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Vリーグ男子・決勝 パナソニック”、横綱相撲”で優勝。 [バレーボール]

引き締まった内容の試合でとても見ごたえがありました。結果的には、パナソニックが“横綱相撲”でのストレート勝ちでしたが、堺も最後までしぶとく戦ったと思います。

ただ、第3セット23-23の緊迫した場面。石島のサーブは完全に入っていた(←ラインよりもボール1個分以上手前)のに、塚本健主審、線審ともにアウトの大誤審。最低です。これが正しく判定されていれば堺が第3セットを取っていた可能性もあり、そうなれば試合がもつれて結果も変わっていたかもしれません。素人目にも入っていたことが明らかで、スローで確認してもやっぱり入っていたのに、なぜ審判団が全員間違うのでしょうか。こんな形で試合にケチがつくのはちょっと許せない気がします。

かなりご立腹な私ですが、ひとまずそれは脇に置いて、パナの勝利はすばらしかったと思います。点差にかかわらず終始パナのペースで、順当勝ちと言える内容。いい意味での余裕を保って戦っていた印象でした。

決勝のローテはこんな感じ。

  大道     石島  エンダギ

  今村     北島   松本  L井上
----------------------------
ジョンパウロ  清水   枩田

  白澤    宇佐美  福澤   L永野

白澤と枩田が放送があったときのリーグ戦と逆になってますね。枩田・ジョンパウロの2メートル級が並ぶローテが1回しかない分、エンダギのバックアタックには枩田が壁になるという意図だったのかな。

堺は故障者が相次いだためかセンターの対角をよく入れ替えてましたが、決勝は松本が前衛スタート。攻撃力に期待しての布陣だったのかもしれませんが、不発でした。レギュラーラウンドでパナに4連勝したわけですから、そのまま変更しなければよかったのでは…という気もします。結果論ですが。

堺はリーグの序盤、エンダギに頼った古いスタイルのバレーを展開していましたが、故障者が相次いだ中盤以降、代わったメンバーが機動力でひっかきまわす面白いバレーを見せていました。決勝でもそれを期待していたのですが、エンダギに頼るスタイルにかなり戻ってしまっていて、攻撃が単調になっていたように思います。残念。

そうなった原因の一番手が松本。7打数で得点2、失点2はいただけません。第1セットの序盤、2-4の場面で松本の1本目、Bクイックで得意のコース=相手のレフトサイドラインの中間地点を狙うもアウト。この時点ですでに表情が弱気になっていて、あれ?って感じでした。

松本は代表でもそうですが、本来は機動力のある選手なのに、なぜか足が止まったままになることがありますよね。そのままサーブが入らず、ブロックが間に合わず、と全部崩れていくパターン。今回の決勝もそれに近い印象でした。試合中、ゲーム中に自力で立て直すメンタリティを身につけてほしいものです。

新人セッターの今村にとっては、松本が機能しないだけでも大変な負担だったと思いますが、もう一人、ブレーキになってしまったのが北島。今季の敢闘賞・サーブ賞を獲得しているキャプテンですが、この決勝ではサーブミスを連発。苦しい場面で北島に託したボールも逃げのプッシュで拾われる場面が多々あり、思い切って打てばシャットアウトで見ていてせつなかったです。

実況・解説ともに、堺のフローターサーブがリベロ永野に集まっていることを指摘していましたが、それはそれで作戦だったのかなと思います(サーブがゆるすぎる気はしましたが)。宇佐美はレシーブが乱れたときほどトリッキーなトスを強引に上げる傾向がありますよね。しかも、福澤・清水とも悪球打ちが結構得意だったりします(←福澤は力みすぎてアウトにすることが多いですが)。

その反面、しっかり返ったときは自信のある手堅い攻撃を選択する傾向も。ということで、リベロにサーブをとらせたほうが、かえって的がしぼりやすいという判断だったのではないかと。ただ、堺はそうやって的をしぼったはずなのに、ワンタッチがとれなかったり、ブロックの間を抜かれたり。この辺りの精度不足を最後まで修正しきれませんでした。

一方、パナは王者の戦いっぷりでしたねー。オーソドックスな攻撃パターンのみで、オプションを使わずに勝ってます。清水のレフト攻撃、福澤のライト攻撃、セッターの後ろでのクイック、福澤がレフトから中へ切り込む攻撃など、この辺は1回も使ってないのでは。清水・福澤・ジョンパウロの打数もほぼ同じ。両センターの打数もほぼ同じ。堺をがっぷり四つに組みとめて、そのまま寄り切ったという感じでした。宇佐美、さすがです。

