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橋下VS週刊朝日の記事…を読む前にもう謝ってたのか。 [けっこう気になる]

大嫌いな橋下君がたいそう怒っているという話を聞き、問題の週刊朝日をわざわざ購入してさあ読もう、おっとその前に…とPCを立ち上げたら、週朝がもう謝ってました。

で、記事を読んだ感想。週朝、ばっかじゃねえの?

橋下君のルーツが被差別部落にあること、父親が暴力団員だったこと、政治手法がレベルの低いポピュリズムであること、政治信条なんてどこにもないこと、テレビ業界から飛び散ったうんこであること、などは、すでに週刊文春やら週刊新潮やらその他もろもろのメディアが書きまくったことで、特に目新しくないですね。

橋下君はそういうバッシングを利用するという“得意技”で選挙にも勝ち、新党結成にこぎつけ、ってやってきたんだから、まあお互い様。持ちつ持たれつ、と言ってもいいんじゃねえの?ぐらいに思ってました。

なのに、なんで週朝については取材拒否なのか。”バカ朝日”とかってツイッターでつぶやいてアンチ朝日を煽る、ってな、いつものパターンにならなかったのか。そこが気になったわけですよ。

で、読んでみて自分なりに納得した点。記事「ハシシタ 奴の本性」は、何の批判にもなっていないただの悪口です。しかも、橋下君の性格や政治面など“安全”な部分への悪口は地の文で書いて、被差別部落に関する部分は、取材相手にしゃべらせてカギカッコで書いてしまってる。卑怯ですな。

いくら橋下君が大嫌いな私でも、これは許せないなと感じたのはここ。「なんでもかんでも相談所 所長」と書かれた名刺を出したという90歳の老人のくだりです。

阪神ダイガースの野球帽をかぶった関西弁丸出しのおっさんは、こんな話から始めた。「橋下さんの父親は水平社あがり(被差別部落出身)で、それに比べて母親の方は純粋な人やと思う」

たったこれだけの文字数で、阪神タイガースおよびそのファン、関西弁を話す人、年配の男性、水平社、被差別部落、そして血筋があらゆる意味で”純粋”じゃない人、のすべてを差別してます。しかも、「水平社あがり」と書いたあとにわざわざ「(被差別部落出身)」って書き足してるところが最低だ。

90歳の老人が言ったことにしてるけど(←そもそも、この老人は実在するのか?とすら思ってしまった)、その発言をあえてチョイスするところが、確かに橋下君が会見で言ったとおり「恐ろしい」っす。ネット上の落書きでも、ここまで背筋が寒くなるものにはなかなかお目にかかれませんぜ。

週朝はなんでこんなメディアになってしまったんだ???山口一臣編集長(←中途入社の星…を売りにしてた人)は、まともな人だと思ってたけど…と思いつつ、お便り欄の編集長記を確認してみると、1年半も前に編集長が変わってた(笑)。河畠大四。記事の署名で見覚えがあるな。読み方わからんけど。

編集長の交代も大きな要素ではあるでしょう。でもたぶん、それだけじゃない。朝日新聞社は今回、「週朝を出している朝日新聞出版は別会社」とか卑怯な言い逃れを図りましたね。取材する立場だったらそんな言い分、絶対に認めないくせに。

それはそれとし、「別会社」ってのが今回の一件のミソなんだろうな。

朝日の出版部門が切り離されたのが2008年…だったかな。理由は新聞不況によるコスト削減。特に人件費。で、切り離したあと、本体の朝日新聞社で雇用した社員たちはそのまま籍を残して“出向”とするしかなかったのですが、その代わり、朝日新聞出版の独自採用をせっせと増やしたらしい。

その結果、出向組とプロパーとの間にものすごい給与格差(1.5~2倍?)があるって話です。もちろん、出向>プロパー、ですね(あくまでもウワサ)。そんないびつな労働環境でいいものが作れるわけはなく…でも、週刊朝日は稼ぎ頭。なんとしても売らんかな、飛ばせ飛ばせどこまでも!って感じになってしまったんだろうと想像します。(余談ですが、AERAはカネがかかりすぎて儲からんらしい。そうなのか…?)

だからって、「この連載で橋下の政治手法を検証するつもりはない」とか「初めに断って」しまって、悪口と差別で6ページも埋めてしまうなんて、正気の沙汰とは思えない(そんなものに370円も払った私も頭がおかしい、と思う)。河畠大四とかいう人はたぶん、クビだろうな。

さらにさらに嫌なのは、この一件で“被害者”になってしまった橋下君が、またきっとその逆バネを利用する“得意技”に走るだろうと予想されること。発端がなんであれ、メディアに露出すればするほど橋下君ペースだからね。橋下君を叩くつもりで書いた記事が、不気味なことに橋下君の栄養となり、偶像がさらに肥大化して、気づいたら“物言えば唇寒し”になっていくわけだ。それこそが、ほんとにほんっとに恐ろしいことなのに。

被差別部落出身の政治家を描いたノンフィクションとしては、魚住昭の『野中広務 差別と権力』が有名ですよね。出自を調べ上げ、そこから培われた政治手法・政治信条を考察した名著だと思います(野中の思いはひとまず脇に置いて、読み物として優れているということです)。

なんで週朝はそんなふうに考察できなかったのか…あ、「この連載で橋下の政治手法を検証するつもりはない」って最初に言い切ってたからかー。そこ、読んだのに忘れてた。うっかりうっかり…って、なるかーい!

