素人がさらに新戦術を妄想してみる [バレーボール]
前回、「嫌がらせバレー」を提唱したところ、たくさんの方に笑っていただけて何よりでした。「実際にできるかどうか」なんてことは、知ったこっちゃありません(失敬)。それはプロや研究者がお答えを出してくださればいいわけで。
いや、もっとすごい技も考えてたんですよ。前衛センターが膝を曲げてレシーブの体制を取り、そのセンターの手を足場にして、サイドアタッカーが高く跳びあがる中国の雑技団ばりのジャンプ。センターはタイミングよく手を押し上げて、ジャンプを助けます。これができれば、どんなに高いブロックでも上から打てます(笑)。バレーのルールに「他人のジャンプを手助けしてはならない」というのはないはずですし。
※↑と、書いたら「手助けジャンプはだめ!」というご指摘を頂きました。素人はこういうところでボロが出ます。お仕置きの意味を込めて、このまま恥をさらしておきたいと思います。
でもまあ、ここまですごい「必殺技」になると、完成まで100年ぐらいかかりそうなので取り合えず保留にしておきました。完成しても、試合で一度使ったら、すぐにルール改訂の対象になりそうです。
で、今回も現実的に(ちょっと硬いのですが)、攻撃時のアタッカーの位置関係に、戦国時代の「陣形」を応用すればいいのではないかと考えてみました。
いまのアタッカーの攻撃位置関係(男子)は、基本的にはこんな感じだと思います↓
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
↑ ↑ ↑
サイド センター オポジット
-----------------------------------------
↑
サイド
これが基本形で、あとはオポジットが後衛ライトだったり前衛レフトだったりで、いろいろと変わってくるわけですが、ややこしいのでそれは置いておきます。このアタッカーの位置関係に対し、相手ブロッカーは横一線です。
で、このブロッカーの「横一線」ってのが、ある日突然、戦国時代のいちばんオーソドックスな「横陣」に見えたんですね。かなりヤバイ脳みそ具合ですが、その辺は見逃して下さい m(_ 脳_)m
そんでもって、ウィキペディアで「陣形」を調べてみる(←この辺が素人)と、横陣については、「横陣同士の会戦はもっとも遊軍が少ないが、縦隊で戦線突破されれば左右の伝令が分断され個別撃破されやすい。また局所に攻撃が集中すれば他の戦列すべてが遊軍となる」と書かれてありました。
つまり、「横陣」であるブロックに前衛3枚で対抗すると接戦になってしまうが、縦バレーで揺さぶったり、一極集中を狙ったりすると、崩しやすいということですね。だから、男子はもちろん、女子もバックアタックを取り入れ、「縦隊で戦線突破」を図っているんだと思います。ならば、これをもっと洗練させ、攻撃ごとに「陣形」を使い分ければいいのではないかと。
<鶴翼の陣> まず、見たことがある陣形から手をつけましょう↓
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
←←←大林 多治見→→→
------------------------------------
いわゆる「クロスブロード」ですね。ただこれは、センター攻撃がないので、カンペキではありません。そこで、グレードアップさせたのがこちら↓
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
↑
←←←オポジット センター サイド→→→
---------------------------------------
↑
サイド
これで完成です!前衛が2枚のときは、前衛センターがライト側に走る役目を担います。バンチ・リードブロックを敷く相手には、思い切って攻撃も真ん中に寄り、そこから外へ展開していく。しかも、センターからの縦攻撃は確保しているという。武田信玄もびっくりの戦法ではないでしょうか。
ブロッカーはどうがんばっても3人なので、この陣形からの攻撃をカンペキな2枚(or 3枚)で止めるのは至難の業ではないかという気がします。
さらに、「左利きのセッター対角が、前衛レフトから攻撃するときが弱点」という課題を抱えているチームには、メリットが大きい陣形ではないかと。弱いローテは1回でまわしたいはずなので、そのためだけに技を持って置くという考え方も「あり」だという気がします。
<雁行の陣> 中垣内がいたころの全日本男子は、これに近いことをしていたような気がします。
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
↑
↑ センター
サイド
-------------------------------------
↑
サイド( or オポジット)
前衛レフトをあえて中に切り込ませ、レフトサイド側はバックアタックに任せます。レシーブがコート中央に上がったときに、使えそうな気がします。前回書いた「アタッカーがぎゅぎゅっと寄ってくる」という技にも応用できそうです。
3人のアタッカーの「助走開始」か「スイングする瞬間」か、どちらかをきっちりシンクロさせれば、相手をかなり混乱させられると思います。
また、相手ブロッカーがセンターに引っかかったら前衛サイドに、ブロックにきっちりつかれたら後衛サイドに託すのがよいのではないかと。ワンタッチはネットから離れたトスのほうが狙いやすいはずなので、なんとかなるのではないでしょうか。
<魚鱗の陣(鋒矢の陣)> 雁行の陣にもう1枚、サイドを加わえたものです。
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
↑ ↑
↑ センター オポジット
サイド
----------------------------------------
↑ ↑
サイド (オポジット)
オポジットは前後どちらでもOK。これも、ブロックが2枚がきっちりつくということは難しそうですよね。ラリー中にチャンスボールが返って来た場面などで使えそうです。サーブレシーブの時もわざとコート中央に高く返球をして置いて、その間にスタンバイする、というのはどうでしょう。
<長蛇の陣> 雁行の陣をぎゅっと寄せて、中央突破を狙います。
アンテナ――――――――――――――――――――アンテナ
↑
センター
↑
サイド
--------------------------------------
↑
サイド(オポジット)
2人が縦に並ぶ攻撃は、「Bクイックとレフト」や「パイプ攻撃」で完成されていますよね。それをさらに、3人並べてみるという。これで最前列のセンターが一人時間差でも見せた日には、ブロッカー3枚が中央に集まっていたとしても、ガタガタになってしまうような気がします。
このフォーメーションをおとりにして相手ブロッカーとレシーバーを中央に寄せ、すかさずツーアタックをかます!というバリエーションもぞくそくします。
こんな感じで、局面ごとに次々と陣形を変えて攻撃してくれると、かなりぐっときます(rio脳内試合で試験済み)。
いま、基本形+4陣形=5パターンを書きましたが、「雁行の陣から一斉にライト側へブロードする」、「センター・ライト・ライトバックという雁行の陣を敷く」などの応用も考えられます。
これらを自在に繰り出せるようになると、相手チームは、守備体形を最低でも5パターン練習しなければならなくなります。これはかなりのストレスだと思います。はげてしまうかもしれません。はげるだけならいいですが、きっと試合中に心が折れてしまうことでしょう。
身長や身体能力が平凡でも、組織力を活かせば、活路は開けます。「陣形」は、組織力を最大限に発揮することを目的に、長い時間をかけて洗練されてきたものですから、これを応用しない手はないでしょう。目指せ!信長の野望!
>前衛センターが膝を曲げてレシーブの体制を取り、そのセンターの手を足場にして、サイドアタッカーが高く跳びあがる
rioさん、これ、もしかしてシンクロから思いついた?!
