はやくやめてほしいCM/SMAP編 [けっこう気になる]
草彅剛が出ているP&Gの洗剤「アリエール」のCM、おかしいよなあ。すぐ消えるだろうと思っていたら、まだ続いてました。批判がまったく無いのか、はたまたSMAPを使った以上、そう簡単にやめられないのか。
気になっているのは洗濯機をのぞき込みながらいう草彅のセリフ。
「妻の誕生日に洗濯槽を洗ってあげる」
妻というぐらいなんだから草彅の役どころは夫なわけで、だとしたら自分の洗濯物も洗ってるわけでしょう。なんでそんなに恩着せがましいセリフを言わせるのか。
そもそも、誕生日に「君のために」みたいなノリで洗濯機の掃除をされてうれしいか?CMの趣旨はそこじゃなくて、洗濯しながら洗濯槽もきれいになるってことなんだけど。草彅は清潔感を強調する白い服をきて、まったく生活感がない遊び人みたいに見えるのに、奥で典型的なエプロン姿の妻役が地べたに座って洗濯物をたたむかなんかしてる。P&Gがターゲットにしてるのはこんな嫌な家庭なのか?
次に、木村拓哉が出ている「GATSBY」のCM。気持ち悪いって意味でやめてほしい。なんか貧弱さと緩みを日焼けでごまかしたような体を見せて「好きにやっちゃって」って、やってる本人に疑問や葛藤はなかったんだろうか。そもそも、これはメンズコスメのCMなんだから、男にうけるものじゃないとだめなんじゃないの?それとも、木村のああいう痴態を見て「俺も真似したい」って買いに走る男がいるってことなんだろうか?
これまでの本木雅弘のシリーズは、ばかばかしさとかっこよさと下ネタが絶妙にミックスされてて笑えただけに、今回のレベルの低下がよりひどく見えてしまう。木村に本木のようなことをさせないのか、それとも元々できないのか、わからないけど、このCMはマイナスにしかならないと思うよ。
「スカパー!光」の地デ爺にさせられたのが香取慎吾。凝ったメイクと演技力で、香取が出ていることはすぐには分からなかった。ラストのナレーションはいつものあの鼻にかかった甘え声なんだけど、演技中の声は違って聞こえる。気づいてみれば目の辺りに特徴が出てるんだけど、もしナレーションが無かったら2,3回みたぐらいでは分からなかったかも。
ただねえ、このCM、前世紀の発想だよなあ。オチが「地デ爺」って頭の悪いダジャレ、昭和の三流コントですよ。そのせいで、最後のナレーションまでばかばかしく感じて内容が頭に入らない。香取なんかコメディ上手なんだからもっと活かせる方法があったはず。人材と制作費のムダ遣いだね。
三つ並べるとよくわかるけど、結局、SMAPっていうブランドに頼りきって、自社ブランドをきちんとアピールしてないんだな。ジャニーズを批判できるマスメディアが無いのをいいことに、カネ積んでSMAPを出して、あとは手抜き。クリエイティブなところにカネをかけないような企業はいずれ傾く。ってことぐらい、過去の歴史から学んで欲しいものだ。
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