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グラチャン女子・ドミニカ 基礎体力の差が歴然… (追記あり) [バレーボール]

まず、日テレの編集の上手さと中継を延長して最後まで放送してくれたことに心から感謝します。いや、それが当たり前なんですが、TBSとフジがバレー中継を質の悪いバラエティ番組にしてしまったので、日テレの心意気に拍手です。日テレはやる気が無いとかなんとか言っていた私がいた気もしますが、たぶん気のせいでしょう。

サーブに下がるわずかな時間やタイムアウトを間引くなど細かいテクニックで調整して、視聴者にできるだけ違和感を与えないようにする心配り。タレントや局アナの時間も押さえつつ、試合そのものは絶対にカットしない姿勢。

実況も落ち着いた口調ですし、2日目以降は知識や押さえるべきポイントもまあまあ及第点。第1セットの3-3で中田姐さんに「立ち上がりはどうですか?」とふったのにはコケましたが、それもご愛嬌。中田姐さんの失笑(←失敬だな)にもめげず、5-5の場面でフレーズを変えて同じ内容をふったあたりにプロ根性を感じました。

この様子だと、日テレにグラチャンごときの大会をおまかせするのは役不足というもの。次回からはW杯も世界バレーも日テレでやることにしましょう。

ということで、今日は字幕が出なかったこともあり(謎)、とても快適に観戦できました…が、試合そのものは、なにしとんの?という負けっぷり

ローテはこんな感じでした↓

リベラ         エチェニケ  エペ(MB)

バルガス(MB)    マンブル   カブラル
---------------------------------------------
山口         荒木/庄司   木村

坂下/石田       井上     竹下


栗原を欠いたうえに、木村と佐野が第1セット序盤から別人かと思うほどの絶不調ぶりで、数字には表れないところでの判断ミス、対応の遅れ、中途半端なプレーが出まくりでした。

疑問のまま調べてないのですが、14人までベンチに入れるはずなのに、なんで日本も含めてほとんどのチームが12人なんでしょう?控えリベロとサイドを登録して14人にしておけば、今日のような局面で有効な選手交代ができるのに。

真鍋監督は何があっても木村を代えないと言ってますが、それは戦略とか戦術とかいうロジックではなくただの感情、私情。そういうのは柳本時代だけで十分です。今日の試合を見れば、木村(と佐野)がゲームを壊したことは明らかでした。

対するドミニカは、上手とは言い難いもののいいチームですね。前回の記事のコメント欄でドミニカには負けるわけがない、ってなことを書きましたが、たっぷり反省します。デラクルス(ベタニア)にボールが集まって、チームメイトの荒木がそれをびしばし止めて…という展開を妄想していたのですが、そもそもデラクルスが欠場でした(呆)

ドミニカの良さはなんといっても基礎体力(筋力、スピード、筋持久力、敏捷性、柔軟性、全身持久力)の高さ。縦横の移動がめちゃめちゃ速くなっていてびっくりしました。ブロックは当たり前のように追いついてくるし、ワンタッチがエンドラインを超えても追いついて、しかもワンハンドでのレシーブがちゃんとネット際に返ってくるし。あんたら中国か!と意味不明のツッコミをしてしまいました。

ブロックでも、ドミニカが跳んだのを見て日本がフェイントをかましたところ、降り際(=手を引っ込める段階)にもう1回手を伸ばしてブロックした場面がありました。一度やめかけた(終了しかけた)動作を空中でもう一度やるのは、基礎体力があって、しかも日ごろから意識してやってないとできないことだと思います。

つなぎもみんな上手ですね。17歳のリベロ・カスティージョなんか、セッターとして育ててもいいんじゃないかと思うぐらいオーバーハンドがきれいです。アタックラインの手前で踏み切ってのトスも普通にこなしてました。ドミニカはチャンスボールのほとんどをオーバーハンドで処理しています。初めからそれが「当たり前」という指導を受けてるんでしょうね。

この基礎体力のうえに戦略、技、データが積み重なったら、一気にトップ集団に食い込むチームになっていきそうです。

ただ、日本も木村・佐野以外は悪くなかったと思います。特に、今大会では竹下の組み立てにストレスを感じません。お世辞にもうまいとは言えませんが、”組み立てる”という発想すらなかった(ようにしか見えなかった)08年までと比べるとずいぶんマシになりました。やっぱりセッターは経験がものを言うポジションなんですね。歩みが遅すぎますが、ともかく、今大会のここまでで組み立てのまずさが出てしまったのは、ブラジル戦・第4セットぐらいだと思います。

