですから1点でも多くとることが大切ですし、結果が次の試合にも影響しますから。がんばってほしいですね。
by rio (2008-06-13 17:32) 

メルシ

早速のお返事ありがとうございます。

rio様の現実的なご意見はご最もです。
安易な勝利意識は益々、命取りという事も、全て納得です。

わずかな確率に期待をし、応援します。
力の近い第3戦・第4戦が8強入りの勝負ですか・・・。
ベネにも連敗で、中国にも負けていますよね。

『メダルとります』と言うからには、何か秘策がある筈と、北京の切符獲得の喜びでテンションが上がり、と同時に、かなり、期待していましたが。
植田監督の『メダルとります』宣言の意図?自信はどこから?になるのか開幕してから、明らかになるのですね。その辺りも、楽しみです。

rio様、ありがとうございました。

by メルシ (2008-06-13 18:27) 

1992☆LОⅤE 

rioさん、こんばんは。
関東地方は今日は暑かったですね…
今、帰宅して古畑の再放送でイチローと朝長さんが似ているか検証中です。う~ん、ビミョーですねぇ。
バレーのTV中継がなくなり、ちょっと気が抜けてしまいました。
冷静にみて、男女共にかなり厳しいのは周知の事実ですが、スポーツに「絶対」はないので、奇跡を信じて応援したいと思います。
私も男子12名のメンバーが気になります。入れ替わっても1人ではないかと予想しておりますが…

メルシさん、やっぱりそうですよね…失礼しました。
でもマイクを振れないほど喜んで泣いていたと言うのは事実なのでヨシ
とする事にします。(私の夏の主食はスイカです。)

rioさん、週末はお部屋のお片付け、頑張ってください☆

by 1992☆LОⅤE  (2008-06-13 21:03) 

madoka

切符が取れたとたんに「メダル」が合言葉のようになってしまった全日本男子ですが、なんかちょっと心配になってしまいます。
現実的に考えて、ギリッギリの最終予選で、やっとのことで出場権が取れて、16年ぶりに五輪に出るチームが「メダルを取る」なんて、かなりの夢物語ですよね~(^^;)。
もちろん可能性はあるし、出る以上はひとつでも高い順位を目指す、というのは正しいのですが、どうも日本人の国民性というのでしょうか、「メダルを取る」と言わないと許されない雰囲気、ってのがあるような気がして・・・。
ここへ来てチラつき始めた…というか思いっきりしゃしゃり出てきたミュンヘン一家(金メダル命)の圧力も心配ですし(-"-)。

「出られるだけでもオッケ~♪」では絶対ダメだけど、変に「メダルを!!」と力むのも、同じくらいダメだと思うんですよね~。
「無心」で臨むのがいちばん望ましいのですが、これがいちばん難しい・・・。

毎回オリンピックのたびに思うことですが、メディアの「メダル!メダル!」の大合唱って、本当ーーーーにうるさい!!
世間は本当に男子バレーにメダルを期待してるのか?
今回の北京オリンピックで、男子バレーが目指すのは、「メダル」じゃなきゃいけないのか?

とにかく騒ぎたいだけのメディアに踊らされることなく、そして、「金メダルじゃなきゃ意味がない」「なにがなんでも金メダルを目指すのだ~」というミュンヘン一家の野望(というか、呪い)に惑わされることなく、全員が悔いのない戦いをしてきてほしい!
rioさんの言うように、男子は”挑戦者”、”新参者”なんだからさ、フレッシュな戦いぶりで、オリンピックに旋風を巻き起こしたれ!
オカアチャンが望むのはそれだけだよ~(←甘い?これって甘やかし?!)
by madoka (2008-06-13 23:17) 

rio

>メルシさん、秘策、あるといいですよね。植田監督は柳本監督と違ってはったりがきかないタイプだと思うので、「取ります」といったからには、OQTまでに間に合わなかったプランがあるのかもしれませんよね。

中国はホームなのでかなり手ごわいと思いますが、ベネズエラは微妙ですね。連敗しているといってもけっこう過去の対戦データですし、大観衆の前の国際試合となれば、経験値は日本のほうが上でしょう。いずれにしても、WLでどれだけデータを取れるかにかかってますね。JVAはすべて東京を出払って、世界各国を飛び回って情報収集してほしいと思います。
by rio (2008-06-14 01:59) 

rio

>1992☆LОⅤEさん、私は久々に友人と飲み、終電が途中の駅どまりで、残り30分ほどを歩いて返ってきたら汗だくになってしまいました。

私も実は、朝長とイチローには「?」なんですよねえ。イチローが好きではないという時点で先入観を持って見てしまうからか、朝長の「犬キャラ」「小動物キャラ」「弟キャラ」がインパクト強すぎるのか。イチローはサル顔だと感じてます。

