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気象学のボスいわく、「CO2対策は手遅れ」で「温暖化は止まらない」 [けっこう気になる]

地球温暖化に関するあれこれが、なんだかまたややこしおもしろそうな展開になってきました。記事の配信元は例のごとくTechnobahnですが、今回のものはきちんと書いているように感じます(文章そのものはマズイですが…)。

Technobahnは、サイトをリニューアルしてから「地球温暖化」などいくつかの項目がなくなったんですね。それまでは温暖化の危機をずっと煽っていたのに…どうしたのかなと思っていましたが、編集方針が変わったのかもしれません。今度の記事の主旨は、「CO2を減らしても、温暖化は止められないよ」というものでした。

地球温暖化はもう止められない、気象学の世界的権威が新論文 2009/1/29

この論文発表を行ったのはオゾンホールなどの気象学研究分野の世界的権威の一人で(中略)ノーベル平和賞(IPCC第1作業部会議長としてアル・ゴア氏と共同受賞)、(中略)などの世界中の最高権威をを総なめにしてきたスーザン・ソロモン(Susan Solomon)博士を中心とする米海洋大気局(NOAA)の研究グループ。

でました!以前の温暖化の記事でちょっと書いた”IPCC派”(←私が勝手にくくっているだけですが)!そのボスと言ってもいいような学者が率いるチームの論文なんだそうです。

それでもって、論文の結論は、

温室効果ガスの大部分を占める二酸化炭素(CO2)の場合、地球の惑星環境に対しては既に回復可能な限度を超えてしまっている

なんだそうです。メタンガスなどのほかの温室効果ガスなら、対策をして押さえ込むことはできるのだとか。でも、CO2に関しては手遅れなんだそうです。

なぜかということは記事には書かれていないので、英語の論文を確かめないとわかりません。文系人間の私にとって、理系論文は日本語で読んでも頭がこんにゃくになってしまうので、英語で読もうなんていう気にはなれませんが、興味のある方はこちらから。

さて、この論文ですが、「CO2対策は手遅れ」という主張を足がかりにして、微妙に論旨をずらしていってるように感じるのです。これが記事のまずさなのか、論文がそのように書かれているのか、これまた元論文を読んでみなければわかりませんが、ともかくこんな感じです↓

○地球の惑星環境では、海洋が惑星の過剰な熱を吸収する役割を果たしている
↑前提となる事実 
○地球温暖化で、北極の氷はもはや回復不可能なレベルにまで融解のプロセスが進行してきている
↑研究成果の発表 その1
○現時点で例え、CO2排出量をゼロに抑えることができたとしても、既に回復限度を超えてしたった北極の氷の融解のプロセスを食い止めることはできない
↑研究成果の発表 その2
○北極の氷が完全に融解すれば、海洋がより一層の熱を吸収する
↑前提と成果をまぜまぜして考察
○更に、地球温暖化が進行する
↑結論

ただし、

○現在進行中の地球温暖化のプロセスは遅々として、だが、確実に、あと少なくとも数100年から1000年は継続する

というおまけの一言がついています。あれ???って感じです。「CO2対策はもう手遅れ」なのに、「地球温暖化」は「数100年から1000年」で終わるの???

「CO2排出をゼロにしたとしても、温暖化は1000年続く」ということを言いたいのでしょうか。そうだとしたら、地球温暖化の原因はやっぱり、地球自体の気候変動ということなのかもしれないわけですよね。

そう思って論文のタイトルを見ると、

Irreversible climate change due to carbon dioxide emissions

となっています。直訳すると、「二酸化炭素化合物の放出による気候変動の不可逆性」でしょうか。難しい言葉はさておき、使われている単語は「global warming(地球温暖化)」ではなく、「climate change(気候変動)」なんですね。なんでタイトルに「温暖化」という言葉を使わないのか…とても気になります。っていうかTechnobahn、勝手に「温暖化」って訳すなよ。

私はなにかと”陰謀説”を楽しんでしまう疑り深いところがあります。なので、アメリカの大統領が、環境に無関心だったブッシュから、環境対策を公約にしているオバマに変わったことと何か関係があるのかなとか、IPCC派のオーナー・イギリスの首相がブレアからブラウンになって、国際的な影響力が低下しているからかなとか、そういう国際政治の変化を反映して、とりあえず中立的な立場に軸足を移したのかなとか、そういう余計なことばっかり妄想してしまいます。もちろん、何も根拠はありません。

そういったあれこれはさておき、気象学のボスに「手遅れ」と言われてしまった私たちは、一体どうすればいいのでしょう?


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薬指>人差し指の人はお金持ち? [けっこう気になる]

狙ってるわけではないのですが、またしても、うへぇな実験を見つけてしまいました。オックスフォードに対抗したのか、今度の地雷原はケンブリッジです。イギリス、大丈夫なんでしょうか。

薬指の長い人は経済的に成功する、ケンブリッジ大が研究発表 【Technobahn 2009/1/14 23:31】

なんかもう、小指がピンッと立ってしまいそうな見出しです…。載せたのは、またもやアメリカの学術雑誌。『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』だそうです。ゴミ箱『PLoS』と違い、PNASは1914年の創刊だそうで。権威や格式はありそうな気配ですが、”ケンブリッジ”ってことで載せてしまったんでしょうかねえ。

