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世界バレー・アジア予選 なーんか粗いんだよなあ [バレーボール]

世界バレーの出場権争い、日本は12年ぶりに参加ってのが微苦笑(←この言葉、きもい)を誘います。TBSのアホタレどもが竹下を解説席に座らせ、「2006年にはMVPにも選ばれましたっ!!!」と煽るのも気持ち悪い。あれがTBSのごり押しだったことは周知の事実。アナウンサーもサラリーマンではありますが、そこにあえて触れない、という選択肢もあるだろうに。ま、竹下が不快そうなリアクションを返しているのでいいんですが。

と、いささか不機嫌なトーンで書き出してしまいましたm(_ _)m というのも、この予選、台湾戦もベトナム戦も、試合が粗い。見ていて飽きてしまうんですよね。相手が格下だということを差し引いても、もっと魅せるバレーができるはず。派手なことをやってほしいわけではなく、基本に忠実な丁寧なバレーを見たいだけなんですけども。

例えば、ダイレクトスパイクがその象徴かなあ。ダイレクトで打つ=絶対決まる、がセオリーだと思うんですね。逆に言えば、決める自信がないときは打ってはいけない。丁寧にセッターに返してから攻撃すればいいわけですから。というのもセオリー。

それをまあ、ぽんぽん手打ちで打ってどんだけ拾われるんだよ……と。打つならレシーバーのいないところを見て打つべきだし、穴がなくても打つというなら背筋バリバリでレシーバーぶっ飛ばすべき。それもできないなら、両手でネット際真下に落とせばいいんじゃないのかな。

相手レシーバーのミスでネットを越えてきたボールを手打ちでまっすぐ打ち返したら、そりゃ相手レシーバーの真正面、しかも拾いごろの打球でしょうよ。そう、特に大竹ですね。放っておいたら、この大会だけで2桁本数ぐらいダイレクトを拾われそうでドキドキします。

奇襲攻撃系では、橋本のツーアタックも粗いですよね。強打すれば決まる、ってもんじゃないでしょう。それしか選択肢がなくて仕方なく打つツーアタック以外は、やるからには決めないといけない。無理に打って拾われてカウンター食らったら、味方のアタッカーは「なんで?」ってなるし、相手は「焦ってる?」とか思って調子に乗るし、もう、流れが変わって一気に持っていかれると思いますよ、“本番”だったら。

同じく左利きの中田久美が代表のとき、ここぞ!というところでツーアタックをよく決めてたと思いますが、強打していた印象はほとんどありません。むしろ、相手に守備の穴を教えてあげるみたいにストンと落ちてくる打球。それが相手にじわりとプレッシャーをかけて効果的だったんだと思います。

で、はしもっさん、ツーアタックだけでなく、トスも粗いっすねー。特にラリー中。物理的・身体能力的には余裕があるように見えるので、精神的に余裕がないのか、それとも、もともとざっくりした性格なのか。私の勝手な推測ですが、あれはきっと、ざっくりした性格なんでしょうな。若手なら粗さも魅力になるんだろうけど、ベテランだからなー。なんか難しそうな気配を感じます。

その点、石井はきちんとしてますね。良くも悪くも(笑)。ブロックアウトをきっちり取れるところとか、サーブでしっかり狙えるところとか、ブロックをさぼらないところとか、ちょっと囲まれたらフェイントを模索するところとか(決まらないけど)、誰かがはじいたボールを必死に追いかけるところとか(反応がちょっと遅いけど)。

ただ、石井が江畑からポジションを奪いたいのなら、もっと野蛮にプレーせねば。ちょっとX脚気味に女の子走りしてるようではまだまだなんじゃないでしょうか。ダッシュ練習で足腰を強化すればよいのでは…と考えていて、はたと思いつきました。あれがいいんじゃないですか、あの旗取るやつ。寝転んでて、ピッって笛が鳴ったら飛び起きて走ってくやつ。[るんるん]嫌らしさも汚らしさもむき出しにして走ってく、やつ。ダッシュ力と足腰の強化と野蛮さが身についてばっちりでしょう。なんて、適当なこと言いたい放題言ってますが。