第2セットの12-10、レフト石島がブロックの真裏を狙ったフェイントを見せた場面、清水が見事なフライングレシーブで手のひら1枚で上げたのも印象的でした。清水のフライングレシーブといえば、これまではぜんぜんフライングしてなくて伸ばした手の先にボールがせつなく落ちてくるのが定番だった気がするのですが、さすが“やればできる子”ですねー。ブロックも少しずつ上手になってきてますし、どこまで伸びるか楽しみです。

福澤は、すべてのプレーをそつなくこなすところはさすがなんですが、チャンスボールを強引に打ってアウト・ネットにしてしまうところが、今季リーグでは修正されないままで、決勝でも何度かそういう場面が見られました。

まだ若いからヘタに逃げるよりも思い切り行くほうがいい…という気がしないでもないこともないことはなく、清水が思い切り打つと見せかけてフェイントしたり、ブロックを利用したり、空中でためてコースにゆるく打ったりするうまさを身につけているのを見ると、福澤がちょっと遅れをとっているのでは?と感じてしまいます。世界と戦うことを考えても、ジャンプとパワーに依存しないうまさを磨いてほしいかなと。

ともあれ、今回の優勝は“ほぼ全日本”のパナの黄金時代の到来のような気がします。いや、もしかしたら、ジョンパウロがいるだけに“全日本以上”かもしれません。リーグ開始のときにこのブログで「トントンと優勝してしまいそう」と書きました。宇佐美の故障でちょっと停滞したとはいえ、やっぱりそうなってしまいました。

というわけで、来季は各チームによるパナ包囲網に期待。パナはセンター線が比較的弱い分、清水・福澤・ジョンパウロのサイド3人がなかなか崩れません。センターがそれほど決まらなくても勝てるだけの攻撃力があるのでやっかいです。しかも、守備が乱れた場面では、リベロ永野が抜群の第2セッターぶりを発揮するという強みがあります。この辺を粉砕するには、サーブ&ブロックの戦略性と技術を強化するしかないのかも。

そしてきっと、↑この“パナ包囲網”が、パナもそのほかのチームも強くし、日本男子バレー界の向上につながっていくと思います。


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あすか

rioさんの記事が、久しぶりに読めてとてもうれしいです。

パナの黄金時代は、来るでしょうか・・・今のままでは意外と、東レとか
他のチームに負けてしまうかも・・・と、思ったりします。

それにしても、植田監督は愛情たっぷりで、決勝にはきちんと解説に
きますね・・・どっちも応援したい感じで、聞いていてなんかほほえましいです。
全日本にも、がんばってほしいと思います。
by あすか (2010-04-12 08:32) 

HARU

おはようございます!!
お元気でしたでしょうか?
早速の更新、ありがとうございます!!

パナはほんとに見事な優勝ですが、リーグ終盤からの福澤の元気のなさが気になります。
決勝はセミファイナルよりはよかった気もしますが、そつがなさすぎて、思い切りがない感じでしたね。
コンビが微妙にあってないのかとも思いましたが。
そんな中うまくまとめたと言うべきか。
でも、なんだかんだ言ってまだ若手だし、思い切りいって欲しかったなあと。

福澤の悪球打ち・・・面白いですよね。
コンビが決まらないときでも2段トスは決まるという・・・^^;
いつだったかの試合でも、後半、2段を何本も決めて決定率を上げてましたね^_^;
自分でも、能力バカ、と言っていたので、わかってはいるのでしょうが・・・。
一歩先をいく清水に置いてけぼりを食らわないように、レベルアップして欲しいと思います!!

堺、今村くんはもう不憫としか・・・
松本だってもうベテランっていえる年齢なので、しっかり決めて今村くんを楽にして欲しかったです。
北島も、キャプテンとしてもっとしっかりしてほしかった・・・
むしろ、ゴッツがキャプテンに見える・・・
今日に関してはセッターだけが悪いわけじゃないよな・・・と試合後泣いてる今村くんを見て思いました。

なにはともあれ。
ピリッとしたいい試合でしたね。
会場が埋まってたこともうれしかったです。
・・・4月の第1週って、大概皆さん忙しいですよね。
新学期だったり、仕事始めたり。
今週はなんとなく少し落ち着いててお客さんも入ってたのかなあ、と。
昔みたいに、3月で全日程終了できないのかなあ・・・。
そんなことを思った決勝でした。


by HARU (2010-04-12 10:20) 