悪口しか書けないなら、せめて、読んで盛り上がれる“悪口”にしてください。それもできないなら…370円、返してくださいm(_ _)m


(おまけ)
『野中広務 差別と権力』には、麻生太郎が「野中のような部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」と言った、と書かれてます。発言の真偽をめぐってもめたようですが、麻生が筆者の魚住や発言元の野中を訴えなかったところをみると、ほんとなんでしょう。

で、その麻生太郎は、おなかが痛くなって総理をやめたのになぜか返り咲きを狙っている安倍晋三のマブダチなんですよね。っていうか、麻生ママと安倍ママがママ友で、息子たちはそれぞれマザコン、っていう関係性なんだとか。で、安倍ママはことあるごとに、「晋ちゃん、何かあったら麻生のぼっちゃまに相談するのよ」と言っていたとかなんとか。ってな話が、何年か前に週刊誌に載ってたことを思い出しました。

だから、安倍君は橋下君と組まなかったんだね。うん、謎はすべて解けた。(ほんまか)
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温暖化データ操作疑惑でおおさわぎ、の巻。 [けっこう気になる]

やっぱりというかなんというか。ホントかウソかわかりませんが、マスコミが一斉に、「温暖化」の裏づけとなったデータが捏造されていた疑惑を報じています。「温暖化の危機」を一斉に煽ったのもマスコミだということを考えるとつくづく因果な商売だなあと思ってしまいますが、いまはその話はさておき。

以前もちらっと書きましたが、温暖化の原因を人類の活動と断定し、世界中に環境ビジネスの花を咲かせるよりどころとなっているのが国連の研究組織「IPCC」です…が、このIPCCのフィクサーというかオーナーというか、とにかく背後で絡みに絡んでいるイギリスが自分の国の次世代ビジネスとして環境に目をつけたという指摘は、いまやその手の話題にすこぶる鈍い日本のマスメディアでも取り上げられるほどになりました。

そもそも、気象学者たちは「地球温暖化」(global warming)ではなく「climate change」(気候変動)について研究していて、ある地域では温暖化し、ある地域では寒冷化していることをどう説明するかに力を注いでいたはずです。

なのに、IPCCの報告書が出てから一気に「地球温暖化」一色になってしまい、「地球の活動の一環で大規模な気候変動が起きているのではないか」という視点は“政治的に”無視されて現在に至る、ということなんだと思います。

そんなIPCCの報告書作成にかかわった研究者のパソコンがハッキングされ、大量に盗み出されたメールやファイルのなかに「地球温暖化」の根拠をゆるがす内容が含まれていたら…これだけでもハリウッドが映画を作ってしまいそうな国際的陰謀ですなあ。

ネットでみる限りいちばん詳しかった記事が、偶然にもso-netが提携しているAFPだったので、全文を引用してみます。続報ですが。

IPCC議長、温暖化をめぐるメール流出事件で当事者らを擁護

12月9日 AFP】英国の地球温暖化の研究者が書いた数千通の電子メールが流出し、温暖化の脅威が誇張されていた疑惑が浮上したいわゆる「クライメートゲート(Climategate)」問題で、国連(UN)の気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate ChangeIPCC)のラジェンドラ・パチャウリ(Rajendra Pachauri)議長は8日、研究者らを擁護する発言をした。

 パチャウリ議長は、今回の電子メール流出は、IPCCの大きな成果である第4次報告書(
Fourth Assessment Report)の信頼性を落とすため、この報告書の執筆に関与した「過去20~21年間にIPCCに多大な貢献があった卓越した科学者たち」を標的にしたハッキングによるものだと語った。また第4次報告書を見直すべきとの意見があることについては、その必要はないとの立場を示した。

■対立する主張、独立した調査を求める声も

 世界有数の温暖化の研究機関、英イースト・アングリア大学(
East Anglia University)の気候研究ユニット(Climatic Research UnitCRU)のフィル・ジョーンズ(Phil Jones)所長らが書いた電子メールの中には、一時的に温暖化のペースが遅くなったことを科学者が上手く説明できないことに対するいらだちが表現されている。また、懐疑派の活動への対処法も議論している。

 地球温暖化に懐疑的な人々は、流出した電子メールは地球温暖化を劇的にみせるために科学者がデータを改ざんした証拠だと主張している。一方、電子メールを書いた研究者らは、メールではふざけたり反語的な言葉遣いをしたりする場合もある上、懐疑派が自分たちの主張に合うよう電子メールの内容をゆがめて利用していると反論している。

 2007年に発表された第4次報告書は、温暖化の証拠は「絶対的」で、氷河や降雪への影響や季節の変化は気候変動がすでに進行していることを示すサインだと指摘している。

 国連気候変動枠組み条約(
UN Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)のイボ・デ・ボーア(Yvo de Boer)事務局長は、今回の事件がコペンハーゲンで開催中の第15回締約国会議(COP15)に与える影響はほとんどないと述べた。

 一方、サウジアラビアは7日、COPの開幕式で、気候科学に対する人びとの信頼が揺らいでおり、独立した調査が必要だと主張した。(c)AFP/Marlowe Hood


「いらだちが表現されている」ってのがいまいちよくわからないので、マスコミ各社が報じた核心部分を追加してみます(朝日以外は12月9日付)。

CNN↓

電子メールは先月下旬、IPCCの報告書に関与した同大気候調査部(CRU)のコンピューターに侵入したハッカーによって盗まれ、インターネット上に流出した。CRU部長を務めていたフィル・ジョーンズ教授のメールに「気温低下を隠す」といった文面があった

なんで隠さなあかんねん!

読売新聞↓

公開されたデータの中には、フィル・ジョーンズ同大教授が、気温の低下傾向を隠すため「トリックを終えた」と米国の研究者に送信したメールなどが含まれ

トリックてなんやねん!