研究発表を行ったのはケンブリッジ大学神経科学科のジョン・コーツ(John Coates)教授を中心とする研究グループ。

一般常識的には考えにくいが人差し指と薬指の長さを巡ってはこれまでも学術的な研究が行われ、この2つの指の長さはサッカーや野球など、スポーツの分野における才能と相関関係があることが判っていた。


↑そもそも、これが怪しいんですよね。ちょっと調べて見ると、確かに、ヨーロッパを中心に、薬指と人差し指の長さでなにかを言おうとしている研究が多いようです。

というのも、胎児の時に脳がたっぷりと男性ホルモン「アンドロゲン」にさらされた人ほど、薬指と人差し指の長さの差が大きいと結論づけた実験があるそうで。アンドロゲンは、自信、集中力、反射能力などにかかわるのだとか。ここまでは、普通に有益な研究だと思います。

ただ、そこから発展(こじつけ?)して、サッカー選手と一般人の「薬指:人差し指」を調べたりなんかしちゃったりしているようなのです。そんでもって、「薬指が長いとサッカーがうまい」とか、そんなふうな結論を出しては喜んでいたようなのです。

研究グループは改めてこの不思議な相関関係の真偽を確認するために、2つの指の長さがその人の成長にどのように影響を与えるか分析調査を実施。

「胎児のときの”ホルモンシャワー”の浴び方が、指の長さに影響を与えている」という研究をベースにしていたはずが、いつのまにか、「指の長さが、その人の成長に影響を与えている」という研究にすりかわってしまっています。

この2つをまとめると、「胎児のときの”ホルモンシャワー”の浴び方が、その人の成長に影響を与えている」という珍しくともなんともない地点にたどりつくわけですが、そんなことを気にしていては、金儲けも売名行為もできません。あえて、不思議がって調べてみる、それが出世の道なんでしょう。

このコーツ教授とかいう人、ずっと、薬指ネタで何匹目かのドジョウが釣れないか、狙ってたんでしょうね。アンドロゲンの作用に関連することがらで、サッカーと同じぐらい注目を集めそうなネタを探してたんだと思います。そんでもって、出してきた結論がこれ↓

その結果、少なくともイギリスにおける場合、人差し指に比べて薬指が長い人は成長した後に経済的に成功する可能性が高いことが判った

なんのこっちゃ?どういう実験でこの結論にたどりついたのかまったくわかりません。「経済的に成功する」もあいまいすぎて、なにがなんだか。

仕方がないのでほかのメディアをあたると、AFP通信が、こんなふうに書いていました。

薬指が人差し指よりも長い人には、トレーダーとしての資質があるとの研究結果が(中略)発表された。

おい!Technobahn!!でんでん中身が違うやんけ!!!っと、思わず怒りが。Technobahnの記事は素人くさいと、いつも感じていましたが、きっと元記事を日本語に訳す人が、ど素人なんでしょうなあ。

そんなヤツは放置プレイで、そのままAFPのほうを読み進めると、

研究チームは、ロンドンの金融街シティの素早い決断力と迅速な反射行動を必要とする取引に従事している44人の男性トレーダーを対象に、指の長さを計測し、これらのトレーダーの過去20か月間の取引の利益と損失を比べた。

とのこと。ものすごく限定された地域で、たった1職種について、わずか44人を、ほんの1年8ヶ月調べただけ。これでなんで、「薬指が長いとトレーダーの資質がある」ってことになるの???

そもそも、男性は薬指が長い人のほうが多い(男性ホルモンの影響で)。
そもそも、トレーダーという職業についている人は男性が多い(男性社会の影響で)。
以上のことから、「トレーダーの薬指が長い傾向にある」のは当たり前で、素質や才能とは関係ない

↑ってことぐらい、中学生でもわかると思いますが。

なんかもう、げんなりしますね。これが「科学」なんでしょうか。それとも、典型的な文系人間の私が、「自然科学」に幻想を抱きすぎているんでしょうか。


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PTSD治療に『テトリス』が役立つ? [けっこう気になる]

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の存在は、日本でも数年前から広く知られるようになりました。その治療に、あのテトリスが役立つ、と言われれば、おおっ!?と思いますよね。研究したのは、誰でも知っている名門・英オックスフォード大です。名前だけで信じてしまいそうですが、先日の米エール大の件もあることですし、大発見なのか、トンデモな研究なのか、ここは一つ、慎重に記事をチェックすることにしましょう。

テトリスはPTSD治療に効果あり、オックスフォード大学【Technobahn 2009/1/8 19:46】

英オックスフォード大学の研究者による実験によりテトリスはPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療に効果があることが学術専門誌「PLoS ONE」に掲載された論文により明らかとなった。

今回の論文は『PLoS ONE』って雑誌に出たんですね。ふふふ。この雑誌については、あとで述べることにします。

この論文発表を行ったのはオックスフォード大学精神神経学科のエミリー・ホームズ(Emily Holmes)博士を中心とする研究グループ。

なんだかホームズ探偵の孫娘(←いたとしたら)のような名前の博士が出てきました。これが4月1日なら、この時点でトンデモと決め付けてしまうところです。

念のためグーグルで検索してみましたが、同姓・同名のカナダ人女優しかヒットしません。仕方がないのでオックスフォード大まで出かけていって調べてみました。実在していました。この方です。

