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WGP決勝・中国戦 相手のサーブレシーブがよかったから負けました。 [バレーボール]

「相手のサーブレシーブがよかったから負けました」ってのは私のコメントではなく、試合後の真鍋監督のコメント(FIVBのHPより)です。どういう文脈で言ったのかわかりませんが、ここだけ取り出すと、完全に開き直った感じに聞こえますねー。反省でもなんでもなく、ただの”評論”。代表監督がそんな他人事で大丈夫なんでしょうか。

まあ、監督・コーチの立場で今日の敗戦にコメントしづらいことは容易に想像できます。こんな漠然とした負け方をしたら、そりゃーうかつにコメントできませんわな。

日本の動きは悪くなかったですし(良いわけでもなかったのですが)、竹下のトスワークも悪くなかったです。要所でのミスが出たのは痛かったですが、中国もありえないミスをぼろぼろ出してました。どう見積もっても、今日の中国は日本にストレートで完勝するような出来ではなかったと思います。

なのに。それも、ほぼずっとリードされ続けたまんまのみごとな負けっぷり。なぜなんでしょうねえ。

たとえば、試合中に解説・川合が何度も指摘していましたが、サーブが途中からリベロ・チョウショウのところばかりに集まってしまったり。欧州遠征での対戦を見ていないのでなんとも言えませんが、そこで勝利した結果、サーブでリベロを崩せるという結論にでもなってたのでしょうか???センター・マユンブンのブロード攻撃を封じたいならサーブで前衛を狙ってみるとか、なんでそういうことにならなかったのか。なんだかもう謎だらけです。

第2セットからローテを3つまわして坂下サーブからにしましたが、こんなの苦肉の策に過ぎません。坂下のサーブで崩れたときでも、中国は前衛・竹下のところからきっちり打ってきていました。中国でなくても普通はそうするでしょう。そもそも、竹下→木村と続くサーブ順はかなりいいはずです。あるいは、ローテを一つまわして木村から始めるこれまでの方法でもいいはず。

なんで中国相手に竹下が前衛レフトからスタートなんでしょうか。モトコさんリポートいわく、「監督はぎりぎりまでローテを何度も紙に書いて迷っていた」そうですが、そこ、迷うところ???まさか真鍋監督、采配に自信が持てずに数字に逃げた…ってことはないですよね???なんだかもう、げんなりです。

その結果、中国のアタッカー陣の成績がこちら↓

        決定    ミス   本数
インナ     10     1     19
セツメイ    10     2     21
リエン      11     2     30
オウイメイ    8     6     23
マユンブン     8     0     11


なんかセッターが指折り数えながら上げてるんじゃないかと思うぐらいに決定本数がそろう。これが中国の伝統的な戦略です。共産主義ですから仕事はみんなで分担しましょうということ…ではなく(当たり前)、ブロックの的をしぼらせないためですね。中国がこんなふうに、5人にまんべんなくトスを散らしてくるチームだということは四千年前からわかってるはず。竹下を前衛レフトから始めたら、それこそ中国の思うツボじゃないですか。

日本がこの3ヶ月間でやってきたことをきっちり出しつつ、まずは不調のオウイメイを全力でつぶしにいく。なんでそういう確信をもった試合運びができなかったのか、ちょっと納得できずにだんだん腹が立ってきました。

結局、通用したのは、サーブで崩してオープントスになったところを3枚で止めに行く作戦だけ。あとは中国の攻撃にどう対処すべきかの意思統一がないまま、ブロッカーもレシーバーも右往左往しているだけに見えました。戦略性のなさがこういうときに如実に出るんですよねえ(哀)。だから中国にずっと勝てないのです。

もう一つ、中国といえば、守備の際にネット際に選手が密集するのが伝統です。アタックラインより後ろはほぼがら空きで、ブロッカーがワンタッチでがんばり、こぼれ球を拾ってクイックするというパターン。フェイントなんて中国が相当不調なときにしか効きません。

これも中田姐さんがロス五輪で中国に負けた以前のはるか昔からわかっている戦術なのに、なんで安易にフェイントをしまくったんでしょうか。また、そうやってフェイントに逃げる選手たちに、なんで誰も適確な指示を出さなかった(ように見えた)んでしょうか。

今日の試合に関しては、↑この安易なフェイントが調子が良かったとは決して言えない中国を助けてしまっていたと思います。ネット際に自信を持っている中国にとっては、安易なフェイント=自分たちがうまく行っていることの証明ですからねー。それを拾ってクイックを決めた日には楽勝♪ぐらいに思ってしまったことでしょう。

昨日のオランダ戦とはまったく逆で、今日は日本の…というより、監督・スタッフ陣の無策による自滅。選手はフラストレーションたまりまくりなんじゃないかと心配です。いやその前に、私がフラストレーションたまりまくりです。


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古都の侍

こんばんは。

いや、全くその通りだと思います。何と言うか、内容で勝って試合に負けたというか・・・
第2セットの竹下前衛レフトって言うのは、腰を抜かしました。王一梅は竹下で充分対応出来る、と踏んだのでしょうか?謎が謎を呼び、不眠症になりそうです。

ある意味では、この4試合の中でもっともいい内容の試合だったと思うんですよね。竹下にしてはクイックを使ってましたし。アタッカー各位も頑張っていたと思うんですよねぇ・・・

やっぱり、敗因は采配(ベンチ力)が一番かと。
第3セットは井上→庄司が正解だったかと言うとNOだと思います。あそこは、木村か栗原に代えて狩野INではなかったでしょうかねぇ。
それに加えて、まさかの谷口誤射。思わず、脳天から足先までが“瞬冷”になってしまいました。体に悪すぎです。