そういう意味では、竹下自身は健闘していると言っていいと思いますが、栗原がいないうえに木村に上げたら流れが切れる…では、ちょっとどうしようもないですね。中田姐さんならきっとぶち切れていたことでしょう。

そもそも、第1セット2-1の場面で、佐野がいきなりサーブレシーブを真後ろにそらすリベロにあるまじきミス。そのせいで次のサーブからは木村が佐野のカバーに入るという苦しい展開。そうなると攻撃はセンターか山口に当然かたよってしまうわけですが、でかいブロック相手に山口を単発で打たせてもそりゃ無理だって。

↑こうなってしまった原因は、前の記事でも書きましたが、栗原の離脱でチームのバランスが崩れてしまったからでしょう。代わって出場している坂下や石田にも随所でいいプレーがありましたが、栗原・木村・荒木で回ってるチームだけに、いきなり代わって出てその穴を埋めるのは至難の技です。

しかも、今日はマークがきつかった荒木まで調子を落とし、第3セットではついに庄司に交代。第2セットで転倒があり、そこでケガしたとかいうことでなければいいのですが。そんなわけで、主力3人中2人がコートにおらず1人はただいるだけ第3セットがぼろ負けだったのは当然といえば当然。

佐野も最初から最後まで守備の足をひっぱり、今日ばかりは竹下(と、なぜか代えられた坂下)を気の毒に思いました。ただ一つ、なぐさめを言うとすれば、今日の試合が日本の実力というわけではないですし、グラチャンでの敗戦だったことが救いかもね。というところでしょうか。

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(追記)

keychainさんから、ドミニカと日本のローテ変更についてお尋ねをいただきました(業務連絡・お返事がちょっと間違っていました!すみません!下の記事で訂正しています)。ぼけーっと見ていた私はまったく気づいておらず(恥)、急いで録画を見返しました。文明の利器に頼りすぎるのはいけませんね。

ローテ変更は、ドミニカが第2セットからこんな感じ↓

エベ(MB)  リベラ  エチュニケ(S)

マンブル   カブラル バルガス(MB)
------------------------------------
山口     荒木      木村

坂下     井上      竹下

バルガスとエベの裏表を入れ替え(←試合中でもそんなことができるんですね)、さらにローテを一つまわしてバルガスが前衛レフトからスタートするローテにしています。センターのサーブから始めるローテは珍しい(リベロ抜きのスタートになるので)と思うのですが、第1セットが接戦だったにもかかわらず手を打ってきたということは、きちんと準備して温めていたオプションなのかもしれません。

ここからは私の妄想です。

第1セットのローテだと、リベラと竹下がマッチアップします。つまり、竹下が前衛にあがってきたときにリベラも前衛にくるので、大砲の彼女が竹下の上からばんばん打つことを狙ったんだと思います。
ところが、リベラがあえてクロスを狙って井上にシャットされるなどイマイチ不発。しかも立ち上がりからミス連発で、ジュースで落としてしまいました。

一方、バルガスの高いブロックで日本のセンター攻撃、特に荒木を抑え込んでいたので、第2セットからは、バルガスを前衛レフトからスタートさせることで、前衛に長くいるようにしたんだと思います。

FIVBのHPに載っている試合後のコメントでは、このローテ変更をドミニカのクビエク監督は「いい影響があった」と言い、真鍋監督は「影響はなかった」と言ってます(まさか、「影響に気づかなかった」ってことではないですよね?)。

しかし、すべては結果で判断されるべき。日本は第2セット以降、押されっぱなしだったうえに、第4セットでは荒木をさげるところまで追い込まれたのですから、クビエク監督の作戦勝ちを認めざるをえないでしょう。

一方、日本は第4セットにローテをこんな感じに変えました↓

エベ(MB)  リベラ  エチュニケ(S)

マンブル   カブラル バルガス(MB)
----------------------------------------
石田      山口     庄司

井上      竹下     木村

荒木→庄司、坂下→石田の交代をしたうえで、ローテをひとつまわしています。真意はいくら考えてもよくわかりません。

絶不調の木村とバルガスのマッチアップをなくすことで復調を狙ったのでしょうか。あるいは、サーブレシーブをする木村と山口がどちらも前衛にいるという状況を少なくしようとしたのかも。はたまた、石田の攻撃力に期待して前衛レフトに据えたのか。