ホームズ博士の研究は、シャーロックおじいちゃんの孫娘(←決めつけ)の名に恥じる、それはそれは立派なものでございました。

研究グループはボランティアの被験者に対して精神的動揺を与えるような飲酒運転事故によって怪我を負った人の映像を30分間に渡って見せた後で、今度は10分間、TVゲームをプレーさせるという実験を実施。

えっ…と、PTSDってそんな程度のものだったかしらん。。。私は素人ですから、↑この研究手法は科学的にカンペキなんだと言われれば、ああそうですか、というしかありません。ただ、口では「ああそうですか」と言ったとしても、腹の底ではでんでん納得しないでしょうねえ。なんかちょっと、腹立たしさすら感じます。

そんなことにはおかまいなく、ホームズ博士は一気に結論へと、棒高跳びの女王・イシンバエワのように跳躍します。

結果、テトリスが一番、事故映像によるトラウマ軽減に役立ったとしている。ホームズ博士はテトリスの単純な映像と音の繰り返しが、脳内の記憶域にあるトラウマ映像の崩壊につながったのではないかと述べている。

なんという大雑把な結論…orz

極度の不安や恐怖から逃れるためには、単純な反復作業に没頭することが効果的であることなど、すでによく知られていることでしょう。だから人は、嫌なことを忘れるためにせっせと働いたり、わけもなくその辺をジョギングしたり、踊ったり、歌ったり、泳いだりするはずなのです。

まあ、100万歩ゆずって、「そういう経験則を追認するのも科学なんだ」ということにしたとして、なんでテトリスが「一番」なのか。ぷよぷよはだめなの?とか、ドラクエのレベル上げでもいいんじゃないの?とか、バイオハザードもけっこう単純な音と映像ですが…とか、そういう揚げ足取りをしたくなるほど、根拠がはっきりしません。

これって要するに、テトリスの世界的な知名度にのっかって、その名前を出しておけば研究が注目されるというレベルの話なんじゃないの?と思ってしまいます。

ここで気になるのが、『PloS ONE』という学術雑誌です。なんでこんなものを載せているのか、調べてみました。

この雑誌の母体は、2001年にアメリカで創刊された生物学系雑誌『PLoS』(Public Library of Science)だそうです。「税金を使った研究は、納税者に無料で還元されるべき」という立場から、研究論文を発表した側から掲載料をとって載せ、それをインターネット上で無料公開するという画期的なビジネスモデルを採用したそうです。

しかも、論文の品質に徹底的にこだわり、ほとんどが落選するという厳しさなのだとか。「載せてほしいならカネを払え。でも、しょうもないものは載せないよ」という超強気な商売を展開したんですね。

その意気込みと鼻息は大変よかったのですが、理想と現実の間にはやはり壁があるようで。創刊ご祝儀的な支援が終了したあとは、一気に収支がマイナスになり、存続の危機に陥ったそうです。

こういうときに、新しいメディアを次々に打ち上げて打開をはかるのは、古今東西を問わない常套手段です。というわけで、打ち上げ花火の一つとして、2006年に登場した姉妹雑誌が『PloS ONE』なんですね。

本家が謹厳実直、融通の利かない雑誌だけに、お家断絶・一家離散を防ぐ使命を帯びて創刊された分家は、インパクトがあればなんでもOK、やっぱり中身よりも見た目だよね的なノリ。関係者の間からは「ゴミ箱」との声もあがるほど、粗製乱造の低品質論文を載せまくっているらしいのです。

悪貨は良貨を駆逐する。←こんな瀕死の格言を思い出してしまうほど、『PLoS ONE』は成功しているそうで。発行元は収支が上向き、学者側は論文の質を問われることがなく名前を売ることができる。しかも、研究資金は税金と寄付金で、発行元も学者も懐は痛まないのですから、すばらしいこと、この上なしです。

双方が(とても低いレベルで)お互いにハッピーなわけで、当初の志はどこへやら、いまでは単なる「集金システム」になってしまっているのだとか。庶民がせっせと働いて納めた税金は、こんなふうに搾取されてセレブの懐に入っていくわけですね。これについて文句を言うと、「自己責任」とかいうわけのわからない言葉で一蹴されるという。貧乏人がバカを見る、そういう世の中です。

話がそれたので元に戻しますが、ホームズ博士の研究は、つまり、「論文のゴミ箱」に掲載されたものだったのです。どうりで、素人ながら、納得いかねえなあと思ったはずでした。

でもきっと、ホームズ博士にとっては、そんなことはどうだっていいのでしょう。論文が掲載されることで、仕事をしているというアリバイ作りになります。名前もあちこちに登場します。オックスフォード大という印籠がありますから、へへぇ~となる人も多いはず。むしろ、大成功!ぐらいの勢いなんじゃないかと想像します。

ちなみにホームズ博士は、最後にこんな余計な一言も付け加えています。

ホームズ博士によると同等な実験からオンライン・ロール・プレイング・ゲーム「World of Warcraft(ワールド オブ ウォークラフト)」はコミュニケーション能力の向上に効果があるとも述べている。

こりゃもう、テッパンでゲーム会社からカネもらってるんでしょうなあ。歌を忘れたカナリヤは…ご愁傷様。

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マクドのクオーターなんちゃらを食ってみた。 [けっこう気になる]

先に、全世界のマクドナルドファンに謝っておきたいと思います。これから書くのは悪口です。ごめんなさい。

マクドの(←マック、なぞという頼りない発音はできませぬ)ダブルなんちゃらとかいう、牛丼よりも高いハンバーガーが、最近登場しました。これってたしか、秋ごろに期間限定で渋谷で試験販売されていたと思うのですが、気がつけば関東と熊本に広がっていました。そのうち全国展開するそうで。