いちばん力のありそうなゴッツが、いちばん軽そうな松本を放り上げるのがよさそうな気がする。
で、ゴッツは投擲競技の人みたいに、放り投げた後で吼えるの(笑)。
ところで、私は<長蛇の陣>が好きですね。
とりあえず、このフォーメーションなら、選手たちも(ついでにつるつるの脳みその私でも)すぐに覚えてられるのではないか、と(笑)。
それに、いちばん度肝を抜かれるでしょ、これ!
こんだけ相手に「えーーーーっ?!」って思わせといてツーアタック!ってのも「してやったり」でいいよねえ( ̄ー ̄)ニヤリ。両利きの阿部ちゃんなんかうってつけじゃありませんこと?
相手ブロックが「あわあわあわ…」ってなってピョコピョコしてるところへ、最終的には「ギトギトの嫌らしさ」でもって「ぎゅうぎゅう押し込み作戦」もあり、なんでしょ?
こりゃ楽しいわ~~~( ̄∀ ̄*)
ついさっきまでお笑い系の人とチャットしてて夜が明けそうになって、さすがに「ヤバイ」と思って切り上げたのはいいが、最後にここをチラッとチェックしてから寝るべし…、と思ったのが大間違い。
なんと、まさかの新作が!!
rio軍師、面白すぎです!!
でもrio軍師、完全に夜が明けちゃいました!私はいつ寝たらいいですか?!(←アホ)
とりあえず<樹懶の陣>で、今から惰眠を貪ります・・・。
by madoka (2008-09-08 05:58)
残念ながら『アシステッド・ヒット』という反則があるので、手助けジャンプは不可能なのでした。ちなみに、ラグビーでやっているのをみる限り、難易度はそれほど高くないような気がします。
by YamaYama (2008-09-08 08:35)
その調子でフラット6に続くような
レセプションのフォーメーションの妄想も見てみたいです
by fanatic (2008-09-08 12:25)
>madokaさん、試合中にアタッカーがいきなり縦に整列したら、相手チームは焦るでしょうね(笑)
実際は助走やジャンプの距離があって、きれいに縦一直線というのは難しいかもしれませんが、工夫すれば近いものはできるのではないかと。
縦一列に並ばれたら、ブロッカーは真ん中によるしかないですよね。3枚そろっていても、タイミングがばらばらだったらアタッカー有利。
バンチとかスプレッドとかマンツーマンとかリードとかコミットとかリリースとか、そういうよくわからないことは全部なし!きれいさっぱり忘れ去って、ブロックを「よせて、上げる」…じゃなくて、「よせて、崩す」。天使のブラも真っ青ですね。
by rio (2008-09-08 12:32)
>Yama Yamaさん、ご指摘ありがとうございます。今の今まで、「アシステッド・ヒット」を、「物を使ってプレーしてはならない」という意味だと思ってました(恥)。お助けプレーもだめなんですね。。。残念です。
by rio (2008-09-08 12:36)
>fanaticさん、フラット6というフォーメーションがあることは聞いたことがありますが、実際に見たことはないのでなんとも。ただ、レセプションにも「陣形」を応用することはできると思います。
by rio (2008-09-08 12:45)
非常に面白い考えだなぁと思わず笑ってしまいました。
大林のように逆方向のブロードに走れる選手ってのもいいですねー
先日、ワールドグランプリ2005の試合を久しぶりに見ていたんですがrioさんのおっしゃる形に近い感じがありましたよ。
当時は大友がライトにいたので
大友→L
杉山→Aクイック
高橋→レフト平行
という三位一体化攻撃のような形が何度も見れました。
選手が複雑に交差しながら攻撃に向かうのでめちゃくちゃカッコよかったです!!!
実際にブロックは一枚にしていましたし、高橋もスパイクのキレがあった頃だったので笑 決定率はかなり高かったですよ。
今はもう見れないであろう大友と杉山のダブルクイックなどもあり非常にスピード感のあるバレーでした。
自分はあぁいうみんなが一斉に走り出してどこから打つか分からない感じにたまらなく惹かれてしまうタイプなのでかなり興奮してしまいました。
もちろん勝つことも大事ですがこういったパフォーマンス性の高い攻撃も必要なんじゃないかなと勝手に思っちゃってる今日この頃です。
by シェイク (2008-09-08 21:05)
今晩は。
いいっすねー、これ。
でも脳内変換したときに頭の中に出てくるのが、多治見吉原大林大懸、セッターが内田中西中田あたり・・・ここに佐々木、大村なんかが入ってくれれば、自分には「ご馳走」です。
年が年なので、日立、ダイエー、ユニチカに目が行ってしまうのが難点でしょうか。
ぜひこのメンバーで「長蛇」と「魚鱗」を見てみたいです。「長蛇」で先頭切って吉原が一人時間差なんてかましてくれたら、泣きますね。
そういえば、以前まだパイオニアのファンだったとき、栗原がどこかの雑誌で、セッターの内田について、「どこにボールが上がってくるか分からないので、アタッカー全員が準備しておかなくてはならないので緊張する」旨の発言を雑誌でしていました。味方が緊張するくらいの攻撃なら、きっと敵も緊張させられていますよね。rioさんお考えの戦法を、現実に見せてくれるチーム、激しく募集したいと思います。
中学生には、無理だな・・・・。
by 大鷲の健 (2008-09-08 21:47)
「寄せて、崩す」!
天使のブラも真っ青、まさに「悪魔のブラ攻撃」ですね!
思わず自分の胸元を確認したのは私だけでしょうか?!
「NIPPONが、『寄せて崩す攻撃』という新戦法をあみ出したらしい」というニュースが世界を駆け巡れば、間違いなくどの国も(特に女子チームは・笑)震撼しますよ。
シェイクさんがおっしゃっている2005年の全日本女子、懐かしいですねえ!
あの頃はよかったのう、とお茶をすすりながら縁側で遠い目をしてしまいそうです。
大鷲の健さんの脳内全日本も、まさに「ご馳走」ですなあ。涎がパソコンにダラダラ垂れてしまいそう…。いかんいかん、またキーボードカバーが不潔になってしまう…(ハイハイ、まりふぁなさん、石けんで丸洗いしますから!)。
「年が年なので」って大鷲さん、私が「脳内<長蛇>実行部隊・男子」を作ったりしたら、どえらいことになりますよ!