男子の12人、代わるとしたら…まずはノブコフでしょうか。膝がねえ。私は福澤もかなりボーダーラインだと思います。攻撃力では越川で申し分ないわけで、守備固めが荻野だけというのは心もとない気がするので。どきどきですね。
by rio (2008-06-14 02:06) 

rio

>madokaさん、あの場面で植田監督が「メダルを取る」と口走ったことはさておき、男子の現実的な目標は予選突破だと思います。

だからそれを公言すればよかったんですけどねえ。予選突破だけでも新参者にはたいした「実績」ですよね。まずはクリアできそうなハードルを用意して、しっかり飛び越えて、喜んで、自信をつけて、さらに上を目指すと。そういうステップを踏んで欲しいですね。

そりゃあ勝負事なので、つねに「まぐれ」の可能性はありますが、まぐれはしょせんまぐれですから。。。特に予選でイタリアと再戦、ホームの中国ともあたりますから、精神的に相当タフじゃないと調子を狂わせられそう。上ばかり見て足元の石にけっつまずかないように重心を低く戦ってほしいと思います。
by rio (2008-06-14 02:12) 

ka!

「オリンピックに参加することに意義がある、と思っていた選手、関係者がひとりもいなかった」←多分現役当時のことかと
と何かの番組で松平名誉会長殿が言っていたのをみたような・・・。
目指すは予選突破ではなく、メダルのみ!と今頃変な圧力でもかけていたら嫌ですね。

オリンピックの雰囲気は独特だといいます。
その雰囲気にのまれて思うように試合を運べないってこともあるでしょうね。
男子は、選手では荻野しかオリンピック経験者がいませんよね。
他の選手が平常心で試合を出来るかどうか、心配です。
女子も、どうなんでしょ。
「団結」具合は、まずワールドグランプリで確認です。
by ka! (2008-06-14 10:00) 

rio

>ka!さん、なんかそんなことを私もどこかで読んだ気がします。

松平翁が監督だった時代は、東京五輪の前から女子がめちゃくちゃ強くて、その陰で男子は「ヘタレ」扱いされてたんですよね、確か。なので、世間を見返すプレッシャーがかなりあった上での発言だったんだろうなと思います。

松平翁が何を言おうとメダルなんて現実的にはあり得ない夢で、そんなプレッシャーで植田監督がつぶれてしまうようなお子ちゃまだったらいやだなあと思ってしまいます。

アテネのとき、女子は選手どころかスタッフまで浮き足立って、いろいろと不手際があったらしいですよね。男子も似たようなことになるのではないでしょうか。何事も経験。これが初めの第一歩ですから、よほどぶざまなことになっても、ぶち切れるだけで済ませます(オイ!)。
by rio (2008-06-14 17:58) 

area71

ドイツやイタリアのメディアがOQTで出場資格を取ったことを報道したものでも、事実を淡々と述べている感じで、浮かれた様子が無いのが怖いですね。メダル獲得宣言も無く、慎重です。周り[メディア)も持ちあげていない・・・。

日本でも猛練習様子が報道されたりして、当の本人達ももちろんそれを見るでしょうし、周りに「頑張ってますねー」と言われ続けることによって
「おー、俺は頑張っているんだ」という刷り込みが出来ていくと思います。

努力していることは私も感じているし認めています。でも忘れてはならないのが、ヨーロッパ、北中南米のオリンピックチームは、日本人が思うより
もっともっと努力しているということです。
それが報道されないことが一つ、あとは、選手達が、悲壮感を出さない。
クールに切り抜けていく。滅私奉公でなく、自分の人生、愛する人の為に。
それが結果としてチームに貢献する。

”これだけ頑張ったんだから、結果はついてくるはず”、というのは甘いと思います。

現在、こちらでレゼンデさんの友人のコーチ(彼の名前もマルセロ)と2年間一緒に練習していますが、ブラジルのナショナルチームの話を聞くたびに、
ああ、日本は負けてるな・・・・と悲しくなってしまいます。

オリンピックは、もう始まっていると考え、メダルを取るつもりなら、ブラジルよりも、アメリカよりも、ロシアよりも、ブルガリアよりも勝る努力をしなくてはならないと思っています。
by area71 (2008-06-14 18:29) 