こんな感じです(マクドのHPより引用)
qp_img.jpg

「これ、ダブルチーズバーガーやん」というツッコミ、当然ありえますね。ということで、左下にわざわざ「写真は、ダブルクォーター・パウンダー・チーズです」と書かれています。どう違うのか…は後述します。シングルもあります。こっちは、チーズバーガーをちょっと大きくした程度をイメージしてくだされば充分です。

先日、500円分の電子マネー・Edyが転がり込んできたので、これは有効活用せねばならぬと思い立ち、最寄のマクドに行って、これを食べてみたのです。

というのも、このなんちゃらパウンダー、マクド自称で「アメリカではビッグマックと並ぶ人気」なんだとか。だからなに…?と考えるスキを与えないよう、どとうの煽り文句で攻めているのです。たとえばこんな感じ↓(表記は少し違うかもしれません)

▽自意識過剰系
「ハンバーガーをなめているすべての人たちへ」「ニッポンのハンバーガーよ、もう遊びは終わりだ」
▽暴走・妄想系
「夢がでかい、嘘がでかい、足がでかい、なんだっていい」「ハンバーガーに常識はいらない」
▽大きな勘違い系
「口を大きく開けるとどんな奴だって元気に見える」
▽メタボ奨励系
「腹も夢もふくらませろ」「ジーパンからはみ出すぐらいの夢を語れ

すごいですねえ。まさか↑こういうキャッチコピーが、「若者」とひとくくりにされる人たちにうける…なんて思っているんでしょうか。「常識はいらない」とか言うんだったら、パンを肉ではさんでみろよ。「もう遊びは終わりだ」って、いままではずっと遊びだったのか。などと、お子様なツッコミを入れる気力すら失わせるほどの股ズレ感が漂っています。

んでもって、肝心のお味のほうなんですが。

一口目…ふつうのチーズ味。二口目…ふつうのピクルス味。三口目…ふつうのケチャップ味。以下略。

ようするに、チーズバーガー/ダブルチーズバーガーをでかくしたってだけ。マクド的には「新商品のほうは肉が○×△☆※」とか言いたいのかもしれません。が、じゃあチーズバーガーの肉はどうなの?なんてことになると、きわどい話になってきそうな気配です。ここではやめておきましょう。

それはさておくとして、ほんと、ふつうに肉以外の味がする、としか言いようの無い味です。質感はややパサパサしています。

そもそも、マクドのチーズバーガー系は、すべてのものを包み隠してしまうほどの強烈に濃い味のチーズを使っています。そこに濃い味のピクルスとケチャップを投入するというコンセプト。なので、「肉の味を気にせず、安い価格で食べられる」というのが最大の(そして悲しい)特徴だったりするわけです。それを、今回のなんちゃらクオーターにも適用して、値段だけはご立派。何をしたいのか、わけがわかりません。

ここで思い出されるのが、ロッテリア史上最大のヒット商品となっている「絶品バーガー」。くそ高いわりには小さく、腹の足しにはぜんぜんならないチーズバーガー系ですが、肉の味は上等です。チーズやその他が脇役に徹し、「肉、食ったなあ」という気分にさせてくれます。

あるいは、欧米人や妙齢の女性たちからの評価が高いフレッシュネスバーガー。こちらも、分かる人を意識して作っているということが伝わってくるていねいな味になっています。モスバーガーが一時期やっていた「匠」シリーズは、気合がからまわっている感でいまいちでしたが、コンセプトは明確でした。

↑この3社とも、ハンバーガーは肉で勝負するもんだ、という当たり前のことを意識した結果なんですね。

でもマクドは違います。「アメリカで人気」ということだけを根拠に、日本にそれを移植して煽るだけ。全国に販売網を持っている強みから、お試し期間はそこそこ売れるでしょう。私も、ものは試しだと思って、Edy500円分にプラスして、200円も自腹を切ったのです。がっかりです。

肉の味が伝わってこないハンバーガーに700~800円(←セット価格)も出すぐらいなら、私なら他の店のハンバーガーを選びます。最寄のマクド、フレッシュネスに衣替えしてくれないかなあ。

(追記)
12月23日に大阪でも販売が始まったクオーターなんちゃらですが、初日の「大行列」のうち、最大で1000人が、時給1000円+購入費で雇われたサクラだったのだとか。TBS系のJNNが伝えています。マクドは「モニターだ」と言い張っているようですが、法律すれすれ。アウトと判断されても文句は言えないと思います。なりふりかまわずそこまでやってしまうほど、評判が悪いのかもしれませんねえ。自業自得ですが。


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めちゃめちゃ寒い夜に。 [けっこう気になる]

現在、7日午前4時。夜明け前のめちゃめちゃ寒い時間帯です。天気予報から想像するに、きっと外はいま、1~2度しかないのでしょう[雪]

そんな凍える夜をひとりで…いや、別にひとりじゃなくてもいいんですが、とにかく凍える夜をお過ごしのあなたへ。以前にコピペしたままネタ箱にほりこんでいた、とっておきのニュースをお届けしましょう。

ホットコーヒー、心も温める可能性=米研究 (10月26日9時5分配信 ロイター)

