SSブログ

世界バレー・アジア予選 全日本男子と言えば…なに? [バレーボール]

男子カタール戦、なんだか知らないうちに録画していました(笑)。というわけで、第1~2セットも見ることが出来ました。が、やはり印象は変わらず。誰がチームの中心で、誰がゲームメイクしているのか、よくわかりません。

もしかしたら、今はまだ、チームの中心はサトウ監督で、ゲームメイクしてるのもサトウ監督なのかも。選手たちは言われたとおりに動いているだけ。攻撃も守備もすべて単発。確かに、セットプレーのときは3人、4人のアタッカーがシンクロして動いています。でもきっとそれは、決められたルールを守っているだけ。オトリが本気で打つために入ってきているわけではないはず。そんなこんなで、コート内の6人がばらばらに見えるのかも。

それが当たっているとしたら、サトウ監督がやろうとしている米国流のシステム感ぷりぷりのバレーが、全日本男子の悪しき風習=底なしの受身(ほとんどドM)の上に接木されてしまっているのかもしれません。そこに花は咲かず、実はならない。怖いですねー。

相手が次に何をやってくるか予測して動く。サトウ監督の言う“スマートバレー”がこんな当たり前の一言に集約されるとは思いませんが、そういうレベルからやっていかないといけないんだなあとしみじみしてしまいました。

相手をよく見て、予測して、考えて、チームメイトとシェアする?野球やサッカーだったら小学生でもやってます。それが全日本男子では「できるようになってきた」(山村)という段階だということを前提に見たほうがよいわけですね。

と、確認したうえで、さらなる疑問。「シェア」したあと、どうすんの?相手を観察してシェアして終わり、なわけないですよね。日本野鳥の会じゃないんだから。誰かが中心となり、情報を咀嚼してプレーに反映させるところまで持っていかないといけません。

コート上でそれをやってる選手、できる選手は誰なんだろう?少なくとも、山村主将じゃない。セッター近藤・今村も怪しい。やっぱり“軸”がないんですよね、このメンバー。仕方ないので、軸を作るところから始めるしかないんじゃないかと。

今回のカタール戦で、”スマートバレー”に近い位置にいたのは越川だけだったように思います。「橋渡しになるだけでいい」なんて大ベテランみたいな気色悪いこと言わず、チームをガンガン引っ張っていく存在になってほしいなあ。っていうか、越川がその自覚を持たないと、全日本男子はこのアジア予選ですら突破できないかもしれないぞ。

(おまけ)
人は、ふとしたときについ、本音を漏らしてしまうものなのですね。

解説カトチャン「ゲーリー監督世界を知ってますからね」
実況ニタチャン「本物のバレーが日本にやってきた、ということですね」

はい、ダメー(笑)。遠まわしに言ってもダメー。「ゲーリー監督は世界を知ってる」=「植田前監督は世界を知らない」ってことでしょ。「”本物”のバレーが日本に」=「それまでのバレーは偽物」ってことでしょ。ほんと、2人して正しいことばっかり言って困ってしまいます[揺れるハート]


nice!(1)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 1

コメント 8

レイドリック

rioさん、こんにちは。

先日はコメントありがとうございました。
男子の惨状を見てしまったので、女子にとやかく言いたくなかったんですが、ベトナム戦は…ねぇ。
ベトナムは基本のプレーしかしてなかったですよね。逆に言えば、基本だけでも日本とある程度は戦えるわけで。
ますますベトナムに自信を持たせてしまったような気がしてならないです。

さて、男子ですが、地上波しか見てない=第3セットしか見てないので、頓珍漢なことを言ってしまったのならスミマセン。

福澤(サザエさんver)、「今試合最高得点」だそうですが、第3セットは得点0の失点5なんですが。ありえない。今すぐ監督の通訳に転職してほしいです。

清水、山本の背番号「7」を継承しただけでも噴飯ものなのに、相変わらずのブロックとスパイクミス。今すぐ出来田にポジションを明け渡してほしいです。

永野もねぇ、もっとAパスを返さないとダメでしょう。
ボールの下に入るのが速い宇佐美に依存していた、とまでは思いませんが、カタール相手でこれではちょっと…

越川は良かったですよね!
強打とフェイントでストレート側のレシーバーを揺さぶったり、ブロックではしっかりワンタッチをとってました。

石島はやっぱり清水の控えなんですねorz
監督の中では、「レフトとして5番目」ってことなのかも。

山村のキャプテンシーって、少なくともコート上では発揮されてないですよね。
今季のサントリーを見て、「キャプテンは誰?」と聞かれたら、ほとんどの人が「金子」と答えますよね。

全体としては、rioさんの仰るとおりバラバラですよね。
ニュースで「選手間のコミュニケーションが増えた」とありましたが、「監督とのコミュニケーションが減った分、相対的に選手間での会話が増えたと勘違いしているだけでは?」などと思ってしまいました。

