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Vリーグ男子:堺vsFC、負けられない戦いを制して6位浮上 [バレーボール]

さすがに圧倒的な戦力差があるFC東京には負けられないでしょう。サブメンバーを出す余裕もあってのストレート勝ちで何よりでした。いきなり余談ですが、FC東京と他7チームとの戦力差が大きすぎて、これでほんとにプロ化なんて成功するんだろうか。あ、だから最低6チームで発足なんていう決めにしてるのかな。

堺が勝ったというよりFCが負けたという印象ですが、FC・坂本監督の試合後のコメントは「堺のブロックとディフェンスに阻まれ、トランジションの攻撃が通りませんでした」なんですよね。解説席の今井も「堺は2段トスの攻撃に対してブロックがしっかりそろっていて、後衛の守備との連携も取れている」ってほめてました。

いや、ちょっとまて。↑これって当たり前じゃね?Vリーガーがここほめられてうれしいかね?

春高バレーだったらいいと思うんですよ。基本がしっかりできているということでほめポイントだと思います。でも、相手は国内最高峰のリーグで戦ってる選手たち。2段トスの攻撃にブロックがそろわないようなチームだったら解散して普通の男の子たちに戻ったほうがいいわけで。

なので、指摘すべきはFC側のラリー中のオープンの攻撃の決定力のなさだろうと。そこを担当しているペピチがアタック効果率で25.8%、第3セット中盤で大差がついて試合を投げてしまって下げられるという。だから結果的にトランジションの攻撃が通らないという。

解説・今井はペピチを「絶対的なエース」と表現していて、手塚ががんばることでペピチの負担を減らせるとかなんとか外国人選手至上主義的なこと言ってましたが、よく見て。FC東京が”らしい”バレーを展開したのはペピチが下げられてからですよ。

堺ブレのファンならみんな気づいているペピチはお天気坊や。チームが乗ってるとき、勝ってるときにはすごい力を発揮しますが、沈んでるとき、負けてるときにはサーブが入らず、アタックが決まらなくなるという。

申し訳ないけど、FC東京が現状のリーグで乗ってるとき、勝ってるときなんていうのは非常に少ないわけで、ペピチには全然向かないチームだと思うのですね。っていうか、FCのチームカラーに全然向かない外国人選手と言ったほうがいいかも。

チームを背負っているのは手塚のほうなわけで、むしろペピチがもっと腹くくってがんばらないとVリーグに居場所なくなるよ、っていう話ですよ。

解説・今井はペピチがサーブをミスるたびに「エースを狙うためのサーブだからよい」とかばってました。言いたいことはわかります。でもね、この試合のペピチはサーブ9本打って4本ミス、エースなし。効果率はチームで下から2番目。これ「よい」かな?しかも4本ミスのなかには、サーブを入れにいってネットにかけてるミスも含まれてるわけですよ。

解説・今井のスタンス=いいところを見つけてそれがなぜいいのかを説明する、というところには共感するのですが(←悪態ばかりついている私のくせに)、ほめポイントってそこ???ってなところをピックアップしてることが多いように感じるのです。「松本のサーブはすごく遅いから逆に取りづらい」とか。それがほんとにほめポイントなら、なんでほぼ毎試合、松本のところでピンチサーバーが出てくるんだろう、っていう。

ともあれ、堺は1位と8位を撃破してホームへ向かうことができてよかったです。ウォレスがやる気を取り戻して攻撃だけでなく守備で活躍していることが大きいですね。何度も引き合いに出して申し訳ないけど、ペピチはウォレスの打球を上げられず、ウォレスはペピチの打球を上げていた。この差は大きいですよ。

さて。第2レグを玉宅高野で連勝した勢いを考えると、堺のホームは佐川のホームでもあるわけだがしかし、このまま行くのかなー。少なくとも高野はもうはずせないでしょうね。潤滑油としての役割にぴったりはまってます。

石島は相変わらず攻撃を意識すれば守備がさがり、守備を意識すれば攻撃がさがり・・・ってなことをやってますが、守備は高野で強化されたし、ウォレスも守備力が高いので、石島は攻撃に軸足を置いてもいいんじゃないかと。

気になるのは存在感が日に日に薄まっている出来田ですね。今日の試合では効果率80%とは言え5本しか打ってない。真保体制になってから出来田の打数がかなり下がっているように思います。何が原因なんだろう。ブロックはもともといいし、サーブはよくなったし、あとは攻撃面なんだけどな。


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M.H

 今日は、CSでの「インカレ戦」を見てました!