先頭切って一人時間差かましてるのは、三橋栄三郎ですからね(笑)。
ああ、妄想って楽しいなあ~( ̄∀ ̄*)。 rioさんほんとにありがとう~♪
by madoka (2008-09-08 22:28)
rioさん、こんばんは。
”中国雑技団ばりのジャンプ”というのを見て、サインはVの「X攻撃」を思い出してしまいました。ネットの前を宙返りしながらクロスしていく、それも雑技団よりも高度な前回りでの宙返り。
そういえば、昨年のW杯時期にフジ739でアタックNo.1が流れていたことも思い出しました。必殺サーブ「木の葉落とし」、ゆれながら落ちる。今となって良く見ると単なるフローターサーブだったのですが...。サインはVでは「X攻撃」もさることながら、サーブでも「いなずま落とし」という必殺技が出てきます。更にアタックNo.1では「竜巻落とし」。
ネットで調べてみると、アタックNo.1でもう1つ凄い技が...「ダブルアタック」。柳本ジャパンでは恒例となった、高橋が2アタックをすると見せかけて、杉山にトスというのがありますが似て否なり。「ダブルアタック」は...凄すぎます。中国のダブルブロードなど足元にも及びません。
まぁ、こんな感じでアタックNo.1、サインはVともに必殺技の宝庫です。あの頃、全日本が強かったのは、この想像力に支えられていたのかぁと実感できます。
”温故知新”もしかして両ドラマを見直したら、新しい発想が生まれるかも??。rioさんも参考にしたらいかがでしょう。
by to (2008-09-08 22:47)
GyaOの無料動画の中に「昭和TV」というのがあって、そこで『アタックNo.1』が2話ずつ放送されていますよ。ダブルアタックも見れます。しかもダブルアタック+消える魔球です(笑)。
by madoka(レス不要です) (2008-09-08 23:52)
よせて崩す『悪魔のブラ攻撃(by madokaさん)』と聞いて
「サ○リン、代表入りを辞退するんじゃない?」とか余計な心配をしてしまいます^^;
陣形ならやはり、軍神・上杉謙信の『車懸り』を導入したいところです。ちょっと横移動っぽいところが気になりますが。。。
戦略・戦術の基礎として『孫子の兵法』がありますよね。
ビジネスでも活用されているように、もっとバレーに応用できそうな気がします。もう少し抑圧された生活を続ければ良い案が出てきそうです(笑)
by KGB (2008-09-09 01:31)
妄想キング?プリンス?&rio軍師様、こんにちは。
凄いですね~。rio様の頭の中を怖いもの見たさで拝見したいです(笑)
個人的には<長蛇の陣>が関心高いです。<雁行の陣>から移行も出来るのですね?中央に3枚揃って尚且つ高くても屁~ですね。けん盤のように上げ下げ状態でガタガタブロック。
戦力に男子メンバーを当てはめ、ニヤけてしまい。。。さらには相手チームのヘッド&ハートまで心配してしまい・・・最高?です!
rio様。>脳内試合で試験済み とありますが実は。。。使いこまれた(ベネズエラ監督でしたか)ホワイトボートがあったりしませんかぁ(笑)
新戦術第1弾も、とても楽しかったのです~私の中で、サッカーや忍術なども組み込んでしまい思いがけず大変な方向に妄想が暴走してしまいました(サッカーの試合はVチームでもしていますし)忍術は忍術学校で修行して戴き~瞬間移動や分身の術などイケル!と自己満足のお馬鹿全開妄想の一人歩きです・・・・。
以前の男女ペアダンス(コンビは決定☆)でステップ練習もステキな案だと思いましたし、回転ブロックカバーも有効だと思いましたが1回限りで、見れなくなったのが残念です。改めて、選手が録画を見て「イケるなぁ」となる可能性はまだありますね。
いつの日か更に肥大化した第3弾もあるのでしょうか(ワクワク)楽しみです。
朝晩涼しくなりましたが、お身体ご自愛くださいませ。大ごとポイントは100年後です☆
by クインビー☆メルシ (2008-09-09 13:28)
rioさん、こんにちわ。
新戦術、楽しく拝読しております。
私も「長蛇の陣」、本当にワクワクしました(笑)見たいですねぇ、本当に。
因みに、私がアタック№1の必殺技で思い出すのは、寺動院高校?の八木沢三姉妹の三位一体です。あれもコンビネーション技でしたよね?!
by ミウミウ (2008-09-09 16:34)
>シェイクさん、日本女子の攻撃は、以前のほうが「シンクロ率」が高かったですよね。素人目にはどこから攻撃するのかすぐにはわからないレベル。
それが、選手の入れ替わりや主力選手の劣化などがあって、気づいたら、トスアップの時点で誰にあげるか素人でも簡単にわかってしまうようなバレーになっていました。
「サーブレシーブが返ったときは…」と口ぐせのように言われますが、ここ最近の全日本女子は、サーブレシーブが返ったときの攻撃をシャットアウトされる場面が多かったように思います。これはたぶん、「コンビバレー」という概念を、選手たちが理解できていなかったからではないかと思っています。
五輪前に報道されたような「新技」を単発で考えても、それで世界に勝てるわけではないんですよね。基本プレーと約束事を徹底することで第1集団の一角に食い込み、そこから新しい発想のバレーを展開することでさらなる高みを目指す。これができる監督が出てきてほしいと思います。
by rio (2008-09-09 18:56)
>大鷲の健さん、大懸はレフトから中へ切り込んでいく攻撃が、速くてキレがありましたよね。
打つ位置やコースも微妙に変えていて、強打・軟打を織り交ぜていたので、「わかっていても止められない」タイプだったと思います。一方、ブロックアウトはいまいち。ブロックアウトを狙っているのに味方コートに落ちることがよくありました。この点は高橋のほうがうまいですね。
吉原の一人時間差は絶妙。杉山のように「Aに引っ掛けてC」という移動タイプではなく、その場のステップでブロックを交わしてなんとかする攻撃でしたよね。リードブロックが増えてきて、最後はあまり見られなくなってしまいましたが、日立時代の一人時間差は痛快でした。
by rio (2008-09-09 19:04)
>madokaさん、胸元を確認したついでに、乳がん検診を受診すれば一石二鳥ですね。毎年6月ぐらいに、ヤフーのトップページがいきなりピンクになるので、また1年たったんだなあとしみじみする私です(ほんまか)。
一人時間差って、人じゃなくてボールを見て動くリードブロック全盛だから、効き目が薄れてるんですよね。なので、寄せてしまえば(=無理やりコミットブロックにしてしまえば)、一人時間差は再び重要な攻撃に返り咲くのではないかと妄想してます。
全然べつの話ですが、どこぞの党の総裁選もアホ面さげたのがごにょごにょ出まくって…寄せて崩してほしいと思います。
by rio (2008-09-09 19:13)
>toさん、「アタックNo.1」はちょっと前にここのコメント欄でも話題になりました。ダブルアタックの話もそのときに。
この漫画については、私よりも全然詳しいお姐さんたち(兄貴たちも)がたくさんおられるので、研究はその方々におまかせしようと思います。
昔、「アタックNo.1」をヒントにして生まれたプレーがあると聞いたことがあったような気がしますが…どのプレーだったのか忘れてしまいました。木の葉落としサーブだったかなあ。
by rio (2008-09-09 19:17)
>KGBさん、サオリンは崩れないでしょうから大丈夫です(謎)
完全ノーポジションにして、ローテで回ってきた位置ごとに役割を変えるようにすれば、イメージ的には「車懸」に近くなりますね。