ゆきふく

rioさん、こんにちは。ずっと更新されていなかったようでしたので、ちょっと心配しておりました。

堺ファンなのでどうしても「ひいき目」で見てしまうかもしれませんが、やはり3セット目の石島選手のあのサーブ、同じく入っていると主張してくれている方がいて嬉しかったです。
私も何度もスロモでリピリピして確認しました。なのに誤審されたまま覆ることなく…(涙)
見ているこっちが凹みそうになりましたが、きっと選手たちもテンションが下がっただろうなぁと。
あの一矢で流れが変わったかもしれないのに…

悔しいです。。

人間の判断には限界があることを一日も早く悟って、両者とも不快な思いをしない試合ができるよう改善していってほしいなぁと強く思いました。
by ゆきふく (2010-04-12 22:59) 

rio

>あすかさん、東レは成熟期に入ったと言えるぐらいの安定感で、決勝進出を逃したのは残念でしたね。

一方、パナはまだまだ伸びます。清水・福澤もそうですが、東レと比べるとまったくもっていけてないセンター陣が、本気になって取り組めば、チームはもっと強くなると思います。

ただ、宇佐美が故障したときに停滞したように、宇佐美に頼っている部分が大きいことも事実。来季は、宇佐美を休ませても勝つチームを目指してほしいと思います。
by rio (2010-04-12 23:07) 

rio

>HARUさん、福澤はちょっとからまわってるところがありますね。考えすぎるのかなあ。

チャンスボール気味の2段でノーマークなのに、バックアタックをアウトにしたプレーがありましたよね。それと、どうみても打てないボールを、これまたバックから強引に打ってネットにかけたプレー。この2つを見て、もしかして結果を出そうと焦ってるのかも、なんて。

一方、清水はバックからぶっ飛んできて強打すると見せかけてのプッシュや、形の悪いブロックにわざと当てて吸い込ませるなどの技を使ってました。大学生コンビで入ってきたときは、清水はそういうプレーがぜんぜんできなかったと思うのですが、成長しましたね。

今村…最終番でオーバーネットやサーブミスが続きましたからねえ(泣)。矢尽き、刀折れ…という感じで、ほんと不憫でした。リーグの途中から大抜擢されて、故障者だらけのチームを決勝まで引っ張り上げただけで十分にすごいですよね。文句なしの新人賞です。


リーグ全体では、おっしゃるとおり、4月上旬に決勝って日本人の感覚を無視してますよね。それもこれもすべて、日本開催を中心とした国際試合の都合なんだと思いますが。

そもそも、女子のほとんどの試合や、男子の下位チームのリーグ後半を見てると、レギュラーラウンドって第4レグまで必要か???という感じがぬぐえません。10チームから8チームに減らされたときにブーイングが巻き起こりましたが、このままだと6チームに減らされても文句を言えないとさえ思います。

そういう点も含めて、JVAには、もっと人を呼べる試合内容&開催スケジュールを真剣に考えてもらいたいですね。
by rio (2010-04-12 23:24) 

rio

>ゆきふくさん、ご心配をおかけしてすみませんでした。m(_ _)m

スロモでリピリピ(爆)
ツボにはまりましたwww
いつか使わせてください。

って笑い事じゃないですよね。ほんと、あの誤審は許しがたい。審判団の目ン玉をくりぬいてポリデントで一晩つけ置きしてやりたい気分です。

石島のあのサーブは、実況の町田アナも解説の植田監督も「入ってたように見えた」と言ってましたよね。もちろん、パナのレシーバーも入ってたのはわかったはず。たとえ判定が覆らなかったとしても、北島キャプテンは主審にきちんと質問すべきだったと思います。

ヨーロッパではブロックのワンタッチにビデオ判定を導入するかどうかの議論が進んでいるようですが、誤審を量産し続けているVリーグでも、ブロックアウトやライン判定にビデオ判定を導入する方向で議論を始めるべきだと思います。

テニスや卓球ではすでに行われているのに、なんでバレーは、なにかにつけてもたもたするんでしょうねえ。
by rio (2010-04-12 23:34) 

まりふぁな

先日甲子園でアニキ金本の打球がビデオ判定の結果本塁打になりますたね~。
「よりよい判定の道具」として文明の利器を導入するのは「審判は絶対」ってな
大前提を覆したりしない…てかむしろ補強するモンやと思うんすけどねぇ?
とりあえずこんだけテキトーやとコアなファンほど見放しますよ、実際。
…ま、組織そのものがテキトーなんやし審判だけパリっとしろ!てのも無理か↓

なんしか個人的にはこの試合自体はアレの前に大勢が決してたと思うし、
(トドメにはなったけど)試合そのものをぶっ壊した…とまではいいませんが。
…むしろパナの方が食らったら、もしかして勝負のアヤが変わったかも?