ただ、王一梅をはあえて潰さなかったのではないのかなぁと。代わって入ってくるだろう、楚金玲や趙燕尼に比べれば王一梅が出ていてくれた方が“楽”だったのかもしれません。
やっぱり、前衛を狙ってMBを封じにかかるのが一番よかった手ではないかなぁと。そこをチームとして徹底して行ったら、別の結果が見えていた気がします。

佐野は・・・(以下省略)


by 古都の侍 (2009-08-23 01:16) 

o-kun

こんばんは。
今晩は休みだったのでTV観戦しました。
中国とやるとき(やって負けるとき)ってこんなんですね。
日本もある程度力を見せることができるのですが、終わってみると完敗。
競馬で言うと、一見接戦に見える首差というのが、実はどこまで走ってもこの差は詰まらないだろう、みたいな負け方です。ヨーロッパチームやブラジルに負けるときは処刑みたいに完膚なきまでに叩きのめされるけど、中国の場合はこんな感じです。

どうしても納得できないのが、竹下はなんであんなに坂下を使うんでしょうか?坂下があたっている?からといって、あんなに上げてはどっかで必ず息切れするでしょう。3セットで終わったのに実際に息切れしていたように見えました。もう一つ相変わらずなのが、誰か決めたら(決めなくてもですが)必ずそこを連続して使いますよね。今日の荒木がそれだったように思います。実況が「今日の竹下は荒木を使ってます」って、そんなのが実況にわかるようなトスでいいのかな?といつも思います。

坂下はアジアのチームには通用するのかな、と思いました。もしかしたら中国がそこまで坂下を気にしていなかったのかもしれないですが。坂下はブラジル、欧州系には通用しないと思います。もう一つ。今日の日本のサーブレシーブが50%前後だったようですが、これも坂下が入って一人レシーバーが欠けることが、かなり影響しているように思いました。日本のバレーを考えればやっぱり先発は常に狩野であるべきかと思います。

中国はアテネの頃のチームには当然ですが程遠い出来と思いますが、速攻というのは中国のクイック(ファーストテンポアタック、というのですか?)をいうんだな、と改めて思いました。日本のディフェンス体制(ブロック、レシーブ体系)が整う前にきちんと打ち込んでましたよね。それこそが本当の速攻だと思います。日本も「速さ」を問うのであれば、ディグからのスピードもきちんと考えるべき(計測すべき)かと思います。

ブロックを1枚にしたらアタッカーは負けてはいけない、というのはわかるのですけど、どこか納得しきれないのがあります。今日も1枚に捕まっている画を見ると低くて伸びのないトスが見えました。低くてもせめてもう少し伸びのあるトスだったらなんとかなると思うのですが…。竹下の運動能力は素晴らしいと思うのですが、もう少し高いところでのトスを意識してくれれば(なんかできるような気はするんですが、幻想でしょうか??)、また上記したような坂下Onlyというようなトス回しがなくなってくれればなぁ、、、と思います。

長くて済みません。後一人。
濱口さん。せっかくピンチレシーバーで出してもらえるチャンスをもっと活かして、徐々にでもいいので、もっとずうずうしくなって、自分がリベロになった気になって、日本のディフェンスを指揮することを意識してプレーしてほしいです。まぁ自チームでもそういう感じではないので難しいでしょうけど、、自分がディフェンスの司令塔になるんだ、という気になってコートに入ってきてほしく思います。

ブラジル戦。
最低でも1セット取ってくれることを期待します。
by o-kun (2009-08-23 01:42) 

moody

こんにちは

 レセプションが乱れない相手に対してどうするかというrioさんの前回の感想文が早くも当たってしまう結果となりました。
 せめて、サーブで崩せなかったからとか言い方を変えて、敗因は自チームに見つけてほしい。ベンチワークいかんでは、もう少し見応えのある試合になったかもしれませんね。
 
 前回記事のレスで毎度恐縮なんですが、rioさんが中国チームが好きなのは分かる気がします。 アジアの守備力・緻密さと欧米の高さや破壊力、両方のいいとこどりのチームですよね。
 今日の中国は従来に比べか-なーり粗かったですが、それでも真鍋監督の言うように大崩れはしませんでした。かつ、ラリー中でも流れるようなセンター攻撃。いいお手本になると思います。

 アナが相変わらず「日本のブロックシステムはァァァァ」とか、「バンチリード炸裂ゥゥゥ!!」とうるさいので逆に気になるのですが、日本のブロックはまだバンチ「ゲス」ブロックですよね。
 中国のセンターにつられて飛んだ木村が邪魔で荒木がサイドに移動できず、ノーマークでサイドから打たれた場面が象徴的でした。ノーマークではないにしろ、つられたサイドブロッカーが邪魔でセンターブロッカーが動けない・遅れるっていうシーンは数本あったと記憶しています。

 また、ラリー中のブロックは、最初っから竹下が参加しない場合が多く見られますよね。残り2枚で9mをカバーしなければならず、その結果ブロックはばらばら、動きっぱなしの選手はラリー後半バテるっていうパターン。
 なんでこんなにでっかい欠陥をほっとくんだろうなあとつくづく思いました。「ナチスの科学力はァァァァ、世界一ィィィィ(←わからなかったらスミマセン)」ってのと盲目具合はかぶるような(笑)

 リードブロックなんて一朝一夕にできるもんじゃないですから、少しずつチームとしてスキルをあげていってほしいですね(竹下じゃないセッターで)。

 あと、日本のブロードはよく1枚で止められますが、日本はブロードを止められないですよね。この辺は個人技レベルの話だと思うので、横移動のスピードアップをがんばってほしいです。