いずれにしても、このセットは一時期ダブルスコア近くまで離され、最終的に18-25で落としているわけですから、采配ミスとまでは言いませんが逆効果でした。

どうやら、監督対決でもクビエク監督の圧勝だったようですね。日々精進です。


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o-kun

こんばんは。ご無沙汰しています。
栗原贔屓の私としてはブラジル戦のrioさんの記事はうれしく読ませていただきました。観方はいろいろあって、タイ戦で完勝したのは栗原がいなかったから、という人もいるようですので、rioさんの記事は素直にうれしかったですね。ただブラジル戦を観ていて、今回の栗原は飛んでいないなぁ、という印象が残りました。痛めたとかいう足、膝の影響が出ていたのでしょうか?
ドミニカ戦はrioさんの心配が的中したような試合に見えました。サーブレシーブがあんなに簡単にもろく崩れるとは思わなかったし、山口さんがあんなに決めることができなくなるとも思ってなかったです。荒木が崩れたのも山口さんにはきつかったとともいます。ブラジル戦、確かに荒木のフェイクにブラジルMB陣が結構ついていたので、山口さんが比較的自由にスパイクで来ているように見えました。そういうのがドミニカ戦ではほとんど観れなかったです。タイ戦はまだ見ていないのですが、タイは日本をサーブで攻めていなかったのでしょうね。サーブレシーブがぼろぼろと崩れてきたとき、栗原がいなくなったことの影響を解説(中田姐さん)してくれなかったのは少しさみしかったです。話してはいけないことなんでしょうかね。

私は今回も竹下さんには少しいらいらさせられています。
確かにAキャッチのときはいいのですが、ラリー中やややサーブレシーブが乱れたときのトスが両サイドに伸びを欠いており、低く短いトスが相変わらず多くみられるからです。私は栗原贔屓には違いないですが、あまりに低く短いトスを打たされてブロックにシャットされているのを見ていると、それはアタッカーのせいではないでしょ?とTVの前でボヤいてしまいます。それからもう一点。素人考えなのかもですが、ラリー中のセットアップでどうして竹下さんは相手分ロッカーがいっぱいいる方へトスを上げるのか?不思議で仕方ありません。その場合たいてい竹下さんにとって好きなアタッカー;スイングが速い人;山口さんとか坂下さんがそっちにいるときは、まず間違いなくそちら側に上げています。このときも私はいつもTVに「何で?」とボヤいてしまいます。反対側やバックににアタッカーが準備できていないわけではないので余計に思います。かと思えば、このタイミングでバックアタックしたら3枚に捕まるでしょ、というときにバックに上げたりするので、観ていてつらいです。コートの状況を平面的にも立体的にも全く把握できてないのかな?という気がします。
日本が今後大きな大会で少しでも上位に行きたいのであれば、一刻も早く竹下さんを外すべきだと思います。今のまま攻撃陣が竹下さんのトスにマッチした状態が続いてしまうと、よりいっそう新しいセッターの台頭が遅れる一方になってしまいます。竹下限界説っていつも身長で語られるけど、個人的には身長よりもトスアップの技術、トスの性質および戦術感のほうが大きな問題だと思います。

最後に1.1秒の話。は何度聞いても理解できないです。
1.1秒というのは手段(の一つ)であって目的ではないですよね。
じゃぁ何が目的か?って言えばそれは相手コートにいかにボールを落とすか?が目的のはずなんです。そのためにフェイントかましたり、時間差かけたり、速いクイックしたり、トスやスパイクのタイミングずらしたり…相手が守備しづらい形を組み立てるわけです(パワーで押すのも一つの手段ですね)。またそこがバレーボールの面白さですよね。相手を崩すのはたとえば自身の陣形が崩されチャンスボールを相手に与える際でも、ちょっとでも相手の嫌なところへ嫌なタイミングで返球するのもその一つでしょう(日本にはこの意識がすごく低いですよね)。1.1秒というのはあくまでそのいろんな手管の一つのはずです。でもTV、マスコミがいけないのでしょうけど、聞いているとまるで1.1秒が目的みたいになっているのが悲しいのです。柳本さんの時も1秒が目的になっていましたよね。ブラジル戦だったか、大林さんが相手ブロックがしっかり2枚ついているのもかかわらず、今のはかなり速くていいですよ、みたいなことを言っていたので、またまた本当にそれでいいのかよ、ってTVにボヤいてしまいました。まぁほんとうはみんなわかっていて、1.1秒はTV向けの話だろうとは信じたいですが、、、