 出足に、遅れヲトッた「日體大」・・・先攻逃げ切った「早稲
田」、少な非ズ「淡泊」な流れも変え得ぬ侭の1戦でした✊。
by M.H (2016-12-05 14:41) 

カワカワ

祝堺2連勝!
玉宅セッターになってからアタッカーがスパイクを打ちきれてると思います。もともと力がある選手たちなのでトスが安定すればしっかり決められるんでしょうね。
タイムアウト中のウォレスの声がけも出てきたしゴッツは笑顔だしまずはめでたい。

ペピチが怪我でベンチ外の時の東レ戦の方がいい試合してましたよねFC東京。
ペピチはすごい選手なんだけど…敵のチームにいるとスキが多いのが判ります。堺時代よりメンタル弱くなってるし。

松本のサーブについては今井氏は褒めてるんじゃなくてFC東京のレシーバーが何故あんなトロいサーブを決められてしまうのかその謎を解説してるんだと思います。しかしなんとこの試合の松本サーブ効果率no.1(ホントです)

出耒田、もっと活躍していいはずですよね。でもパナソニックのミドルも全日本のミドルもなんだか存在感なくなりますよね。真保監督のカラーなんでしょうか?
by カワカワ (2016-12-05 23:39) 

rio

>M.Hさん、守備範囲が広いですね!
by rio (2016-12-07 00:40) 

rio

>カワカワさん、玉宅は高くてゆっくりとしたトスを上げてるので、サイドの選手にとっては打ちやすいでしょうね。

一方、どんなボールでもオープンスペースになんとか落とす松本はともかく、速くて高いトスから打ちこむ出来田の出番がめっきり減りました。

これ、南部・真保時代のパナソニックと似てると思いませんか?トスの高さが違うだけで、ひたすらサイド3人に打たせるバレー。ウォレスがそこまで乗ってこないから石島・高野の打数と結果的にバランスがとれてますが、私は正直、つまらないです。

ところで今井。
松本のサーブが効果率1位だったのはエース2本あったからですよね。そのエースはどちらもFCの守備がまずくてたまたまとれた敵失だったと思います。

それを松本のサーブの遅さが効果を発揮したかのようにいう解説・今井は、因果関係を都合よく変えてしまう性格の人なのかなという印象です。

ウォレスが笛と同時に手打ちのフローターサーブを打ってましたよね。少なくとも第3セットだけで3回やって、そのサーブでは1点も入らず、最後はミスってたと思います。

あれはどう見てもナメたプレーですよね。若者たちがいうナメプですよ、ナメプ。点数は大差がついていて実力差も明らか。負けるはずがないチーム相手に全力でジャンプサーブを打ち込む意味がない。むしろ試合を早く終わらせよう。そんな感じでした。

なのに今井は「相手の準備が整っていないうちに打つという作戦は重要でうだうだ」とこじつけてほめ始めてしまい。どう見たって作戦ではなくウォレスの気まぐれ、思いつきプレーなのに。

で、2回目のときもまだうだうだ言ってましたが、3回目でミスったときはもはや言いようがなかったのかごにょってお茶を濁してました。

真の解説者なら1回目の時点で「そういう作戦も場合によっては有効でしょうが、この点差でやる必要あるでしょうかね」とビシッと指摘しただろうなと思うと、今井の”解説”があと付けのご都合主義に聞こえてしまうんですよね。ひねくれた耳です・・・
by rio (2016-12-07 01:00) 

カワカワ

そうですかー。私も今井氏の言う通り相手チームの陣形が整う前にサーブを打っていたように思ってたのですが…ウォレスのナメプだったんですか。残念です。

松本サーブ時の連続得点は今年は対応されてるのかあまり無かったけど昨年までは良く見られたので今井氏の解説も納得してたんです。
サーブレシーブのいいFC東京の選手たちがお見合いしたり、見送ったりしてるのをみてまだこのサーブに未対応だったのかなと思いました。新しい選手が出てるし。