あるいは、両サイドがブロードで真ん中に走ってきて、たとえば、センターはネットから離れたクイック(おとり)、レフト側ブロードはその後ろを通過(おとり)、ライト側ブロードがセンターの前に回りこんで打つ、とか。かなり漫画ですけど、車懸のイメージになるかも。
サッカーヤラグビーのようにじっくり考える時間がないバレーですが、テニスや卓球と比べると「3回」という余裕はありますよね。孫子の兵法も使えそうな気がします。
by rio (2008-09-09 19:24)
>クインビー☆メルシさん、「忍術」は、具体的にバレーに応用できる技がたくさんあると思います。意識しているかどうかは別として、実際に使われている技もあるのでは。
忍術には「足並み十法」というのがあって、状況に応じて10通りも歩き方(走り方)を使い分けられるそうです。これを研究すれば、アタックの助走、移動攻撃の際の走り方、一人時間差のステップなどに応用できそうですよね。外国勢が予想もつかないようなステップで攻撃すれば、人を見て動くリードブロックはがたがたです。
さらに、「はやあるきの法」というのが「足並み十法」以外にあるそうで、これは横移動で普通にあるくよりも素早く進む術だそうです。なんと!これはブロックの横移動にそのまま使えるではありませんか。
ほかにもいろいろあるようなので、今後また、じっくりと研究してみます。
by rio (2008-09-09 19:33)
>ミウミウさん、三位一体攻撃も、一極集中タイプの技でしたよね。
いま、世界のバレーは男女とも、「ブロックを分散させて勝負する」というのが常識です。そこに逆転の発想を持ち込んで、「ブロックを集めて一極集中攻撃をしかける」というのは、相手を混乱させられる気がします。
相手が慣れて対応する前に、先手先手で分散型⇔集中型をいったりきたりできると面白いことになりそうです。
by rio (2008-09-09 19:43)
rioさん、こんばんは☆
寄せて上げたところにPC乗せて、コメント打ってます。
サオリン<LОⅤEです。(大嘘)
しばらく乳ガン検診に行ってないのを思い出させて頂いて感謝です。
何でも固定観念を捨てないと、新しい発想は出来ませんよね。
プロの方では思いつかない事も(可能か不可能かは後で考えるとして)素人なら見える部分ってバレー以外でも沢山あると思います。
子供の頃からバレー好きで『アタックNo.1』はコミック本を全部持っていました。サーブをダイレクトに打って脱臼しちゃったりするんですよね。
色々なオリジナル攻撃『木の葉落とし』以外に『竜巻落とし』と言うのもありました。
その他、セッターが相手選手の№を告げて、ワンハンドトスを上げ、相手の動きに合せ、レシーブしにくい首元を狙ってスパイクを打ったり…
遥か昔々の記憶ですが、斬新な発想が盛り沢山でした。
今は漫画は読まないので、わかりませんがスポ根系の少女マンガって、今でもあるのでしょうか?
riosさんの更なる妄想(暴走?)を期待しています♪
by 1992☆LОⅤE (2008-09-09 22:56)
ごめんなさい、rioさん。sが余計でした。
相変わらずでスミマセン(←学習機能ナシ<初期のワープロ以下・・・・orz)
by ↑訂正 (2008-09-09 23:02)
rioさん皆さんこんばんわ。初めまして。いつも楽しく読ませて頂いてます。
新戦術ですが、ウズウズしてきたので参戦します。コンビネーションではなく、アタックの際にボールの9ヵ所を打ち分けるというのはどうでしょう?無回転スパイクとか。サオリンの時たまやるカットもこの一部に入ります。往年の選手がやってた気もしますが…。
by すね子 (2008-09-09 23:32)
大いに見栄を張ったLOVEさんの胸の上のパソコンが、ズルズルッ…ガッシャーン!!と床に落ちて大破していないかと心配で心配で眠れません(笑)。
by madoka(レス不要です) (2008-09-10 03:42)
>1992☆LОⅤEさん、PCがデスクトップだったら、『世界びっくり人間』に出られると思います。がんばってください。
山田邦子が乳がんを早期発見したことでテレビに出ていたころのことです。知り合いの医者に「女はいろいろ大変やなあ」と言ったところ、医者いわく「男が乳がんになることもある」とのこと。マンモグラフィーで挟めない男は、どうやって早期発見するんでしょうね。。。
私は数年前の一時期、集中して漫画を読んでいたのですが、少女漫画系のスポ根モノって記憶ないですね。スポ根そのものがあまりないこともあるんでしょうが、女子ソフトやシンクロなんか、漫画になりそうな気がしますよね。
素人が妄想を口にした際、「苦々しく思うプロ」と「面白いと思うプロ」に分かれると思います。面白いと思ってくれるプロが多ければ、なんとなく未来は明るい気がします。
by rio (2008-09-10 05:02)
>すね子さん、コメントありがとうございます。
ボールの5ヵ所(左右上下と真ん中)を打つ技術は、Vリーグレベル以上では使っていると思いますが、さらに4ヵ所プラスするわけですね。
それで思い出しましたが、「アタックNo.1」では、空手チョップでボールを打つ技がありましたよね。リアルの世界(80年代ごろ)でも、その技をつかってブロックを抜いていたことがあったような気がします。
チョップを使って「斜め45°」を打つとどんなボールになるのか、見てみたいです。
チャンスボールを返す際に、アンダーやオーバーで高く返しますよね。これはブロックにかからないようにするためもあるんでしょうが、このときに、「無回転フローターサーブ」のように打ち返すことはできないのかなあ、なんて思うこともあります。サーブであれだけ崩れるので、けっこう「あり」なんじゃないかと。
また何か思いついたら教えてください。
by rio (2008-09-10 05:11)
rioさん、ワクワクの戦術有り難うございます。
私も少ない細胞脳で妄想してみました。題して「リベロの変身」です。
あくまでもリベロを起用してると仮定してですが、ツーセッターの応用(目くらまし)で、アタックライン付近で上がったボールをラインを踏まないようリベロが早い縦のBもどきのトスを上げるのです。
そしてそれを打つのはなんとセッターです。センターは囮です。誰がセッターが打つと想像するでしょう(勝手に頷きます)。アンテナ付近で打ってブロックアウトなら完璧です。(すばらしい~)ミスしてもブロックに当てホローをきちんとして次の攻撃に備えます。
前の全日本での妄想なら男子は宇佐美、女子は竹下(正体がばれているツーより断然良いと思いますが…)などなどが打っている姿を想像して笑っております(不気味です)
セッターが攻撃参加していいですよね。一度でも見せれば「いやらしい」に繋がりませんか?ついでに縦Bのコンビにセンターも参加してWBもどきにする。(ワクワクして来ました←またまた不気味です)
何処かでやっていたなら私の認識不足ですし無理な事も承知ですが、一人で夜明けの妄想を楽しんでましすのでご容赦下さいませ。(笑)
by 子豚のこむぎ (2008-09-10 05:30)
rioさん、madokaさん。
ご期待にお応え出来ず、申し訳ありません。
私のPCはあいにくA4サイズノートPC(DELL INSPIRОN 700)です。
仮に滑り落ちてもポ○ョで止まる(はずな)のでご心配なく…(汗)
一応、スリーサイズは(全部足すと)峰不二子と一緒です。
※勿論レスは余程ひつまぶし←(あえていいまつがい)じゃない限りはよろしくってよルパン…じゃなくてrioさん☆
by 1992☆LОⅤE (2008-09-10 07:29)
横レスすみません、今晩は。
子豚のこむぎさん。その「セッター攻撃参戦案」。今のNかπデンソー車体あたりでは可能かと。ぜひ、見てみたいです!!