 最後に、今日の試合はチャンスボールの返球の差が如実に出てましたよね。このブログでも皆さん指摘なさっていますが、日本はチャンスボールを適当に返しているようにしか見えません。かたや中国はたかーく上げたり人のいないところに返したり、打たせたくない人に取らせたり工夫していました。

追伸:「地球ナンバーワンリベロ(でもオーバーすると死んじゃう)」佐野は相変わらずでしたね。イライラを通り越して呆れました。
どこぞの研究機関が、オーバーパスすると死んじゃう病に効く抗生物質を開発してほしいです。

by moody (2009-08-23 03:10) 

Taa

こんばんは。

中国とはほんといつも同じような試合運びになってしまいますね。サイドから小気味良く打たれ、センターからも小気味良く打たれ…。サーブで崩されるのも相変わらずで…。ただ今日の試合では、坂下選手が意外とブロックに掛らなかったのはある意味収穫だと思いました。彼女が入ることでサーブレシーブが崩されるという指摘も有りますが、フローター主体の相手なので何とか栗原・木村・佐野選手の3人で頑張って貰いたいですね。それにしても坂下選手は、昔のキューバの選手のような速くて重くて変化するサーブを打ちますね。スパイクに関しては、スウィングも結構速いですが助走も速いですね。レシーブは、この大会期間中に大分上手くなったんじゃないですかね?自信を付けることで攻撃面でももっと伸びて欲しいし、そうなれば日本にとっては間違いなく良い戦力になると思います。ただ今日のように昔の男子の中垣内選手のような使い方が良いとは思えませんが。

それと
>中途半端に170センチ前後あって動きの悪いセッター…
>ブラジルのフォフォンのことでしょうか(笑)。

いやあこれは、日本のセッターが頭に浮んでました。例えば橋本選手あたりなんですが。彼女の場合とても強気なセッターだとは思うんですが、返球が前後左右にブレてしまうと、ちょっと苦しいかなと。ネット上のボールに対しては竹下選手よりトスに出来る確率高いとは思いますが。自分の体をコントロール出来ずにネットタッチしてしまったりって場面を何度か見たものですから…。

>状況判断が遅いんじゃないでしょうか。
>最初の一歩が遅れてしまってドタバタするということなんじゃないかと。
>ブロックの横移動なんて特にそうですよね。

これはほんとそう。日本の選手は状況判断とその前の予測力も良くないです。フェイントに弱いのはその現れですよね。フェイントするのもあまり上手くないですが…。これって結局同じことなのか。

まあ何れにせよ、最終日のブラジル戦面白い試合が観たいですね!
by Taa (2009-08-23 03:52) 

みゆ

RIOさん、こんばんは。

>「相手のサーブレシーブがよかったから負けました」ですか。。。
じゃあ、今夜の日本選手はサーブの居残り練習させられちゃったんでしょうか(妄想)。

「サーブレシーブ至上主義」なら、なぜ日本は狩野ではなく坂下をスタメン起用するのでしょうか。キャッチに参加できない坂下が入ることで木村や栗原の負担が増大し、今日は明らかに彼女たちのパフォーマンスが落ちていたと思います。オランダ戦のようにそれを補って余りある活躍があれば別なのですが・・・(たらればになっちゃいますかね)。
テレビでは坂下の決定率は悪くないみたいなことを言ってましたが(45%くらいでしたっけ?)、キャッチが免除なら当然求められるレベルだし、彼女だけが活躍してもチームとしてのパフォーマンスが下がるなら意味がないと思います。特に木村は出ずっぱりだし、ファイナルラウンドの連戦で疲れもあるのかもしれませんが・・・。
やはりRIOさんが仰っているように、狩野スタメンで経験を積ませ、流れを変えたいときにスーパーサブとして坂下を投入するほうがよいのでは、と思います。

あと、濱口が投入されるときはいつも栗原と交代ですよね。これもなぜ坂下とではないのでしょうか?バックアタックが打てるのは栗原も同じなのに(かつ栗原ならキャッチもできるのに)、坂下の攻撃力を優先してるのですか?ローテやレシーブフォーメーションの兼ね合いなのでしょうか。
よくわからないのでご意見が伺えると嬉しいです。
by みゆ (2009-08-23 04:03) 

てつ

いつも記事ありがとうございます。
戦術のことなど全く明るくない自分にとって、
いつもいい刺激になっています。
実況は「バンチ」などと、さも新兵器のように言っていますが、
オープン攻撃以外には、対応できていない様子が、
TVからもよくわかります。
一視聴者としてあれこれ言うのはたやすいことなので、
偉そうなことは言えませんが、
日本の策はそれほどしかないのでしょうか?


by てつ (2009-08-23 06:18) 

456

こんにちハ

たとえばこの日の中国のようにトスを散らすチームにこそリードブロックが機能するはずなのに(←厳密にゆうと違うけど)、放送中に眞鍋さんも言ってたみたいになかばコミットで対応してましたね。
それを森も川合も「相手スパイカーの打数がどーの決定率がどーの」とコミットだから止めらんない理由を使ってバンチリードで止めらんない説明にすり替えてました。
今大会の放送を見たのは中国戦がはじめてだったんですが違和感バリバリでした。

間違えました。
はじめて見たのはその日の露独戦でした。
昼と夜の解説を入れ換えてくれへんかなぁ。
by 456 (2009-08-23 08:38) 

めぐ

rioさんこんにちは。
昨日の試合は、本当にがっかりでした。特にベンチミス。この大会2回目ですよ。

竹下前衛レフトからのスタートは全くといって意味がわかりません。たとえマッチアップがあったとしてもです。もう少しおおきいセッターだったら、その方法もありだとは思いますよ。でも、完全にブロックの穴になるとわかりきっているのに、竹下セッターの場合に関しては絶対にやっちゃいけない戦法だと思います。

