W杯男子おまけ この人はなにを言ってるんだろう…? [バレーボール]
私はふだん、バレーの試合を見終わってすぐブログを書くのですね。ニュースもネット情報もほかの方々のブログも何も見ず、FIVBのホームページだけ開いて、ときたま録画を見返しながら。
ただ、今大会の男子はあまりにも面白く、今も余韻が残っているので、しばらくぶりにネットでバレー情報を探索していました。で、行きあたったのが……出ました。田中夕子さんの記事。この方はバレーの記事で食べているプロですが、私のなかでは映像に映し出されたことを文字に起こししている人、少なくともコラムニストではないよね、という位置づけです。
大会前にご紹介した米虫紀子さんが面白いコラムをよく書かれていますし、モトコさんがたまに書く本気コラムも好きなのですが、田中さんの作文からは、米虫さんやモトコさんが持っているようなジャーナリスティックな視線が感じられない。なので、率直に言うとつまらないのです。
それでもまあ、今回は読んでいたわけですよ。ご祝儀相場で。スポナビにのっている「全日本男子が確立し始めたバレースタイル
その中で気になった記述がありました↓↓↓ 田中さんが「日本の体力・集中力がきれたのは実は相手の作戦だった」と言いたいために出してきた具体例です。
その2
「あえてその選手の前から攻撃を仕掛けてブロックに跳ばせる回数を増やす」みたいな場面、今大会でありましたっけ?
これって例えば、相手のセッターが「石川の体力を削ってやれ!」と思ってひたすらライトに上げ続けた、とかいうことになりますよね。バレーファン歴が長めの私にはなんだかバカみたいな作戦に思えてしまいますが、これまたいまや常識になってるのでしょうか?
だとするとどの場面だったかぜひ知りたいですね。録画を見返してみたいです。
素人考えでは、石川や柳田の体力・集中力が奪われていたとしたらそれは、相手が攻撃参加を遅らせるなどの戦術的な意図をもってやってきたプレーに対応した結果、そう、あくまで゛結果的に”体力・集中力が奪われた、ということだと思うんですね。
田中さんは、その゛結果”が起きたのは相手の意図だった、と解説しているのです。因果関係がひっくり返っているのではないか、と思ってしまうのですが、どうなんでしょう?
各国監督・コーチがどう言っているのか、ぜひぜひ知りたいところです。
ただ、今大会の男子はあまりにも面白く、今も余韻が残っているので、しばらくぶりにネットでバレー情報を探索していました。で、行きあたったのが……出ました。田中夕子さんの記事。この方はバレーの記事で食べているプロですが、私のなかでは映像に映し出されたことを文字に起こししている人、少なくともコラムニストではないよね、という位置づけです。
大会前にご紹介した米虫紀子さんが面白いコラムをよく書かれていますし、モトコさんがたまに書く本気コラムも好きなのですが、田中さんの作文からは、米虫さんやモトコさんが持っているようなジャーナリスティックな視線が感じられない。なので、率直に言うとつまらないのです。
それでもまあ、今回は読んでいたわけですよ。ご祝儀相場で。スポナビにのっている「全日本男子が確立し始めたバレースタイル
W杯で見えた五輪出場への道しるべ」
という記事です。端的に説明すると、サーブが大事、アタッカーの打ちやすいトスが大事、という内容です。その中で気になった記述がありました↓↓↓ 田中さんが「日本の体力・集中力がきれたのは実は相手の作戦だった」と言いたいために出してきた具体例です。
米国、イタリア、ポーランド、ロシア、アルゼンチンといった国々は、体力を消耗させ、集中力を切らせるためにキーとなる選手をサーブで狙う。あえてその選手の前から攻撃を仕掛けてブロックに跳ばせる回数を増やす。ラリー中にチャンスボールを返す際も、攻撃参加する選手が次の動きに移りにくい位置へパスを返す。といったプレーを当たり前にこなす。
どう思います?これ、今大会で起きていた事実でしょうか?各国の監督・コーチに取材してウラをとったんでしょうか?
私はこの文章を読んでいくつも疑問が浮かびました。
その1
「キーとなる選手をサーブで狙う」のは、その選手の「体力を消耗させ、集中力を切らせるため」なのでしょうか?攻撃参加を遅らせて(もしくはサーブレシーブの乱れを誘って)ブロックの的を絞りやすくするためではなく?
今やそういう戦略が上位チームの間では常識なんでしょうか?だとすると、ジャンプフローターでコツコツと体力を削るのは相当時間がかかりそうなので、みんな強力なジャンプサーブを練習したほうが効率がいいと思うのですが、どうなんでしょう?
そもそも1試合でサーブレシーブを何本取らせれば、パフォーマンスが落ちるほどの体力を奪えるものなのでしょうか。
どう思います?これ、今大会で起きていた事実でしょうか?各国の監督・コーチに取材してウラをとったんでしょうか?