採用してくれないかな・・・・。
by 大鷲の健 (2008-09-10 21:02)
大鷲の健さん、「なんと言う事でしょう」(笑)
まさか、私の誇大妄想、夜明けの寝言(笑)に賛同頂けるなんて、うれしい限りです。あまりの驚きに、PCが加熱で電子レンジに変身しました。
(1992☆LОⅤEさんみたいに胸には乗りません。。。)
その上、可能なチームがあるなんて。
大鷲の健さん、明るい朝日を有り難うございます(笑)
by 子豚のこむぎ(レス不要) (2008-09-11 03:19)
>子豚のこむぎさん、「リベロが上げてセッターが打つ」というのは、まだどこのチームもやってないですよね!
そういう攻撃があるということを見せておくだけで、ブロッカーの目を分散できます。セッターは味方コートのライト側でスパイクレシーブをするので、攻撃するとしたら、必ずライト側から。そっちを意識させれば、リベロがレフトに上げた場合も決まりやすくなりそうです。
このすばらしい技が完成したら、そのときはぜひ、「子豚スペシャル」と名づけてもらいましょう!…って、あれ?なんかネーミングに違和感が…。なぜでしょう。
by rio (2008-09-11 04:44)
ラリー中でしたら、「リベロが上げてセッターが打つ」チームはいくつかありますよね。
高校・大学の話ですけれど。
トスを上げるのは、アタッカーということもあります。
決勝戦でセッターが打ち合っちゃったこともあり。(笑)
コンビネーションの中というわけではないけれど、セッターがトスを呼ぶチームもあります。
あれをもっと進化させればいいんでしょうか?
by moto (2008-09-12 14:22)
昔所属してたチームでは、3段時間差っていうのをやってました。
今の時間差って、センター囮でサイドが打つパターンですよね。つまり、クイックとサイドの2回のタイミングのうちどちらで打つか分からないっていうパターンですよね。
じゃなくて、うちのチームでは、3回のタイミングのうちどこで打つか分からないようにしてました。
以下、A〜Bカットが条件ですが…。
まず、セッターが前衛なら、必ずセッターがスパイクの助走をしてボールの下に入り、前にブロックがいなかったら強打のツーアタックを打ち込みます。これが1個目のタイミング。そのうちセッターにコミットが付くから、そうなればBクイックにあげます。Bも止められ始めたら、レフト平行かセミにあげます。
これで、セッターのツー、センターのB、レフトの3段時間差の出来上がりです。
セッターが後衛なら、まずBCダブルクイックで点を取り、ブロックに付かれ始めたらダブルクイック囮でレフト平行かセミ。レフトも読まれ始めたら、BCダブルクイックを飛ばして、Aクイックの位置にレフトが切り込んで打ちます。それも読まれ始めたら、BCダブルクイックを飛ばしてレフトを長いブロードに走らせ、Lの位置で打たせます。それも読まれたら、BCダブルクイックとレフトのLブロードを囮にして、速いバックセンターかバックライトを打たせます。
これで、BCダブルクイック、Lブロード、速いバックセンターの3段階の時間差が完成。
例えば、第1セットは2段階までしか見せず、第2セット後半から3段階を見せ始め、第3セットは3段階の時間差でブロッカーやレシーバーの心を折ってからエースがガンガン打ち込むという流れで勝ってました。
また、短く返ったカットを、バッククイック(ライジングトスを打つバックアタック)したり、バッククイックは囮で普通のバックアタックをしたりしてました。その時、前衛でも縦のBを飛ばしたら、3段階の時間差になります。
これをするには、セッターが強打ツーが出来る、サイドがクイックとブロードに入れる、センターがリベロ不要なくらいレシーブが上手く、さらにバッククイックが打てるなど、けっこう条件が揃わないとダメですが、時間差で相手は錯乱するのでスパイク力もジャンプ力も全然いらないです。バックアタック以外は、打点が白帯の下でも決まっちゃいます。
いつか全日本女子がこんな攻撃をするのをみたいです。
by 元セッター (2008-10-26 15:17)
>元セッターさん、ご意見ありがとうございます。
なかなか条件がそろわないと難しいそうなハイレベル攻撃ですが、できるようになれば楽しいでしょうね。デンソーのセッターだった温水のようなイメージでしょうか。彼女は左利きで177センチの条件を活かして、ツーを打ちまくってました。
2008年までの柳本体制では、サイドアタッカーがクイックに入るパターンを、結局、実戦で使えませんでした。引退前の大友や、復帰後の栗原には練習させていたようですが、選択肢までにはいきませんでした。木村はサーブレシーブをする関係上、もともとクイックに入るのは至難の技ですし。
世界の男女チームを見ても、オポジットがCクイックのおとりに入るケースはいくつかありますが、得点を計算できるチームはないですね。レフトがBクイックに入るチームは、ほぼ皆無になってしまいました。
理由はよくわかりませんが、両サイドへの平行トスが高速化し、テンポも速くなったことに関係しているのかもしれません。
全日本2009~は、栗原・木村のセンターからのバックアタックが計算できる状態から始まります。やりようによっては、複雑なコンビを完成させられる人材はそろってますね。
もう一つのポイントは、「A〜Bカットが条件」という枠を超える(無意味化する)ことだと思っています。
Vリーグレベル、国際試合レベルでは、いわゆるA〜Bカットは6割あれば上出来、5割でもまあ仕方がない状況ですよね。となると、血のにじむ努力でA〜Bカットを7割にするより、残り4~5割の「Cカット」から点数を取る技を編み出すほうが、合理的だと思います。
その意味で、セッターだけでなく、センターも積極的にツーアタックを打つ、というのは面白いかもしれません。
by rio (2008-10-30 17:30)
rioさんがおっしゃったように、Cカットからもコンビが展開できるのはとても大切だと思います。
うちのチームでは、短く返ってしまうCカットとライト側にそれたCカットからはコンビを使ってました。
短く返ったCカットは、アタックラインをネットに見立てて、後衛がバッククイックを打ちます。それに加え、前衛ではセンターが縦のBに入り、レフトが縦のブロードに走るので、3人がアタックする可能性があります。
縦のブロードというのは、普通はブロードはセッターの後ろを通りますが、前を通るパターンです。これはかなり難しいので、1回だけ無理やり打たせてからは囮でした。
ライト側にそれたCカットは、セッター前衛なら、セッターがライトに走り、ブロードっぽくツーアタックを打ちます。これにもコミットがつくので、コミットがついたらバックトスでBクイックに上げ、それが読まれ始めたらセンターをLに走らせてフォアハンドトスからブロードを打たせます。つまり、セッターとセンターでダブルブロードする感じです。それが読まれ始めたら、ツーアタックの助走をしてからセンターのブロードは囮でレフトセミに上げます。
もちろん、普通にバックアタックとかにも上げてましたけど。
セッター後衛でライトにカットがそれたら、ライトがCクイック、センターがBクイックに入り、次にレフト平行などを見せてから、Aセミの位置にレフトが切り込む攻撃をしてました。前に書かせていただいたパターンと大体同じなんですが、速いバックアタックが使えないのと、レフトがLブロードに入ろうと思ってもカットが右寄りだからLの位置には既にライトがCクイックに入っているからレフトのLブロードも無理でした。
実は、レフトにカットがそれた時には、レフトがAクイック、センターがDクイックに入り、ライトセミを見せておいてライトがCセミに切り込むパターンも練習したのです。さっきと左右をひっくり返したパターンです。しかし、Dクイックが全く合わないからDが見切られるのと、ライトのCセミがあまり上手くなかったからのとで、結局は完成しませんでした。
ところで、少し前に、なかなか勝てない全日本女子を救えるかもしれないローテを電撃的に思い付きました。字数制限が来てしまったので、次のコメントで書いてみます。
by 元セッター (2008-11-02 09:46)
あれ??
