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WGP決勝・オランダ戦 連敗脱出!を喜びつつ… [バレーボール]

どんな形であれ、ストレート勝ちってのはスカッとしますね。第1セットの序盤でいきなり見るのをやめようかと思ってしまったのですが、あきらめずにねばってよかったです(←私が)。この勝利はきっと次につながるはず(←私の)。がんばれ(←私)!

今日の勝利は完全に坂下のものですね。第1セット中盤の彼女のサービスエースからムードが激変。あれよあれよという間に日本ペースになっていって、気がついたら勝ってましたってな感じでした。試合後のオランダ側コメントにもそれがよく出ています。

たとえばフリール主将
「うちら圧倒されてしもたんよねえ、なんでかわからんけど。たぶん、うちらより日本のほうがめっちゃ勝ちたがってたんやろね」
 (I guess we were overwhelmed, and I don’t know why. It seems like they (Japan) wanted to win more than we did)


だそうです。負けた理由がわからないってことですね。セリンジャー監督のコメントからは、今日の敗戦を”自滅”と位置づけていることがうかがえます。

結論から言うと、その通りでしょうね。相手を自滅に追い込むプレー(特にサーブ)をした日本がすばらしかったということです。

以上! …と、これが主要3大会ならそれでいいんですが、五輪翌年の練習試合・WGPですから、やっぱり喜んで終わりでは面白くありません。勝利に水を差す気はまったくないものの、なんで第1セット序盤で見るのをやめようと思ったか、その辺をちょっと書いてみます。

そのために、とりあえずローテはこんな感じ↓

 竹下          井上           栗原

 木村          荒木           坂下
------------------------------------------------------------
C.スタエレンス     フリール      フールマン(MB)

ベンシンク(MB)  K・スタエレンス(S)  フロットヒュース

坂下の起用ながらその後ろは栗原。予選は栗原と木村が逆だったのですが、決勝に入ってからはずっとこの形です。坂下はサーブレシーブをしないので、その負担が増えた栗原が序盤はなかなか決め切れなかったという印象も受けました。

だがしかし。事態はそんな生易しいものではなかったのです。録画をとっていてスロー再生機能がある方は、ぜひ第1セットの最初の日本の攻撃を確認してみてください。

1stサーブはオランダ。フロットヒュースは木村狙いの簡単なフローターサーブを打ちます。木村の動きを封じる作戦だということは明らかですが、イージーなので木村は完璧に返球。そこから竹下はバックトス。オランダの裏をかいたつもりでライト木村に上げるのですが、2枚ブロックにびっちりつかれて完全にシャットアウトされました。

真鍋監督の言う通りにサーブレシーブを完璧に返したのにブロックがばっちり2枚ついてきた!おかしいじゃないか!居残りサーブレシーブ練習までしたのにっ!とぶち切れてもおかしくない場面です。決まらなかった残る理由は…セッターしかないですよね。

そこでスロー再生の出番です。木村の返球が竹下に届くまでの間に、荒木はBクイックの助走を開始しています。竹下の手にボールが入る直前で荒木は打つ気まんまんの助走を完了。ここからジャンプ動作に入るわけで、クイックに入るタイミングとしては完璧です。

ところが!その瞬間からセンター・フールマンは高く上げていた両腕を下げ始め=クイックへのマークを解除し、なんと竹下の手からボールが出てくる瞬間には、もうライト木村をめがけて移動を開始しているのです。ありえない!

つまり、それぐらい竹下のトスはばればれだってことですね。トスを上げる姿勢もパターンもなにもかも。もちろん、それをきちんと得点につなげることができるのは、セリンジャー監督とベテラン・フールマンだからなんでしょうが。とにもかくにも<ガックシその1>でした。

そこから立ち直るヒマもなく、直後に<ガックシその2>が炸裂します。フロットヒュースの2本目のサーブも木村狙い。今度はオーバーで完璧に返し、竹下はまたしても荒木をおとりにライト木村を選択。そうです、いつものあれ、データもなにもかも無視したゴリ押しです。

聡明なフールマンは、竹下がそこまでなんとかの一つ覚えみたいなことをするとは思わなかったのでしょう。2回目は荒木をぎりぎりまでマークしてしまい、ライト木村への移動が遅れてしまいます。斜め跳びになってほとんど手がでていないフールマン。なのに木村は、フールマンを避け、中途半端にC・スタエレンスのほうに打ってしまうのです!どシャット…orz

↑1本目でいきなり完璧に止められた木村が、2本目でついフールマンを避けてしまった。それをだめだ!と怒るのはわかりやすいですが、その前に、原因を作ったのは誰だよってことですよ竹下さん。

ドイツ戦もロシア戦も↑これでやられてるのに、居残りサーブレシーブねえ。この日は56.36%で決勝のドイツ戦よりも低いんですが。そんなことに時間を使うより、監督以下、全員で根詰めて試合の組み立て方の研究でもしたほうがいいんじゃないかと思ってしまいます。

そんなガックシムードで点をとられ続けるなか、今後は佐野がやってくれました(怒)。木村サーブで相手を崩し、乗っていこうとしていた2-5。大きくそれた2ndボールをセッター・Kスタエレンスが自陣レフトサイドのアウトコートまで走りこんで必死につなぎ、チャンスボールがアタックライン中央付近の絶妙の位置に返ってきた場面をスロー再生です。

チャンスボールがくるとわかった時点で、竹下は定位置に走りこみ、余裕をもって味方アタッカーの位置を確認。後衛・木村は手をあげてトスを呼んでます。この時、佐野はすでにチャンスボールの落下地点に到着。日本側は完璧です。

しかし、木村サーブで崩されていたオランダは、ブロッカー陣がネットまであと1歩の位置で移動中。さらにひどいことに、Kスタはまだアウトコートなのです。

そしていよいよチャンスボールが佐野の頭上、それもオーバーパスできる高さに!この時点で、オランダブロッカー陣はやっとネット際に位置取りましたが、Kスタはやっとコート内に1歩入った位置。よっしゃもらった!!!と思った瞬間、なんと、佐野の腰が沈んでいくではありませんか!

