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ロンドン五輪・女子・準々決勝 やっぱり勝った(^^ しぶとさで上回ったな。 [バレーボール]

準決勝進出[exclamation×2]勝つ断言した私ですが、3-2のフルセットで28-26、23-25、25-23、23-25、18-16って…予想をはるかに上回るしぶとい女たちですね(笑)。これで3大会すべてベスト4以上が確定しましたから、大きな壁を乗り越えたと言っていいと思います。

日本と中国の放送時間に合わせて、準々決勝で最初のゲーム。どんぴしゃだな。ただ、NHKが総合でやるのか教育でやるのかきちんとアナウンスしなかったせいで、第1セット中盤までを見逃してしまった…。渋谷に寄る機会があったら呪っておきます。

ひとまず、勝負を賭けたローテはこちら↓

 竹下    大友     江畑

 木村    荒木     新鍋  L佐野
----------------------------------------------
 チョウ  ジョ(MB)    オウ

 ケイ   ヨウ(MB)    ギ(S)  Lチョウ 


荒木がスタメンでフル出場。決して本調子ではない主将に託した眞鍋采配と、その思いに応えた荒木に感無量でございます。守備も攻撃もよい出来だったとは言いがたいけれど、いろいろな重圧があっても崩れず、最後まで気持ちを切らさずにプレーして勝ったことで、待望の“開き直り”が出るんじゃないでしょうか。大爆発の予感です。

チーム全体では、1つ1つのプレーが丁寧で力がこもってましたね。攻撃では、どうしようもないとき以外は逃げのフェイント、置きにいくフェイントがゼロ。逆に、しっかりタメてから振り抜き、レシーバーをはじきとばすアタックが目立ちました。その点で、今日は江畑が頼もしかったですね。威圧感すら漂っていて。

中国のブロックは、レフト、センター、ライトに1枚ずつの分散型なので、日本のレシーブがきちんと返っている限り、レフトに完全に2枚そろう場面はめったにありません。ただ、これまでの中国戦では、ブロックを避けると威力が弱まって上げられる、ブロックアウトを取りにいくと1枚でシャットアウトされる、という繰り返しで、個人技の差がもろに出ていました。

そこを全選手が克服してきたのがすばらしいと思います。木村も、大友も、新鍋も、ガツンガツンと強打を打ち込んで。荒木にいたっては、Bクイックで相手のブロックにわざと強打して真下に落とす徹底ぶり。拾われてつながれて決められても諦めず、練習してきたことを徹底するこのしぶとさがこのチームの真骨頂。世界バレー2010で、このしぶとさでブラジル・アメリカを撃破して銅メダル。W杯2011でも見せた粘りを、五輪本番で出せたところがさらにすばらしい。

佐野がいい意味で目立たなかったところもいい感じでした。ほぼノーブロックのケイのレフト攻撃を上げるなど見せ場もありつつ、全体を通しているべきところにきちんといる、という仕事ぶり。一方の中国は、リベロ・チョウがサーブレシーブでもスパイクレシーブでも、コート内を走り回ってカバーして目立ちまくってました。チョウ・ライはサーブレシーブで崩れるし、ケイはスパイクレシーブがぎょっとするぐらいヘタだし、そりゃリベロが目立つしかないですわな。このレシーブの総合力の差が最後の最後で活きた試合でもありました。

それにしても、中国はかつての中国じゃないよなあ。戦術もへったくれもない大味なゲーム運び。セッターに返ればクイック、ラリーはサイド、ってのは郎平さんの頃から変わらないけど、それは鉄壁のフロアディフェンスがあってこそなのに。それがなくて、ライトも影をひそめて、超高速のAクイックもブロード攻撃もなくてサーブを入れとくだけのチームなんて…私の大好きだった中国はどこへ…って感じです。

ま、終わった試合はあとで考えたり感じたりすることにして、日本はここからもう1つ上を目指しましょう。ロシアVSブラジルの勝ったほうとの試合ですが、おそらくロシアとの再戦になるんでしょうね。予選のときは、早々と決勝Tを決めたロシアが集中力を欠いていたにもかかわらず、先発山口の決定力のなさで負けましたが、たぶん同じ展開にはならない。ロシアのパターンは予選以上のものがないはずですが、日本はありますからねー。

ブラジルがくればそれはそれでよし。ブラジルは2010年~2011年と日本に負けていやーな印象を持ってるでしょうし、予選でも中国や韓国に大苦戦だったようですから、勢いは日本です。

