沢尻エリカ、涙で「別に」を謝罪 [今日のニュース]
沢尻エリカがテレ朝『スーパーモーニング』にVTRで登場し、9月29日の舞台挨拶での無礼を涙で謝罪した。って文字で書けばこれだけのことなんだけど。
沢尻エリカに別に興味ないので、「別に」って発言にも何にも反応しなかったんだけど、このインタビューはちょっと気の毒だなあと思った。誰がって、沢尻が。背景としては、もともと舞台挨拶の後にスパモニのインタビューが控えていたんだけど、「別に」発言でドタキャン。んで、改めて仕切り直したというわけ。
インタビュアーの赤江珠緒が番組内で語ったところによると、最初の1時間ぐらいのインタビューでは「原因はあるにせよ、ああいう態度をとったのは私が未熟だったんで」という軽いノリだった。画面からも分かる強気な姿勢。キャラキープって感じ。そのままの雰囲気で赤江が引こうとしたところ、沢尻側のスタッフから「もっとファンに伝わるように話をさせたい」と言われて休憩をとった。再開後には雰囲気が変わり、沢尻は神妙な面持ちで長考した後、涙の謝罪になったということだそうだ。
で、なんで気の毒だなと思ったのか。勝手な推測だけど、直接的か間接的か、いずれにしてもスタッフに「泣く」ことを強要されたんじゃないかと思ったから。番組のコメンテイター(もちろんオヤジ)が「鎧を脱ぎ捨てたように感じた」ってな間抜けなコメントをしてたけど、スタッフが狙ったのはまさにそれ。”泣きの演技”で女優としてブレイクしたんだから涙の一つもこぼせるだろう、強気なヤツが泣いて詫びれば批判は一気に和らぐんだよ、ってことか。そういえば島田紳助もスタッフ殴って泣いてたよな(原因は黙秘して)、とか思ってしまった。
メイクも態度も強気だけど、良くも悪くも子どもっぽさがガンガン伝わってくる沢尻。たぶん、本人にとって大事だったのは「原因はある」と伝えることだったんだと思う。
プロとして職場放棄をしておきながら「原因はある」なんてのは、社会の相場では受け入れられない。言い訳にしか聞こえないから。それでも、どれだけ子どもっぽい理由だったとしても、沢尻に語らせたほうがよかったと思う。沢尻世代にとっても、沢尻を理解できない世代にとっても、一番重要なのはそこだろうし、沢尻の21歳という年齢はまだそれがぎりぎり許されると思うから。
特に沢尻世代にとっては、「自分なりの理由があったとしてもやってはいけないことがある」ことを知るいい機会だったのに。だけどというか、やっぱりというか、スタッフは涙でごまかさせるほうを選択した。まあ、商品保護とか事務所の信用を優先するのはビジネスとして分かるけど。
だからこそ、インタビュアーのツッコミが重要になってくる。なのに、それを聞き出せなかったどころか、沢尻に感情移入して一緒に(先に?)涙を流した赤江は放送のプロとして未熟だ。結果的にスタッフの戦略に迎合してしまったわけだから。本人も反省しているみたいだったけどね。
付け足しだけど、沢尻問題が起きた直後に、デーブ・スペクターが「こういう態度をとるということは、きっと何か原因がある。まずそれをしっかり聞いてあげなければいけない」と発言していた。とにかく謝れ(涙を流して)と迫る日本。まず言い分を聞こうとするアメリカ。どっちがいいのかは状況によるけど、今回はアメリカ流がよかったんじゃないかな。
昔の記事に今更コメントでゴメンなさい。
rioさんの推測がズバリ当たってましたね。
by 通りすがりで目に留まりました (2010-09-22 16:26)
>通りすがりで目に留まりましたさん、 通りすがりで目に留めていただいてありがとうございます。
「CNN GO」はよく見ているサイトで、沢尻のことが出てきたときは、あーあやっぱり…と思ってしまいました。
なぜか偶然、その日のスーパーモーニングも見ていて、赤江さんは夏休み中だったんですが、小木さんはじめ出演者たちが「信じられない」とか「演技力があるということをアピールしようとしているだけじゃないか」とか、2重3重に無礼な発言を積み重ねていました。
ディレクターだかプロデューサーだかいう人も出てきて「本気の涙だったと信じてます」とか。
でも、沢尻のあの放送が流れたあと、ネットでは「涙を流してもマスカラが流れていない。ということは、マスカラを下には塗っていないということ。最初から泣くことを想定したメイクだ」というすんごく鋭い指摘もなされていました。
真実がどうかということよりも、自分たちの“独占スクープ”を成立させるほうにこだわってしまう。マスコミの負の部分をもろ出しのスーパーモーニング。あの場にいなかった赤江さんは何を思ったのか。聞いてみたい気がします。
by rio (2010-09-22 23:00)