えええええ?????と思わず声が出てしまいましたよ。なにかの呪いにでもかかってんじゃないかと思うほど佐野は一直線に重心を下げていき、当然と言わんばかりに突き出した手でゆるーい=おそーいアンダーパス。そのボールが竹下の手に入るころには、Kスタは守備位置に到着し、守備体勢に入ってしまったのです[むかっ(怒り)][むかっ(怒り)][むかっ(怒り)]

状況がよく見えていなかったのか、竹下は荒木のクイックを選択。Kスタがいなければ余裕のフェイントでしょうが、Kスタが戻ってきてしまったので荒木は強打せざるを得ず、ワンタッチかけられて切り替えされてしまいます。結果、焦った日本がタッチネット。すべて佐野の責任です。

状況判断がまったくできていないことがばればれ。そんな独りよがりなプレーで代表リベロに何年も居座ってフジテレビに奇妙なあだ名をつけられて…それでほんとに満足なバレー人生なんでしょうか。

これが序盤で見る気を失いかけた理由です。勝つには勝ちましたが、よかったのは結局、サーブ=個人技。チームが抱えている本質的な欠陥はなにも解決されていません。それが残りの試合にどう出るか、考え出すと勝利の喜びが消え去りそうなのでやめておきます。


ところで。オランダの動きで面白いなあと思ったものを2つ。

1つは第1セット2-7でフールマンサーブの場面。ライト坂下のフェイントが拾われたあと、なんとKスタはフールマンのライトバックアタックを選択。これは、トスが低くて遅かったためにどシャットを食らってしまいましたが、この積極性は非常に好感度高いです。

荒木も庄司もバックアタックを打てる選手。レフトサイドからサーブを打ってそのままレフトサイドの守備に入るので、そこをなんとかしなければ難しいですが、1セットに1本でもいいからサーブ時にバックアタックを打ってみてほしいものです。

2つ目はフリール。同じく第1セットの4-6、4-7フリールが2回続けてライト攻撃を見せた場面。フリールはアタックラインよりやや後ろのセンターとライトの中間地点に位置取り、1回目はそこからネットの方向へ斜め右へ助走(ブロードのような助走)し、ストレートへ打っていったのでした。

これはサイドラインを割ってしまってアウトになりましたが、2回目もまた同じ位置。そして今度はまっすぐ前に走りこんで、アタックラインから一歩踏み込んだ位置で1回目と同じストレートコースに打ち、今度はみごとに決めています。日本のレシーバー陣は一歩も動けず。

↑これを実況は何度も「バックアタック」と言ってましたが、バックアタックではありません。フリールは前衛でしたし、アタックラインも踏み越えています。ただ、へなちょこアナウンサーにはバックアタックに見えてしまうほど、わざとネットから離れた位置から打っていたわけです。

日本のライト攻撃には、フリールのようにサイドアタッカーが中→外に変化するパターン(とその応用)はないですよね。ライトとセンターの中間の位置から速いバックアタックを打っていければいいわけですが、それが難しい場合には、フリールのパターンは大いに参考になる気がします。サーブレシーブをしてから打っていく負担も緩和されそう。この大会中が終わるまでに、木村あたりがマスターしてやってみてくれないかなあ。


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ax

アナウンサーは酷いなww

ブラジルって言ってたもんな・・・
by ax (2009-08-22 01:59) 

rio

>axさん、オープン攻撃への3枚ブロックに「バンチリード炸裂!!!」とも叫んでましたね。少年少女に誤解が広まらないか心配です。
by rio (2009-08-22 02:41) 

BON

フジテレビは3枚で飛びに行く事をバンチリードブロックシステムだと思ってますよね、絶対に。
きちんと説明しない解説も酷いですけどね。
中田氏が川合氏に「オランダはバンチリードですか?」って聞いたのも驚きましたが・・・

なにはともあれ、勝ったのは坂下のサーブという個人技があったからで、これは大阪ラウンド韓国戦での栗原のサーブと変わらないと思いました。
なので、竹下のトス回しも含めてサーブで攻められた時や、攻撃パターンを研究された時の打開策など、根本的な解決にはなっていないんでしょうね。
by BON (2009-08-22 03:34) 

rio

>BONさん、3枚ブロック、わたしもそう思います。しかも彼らは、「バンチリード」というひとつの単語だと思ってますよね。絶対に。

中田姐さんの質問に答えられなかった川合もどうなの?って思いました。
オランダはスプレッド気味のリードブロックでしたよね。

いまさらですが、川合は実況の言ったことをだらだら繰り返してみたり、同じことばかり言い続けたり、コメントの尺が長すぎてプレーの進度に合わなかったり、なんかもうバレータレント枠のさきがけじゃなければ絶対起用されないようなポテンシャルの低さですよね。

古田がゲストで来たロシア戦では、古田の知性が際立ってなんか川合・中田のコンビが気の毒になってしまったほどです。

オランダ戦での日本サーブは、オランダのリベロの判断ミスも多かったですね。「アウトと判断してよけたら深い位置に落ちた」ってことを何回繰り返すんだよ!とオランダのファンはイライラしたことでしょう。

普通、1回でも↑こういうことがあれば、次からは微妙なサーブは全部取ると思うんですが。なぜかヴァンティエネンは何回も見送り→エース。これだとチームが自滅するのも仕方ないですよね。

ただ、一発で点数を取れる旧ボールでのジャンプサーブと違い、いまのボールにあわせたフローターは得点よりも崩すためのものですよね。いずれ日本も含めて各国とも対応力がアップし、大崩れしないようになっていくと思います。

そうなったときには、セッターが動かされた状況での決定力が勝敗をわけるはず。現状の日本は、↑ここをアタッカーの個人技に頼ってしまっているところが心配です。もちろん、乱れたときの決定力はアタッカーに負うところが大きいわけですが、その負担を少しでも減らすために、チーム全体できっちり詰めてほしいと思います。
by rio (2009-08-22 12:00) 