明日はメダルとかいいので、ぜひ冨永にきちんとセッターを体験させてほしいです。rioさんおっしゃるようにセッターは経験知がすごく大きいポジションですから、網の向こうにイタリアのようなチームがいる状態でセッターをするとはどういうことなのか、をきちんと体験してもらいたいです。Vリーグでは体験できないですからね。

久しぶりで長々となりました。すみませんです。
by o-kun (2009-11-15 00:44) 

らーすかまん

日テレのバレー中継を高く評価する人がここにいたとは
私も同感です。
日テレは実況も静かですし、集中して見ることができる。そしてタレントもある程度しっかりしている
TBS、フジテレビは実況が絶叫になっている。特にフジテレビはタレントを寄せ集めてぎゃーぎゃー騒ぐので非常にうるさいです。

これはバレーに限らず、サッカーでも野球でもそういうことがいえるのではないでしょか。




by らーすかまん (2009-11-15 00:55) 

moody

またバレー始まりましたね
グランドチャンピオン?という名の大会にしては、出場国が寂しいですが・・・。

皆さんもういい加減呆れ果て、そして疲れ果て、もうそこは忘れて他を見ようってことであんまり触れてませんが(と思ったらo-kunさんが触れてくれていましたね。)、私はやはり声を大にして言いたい

「竹下引退して下さい(魂の叫び)!

ほんとにお疲れ様でしたたいへんでしたね心より労を労いたいと思います今までありがとう(棒読み)」

どうしても最大の欠点に目をつむるわけにはいかないッスよ(笑)

「選手じゃなくて使う監督が悪い」という意見もあるでしょうが、ここまできたら自分で「代表引退します」と宣言してもいいでしょう。

アテネ北京と2大会に渡って、本当に日本バレーを憂うファンは「若手セッターを育てろ」と言い続けました。まさか北京終わってもまだ竹下引っ張るとは誰が予想したでしょう。

おいらは竹下が出てるだけでがっかりしちゃって、他のトコに目を向けようとするにはなかなか気力を必要とします。

さらに佐野は四十肩治ってないし(多分肩から上に腕が上がらないんでしょう)・・・。

私はバレー見るの好きなんですが、今の女子は一時期の男子位見てて辛いです。タレントが揃っているのがかえって余計に不憫でツライ。

でも明日のイタリアで最後ですから、気を取り直して応援します。

ボヤキ失礼しました~。
by moody (2009-11-15 01:32) 

BON

日テレの中継が見やすいのは、良い意味でバレーボールをよく知らないからでしょうね。
実況アナも知識が乏しいため解説者に話す機会をたっぷりと与えてくれます。
これがフジとかだと、ひたすら絶叫するか私的なポエムをダラダラと喋り続け、お気に入り選手の名前を連呼して解説者に解説する間を与えてくれません。
中田さんが無言になる事もしばしば・・・
日テレは協会との関係も薄そうですし、割りと素直に試合の放送に徹しているように見えます。

ただ、少し残念な事があるとすれば、海外勢同士の試合中継がないのと、前回のグラチャンで見せたセッターのトス配分率がない事でしょうか。
特に後者は今のチームにこそ必要なデータだと思うし、日テレにしか出来そうもない事だと思っていたので残念ですね。
まさかNGになったわけではないと思うんですが・・・

試合の方は栗原の離脱により、こうなるのはある程度予想出来た事なので、やっぱりなといった感じです。
おまえだけは外さないと言われてしまった木村は、テンシンコンビならぬテンサオコンビの一角にされてしまわないか、非常に心配です。
まぁ高橋よりは向上心のある選手だと思っていますが。
それと意外と今のチームを上手く精神的にまとめていたのは栗原だったのかな?
と、少し思いました。
by BON (2009-11-15 01:40) 

rio

>o-kunさん、ドミニカ戦では、中田が何度も「日本は決定力を欠いている」ということを言ってましたね。そのときになんで、栗原不在だからと言わなかったのか、かなり謎です。