そのためには、中国戦で出た課題をさらにきちんと詰めておく必要があると思います。最重要の課題は、この試合でも2回ほどあった“お見合い”ですね。1つはサーブで、選手の間に打たれたので仕方ないところもありました。

もう1つは相手の軟攻に対する守備で、佐野と新鍋が見合ってしまったんですねえ。この場合、佐野は躊躇せずに突っ込まなければいけないはず。レフト新鍋が1stを触ったら、それだけ切り返しのパターンがしぼられてしまうんだから。結果的に、佐野がぎりぎりで飛び込みましたが間に合わず。

佐野はさらに、レフト江畑がブロックアウトを狙った攻撃で、アウトと決めつけて動かなかった場面がありました。結果、ボール1個分ぐらいコート内でイン。これだけの接戦の中、そういう思い込みのプレーはほんとに危険。リベロなのに“お見合い”してしまうのも、相手が行くと思い込んでるからですよね。

この試合の総得点数は117-115。たった2点差です。今後もこういう展開が続くでしょう。“お見合い”なんてしょーもないミスをしている場合じゃないんです。

ただ、佐野は今日の試合ではそうやってひやひやさせた分、最終セットで拾いまくって絶体絶命のピンチをしのぐ場面が何度もありましたから、ひとまずよしとしましょう!

ほかにもあります。第4セット、第5セットの山場で、木村、荒木、大友が焦ってサーブを打ち、ネットにかけたりホームランになったりしたこと。1~3セットの落ち着きと比べて、明らかに前のめり・空回りになってました。リラックスしろったって無理だろうけど、焦らなくても崩せるんだから、そこは自信を持って堂々とやればいいと思います。その点では、最終セットにピンチサーバーで出てきて、2連続で崩して試合を決めた中道はすごい。本日のしぶとい女たちランキング1位は間違いなく中道でしょう。あのマ・ユンブンが号泣してたもんなー。

ブロックでは、相手サイドのクロス打ちを止めるはずが、何度も間を抜かれていたのが気になりました。特に、MBが斜め跳びになってるのに手をクロス方向に振って間が空くパターンが目立ってた気がします。それはレシーバーが指摘しないとダメですよね。

ゲームの中で、選手同士で細かい修正を重ねて隙を埋められるかどうか。これからはそういう領域に入っていくと思います。やっとここまで来たんだから、最後までしぶとく食らいついてメダルをもぎとってください!!!
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血のプリン

やりましたね~、日本。所々で目を覆いたくなるようなサーブミスはありましたが、大事なところで慌てずに落ち着いて自分たちの力を十分出せたところが勝因でしょうか。あとはここぞというところでのサイドの決定力の差もあったように思います。一本欲しい時にほぼ確実に決めていた日本に対し、中国のサイドはふかしたりブロックにかけたりしたましたから。普段はセンターの速攻でサイドアウトを取る頻度が高い中国ですが、今日はトスとのタイミングが合わないことがよく見られ、レフト頼りにならざるを得ない状況に追い込んだ日本の勝ちでしょう。rioさんが何度も言っているように、このチームは本当にしぶといですね。

僕も鉄壁のブロックフォー・繋ぎで各ポジションからまんべんなく攻撃してくる中国バレーが憎くもあり、好きだったのですが、今日の無惨な負け方は日本が勝利をして嬉しい反面少し悲しかったです。特にリベロやピンチレシーバを始めとしたディグや繋ぎの雑さは、昔の中国バレーを知ってる者としては考えられないレベル。中国が北京から底上げが全く出来てない(むしろ地盤沈下してる)のは、故障者が続出したころもありますが、あの繋ぎの悪さ、メンタルの弱さを見ると、この先メダル候補圏外に沈んでいくような予感がします。