運動音痴

はじめまして。名前通り、テレビ観戦のみのド素人ですm(_ _)m

竹下&佐野のちびっ子コンビは北京まで、と勝手に思い込んでおりました…

2セット目?だったか、栗原がオーバーでトスしようとしてるとこに、佐野が突っ込んできてぶつかりそうになってた場面がありませんでした?
ロシア戦でも、サーブが守備位置の微妙なとこに来たんでしょうが、木村とぶつかってましたよね?
こんなこと、声出せば避けられるんちゃうの?ちゃんとコミュニケーション取れてんの?…って、ド素人の私は思ってしまうんですが…

他の日本人リベロは余り知らないんですが、オーバートス上げられない人は多いんでしょうか?

by 運動音痴 (2009-08-22 12:26) 

カリメロ&パタリロ

マイマイマイ今日の舞いは坂下麻衣子でしたね。私も最初の方でやっぱり無理…と思いましたよ、録画予約しなかったので後悔スッ、本当にブロックシステムを誰かきちんと説明してくれませんかね、私が思っていたのはマンツーマンが一対一、リードブロックがボールの行き先を見て跳ぶ、コミットブロックが最初から何処行くか山を張って跳ぶで理解してましたが多分違う…さらにバンチリードで何人で跳ぶともなると更にチンプンカンプンです。
それと、久しぶりに居残り練習を聞きましたよ、明らかにズレた事に時間と体力と精神力を向けられたような気が…
by カリメロ&パタリロ (2009-08-22 13:37) 

めぐ

久しぶりにコメントさせてもらいます。
rioさんは昨日の勝利でスカッとされましたか。私は逆に「あーあ、ここで3-0で勝ったがために、また自分たちのやりかたは間違ってないと思う人がいるんだろうなぁ」とがっかりしてしまいました。
中途半端に勝ったりするから、チームが前進しないような気がしてなりません。

佐野は相変わらずオーバーしませんね。以前雑誌の記事で「セッターを目指したが、オーバーがへたで断念した」と見たことがあります。確か中学とかの時の話だったと思うのですが。要するにそこから何も進歩しなかった、進歩させなかった、ということですよね。

Vでのプレーでも、チャンスボールが返ってきたときに、成田や仁木が横からやってきて、奪い取るシーンがありましたよね。あれを見てもやっぱり「地球ナンバーワン」と言えるのでしょうか?

JTの井上のプレーを見ていると、彼女を育てたほうが、ロンドンには良いのではないかと思ってしまいます。
by めぐ (2009-08-22 13:52) 

to

rioさん、こんにちは。

1セット目序盤の木村の2回目のシャットの場面、相手のセンターブロックが全く未完成だったのがリプレイでも分かりますよね。1回目はストレート側のブロッカーに止められているのに、何で木村はセンターブロッカーを避けたんでしょう?。もしかしたら、木村も自分にボールが上がったのに驚いてしまったのかもしれません。「えっ、荒木さんじゃないの?」って。まぁ、そうしときましょう。

2-5の場面は、佐野がレシーブを返す時点でKスタは既にコート内に戻っていて充分にフェイントに対応出来る状態だったと思います。佐野のアンダーパスは低い球道でしたし、別にブレがあった訳でもない。荒木が決められなかったのは佐野の責任というのは、荒木田さんの3-1勝利の根拠よりも良く分かりません。あの場面は2枚にしてしまった竹下にも責任があるかも知れませんが、2枚付いてしまった状況なら、Kスタ(セッター)前にフェイントを落とせば、無理やりストレートに打ち込んでリベロに1タッチで捕球されるよりもずいぶん効果があった様に思います。まぁ、最初のパスがどうあれ、荒木にフェイントという考えは無かった様に思いますが...。

佐野がオーバーパスをしないこと、リーダーシップの面など色々と問題はありますが、荒木が決められなかったことに佐野の問題を繋げてしまうと、問題がぼやけてしまう様に思えてなりません。やはり、荒木の問題は荒木の問題として考えていく必要があると思うんです。

荒木は移籍も決まり、今シーズンはレギュラーとしてプレー出来る機会も増えるはずなので、色んなノウハウをイタリアで学んできて欲しいと思います。

オランダ戦は、気持ちが乗り切れていない、故にサーブを強く打てないという状況の日本に、坂下という選手がズッポシはまったという試合だったと思います。ただ、オランダは両サイドに速い攻撃が少なかったので、「強いサーブ → センター封じ → 3枚ブロック(あえてバンチリードなんて言いません。)」が効いただけかも知れません。

この後の中国、ブラジルについては、センター線もありますし、それを封じても両サイドはオランダよりも速いので、日本のブロックシステムがどこまで追従できるかがポイントになりそうです。日本のブロックが、本当のバンチリードなのか、ただの3枚ブロックなのか、露呈しちゃうかも知れません。

by to (2009-08-22 14:23) 

rio

>運動音痴さん、なぜかWGP決勝では、佐野とほかの選手の接触・ニアミスが目立ちますね。私も声をかければいいだけのことだと思います。佐野が守備の司令塔として指示を出せばすぐに解決するはずなのに。

オーバーでトスを上げられないリベロのほうが、最近では少数派でしょうね。アンダー高低差をつけやすいですが、左右の精度はどうしても劣ります。アタッカーにしても、下のほうから上がってくるボールより、できるかぎり同じ高さから横移動(まったくの平行トスはありえませんが)してくるボールのほうが打ちやすいはず。できるできないは、やろうとしているかどうかだけの差でしょうね。
by rio (2009-08-22 16:39) 

moody

こんにちは

ともあれ勝利は喜ばしいですね。坂下大爆発でした。彼女は今のよさを伸ばしつつ、リバウンドの技術を高めて欲しいです

予選のロシアドイツ、今回のオランダ共に、勝った主要因は相手のレセプションの乱れからの自滅だと思ってます

もし日本のサーブの調子が悪かったら、また相手のレセプションが崩れなかったらどうするかって問題は結局棚上げです。日本のサーブの素晴らしさはあくまで武器の一つとして(しつこいですが杉山マルコスに見せたいです)、その他のでかすぎる致命的欠陥にいい加減手を付けてほしいですね

