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あいうえおーすとらりあ 【ぐ…ぐだまいと】 [あいうえおーすとらりあ]

【ぐ…ぐだまいと】

 留学先にオーストラリアを選んだ人は、一度は「オーストラリア英語はなまってる」という忠告(?)を受けたことがあると思います。結論から言えば、イギリス式やアメリカ式とは違う発音も多くあるものの、まったく問題ありません。訛りをそのまま同じように発音できる人は英語力が相当高い人です。たとえば関東から関西に引っ越した場合、違和感のない関西弁を話すには普通は1年以上かかるのではないでしょうか。日本語同士でもそうだとすれば、外国語ではなおさらです。それ以前にまず「日本訛り」が抜けません…。

 

 イギリス国内でも、たとえばロンドン周辺と北部のスコットランドでは発音が違います。ある留学エージェントで「ニュージーランドはイギリス英語なのでオーストラリアよりいい」と言われたことがありました。実際は、ニュージーはイギリス英語といってもスコットランド式の発音です。ロンドン出身者に言わせると、スコティッシュの発音は非常に分かりづらいとのこと。そのことをからかって「sixsexと発音する」なんて陰口を叩く人もいます。ステイ先のホストファザーとマザーの両親はどちらもスコティッシュだったのですが、シドニー育ちの二人には、スコティッシュの発音が理解できないこともあるとか。

 

 それはさておき、オージー英語で有名なのは[ei]の発音ですね。どうしても[ai]になってしまうようで、アナウンサーでもeightの発音が微妙に[ait]になっている人がいます。タイトルの「ぐだまいと」は、オージーのあいさつ「Good a mate!」です。これもeiaiのパターンです。今までで一番難しかったのはdataの発音。ロンドンっ子は日本語とほぼ同じ「デイタ」と発音するのですが、オージーは「ダータ」。なんじゃそりゃ?ですが、文脈から理解できるので大丈夫です。発音以外にも、「You right(=Are you all right?の意味)」や「No worry(=Don’t worry)」なんかはよく使うオージー英語です。また、会話の中では“t”の音が完全に消える(whatがワッ、must beがマスビィなど)、省略しすぎてThanksがターになる、複数形でもthere isを使う、など“言葉の乱れ”として問題視されているオージー英語も少なくありません。

 

 余談ですが、アメリカ式英語は、単語やその語法、綴り、文法がイギリス式英語と違うので、誤解をうむこともあります。有名なのは階数の数え方です。イギリス英語では1階はground floor、2階が1st floorですが、アメリカ英語では1階が1st floorです。また、can'tはイギリスでは「カ(ー)ント」ですが、アメリカは「キャ(ー)ント」。イギリス式は冒頭の発音で否定か肯定かを判断するので、アメリカ式で発音すると肯定文だと誤解されやすいのです。

 

 アメリカ英語は、イギリス式文化圏では冷ややかに見られることもあります(「アメリカ英語を使うな!」とはっきり否定する人もいます)。ちなみに、アメリカ人に人気の都市第1位はシドニーだそうです。この温度差が興味深いですね。また、TOEICではリスニングテストのスピーカーとして各英語圏の出身者を採用し(これまではアメリカ人だけだった)多様化を図る方針だそうです。

 

 次回は【げ…ゲイ】。シドニーは世界第2位のゲイタウンだそうです。


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コメント 4

rioさん、こんにちは。
訛りの事面白かったです。本当に。
そうすると発音とは難しいもので、もし子供がホームステイするとなると悩む所です。でも今通っている英語教室の先生に頼むしかありません。
まあ先の事ですし、その前には膨大な費用の事で悩むと思います。
次の「ゲイ」楽しみにしてまーす♪
by (2006-11-13 12:00) 

rio

ありがとうございます!わたしの経験では、訛りを気にするのは日本人と韓国人ぐらいですよ。2、3ヶ国語を話すのが当たり前のヨーロッパ系の人たちは外国語に慣れているためか、訛りをそれほど気にしていません。むしろ、いろいろな地域の訛りに慣れていたほうが実際の場面では役に立つと思います。TOEICの方針転換もそのためだとか。留学する場合は訛りよりも費用や治安で悩みますよね。ロンドンやニューヨークは総費用がシドニーの2倍以上します。9・11以降、テロも心配…。そんなわけで、シドニーの人気が高まっているそうですよ。
by rio (2006-11-13 13:19) 

NO NAME

rioさん、こんにちは。
バレーのblogを追っていたらなつかしいオーストラリアネタだったのでコメントさせていただきたいと思います。
タイトルにある”ぐだまいと”なんですけど
たしかこれは”G'day Mate'、つまり’Good day Mate'を言ったものだったと記憶しているのですが・・・・
そしてけっこうこの言葉を日本人が連発すると相手によっては変な顔をする人もいるので使いどころには注意したほうがいいと思います。
又、おそらくその言葉を使うと、相手が”ああ、この人は会話が問題なくできるんだな”と思って遠慮なく普段のスピードで会話を返されるので、これまた注意です。
では次の日記も楽しみにしております。
by NO NAME (2006-11-13 15:33) 

rio

コメントありがとうございます。Good day, Mateでしたか…(恥)。わたしの英語力なんてこんなもんです。。。恥ずかしながら、コメントを残す意味で本文はこのままにします。ちなみにわたしはこの言葉を使った事がありません。たとえて言うなら、関東人がなんちゃって関西弁を使う(またはその逆)のようなこっぱずかしさを感じるからです。Good day mateを使ってるのはオッサンぐらいですし。
バレーのほうも試合も見ずに書きたい放題書いていますが、なにかご指摘があればびしびしお願いします。
by rio (2006-11-13 15:57) 

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