タコウマ

オリンピックほんとに楽しみですね。
個人的には対極のバレーを展開する2チーム、ロシアとブラジルの対決に注目しています。セッターがリカルドならブラジルは依然無敵だと思っていますがどうでしょうか。
日本男子はまず2勝して欲しいですね。ブーイングの中で試合をする練習なんかをやっておいた方がいいと思います。
by タコウマ (2008-06-15 00:45) 

rio

>area 71さん、バレーに限らず、日本のスポーツ選手(スポーツだけではないのかもしれませんが)はどこか思いつめてしまうところがありますよね。

悲壮感を出さなければ周りが納得しないというへんなプレッシャーもあるのかもしれません。試合中に笑顔を見せただけでバッシングが巻き起こるお国柄ですから。areaさんがイタリアチームについておっしゃっていた「スパイクが決まらずにうなだれていても自己肯定」。これは名言だと思います。

驚異的な身体能力で騒がれた女子キューバも、ルイスは当時から「私たちはどのチームにも負けないほど練習している」と言っていました。その彼女が現在のキューバチームについて、月バレで「練習への遅刻が多く、バレー以外の誘惑も多い」と語っています。結局、その変化がキューバの低迷につながってるんでしょうね。

ただボールを追うことだけが「努力」ではないですよね。竹下がトーク番組で「決められた食事を摂らない選手がいる」と発言してましたし、筋トレをしたがらない選手も男女をとわずいるようです。大酒飲んだり、夜更かししたり、一流のアスリートとは思えないような話もよく出てきますよね。そういう基礎的な部分をないがしろにしたまま「メダル」といっても、それは、本気でメダルを目指しているチームからすればちゃんちゃらおかしい話で。

スキルアップの努力、チームワークを強める努力、基礎体力向上の努力、生活面での努力、そういったものに加え、選手たちを支えるスタッフの努力がかみあって、はじめて世界と戦えるのだと思います。

日本の場合は、JVAを中心としてスタッフが足を引っ張っている部分も多いような気がして、その辺が今後どうクリアされていくのかも気がかりです。
by rio (2008-06-15 01:36) 

rio

>タコウマさん、リカルドは監督と対立して更迭され、W杯2007に欠場したそうですから、五輪本番でどうなるのか注目ですね。

ホームの中国とやるのはどのチームも大変でしょうが、日本は特に大変なように思います。時間に余裕があったら格闘技系などを見学してブーイングのすごさになれておくといいかもしれませんね(笑)
by rio (2008-06-15 01:42) 

madoka

area71さんのお話が、月バレの、よりによって松平対談で裏づけされたことが興味深いですねえ(笑)。

「悲壮感」についてのお話、「うんうん」とうなづきながら読んでしまいました。

ある有名なスポーツ選手が五輪でメダルを逃した時、その選手のお父さんが、後援会の人たちの前でだったと思いますが、「申し訳ありませんでした」と言って土下座したことがありましたね。
あれを”美談”と捉える人もいるのかもしれませんが、私はああいうのがもう全っ然ダメで・・・。
「せっかく応援してくれたのに、すみません」っていう気持ちは当然あるでしょうが、あれはそういう自然な気持ちの表れとは全く異質なものだったように見えました。
でまた、何が心配って、植田監督は、ああいう「土下座的メンタリティー」の持ち主のような気がするんですよねえ・・・。「滅私奉公」なんて言葉、マジで大好きなんじゃないかと(笑)。

>滅私奉公でなく、自分の人生、愛する人の為に。それが結果としてチームに貢献する。

アテネ五輪後のあるインタビューで、これとまさに同じことを、男子体操・団体金メダルの立役者、冨田選手が言っています。

聞き手:「国際大会に出る時は、何の為に戦いますか?日本の代表として出るから日本のために戦う?それとも自分のため?あるいはコーチや監督など周りの人のため?家族のため?」
冨田:「全部あると思うんですけどね。自分のためっていうのはやっぱりありますし。…自分のためにやったことが家族のためでもあって、で、チームのためだったりコーチのために繋がると思うんで。自分の納得のいく演技をするため、自分を感じて、やってますね。」