準決勝での対戦相手はマッチポイントを何度もしのいだブラジルに。やはりぬるま湯の中集中力もなくやってきたチームと崖っぷちに立ったチームの差が出ましたね~。ロシアはイタリア戦の4セット辺りから温存していたソコロワをエステスに入れて勝った訳ですが、それで崖っぷちから何とか生き残ったブラジルとの対戦が決まったわけで…自業自得。この五輪に入ってから見た試合はずっとそうだったわけですが、ロシアの永遠の課題、セッターが今回も足を引っ張りまくりました。センターにまともなトスが上げられず(クイックがほぼ全てがセンターが肘を曲げて何とか合わせないと打てないようなパスばかりで高さを全く活かせない)、ほぼ空気状態。セッターなのに二本目のボールを取りに行かない、等々。予選リーグで修正する時間はいくらでもあっただろうに、ぬるま湯の中ダラダラとやってきたんでしょう、ブラジル戦でも全く修正されず。こうなるとブラジルはロシアのセンター陣がいくらライトへ走ろうが完全無視。で、ブロックが待ちかまえているセンターにバックアタックのトスを上げるんだから、ガモワでもブロックされるっしょ。いくらエステスやソコロワやガモワがオリンピックの金メダル欲しくてナショナルチームに居座っても、ああいうメンタルではいつまで経っても無理でしょうね。

SFのブラジル戦はどうなるでしょう。ブラジル攻略法を会得しているように思われる日本チームですが、崖っぷちからしぶとく甦ってきたブラジル相手にお得意のしぶとさを発揮できるでしょうか。
by 血のプリン (2012-08-08 02:50) 

rio

>血のプリンさん、勝ちましたねー。中国は個人技あってこそのシンプルなシステムだったはずですが、個人技のレベルがさがり、ただの“単調なチーム”になってしまってますよね。

W杯2011では、悪評高い3-2-1制度の恩恵で3位に滑り込んで切符をとったわけですが、それだけの準備期間があってもこの結果。W杯で五輪を決めるとかなり有利なはずですが、かえってピーキングが難しいのかもしれません。

いずれにしてもユウ監督はクビでしょうねえ。郎平さんの復帰待望論がまた強まりそうです。

ロシアVSブラジル戦の情報をありがとうございます。ブラジル、勝ちましたか。前回覇者の意地ですね。

それにしても、ブラジルは今大会、3試合目のフルセットですか。2試合分ぐらい余計にやってるんですね(笑)。さすがに体力が持たないのでは。

ブラジル戦の勝ちパターンは、両センター陣のセッターの前でのクイックをコミットで徹底マークですよね。そこがブラジルの攻撃の基点なので。

で、クイックが使えなくなるとブロード攻撃に移行しますが、これが遅くて低くてコースが甘いので、落ち着いて守備すれば1枚でもブロックできますし、あるいはコースをふさいで拾うことができますよね。

で、シェイラのライトバックアタックは、ストレートをがっつり締めてクロスに打たせて拾う。非力なので。ジャケリネが出てくれば、日本の世界屈指のサーブでプレッシャーをかけてブロックで押さえ込みに行けばればあっさり崩れるでしょう。メンタルが弱いので。

そうやって2010年に撃破。2011年はさすがに通用しないだろうと思ったら、ブラジルがなんにも変更してこなかったので、また同じやり方で勝ったんですね。五輪本番ではさすがに…という気がしないでもないですが、ここまでの成績を見るに、まだ自分たちの“北京の夢”に閉じこもってるのかも。チャンスです。

そのブラジルに予選でスト勝ちした韓国、準々決勝でイタリアに勝ってベスト4ですか。激戦を勝ち上がってきただけのことはありますね。3位決定戦で韓国とあたることだけは避けたいので、日本はここで踏ん張ってブラジルに勝ち、一つ上にいきましょう!
by rio (2012-08-08 07:46) 

排球屋敷

rioさんの予言恐るべし。日本がしぶとく勝ちましたね。ロス以来28年ぶりのメダルがぐっと近づきました。果たして、同じくしぶとく勝ち上がって来たブラジルとの対決はいかに。
by 排球屋敷 (2012-08-08 07:56) 

やまさき

はじめまして。
最終セット中盤,ブロックに捕まって同点に追いつかれながらもふてぶてしく笑っている江畑選手の様子が,カメラに抜かれてましたね。
あまりの胆力に思わずこちらも笑ってしまいました。
あと竹下選手が恥ずかしそうに喜んでいたのも印象的でした。
彼女達には是非決勝戦に進んで欲しいです。
もし決勝戦でアメリカに勝てば,三大大会全てでアメリカの優勝を阻んだことになりますから。ホームアドバンテージを言い訳に日本を一切評価していないマッカーチョン監督に,是非参ったと言わせたいです。
by やまさき (2012-08-08 11:54) 

R.AMEMIYA

rioさん、またまた大山加奈さん解説のご紹介です。
http://london.yahoo.co.jp/column/detail/201208080001-spnavi