他の方も言及されてましたが、私もなまじ勝ったが故に、お偉いさんが方針に自信を持っちゃって、このまま変わらないままなんじゃないかなんて思いました。
でもよく考えたらJVAは、もし決勝が全敗だったとしてもそんなんで考えを変えるような柔軟な思考は持ってないなと思い直しました。そうならとっくに日本は変わってるはずです(涙)

アナがあまり「バンチリード炸裂!」と叫ぶので、あれ、バンチリードってそういう意味だっけ?と不安になってt.w.さんのコラムを読み直してしまいましたよ(笑)不勉強なアナにも責任がありますが、解説の二人がきちんと訂正なり正しく説明するなりしてほしいです。「ブロックの完成が」「何も考えず打て」ばっかり。川合のコメントイライラしますね。噛むし。自然淘汰されないかな。

中田の「川合さん、オランダってバンチリードですか?」発言がっかりしました。
1、仕事として解説してんのに下調べしてないの?
2、調べてないとして、イタリアにコーチ研修して、監督狙ってる人が見てわかんないの?
の2点です。中田による日本革命を期待してましたが、早くも黄色信号です。

最後に、岡野ってすごいなといつも思います。交代して出てきて、サーブミスしたのを見たことがありません(あくまで私の記憶です)。途中交代でサーブってむっちゃ緊張するしミスしやすいのに。それだけでも素晴らしいのに、ちゃんとサーブで崩してますよね。
全日本でセッターとしての彼女を見たいです。こんな使われ方ばかりでは気の毒です
by moody (2009-08-22 17:02) 

rio

>カリメロ&パタリロさん、バンチは「束」で、リードは「読む」ですね。バンチ・リードブロックはこの2つを組み合わせているわけです。

つまり、中央付近に「束」になって構えておくのがバンチブロックシステムで、相手の動きを読んでブロックに跳ぶのがリードブロックシステムです。

※「動き」とぼかしたのは、セッターを動きを読むのか、セットアップの瞬間にトスの行き先を読むのかなど、どの時点を「読む」のかがはっきりしない(たぶん、チームごとや選手ごとに違う)からです。

全日本女子はまだ取り組み始めたところなので、とにかくバンチで構えておいて、左右へ高いトスが上がると読んだ時には3枚で止めに行くことから始めています。

よくわかってない実況は、↑これを「世界最新のシステム」とか絶叫していましたが、イタリア女子なんかは数年前から実践しています。

しかし、解説・川合が言っていたように、バンチ・リードシステムが万能というわけではありません。たとえば、センター攻撃をあまり使わずサイドへの速いトスで攻めてくるようなチームには、中央で「束」になっている意味があまりないからです。

なので、日本も含めてどのチームも、試合中、セット中でいろいろなブロックシステムを使い分けています。

コミットブロックは山を張るのではなく、決定率の高いコースを防ぐための戦術というイメージでしょうか。commit=専念する、託す、義務・責任を負うというところからきています。

たとえば、「相手センターのAクイックの打数が多く決定率も高い」というデータが出てベンチから「コミットしろ」という指示が出た場合、指示を受けたブロッカーは相手センターのAクイックのコースにベタ張りするわけです。その結果、相手がAクイックを使えなかったり、使ってもブロックにかかれば成功です。

余談ですが、決勝ドイツ戦のところで書いた「Cワイド」や「Bクイック」があいまいだという話は、コミットブロックと関わってきます。どこからどこまでがCワイドやBクイックなのか人によって違うため、それを「コミットしろ」という指示にはあまり意味がないんじゃないかと思ったのです。CワイドやBクイックをゾーンで捉えて、「全範囲にコミットしろ」という指示だという理解もありえますが、それだと広すぎて止めることが難しいので、やっぱり意味がないのかなと。

マンツーマンブロックは文字通り、ブロッカー3人がレフト、センター、サイドのアタッカーをそれぞれ担当するシステムですよね。いまはバックアタックや移動攻撃が標準の攻撃なので、マンツーマンブロックシステムを単独で用いることはないはずです。

素人の私の理解なので間違っているかもしれませんが、ご参考まで。

PS 東レの小林コーチがご自身のブログで、「究極の理想はバンチ・コミット」と書かれていました。サーブで相手を崩して、選択肢をレフトのみにしたときなんかはバンチ・コミットできますよね。それがどこの攻撃に対してもできれば究極、ということなんでしょうね。
by rio (2009-08-22 17:15) 

rio

>めぐさん、私は、勝負事はとりあえず勝つことが大事だと思ってます。負けて強くなることも多々ありますが、勝ち負けである以上、勝たないことには気分が乗ってきませんよね。

勝ったことで慢心するのか、勝ってかぶとの緒を締めるのか、そこはまた別の問題ではないかと。

ちなみに、あくまで個人的な想像ですが、オランダ戦の勝利は、真鍋監督にとってはかなり苦い勝利だったんじゃないかと思ってます。というのも、主将である荒木をはずさざるをえず、しかもはずした結果、ストレート勝ちしたからです。この1点をとっても、まだまだ試行錯誤だとの思いを強くしたのではないでしょうか。