坂下が出ると、竹下のトスは本当に坂下onlyと言ってもよいくらいになりますね。栗原と木村の存在感が薄っ。

オランダ戦の解説のことにみなさん触れてますが、私は中田さんの「オランダはバンチリードですかね」という発言は、「視聴者に向けてバンチリードを説明しろよ、川合!」という意味で振ったのを、川合が拾わなかった、拾えなかっただけかと思いましたが、どうなのでしょうか?いくらなんでも、バンチリードを知らないということはないと思いたいのですが。

あと、アナウンサーは3枚ブロックをバンチリードと思っているみたいですね。
by めぐ (2009-08-23 10:55) 

to

rioさん、こんにちは。

私もrioさんと同意見でオウイメイつぶししか勝つ目はなかったと思います。

1セット目であんなに息たえだえなら、アタックなんか打たずに全てのボールをオウイメイに捕らせる様にすれば、中国の中で勝手に乱れてくれたのではないかとも思えます。

サーブでセンター攻撃を抑えることが出来ない状況の中、ブロックが全くの無策&無反応で、良いように決められていましたよね。恐らく、全日本のブロッカーは、「バンチリード」の暗示に掛かって、「トスが上がるまで動いちゃいけない」って思っていたんじゃないでしょうか(笑)。

マユンブンのブロードに本気でリードブロックをしている場面があって、トスが上がったタイミングで中央からブロッカーが移動していくんですが、追いつくはずもなく...(哀)。

あれだけ速い攻撃だと、アタッカーを見ていかないと触ることすら出来ないですよね。

バンチリードって、中央に人が寄るのでサイド攻撃へのブロッカーの移動距離は大きくなりますよね。男子ほどブロッカーの移動速度があればセンター攻撃に対応しながら、平行の速いサイド攻撃に対応することも可能だと思うんですが、身体能力的に女子はブロッカーの移動速度が遅いのに、男女でボールの速度って差が少ないので、非常に難しいシステムだと思うんです。

そういう背景があって、女子は各国とも少しでもサイド攻撃に到達できる様にミドルブロッカーに190cm超えの長身選手を配している訳で、リードブロックは日本にとって必ずしも有利なシステムではなく、ブロッカーの移動速度を他国よりも速くしていく必要があります。

色々考えていくと、対戦する相手に応じてブロックの色々な約束事やシステムを組合せていくことが大事で、それを選手たちに浸透させていく、あぁ~、時間の掛かる作業だ。

ブラジルに対しては予選で全く機能しなかったブロックシステム、何か見せてくれるでしょうか?。それとも超スーパーサーブの連発を狙うんでしょうか?。今日ロシアが負けてブラジルの優勝が決まっちゃえば1セットくらいは取らせてくれますかね。

by to (2009-08-23 10:55) 

ミウミウ

rioさん、こんにちわ。
欠かさず読んでおりましたが、久しぶりにお邪魔します。

オランダ戦で浮かれてしまい(バカ)、中国戦、朝10時から当日券に並んで、コートエンドアリーナで観戦して参りました・・・。

会場観戦には解説が無いので、自分の目と頭だけで見る訳ですが・・・。感想は、レフトオープン以外のブロックが、全然対応できていない!!バラバラ、モタモタ、ワラワラ。そして竹下のトスまわし、相手に読まれ過ぎ・・・。(ライト坂下に1本素晴しいのがありましたが)アタッカーが不憫です・・・

試合後はどんよりとしたストレス感で帰宅しましたが、その前の2試合が面白かったんで、まぁいいか・・・と(苦笑)







by ミウミウ (2009-08-23 11:35) 

hat

ご無沙汰しております。
今日会場に見にいきます。3階席からどれくらい見えるのか、どきどきです。(双眼鏡持ちました(笑))(地上波録画もセットして)

WGPの記事とコメント、全部拝読しております。
TVや新聞のバレーの解説は、うらおもて、って感じで、ツッコミ不足だと思ってます。
(例えば中国戦で中国のサーブレシーブが良かったのは、日本選手が中国リベロ狙い?してたから当然ですよね。もしあれがベンチ指示だとしたら、中国が良かったのではなくて、ベンチがアホだから、だと思います。)

rio様や常連さんの意見を読んでいると、突っ込んだ見方ができるので、非常にありがたく思ってます。
だって、もしTVだけしか知らなかったら、「相手国の高い壁に負けている」「最強セッターのトスを決めれないアタッカーが悪い」等々、思いこんでいたことでしょう。
by hat (2009-08-23 11:43) 

rio

>古都の侍さん、内容も完全に負けていたと思います…。

竹下が前衛レフトスタートで、しかもしばしば”ブロック免除”してましたよね。そのせいでほかのブロッカー・レシーバーの負担は増大。

竹下がブロックに跳ぶとそこを狙われますし、跳ばないとライト側ブロッカーがコートを3分の2ぐらい走らなければいけなくて、相手セッターにしてみると攻めやすいことこの上なしですね。

まさかの谷口誤射にいたっては、もううんざりしました。なんであんなミスが起きるんでしょうか。ほぼ毎回リリーフで出ている岡野がスタンバイしてなかったことは考えにくいですよね。監督が選手交代のチャイムを鳴らしてから交代がスタートするわけですから、真鍋監督がローテを間違っていたとしか思えません。ぬるすぎ。。。

居残り1時間サーブレシーブもいいですが、真鍋監督はその間、「反省」という文字を筆で半紙に書き続けてほしいです。
by rio (2009-08-23 12:18) 

rio

>o-kunさん、競馬のたとえ、非常によくわかります(笑)。結局、漠然と走っていてゴール前の直線で”たれる”ってやつなんでしょうね。

坂下の”竹下専用機”っぷりが顕著になってきましたね。中国戦では、日本の全アタック数の4割が坂下。1試合で45本ですから、初代表の坂下が第3セット後半でばててしまったとしても仕方ありません。