今回の坂下は彼女なりにMAXでがんばってたと思いますが、やっぱりまだ穴を埋めるまでにはいってませんね。ブロックがそろってないときに上手に交わしているところは評価できますが、まあそれは、代表アタッカーならできて当たり前なところでもあるわけで。歯がゆいです。

ドミニカのサーブはかなり強いように思いました。直線的で低くて変な回転で重いという。それでも、数字にすれば木村は75%、佐野も50%超の成功率なんですよねえ。

数字ほど成功しているようには全然見えなかったのですが、中田も「サーブはちゃんと返ってる」というようなことを言っていたので、そこは問題ではなかったのかもしれません。

過去3戦は荒木・山口のコンビが効果的だったわけですが、ドミニカのクビエク監督は「研究してきた」とコメントしています。ドミニカが出した結論が、山口ではなく「荒木マーク」。つまり、荒木をつぶせば連動して山口もつぶれるというところを見抜いていたんですね。

セッターについては、正直、ロンドンにはすでに手遅れなんですよねえ。新人を育てるには平均5年かかるといわれています。そこから代表争いが始まるわけで。

今年1年間、たとえば代表では河合を使い続け、冨永はチームで鍛えておいて、グラチャンでどっちもベンチにいれて競わせるということをすればよかったんですが、目先の勝利に走ったままドミニカに負けて終わり、って感じです。

ただ、今回のドミニカ戦に限っていえば、あれだけ木村にミスされたら、竹下も上げるところがないですよ。木村のアタックは、31本中で7得点9失点。決定率は23%ですが、効果率はマイナスです。攻撃面だけでみると、「いないほうがよかった」という結果になってしまっているわけで。

それでも、竹下は3人のサイドをまんべんなく使ってます。打数は坂下34本、山口32本、木村31本ですし、2段トスがだれかに集中したという印象はないので、これは竹下が散らした結果だと思います。

そんなこんながあって、今回は竹下が気の毒だなと思ったのでした。

1.1秒の話はもしかしたらほんとにわかってないのかもしれません。そうだとしたら、山口加入の意味は大きいですね。山口は速いトスを瞬発力で打っているわけではないのに、あの手この手で相手の守備を崩しているわけで。

木村もいろいろな技を使いますが、彼女の場合はコートのあいているところを見つけるセンスが抜群で、ちょっと真似し難いところがあるように思います。でも、山口の技は努力で身についたものでしょうから、その気になれば誰でも真似できるはず。

そういうプレーをすべての選手が同じレベルで身につけて、スピードだけでなくテンポを変えることでダメージを与えていくバレーを展開してほしいものです。
by rio (2009-11-15 04:17) 

rio

>らーすかまんさん、コメントありがとうございます。

日テレの台所事情の苦しさが心地よい中継につながっているのかもしれません(笑)。イモトを出してますがギャラは高くないでしょうし、あとは局アナ。時間調整のためのVTRも最小限に押さえ、解説は1人、ベンチリポートも1人。

ただ、良心的に番組を作っても視聴率で判断されてしまう世界ですから、そこが心配です。せめてWGPよりかは高い数字が出てくれるといいのですが。
by rio (2009-11-15 04:22) 

rio

>moodyさん、私も正直、欧州遠征事始めの第2試合から竹下がスタメンに陣取って以来、女子を応援する気持ちがわいてきません。

なので、グラチャンは竹下・佐野にできるだけ意識がいかないように薄目で見ています。そうやって見てたらドミニカ戦でローテ変更を見落としました(哀)

竹下はプロ選手ですから、「代表引退」という選択肢はないでしょうね。本人も繰り返し「必要とされている限りやる」と言い続けています。それがスポンサーの意向なのかもしれません。

佐野に関しては、いますぐにでもドミニカのカスティージョとお取替え致したくなりました。特に、今日は極端に出来が悪かったですね。
by rio (2009-11-15 04:31) 

rio

>BONさん、日テレの実況が、2日目にはちゃんとバンチリードをお勉強していたところがほほえましかったです。

データ面では、各チームのセッターの「1セットあたりのトス成功率」という不思議なものを出してましたね。公式データにはない項目なので、何をもって「成功」と判断しているのか謎ですが。