佐野の正しい起用法は、たぶん濱口と同じくピンチレシーバーなんでしょうね。それだと投入されたときにミスなくきっちり守ることを第1に考えればいいので。

リベロは司令塔の役割を担ってますから、相手のブロックシステムや守備システムの変化、スパイクコース、サーブの狙い、味方の守備隊形などあらゆる点を分析して指示をださなければいけません(by 成田)。佐野がそれをできているとは言えず、挑戦しているようにも見えないので、なんで代表に残ってるんだろうと思ってしまいます。
by rio (2009-08-22 17:25) 

rio

>toさん、オランダ戦の序盤、もしスロー再生がありましたらぜひご覧になってください。

1本目の木村の中途半端なストレート打ちは、竹下のトスが短かったことに加え、2枚ブロックが完成していたので、どっちに打っても苦しかったんだろうと思います。2本目のトスも短く、ストレート側ブロッカーの真正面に上がってます。それをまともにぶつけたのが木村らしくないのは確かですが、2回とも完璧な返球だったのに読まれているライト攻撃を使うところがおかしいと言いたかったわけです。

佐野の場面も、オーバーパスできる位置にボールが戻ってきた時点では、まだセッターはコートに1歩入ったばかりです。

「佐野がレシーブを返す時点」というのは、佐野が重心を深く下げてアンダーパスの姿勢をとった時点ですよね。それ以前に、オーバーパスできるタイミングから実際にアンダーパスをするまでの間に、Kスタは守備位置に戻ってしまったのです。

あの場面で佐野がオーバーで竹下に返し、そこからクイックを使って荒木がターン打ちでもしていればかなりの確率で決まったでしょう。万が一拾われても、Kスタは戻ってくる途中だったわけですから、相手の守備隊形が混乱することは容易に想像できます。

「フェイント」と書いたのは、Kスタがいないことでアタックライン中央付近から左側(荒木からみて)があいてたよということを強調するためで、「フェイントですら決まった」という意味あいです。

Kスタが構えた守備位置とセンターブロッカーの位置関係を見ると、荒木がターン打ちできる余地はありません。Kスタが戻った以上、フェイントをしても「逃げのフェイント」と言われるだけでしょう。なので、ストレート打ちを選択したのは正しい判断だったと思います。

ただ、焦点はそこではなく、相手が完全にばらばらになっている状態でチャンスボールが返ってきたのに、なんで立て直す時間をあげたのかという点です。究極を言えば、リベロが1stボールを縦Bのトスにしてもいいぐらいにイージーな展開でした。

その辺りご確認していただいて、またいろいろと教えていただければありがたいです。

予選段階では、日本はブラジル相手にバンチリードを使おうとして大失敗してますよね。中央付近でバンチになっているはずが、センター攻撃やセンターからのバックアタックを次々決められるという。「リード」の部分の未熟さを露呈してしまいました。

これは簡単には身につくものではないのでコツコツやっていくしかないですね。コート内に1人でも「リード」のプロフェッショナルがいて、かけ声をかけてくれると違うのでしょうが。

日本がハイセットからの攻撃に関してはバンチ・リードで対応できるようになったことは喜ばしいのですが、なぜか3枚でつくのがレフト攻撃に偏ってますよね。ライト攻撃やライトからのバックアタックは1~2枚がほとんどです。

この辺もこれからの課題ですね。
by rio (2009-08-22 17:54) 

rio

>moodyさん、実は岡野もたまーにサーブミスってます(笑)。でも少ないことは確かですし、それ以上に崩してますよね。

ピンサ・ピンレ・ピンセ(←ピンチセッター)の3ピンを背負って登場する役回りなだけに、あのミスの少なさはすばらしいと思います。本来なら、竹下がその役割を担い、正セッターには若手が入っていることが望ましいのですが。

全体をポジティブに考え直すと、いいサーブを持っている日本は同レベル集団からは頭ひとつ抜けてるわけですよね。そのアドバンテージを活かし、周囲が日本のサーブに対応できるようになる前に、一段上のレベルに上がってほしいなあと思います。

そのための一つがブロック力の向上で、これは道筋がかなり見えてきましたよね。ちっちゃい人問題はともかく、全体としてはこのまま進んでいけば強化が実る方向性だと思います。

ということで、課題はやっぱり「ラリーをどう制するか」になってくるんだと思います。チャンスボールですら決めきれない現状ですから、ここを抜本的に改善しないと、切り返しを一発で決めてくる欧米勢には太刀打ちできないように思います。

中田姐さんの質問問題については…あまりに唐突だったので、台本なんじゃないかとにらんでます。

というのも、これまでのコンビ解説で、中田が川合にあんなふうに質問したことは1回もないですよね。オランダのブロックは明らかにスプレッド気味でしたから、それを中田が見てわからないということもありえないと思います。

勝手な妄想ですが、フジが台本で「中田の質問きっかけで、川合が視聴者にバンチ・リードを解説する」という指示を出していて、中田がそれに忠実に従ったところ、川合のほうが何にも準備ができておらずあうあう言っているうちに説明が流れた、ということなのかなあと。

あるいは、実況の質問きっかけで川合が説明するはずが、実況も川合もまるっきり抜けてしまってたので、業を煮やした短気な中田姐さんが突っ込んでしまったとか(笑)

しょっぱなで大コケした実況・解説3人衆でしたが、バンチ・リードに関しては、川合はかなり正確な言い回し(=言葉尻をとらえられない言い回し)で説明していたと思います。しかし、それだと知らない視聴者には伝わらない(悲)。一言、「バンチは”束”、リードは”読み”という意味です」と言えば、かなり分かりやすくなるのになあと歯がゆく思ってます。
by rio (2009-08-22 18:18) 

あさぎね

予選ラウンドの最初の方の公式データーを見ると、レセプション信じられないような数字が並んでます。それを思うとファイナルはちょっとボールに慣れてきたのかなと感じます。
ですが、今日の”ブラジルーオランダ”を見ていたら、両チームサービスエース連発です。データーを見てみたら10本と11本、4セットで21本です。

大阪での韓国戦、中田さんが
 「一試合でサービスポイント11本、国際試合ではなかなかないですね。」ってなことを言っておられましたが、この大会の中ではそれほどめずらしいことではありません。
昨年のファイナルラウンドのデーターと今年のを見比べてみたら、その違いは異常です。