ところで、全然ハナシ変わってユキチ君ですが。
最近「…もしかしてこの子、アホの子やろか?」という疑念が…(--;

コート外ではクール&クレバーの本領発揮できるんやけど、インコートやと
体育会系バカまっしぐら♪ なキャラになってしまうんではなかろぉか?みたいな。
ま、rioさんご指摘の様に多少焦りみたんなんもあるかもしれませんねぇ↓
あとは(故障でないなら)体力的にキツくてテンパってる面もあるんかも?

とりあえず大崩れはないにしても、もぉちょぃ安定感を上げて欲しいっすね。
せっかくのポテンシャルを活かしきれてないよぉに見受けます、はぃ。


でもって堺なんすけど、rioさんの前評判がか~なり絶賛っぽかったんで
結構期待してたんすけど、時間経つにつれずんずんとあまりにもありがちな
「助っ人頼み系」に成り下がってったのが非常に無念ですた… orz

てかレギュラーRd.で完封してたのにセミ+決勝でひっくり返されたのは
やっぱ好調時のスタイルを貫けなかったからじゃね?って思うんすけど、
その原因は堺が落ちたのかパナが上がったのか、あるいはその両方か?
その辺が全然わかってないんで結構気になる次第デス。

とりあえず「自分たちのバレーをさせてもらえず云々~」なんて無意味で
虚しい総括は全日本♀だけで勘弁しといてほしいっす、えぇ。

by まりふぁな (2010-04-13 00:29) 

rio

>まりふぁなさん、アホの子て…(^^; わたしもそう思わないでもなかったですが、全国1億3000万人のユキチファンを敵にまわすことなどできませぬ。

まあ、清水だけでなく、石島も越川も最初は力まかせでしたよね。よくブロックにぶつけてどシャットをくらってました。日本では群を抜くパワー・ジャンプ・スピードだったとしても、世界ではごく平均レベルのアタッカー。そのことを自覚した時点からかわっていくんだと思います。

ユキチはその辺がまだ、熱いんでしょうね。角をためて牛を…みたいになっては元も子もないですし、「またホームラン打ってるで…トホホ」ぐらいの目線で見守ろうと思ってます。

大誤審の件、決勝はたしかに一貫してパナペースでしたが、点差だけで見ると、第2セットも第3セットも最終盤まで競ってるんですよね。

第3セットもエンダギ頼みだったとは言え競り合ってきて、そこでサーブで一発を持っている石島。なので、あの判定が正しくなされていて24-23になっていればもう一発もありえたかもしれません。そこが無念です。

堺のプレーは、レギュラーラウンドの「けがの功名」スタイルで戦っていたときよりは、確実に後退してましたねえ。↑このときは上位6チームがセミファイナル進出に向けて必死だった時期で、文字通りの「全員バレー」で動きまくって戦ってました。あと、ブログに書いたときの試合は、宇佐美がけがで欠場していた状況でもありました。

決勝では今村のトスがアタッカーのイメージどおりじゃなかったのかもしれませんが、石島・北島が安易にプッシュしたりブロックにぶつけたりするところが目立ちましたよね。

宇佐美の1枚ブロックで2本ぐらい止められてるんじゃないでしょうか。宇佐美(レフトへのブロック)が1枚になるということは、今村が完全にブロックを振ってるということなわけで。それでどシャットを食らった日には、新人セッターでなくても行き詰ってしまう気がします。

というわけで、堺はまず、北島キャプテンのガラスのハートに毛をはやすところから再出発してほしいと思います。
by rio (2010-04-13 09:52) 

エアリン

こちらにも失礼します!!
私も清水のフライングレシーブには思わず『うぉ~!!』と声をあげました!
なんか今までは飛びっぷり(滑りっぷり?)が足りなくて、"ベチャ~"って感じでしたが、決勝のあれは見事でした!
あれがマグレじゃなくって、国際大会でもナイスレシーブがガンガン見れると嬉しいです!!
by エアリン (2010-04-14 19:16) 

rio

>エアリンさん、いままでの清水のフライングレシーブは、腹ばいになってから手を伸ばす、っていう2段階でしたよね。決勝で見せたのは、流れるようなフライングレシーブ。あれはマグレではなく、練習したんだとにらみましたがいかがでしょう?