以上。
………。
……………。
だからなに…[ちっ(怒った顔)]

これまでご紹介した数々の”やっつけ仕事”の中でも、かなり上位に食い込んでくる研究だと思います。これだけで終わるとさすがに悲しすぎるので、いちおう、中身も見ておきましょう。

発表したのはアメリカの名門・エール大学のジョン・バーグ教授(心理学)らの研究チーム。載せた『サイエンス』もえらい(こっちゃ)と思います。

バーグ教授は(中略)、身体的な温度と心理的な温かさの関連を検証する実験を実施。実験は、被験者にホットコーヒーまたはアイスコーヒーをしばらくの間持ってもらった後、第3者に関する情報を与えてその人の性格特性を判断させるなどの方法で行われた。

 バーグ教授は「身体的に暖かいと、われわれは他人をより心が温かい人だと判断し、またわれわれの方も他人により寛大になったり他人を信じやすくなるなどわれわれ自身も心が温かくなる」としている。
(止)


コーヒを持っただけ…orz
コーヒー持って、人物観察をしてみただけ…orz
「身体的に暖かいと…」って結論、そんなこと、昔っから知ってた…orz

こんな研究を心理学の学生がレポートで出してきたとしたら、絶対に単位はもらえないでしょう。でも、名門大学の教授がやれば、あの『サイエンス』に載り、世界中に配信されてしまうのです。もし、この記事を読んで下さっているなかに学生のかたがいらっしゃるとすれば、自信を持ってください。学問の世界は、意外と楽勝です(ホンマカ

なんかいっそう、ココロが冷え冷えとしてきました。湯たんぽで身体的に暖かくしてから、もういちどバーグ教授の記事を読み返せば、「より寛大」になり「信じやすく」なるかもしれません。努力してみます。


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バラク・オバマさんは黒人か? [けっこう気になる]

タイガー・ウッズさんは黒人か?でもいいんですが。「読んでるブログ」あまのさんのところで取り上げられていたので、ちょっと考えてみたくなりました。あまのさんの記事はあくまできっかけで、この記事と直接関係しているわけではないので、あしからず。

日本人同士の会話の中では、オバマさんは「黒人」だと思います。オバマさんのお母さんは白人ですが、オバマさんは白人には見えません。アジア人でもないので、じゃあ黒人だよね、っていう感覚。

ざっくり言えば、日本人にとって、肌の色が黒い人はみんな黒人。白い人は白人。黒くも白くもない人はアジア人。言葉は必要性に応じて増えたり減ったりするのが基本ですから、日本社会の中では、こうしたおおざっぱな分け方しか必要なかった、ってことなんだと思います。

ただ、日本人が「黒人」と呼ぶ人種には、アフリカ系だけでなく、インド系、アラブ系、南米系、南太平洋系など、いろいろな系統が含まれています。外国人と話すときには、これが、難しいことになってくるんですねえ。。。

私の体験談を少し。

シドニーで出会った肌の黒いブラジル人の女性は、「Black」と呼ばれることを嫌っていて、
「Afro-Brazilian」(=African Brazilian、アフリカ系ブラジル人)と呼んでほしいと言ってました。「Black」に差別的な響きを感じてしまうからだそうです。

なるほど了解、と納得して、ある時。

肌の黒いアメリカ人男性と話していて、「Afro-American」を使ってみました。するとその男性に、「俺、アフリカ系ちゃうでっ!」と言われました。実は彼、「南太平洋諸島にルーツを持つ黒人」だったんですね。「じゃあ、何て表現したらええの?」と尋ねたところ、「Black」という答えでした。

もう一人、別のアメリカ人男性と話していたときのこと。彼の肌の色は、日本人から見るとどう見ても「黒人」でした。が、私も知恵がついてきたので、「Black」とも「Afro-American」とも決めつけずに、率直に聞いてみました。

彼いわく、いままで「Afro-American」だと言われたことも、「Black」だと自分で思ったこともない、とのこと。というのも、彼の英語は「スペイン語訛りのアメリカ英語」なんですね(←私は、いまいちよくわかりませんが)。つまり彼は、英語圏の人と話している限り、発音・アクセント・言葉遣いで南米系アメリカ人ってことが分かるので、アフリカ系に間違えられることはないのだそうです。また、「Black」というとアフリカ系のイメージがあるので、自分はあてはまらない、とのこと。

ややこしい。っていうか、無理。みんな言ってることが違うし。わからない。できない(T。T)

ただ一つ、よくわかったのは、日本人の感覚でいう「黒人」の中には、少なからず、「”Black”って言葉でひとくくりにすんなよっ!」と思っている人たちがいる、ってこと。そして、そういう人たちは、自分のルーツにこだわりがあるのでそう考えている、ということでした。

↑京都人が「うちらを関西人やいうてひとくくりにせんといておくれやす」と主張するのと似てますね。似てないかな?似てますよね?