正直、どのようにとらえていいのか、よくわかりません。
by あさぎね (2009-08-22 19:01) 

to

rioさん、こんばんは。

佐野のオーバーとアンダーでの差について、映像で確認してということでしたが、その映像を元に更に少し計算してみました。

佐野が受けたボールの速度を時速30kmとしましょう。オーバーとアンダーでボールを受ける位置の差を約1.5m違うと仮定した場合、以下の時間差となります。

 ボールの秒速  : 30km/h × 1000 ÷ 3600 = 8.33m/sec
 1.5mでの時間差 : 1.5m ÷ 8.33m/sec = 0.18sec

Kスタはコートに戻るときに、必死の形相で走っていた...訳ではなく、ボールを見ながら構える体制に入りながら横移動をしていたので、歩くまではとはいかないものの、ジョギングくらいの速度で移動していたと思います。大体時速8kmくらい。

 Kスタの移動秒速 : 8km/h × 1000 ÷ 3600 = 2.22m/sec
 1.5mでの移動距離 : 2.22m/sec × 0.18sec = 0.4m

Kスタの移動距離差はたったの40cm。1歩っていうか、オランダ人なら半歩。こう考えてみると、ほとんど差が無いと思いませんか?。

他の方への返信で、コミットに関してコメントされていたのですが、リード、コミットというのはブロッカーの反応による区分であって、リードはトス(もしくはトスの動作)に対してブロッカーが反応し、コミットはアタッカーの動き出し(もしくは動く位置)に対して反応する、という風に理解していました。

攻撃の確率によってブロッカーが指示を受けるということは、例えば、井上がCワイドの攻撃確率が高いという場合、コミットブロックシステムを採っているチームでは、井上がC位置にフェイントを見せてCワイドでアタックする動きをみせたときも、Cワイドの位置で張るんでしょうか?。ライト側へのワイドブロードの場合は、ブロッカーはライトで先に張っているんでしょうか?。中国戦の結果も気になりますが、今日はブロックシステムで眠れそうにないです。

by to (2009-08-22 19:32) 

moody

こんにちは

岡野もサーブミスしてましたか。失礼しました。
なんかバレーも少しだけテニスみたいになってきてますよね。レセプションの難度が増してる今こそでかいセッターが必要なのに。
トランジションの中での武器を早く見つけてほしいですね

中田の台詞は台本かもしれないですか・・そういう視点はありませんでした
ならばまだ姐御に失望しないですみそうです


もうちょいで中国戦が始まります
中国はオランダ程はレセプションが乱れないと思うので、そんな中での日本のいいプレーを期待してます
by moody (2009-08-22 19:35) 

rio

>あさぎねさん、両チームでサービスエース21本…すごい数字ですね。男子に強力なジャンプサーブが登場したころの数字もこんな感じだったのか、気になります。

ただ、守備技術の向上で一部の超強力なジャンプサーブ以外があまり通用しなくなったように、今回のサービスエースもロンドン五輪までにはだいぶ少なくなるんじゃないかと思います。

いまの選手たちがボールに合わせた守備を磨くのはもちろんですが、選手起用の際にも、新ボールの扱いのうまい選手が自然と選ばれていくはずだからです。

ということで、サービスエースの乱発が見られるのはいまだけかもしれませんね。
by rio (2009-08-22 19:58) 

yama

>toさん

アンダーとオーバーの差はボールを「受ける」までの時間に加えて、ボールを「受けた後」の時間も変わるのでもっと差がつくのではないでしょうか?

by yama (2009-08-22 20:07) 

rio

>toさん、算数ができない私は計算のたぐいが全然だめなのですが。

映像を見る限りでは、Kスタは、ボールが佐野の頭上(オーバーの位置)に返ってからアンダーでボールに触るまでの間に1歩、そのあとボールが竹下の手元に返るまでに3歩移動してますね。

ということは、佐野がオーバーで取っていれば、Kスタの移動1歩分、つまりワンテンポ速い攻撃ができたと思うのですがいかがでしょう。さらに、荒木はKスタが左側(荒木からみて)のオープンスペースで完全に守備体勢に入ったことが見えていて、コート中央の空スペースを狙ってスイングしたものの、そこはフールマンとレシーバーがしっかり連携していたために、ブロックでワンタッチかけて拾われたように見えます。

”速いバレー”はスピードだけではなくテンポも速くなければ意味がないはずで、繰り返しになりますが、このときの佐野のプレーでテンポが遅くなり、オランダに守備隊形を復元させる時間的余裕を与えてしまったように思います。

ブロックシステムの正確な点についてはプロの方にお聞きするしかないのですが、私は、コミットはブロッカーとレシーバーとの間で守備範囲を効率的に役割分担するためのものだと理解しています。

その前提になっているのが、先日、記事のなかで少しふれた9区分で、レフト側から1メートルごとに543210ABCと分類されています。これにテンポ(低い=速いほうから順に1st、2nd、3rd)を組み合わせて記号化しているそうです。

そこで、いわゆるCクイックをこれにあてはめると”A1”になります。欧州のデータバレー推進者の方々はおそらく、「○○選手にコミット」ではなく「A1にコミット」というような指示を出しているんじゃないかと思います。

もちろん、コミットの意味だけで考えれば「○○選手にコミット」という指示もありえますが、それはマンツーマンブロックと大差なく、あまり意味がないと思います。

A1にコミットしていたときに、相手がB1~C1を使ってきた(いわゆるCワイドやL)場合、それをどうするかはレシーバーも含めて次の段階の約束事だと思います(もちろん、ノーブロックで打たせないために追いかけていき、レシーバーもそれに合わせて動くわけですが)。

少なくとも、コミットしていたA1からは打たせなかった=決定率の高いところからの攻撃は封じたことで、コミットした目的は達成していたと考えるのではないでしょうか。

ちなみに、WGP予選のポーランドのように、パターンを読みきってブロード攻撃にコミットし、シャットアウトするケースもあります。しかし、もともとブロード攻撃は、コミットブロック全盛時代の70年代終わりか80年代始めぐらいに、クイックへのコミットブロックをかいくぐる手段として開発された攻撃だと理解しています。