荒木を使ったことについては、オランダ戦の荒木交代に竹下が責任を感じていたのではないでしょうか。解説は「荒木のクイックの入りが遅い」と言ってましたが、それはいまに始まったことではありません(しかも速くなったほう)。

竹下がアタッカーをうまく使えないと、セッターの交代要員がいないもんだから、アタッカーが代えられてしまうんですよね。特に荒木は主将ですから、交代に懲罰的な意味合いがからんでチームのムードが怪しくなったんじゃないでしょうか。そこで中国戦では、できるだけ荒木に上げるようにしたというところかなと。まあそれでも14本ですが。。。

坂下の真価が問われるのはこれからですね。いまの状況からいくとアジアチームキラーとして使えそうですが、各国ともこの大会で集めたデータをこれから分析して対策を立てるわけですから。2年目のジンクス、あるいは2対回目のジンクスというようなものがきっと来ると思います。そこをどうやって超えてくるのか、注目です。

中国のセッターの前でのクイック、ほんと説得力ありますよね。レシーブからのテンポがリズミカルで、アタッカーに無駄な動きが一切なく、一直線に床に叩きつける。相手の戦意を喪失させるクイックだと思います。

日本が1枚ブロックでつかまっている場合、たいていはブロックアウトを狙ってるんですよね。ただ、トスがブロックの真正面に来ているので、外側の手にあてても日本コートに返ってきてしまう場面が多かったように思います。

「アタッカーがもうちょっと待って打てば…」なんてことを川合がごにょごにょ言ってましたが、フェイント狙いならまだしも、強打だとそんなのありえないですよね。

竹下はトスが短くなる傾向がたびたび指摘されていて、負けてるときはほぼ100%、竹下のトスが伸びてないんですよね。解説・中田も放送中に指摘したりしているのに、次の試合でちょっと伸びて、その次の試合になると元通りを繰り返しています。竹下の”限界”でしょうね。

濱口については、なんでピンチレシーバー起用されているのか意味がわかりません。「日本をピンチにするレシーバー」としか思えないんですが。。。

サーブレシーブは返らないし、ディグは中途半端だし、あれなら栗原で十分。バックアタックが打てる分、栗原をいれておくべきだと思います。

モントルーかどこかその辺で書きましたが、濱口は腕を振ってボールを上げているので、ボールの変化や速度に対応できてないのではないでしょうか。VリーグレベルならあれでOKなんでしょうけど(チーム内にセッターも含めてレシーバーが多いですし)、世界には通用していないですね。

そもそも、あのカエルっぽい腰の落とし方、きっと稼動域が狭いですよね。レシーブフォームを改善しないとのびしろがないように思います。
by rio (2009-08-23 12:42) 

rio

>moodyさん、お互いイヤな予感があたってしまいましたね…。

ほんと中国バレーは欧米とアジアのいいとこどり。正確には、ソ連と日本のバレーの融合からスタートして独自の発展を遂げてますから強いですよね。郎平さんが現役のころの凄みこそありませんが、軟攻やこぼれ球の処理のうまさ、お家芸のブロードの決定率、ラリー中の目の覚めるような速攻は健在。今回、ライトに抜擢されているインナは、サーブレシーブ14本でノーミスです。

ブロックでは、ライト側がノーブロックになったあのシーン、ゲスブロックがばれた瞬間でしたね(笑)。女子でバンチ・リードを完成させたのはイタリアぐらいでしょうし、そのレベルにいくまでは何年もかかると思います。いまは仕方ないですね。

竹下の”ブロック免除”は、ほんともうカンベンしてくれって感じです。味方レフト側ブロッカーがライト側まで走ってワンタッチとれたとしても、前衛アタッカーが2枚ともライト側(しかもセンターが外側!)なので、そのあとの切り返しの攻め手がありません。

相手にしてみると、万が一ラリーが続いてもまとをしぼりやすいわけで、「竹下が跳んでも跳ばなくてもどっちでもいい」ってことなんだろうなと思います。
イラッとしますね。

日本がブロードを止められない理由について、横移動の遅さはもちろんあると思いますが、もう一つ、決勝ドイツ戦で書いた「指示」の問題があると思います。

マ・ユンブンのブロードは身長の割には高さがなく、打球の威力はスピードもそれほどではありません。どんな優秀なアタッカーにも傾向や癖がありますから、それを徹底分析して、ブロックとレシーブの連携で網にかければ、シャットアウトはできないまでも拾うことはできるはずなんですよね。

なのに、解説いわく、真鍋監督は「マ・ユンブンのブロードはブラジルでも1枚では止められない」と言ってるそうで。バカじゃないかと思います。そんな評論家ヅラしてるヒマがあったら、「Cワイドにつけ!」なんて漠然とした指示ではなく、もっと科学的・分析的な指示を出せ!って感じです。

チャンスボールの返し方の工夫はやろうと思ったその瞬間からできることですからねえ。それがチームとしてできていない=選手の意識の低さに加え、指導者層がそこまで頭がまわってないってことなんでしょうね。

なんかもう、中国戦を思い出すたびにイラッとしてしまいます。
by rio (2009-08-23 13:01) 

rio

>Taaさん、坂下のサーブの変化はなんか生き物みたいですよね(笑)

レシーブは決してうまくなったとは言えない気がしますが、手を抜かないですよね。届かなくても取りに行こうとしてますし、届いたボールについては、アンダーでもオーバーでもできるだけ丁寧に処理しようとしています。真面目でひたむきな選手なんでしょうね。

坂下がアジアのブロックになかなかつかまらないのは、スイングが速いからでしょうね。その分、手打ちになってしまって、ブロックにあたるとブロックアウトやワンタッチにならずシャットアウトされてしまうことも多々あります。その辺が今後の課題ですね。

坂下自身は「スーパーエースのような存在に」と言っているようですが、そんなところに目標を置くのではなく、レシーブやパスもきっちり練習して、オールラウンダーを目指してほしいです。

予選ではブラジル相手に戦意喪失でしたよね。今回は、せめて戦意だけは最後まで維持してほしいと思います。
by rio (2009-08-23 13:08) 

rio

>みゆさん、鋭いご指摘ありがとうございます!