とは言え、リオを見据えて江畑か石井かどちらを育てる?となったら、そりゃ石井ですよね。木村がサーブレシーブが免除になるローテを作れる、ブロックが江畑よりまし、この2つのメリットだけをとっても石井でしょう。今日のベトナム戦でそう思わせる活躍をした、と感じました。

この予選は勝って当然で、正直、プレッシャーもそれほどないと思うんですね、いい意味で。なので、もっとビシッとした楽しいバレーが見たいっす。

(おまけ)
男子のカタール戦は第3セットのみ放送、そう来ましたか(笑)。先日の記事のコメント欄で少し書きましたが、チームとしてのまとまりをほぼ感じないですね。残念です。初顔合わせの6人がコート内で即興でプレーしてる感じ。福澤・清水のミスも相変わらず。誰か1人ぐらい、クリエイティブな選手はおらんのかぃ、と思ってしまいました。植田さんが未練たらたらの表情でコートをにらんでいた映像が薄気味悪かったです。

あ、そうそう、ラリー中に昔のロシアみたいにたかーいたかーいオープントスを上げるようになったのは監督の指示?近藤って前からああいうトスでしたっけ?あんなの通用しないと思うけどなあ。っていうか、あれを打ち切って決められるのは、普通に強くてでかいチームなのでは。

ま、世界バレーに出られることにこしたことはないんですが、出られなくても日本固定開催のW杯には出られるので、長期的視野でチーム作りをしたほうがよさそうですね。


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area71

こんにちは。コメント一番のりで恐縮です。
まず、選手一人ひとりをあらゆる面から洞察して、言葉でユーモア交えて表現されるのがすごいです。って、ブログの本題と関係ないことから言って失礼しました。

新しいチームとなった男子チームがrioさんが見てどう感じるのか、その言葉に興味が湧きます。

その前に、女子と同じように試合を全セット放映して欲しいところです。


by area71 (2013-09-06 04:58) 

YM

Rioさん、こんにちは。

女子の台湾戦とベトナム戦は順当にストレート勝ちしたとはいえ、つまらなかったですねえ。
ベトナム戦後の眞鍋監督は、“今日は集中してましたねえ。”とか“ミスが少なかったですねえ。”とか、確か言いましたよね。 もうつまんなさ過ぎて録画を消してしまったから確認はできないのですが。 そうでしたかあ??? はあ????っていうしょうもないミス、多くなかったですかあ? 勝ちさえすればいい試合ではないはずです。 まあ、裏で喝を入れていると期待しますが。

私はこの絶対有利の対戦では、できれば数人はWGPと違うメンバーを入れてほしかったなあ。 それが無理なのであれば課題のセンター陣、特に岩坂と大竹のブロードやB等を多用して成功体験を積ませてほしかった。 たとえ決まらなくても、そこからその理由を学んでくれれば貴重な積み重ねとなると思います。 ですから、WGP予選では打つことさえ失敗していた大竹が打てるようになっただけでも今はまだ良しと。 って言うと全日本なのにどんだけレベル低いのかよ、という思いもしますが。

フジのCSではWGP予選の放送が早く終わった時に、過去の試合を流していました。
丸山とか広瀬とか横山とかが活躍していた頃のです。 あれを見たらリベロがまだいなくて15点制でしたが、22,3歳で当たり前のようにブロードをこなし、2段トスやレシーブも全員そつなくやっていましたからねえ。 いちがいに比較はできないとしても、それでもかなり、かなりの違いはあります。 やっぱ、ゆとり教育が原因でしょうか。(違)

日本は男子も女子も相手が強ければ見応えのある試合をしますが、格下相手の時はズルズルと相手ペースにはまって、勝ちはしてもRioさんのおっしゃる魅せるバレーにならないことが多いですよねえ。 消化不良で残念です。