私はこの文章を読んでいくつも疑問が浮かびました。
その1
「キーとなる選手をサーブで狙う」のは、その選手の「体力を消耗させ、集中力を切らせるため」なのでしょうか?攻撃参加を遅らせて(もしくはサーブレシーブの乱れを誘って)ブロックの的を絞りやすくするためではなく?
今やそういう戦略が上位チームの間では常識なんでしょうか?だとすると、ジャンプフローターでコツコツと体力を削るのは相当時間がかかりそうなので、みんな強力なジャンプサーブを練習したほうが効率がいいと思うのですが、どうなんでしょう?
そもそも1試合でサーブレシーブを何本取らせれば、パフォーマンスが落ちるほどの体力を奪えるものなのでしょうか。
その2
「あえてその選手の前から攻撃を仕掛けてブロックに跳ばせる回数を増やす」みたいな場面、今大会でありましたっけ?
これって例えば、相手のセッターが「石川の体力を削ってやれ!」と思ってひたすらライトに上げ続けた、とかいうことになりますよね。バレーファン歴が長めの私にはなんだかバカみたいな作戦に思えてしまいますが、これまたいまや常識になってるのでしょうか?
だとするとどの場面だったかぜひ知りたいですね。録画を見返してみたいです。
その3
「ラリー中にチャンスボールを返す際も、攻撃参加する選手が次の動きに移りにくい位置へパスを返す」、これはそうなんですよ。よく見る光景です。でも、その意図はおそらく「体力を消耗させ、集中力を切らせるため」ではないですよね?
理想的にはアタッカーではなくセッターに取らせることができればベストで、その次の選択として決定率の高い選手に取らせるることにより、攻撃参加を遅らせる、というセオリーに基づいたプレーだと思うのですね。
でも、もしかしたらその考えがもはや古く、現代バレーのチームでは「チャンスボールの返球をあいつに集めて体力を奪え!」みたいな指示が出てるんでしょうか?せひ、各国監督の考えを知りたいところです。
「ラリー中にチャンスボールを返す際も、攻撃参加する選手が次の動きに移りにくい位置へパスを返す」、これはそうなんですよ。よく見る光景です。でも、その意図はおそらく「体力を消耗させ、集中力を切らせるため」ではないですよね?
理想的にはアタッカーではなくセッターに取らせることができればベストで、その次の選択として決定率の高い選手に取らせるることにより、攻撃参加を遅らせる、というセオリーに基づいたプレーだと思うのですね。
でも、もしかしたらその考えがもはや古く、現代バレーのチームでは「チャンスボールの返球をあいつに集めて体力を奪え!」みたいな指示が出てるんでしょうか?せひ、各国監督の考えを知りたいところです。
素人考えでは、石川や柳田の体力・集中力が奪われていたとしたらそれは、相手が攻撃参加を遅らせるなどの戦術的な意図をもってやってきたプレーに対応した結果、そう、あくまで゛結果的に”体力・集中力が奪われた、ということだと思うんですね。
田中さんは、その゛結果”が起きたのは相手の意図だった、と解説しているのです。因果関係がひっくり返っているのではないか、と思ってしまうのですが、どうなんでしょう?
各国監督・コーチがどう言っているのか、ぜひぜひ知りたいところです。
東京ラウンド、戦前の予想をはるかに上回る熱戦で敗戦続きでも見応えがありましたね。しかしながら、スポナビの男子バレーのコラムは今まで、米虫さんが担当することが多かったのに、何故に田中さん?と思ってしまった自分がいます(爆)。
確かに田中さんの文章は内容がマイルドで読みやすいかとは思うけど、理想論の上に立ったような感じになっている気がしないでもない感じが個人的にもあります。まぁ、今回のは読んでいませんが(爆)。
まさかスポナビ・スタッフは折角それなりに良い大会だったから米虫さんのような厳しい指摘がある文章よりも田中さんの優しめな文章で・・・なんて企てがあったのかしら?こう言う大会だったからこそ、米虫さんのような迫真に迫る文章が読みたかったのにな~とちょっと残念です。そのうちアップされるのかな?