なので、「ブロード攻撃にコミットせよ」という指示は物理的にありえないんだろうなと思います。
by rio (2009-08-22 20:51) 

rio

>moodyさん、中国も若手主体できているようですから、動揺させることができれば崩れるかもしれませんね。それにはやっぱりサーブ。

いまの日本が武器にできるのはサーブしかないですから、サーブで崩してオープン攻撃にし、3枚ブロックでしとめる男子ロシアのような(笑)バレーを見せてほしいです。

ただ…ここだけの話、私は昔からずーーーっと中国バレーのファンです。あのネット際の強さ・しぶとさと、吸い込まれるようにセッターのもとへ返っていくディグ、そこからの説得力ある速攻。たまりません。

最近の中国はそこまで完璧ではなく、無理やりなサイドアタックも目立ちますが、それでも本物の”拾ってつなぐコンビバレー”ってこれだよなーと思う場面が多々見られます。楽しみです。
by rio (2009-08-22 20:59) 

カリメロ&パタリロ

リオさん説明ありがとうございますm(__)m今日はバッチリ録画して研究します。
by カリメロ&パタリロ (2009-08-22 21:13) 

あさぎね

そうですね。
まあ、対応するしかないわけですしね。キューバあたり苦労しそうですけど。キューバが全員フローターサーブというは ちょっとひきますが。

今年のvリーグはこのニューボールが使われるのでしょうか。対応のうまい選手を選ぼうにも...。

選手の対応力には期待しますが、リーグの対応力にはあまり期待できそうに思えません。

いつも、わけのわからないキャッチコピーをつけるフジテレビですが
「日本最強世代」というのは、あながち大げさな表現とはおもえません。
180オーバーの守れるサイドアタッカーが3枚いるなんて、今までのことを思うと奇跡にちかいことですから。ここに大山・有田選手あたりがくわわると...。少しワクワクです。守れるサイドアタッカーが3枚いることにより いろいろなバリエーションがうまれそうです。

セッターに関しては「セッター竹下」はあくまでも暫定的な処置。
おそらく、真鍋監督の構想としては「横山・富永」だと思います。竹下選手はあくまでもコーチ件ピンチセッターでしょう。横山選手(チームに帯同しているみたいですね)の怪我、パイオニアのチーム事情(富永選手)、河合選手は理由はわかりませんがおそらく真鍋監督の構想(ロンドンを見据えた)から外れたのでしょう。

今の段階では「横山・富永---竹下」こんな感じに考えているのではないでしょうか。ロンドンで竹下が正セッターなんてありえないことです。
本格的な始動は来年から、そう思って(でも、ちょっといらいらしながら)見ています。

それだけにロンドンにむけ、バレー界全体できっちりと対応してもらいたいものですです。


リベロにかんしては伊野選手あたりが あっさりと抜いてくれるだろうとあまり気にしません。
by あさぎね (2009-08-22 22:01) 

to

rioさん、こんばんは。

ブロッカーが相手スパイカーのA1クイックにコミットしていたとして、相手がB1クイックに入ってきてトスが上がる前に相手スパイカーの動きにブロッカーが追従していきブロックする場合、これは既に相手を読んでいるのでリードブロックなのでしょうか、それともコミットブロックなのでしょうか?。

以下は日本バレーボール協会がホームページに掲載しているバレーボール用語の記事です。rioさんの言うことを理解すると、やっぱり日本は欧州に比べてブロックの理解が遅れているんですね。協会がこんな記事を出すから、川合さんがバンチリードの説明を間違ってしまうんでしょうか?(笑)。

【コミットブロック】
バスケットのマンツーマンディフェンスのように、トスの上がる方向、種類を見抜く前に、ブロッカーが攻撃に入ってくる相手アタッカーの動きに合わせて移動(対応)しジャンプするブロッキングシステム。セット終盤等では、主力アッタッカーにトスが集中する場面が多くなり、そうした際に的を絞ったブロックを仕掛けるのに適している。鮮やかなシャットアウトを取れる反面、攻撃に対する読みがはずれると、ノーブロックや一枚ブロックになる危険性がある。

【リードブロック】
ブロッカーが相手セッターの上げたトスの方向、種類(攻撃の種類)を見抜いてから、その方向(攻撃)に移動(対応)しジャンプするブロッキングシステム。相手アタッカーの動きに応じてジャンプするブロックに比べ、ほんのわずかなタイミングの遅れはあるが、ノーブロックや一枚ブロックになる確率が少なく、ワンタッチを取って、味方の攻撃に持ち込める確率が高くなる利点がある。身長の高い選手でなければ、このブロックは難しい。

by to (2009-08-23 01:18) 

rio

>あさぎねさん、Vリーグもさすがに新ボールを使うでしょうね。そもそも、北京五輪で新ボールが採用されたのに、Vリーグが旧ボールで行われたこと自体がどうなの?って感じでしたから。まあ、北京での採用が突然(計画前倒し)だった事情はあると思いますが。

私もいまの全日本のアタッカー陣は相当いいと思います。新人セッターを育てるのはいまが最適なんですが…まあ仕方ないですね。せめてグラチャンでは、竹下一点張りではない運営を見せてほしいと思ってます。
by rio (2009-08-23 03:16) 

rio

>toさん、素人の私に、用語についてのJVAの公式見解をどうこう言う資格はありません。

ただ、バンチとスプレッド、リードとコミット、マンツーマンとゾーンというブロックの分類を意識して用語解説を読むと、(正誤は別として)混乱しますね。
コミットのところに「攻撃に対する読み」なんて表現が使われたりして、それだとリードとどう違うの?とか。リードブロックの利点も、ワンタッチを取る確率は副次的な効果で、クイックを封じることがメインなんじゃないのかなと感じます。

ちなみに、こうしたブロックの分類はあくまで、事前に決めておく約束事を指すと理解しています。約束事を実行した結果、異なる局面が表れ、それに対応した場合を「コミットかリードか」と分類することには意味がないと思います。