解説陣もフジが”ホーム”でその手法に毒されてますから、日テレの実況のまともな質問にちゃんと答えられていませんよね。ドミニカ戦でも、エチュニケをほめた中田に「どういうところが?」という実況として当然の質問。中田は「球質がいい」としかコメントできませんでした。

解説であれば、球質がどんなふうだからよくて、それがどういう効果を生んでいるのかをコンパクトに話せなければいけないはず。「球質がいい」とだけ言われても伝わりませんよね。

木村は、ここ4試合で、イージーに勝てたタイ戦以外はすべてだめですね。今日のドミニカ戦は最初から気合の抜けた表情でした。感性でプレーするタイプですから、ネットから離したトスを打つということへの心理的な抵抗感が大きいのかも…と思ってみたり。まあ、木村のことですからここを過ぎればまた一回り成長すると信じてます。

荒木主将、栗原副主将は絶妙なバランスだと思います。これが逆だったら目も当てられませんが(笑)。栗原が抜けると、チームの芯が抜けたように感じます。
by rio (2009-11-15 04:47) 

area71

日本は5試合のうち、どのチームに勝つかを厳密に計算して、
そのチームとやるまでは、ラインナップやシフトを変化させておいたほうがいいかもしれませんよね。

相手にデータを蓄積させないようにして、少なくも初見で戸惑うような試合運びをしないと、選手層が薄い故に選手の入れ替えで変化をつけられないので苦しそうです。

戦法も大胆なことを採り入れて、タイや韓国に勝ったやり方以外、ブラジルに善戦した戦術以外を用いなければならなかったと思います。





イタリアは、日本に対しては戦略サーブを用いて来ると思います。
ロビアンコあたりのサーブに苦しめられないようにして欲しいものです。
ワンレッグを多用してくると思います。GIOLIをどれだけ攻略出来るかで、
ゲームの展開が大きく左右されると思います。
ワンレッグを後ろに走らせて、ピッチニーニに上げる時にブロックがどれだけ間に合うか、
オルトラーニに余計に決められないようにして是非勝利して欲しいところです!

外野の私が余計なことを言っている場合ではないですが・・・。
by area71 (2009-11-15 08:07) 

とも

まあ、栗原の居ない試合を経験できて、ある意味良かったのではないでしょうか、この先も起こりえることですし、穴も見えたことですし。。。

木村をはずさないは、責任感を持たせるためかなと
この選手、ポテンシャルは高いですが、試合によっても変わるし
セットによっても変わるような気がして、高いとこで持続させてほしいのだと
まあ、前の監督よりは期待しているので買い被りかもしれませんけど。。。。
by とも (2009-11-15 10:00) 

to

rioさん、こんにちは。

視聴率かせぎ見え見えのフジ、TBSの番組編成には辟易としてましたので、皆さんの日テレの評判が良いのには納得です。やっぱりバレーボールが中心でないとね。フジ、TBSが、これを見習って世界選手権もW杯も修正してくれることを主張していきましょう。

ドミニカには2008年のWGPで負けているのですが、日本は主力を欠いた編成だったので全くドミニカを評価していませんでした。北中米選手権で、まだチームが出来ていないだろうアメリカと、どうせ気分が乗らなかったんでしょのキューバに勝ったとは言え、それでも疑心暗鬼で第3グループと考えてました。しかし、昨日の試合を見て、第2グループと対等、トップチームを脅かす下地が出来つつあるなぁと感じています。試合前の日テレ特番でドミニカの育成システムが紹介されていましたが、その中での基礎体力の強化、基本的技術の学習などの成果が出てきているんでしょうね。

ただ、それにしてもrioさんの言っていた様に、「なにしとんの?」感がありありの日本チームにはゲンナリ。「あんた、サイドから同じ人に同じコースにどんだけ決められとんの!」って、その辺りブロックが未熟で修正出来ないとこなんだろうな、と感じております。第4セットの終盤に修正して止める場面もあったのですが、時すでに遅し。

木村はどうしちゃったんでしょうね。いくらブロックが高いとは言え、木村は何とかするタイプなのに。サーブレシーブが悪かったり、サイド一辺倒になった場合に高いブロックに跳ね返されていく日本、という試合は良く見ますが、相手サーブも、たまに強いのがあるものの全体としては充分に対応出来ていたのに。日本の攻撃は、スーパーな選手がいないので全てがリンクしていて、そのパターンにはまれば良いんですが、1箇所が断ち切れてしまうと他も全く機能しなくなるんですね。その状態で単発勝負しても勝ち目なし。もっともっとバリエーションのある柔軟なシステムを作る努力をして欲しいものです。

by to (2009-11-15 10:09) 

