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世界バレー トルコに競り勝ち、メダルに望み [バレーボール]

 日本がメダルへの望みをつないだということで、はらはらどきどきはまだ続く。初出場のトルコがどんなチームなのかまったく予備知識がないのでなんともいえないけれど、あちこちの記事を読み比べた感想は、”黄金時代を迎える前のキューバ”みたいなのかなあ、と。深くて低いフローターサーブ、鋭角のクロスを狙ってくるスパイク、目立つ凡ミス、などなど。キューバもブラジルも、80年代には日本の敵ではなかったけれど、90年代に勢力図を塗り替えて今にいたる。いまはまた混迷の時代に入ってるけれど、そのうちトルコや1次で戦ったケニア、別組のカメルーンといった国が台頭してくるのかもしれない。

 ところで、2次全体を見ると予想通りの結果になった。2試合(日程の半分)が終わった時点で、A組(台湾、日本、ポーランド、韓国)がD組(セルビア・モンテネグロ、イタリア、キューバ、トルコ)に勝ったのは、この日本-トルコ戦だけ。やはり疑惑のA組の平均レベルはそれだけ低いんじゃないだろうか。視聴率や入場料収入の観点から、前回大会のように日本を1次敗退させてはならないという”天の声”だかなんだかが働いたように思えてならない。

 それはさておき、次回はセル・モン。これまたまったく見たことがない。”あの辺りの国”ということでいえば、イェリッチのワンマンチームだったクロアチアの印象が強いけれど、スタイルはぜんぜん違うようだ。なんでも、高さがある上につなぎのプレーが堅実。選手全員がチームの約束事をきちんと守り、さぼらず、的確に動くらしい。

 これって…シドニーオリンピックの男子バレーで優勝したセル・モンと同じなんじゃないか?グルビッチ兄弟を擁した男子セル・モンは、無駄とミスのほとんどない華麗なバレーで圧勝した。パワーバレー全盛の男子で、あんなに「ボールが落ちない」という印象を与えるチームはもう出てこないんじゃないかと思うほどだった。コソボ紛争の激化、99年のNATOによるユーゴ空爆、内政の混乱といった大変な時期にもめげず、完璧なバレーを作り上げ、世界の舞台で披露した。

 いままたセル・モンは転換期を迎えている。今年6月、モンテネグロが分離独立したので、セル・モンとしてバレーの国際試合に出るのは今回が最後なのだ。だからこそ、勝って華を添えたいという気持ちが強いんだろうと思う。もちろん、日本のメダル獲得も悲願。どっちの気持ちが強いか。そこにかかっているんじゃないかな。


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