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環境保護を訴え1万人がデモ~シドニー [今日のニュース]

 しつこく環境問題です。きょうは一日中雨だったのですが、シドニー市街地には1万人以上が集まり、環境保護を訴え、ジョン・ハワード首相の政策を批判するデモを繰り広げました。

 これに先立って、2日に民間機関によるインターネット世論調査の結果が発表されました。それによると、京都議定書調印を求める国民が約8割に達したのです。また石炭火力発電から再生可能なエネルギーへの転換を求める国民は約9割でした。

 ハワード首相はこの結果を、「インターネット上の調査は(信憑性が低いので)鵜呑みにするわけにはいかない」とばっさり。京都議定書に調印しなくても、議定書の定める基準はクリアしているとした上で、「資源輸出がオーストラリアの強み。もし議定書に調印したら、消費者に大きな負担がかかる。光熱費はさらに値上がりするだろう」と脅しめいたコメントまで出したのでした。

 各報道によると、オーストラリアの気温上昇、降水量の減少はまぎれもない事実だそうです。今年は酷暑が予想され、干ばつも広がるとされています。水道料金の値上げを主張した財界有力者もいましたが、農家の猛反発にあいました。政府の御用学者は、原発への転換を進言しています。

 なんだか十数年前の日本を見るようですね。環境保護が生み出すのは、環境を守るという直接的な効果以外に、自分たちの郷土、自然、文化を守る意識を育てる側面も大きいと思うのです。また、環境保護に取り組むことは、その政府、自治体、企業などのイメージアップにもつながります。そのことに早くから気づいていたEUは京都議定書に積極的で、アメリカやオーストラリアのような歴史の浅い国の政府はまだそのレベルまで達してないのでしょう。


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