日経新聞↓

疑惑はIPCCの研究にも携わる英イーストアングリア大学の著名気候学者のメールが外部に流出したことが発端。気温の下降傾向が見えにくくなるようデータを操作したとも受け取れる記述が見つかり

なんで匿名やねん!(って、日経に文句言うたった)

朝日新聞↓(12月6日付)

メールには、国際的に著名な気象研究者同士のやりとりが含まれ、イーストアングリア大のフィル・ジョーンズ教授が米国の古気候学者らに出した「気温の低下を隠す策略(trick)を終えたところだ」などと書かれたものもあった。 (中略)公開を前提にしない私信とはいえ、ほかのメールで懐疑派を「間抜けども」などと呼ぶなど研究者の態度にも関心が集まっている。

まぬけって言うたやつが一番まぬけや!


なんかもう、笑うしかないですね。流出したメールが本物である証拠としては、読売新聞が報じた
「教授は『文脈を無視し一部だけ引用された』と反論している」の一言で十分でしょう(笑)。

CNNによると、「ジョーンズ教授は部長職を辞任し、データ操作疑惑について調査が行われている」そうです。辞めたことで、かえって“疑惑の追認”って感じ。温暖化なのにお寒いですなあ。

ちなみに、今年の日本は暖冬ですが、夏は冷夏でした。冷夏と暖冬(猛暑と厳冬)がセットでやってくる傾向は日本の気候の特徴の一つだそうです。ということで、この暖冬は温暖化でもなんでもないんですね。めでたし。

(おまけ)
以前に書いたIPCC関連の記事はこちら。

もう一つはこちら。


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大人なキャッチコピー…? [けっこう気になる]

先日、こんなバッジみたいなものをもらいました。↓
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旅行のキャンペーンだそうです。なるほどねえ…。おねだりですか。

キャッチコピーにあわせてバックをショッキングピンクにしてみました(呆)

読み方は「もういっぱく、もうひとたび」だそうです。ひねらずにあえて「もういちど」と読んだほうがむんむんだったかも(痴)

なんのこっちゃ?と思われた方…はいらっしゃらないですよね。こちらに集ってくださる方々はお姉さまお兄さまばかりなので[揺れるハート]


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宇宙人・鳩山由紀夫を思い出したり。 [けっこう気になる]

北朝鮮が調子にのってぼんぼんミサイルを撃ちまくり、またしても衆院選が先送りされそうな気配にげんなりです。8月選挙なんぞになってしまったらWGPの中継どころではなくなりますよねえ。

というぼけ~とした眺め方をしております。国防関係でいちばん怖いのは、お偉い野郎たちにしもじものみなさまが煽られまくった結果、集団で一気にぶち切れてしまうことだと思います。そんなことになってしまって血を流すのは、結局のところしもじものみなさま。お偉い野郎ほど安全な場所から動きませんから。

なんてことを考えていて、ふと気になったことがあります。お偉い界(≠お笑い界)の代表と言えば政治家。彼らはいったいどれぐらい偉いのか。これまで”見た”政治家たちを思い出してみました。

あいさつ程度の言葉を交わした政治家もいますが、ほとんどは”会った”ではなく”見た”レベルです。なので、実際の姿がどうなのかはわかりません。ただ、今でも強く印象に残っているうちのひとりが、何度目かの脚光(逆光?)を浴びている宇宙人・鳩山由紀夫民主党代表です。

実は私、この方を2度も見ています。いや、この場合は会っていますというべきかもしれません。むこうはまったく覚えてないと思いますが。

初めて会ったのは、たしかフランケン岡田が民主党代表で参院選に勝った年だったと思います。その参院選がらみで、私は田舎町の公民館のようなところで、同業者たちと一緒にぼけーと突っ立ってました。鳩山さんが来るということで待っていたわけですが、私にはまったくうれしくない仕事でした。というのも、それまでのテレビの印象や”友愛”なんかのセリフから、すんげー薄気味悪い政治家だというイメージがしみついていたからです。

その日は集会そのものに参加できるわけでもなく、でんでんやる気なしおくん。やっつけで写真だけ撮ってさっさとずらかろう…ぐらいのガキの使い感覚で、さて鼻くそでもほじろうかというときに、鳩山さんが前のめり気味で階段を上がってきました。

時間がおしていたので、お付きの者・お出迎えの者は当然、鳩山さんをそのまま会場入りさせようとします。しかし、鳩山さんはいきなり立ち止まり、ぼけーっと突っ立っているガキの使いたちひとりひとりに、鳩山さんのほうから名刺を出して頭を下げ、握手をし始めたのです。

びっくらこきました。

「どうせ選挙用だろ」と思われる方もいらっしゃるでしょう。でも、選挙の時ですら、支持者以外には、あるいはテレビカメラが回っていないところでは、自分からは絶対にあいさつしない政治家が、与野党を問わずたくさんいるのです。まるで、先にあいさつをしたら”負け”だと思ってるかのごとく。

あいさつしないだけならまだしも、テレビで演じているキャラとまったく違う横柄な態度を取る政治家も少なくありません。私が見ただけでも、没落野党の女性党首とか、万年野党の選挙ベタな書記長とか、化粧をクールビズにしてほしい大臣経験者とか。

それならむしろ”あたまかず”でなっているような無名の政治家のほうが、キャラと実際の横柄さが同じで潔さを感じ…たりはしませんが、ああバカだなあと思うだけで済ませられる分、マシだと思ってしまうぐらいです。

話を戻しますが、↑こういう感じが政治家の”常識”だとすると、どこかの会社の営業マンのように自分から駆け寄ってあいさつを始めた鳩山さんは確かに”宇宙人”でした。

次に鳩山さんに会ったのは、有名私立大の構内でした。相変わらず民主党がごたごたしている時期に、何を思ったのか「出張講義」をしに来たのです。それも政治にはまったく関係ないテーマで、シロウトには”数学っぽい”ということしかわからない内容。鳩山さんは政治家になる前、専修大の助教授だったんですね。で、いまでも時間があればお勉強しているそうなのです。宇宙人ですから。