コメントが重複しちゃいました…。2個目は消しちゃって下さい。
全日本女子を救えるかもしれないローテです。テンシンが続くと仮定したらですが。
今の女子スタメンって、バックアタック打てるのが2人と少な過ぎ、高橋と竹下がブロック低過ぎ、クイックにもサイドにも入れるような何でも屋がいない(つまりダブルクイックが無理)、前衛2枚で決めきれない、という4点において、外国勢に引けを取っていると思うんです。これをほとんど解決する方法を思い付きました。
まず、正セッターは木村にします。竹下はリベロにし、佐野はレシーバーで入れ、高橋が後衛の時に交代して入ります。木村の対角には大村を入れ、クイックとセミ・オープンの両方を打たせるんです。
実は、竹下はリベロで入れつつも、実際は1stボールを触らない限り、前衛に走ってセッターをするんです。竹下はリベロ登録でありながら、実際にはセッターになるのです。木村はセッター登録にしておきながらも、実際は竹下のトスを打つサイドアタッカーになります。こうすれば、竹下は常に後衛になるから、ブロックが低くても関係なくなります。竹下が1stボールを触った場合と、センターがサーブでリベロ竹下がコートに入れない時には、木村がセッターになります。
こうすれば、木村・栗原・大村でバックアタックが3枚になり、竹下が前衛に上がらないからブロックの穴は高橋だけになり、大村がクイックに入るとダブルクイックができ、木村前衛・センターサーブか竹下レシーブの時以外は前衛が常に3枚になり、前2枚の回数が減ります。
もちろん、仮想的にツーセッターになるので、タイミングを合わせるのが大変だし、竹下は後衛にしかならないからツーアタックが無理になり、佐野が半分コート外になるから高橋前衛・センターサーブの時に守備が悪くなるというデメリットもあります。しかし、タイミングは時間をかければ絶対に合って来ますし、竹下ツーは弱過ぎて決定力が無いから無くなっても良いし、守備はもともと良いから何とかなりそうだし、大打撃にはならないと思います。
もちろん、テンシンはもう終わる雰囲気ですから、今更って感じですが…。
rioさんはどうお考えですか?
by 元セッター (2008-11-02 11:27)
>元セッターさん、力作ありがとうございます。
相当アクロバティックな戦法で、完成すれば、五輪で優勝できる気がします。実践されていたとのことですが、どちらのチームだったのか教えていただければ幸いです。
リベロはアタックラインの内側ではアンダーハンドしか使えませんので、セッターをすることは無理だと思います。また、サーブが自分のところにこないことを見切ってから前衛に走りこむことになり、この点でも非現実的だと思います。
「高橋が後衛の時に佐野」というのは、「高橋が後衛のときに櫻井」だった2008年と同じですよね。この点については、私は、”苦肉の策”としてやっていたと感じています。2009年以降もこのような体制をとらなければいけないチームなら、先の展望はないと思います。
レフトに大村をいれてダブルクイック、というパターンも2008年で試していましたが、機能していませんでした。この点については、2009年以降もチームの柱であるはずの栗原・木村が身につけるべきだと思います。
最後に、木村のセッター転向は、いまだに根強いように思います。個人的には、トスをきれいにあげられるアタッカーを、いまさらセッターオンリーにする必要はないと思っています。それよりも、本職のセッターをきちんと育てて、そこに木村を組み合わせたほうが、戦力に厚みがでるのではないでしょうか。
by rio (2008-11-05 05:17)
うちのチームは、関西地方のある田舎の地域「超」弱小チームでしたよ。エースは確かにそれなりにパンチの効いたスパイクを叩き込むように打てましたが、他のメンバー(センター含めて)は「打点がぎりぎり白帯の上」で、さらにコース打ちもうまくなかったので、1枚ブロックでも頻繁に止められ、2枚つかれたら100パーセントシャットアウトされる状態だったのです。
だから、何とかブロッカーを0枚にするために、複雑で読めないコンビを完成させたんです。
私はもともとレシーバーで、櫻井みたいにライトが後衛の時に交代して入るだけだったんですが、ある時試合で、相手のバックセンターからのスパイクをうちのチームのブロッカーがワンタッチ取ったんですが、そのワンタッチ取って私の方向に飛んで来たボールが綺麗に無回転だったからそれを私がダイレクトでバックアタックしたらノータッチで決まったんです。まさかレシーバーがダイレクトでバックアタックするとは想像出来ませんしね。その直後に、今度はうちのセンターがAクイックを打ったら相手ブロッカーに当たり、ボールがこちらのコートに返って来たのですが、その弾道が先程のダイレクトバックアタックを打った弾道と全く同じだったので、私はもう一度ダイレクトバックアタックを打とうと思ってスパイクジャンプしたのですが、今度はブロッカーがついたので空中で体を捻ってレフトセミにトスを上げて、レフトがツーで打ったんです。この2つのプレイ、つまりまさかのバックアタックと、バックアタックのふりをしてのトスがコーチの目に止まって、私はセッターになり、複雑なコンビを作り上げたんです。
それから、大事なことを書き忘れてました。
うちのチームは、セッター後衛ならダブルクイック、セッター前衛ならセッターの強打ツーとセンターのクイックの時間差を中心にコンビを展開してたんで、セッター前衛と後衛ではバレースタイルやタイミングが全く違うわけです。だから、第3セットまではセッターサーブから始め、第4セットでローテを3つ回すとマッチアップが変わるので、第3セットまでにブロックに付かれ始めても、第4セットでリセット出来るという利点があったのです。実際にそうやって勝った試合は幾つもあります。
by 元セッター (2008-11-07 14:06)
続きです。
それから、うちのチームでは選手全員が以心伝心みたいなところがあったんです。
セッターである私が後衛で、前衛のレフトにチャンスボールが返って来たのですが、私はレフトを生かすために私がレシーブに入りました。そうすると、ライトが2段を上げる約束だったので、私の動きをみたライトはセッターの場所に入りました。ここで、相手は私がライトにパスして、ライトの2段をバックセンターかレフトが打つ、もしくは私が真上に上げてレフトがツーで打つと読んで、レフトに2枚ブロック、真ん中に1枚ブロックが付いたんです。そして、ふとこちらのコートのライトを見ると、ひっそりとセンターがライトに回り込んで、スパイクの準備に入っていたのです。それを見て、私は迷わずライトに速いトスをアンダーで上げて、ライトに回ったセンターに打たせたんです。その時、セットアップに入っていたライトが、トスをするかのようにジャンプして手を伸ばしたのですが、手に触れる直前に手を引っ込めたんです。