ま、それでも応援しますよ。ゲーリー監督には期待してますよ。これも修行です。そう思うことにします。

ところで、実況席の竹下、土井の広げた話を丁寧に畳もうとする(シャットアウトとも言う)のはいいんですけど、そうなると川合が延々と喋り続けるのが困りものですね。川合、手強い…
加藤&新多、加藤はともかく、新多は確信犯ですね。ますます好きになりました。
by レイドリック (2013-09-07 17:40) 

血のプリン

久々に更新されているのを見つけたので、少し。
先ほど2020年の五輪開催都市が東京に決定しました。まだまだ先の話ですが、これでとりあえず7年後の五輪切符は男女とも確保した、ということで。ただ、そうなると五輪予選を兼ねているW杯の枠はどうなるのでしょう?2007年の時には五輪開催国だった中国が出場できていませんでしたので、その法則に従えば2015年のW杯にはブラジルが出場できないし2019年のW杯には日本は出場できないことになります。開催国なのに出場できない?FIVBお得意のその場しのぎのルールで日本を出場させる事になった場合には、五輪出場権を既に持っているチームが、五輪出場枠を狙うチームの一枠を奪って五輪予選に出場するという矛盾が出てくることになります。(実際は大陸枠の関係でW杯では到底出場権を取れそうもないチームが複数参加しているのでゴリ押しできそうな気もしますが。)
そもそも五輪予選の大会を日本で恒久開催にしているからこのような問題が起こるんですよ。しかも、女子の五輪出場権獲得の確率を少しでも上げようとする浅はかな考えから2007年に五輪開催国だった中国を無理矢理出場させなかったことで、さらに面倒くさいことになっている訳で。いったいどうなるんでしょうねぇ〜。
by 血のプリン (2013-09-08 06:05) 

YM

こんにちは。
韓国戦が始まる前にひとこと言わせて下さい。

私はゲイリー監督の下の今の男子は、それほど悪くはないと思っています。 まあ、パニック采配だらけの植田監督の後ですから、それ以下になることはあり得ないとも言えますが。 山村キャプテンは初監督のゲイリーにとっては年の功ということで。 
2セット目途中からの放送だったので全体はわかりませんが、JVAのHPによると1セット目は越川、福澤、清水が出ていたようですね。 それで相手の実力を見極め、その後ゴッツ、千々木に機会を与える。 通常、試合形式の練習が多いそうなので、メンバーを変えてもそれ程の戦力低下はないでしょうし、控え選手の士気も落ちないですよね。 何より偵察に来ている韓国の監督に与える情報が少ない。 いいですねえ。 スマートだと思います。 OQT前に“必ずスター選手が誕生するのです。”と言って越川を落とし、八子を入れた植田監督と、“勝つのが目的でスターは要らない。”と言いきっていたアメリカのコーチ陣の違いがここに表れていると思いました。

出来田にセンターをやらせることも意表をついた起用だと思います。 今経験しておけば、いずれオポジットやWSにコンバートする日が来ても幅広い選手に成長していることが期待できますから。 とすれば、センター出身のゴッツもなんとかひねって時間差攻撃などをさせても面白いかなあと思うのですが。

いずれにしても今夜の韓国戦。
なんとか目覚めた全日本を見せてほしいものです。

by YM (2013-09-08 13:54) 

rio

>レイドリックさん、福澤のあのアタマは暑苦しいのか風通しがいいのか、いまいちわかりませんね。似合ってないことだけは確かです(笑)

その福澤と清水、ミスや決め切れないときのパターンが北京の前からまたく変わってないですよね。学生の頃から仲が良くて代表でもチームでも一緒、という環境で、なあなあになってるのかも。

いまは人材不足なので2人が代表に入ってますが、東京五輪が決まったことで本格的な新人発掘・育成がスタートするはず。そうなったときに、いまのプレーで代表の座を確保できるとはちょっと思えないですね。

現場リポート担当のモトコさんは石島に“軸”になってほしいようですが、どうだろう…と思ってしまったり。お祭り野郎で目立つことは大好物ですが、逆境に弱いへなちょこですからねー。まあ、“君臨”していた宇佐美が精神的に大きく成長して名実ともにキャプテンになったケースがありますから、ダメと見切ってしまうのは早計かもしれませんが。

山村は、私の印象では、つらいこと・苦しいことから逃げる弱さがある選手です。でも、キャプテンを引き受けた以上、弱音ははけない。ポジションが人を作る、ということは往々にしてありますから、山村の大化けを期待したいですね。

それにしても、実況の横に座らされている竹下、あれは解説ではなく“あいづち”ですよね。「この試合はどこに注目していますか?」「序盤ですね」………えええええっと。「宮下は苦しい状態のトスでしたが?」「よく上げました。苦しいところでしたけどね」………ええええええええっと。