そのときは、直接話す機会がありました。当たり前のように民主党のごたごたが話題になるなか、私はどーしても鳩山さんに聞きたかったことがあり、思い切ってぶつけてみました。

「政治家になっていなかったら、何になりたかったですか?」

……。……。……。
いまさらですが、これって小学生レベルの質問ですね…
たったいま、気づきました… orz

でも、聞きたかったのですから仕方ありません。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥っ(違)

それまで厳しめの表情だった鳩山さんは、笑顔になって少し考え、

「やっぱり、研究者がよかったですね」

と答えてくれました。続けて、

「自分が政治家に向いてると思ったことは一度もないんです。研究者を辞めて政治家になれと言われたときは本当に嫌だった。今でも、政治家を辞めて研究者に戻れるなら戻りたいぐらいです」

と、きっぱりした口調で言われたのです。さすが宇宙人。

老舗の政治家一族の長男として生まれたばっかりに、なんだかんだ言っても結局、政治家へのレールが敷かれていた人生。千坪を超す家があっても、株価暴落で何十億円も損できる資産があっても、「嫌」なことを世襲して何十年もやるのはかなりきついと思います。

しかも鳩山さんは、何の因果か安穏としていられたはずの自民党を飛び出し、民主党を作ったものの脇の甘いやつら・視野の狭いやつらのせいでいつもてんやわんや、そのうえ内外から弱腰だひ弱だお坊ちゃんだと言われ放題言われながらここまでやってきているわけで。

そんなこんなで、2度目に会ったとき以来、私は鳩山さんにちょっと好感を持っています。相変わらず「愛のある政治」なんて言ってるのを見ると不気味だなーとは思いますが、原理主義者のフランケン岡田(←イチ押し)が幹事長についているので、そこはうまい具合にバランスが取れていくんだろうなと思ってます。


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ムスメさんたちのかけっこ/オークス [けっこう気になる]

日曜日の東京はまたしても雨[雨]遠足のチャンスをうかがっているのですがなかなかどうして。湿度が高いと新型インフルもそんなに悪さはできないでしょうから、ここはひとつガマンすることにします。

そんなわけで、雨でも行ける遠足…と思いをめぐらせたところ、「お年頃のムスメさんたちが髪ふりみだしてかけっこするそうな」という情報をキャッチ。行ってまいりました。

       090524_150253.jpg

↑これはムスメさんたちがしゃなりしゃなりと顔見世をしているところです。ここにうっじゃーと集まっている方々は、新聞とペンと時々ビールでムスメさんを値踏みしていらっしゃるわけですが、これでもごく一部。かけっこ会場にはこの10数倍の人が来ていたはずです。

で、どシロウトの私がここで何をしていたのかと言いますと。ムスメさんたちには目もくれず、みなさまの口元をチェックしていたのでした。ここに20分間立って観察していたrio情報によると、マスクをしていたのは7人でした(断言)

巨大な会場でも、マスク姿はごくごくわずか。舛添さんが異様にはりきってみても、マスコミさんが煽りまくってみても、これが現実ってやつです。ムスメさんたちのかけっこは夜のニュースでも取り上げられるはずですから、その際にぜひ、「会場ではマスク姿がほとんど見られませんでした」と報道していただきたいものです。

ちなみに結果のほうですが、なんと、かけっこの展開も含めて完璧に予想が当たりました(嬉)。ビギナーおそるべし。と言ってもそこはどシロウト、「参加することに意義がある」程度しか買わないことにしているので、電車賃と新聞代を差し引くと利益はランチ1食分ぐらいでした。

かけっこの直前、気合が入りまくったゼッケン16番のムスメさんが大暴走。ひとりでグランドを2週もしてヘトヘトになり、本番に出られなくなっていました。お気の毒…と言いつつも面白がって大歓声の観衆たち。みなさまマスクをしていないのでツバ飛びまくりです。

あちこちでスポーツ大会(民間主催)やコンサート(民間主催)が中止になっているようですが、全国各地で毎週おこなわれているかけっこ(公的機関主催)にはその気配すらありません。

ま、政府のやることってしょせん、その程度ですよね。


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新型インフル騒動、煽ったのはだれだ? [けっこう気になる]

新型インフルエンザがメキシコでじわじわ広がり始めたのが、4月中旬。ウイルスが新型だと特定されたのが、4月23日(24日?)。外務省がメキシコ方面の渡航延期を勧告したのが4月28日。WHO(世界保健機関)がフェーズ4に引き上げたのが4月29日(以下略)。

ここの辺りからしばらく、新型インフル関連のあれこればかり追っかけてました。発生~ゴールデンウイーク辺りまでは、世界各国ともけっこうバタバタ。WHO内でも、強い危機感を持っていた現場と、世界経済にこれ以上のダメージを与えたくない上層部との間で綱引きがあったのだとか。

その間にも感染者は拡大し続けましたが、ほとんどは軽症→回復。ウイルスが実は弱毒性っぽいということもわかり、ロイターが「欧州では警戒和らぐ」という記事を世界に配信したのは、5月11日の時点でした。

ところがどっこい。世界に冠たる”清潔大国ニッポン”の人々はその程度では納得しなかったんですねえ。

簡易検査で「A型インフルエンザに感染の疑い」(←季節性のA型インフルかもしれないという意味合いを含んでいる)という”だけ”の人を、マスコミは「新型インフルエンザに感染の疑い」とわざと言い換え、犯罪容疑者のように追いかけ回したのでした。最初に「容疑者」となった女性は、マスコミが大挙しておしかけたせいで、頭からすっぽりと上着をかぶって移動せざるを得ない状態。その映像がテレビで流れたときには、背筋がぞぞぞっと寒くなりました。

その後も「容疑者」が出るたびにマスコミが押しかけ、現場は混乱し、地域の不安が高まる繰り返し。そして極めつけは、カナダの研修から帰国した高校生への感染がわかった5月9日でした。