そういえば、清水は、ジョンパウロがアウトと判断(?)してよけたサーブをレシーブしてましたよね。それが完璧に宇佐美にかえって、サーブレシーブ成功率100%(笑)。なんでもがんばれ若者よ!って感じです。
by rio (2010-04-14 23:47) 

エアリン

そういえばそんなシーンもありましたね!!
すっかり忘れてました(笑)
所属チームに戻ってからディフェンスが進化してるって、全日本にとってはとってもいいことですよね!!
本人もすごく努力してるんだろうな~って感心しちゃいます。

他にも、100%で打っていないサーブが以前よりも効果的になっているように感じました。
全日本の合宿で更にパワーアップした姿を世界バレーでみせてくれることを期待してます!!
by エアリン (2010-04-15 19:24) 

rio

>エアリンさん、清水はコントロールサーブを身につけてますね。あれは手ごわいと思います。思い切り打てば一発があるサーバーですから。

石島もコントロールサーブとビッグサーブを使い分けますが、コントロールする場合のコースがやや甘いと思います。それと比べると、清水はライン際やコーナーをきっちり狙える制球の良さ。世界との対戦が楽しみです。
by rio (2010-04-17 02:51) 

o-kun

やっと見れました。男子ファイナル。
非常に単純なことですが、勝負は、勝負どころでミスの少ない方が勝つんですね、やっぱり。堺は追い上げムードの時、20点以降でのミスが目立っていたように思います。それ以外ではなんとか踏ん張っていただけに残念でした。パナはサイドアタッカー主体のほんとうにオーソドックスなバレーですね。でもバレーボールの攻撃の基本はやっぱりサイドアタックだなぁー、というのを再認識しました。ところで、、私の感想が古い考えなのかもしれないですが、パナのジョンパウロさん、普通にレセプションをこなし、普通にスパイクも打っているのはすごいなぁ、と思ってしまいました。まぁ男子はそれが普通になってますがね。。。ブラジルでは早い段階でポジションを固定せず、ほとんどすべての(だったかな)ポジションを練習するんだとか。オールラウンダーを育てたいのであればそういうの必要なんだなぁ、とこちらも再認識をしておりました。
最後に。
石島の第3セットのサーブ、入ってましたね!
バレーには似合わないと思いますが、テニスのチャレンジシステムみたいなのが、バレー、特に男子バレーには必要なんじゃないか、と思いました。
by o-kun (2010-04-19 00:51) 

rio

>o-kunさん、ジョンパウロ、私も同感です。サーブレシーブがとりたててうまいということではないと思うのですが、“普通”にこなしてますよね。

area71さんがご自身のブログで、「世界各国とも、200センチ級でサーブレシーブができる選手を必死に探している」という主旨のことを書いておられました。ジョンパウロはストライクゾーンのはずですが、
ブラジル代表では控え(^^;  どんだけ層が厚いねん!って話ですよねー。

日本バレーは、松平のじじぃがそもそも、「でかい選手は動きが鈍い(←決め付け)。だからサーブレシーブではじゃまになるだけ」という発想。それを頭から信じ込んだ元選手・指導者がいまも全国に散らばっているはずで、選手の育成に偏りが出てますよね。

ただ、女子の木村のような成功例が出てきたこともあり、春高バレーを見ていると、「身長に関係なく、全選手がすべてのプレーを練習する」という方針を掲げたチームも目立つようになってきました。

私の勝手な推測ですが、80年代のアメリカが始めた分業制は08年北京五輪で完成の域に達したと思います。当分は、分業制の完成度を競う流れが続き、トップの座は年毎(あるいは大会ごと)に変わる気がします。

そこから時代の歯車をひとつ回すには、完璧な分業制の上をいく戦略が必要なはず。それはたぶん、セッターが左向きで定位置にいることを前提とした(←つまり、分業制の前提となっている位置取り)現代バレーの“常識”を否定したときに誕生するんだと思っています。

↑こうした新しいことを試すには、高いレベルのオールラウンダーを多く擁している必要がありますよね。日本はその点でもかなり出遅れていますが、少なくとも男子は、世界のあれこれを吸収して前進している様子がうかがえるので、希望を持ち続けようと思います。
by rio (2010-04-19 01:56) 

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