こんなコンビは全く練習していなかったのに、なぜか以心伝心で出来てしまったんです。
こういうフェイクの類いが自慢でしたが、全日本で似たことをやるのは高橋がスパイクジャンプに見せかけてセンターに上げるくらいですよね。ちょっと見ていてさびしいです。
「リベロ竹下」は無理なんですね。リベロがアタックラインの内側ではアンダーしかダメとは知りませんでした。ただ、私はレシーバー出身のセッターだったので、私もレシーブには入りましたから、レシーバーとセッターを掛けもつのは無理ではないと思います。
by 元セッター (2008-11-07 14:21)
>元セッターさん、コメントありがとうございます。
まず、訂正です。リベロについて、不正確に書いてしまってすみません。
リベロは、アタックライン内でアンダーしか使えないと書きましたが、正確には、「アタックライン内で、リベロがオーバーハンドで上げたボールを、アタッカーがネットよりも高い位置で打って相手コートへ返してはならない」
です。
つまり、リベロがアタックライン内でオーバーハンドを使った場合、アタッカーは、ネットよりも低い位置から返球しなければならないので、単なるチャンスボールになってしまいます。このルールは、「リベロに、アタックライン内でセッター行為をさせない」ために設けられているとも言えます。
しかし、アタックラインの外であれば、リベロがトスを上げることは可能です。ということで、国内外のトップチームは、リベロがアタックラインの手前で踏み切って、トスを上げるプレーを完成させています。
もう一点、低くて速い複雑なコンビは、国内ではまだ有効ですが、世界トップの試合では、もはや通用しなくなってきています。というのも、欧米や中国では、女子でも190センチ台があたりまえ。手を伸ばすだけで、ネットから手の平がでる時代です。
どれだけ速くて複雑でも、ネットからボール一個分の高さしかなければ、跳ばなくてもブロックできてしまいます。全日本女子・高橋が、年を追うごとに通用しなくなっていったのは、このことも大きく影響していると思います。
ですので、元セッターさんの構想を活かすには、速くて複雑なコンビができる大型セッター・アタッカーが必要になってきます。
五輪で優勝したブラジル女子でも、まだ元セッターさんの構想ほどのアクロバティックなバレーには到達していません。なので、全日本がセッターも含めて180センチ台をそろえ、世界トップに負けない基礎技術を徹底的に身につけた上で、元セッターさんの構想を完成させれば、黄金時代を築けると思います。
by rio (2008-11-07 15:40)
リベロにはそんな制限があるとは知りませんでした。うちのチームは、リベロは入れずにレシーバーを入れてレシーバーもバックアタックする戦法だったので、リベロに関しては疎いのかも知れません。
確かに、うちのチームの身体能力で世界に通用するはずはないのですが、少なくとも、日本のセッターで試合を本当の意味でデザインしている選手はいないのではないかと思われてなりません。
セッターが、自分のチームの戦略を作り上げるのは当り前。その上で、相手チームのコート内(レシーバー含めて)さえ支配出来るような戦略性が必要です。
例えば、うちのチームは、セッター後衛ではBCダブルクイックを多用しました。すると、ブロッカーはBCに付くから、セッターの目の前はブロックの間になるわけです。そこに何度もトスフェイントを落としていくと、相手のリベロが飛び込むために前に構えるようになります。そこに、BCバックAのトリプルクイックでバックAから長いコースに打たせたら、ブロッカーの間を抜き、前に上がって来ているリベロの頭上を通過して、必ず決まります。
また、前衛レフトが使えない場合、バックレフトが打つことはありましたが、それ以外ではレフトからの攻撃はできなくなります。だから、うちのレフトが使えない時には、センターを長めのA、後衛レフトはバックブロードっぽくセンター付近に走らせたら、レフトを締める相手のライトブロッカーはセンターに移動して長いAにコミットしてきます。こうなれば、長いAに上げるふりをして相手の前衛ライトにトスフェイントをすると、前衛ライトには誰もいないから必ず決まります。万一レシーブされても、ライト側だからセッターがレシーブする確率が高くなり、相手を2段にさせることができます。また、これを繰り返すと警戒され始めて前衛レフトにリベロが飛び込む準備をするようになります。こうなれば、バックレフトに速いトスを打たせたら、リベロが邪魔で相手のライトブロッカーは遅れます。また、リベロが定位置から外れているから後衛には穴が出来ているため、そこに打ち込めば決まるわけです。
こうやって相手のレシーバーの位置まで思い通りに支配出来て初めて格上に勝てるのです。
また、日本はバックアタックが弱すぎます。うちのチームでやっていたように、バックアタックだけでクイックとオープンの時間差コンビができるようにならないといけないと思います。
by 元セッター (2008-11-23 11:18)
>元セッターさん、お返事が遅くなってすみません。
国際試合を見ていて、男女とも、全日本の戦略性のなさ、戦術のとぼしさにいつもげんなりします。
日本バレーの地盤沈下を、身体能力や体格差に原因を求める傾向は、いまだに根強いものがあります。しかし、陸上や水泳などのシンプルな個人競技と違い、球技は戦略・戦術で頭数以上の力が出せるところに醍醐味がありますよね。
セッターのツーアタックを絡めた戦術に関係した記事を、「読んでるブログ」のarea 71さんが書かれています。
http://blogs.yahoo.co.jp/contact20052000/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%B2%B9%BF%E5
面白い記事ですので、ぜひご一読を。
by rio (2008-12-01 08:40)
リンク先興味深く読ませていただきました。
もちろん、うちのチームや対戦したチームのレベルはVリーグには到底及ばないので比較は出来ないのですが、あえて書かせていただきますと...