今思えば、あのものすごいプレッシャーの中、彼らには悲壮感というものが全く感じられませんでした。
逆に、超僅差で日本と競り合っていたアメリカとルーマニアには悲壮感が漂いまくりで、ミス連発、落下連発でした。
素晴らしいチームワーク(あれが『団結』っていうんですねー)と、それぞれの個人技との両方がガッチリ噛みあって掴んだ金メダルでした。

しかし、そんな冨田でさえ、最後の鉄棒の前には、「ここで失敗したら日本には帰れないな、と思った」と、別のインタビューで(いつものように淡々とした口調で^^;)言ってましたから、そう考えると日本って怖い国ですね~。

ちなみに北京五輪では、完全に頭ひとつ中国が抜けてる状態なので、メディアには、男子体操にもあまり「金メダル」「金メダル」とプレッシャーをかけないでやってくれ…と念じている私です…。

バレーの話に戻りますと、つい最近まで、全日本男子は「真剣にプレーすること=笑顔を出さないこと→悲壮感たっぷり」という状態だったように思います(山本なんかまさにそうだったような…)。
「ヤバイ…」という気持ちをすぐに顔に出してしまったり、あからさまに声が出なくなったり。
こんなお通夜ムードじゃ勝てる試合も勝てねえよ!とイライラさせられっぱなしでした。
最近はそういう変な悲壮感が感じられなくなってきたような気がします。
(そういう意味では、植田監督のベンチパフォーマンスも明るくていいのですが、悲壮感を出せとは言わないので、せめてもうちょっと落ち着いてくれ、って言いたい…。)

オリンピックだからと言って、「国を背負う」なんて思わなくていいのです(お爺ちゃんたちがそういうこと言うかもしれないけど、無視すべし)。
自分のために、自分が納得するプレーをするために、頑張ってほしいですね。
by madoka (2008-06-15 22:55) 

rio

>madokaさん、あの「土下座」ってやるほうもやるほうですけど、ああいうことをさせたい人たちがいるんですよね。

テレビでもいまだに「土下座」がバラエティで登場しますよね。選挙なんか土下座の連打。あのプライドの高い片山さつきですら、この前の参院選で応援演説に行った先(地盤にしている神奈川県)で、鉢巻巻いて土下座したぐらいですから、この「土下座させたい圧力」というのは相当なもんなんだろうと思います。

余談ですが、片山はその場面を週刊誌に写真に撮られ、直後に直撃インタビューをされてましたが、無視して逃げ去ったそうです。やっぱり、プライドだけでなく、心が深く傷ついたのでしょう。

植田監督は切符をとってほんとによかったですね。あの人だったら、切符を逃した瞬間にコートで土下座しかねませんから。そこに「松平さん、大古さん、すみません!」なんてセリフがトッピングされたら、バレーファンははかりしれないダメージを受けるところでした。

私は、スポーツ選手が「自分のため」に戦うのは大いに結構、そうでなくてはならないと思っているのですが、「自分のため」としか答えないスポーツ選手には「それは違うだろ」とも思うんですね。

スポーツも文芸やなんかと一緒で、一つの作品だと思うんです。見ている人がいるからこそ成立するわけで。小説家がよく「原稿用紙の向こうにいる読者を想像することが大切」なんて言ってますが、そういう想像力は”見せる”商売をしている人すべてに必要なんだと思います。

ところが世の中には想像力が貧しい人たちがいて…貧しいぐらいならいっそないほうがありがたいんですけど、すぐに「日の丸を背負う」「メダル」って言いますよね。違うんですよね。

彼らは自分たちが積み重ねた体験を見せるためにやっているわけで、それはつけてる旗のデザインにかかわらず「作品」なのに。それで結果的にメダルがとれればけっこう、取れなくても「作品」であることには変わりありません。

そこを本末転倒して、「日の丸」とか「メダル」のほうに「作品」を合わせてしまおうとする自立性の無さがすごく嫌ですね。始めに型があってそこにはめこもうとするから、ストレスが強くなって悲壮感に変わっていくという悪循環。

そういう精神構造はいまでも受け継がれていて、世代に関係なく「土下座」「日の丸」「メダル」を当たり前だと信じて疑わない人たちがいますよね。

谷亮子が「国民」のために柔道をやってたり、イチローが「日の丸をつける」ことに異様に高揚したり、この人が???みたいな人の中にも受け継がれれてしまっている精神だと思います。怖いなと思います。

オリンピックをはじめ、一流のスポーツ競技は、まず第一に「作品」を見せて見ている人を楽しませることが目的なんだということを忘れないでほしいと思ってます。
by rio (2008-06-16 03:35) 

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