そのあたりに気を配るとなると、

日本人同士の会話の中で、オバマさんを「黒人」と表現することは”あり”だが、
オバマさんと直接話す場合は、彼の自己認識を尊重して「Black」ではなく、
「Afro-American」を使うべき。


という結論になります。一生のうちにオバマさんと話す機会があるのか?という難問が残りますが、私はとりあえず、こんな形で運用しています。


余談ですが、「混血」という言葉にも同じようなことがいえます。日本では少し前から、「混血」はほとんどつかわれないですね。字のイメージがえぐいからかな。

代わりに「ハーフ」という英語を使っていると思います。でも、両親の人種や国籍が違う人たちの中には、「ハーフ(半分)ではなく、ミックス(mixed)だ!」と主張する人もいます。「ハーフ」や「ミックス」という言葉を使いたくない、という人もいます。そういう人は、「父が○○で母が○○」と表現します。

結局、相手がどう受け取るか、なんですよね。なので、マニュアル化や、「こうすべき」といった強制ができるタイプの問題ではないんだと思います。

15年ぐらい前に、アメリカで表現の「政治的な正さ」(Political Correctness)を追求する運動が巻き起こったことがあります。当事者のだれもが傷つかない言葉を選んで使う、というこの運動の中で、Afro-Americanやmixedなどの表現が使われ始め、定着したのだと記憶しています(違っていたらごめんなさい)。

ただ、この”PC”は言葉狩りの側面も強く、批判や反動も大きかったようです。”PC”のばかばかしさをパロディにしたそのものずばりの名前の童話集も出版されています。↓

政治的に正しいおとぎ話

政治的に正しいおとぎ話

  • 作者: ジェームズ・フィン ガーナー
  • 出版社/メーカー: ディーエイチシー
  • 発売日: 1995/05
  • メディア: 単行本

政治的にもっと正しいおとぎ話

政治的にもっと正しいおとぎ話

  • 作者: ジェームズ・フィン ガーナー
  • 出版社/メーカー: DHC
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本






    『赤ずきんちゃん』など、よく知られた童話を、”政治的に正しく”表現するとこうなるよ、という本。童話なので、すぐ読めます。訳文はたしか、デーブ・スペクターだったと思います。かなり笑えます。興味のある方はぜひ。きっと図書館にもあるはずです。

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しもじものみなさん。by 麻生太郎 [けっこう気になる]

11月のどたばたが一段落し、看護師や宣教師や占い師が走りまわる師走とあいなりました。いつまでたってもハゲ記事がトップを飾っていることに心苦しさを覚えつつ、毛髪に厳しい暮らしを重ねてしまいました。貧乏人の節季働き、という言葉があったような気がしますが、何のことかよくわかりません。

さて、この1ヶ月、気になることがいろいろあったのにブログに書かなかったので、なにが気になっていたのかいまとなっては思いだせず、とても気になっています。

恥の火だるまと化している麻生のぼっちゃん…のことだったのかなあ。友人の小児科医は、麻生をけっこう気に入ってたらしいのですが、医者への差別発言、医者にかかる人への差別発言と連打をくらい、いまでは心の底から憎悪しているそうです。

ただ、麻生が差別主義者だということは、はじめからわかってたことです。初当選で支持者を前に「しもじものみなさん」と発言したところから始まり、「婦人に参政権を与えたのが間違い」「平民のみなさま」「日本は一文化、一文明、一言語、一民族の国」(←文明と文化の違いがわかってない無知っぷりのおまけつき)などなど。

政治家として、というより、人間としてポンコツな麻生太郎を首相にしたのは、自民・公明の関係者たち。次の選挙で、きっちり責任をとってもらおうと思います。

私は民主や小沢のシンパではないですし、小沢一郎の考え方(思想や政策)にはむしろ反対のほうが多いのです。が、さすがだなと思うことがひとつあります。小沢は、演説・会見・国会など、どの場面でも、かならず「主権者」という言葉を使うんですね。

「有権者」と「主権者」。指している集団は同じですが、背景の思想にはかなりの開きがあります。広辞苑では、

有権者…1、権利を有する者。
      2、特に、選挙権を有する者。
      3、権力のある者。


とあります。一方、

主権者…主権を有する者。日本国憲法下では国民。

となっています。

私は、政治・選挙の本質的な意義を考えると、「主権者」という言葉を使うべきだと考えていて、ブログではそうしています。

大半の政治家やマスコミは(おそらく無自覚に)「有権者」という言葉を使っています。が、小沢は「主権者」を使う。しかも、なんで「主権者」を使うのか、その理由を自分から語ったりはしない。小沢らしいと感じます。

国民を「しもじも」「平民」と見る麻生と、「主権者」と見る小沢。どちらが「よりマシ」かは明らかでしょう。主権者の一人として、麻生と不快な仲間たちを、このまま放置しておくことはできないなと考えてます。


などと、気になっていたかもしれないことを一つ書いただけでこの長さになってしまいました。ほかにも気になっていたこと、だんだん思い出してきました。こつこつ更新しようと思います。
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ハゲと遺伝のパート2 [けっこう気になる]

パート2と言っても、それ以降はもうないと思いますが。パート1で、たくさんの方からハゲ増しのコメントや、コハゲからの熱い視線、さらにはハゲしい自慢話まで頂戴し、とてもハゲみになりました。

そんなキャラ付けをされてしまっては浮かばれないので、もう一度、しっかりと念を押しておきたいと思います。

私はまだ大丈夫なんです!

先日、深夜の電車でのこと。座っていた私の隣に、手足に障害のある男性が座りました。彼はおもむろにポケットからペットボトルを取り出し、「すみませんが、開けてもらえますか」と話しかけてきました。それを機に、乗り換えの駅に着くまでの10分ぐらい世間話をしたのですが、そんなことはどうでもよろしい。重要なのは、そのときに男性が真顔で放った一言。「学生さんですか?」

フフン。私が年不相応にバカっぽいとか、へなちょこだとか、ちゃらいとか、授業に出てなさそうとか、大麻に…おっと、自粛自粛、とにかく、そういうことでは断じてありません!男性がなぜそのような一言を発したのか、答えは一つしかないですよね。ね?