男子のカタール戦は夜中というか、朝の3時半から録画でやっていました。 3セット目は一部カットされてて植田監督のあの表情を再度見ることはできませんでしたが。
1,2セットでは出来田の出来が良かったですよ。 いや、ほんと。
高身長に甘んじることなく、速く入って高く跳んで素早い振り。 もともとオポジットらしいですが、センターとしてのこの期待感は初めてです。

長々と失礼しました。 溜まってるんです。 


by YM (2013-09-06 16:08) 

MS

Rioさん、こんばんは。お疲れ様です。

フェイントとかツーアタックって、確信犯じゃなければやっちゃだめなプレーですよね。今のチームでちゃんと確信犯になってるのは、木村とリベロの佐藤くらいでしょうか。
ミスを減らすとか、○つの世界一(いくつでしたっけ?)を目指すのも重要ですけど、それ以前のフツーのことが疎かにならないようにと思います。

植田は自らの意志であんなことしてたのか?それとも最初は選手に気を使って目立たないところでこっそり見てたのを、番組スタッフに見つかって無理矢理引っ張り出されたのか?

ここ10年くらい、TBSのスポーツ中継はどうしようもないのが時々ありますね(陸上世界選手権、亀田のボクシングetc)。過剰演出、ピンズレ、捏造。
新タアナとかマトモな人もいるのに、気の毒になります。

テレ朝の、テレ東のバレー中継も見てみたい。いや、NHKだけでもいいかも。今は大会ごとに放送局が固定されていますが、一度ガラガラポン出来ないものか?

by MS (2013-09-07 00:21) 

eigo

rioさん、こんばんは。新時代の日本が始動し、rioさんの記事が見たいと思って8月から覗いていたのでうれしいです!
橋本選手はトスがぶれてしょうがないですね。木村選手の調子が上がらないのは一概にこれが原因とは言い切れないんでしょうが、間違いなく不安定な二人のセッターも一因だと思い、いつかコンビがぴったりの試合来ないかと淡い期待をしながら試合を見ています。
アジア対決で拾われるのが多いと言われてますが、中途半端なボールを拾われてるだけなのでもっと楽に点を取れる気もするんですが、コンビを合わせるのって大変なんだなと。

今欧州選手権を見ていますが、MBの強いところは良いですねー。ブロードが持ち味のMB、日本にまた出てこないですかね。昔は杉山、大友とブロードだらけでブロード以外ないのかなと思いましたが、真ん中のクイックだけになるともっと悲惨ですね。
by eigo (2013-09-07 02:39) 

rio

>area71さん、ありがとうございます(照)

TBSもどうやら心を入れ替えたようで、録画ではありますが、“全”セットを時間差で放映することにしたようです。っていうか、そうしないと放映権を認めないぐらいのことをJVAが言ってるのかもしれませんね。

それにしても、TBSは実況も解説も、なんで“にわか仕込み”の専門用語を使いたがるんでしょうか。「日本はS3からのスタートです」とか言われて、ミュンヘン五輪から応援している伝統的なファン=じーさんばーさんたちがわかると思ってるんでしょうか。

福澤のバックアタックも、いつの間にかビックビックとカメラ屋みたいな呼ばれ方して、そりゃカリフラワーみたいな頭になるよな…と同情してしまいました(違)

男子は実質、韓国戦がすべてですよね。北京組がそこそこ残っているので、自主性が発揮できれば勝てると思うのですが。どきどきです。
by rio (2013-09-08 01:31) 

rio

>YMさん、眞鍋さんは勝利インタビューのとき、なぜかいつも、一杯ひっかけてきたそこらのおっさん、みたいな風貌になってますよね。あの人の良さというか、うれしさがどぼどぼとこぼれだすような表情をするあたりが、めんどくさい(失礼!)女子たちにかえってよかったのかも…なんて。

アジア予選について、切符をとるためだけなら、日本はベテラン勢で固めればよかったんですよね。少なくともベテランを先発させて、点差が開いたところで若手を投入すればいいと思うんですが、眞鍋さんはそうしないですよね。