私はシロートなんで解説者のレベルがと言うほど戦術やプレーしている選手の意図はわかりませんが、それでもこの連勝がチームのムードが良い方向に変わっているのはわかります。
それからトスが合っていて選手たちがしっかり打ちきれてる、ということも。

出耒田のあの高い攻撃は魅力です。でも現チーム状況では使いづらいのでしょうね。

ブロックに関しては…シロートには真保監督の戦術はやっぱり謎です。
by カワカワ (2016-12-07 07:32) 

rio

>カワカワさん、松本のサーブは国際試合でもそこそこ効果をあげてたんですよね。あんなサーブ受けたことないから(笑) でも、原理がわかってしまえばミスしようがないチャンスボールでしょうね。

出来田が使いづらいというのはちょっと考えにくいところでもあるので、セッターの技量の問題かもしれませんね。ラリー中でもどんどん上げていけるセッターだったら出来田のよさがもっと引き出されると思います。もったいないですね。

ブロックは私も全然理解できません。「全部おさえるのは無理だから」という理由で、データで打数が多いパターンを提示して、あとは選手の判断で跳ぶという。

もっともらしく聞こえますけど、↑これって要するに弱者の戦い方ですよね。最初っから「できない」を前提にして考えてしまっている。ノーブロックであほみたいに強打されても、「全部おさえるのは無理だから」と呪文をとなえれば済んでしまう。

堺に弱者の戦い方は似合わない。チームカラーと真保バレーが合ってない気がします。だから先週の2連勝も、私にとっては正直、つまらない内容でした・・・。ラテンのノリがもはやなつかしいです。
by rio (2016-12-08 01:40) 

M.H

 未だ、纏まり切れてゐナィ《マーヴェラス》が気懸りデス!

 今日の、《女子プレミア》・・・マタしても『ワンサイド』な
Gameが2試合だったガ・・・中でも《第二試合》の、「JT」
のアタフタ振りニャー《Vの雄?》ダッタ頃を識ッテル者には
『心配の種』が尽きぬ1戦に見受けた。
 先ず。モット着実に〈セッター〉ヱ返せぬトぉ話にも成らん。
by M.H (2016-12-10 19:07) 

M.H

 やっと勝てた?・・・女子JT!

 《8位/PFU戦》観ましたガ・・・「オヌマ―」君又々Full稼働
の、FullSetだったネ。
 サゾ、〔吉原知子監督〕以下、留飲下げて「正月」迎え得る事
タ~想うケド、『皇后杯⇒後半戦』ニテ、更なる上昇目差して
欲シィもんだ。
by M.H (2016-12-11 16:12) 

小幡大好き

堺の試合はYouTubeでみましたが、本当にゴッツ石島のチームですね。特にゴッツがブロックを決めて、印東前監督がグッグッジョブする。いい光景でした。石島も印東前監督も何かもったいないですね。
by 小幡大好き (2016-12-11 20:31) 

M.H

 スッタモンダの末に、《五輪会場》が、漸くに本決まり?

 未ダに、何故?・・・バレーボールが、斯くも割喰わネバ成ら
ぬモノか大いに疑問&不服は残ったマンマだが・・・何ハ兎モ
あれ、会場丈デモ決って・・・一安心ダ!
 後は。《開催國》の名誉ニモ恥じぬ「Team強化」ノミを
切望するダケで有る!
by M.H (2016-12-16 19:21) 

ころころ

見た分だけでも女子の方の解説も書いてくれませんか?
ここの解説わかりやすくて(面白くて)大好きなので。
by ころころ (2016-12-18 00:02) 

rio

>M.Hさん、JTは吉原監督のいうとおり、”挑戦者”のバレーを展開してますね。それが良いときもあれば悪いときもあるのは勝負事だから仕方ないけれど、Vプレミア定着にむけて着実に伸びてきているように感じます。
by rio (2017-01-09 12:28) 

rio

>小幡大好きさん、堺はいろいろもったいないですね。。。千々木にしても、あの上背と身体能力があるサイドはなかなかいないわけで、本来なら全日本スタメンになっていても不思議ではない逸材。なのに、呼ばれもしないという。
by rio (2017-01-09 12:31) 

rio

>ころころさん、ありがとうございます。なかなか時間的に厳しいものがありつつもがんばります(^^;
by rio (2017-01-09 12:32) 

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