それから数日後、仕事の相手と話していたときのこと。あれやこれやが終わって、片づけながらの世間話で、年齢のことになり、「え!?いままでずっと27、28ぐらいだと思ってました!」とすごくびっくりされたのです。

フフン。それがお世辞だとかヨイショだとか太鼓持ちだとかおべんちゃらだとか、そんなことが髪の毛先ほどにもありえないということを、私は、そのときの仕事相手の表情から難なく読み取ることができました。ええ、そうですとも。見た本人が言うのですから間違いありません。

そんな自他共に認めるぴちぴち男子の私ですが、またまたこんな記事をみつけてしまいました。

はげの遺伝は両親から~「母方の祖父から」の通念崩れる

遺伝学の専門誌(ネイチャー・ジェネティクス)に載った論文内容を伝えたアメリカのマスメディア(ウオール・ストリート・ジャーナル)の記事を、アメリカにある日系人向け情報サイト(フロント・ライン)が伝えた記事(10月19日付)、という”伝言ゲーム”な内容を私がここに書き記す。もうこれだけでなにがホントなのかわからなくなってしまいそうですが、とにかく、こんなお話です↓

独ボン大学とカナダ・マクギル大学が行ったそれぞれの研究で、父親または母親から遺伝する頭皮脱毛とつながりの深い遺伝子変異が新たに確認された。(中略)
マクギル大学のブレント・リチャーズ准教授(人類遺伝学)は、「悪い知らせで申しわけないが、(母方だけの遺伝でないことは)何年も前から知られていた。われわれがその理由を突き止められなかっただけ」と語った。

すばらしい!学術専門用語はすべてはしょって引用しましたが、こういうことは結論だけで充分だと思います。さすが、ヨーロッパのハゲ大国・ドイツ。同じ研究結果がカナダでも出されたということで、信憑性もいや増すというものです。

「うちは母系にハゲがいないから大丈夫」と油断していた、あなた!頭皮ケアへの着手が遅れましたね。危機がそこまでしのびよっているかもしれませんよ。急いで情報収集→実践にハゲんでください(ムフ

世の中には、「父系も母系もモッサリー」という強運の持ち主もいらっしゃいます。それはもう、仕方のないこと。上をみればキリがない、これは世の定めでございます。持てるものと持たざるものの格差は、どんな社会にも存在します。その差を少しでも解消すべく、日曜のきょうはたっぷりと昼寝をして、髪をやすませたりなどしております。

と、ここまで書いて、ふと気になり、もう一度、私の家系のピッカリー列伝を整理してみました。

母系…祖父(そこそこ年がいってから)
父系…曾祖母、祖父(早くから)、父(早くから)、叔父(中年以降)、兄(もはや臨界点)

父系の遺伝のほうが圧倒的に強い…orz 

こんなことなら、「ハゲは母系の遺伝」という結論のほうがよかったんじゃないか!自分で自分に追い討ちをかけてどうする!と、思わず髪をかきむしってしまいました…(ダメ

(おまけ)
北海道に「増毛」という地名があります。読み方は「ぞうもう」ではなく、「ましけ」です。そのうち、参拝者が急増するかもしれません。


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小室ファミリーに思い入れはなかったんだが。 [けっこう気になる]

小室哲哉の件、びっくりました。

 「借金を借金で返す」繰り返しで、どんどん高利に手を出し、行き詰った挙句の犯罪。容疑者が有名人だったり、額がでかかったりすることに注目が集まっています。が、この事件の本質は、小室哲哉が、絵に描いたような「多重債務者への道」を転がり落ちていった点にあると思います。小室哲哉ニュースの額を100分の1、1000分の1にすると、巷にいくらでもある多重債務地獄とまったく同じパターンであることが、よりはっきりと見えてきます。

自分が稼げると思っている額を根拠なく妄想し、稼げる=返せると短絡的に考えて借金する。ずるずると収入があった時代が忘れられず、よく考えもせずに消費者金融に手を出し、そのうちに、収入と借金の区別がつかなくなってしまう。破産、犯罪、一家離散、自殺、etc。

小室の件からはちょっとはなれますが、バブル以前は、消費者金融のCMは深夜枠でひっそりと流れ、有名人も「イメージが悪くなるから」という理由で登場していませんでした。それが、バブル崩壊後の不況下で状況が変わりました。バラエティ系のタレントがこぞって出演するようになり、ゴールデンでも流れるようになりました。当初は、「CM規制を強化すべき」という議論があったように記憶していますが、いつの間にか、「借りる人間がいるから貸すのだ」「自己責任だ」という声のほうがまかり通る時代になってしまいました。

その結果、今では、定収入のない若年層でも「無担保・無保証」で簡単に借りることができてしまいます。誰かから「無担保・無保証・使途不明」で50万円の借金を申し込まれて、はいどうぞと貸し出す人はいないと思います。それが身内や旧友だったとしても、貸さないでしょう。なのに、街にあふれかえっている”赤の他人”が貸してくれる。この状況を「異常」だと思えないほどに無知な人間を、「自己責任」という言葉で孤立させ、食い物にしていく。