今回もきっちりポイントを押さえていると感じました。

今オリンピックのマッチメイク、予選グループの振り分けから始まってトーナメントの勝ち上がりを含めて幸運に恵まれていると思います。2位・3位の組み合わせがクロス対決ではなく同位対決だったら準々決勝は韓国と当たっていたわけで、今の中国よりはやりにくい相手だったでしょう。
次がロシアではなくブラジルというのも、対戦相手として与しやすい。
木村選手にはしっかりと(タオルを控え選手にたたきつけることなく)リベンジしてもらいたいです。

北京の前にピークを迎えてしまった中国チームはかつての圧倒的な強さを感じさせることなく個人パワーに依存するチームに劣化していました。
記憶に新しいのが馮坤、趙ヌイヌイ、張娜がいた頃のチーム。
ディグがビシッとセッターに返り、(木村選手が目指したという)周蘇紅がダブルブロードを決める瞬間などはトリハダものだったのに、あの中国は今いずこ・・馬ユン文に若干その面影を感じましたが。
指導者交代は鉄板でしょう。

とりあえず対中国でワールドカップ・フルセットマッチの借りを返したことは大きなステップアップ。そういえば、岩坂→大友以外はワールドカップのときと同じスタメンだったのですね。
(姓が戻って)「大友復活場外サーブ」や木村選手の大事なところでのドシャットなどデジャビューが何度もありヒヤヒヤでしたが、大山さんも取り上げているとおり中道選手の貢献は大きかったと思います。
ところどころミスが散見した佐野選手と共に、竹下選手も残る2試合、集大成として「やれば出来るオバサン」を維持して欲しい。

あとはセンター戦の復活で、試合運びによっては卓球と同じ「銀以上の確定」が期待できると思います。

今回ソウル以来のメダルを取れば、非メダリストのOK牧場解説者が少しはおとなしくなるでしょうか?
by R.AMEMIYA (2012-08-08 12:34) 

オーソノ

こんばんは。
24年ぶりの準決勝進出、改めてその低迷ぶりを感じるわけですが、それはさておき今回はメダルに向けて前向きにみていこうとおもいます。フルセット、しかも拮抗した点差、何ともドラマチックな試合でしたが、日本はサーブ、レシーブ、アタック等等、基本技術を着実に実践した。これに尽きると思います。

一方、中国はオウの早すぎる復帰、満身創痍のチョウ、ジョの途中退場など万全ではないチーム状態でここまで戦えたならば、万全であればという見方もありますが、チーム状態を保ち肝心な処でピークに持っていくのも実力のうち、今回は日本の力が上回ったことにしておきます。

ただ、ここまで監督が掲げた戦術は影を潜めており、初戦の前夜に選手だけで話し合って方針を決めたなんてマスコミネタになりそうな事が起きていたとか。そんな想像をしてみたりして。

まず予選からトスのスピードはほどほどに徐々に木村や江畑に合わせた質になってます。次にOQTの反省からMBを多用も全く目立ちません。中国戦のAパス率はかなり高いはず、ならば何故って観てました。

さらに佐野さんにはスパイクレシーブに専念していただくべく、この試合は特に木村と新鍋が積極的に繋ぎのパスやトスを上げていたように感じました。

何はともあれ後二試合も観戦できることに感謝しつつ、まずは準決勝ブラジル戦を見とどけたいとおもいます。
by オーソノ (2012-08-08 22:16) 

to

rioさん、こんばんは。

アテネから8年越しで、やっと壁を破りましたね。

予選の最中に木村がインタビューで、今回のOPは一番余裕があると答えていました。アテネから3回目でやっと全日本がOPの戦い方を判ったんでしょうね。予選は、上位国に負けても、しっかり自分たちのバレーボールが出来るか確かめながら戦っていた様に思いました。あと、ベンチに居る選手が交代要員として機能している...当たり前か(笑)。

それにしても、中国に勝っての準決勝進出は喜びが一層大きいですね。OPはおろか、3大大会での中国に対する勝利って、いつまで遡れば良いのでしょうか?。rioさん記憶にあります?。特に最近は本当に苦しめられまくりでしたから。