そうですよね。なんで坂下→濱口の交代をしなかったんでしょうか。坂下に打数が集まっていることは明白でしたし、後衛3ローテ分を休ませる&中国のブロックのまとを隠すということで、試合運びの上で日本が先手を握るきっかけにできたかもしれないのに。

坂下が出ているときは、彼女とピンレを返ることで、本当の意味でのレシーブ強化になりますよね。真鍋監督、もはや頭の中が栗原→濱口で固定されて思考停止しているのでは。。。

セッター対角にチーム打数の4割を打たせるなんで、完全に時代遅れのバレー。真鍋監督は欧州遠征からずっと方針がぶれまくってますが、ここにきてますます、小手先の対応が増えていると思います。

今日が3ヶ月間の締めくくりになるわけですが、チームの足をいちばん引っ張ったのか監督・コーチだとならないように、なんとか見せ場を作ってほしいと思います。
by rio (2009-08-23 13:15) 

rio

>てつさん、戦術なんか明るくなくてもいいんですよ!私も、素人感覚だけを頼りに、これはいい感じ、これはヘンだ、というそれだけです。

ブロックは上達に時間がかかるプレーだと言われています。バンチ・リードブロックシステムを採用しているからといって、試合中・セット中を通じてそればっかりやっていればいいってもんでもないんですね。

状況に応じて、中央付近に集まったり、全体にばらけたり、相手のトスを読んで動いたり、データに基づいて跳ぶ位置をあらかじめ決めておいたり、時には徹底して一人のアタッカーを追いかけたり。

臨機応変に対応していかなければいけないものですが、日本はまだそのレベルに到達していません。

たとえば、中央付近に集まっている(バンチ)ことを見越した相手が、左右への速いトスを多用してきた場合、それを察知して「バンチ解除→スプレッドへ」としたほうがいいこともあります。

その辺の対応が、ベンチも選手もまだ遅いんでしょうね。これからなんだろうなと思ってます。
by rio (2009-08-23 13:21) 

rio

>456さん、まったく同感です。声を大にして言ってやってください!

バンチ・リードを採用しておきながら、あれだけクイックをいいように打たれたら意味ないですよね。そんなスカスカなんだったら、最初からセツメイのときにはコミット、マユンブンについてはマンツーマンで追いかける伝統的な戦術をとったほうがまだマシだったと思います。

バンチ・リードは一義的にセンター攻撃を抑えこむものだという理解が、少なくとも選手たちには浸透していないようですね。
by rio (2009-08-23 13:25) 

ka!

こんにちは。

観ている内に何だかよく分からなくなって、日本側を見るのをやめて中国のほうばかり見ていました。
やっぱりセッターは大きいほうが何かと便利ね~。くらいしか収穫はなかったですが(笑)

何セット目かは忘れましたが、竹下に代わって狩野がブロックで入った場面。
せっかく攻撃のチャンスがめぐってきたのに、セッター役する選手がきめられていなかったのか、もたついて失点、なんてのもありましたよね。
なんでそんなことになるのか分からなくてぽか~んとしてしまいました。
「止まる」か「止まらない」かの2択しか用意していなかったのでしょうか。
ナゾです。

by ka! (2009-08-23 13:28) 

rio

>めぐさん、あのベンチミスがなぜ起きたのか、まったくもって謎ですよね。真鍋監督、すでにパニクってるんでしょうか。。。

ローテに関しても、悩むってことはそもそも、欠陥が見えているから悩むわけですよね。それなのに坂下のサーブを選んだのは、何を根拠にしたのか。

しかも、第2セットが終盤まで競ったからという理由なんでしょうが、第3セットも同じローテ。そんなの中国が対応してくるに決まってますよね。一瞬で1-8にされてしまって、心底、バカじゃないかと思いました。

オランダ戦の中田発言、私も川合への”ふり”だと思います。なのに川合は、質問の意味さえ把握できておらず、「オランダに対してですか?」とか聞き返してますよね。もうバレータレント枠を返上して競馬だけにしぼってくれないかなあ。
by rio (2009-08-23 13:31) 

rio

>toさん、試合後のオウイメイの言い訳が笑えます。「冷静さを保つようにしていたから、疲れているように見えただけ」だそうです。

バンチは中央付近に構えるイメージですが、状況に応じて、レフト寄りにしたりライト寄りにしたり(ディディケート)と調節します。一般的にはレフト攻撃が多いので、レフト側に寄せるケースが目立ちますが、決勝でのドイツは日本のライト攻撃が多いことを見越して、ライト側に寄せていたように思います。

女子でも、イタリアは数年前からバンチ・リードを完成させてますね。左右への速いトスへの対応が遅れることが弱点ですが、それについてもデータにもとづいて最初の立ち位置を細かく調整したり、ステップの改善で横移動を早めて対応しています。

さらに、イタリアはバンチ・リード一辺倒ではなく、相手のローテや状況に応じてスプレッドを使ったり、両サイドはコミットでセンターだけがリードだったり、いろいろなシステムを使い分けているのが特徴です。