実はこの前日までは、マスコミもそろそろ飽きてきてトーンダウンしかかっていたんですね。ところが、ついに「日本人の初感染」となったために、それをまたしてもわざと「国内初感染」と言い換え、再び大騒ぎを始めたのでした。

マスコミがこれだけ騒げば、それに簡単に乗せられる人もたくさんいるわけで。高校生が通う学校や教育委員会には、苦情や怒りの電話が殺到したそうです。非国民あつかいです。こわいですねえ。。。橋下府知事が(←大嫌いですが)インタビューで、「責めても仕方ないじゃないか」という主旨の発言をしていましたが、しごくまっとうな見解だったと思います。

それにしても、マスコミの薄っぺらなやり口も、人々の浅はかな煽られやすさも、ファシズム時代の日本とちっとも変わってないんじゃないでしょうか。特に、感染者が出た学校や教育委員会に苦情電話をかけるという発想が、まったくもって理解できません。

ところで。

実はこの騒動、もうちょっと根深い部分があった(ある)んだろうなと思ってます。

まず、毎日のようにマスコミから流れてくるデータが、感染者と死亡者の「累計」だけなんですね。世界中には軽症で治っている人も、症状すら出てないひともたくさんいるはずなんですが、そういうデータはまったく出てきません。なので、数字だけを追いかけていると、感染爆発が起きてものすごいことになってそうな印象を受けてしまいます。

これはマスコミの責任というよりはむしろ、WHOや各国政府の問題です。感染者と死亡者の累計データだけをとってマスコミに渡せば、それを元にニュースが作られるのは当然だからです。

「感染者が○○人を超す」というニュースに、健康でぴんぴんしている人の映像や写真をくっつけるわけにはいきません。どうしてもマスク姿などの”わかりやすい”ビジュアルを選ぶことになります。するとそれを見た視聴者・読者が「私もマスクをしなければ!」と思うのは、これまた仕方のないことでしょう。

日本ではすでに花粉症対策でのマスク姿が珍しくなくなっていることと、政府がまとめている予防方法の中に「マスクの着用」があることから、一気に”マスク爆発”が起きたのだと考えられます。

次に、政府内の対応も足並みがなかなかそろいませんでした。政府は強毒性の鳥インフルエンザを想定した行動指針を決めていますが、それをきちっと運用したい(予行演習を狙ってたのか?)厚労省と、世界と足並みをそろえたい外務省とで対応がわかれました。そのギャップを、麻生首相をはじめとしてだーれも調整しようとしなかったために、国民が右往左往させられるハメになったのです。まさに”縦割り行政”ってやつです。

さらに、日本の大企業は次々に、「海外出張の自粛・禁止」「感染国からの帰国者の自宅待機」を決定しました。1社が発表すると、我も我も…という感じ。感染者が数人しか確認されておらず、全員が完治しているような国でも、公式データ上ではいつまでたっても「感染国」なんですが、その辺もおかまいなし。

もちろん、経営トップが社員の「健康」なんぞを考えて決めたわけではありません。そんなことを考えるようなトップなら、その前にもっと給料を出し、働きやすい環境作りを心がけているでしょう。経営陣が恐れたのは、「感染者を出すことによる企業のイメージダウン」です。

先に書いた通り、感染者を出すと「苦情」が来ます。苦情は理屈ではなく”感情”なので、どれだけご説明申し上げてもムダです。かといって、へいこら頭を下げていれば収まるという保証もありません。非常にやっかいでめんどくさいので、だったら最初から行くな!行ってしまったヤツは出てくるな!ってことになるわけです。

もしかしたら、これを機に「二度と出てくるな!」になるかもしれず。その不安感がある社員は、旅行を控え、マスクをし、執拗にうがい・手洗いをして机を守り続けるしかないという。

うすら寒い社会ですなあ。

ざっと大づかみですが、私はこんなふうに騒動を眺めていました。

「累計」データしか取っていないWHOや各国政府、融通のきかない日本の縦割り行政、一過性のネタとして無責任に大騒ぎするマスコミ、事なかれ・横並びしか頭にない企業、そして、すぐに踊らされて感情的になる市民。

さあ、この中でいちばん悪いのは誰でしょう?と聞くと、「良し悪しの問題じゃねーよっ」と叱られるかもしれませんので質問を変えます。

さあ、この中でいちばんめんどくさいのは誰でしょう?


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私たちバカにされてるんでしょうか? [けっこう気になる]

最近、我が家の周りにベタベタベタベタベタベタネチャネチャ張られているポスターがこちら↓
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テレビでしょっちゅう見る割には政治家としての実績が何一つ思い浮かばない三羽カラスが、『ひょうきん族』のオープニングでタケちゃんマンを発見する役の素人さんたちと同じスタイルで写っている、まさかの「改革断行演説会」のポスターです。

※「ひょうきん族ってなに?タケちゃんマンってだれ?」という若々しい質問はまったく想定しておりませんのであしからず。

まずはご自分たちを「改革」してくださいm(_ _)m 
「断行」じゃなくて「断交」させてくださいm(_ _)m

と言いたくなるできばえ。主権者をバカにしているのでなければ、ナメてるんだと思います。

この手の話題で怒られることが多いので、蛇足を承知で書きますが、自民党の演説会がダメだと言っているのではありません。三バカらす(とその取り巻き)の恐ろしいまでのセンスの無さ、発想の貧しさ、不真面目さにうんざりしているだけです。

このポスターを撮影した場所には、与野党問わずほかの政党のポスターも貼られていました。この1枚のために、ほかのポスターがばっちり引き立っていたことは言うまでもありません。


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私がひとり焼肉をした理由。 [けっこう気になる]

私がひとり焼肉をした理由…なんてどうでもいいとお思いでしょうが、まあちょっと聞いてください。いまさらぞぞぞっとして、いてもたってもいられないのです。

その前に、私は焼肉好きなわけではありません。嫌いではないですが、積極的に食べたいとは思わないタチです。焼肉屋に行く習慣のない家に育ったからかもしれません。大学生になってひとり暮らしを始めてからは、友達に誘われて行くこともありましたが、卒業と同時にまた行かなくなりました。トータルしても、これまでで10回行ったかどうか、というところです。

そんな私がなにゆえ、ひとり焼肉などというハードルの高い競技をクリアするに至ったのか?