>ブロッカーが相手スパイカーのA1クイックにコミットしていたとして、相手がB1クイックに入ってきてトスが上がる前に相手スパイカーの動きにブロッカーが追従していきブロックする場合

これは↑ちょっとイメージしづらいですね。相手アタッカーがB1の位置に来ているということは、たいていの場合ブロード攻撃なわけで、それだとトスはすでに上がってないとおかしいですから。

なので、もっと一般化してしまいますが、ブロックの分類にはもうひとつguess blockってやつがあるそうです。

データの裏づけとは関係なく、セッターがトスを出す前に、アタッカーの動きで判断して跳びに行くブロックです。

跳びに行くための唯一の根拠となっているのは、ブロッカー自身の「打つと思った」という印象です。なので「なんとなくそう思う」という意味を指すguessが使われていて、ちょっとレベルが低いプレーだとされています。

たとえば、コミットブロックの指示が出ている場合、レシーバーはそれに合わせて守備位置を決めていますよね。なのにブロッカーがゲスブロックを行ってしまうと、ブロックとレシーブの連携が一気に崩れてしまいます。

ちょっとレベルが低いプレーだと書きましたが、08年までの全日本女子はほとんどguess blockでした。木村が、真鍋監督にバンチ・リードをステップの段階から教わるまでは「勘で跳んでいた」と言ってたそうですが、それぐらいの低レベルだったようです。

22日の中国戦では、ブロッカーがレフトに走ったところ、逆をつかれてライトにふられ、ノーブロックになったシーンがありましたよね。川合がまたテキトーなことを言ってましたが、トスの方向を見極めて止めにいくread blockをしていたならちょっと考えにくいプレー。やっぱりまだguess blockなんだなということがバレた瞬間でした。
by rio (2009-08-23 03:57) 

kaz10000

こんにちは。
rioさんのリードブロックの解釈に誤解があるようなので、トラックバックを入れさせていただきます。
リードを日本語訳して「読み(=予測)」と解釈することから生まれる誤解でして、「読み(=見る)」と思えば納得がいくかと思います。

見て動かなくてはいけない分、反応には無駄な時間が取れず難しい。
そのかわりきちんと反応できれば全てのトスに対応できるのがリードブロック。
コミットのように空中でブロック姿勢が完成することは難しくなるけれども、全ての攻撃にワンタッチを取れれば、そこからカウンターで仕掛けられる可能性が高まります。

外国から入ってきた概念は、変に日本語訳して理解しようとするよりも、単語をそのまま見ていったほうがよろしいかと思います。
by kaz10000 (2009-08-25 20:19) 

rio

>kaz10000さん、ご指摘の件ですが、私はどこかでリードブロックを「読み(=予測)」と解釈した書き方をしましたでしょうか?

kaz10000さんのコメントのすぐ上の私のコメントでも、「トスの方向を見極めて止めにいくread block」と書いておりますし、そのように理解しております。それと区別するためにguess blockという言葉も使っております。

どこかで書き間違えている箇所がありましたら、訂正しますので教えてください。

by rio (2009-08-25 21:15) 

kaz10000

レスありがとうございます。

質問の件ですが、カリメロ&パタリロさんへのレスで

>バンチは「束」で、リードは「読む」ですね。

とあり、さらに

>相手の動きを読んでブロックに跳ぶのがリードブロックシステムです。

>※「動き」とぼかしたのは、セッターを動きを読むのか、セットアップの瞬間にトスの行き先を読むのかなど、どの時点を「読む」のかがはっきりしない

とおっしゃっていたり、moodyさんへのレスでも

>一言、「バンチは”束”、リードは”読み”という意味です」と言えば、かなり分かりやすくなるのになあと歯がゆく思ってます。

と川合解説者のコメントへの意見を書かれていたりする部分で誤解があるのかなぁ…と感じました。
ここで反射的にコメントを入れさせていただいたのですが、自分の上のコメントの次の部分を読んでもやはり同じように感じました。

>コミットのところに「攻撃に対する読み」なんて表現が使われたりして、それだとリードとどう違うの?とか。

toさんが引用されている日本バレーボール協会の見解というのは、川合解説者の勘違いを指摘する根拠になる、よく言葉が選ばれた文章だと感じます。
by kaz10000 (2009-08-26 03:56) 

kaz10000

p.s トラックバックを入れさせていただくと書きましたが、どうも自分が使っているSPORAはトラックバックに失敗することが多く、うまく入らなかったようです。
「ベリーロール」は関連リンクが無いとトラックバック入らないのでしたっけ?
該当ページの直リンクをこのコメントの名前のところに入れておきます。
by kaz10000 (2009-08-26 04:01) 

rio

>kaz10000さん、引用されたところをもう一度読み返しましたが、やっぱり間違っているようには思えません。kaz10000さんご自身が「読み(読む)=予測・推測」というふうに自動的に置き換えてしまっているのではないでしょうか?

日本語の「読み」には予測・推測の意味が含まれるのでたしかにややこしいですが、私は英語のread blockに基づいて「読み(読む)」という言葉を使い、それ以外をguess blockとして区別しています。何年か前にT.wさんのブログの記事を拝読して勉強し、それ以来、そのように使い分けています。

なお、「動きとぼかしたのは~」と書いた部分については、area71さんが書かれた最近のブロックについての記事にも、

>ボールがリリースされるまで、動いてはならないのが、リードブロックだ、
>という考え方が広まってしまっていて、
>その前に動くのはリードではなくなると考える指導者や選手がいます。

と書かれています。

何が正しいのかはともかく、そのように見解が分かれることでもあるので、素人の私としては確定的な表現を避けて「相手の動きを読んで」という表現を選び、※で注釈をつけた次第です。

TBについてですが、言及リンクというものが無ければTBできないようになっています。これを解除すると膨大な数のスパムTBがきてしまいますので、悪しからずご了承ください。
by rio (2009-08-26 23:23) 

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