なので、バンチ・リードが女子には難しいということではなく、指導者層のアタマの問題だと思います。

さらに、日本のブロックとレシーブの連携の意識が低いことも問題だと思います。

川合が解説していましたが、たとえば木村がマユンブンの打つブロードのボールを追いかけすぎて逆に(クロスに)打たれてましたよね。これなんかもレシーブとの連携の意識があれば、ブロッカーはクロスコースをふさぐことに専念し、レシーバーはストレートコースに入るはずですよね。そうすれば上げられる確率が高まるわけで。

それをブロックだけでなんとかしようとしてボールを追いかけ、空中で手を左に振ってしまったせいでクロスを抜かれる。そうするとレシーバーも逆をつかれるわけで、ボールに触ることもできないという結果になってしまうんですよね。

↑これはブロックシステムだけの問題ではなく、守備戦略、ひいては意識の問題ですよね。コート内でそこを仕切るのが佐野の役割。たとえば、「マユンブンのブロードのストレートコースは私があげるから、木村はクロスをきっちりふさげ」と一言いえばいいわけですね。

なのに、佐野がそれをまったくしていない(としか思えない)ので、いつまでたってもブロックとレシーブの連携が構築されず、せっかく採用したバンチ・リードシステムも、いまのところオープントスを3枚で止めに行くだけの使われ方しかしてないんだろうなと。

ブラジル戦、戦う姿勢だけは見せてほしいですね。
by rio (2009-08-23 13:50) 

rio

>ミウミウさん、お疲れ様でございますm(_ _)m

スポーツ観戦で「どんよりしたストレス感」がお土産についてくるなんて…お聞きしただけでも胸がつぶれる思いです。いつの日か真鍋監督に会うチャンスがあれば、無言で1時間ほどお仕置きしておきたいと思います。

by rio (2009-08-23 13:54) 

rio

>hatさん、いまごろはちょうと観戦中ですね。

主要なテレビや新聞のスポーツ報道部署で、単独のバレー担当を置いているところはないはずなんですね。野球、サッカー、大相撲なんかはあるはずですが。

なので、バレー記事を書いている記者も、多くは仕事だからやっている状態。ほかの競技とのかけもちなのでバレーだけを深く研究する時間もないでしょうし、JVA関係者が言ったままを書いてしまうのは仕方ないですね。

読売新聞なんかは、内容(のまずさ)はともかく、署名入りでつっこんだ戦評を書こうとしているフシがうかがえます。ただ、今年開かれるグラチャンは日テレ系列ですから、そこでどうなるかが見ものです。
by rio (2009-08-23 14:00) 

rio

>ka!さん、狩野のワンブロの場面、ありえなかったですねえ。。。

あの凍りつき具合を見ると、おそらくほかの選手たちは、セッターが1stを触ったときと同じく、センター(荒木)が上げるもんだと思ってたんでしょうね。でも荒木はクイックに開こうとしていて、あれ?って感じで慌ててボールに飛び込んでました。

柳本時代なら、ワンブロのときのチャンスボールは木村か高橋が上げることになってましたよね。荒木にはまだそのイメージが残ってたんでしょうか。

この辺り、普段からどんな練習してんだよ!と思われても仕方ないですよね。居残りサーブレシーブの説得力がますます薄れます。

真鍋監督、足元が全然固められてないんじゃないでしょうか。
by rio (2009-08-23 14:05) 

moody

こんにちは

 このブログは皆様のコメントや、その返信まで含めて大変面白いです。何より勉強になりますし。
 バレーに対する情熱が感じられる熱いコメントを読むのが楽しくて、毎日楽しみにしていました。でも大会は今日で最終日なんですね。
 普段の記事も拝読しておりますが、カキコミたくてうずうずするのはやっぱりバレーの話題のときが多くて(スミマセン)、せっかく盛り上がってきたのに勿体無いなあと思います。


 ブロード攻撃についてですが、オランダが日本のブロードをほぼ完璧にマークしてましたよね。レフトブロッカーはブロードにコミット(マンツーマン?)してたように思いました。

 日本も柔軟にそういうことすりゃいいのにと思いますが、ひとつのことを身に着けるにはとにかく徹底してそれを行う必要があるのはわかりますので、とにかく今はバンチリードってことなのかなと思います
 でもじゃあ1秒でもを惜しんで、竹下をはずしてオリンピック予想メンバーでバンチリードの完成を目指すべきでは・・・なんてやっぱり納得できなかったり(笑)

 結局いつも、男子は植田監督しっかりしろ、女子は竹下・佐野いい加減にしろってことに落ち着くんですよね


 あと質問です。場合によるでしょうが、1枚ブロックのとき、クロスをブロックで、ストレートをレシーブでカバーっていうのが主流なのですか?
 私が現役のときは逆でした。ストレートをブロックで締め、クロスをレシーブするようにしてました。ブロックのない状態でストレート打たれるとレシーブが難しいし、何より半端なく恐ろしい(笑)クロスのほうがスパイクの距離も長いので、レシーブする時間がコンマ数秒でも稼げるという面もあります。
 自分のチームはすっっっっごく弱かったので、私の体験は当てにならないと思いますが、よろしければご意見聞かせてください。


 今日のブラジル戦ですが、フジは3-0でサクッと負けると踏んで1時間半しか枠を取ってませんね。まあ仕方ないけど、最終戦なんで気合入れて見ます。フジめ!

