FIVB、ボールや助っ人について何やら改正 [バレーボール]
つれづれなるままにFIVBのホームページを見ていたら、面白い記事を見つけました。3月末の総会に向けていろいろな議論が行われていたらしく、新たなルール改正を提出する(事実上の決定ですね)のだとか。
一つ目は、ボールの空気圧。
北京五輪では新デザインのボールが登場する(質量などは従来と同じ)そうですが、それとは別に「空気圧を下げたボール」のテスト運用を続けていくのだとか。この”低気圧ボール”、すでに日本、セルビア、ブラジル、中国で試用されてるそうですね。知りませんでした。ボールの空気圧を下げることでコントロールがしやすくなり、特に男子の試合でラリーの応酬が期待されるそうです。
確かに、強烈なジャンプサーブでころころっと点が入って勝負あった!ってな試合展開ではちょっと冷めますもんね。でも、ボールが柔らかくなると攻守のすべてのタイミングが変わってしまいそうで、特にセッターは大変だろうなと思います。
二つ目は、ヨーロッパにおける「外国人選手」の起用について。
ヨーロッパのクラブチームでは、最終的には「地元9人/助っ人3人(ただしコート内は2人まで)」という形に統一するそうです。地元選手を増やし、「○○国のクラブチーム」というアイデンティティやカルチャーを守るためには、これが妥当なんだとか。
実施は2010~2011年にかけてのシーズン(次の次のシーズン)からです。その経過措置として、今シーズンは「助っ人2人(コート2人まで)」、来シーズンは「助っ人4人(コート2人まで)」となります。なんで助っ人枠が2人→4人→3人となるのかについては説明されていません。
また、助っ人を雇ったクラブチームには「助っ人が出身国の代表チームに選ばれてクラブから離れることを理由に、給与の支払いを拒んだ場合、助っ人の雇用を禁止する」との規制をかけるようです。ということは、助っ人が自国の代表に選ばれても、これまでのようにクラブチームを辞めなくてよくなるということですね(たぶん)。日本のVリーグでイマイチ活躍の機会が与えられない選手たちにとっては朗報かもしれません。
ヨーロッパバレーボール連盟(CEV)でなくFIVBの場で話し合われているのは、この改正をいずれ世界規準として統一運用しようという心積もりなんでしょうか?それとも、単にFIVBが調整役になっただけなのかなあ。いいルール改正だと思うので広めてほしいですね。余談ですが、JVAはまず、国内移籍のルールをきちんと整備したほうがいいと思います。
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