昨晩(25日の深夜)のことでございました。花冷えで一日中寒く、深夜ともなれば、吐く息も白くなっていたのでございます。とある会合でぱっぱかぱーとジョッキ3つぐらい飲み、「終電なんで!」と新宿駅へ急ぎました。駅についてみると終電2つ前の各停が待っていて、意外と乗客は少なく、運よく座ることができました。

私はふだん、一人で酒を飲むことはありません。人と飲むときも、ペースがすごく遅いタイプです。なので、速いペースで飲むと身体がついていけず、眠くなってしまいます。このときも、座るとすぐにうとうとしてしまいました。

首ががくんとなって、ふと目を覚ますと見慣れた風景。慌てて外に出ると、降りる駅のひとつ前でした。なのでまたすぐに車内に戻り、一息をついたとたん、首筋から背筋にかけて悪寒が走りました。立ちくらみです。

頭がくらくらしながらも、すぐおさまるから大丈夫、バーにつかまっているから大丈夫、次の駅まですぐだから大丈夫、などと自分に言い聞かせているうちに着きました。もうちょっと乗ってると吐き気をもよおしたかもしれず、ほっとして電車を降りました。

そして、寒風ふきすさぶホームを何歩か歩いたところで、急にふーっと意識がなくなって崩れ落ち、大の字にのびてしまったのです(恥)

軽く後頭部を打った感触は覚えていて、「大丈夫ですか?」という声がするので目を開けると、ひげ面の若いおにーさんが心配そうにのぞきこんでいました。たぶん、崩れてからこの間、数秒だったと思います。

「大丈夫です!」と力んで答えたつもりが、か細い声になってしまい、急いで立ち上がりました。おにーさんは心配そうでしたが、(たぶん)私がベンチのほうへふらふらと歩き出したので、そのまま行ってしまいました(きちんとお礼も言わず申し訳なく思ってます)。

ベンチに座って寒風に吹かれながらじっとしていると、そのうち意識もはっきりして気分も元に戻りました。やれやれ、と思ってふと気がつくと、かぶっていた帽子がないのです。どこでなくしたか、まったく記憶がなく、ベンチに座ったまましばらく思い出そうとしていました。

そこへ、終電がホームに入ってきました[電車]まさか?ともしや?が入り混じった予感がして、電車が行ったあと、線路をのぞきこんでみたところ…ありました。線路脇に私の帽子が落ちていました。

そうです。私はホームのかなり線路よりの位置で意識がとんで、崩れ落ちたのでした。あと数十センチずれていたら…転落して、そこに終電[電車]が入ってきていたかもしれなかったのです。

いままで、そんなことはニュースの中のできごとだと思ってました。つい先日も、同じ駅で人身事故があり、シートに包まれた遺体を目撃したのですが、自分とは無関係のことだという前提で”見物”していました。そんな事故に、自分がまさかニアミスするとは…。いままで、酒を飲んで記憶をなくしたこともなければ、低血圧や貧血などの症状もないのに、です。

その夜はそこまで重大だという実感がなく、駅員に帽子を拾ってもらい、さっさと帰宅して温かくして寝ました。

そして今日、なんか首の周りが痛いのです。寝違えたのなら、左右どちらかが強く痛むはずですが、まんべんなく痛い。とくに、首を後ろに倒すと痛い。これはもしや…ムチ打ち?と思ったあたりから気になりはじめ、ネットでちゃこちゃこ検索して調べてみました。

意識がとぶほどの立ちくらみをしたのは、

1、ハイペースの飲酒による体温低下
2、いきなり立ち上がった
3、急な気温の低下
(車内→車外で15度ぐらい下がったはず)

が原因のような気がします。

みつけたページには「治療法」がいくつかあって、その一つに、「食事を多くとり、体重を増やす(ことで血圧を上げる)と書かれていました。私は、身長から計算した標準体重より5キロほど少ないのです。おおそうか。太ればよいのだな、と納得。

そこで、酒を飲んでホームから転落し、駅員・乗客のみなさまにご迷惑をおかけすることのないよう、今宵はひとり焼肉を決行したのでございました。

うまかったっす。


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マンション最上階から水をかけた男たち。 [けっこう気になる]

いまさらなニュースなんですが、マンション最上階の11階から、10リットルもの水を通行人にぶっかけた25歳前後の男2人が逮捕されました。実は私、このニュースを最初にテレビで見たときからずっと気になってたのです。というのも、私も昔、似たようなことをやりました。その記憶がよみがえってきたからです。

そう、あれは暑い夏の昼下がりでした…などともったいつけて物語るようなことではないんですが、たしか10歳ぐらいの夏休みだったと思います。我が家は共働きだったので、夏休みの日中は兄弟だけ。誰でも持っていたファミコンや漫画などがまったく存在しない家庭だったので、ひまひま過ぎるほどひまひまでした。

宿題はテキトーに30分ほどで終わらせ、学校のプールが終わると、あとはなーんにもすることがないという(いま思えば夢のようですが)。図書館にはしょっちゅう行っていましたが、それも毎週月曜日は休み。友達と遊ぼうにも、バブル到来!という時代だったので、みんなあちこちに旅行に行ってて留守ばかり。あーつまんない。