by moody (2009-08-23 16:38) 

o-kun

こんにちは。

競馬の例え、わかっていただけてうれしいです(笑)。もう一つ例を言えば、テニスの試合で一番楽なのが、ワンブレークアップの6-3とか6-4なんだそうです。決して6-0とか6-1ではないらしい。つまりは本当に実力差があれば、一歩リードするべきポイントだけ集中して相手のポイントを奪い(バレーでもテニスでもいわゆるブレークというやつ)、後は自分のポイントを守ることだけに専念すればいいからだそうです。ブレークし続けるのはしんどいそうですよ。さすがにバレーの方はそれでもリードするだけした方が楽な展開とは思いますが、日本-中国戦のような感じで23-25で取られる場合は、点数以上に実力差が現われているのかもしれません。

ブロックシステムについては、メディアサイドにもう少し理解を求めたいですよね。バンチ・リードブロックシステム(どなたかが言ってましたが、言葉を切るところもおかしいですよね)は決して新しいものでもないし(フジではいかにも最近のシステムみたいに言ってますけど)、女子のVリーグであってもいくつかのチームは取り組んでいる(完成度は別にして)ものですよね(この辺はT.wさんのブログに詳しいです)。今のままだとコアなファン以外の人はきっと間違えた理解のまま終わってしまうと思います。まぁ、それでもいいのでしょうけど。。おそらく俄ファンの方は「パンチリード」という言葉はすぐに頭から抜けるでしょうし。だいたい柳本さんの時もレフトサイドの3枚ブロックやってたはずですが、忘れられていると思います。野球のヒットエンドランとかスクイズとかサッカーのオフサイドトラップ等々ぐらいに言葉が認知される日は遠そうです…。

ブロック含めたディフェンスシステムを考えるのであれば、練習の段階でリベロもそこにしっかりと参加しておくべきことではないのでしょうか?この辺は私は素人で分からないのですが。。。V各チームの状況は分からないですが、全日本に選ばれてくるリベロさんやレシーバーさんは、自分たちの仕事とブロックの仕事はぜんぜん別物で、自分たちの預かり知らない話ですよ、と言わんばかりに見えてしまうのが悲しいところです。リベロは個人的にはリベロはJTの井上に期待をしております・・・。

今日のブラジル戦。
先発は狩野であってほしいなぁ。
でも、ブラジルがそこそこやる気であったら、、下手したら処刑を見せつけられるかもしれないですね…
by o-kun (2009-08-23 17:13) 

rio

>moodyさん、レシーブについては、私もストレートをふさいでクロスを拾うのが基本だと思います。

たまたま木村とマユンブンのケースを解説が取り上げていて、木村がクロス側に跳んでから左へ手を振っていたので、その流れでの記述となりました。

ふと思ったのですが、ブロードの場合ってストレート側をふさぐのは難しいですよね。移動しているアタッカーを追い越して先回りして待っていなければいけませんから。流れながらストレートに打つのもかなり難しいそうですし、クロスをふさいだほうが、拾えたりミスしてくれたりする確率が高まるのかも。この辺はよくわかりません。機会があったらarea71さんにお聞きしておきます。

それはそうと、全日本女子の特殊事情として、竹下をストレート側に跳ばせてその後ろにレシーバーを張り付けることがありますよね。これは結果的に「クロスをふさいでストレートを拾う」ってやつで…レシーバー気の毒。

バンチで構える時も、3人がどの位置にいるかが重要ですよね。たとえば中国戦の場合、セツメイはほとんどがセッターの前からのクイック、マユンブンは後ろからのクイックでした。

こういうときは、セツメイの3ローテはセンター・ライトブロッカーが左寄りに、マユンブンの3ローテはセンター・レフトブロッカーが右寄りにと細かく調整すべきなんでしょうけど、日本がそこまでやっていたのか、ちょっと疑問です。

もう一つ、リードの早さも関係しているのかもしれません。オランダ戦で書いたしょっぱなのフールマンは、竹下の手にボールが入って出てくる瞬間にはもうクイックを見切ってライト攻撃のほうへ重心を移動させています。たぶん、厳密に言うと球出しで判断したのではなく、竹下のトス姿勢からクイックではなくサイドへのトスと判断したんじゃないかと思います。

その辺のタイミングを日本はどうしているのか、それも気になりますね。
by rio (2009-08-23 19:51) 

rio

>o-kunさん、なるほど。実力差がある場合は無駄に攻める必要はないということですね。確かに、攻めるとミスする確率も高まりますもんね。勝てそうでも勝てないという状態のほうが相手の精神的な負担も大きそうですね。

日本が第2セットを23-24の場面、サーバーはセツメイなんですよねえ。中国にしてみるとジュースにされる可能性がある絶対セツメイの大ピンチ(寒…)なのに、ピンチサーバー兼ピンチレシーバーを送らず、そのまま打たせました。その結果、日本がタッチネット…orz これが実力差ってやつですね。

サッカーに疎い私の経験から言いますと、サッカーのシステムを1大会やそこらの期間きいたところで、全然アタマに入りません。知らないスポーツの場合、大会中に実際に見て、そのときに的を射た解説も聞いてということを何大会かやって、やっとわかってくるということなんだと思います。

なのに、大会中に実況が理解していない上に解説があやふやだったりすると、理解できないどころか混乱しますよね。大人のにわかファンな方々にはそれでも実害がないのでいいのですが、問題なのは少年少女たちです。

テレビを見ていて、「サイドを3枚で止めにいくことをバンチリードって言うのか!」なんて思ってしまって、それを部活やなんかで使ってみたりして、混乱の輪が広がったまま、なんとなく日本独自の解釈として定着してしまう…というありがちな図式が浮かんでしまいます。

リベロについては、代表チーム全体として抜本的な意識改革が必要ですね。サーブレシーブとこぼれ球を拾うのがリベロ、という意識が見え見えです。

ブラジル戦、1本ぐらいはクイックを止められるでしょうか。
by rio (2009-08-23 20:09) 

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