私は強打ツーアタックを打ちまくるセッターですが、右利きです。また、普通にトスはレフトに向いてあげていました。まず、私と温水選手などのツーアタックを多用する選手の一番の違いは、サーブカットに入るかどうかだと思います。
私は前衛でもコートの深いところに構えてサーブカットに入りました。一般的にセッターがサーブカットに入ると、前衛に上がってボールの下に入るのに遅れてしまうから不利と言われています。しかし、私は普通のアタッカーと同じフォームでツーアタックを打つので、ボールの下に入ってはいけないのです。だから、深めに構えて、前衛への移動はスパイクの助走だと思って走っていました。
私が本当にサーブをレシーブしてしまった場合は、その瞬間にセンターとセッターの役割が入れ替わり、センターがトスを上げて私はAクイックかCワイドに入っていました。Bは非常に苦手でしたから...。また、前衛に落ちるようなフローターの非常に弱いサーブやチャンスボールは、私が積極的に1stコンタクトをして、そのままトスにしてアタッカーにツーアタックを打たせていました。
このように、セッターがボールの下に入ることよりスパイクの助走を重視するほどツーアタックに重きを置いているチームは他には見たことがありません。やはりうちのチームでは私に2枚くらいコミットがついてくれないと決してチーム戦略が回らないので、私は自分のことはセッターではなく「ツーアタッカー」だと思うようにしていました。
リンク先では、温水選手は1セットに6回くらいツーアタックをすると書かれていましたが、私はおそらくその倍以上のツーを打っていたと思います。スパイク数がチーム最多になることもしばしばでした。デンソーは、普通のチームにツーアタックを組み合わせた戦法、うちのチームはセッターのツーアタックを中心に組み上げられた戦法、という感じですね。
ちなみに、私はツーアタックをする都合上、頻繁に自分の後ろから来るボールを打っていたので、後衛が上げざるを得ない2段を打ち切るのが非常に得意でした。まぁそれはおまけ程度ですけど。
ちなみに、area71さんがおっしゃっていたように、ツーアタックをバックアタックと組み合わせるというのは、非常に効果的だと思います。実際、私もしばしば前衛の時にツーアタックの振りをして真後ろにバックトスしてバックアタックを打たせることがよくありました。ただ、全日本女子はバックアタック自体の完成度が非常に低いし、バックアタックを打てる選手を殺してしまっているので、まずはそれを改善しないとどうにもなりません。
高橋のバックアタックは確かにヘナチョコではありますが、タイミングを合わせればかなり低い弾道のスパイクも打ち込めそうだし、フェイント的な意味も含めて積極的に使っていくべきです。確かに、高橋はレシーバーとして後衛で活躍していますが、明らかにバックアタックに入れるはずなのに入っていない、という場面を何度も見たことがあります。荒木もバックアタックを打てるようです。荒木サーブの時にチャンスボールが返れば、荒木はいつもバックレフトから助走に入っています。しかし、竹下はかたくなに荒木のバックレフトを使いたがらないようです。また、柳本監督が大村を飼い殺しにしているのは知れた事実。大村のバックアタックにスピードはありませんが、打ち込む角度やタイミングを見ていると、毎回ものすごいポテンシャルを感じます。
OQTから栗原と木村のバックアタックが「高速」になったとかテレビでは騒いでいましたが、あれはあくまでバックオープンをバックセミっぽくしたに過ぎません。ボールが竹下の手のひらの中にある瞬間、栗原も木村もまだいわゆる「ツバメ(スパイク助走で両手を大きく後ろへ回す段階)」に入っていません。だから、私たちのチームにおいては、あれは単なる「バックオープン」です。セッターの手のひらにボールが入った瞬間に既にツバメに入る「バックセミ」、さらにクイックのタイミングでバックから打つ「バッククイック」は全日本女子では出来ていません。
実際、バックセミはタイミングを合わせるのが大変なのですが、驚くべきことにバッククイックは「以外と」簡単なんです。Aクイックの真後ろから打つバックAクイックだけに関しては、バックセミが打てない私も打てました。
このように、バックからも様々なタイミングで打てることは非常に重要です。なぜなら、セッターのツーアタックに引っ掛けるパイプをやりたければバッククイックに入らないといけないし、センターのクイックに引っ掛けるパイプをやりたければバックセミに入らないといけないし、2段をバックアタックで決めようと思えば、バックオープンも打てないといけないからです。
また、竹下はラリー中でバックに上げる時には見え見えのサインをしていますが、あれを見た相手チームのブロッカーはとりあえず栗原か木村の真ん前に集まるようになっています。これはもちろん、バックアタックを出来るのがその2人だけで、さらに2人は対格を組んでいるので、竹下がバックアタックのサインを出した瞬間どこにブロックに飛べば良いか分かってしまうわけです。
だからこそ、バックから同時に2人がバックアタックに入れることが必須です。一人はバッククイック、もう一人が速いバックオープンに入れば、前衛でやってる時間差と同じことが後衛だけでも出来てしまいます。また、カットが短い場合、セッターに近いバックプレイヤーがバッククイックに入り、セッターから遠いほうがバックオープンに入れば、あたかも前衛から攻撃しているのと同じ効果を生むことができるのです。
もうお察しかと思いますが、うちのチームではポジションという概念はほとんどありませんでした。私もセッターというポジションでありながら、積極的にカットに入り、トスを上げられない時にはクイックに入ります。また、後衛からの2段は私とエースで分担して打ち切っていました。さらに、サイドアタッカーは全員クイックが出来ました。もちろん、前にも書いた通りうちのチームは低身長のため、いわゆる打ち下ろすようなクイックは非常に苦手としていましたが、それでもタイミング的には全員がライジングトスを打てていました。また、バックアタックもセンター含めて全員が打てました。初代エースに至っては、レフトからもライトからもどんなトスでも打ってくれたし、積極的にBクイックやAクイックに入り、またそれを印象づけた後にAクイックに引っ掛けてライトに走る一人時間差までやってのけました。また、後衛からはバッククイックであれバックセミであれバックオープンであれどんなタイミングでもバックアタックを打ってくれました。
また、恐らく全日本ではやっていないコンビがあと2つあります。ライト前衛の時、つまりツーアタックが使えないので私はボールの落下点の真下にいると仮定します。一つはライトの個人技ですが、ライトはセンターがAかBに入りそうな時には、頻繁にCクイックに入りますし、センターが使えない時には大きく回り込んで遅いAクイックに入ることもありました。つまり、ライトは基本的に外から中へと移動していたのです。その逆をつく移動攻撃として、ライトがAかCに入るためにセッターの付近まで中に入っていきますが、そこでツバメの体制にはいるもジャンプせず、そのままライトにUターンして戻って杉山のLブロードのように打つ「アークブロード」は、意表をつくプレーとして1セットに1回くらい使っていました。また、これもライトがらみなんですが、ライトがAクイックに入るためにセッターを横切る瞬間に、ライトがジャンプトスをしてレフトまたはレフト側のセンターに非常に速いトスを出します。すると、これはセッターの手にボールが入るかなり前にライトが割り込んで速いトスを出すわけですから、それをセンターが打てば普通にセッターが上げるクイックよりかなり早いタイミングで打てますし、レフトが打ってもBクイックレベルの早さで打ち込めます。ただ、これはせっかく前3枚なのにライトがわざわざセットアップをし、さらに事実上バックアタックは使えなくなるので、危険を伴うコンビでした。もちろん、ライトはセッターよりトス技術も劣っていますから、トスミスの可能性もありました。だから、絶対決まるという自信があるときだけに使っていました。本当に意表をつくコンビというのは、まさに危険を冒してまでライトがトスを上げるとか、そういうものであるべきだと思うんです。
このように、絶対的を絞らせない、という目標を掲げてチームを作り上げたからこそ、身長では15センチ以上上の相手とも互角に戦えたのだと思います。低次元なチーム同士の戦いとは言え、私たちが自在に自分たちもコンビを展開できた試合では、スパイカーの前にブロッカーがいることはほとんどなかったように記憶しています。
私たちが合言葉のようにしていた3段時間差、ツーアタック、全員クイック、全員バックアタック、全員移動攻撃を、是非世界レベルの仕合で見てみたいと思っています。
by 元セッター (2008-12-03 00:58)