マスコミにのせられるな！／参院選

安倍自民が惨敗して大喜びの朝日、「民主は現実的な対応を」と必死に呼びかける読売・産経連合。今回の参院選は、マスコミ業界の主導権争いの代理戦争でもあった。

”安倍首相と不快な仲間たち”は朝日を目の敵にしていた。人事関連の情報を朝日以外のマスコミに事前にリークし、朝日に「特オチ」させるなど姑息な嫌がらせを続けた。それに対し、朝日は参院選前から徹底的な反安倍キャンペーンを展開。惨敗の結果が出た後は、連日、社説・総合面・政治面・社会面で安倍退陣キャンペーンを張っている。ポスト安倍に福田の名前を強調しているのは、ハト派で親アジアの主張が朝日に近いからにほかならない。

一方、読売・産経連合は敗戦必至が伝えられた選挙期間中から「よく考えて投票を」と、読者に与党への投票を呼びかけ続けた。「争点は年金だけではない。憲法改正を忘れるな」とくり返し主張した。惨敗の結果が出た後も、憲法改正・９条削除が悲願で親米反アジアの同連合にすれば、なんとしても安倍を守りたい。万が一、安倍がだめでも路線を死守したい。そうした思いが、民主を牽制する社説につながっている。

どっちの主張も、バカにすんなって感じである。主権者が安倍を否定したのは、ひとえに安倍の能力の無さ、稚拙な政権運営手法であった。議論を拒否して強行採決をくり返し、それを「成果」と誇る頭の悪さ。周りを不快な仲間で固め、なにが起きてもうじうじとかばい続ける煮え切らなさ。批判にはすぐに逆上し、言わずもがなのことばをちゃちゅちょ言葉でまくし立てる醜さ。”家柄”だけで選挙も経ずに首相になったうさんくささ。どこの組織にもいる「使えないヤツ」が日本の首相になっていることにうんざりした結果である（それを「安倍は何も失政していない」とかばい続ける田原総一郎は頭がおかしいんじゃないか）。

主権者は「安倍をクビにせよ」という判断を示した。しかし、まだ民主を信任したわけではない。民主の支持基盤である連合はそこんところ冷静で、「今回の勝利は敵失」と総括している。マスコミに踊らされることなく、今後の動向を見極める必要がある。

コメント 2

ｒｉｏさん、お久しぶりです。
「自民惨敗」…、ああ、なんていい響き！
選挙直前まで無能ぶりをいかんなく発揮してくれた安倍ちゅちょう、ほんとにありがとう！
かくなる上は、自民党の支持率が下がって下がって下がりきるまで、解散総選挙でもう一度「自民惨敗」が見れるその日まで、見苦しく、バカ丸出しで、続投し続けてほしいものです。
by ｍａｄｏｋａ (2007-08-03 00:48) 

madokaさん、こんにちは。

安倍首相は記者に「人心を一新するとおっしゃっておられますが、その中にご自分を含められないのはなぜか」と聞かれてしどろもどろになってましたね。

安倍と同年代で、もっと優秀な人材は民間にはいくらでもいるんですよね。仕事もできて人使いもうまくて人柄もよくて、という。安倍のように人生経験に乏しい人材が、家柄だけで議員→首相となっていく日本の現状が危うい。そういうことを再認識させた選挙だと思います。

そんなこと言ったら、バカ丸出しの赤城はもちろん、小泉も塩崎も小沢も鳩山も…とみんなボンボン議員なのですが。

良くも悪くもムネオやキヨミのようなたたき上げが出てきてボンボンお嬢政治を破壊する必要があると思います。川田龍平のような肝の据わった若手も不可欠。現時点では、この川田と、田中康夫（大嫌いだけど）の嫌味力に期待。
by rio (2007-08-03 13:58)