J2M3RAIDEN

こんにちは。
今回の中継は試合に集中できて良いですね。

視聴率の方も予想外?の健闘。
韓国13.3、ブラジル13.8、タイ14.6

WGPの最高は12.9だったと思うので開幕戦であっさり超えました。
タイ戦は放送時間がかなり余ってしまったので、1ケタも覚悟してたのですが、えらい高い!

この結果見てフジは反省しなさい。
by J2M3RAIDEN (2009-11-15 12:16) 

kiyo

rioさん、こんにちは。
韓国戦のコメントで「こんなに決まらない木村選手を見たのは久しぶり」
と書いたのですが、まさかもう一度こんなにすぐ見れてしまうとは(泣)
原因は何なんでしょう。心理的な負担(責任)も、まだ彼女には重過ぎるんでしょうか。ここ、乗り越えて欲しいです。

このままだと、今年の全日本、チームとしていやな感じで終わってしまいそうです。イタリア戦かなり厳しいとは思いますが、チームのまとまりを感じれる、そんなゲームをして欲しいです。

余談ですが、吉原さんのレポートが前回より、良くなってたと思いませんか?さすが、努力の人です。
by kiyo (2009-11-15 17:02) 

rio

>area71さん、おっしゃる通りだと思います。

今大会も、柳本時代から続く「データのない選手の活躍でいけるところまでいく」パターン。狩野の離脱というアクシデントがあったとはいえ、格下の韓国相手にすべて手の内を見せているようでは、先が思いやられます。

ただ、これも日本開催の弊害なんだと思ってます。興行面の理由から、日本開催の初戦は白星を計算できる相手がほとんどですよね。しかもフルメンバーを出して戦って勝たなければならないという暗黙の了解があるんだと思います。

JVAがテレビ局に働きかけてやり方を変えない限り、計算できる選手と相手にとって未知の小器用な選手を使って手の内をさらけ出して序盤だけ走る、というパターンが今後も続くと思います。

イタリアはブラジルもくだして全勝ですから、日本に勝てば自力優勝。手を抜かずにやってくるでしょうね。

ワンレグを多用してきたとして、栗原がいればある程度の対応が可能だったと思うのですが、坂下・石田では厳しいですね。。。

イタリアのことですから、荒木・山口のコンビは徹底的に分析して対策を立てているでしょうし、井上が軟打を多用することにもラッキーぐらいに考えているはず。

結局、攻守すべて、カウンターアタックやブロックも含めて、木村がどれだけイタリアのマークをひきつけられるかにかかっている気がします。今大会でゆいいつ、まだ実力を出してませんから…とはいえ、サーブで狙われて封じられるんだろうなあ。

この苦しい状況でなんとか一矢報いてほしいところです。
by rio (2009-11-15 17:39) 

rio

>ともさん、完成したチームだったら主力の欠場はオプションを作る機会としてプラスにとらえられますが、日本はシステムを構築している途上だったので、狩野に加え栗原の離脱は痛いですね。今大会がシーズン最終ですから、システム構築の続きは、また半年後になってしまいます。

木村は責任感の強いタイプだと思うのですが、今大会はまるっきりだめですね。ラリー中のレフト攻撃で、ブロックがクロスに跳んでいたときのストレート打ちでラインを割ったときには、まさか!と思いました。木村の代名詞とも言えるオハコの攻撃でもミスるわけですから深刻です。

なにが原因なのか気になるところです。
by rio (2009-11-15 17:43) 

rio

>toさん、ドミニカにとっては、現時点でチームの完成度がゼロに近いアメリカやキューバを破った北中米より、日本に来て日本に勝ったこの試合のほうが大きな自信になってるでしょうね。

08年の世界最終でも日本が3位でドミニカが4位のぎりぎり。アジア選手権とくっつけているアジア有利な運営の弊害で、ドミニカは北京に出られませんでしたが(JVAのミスでぬか喜びさせられたことも記憶に新しいところです)、もはや完全に第2グループ入りを果たしていると見て間違いなさそうです。