さて、準決勝はトラウマのロシアに勝ったブラジルでしたね。rioさんも同じだと思いますが、これで決勝進出への確率が上がったと思ってます。密かに優勝候補と思っていたのですが、ロシアはOPで勝てないですなぁ。

rioさんの記事の通り、この先は更に神経を研ぎ澄ませた集中力が必要となってくる訳で、攻撃が両エース頼りという課題を残している現状では、全てにおいて(ブロックのマークも含めて)ミスをしない試合運びをしなければメダルは無いと思います。

とにかく先延ばしにせずに早く決めちゃって欲しい、そう願っています。


by to (2012-08-08 23:46) 

rio

>排球屋敷さん、当たるときは当たるんです…って、当たり前ですね(笑)。ブラジルはフルセットを3試合戦ってますし、準々決勝ですべてを出し切ったんじゃないかという気がします。優勝を目指すモチベーションを保ち続けているかどうか。日本がどのセットも8点目までに叩ければ、心を折ることができるかもしれません。


by rio (2012-08-09 21:48) 

rio

>やまさきさん、コメントありがとうございます。

江畑はレフト攻撃がアウトになって審判に不満げな表情を向け、笑顔で諭されてる場面もありましたね。しぶといずぶとい気が強い、という女たちがそろった中でも、なかなかの肝っ玉ですね。

ブラジルはここ数年、守勢にまわったときがもろいですよね。なので、中盤までに相手の心を折れるかどうか。隙を見せない試合運びで詰めきれるかどうか。そこにかかってる気がします。

マッカーチョン監督は日本優遇措置の批判の急先鋒ですよね。郎平さんがFIVBのブログで日本のことに一切触れなかったのも同じ理由だと思います。ギマラエス監督も日本をまったく評価してないですよね。特に竹下(の身長)を評価してません。

そういう方々がかかわったチームがいまの日本に分が悪い、というのが面白いですね。






by rio (2012-08-09 21:57) 

rio

>R.AMEMIYAさん、五輪はもともとクロス対決ですから、FIVBがいきなり抽選とか言い出したときはどうなることかと思いました。中国と韓国でどっちがやりやすいか、というのは微妙なところですが、いまの韓国は勢いがありそうですよね。

アテネ金メダルの中国が本来の姿ですよね。中田がロス五輪で負けたのも、モトコがソウル五輪で負けたのも、そういう中国でした。

それと思うと、竹下はシドニー予選で今大会みたいなダメモードの中国に負け、出場を逃して”戦犯扱い”され、引退したんですよね。あれから12年。いまも批判の矢面に立ってますが、それが原動力となって、チームのしぶとさが生れてるのかもしれませんね。

大山の解説にありましたが、中道が予選での出来を反省していたところが印象的。やっぱり感じてたんだなー。本来なら、2枚替えで入ってきたときは狩野を軸に得点を重ねてほしいんですよね。両サイドを休ませるのと、相手のブロッカーを混乱させるために。

でも、中道はつい、“安全牌”の木村に上げてしまう傾向がありますよね。気持ちは痛いほどよくわかりますが。そこをブラジル戦でどう修正してくるか、注目してます。

いまの日本はすでに、モトコ以降のどの代の全日本よりも上に来ました。中田はロス五輪で銅メダルを取ってますが、あのときは東側諸国のボイコットで、旧ソ連やキューバといった強豪が出場してないですからねー。

で、中国がバレーに初参加。当時は、日米中ソの4強+キューバ、って感じでほかとは実力差がありすぎでしたから、ソ連とキューバがいない時点でメダル確定だったわけです。

で、久々に全員そろったソウル五輪でメダルを取ればよかったんですが、準決勝の相手がペルー。全日本は楽勝ムードでナメてかかったところ、予想をはるかに超える粘りを見せられて混乱し、ずるずると負けたのでした。そのときのペルーは、決勝でソ連相手に接戦を繰り広げ惜しくも銀メダルでしたっけ。

そういう歴史を振り返ると、もうこの時点で、中田やモトコや吉原は偉そうな顔できないですよね。モトコや吉原は、アトランタ五輪で予選落ちの惨敗も経験してますし(いまと方式は違いますが)。

ひとまず、いまのチームは最大限の結果を出し、歴史の歯車を一つまわしてほしいです。
by rio (2012-08-09 22:18) 

rio

>オーソノさん、同感です。日本は丁寧でしたね。ドタバタした感じがまったくなく、アタックはしっかりタメて、ブロックはしっかり見切って。

やはり、実力どおりになかなかいかない五輪では、基本プレーの精度が明暗をわけますね。マッカーチョン監督が口をすっぱくしてそのことを言い続けている気持ちがよくわかります。