どこぞのホステスじゃないんだから、お解説様が“あいづち”でカネもらってはいけません。

それにしてもそれにしても川合、もはや男子の試合には呼ばれないのでしょうか。それとも、“安い”仕事は断ってるんでしょうか。いや、そもそも、いつまで川合を呼んでるんだよ、って話ですよね。
by rio (2013-09-08 18:09) 

rio

>血のプリンさん、東京が1回目に立候補した際に、このブログでも少し話題にしましたが、「W杯がどうなるのか決まっていない」と言うのが正確なところでしょうね。

ほんと、日本のバレー利権をあてこんで付け焼刃な運営変更をしてきたツケですよね。そのツケを払うのか、先延ばしにするのか。

私は、「W杯に日本が出場しない」という事態は避けたほうがいいと思います。同じく日本のバレー利権のための大会=アジア最終予選にも当然出ないわけですし、チームを磨く上で大きな不利だと思います。

07年大会の中国がそうでしたよね。06年の世界バレー以降、“本気の大会”に出る機会がないまま北京五輪を向かえ、苦戦を重ねてなんとか銅メダル、という結果に終わりました。メダルをうかがうチームにとって、相手チームの情報がアップデートされない、というのは致命的です。

その辺りから考えると、これを機に日本固定開催・五輪予選の位置づけをやめ、本来のW杯に戻すべきですね。メダルチームへの特典をつけるとすれば、次回のW杯の予選免除にすべきだと思います。

W杯が五輪と世界バレーの間に埋もれてしまうから、という理由で五輪予選にしたと記憶していますが、そういう邪道なことをしなければ残っていけない大会なら、本来は不要ですよね。W杯と銘打つなら、単独で成立する大会に育てる努力をしてほしいなと思っています。
by rio (2013-09-08 18:28) 

rio

>YMさん、実況いわく、日本はサーブもレシーブも攻撃もすべて“やり直している”そうですね。植田時代、どんだけ~って感じです(古)。筋トレと生活指導だけで8年間…は、やはり長すぎたんですね。

私も、マッカーチョン流の「スターはいらない」に大賛成です。理想は、北京五輪の男子アメリカです。あれだけ完成度の高いチームはちょっとないですよね。

マッカーチョンがそのチームを作るために、ボールを代表に呼び戻したんですよね。起用は大成功で、アタッカーはボールを100%信頼し、彼を軸にがっりちまとまったチームとなりました。

いまの全日本は、監督が替わり、与えられた課題をこなすことで精一杯、という印象です。北京五輪でチームが崩壊し、その後の4年間で暗黒の時代をすごした後遺症なのかもしれません。

いずれにしても、まもなく始まる韓国戦が重要ですね。ここで勝てばチームとして大きく前進すると思います。
by rio (2013-09-08 18:43) 

血のプリン

アトランタ五輪に出場権を持っていたアメリカが1995年のW杯に出場していたことから、このルールは2007年に急に付け加えられたものと想像します。ただ、出場権のあるチームが五輪予選に参加するという矛盾を解消するには2007年のW杯に中国を参加させなかったことは一理あるとは思います。しかしながら、一方でW杯がランキングの構成ポイントの大きな部分を占めることから、五輪出場権があるというだけでそのランキングポイントを丸々と失ってしまうという別の問題も発生します。(今のランキングシステムが正確に実力を反映しているとは思えませんが。)rioさんが指摘されるように重要な本気モードの実戦経験を剥奪されてしまうのも大きい痛手だと思います。
私も五輪予選とW杯は完全に切り離すべきだと思います。もちろん日本恒久開催という変なルールも撤廃。あと、個人的には大陸予選が五輪本番に近すぎるのも、五輪に向けたしっかりとしたチーム作りをしていく上で少し問題があるように思います。以前のように、W杯前の大陸選手権が五輪の大陸予選を兼ね、そこで優勝したチームに五大陸の代表を決定。W杯は五輪予選から切り離されるので、純粋に大陸選手権後のランキング上位11チーム+開催国で開催。そして、五輪前の世界最終予選で残りの出場枠6を決定する(6チームx3グループで上位2カ国に出場権)。これだと過度なアジア地区贔屓を排除した上で、女子に限って言えば日本も比較的楽に五輪予選を通過できるのではないか、と。まぁ、勝手な妄想ですけど。
by 血のプリン (2013-09-08 23:56) 

rio

>血のプリンさん、バレーの国際大会は、正直、常連国を出すためならなんでもあり、なんですよね。

前もこのブログで書きましたが、ロシアが欧州予選で負けたときは“アフリカ代表”として出場させました。アジアだけ、大陸予選と最終予選が合体した意味不明な大会になっているのも、日本がシドニーで落選したからですよね。そのあと北京開催が決まった時点で、中国をW杯に出させないルールを考え付いたんだと思います。

でも、これだけネットが発達し、SNSが定着して、もうそんな子供だましは通用しなくなってますよね。“本物”じゃなければ、見抜かれて相手にされない時代です。そういう意味では、2014年の世界バレーが試金石ですね。

バラエティ枠ではなく、ちゃんとした解説者を立てて、真剣なスポーツとして中継できるかどうか。あるいは、ファンがそれをちゃんと見るのか、という問題もあります。変な時間にやってても、野球やサッカーやウインブルドンなら見る人は多いわけで。そして、過保護な全日本女子がアウェーで結果を残せるのか。そこが一番の注目ですね(^^
by rio (2013-09-10 22:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。