栗原がいないことでライト攻撃へのブロック力が弱まり、ドミニカはそこを適確についてきましたね。第2セット以降、ライト攻撃を多用し、日本のブロックがそこをケアし始めるとすかさずレフトにふる、という揺さぶりを繰り返していたように思います。

左か右かでゆさぶる一番シンプルな作戦ですが、そのシフトが常に日本よしも先手。しかも日本はカウンターアタックが全然きまらない状態で、疲労感ばかりがつのる展開でした。

木村はスランプのスパイラルに陥ってる感じがします。WGPのときなんかは、レフト攻撃で少々ぐらいブロックに囲まれても、逃げずに思い切りクロス側に打ってライト側へブロックアウトするシーンがありましたよね。

左右から真ん中へ切り込んでいく攻撃も持っているのに、今大会ではほぼゼロ。結局、交わそうとしすぎて拾われたり、ラインを割ったりしてしまい、余計に腕が縮こまる、という状況なのではないかと。

選手層の薄い日本としては、ベストメンバー(竹下はともかく)でまず勝ちパターンを作って、そこに控えの選手をはめてオプションを増やしていくしかないんだと思います。なのに、ベストメンバーが次々に離脱しては、切り貼りのその場しのぎでやるしかなく、苦しいところですね。

サイドの大山加奈、センターの山本愛の代表入りが早く実現してほしいところです。
by rio (2009-11-15 17:57) 

rio

>J2M3RAIDENさん、視聴率情報ありがとうございます。

13%だったら上出来ですね。タイ戦の数字は、ブラジル戦で善戦したことで期待感が高まったのではないかと。栗原が出ていないことであれ?と思われたでしょうが(^^;

それと、バレーファンではないスポーツ観戦好きの人たちをひきつけた可能性もありますよね。フジやTBSの手法だと、「野球やサッカーの観戦に慣れていてバレーは気が向いたら見る」層には耐えられないんだと思います。

日テレには(予算の都合もあるでしょうが)もう少しデータ面をがんばってもらって、スポーツ中継の王道を走ってほしいと思います。
by rio (2009-11-15 18:02) 

rio

>kiyoさん、木村は感性でプレーする選手で、周りもそれを受け入れてしまってるので、一度崩れるたときの戻し方が本人にもわからないんじゃないでしょうか。

本来ならどこかで一度休ませて試合をそとから見せる必要があると思うのですが、真鍋監督にはそんな発想がまるっきりないようです。しかも栗原が離脱してしまったので、チーム事情としても木村をはずせなくなってしまいました。

こういう事態にならないように、木村の感性は尊重しつつ、バレーのロジックもしっかり叩き込んで、崩れた時の処方箋を自分で書けるようにするのが「育成」ってことだと思うのですが、木村に限らず、どの選手もそのレベルまで達していないところをみると、日本の育成システムに根本的な欠陥があるんだと思います。

吉原はドミニカ戦で、解説席でもわかる内容(サーブの回転)を上げてきたので、あらら…と思ったのですが、そのあとはよかったですね。特に、ブロックの位置取りやどこがあいているのかは、真横から見る解説席と視聴者には一番わかりづらいところです。ここをレポートし、元センターとして解説を交えてくれるのはポイント高いです。
by rio (2009-11-15 18:09) 

keychain

非常に遅ればせながら・・・
わざわざ追記までありがとうございました。
自分はいつもローテとその意味合いが今ひとつわからず、
それでも「わかるともっと楽しいだろうな~」と思ってはいるので、
そこで頼りになるのがrio様のこちら!
ローテだけでなく、それが何を意味するのかまで丁寧に書いてくださって、感謝カンシャなのです。
このドミニカ戦もローテの変化がどういうことを意味するのかわかっていなくて(そもそも英語がイマイチわからないし)、でもやっぱり知りたくなって相談してしまいました。ありがとうございました!
真鍋監督絡み「影響に気づかなかった、わけじゃないですよね?」がツボにはまってしまいました(爆)。
by keychain (2009-11-16 23:10) 

rio

>keychainさん、こちらこそありがとうございます。ぼけーっとして見過ごしてしまうところでした。 真鍋監督がなんであんなにきっぱりと「影響はない」と言い切ったのか謎ですよね。ただの強がりなんでしょうか。
by rio (2009-11-16 23:52) 

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