中国は、かつての日本のように選手が“消耗品”になってますよね。層が厚いのも関係してるんでしょうけど、五輪には2回出られたら御の字。チーム内はいつもケガ人だらけの印象があります。

センター陣の攻撃は課題ですね。大友のブロード攻撃しか計算できない。中国はクイックに2枚つくことがほとんどないので、1対1で決めきれるセンターならセッターの前でのクイックをばんばん使うところなんでしょうが、いまのセンターでは慎重にならざるを得なかったのかも。

それと、竹下がセッターに近いクイック(AやC)を上げられる高さがなく、ツーアタックも脅威ではないことも影響してると思います。

クイックが1セットにあと2~3本×表・裏で決まれば、もっとラクな試合運びができると思うのですが。ブラジル戦に期待です。
by rio (2012-08-09 22:31) 

rio

>toさん、中国はたしか、ロス五輪がバレー競技初参加で初優勝。そのときの準決勝の相手がセッター・中田の日本で、スト負けだったんですよね。

↑この大会は、私が初めてバレーの試合をきちんと見た大会でもありました。それまで実業団はちら見していたのですが、ルールもよくわからず。ロス五輪のときに、子ども向け雑誌か何かについていたオリンピック特集でバレーのルールを覚えて観戦した記憶があります。

どこかのマスコミがまとめてましたが、日本はロス五輪以降、中国と五輪で5回対戦して5連敗していたそうですね。五輪は毎回観てるのですが、改めてそうまとめられると…笑うしかありません。つまり、五輪では、日本は今回が“中国戦・初勝利”です(祝)

ブラジル戦はたしかに、精神的な面でもロシア戦よりやり易いと思います。ただ、準決勝で“やり易い”という意識が隙をうむ可能性もありますよね。

特に、いまの日本はベンチも選手も、データが効いてる場合はしぶといし強いですが、効かなくなればもろい欠点があります。世界バレーもW杯も負けたギマラエス監督が、また同じことを五輪の準決勝でやってくるのかどうか。

すべては序盤の8点にかかってると思います。どきどきです。
by rio (2012-08-09 22:38) 

ボイド人

rioさんこんばんわ
ブラジル戦楽しみですね、喜びの勝利コメント戴ける結果を期待しております。

阿呆みたいな話題で恐縮ですが
当地地方紙の朝刊を読んでおりましたところ、共同通信の長谷川大輔名でコラムが掲載されておりました。(地方紙のスポ欄は概ね共同通信記事なので)
記者の論旨は新鍋起用の守備効果についてのことだったのですが、その記事中「サーブレシーブの大半をこなす木村は守備に秀でているわけでなく〜」という記載に自分は思わず持っていた箸を落とてしまいました。
木村が守備下手?そうだったの?
自分はバレーの技術を観る眼力に全く自信はありませんが、とりあえず木村の守備は上手いんじゃないかと思っておりましたので
ともあれ、この記者守備でも木村を要に据える真鍋采配全否定ですね

by ボイド人 (2012-08-10 00:53) 

rio

>ボイド人さん、一般メディアでバレー記事を書く人はたいてい、専門じゃないですよね。野球とかサッカーなら専門記者がいるんでしょうけど。

そもそも「サーブレシーブの大半をこなす」という表現が、バレーの仕組みをわかってないですよね。木村がサーブレシーブの大半を受けているのは、好き好んでこなしているわけではなく、木村の攻撃参加を遅らせるために狙われているからなわけで。

さらに、守備=サーブレシーブという思い込みもpffffって感じです。守備には、ブロックもつなぎも含まれるわけで。

共同通信はJVAに理事を送り込んでいますが、まったく機能してないんでしょうね。
by rio (2012-08-10 03:23) 

血のプリン

はい出ました!サンケイスポーツのネット記事に「ブラジルの高さとパワーに圧倒された」とお約束のお言葉が。

うーん…予想をはるかに超える完敗でしたね。昨日はサーブで崩せずに「ブラジル攻略法」の鍵となるセンターのクイック、ブロードを決められまくったことで全くブロックが絞れなくなってしまったような(逆に日本はブロックされまくり)。まさかこれまでの攻略法だけでいけるとは思ってなかったでしょうが、それにしても1セット中盤以降はやられっぱなし、といった感じでした。