と、思いながら、毎日、ベランダのアロエに水をやっている小学生でした。ええ、ほとんど老人です。おかげでアロエは、信じがたいほど巨大化しました。

その日も、ひま死にしそうなぐらいにひまだったので、ジョウロにまんたんの水をくみ、熱帯雨林のスコールかと思うほどざんざかふりかけておりました。

我が家はマンションの2階です。そこからじょんじょろ水をぶっかけているので、それが飛び散って下にも落ちるんですね。1階の住人たちはそれぞれ専用庭を持っていて、みなさんそこに洗濯物や布団をほしています。

そのうち、ある奥様が気づいて庭に出てきました。空を見上げたりなんかして、「あら?」って感じで八代亜紀の♪雨雨ふれふれ♪の振り付けをやったあと、洗濯物を取り込み始めたのです。

ウケる!!!という言葉は当時、まだなかったと思いますが、かんかん照りなのに雨と勘違いするなんて!ぼくちんは雨の神様だぃ!むふふっ!ぐらいのことは思ったはず。

なんせひまひまですから、すぐにピピーンときました。で、ジョウロをほったらかして部屋に飛び込み、机のひきだしをひっかきまわして取り出したのが水風船。きっとなにかの景品でもらったんでしょう。あとはご想像の通りです。

水風船に水をいれて口を結び、通りにめがけてぴゅーって[バッド(下向き矢印)][あせあせ(飛び散る汗)]

ただ、10歳の私は、今回逮捕された25歳前後の男2人よりはかしこかったようで、人や車には当たらないように細心の注意でタイミングをはかっていました。人が通り過ぎたあとの後ろのほうへ投げ、そこで水風船が破裂して、通行人がびっくりして振り向く!というケースが、私の中での「成功」だったんですね。気づかれないほど離れたところに投げてしまうと「失敗」です。

そうやって3~4発投げてコツをつかんだあと、ついに「大成功」の瞬間が訪れました。いまでも覚えている眼鏡をかけた若い兄ちゃんが、水風船の破裂にびっくりしてふりむき、すごい勢いで駆け寄って”現場”を確認したのです。鼻高々。ピノキオくん状態なぼくちん。

その夜の食事どき。得意げに成果を披露していたところ、笑いながら聞いていた父が最後にひと言、こう言いました。

「お前、そのうち逮捕されるで」

↑衝撃でした。

昭和時代に大阪で育った人ならある程度、共感していただけるような気がしますが、大阪には”警察嫌い”が多いんですね(警察関係者の方々、すみません)。警察が怖いとかなんとかいうよりも、”宿敵”みたいなところがあって、「スキを見せると逮捕される!」という警戒心を持っています。いや、いまはどうかわからないので、「持っていました」というべきかも。なにもしてなくても、スキを見せただけで危ないのです。

その意識は子ども心にもしっかりと根付いていました。なので、「水風船投げがばれる→逮捕される」という流れに、理屈抜きで「やばい!」と思ってしまったわけです。その夜、布団の中で、「あの眼鏡の兄ちゃんが警察に言うてたらどうしよう…」と泣きそうになったことは言うまでもありません。

そんなことがあって悔い改めた私は、1回かぎりで水風船投げから足を洗いました。おかげさまで、前科モノになることもなく、カタギの人生を歩んでおります。

それからン十年後、いい年をした大人が同じようなことをして、ほんとに逮捕されるとは思いもしませんでした。何が起きるかわからない世の中…ということよりも、いたずらは子どものうちに済ませておくべきだよな、と感じた事件でした。


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政府紙幣をばらまいてもムダだと思うけど。 [けっこう気になる]

算数のできない私が経済のお話なんて冗談にもほどがありますが、ちょっと気になったので書き留めておこうと思います。

自民党を辞めたミッチーの息子や、テレ朝『TVタックル』によく出てくる東洋大の教授あたりが、盛んに「政府紙幣を発行せよ!」と言い続けているためか、ついに与党内にも発行を求める議員の会ができたのだとか。そうそう、そういえば、何年か前に「お前らなんか年収300万円で充分だ!」という若者向けの本を書いて自分だけぼろもうけしたあのおっさんも、盛んに政府紙幣、政府紙幣と言っております。

でもねえ、素人の率直な印象ですが、政府紙幣を発行しても期待通りの景気対策にはならないと思いますよ。理由は、専門家や政治家やなにやら賢げな人たちがあれこれ言ってることとは関係なく、単純に「大半の人は政府も政治家も信用していない」からです。

政府紙幣って、要するにコインの高額バージョンですよね。1円玉~500円玉は政府くんが作っていますが、その上に、「無駄づかい専用の10000円玉を作ろうぜ!」ってなお話。でも、金属で作るとカネがかかるから紙にプリントしちゃえ!っていうノリです。

なんでそんなことをしたがるかというと、日銀ちゃんが出している千円札~1万円札が”しもじものみなさま”の口座に入ったきり出てこないからです。政治家はアホばっかし、企業人は私利私欲に走ってやりたい放題。しかも、小泉・竹中のせいで、クビを切られても内定を取り消されても”自己責任”な時代。そんなすさんだ世の中で、ゆいいつ頼りになるのが日銀ちゃんのお札なんだから、握りしめてしまうのは当然です。

カネは天下のまわりもの。まわらなければ景気は良くなりません。そこで、「政府くんに10000円玉を作らせよう」というのが、のりしお派がごましお派かなんかそういう名前の人たちの主張です。

アメリカの学者がそう言ったからという程度の根拠で、「総額25兆円まで」とかいう数字が飛び交っています。ぐだぐだ給付金が一人1万2千円で総額2兆円だそうですから、単純計算で1人当たり十数万円分。それぐらい作ってばらまけよという要求をしているのです。