若手を使い続け、ポジションやローテもいじくりまくってあーでもないこーでもないとやってデータを集めてます。それはたぶん、相手にとっても嫌だと思うんですね。誰がどのポジションで出てくるかわからないし、何をやってくるかも予測が難しいので。特にブロード攻撃なんかは、相手チームに、「できない」のではなく「あえてやらない」と思われているのではないかと。勝手な想像ですが(^^;

ロス~ソウル五輪ぐらいまでは、サイドどころかセンターもレシーブができて当たり前、2段トスが正確に上げられて当たり前、でしたよね。攻撃でも、クイックを打てるサイド、オープンを打てるセンターが複数いました。ブロックアウトの技術もありましたよね。しかもサイドアウト制なので長いときは3時間ぐらいかかったりして、体力も今より上だったと思います。その分、選手生命は短かったですけど。

ただ、分業制とたび重なるルール変更で当時とは別のスポーツと言ってもいいぐらいなので、選手たちに求められることが違っている…というよりは、部活の指導者たちが、時間がかかる技術の習得と身体能力の養成を、選手に求めなくなっているのではないかと思っています。

男子の出来田は、月バレでよく取り上げられていた高校生時代は線が細くて頼りない感じだったのに、見た目はしっかりしましたね。ただ、「初戦の前日は足が震えて眠れなかった」とか…。いやいや(^^;

緊張で眠れないアスリートは…まずいっすね。疲労が抜けきらないので、けがをしやすくなる恐れがあります。典型例が女子の栗原ですよね。アスリートは、何をさておいても“無事是名馬”ですから、どの国のどんな環境でどんな相手と試合するときでも、爆睡できるふてぶてしさを身につけてほしいです。アラキングのように(笑)
by rio (2013-09-08 01:53) 

rio

>MSさん、強打すればツーアタックが決まると思ってしまうのは、左利きの“ゴーマン”ですよね。

強打されて決まったとしてもそれはその場限りのことで、たぶん相手チームを揺さぶることにはならないんだと思います。それよりも、軽いタッチでストンと落とされるほうが、守備隊形に不安がうまれ、それがボディーブローのようにきいてくるのではないかと。

それにしても、テレ東のバレー中継(^^; なんかもう、何にも装飾がなくて却って楽しめそうです。たぶん、メインMCはさまぁ~ずで、カメラも3台ぐらいしかなかったりして(笑)
by rio (2013-09-08 02:01) 

rio

>eigoさん、ありがとうございます(^^

女子はなんと言っても世界バレー銅、ロンドン五輪銅、3大大会のうち2つもメダルをとったチームですからねー。3大大会に出るのがやっととか、出たことがないとか、そういうチーム相手にあの試合ではねえ。。。言わば、プロ対アマ、というレベルなわけで。格の違いを見せ付けて勝たねばお話にならないですよね。

ところで。北京、ロンドンと2大会連続で決勝はアメリカ、ブラジルでしたが、この2チームとも、ブロード攻撃はたいした武器じゃなかったですよね。なんだったら打たなくてもいいぐらいに。

想像するに、両チームとも強力なA、Bクイックとライトバックの攻撃を持っていたので、ブロードを多用する必要がなかったんだと思うんですね。両チームともその穴をイタリアや日本に突かれて苦戦してたりもするわけですが。

一方、竹下時代の全日本はAクイックとライトバックが無いに等しい(^^; 打てるかどうか以前に、上げられないんだから仕方ない、って感じでしたよね。だったらもう、センターが走るしかない、ってことだったんだと思います。

今の全日本はセッターが高いし左利きもいるので、Aクイックもライトバックも武器にできる可能性がありますよね。その分、ブロード攻撃への依存度が下がっているのだとしたら、むしろ、いい傾向なのかなと。

ただ、「武器」になるのがいつなんだ???という話はありますが(笑)。世界バレーには間に合うような気がしています。
by rio (2013-09-08 02:17) 

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