いくらフルセットの試合を何試合もしてきたとはいえ、やっぱり一度崖っぷちに立ったチームはメンタル面が強くなりますね。ブラジルとしては韓国にストレート負けしたことで、なりふり構わず勝ちに行く姿勢になれた、という意味ではあの無惨な敗戦も良かったのかも。これも予選リーグを勝ち上がれたから言えることですが。

逆に日本は劣勢になっても淡々としたプレー。落ち着いているとも言えますが、なんとなく覇気が無いというか…中国との接戦を制したのでもっとメンタル面で盛り上がってるのかと思いきや、そんなところもほとんど見えず。まぁ、あのグズグズの中国にフルセットマッチポイントまで持ち込まれている時点で、落ち着いてはいるけれども、あまり絶好調とは言えないわけで。あと昨日は会場の空気に少し飲み込まれたというようなところもあったのかも。このあたりは自国開催の主要大会しか経験してないから仕方がないでしょうね。

これで日本は韓国と銅メダル争いで、どっちのチームにとっても非常に重要な試合。銅メダル争いは準決勝での敗戦後のメンタルの持って行き方が非常に重要になってくると思います。同じストレート負けでも、今大会負けなしのアメリカ相手に各セット20点以上取って負けた韓国と、勝つチャンスが十分にあると思ってたであろう今大会絶不調のブラジル相手に各セット20点に到達することなく負けた日本。ガッカリ度では日本の方が大きいはず。最終予選で負けたとはいえ、最終予選前まで相性が良く負けることがなかった韓国相手にどれだけメンタルで優位に立てるか。少しでもなめてかかったら危ないでしょうね…

金メダル争いは北京の決勝戦と同じ顔合わせに。アメリカの悲願の世界大会初制覇(マッカーチョン監督二大会連続金メダル制覇)できるかどうかに注目してます。昨日の韓国戦は試合全体を通して硬さが若干見られましたが、それでも締めるところをきっちり締めてストレート勝ち。心配なのは今大会負け知らずでここまで来ているので、試合序盤に少しでも歯車がかみ合わないところが出ると、修正できないままズルズルとそのままいってしまう可能性がないか、ということ。個人的にアメリカの選手、ベンチ陣が好きなので、是非とも金メダルを取って欲しいなぁ~
by 血のプリン (2012-08-10 15:29) 

rio

>血のプリンさん、ブラジル戦はわざわざ3時に目覚ましをセットして、リアルタイムで見たにもかかわらずあの試合っぷり…。あまりのごとにがっくりしているうちに3位決定戦が始まり、気づいたら銅メダルで、ブラジル戦の記事を更新するタイミングを逃してしまいました。

ブラジル戦はサーブで崩しきれなかった。まったく同感です。大山加奈もそこを指摘してましたね。

それともう1つ、なぜか世間ではあまり語られてませんが、ブラジルが第1セット序盤からブロード攻撃を多用してきたことが日本の守備(ベンチ含む)を混乱させたのではないかと思ってます。

ブラジルの勝ちパターンは、序盤からセッターの前でのクイックをビシビシ決め、相手ブロッカーを釘付けにしておいてライト/バック、ですよね。

なので、セッターの前でのクイックが機能しないとすべてが機能しなくなる=サイドアウトが取れずカウンターでやられる、というパターンに陥ってしまう弱点があったと思います。

クイックがコミットされて通らないときにためにブロード攻撃があるわけですが、タイーザはブロード攻撃が苦手で、ファビアナも威力がない。そこを克服できずに負け続けてたという印象です。

なのに。準決勝の日本戦でいきなりブロード攻撃を多用。決してうまくない=鍛えてきたわけではないぎこちなさだったので、気分としては“一か八か”または“当たって砕けろ”ぐらいの感じだったんでしょう。

日本がそれをちゃんと見切っていれば、レシーブで簡単に上げられたはず。そうすると完全に日本ペースだったはずなのに、そこができなかった。データにないことをされると一気にもっていかれる。ここが眞鍋体制の最大の課題だと思います。

結果論ですが、山口・井上の投入のタイミングが遅すぎた感じもありますね。毎セットとも流れを変える意味で投入してもよかったのではないかと。その場合は2枚替えを捨てることになりますが、狩野がなかなか機能しなかったのでそれもアリだったのではないかと。

そんなことを思ってました。
by rio (2012-08-12 10:35) 

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