それだけでもう、けっこうなうさんくささですが、問題はどうやってばらまくかです。

一番安全なやり方は、10000円玉を担保にして日銀ちゃんから1万円札を借りることです。日銀ちゃんの審査を通れば、世の中の見た目は何も変わらないまま、政府くんは25兆円もの大金を手にできてしまいます。そんでもって、その1万円札をばらまいてめでたしめでたし、という筋書きです。

しかし、日銀ちゃんがそんなあやしげなものを担保に25兆円も貸してくれるわけがないですね。だって、「10000円玉作ってみましたっ!」てなこと言っても、どうやってその価値を信用すればいいのか。信用のよりどころは”政府くんが作った”ってことしかないわけで、その政府くんの脳みそったらアソーが詰まってるんですよ。

アソーはいまのところ反対だそうですが、そういう問題ではありません。普通なら、政府くんがバックにつくと鉄板でOKになるはずですが、いまの政府くんだと「ダメ。危険。やばすぎ」と思ってしまう。ここが大きな問題なのです。日銀ちゃんの脳みそは白川のび太でできているので、「信用するほうがおかしいわよっ」ぐらい思っているはずです。なぜかオネエさん語になってしまいましたが。

そうなると、仕方がないので、政府くんは10000円玉を自力でばらまくことになります。あほらし給付金どころの騒ぎじゃありません。ひとり当たり15枚か、20枚か、50枚か、いろいろいう人がいますが、とにかくすごい量の10000円玉を節分の豆まきのようにまいて、”しもじものみなさま”に拾わせようというのです。

ほとんどの人は、内心はらわたが煮え繰りながらも拾い、生活防衛のために貯金しようとするでしょう。それではダメなんです。貯蓄すると日銀ちゃんのお札と同じになってしまって意味がないからです。

なので、「10000円玉は貯蓄禁止」というルールを作るはずです。「だめだよ」って口で言ってもみんなが守るわけないので、「貯蓄したら罰金ね」というルールもできるでしょう。銀行や郵貯の口座残高に税金をかけるか、マイナス金利をつけるか。やり方はわかりませんが、「貯めれば貯めるほどお金が減っていく」という仕組みをつくらなければ、10000玉は不発になってしまいます。貯めて減るなら使ったほうがマシ、と思わせなければいけないわけです。生物は本能的に大切なものを貯めておこうとしますが、それを無視した大胆な発想です。根付くわけがありません。

しかも。

ここ数年、政府くんがエコエコアザラク攻撃をし続けたせいで、”しもじものみなさん”ほど消費に罪悪感を感じるようになっています。10000円玉を何枚も渡されて「無駄づかいしてよ」と言われても、どうしていいかわかりません。

税金、社会保険料、公共料金、医療費、食費、日用雑貨費、教育費などなどの生活費の支払いにあてても「無駄づかい」ではありませんから、効果は薄いはず。10000円玉を使うかわりに、同じ額の日銀ちゃんの1万円札がタンス預金にまわるだけです。あるいは、10000円玉をさっさと電子マネーや商品券に換えてしまうことも考えられます。貯蓄でも消費でもない第3の方法。キープというか、プールというか。

なので、実効性を持たせるためには、↑この辺にもすべて制限をかけていかなければなりません「税金や社会保険料の支払いはダメ」(=政府くんに戻るだけだから)とか、「電子マネーや商品券に換えられるのは○○円まで」とか。あ、宝くじもダメですね。

さらに、この10000円玉、国内で”カネは天下のまわりもの”をやって景気につなげることが目的ですから、国外に出てしまっては意味がありません。なので、外国産のものを買っても、効果は期待できません。オージーワインで乾杯して、オージービーフを堪能し、オージーウールのセーターをプレゼントしたりなんかすると、10000玉の威力激減なのです。だからこれも規制します。あ、外貨預金もダメですね。

貯蓄したら罰金、生活費にまわしてもダメ、電子マネーや商品券もダメ、外国産のものを買うのもダメ。ひたすら、国産の「モノ」を買い漁って無駄づかいしてね。

この時点でげんなりです。↑こんなに規制だらけにしたら、公明党の地域振興券と対して変わらないじゃないですか。そんな与太話に付き合っているほど、世間はヒマではありません。

中には、「仕方ないから国産のカブでも買いますか」という人もいるかもしれません。企業は一瞬うれしいでしょうが、10000円玉のシバリは企業にも当然かかってきますから、いつまでも手元に置いておくわけにはいきません。「貯めれば減る」んだからババヌキのババのように急いでほかのヤツに押し付けなければいけないのです。

↑こうなると、マネーゲームがどんどん加速していくでしょう。バブルの到来です。結局、10000円玉の狙いはそこなんですね。

バブルは必ずはじけ、痛い目を見ます。しかし、「日本はいまデフレだから大丈夫」とか「目標数値を設定して、そこを超えれば10000円玉を回収するから大丈夫」とか、そういうことを政治家御用学者が言っているのです。信用できますか?

マネーゲームは「投機」です。いわゆるギャンブルです。誰かが勝てば、誰かが必ず負けます。10000円玉を押し付けて勝つヤツと、押し付けられて負けるヤツがきっと出てくるはずです。勝つヤツは最初からカネと権力を握っている人たち、負けるヤツは”しもじものみなさま”。これが90年代のバブル崩壊の教訓だったはずではありませんか。

健全な資本主義に必要なのは「投機」ではなく「投資」で、”しもじものみなさま”が政府に要求していることも、
「生活安定のために、福祉・教育・雇用の分野にもっと『投資』をせよ!」
「そのために、税金の私物化をやめさせ、使い道を変更せよ!」
ということなのです。

↑政府くんがここの部分をきちんとしない限り、「10000円玉あげるから無駄づかいしてね」と甘い言葉でいくらささやいても、”しもじものみなさま”が気を許すはずがないと思います。

”しもじものみなさま”は、机上の空論よりも、それを口にする「人物」を見ていることをお忘れなく。


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