最近は、「おまとめローン」なんていう言葉まで登場しました。多重債務を一本化すれば、あたかも明るい未来が待っているかのように煽る。借金まみれの無知な人間をたらい回しにしている側面もあるのに、「一本化」「圧縮」なんていう言葉で踊らせる。そんなことをしても、分かってない人は、”余裕”ができた分、また借りてしまいます。

日本は欧米に比べ、クレジットカード、ローン、消費者金融といったことについての教育が遅れていると、10年以上前から指摘されています。一部の高校では、特別授業として取り組んでいるようですが、充分とは言えない状況。政府主導で、義務教育のうちから徹底的に取り組むべきだと思います。「バカは死ななきゃ治らない」んだから、バカを作り出さないようにするための対策を考えましょう。

話はぜんぜん変わりますが、小室の事件に関連して、テレビから流れまくりの『Departures』。これ、私が大学でビンボーひとり暮らしを始めたころ、もよりの生協で毎日かかっていた”おもひでの一曲”です。なにかが汚されてしまったようで、たいへん不愉快でございます(゛`-´)/プンプン 


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はっきりしちゃいました。ハゲと遺伝… [けっこう気になる]

いやですねー。まさか?とか、もしや?とは思ってましたが、ついに明らかになってしまいました。ハゲと遺伝の関係。。。元記事はこちら。

なんかもう、見出しからむかつきますねー。「7人に1人は生まれながらに禿げる運命」。なんでしょう、このほくそ笑んでいる感じ。

3分の1の男性は45歳までに禿げることが知られている。(中略)禿げの原因は遺伝的要素や、生活習慣などの複雑に絡み、これまでにはっきりと原因解明が行われたことはなかった。

だったら、そっとしておいて…という気持ちもあったのに。

加マギル大学、英キングズカレッジ、英医薬品大手のグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline)社による共同研究グループが禿げにつながる2種類の遺伝的変移の特定に成功していた

だなんて…。

禿げの遺伝子は母親から子へ、母系統の家系を通じて受け継がれてきたものではないかと推論している。(中略)研究グループによると7人に1人は遺伝的に生まれながらにして禿げる運命にある

がっくし…。

わが家系をかえりみれば、父、父方のじーさん、ひーばーさん、父の弟、母方のじーさんにハゲが見られます(祖父、曾祖母は故人)。一方、父の兄(故人)、母の兄は、ふっさふさです。

昔から、ひーばーさんの遺伝子はかなり手ごわい!とにらんでおりました。私が生まれるちょっと前に他界したので、実際に見たことはないのですが、ヅラが手ばなせなかったそうです。明治20年ごろの生まれだったそうですが、その当時、女性でハゲてる尼さん以外の人っていたのでしょうか。

昔からハゲ=遺伝説がささやかれていましたが、私は「生活習慣説」のほうに賭けておりました。わが家系のチーム・ピッカリーは、全員、喫煙者です。年の近い兄も喫煙者で、ピッカリーへの入部が秒読み段階です。私は生まれてこのかた、タバコをくわえたことすらないぐらいの嫌煙派なので、そこにかすかな希望をつないでいたわけなのです。

なのに…。なぜ…。こんなむごいお知らせを…。

いや、まだ私がハゲるときまったわけではありません。いまのところ、散髪屋で「全体をすいてください」といえるぐらいの量をキープしています。つむじも大きくなってないし、こめかみのそりこみ具合も…ちょっとしか、20歳のころと比べてほんのちょっとしか、深くなってません(きっとたぶんおそらく…)。

でも、もし、万が一、宝くじにはぜんぜん当たらない私が、7人に1人の「運命」に当選してしまったら…。それはものすごく困ります。

rio調べによると、いわゆる丸顔の人は、ハゲてもどうってことありません。つるべ師匠やTKO・木下のようにボウズにしてしまえば、よく似合うわけですから。いまは「おしゃれボウズ」というジャンルすら確立され、顔の作りによって、かっこよさがアップしたり、渋くなったり、愛嬌が出たりと、いいことばかりです。

問題は、非丸顔の人たち(含むrio)。藤田まことほどの面長じゃなくても、顔の長さがたて>横の長方形の場合、ハゲてくると、ものすごい面長に見えてしまうのです。これはいけません。とってもいけないことなのです。

ダウンタウン・松本が、ある日突然、ボウズにしたとき、私は「ああ、彼も恐れたのであろうな…。だがしかし…」と、なぜか文語調でつぶやいていました。ハゲる前に剃る。飲む前に飲む、と響きは似ていますが、決断の重みはでんでん違います。そこまで思い切った松本ですが、かっこよくもならず、愛嬌も出ず、ただ人相が悪くなっただけ…。これが、長方形組の宿命なのです。

しかーし!結果が出てしまった以上、もう、現実から目を逸らし続けるわけにはいきません。タバコを吸ってなくても、頭皮の清潔さを保っていても、深酒しなくても、たっぷり寝ていても、亜鉛をちゃんと摂取しても、まして、ストレスを感じないずうずうしさを身につけたとしても、7人に1人は遺伝的に生まれながらにして禿げる運命なのです!

それならそれで、来るべき危機に備え、「非丸顔でも似合うおしゃれボウズのありかた」を研究した方がよいのではないかと。そういう前向き(=無理やり)な方向に、進んでいこうと思います。

よいサンプルがあれば教えてくださいm(_ _)m


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