とは言え、別に反論する訳じゃないですがバレーもそれなりに長期戦で、キーとなる相手選手の「体力を奪う」という理由でサーブの狙いを定めるというのもどこかのチームにはあるんじゃないかと思ったりもします(笑)。ただ、特定の選手が狙われているという目の前の現象を「体力を奪うための作戦」と言う風に結びつけるのはそれなりの根拠を示さないと納得は出来ないかもしれませんね…。いずれにせよ、今大会で本格的にブレイクした石川、柳田両選手はこれからが本当の勝負になって行くのでしょうね。
確か石川 遼も18か19歳でなんかのツアー大会で初優勝を飾ってブレイクした記憶がありますし、卓球でも石川 佳純が10代の頃から活躍をしている…。「石川」という名字は早咲きの人が多いのでしょうか(笑)。
by osugi3 (2015-09-27 10:24)
>osugi3さん、本文はできるだけマイルドに書いたつもりですが、正直、田中さんの言ってることは鼻ちょうちんぷーだと思います。
この方、いろいろと思い込みで書いているように思えるんですよね。素人の趣味ブログならそれでまったく問題ないのですが、記事書いてメシ食ってるプロである以上、ウラを取るぐらいの最低限の努力をなんでしないんだろう、と。
今回のコラムも、各国がそうしてる、と勝手に言い切らずに、「・・・・と各国の監督たちは述べている」というふうに書ければ説得力のある記事になったと思うのですが。
体力を消耗して動きが鈍くなっている選手をサーブで狙うことはあると思うんですね。でも、試合前から特定の選手の体力を奪うための作戦を立て、サーブもアタックも返球もその選手に集中させる、ということはマンガの世界の話だと思うのです。
そう思う理由の1つは、そんなことをやっている間にほかの選手にどんどん点を取られて試合が終わってしまうだろう、と考えられるからです。
特に、特定の選手の体力を奪うためにあえてその選手の前から攻撃し続けてブロックに跳ばせるなんて、コミット全盛のサイドアウト時代のフルセットならまだしも、今のバレーではどのセッターも逆に考えつかない作戦なのでは。
また、バレーボールはラグビー、サッカー、バスケットボールなど他の球技と比べて消費カロリーが少ないですよね。しかも、休憩がやたら多い。1点ごとにサーブに移行するためのインターバルがありますし、タイムアウトが各セット2回×2チーム分とセット間、さらにチャレンジシステムの導入で1分以上の中断が数回。
フルセットまでいっても実働はせいぜい2時間ぐらいですし、代表レベルのアスリートであれば、体力的にへとへとになるようなことはないと思うんですよ。最悪、それで動きが落ちるほど消耗している選手がいれば代えてしまえばいいわけで、そうなると体力消耗作戦はふりだしに戻ってしまいます。
ただ、もしかしたら素人がそんなふうに思い込んでいるだけで、日本に勝ったチームの監督たちは素人の想像が及ばないものすごい作戦を実行していたのかもしれない。プロのライターであれば、そこを伝えてほしいんですね。
田中さんの個人的な思いとか理想とか見解とか、そんなことは個人のブログで書いていただいて、スポナビのように社会の公器であるマスメディアに文章を出すのであれば、必要最低限の調査と取材をしてほしいなと。そういう記事を通してしまうデスクにも問題があると思いますが。
ところで、石川つながり(笑)。石川佳純はいいと思いますが、石川遼はここ最近、国内でしか勝てていないので縁起が……(笑)。石川祐希にはぜひ、佳純を見習って世界に羽ばたいてほしいです。
by rio (2015-09-27 16:30)
今晩は・・・ソシて『ぉ久しブリ』カモ識れまセン。
取り敢えず、『龍神日本」に点ぃては・・・往々にして、『第
3セット後半?』で追い憑かれて、『結果/負け』に為る事が、
散見さレル気がします!
固より、『身長差』が「ハンディ」な事は、『開戦前』から
判ってゐた筈な事ユェ、「戦術」&「柔軟なディグ」等で、
『迎撃~復讐』を続ケル然かナィんだから、「1発」足りと
も『自陣』ニハ「落させㇴ」h工夫(?)の辺リから、団結
して「立ち向おう!」・・・小さぃ事カラこつこつと。
by 鬼門(?)の『第3セット』・・・の「無事な突破?」ヲ~! (2015-09-29 01:14)
打ち屋は打ちたい。思い切り。
サーブレシーブは慎重にプレーしないといけない。
この静から動って簡単なようで難しい。
それも国際試合で、一点の重み、チームの期待を背負って。
打ち屋にとってチームの助けになるプレーは打って決めること。
そうやって仕込まれてます。
でもその気持ちで動く前にレシーブをしないといけない。
それも頻繁に……となると精神的に疲れてきます。
そういうことじゃないのかなぁと思ったりします。
記事って、編集者が難解な文章を分かりやすく手を入れたりもします。
その際、やり過ぎることもあったりします。
書名記事なのでそういうことはないのかもしれませんが。
個人的には米虫さんより田中さんのほうが好きなんですよね。
なぜか。。。背中を押してる時もあれば、前から大声で叫んでる時もあり、
時には第三者的な言葉も。
その試合で感じた印象をストレートに表現してるのがいいんです。
記事って第三者の視点で書けと言われるのですが、
それがないのが好きなんです。
朝から面倒くさい独白ですみませんwww
by バレー阿保 (2015-09-29 10:21)
>鬼門(?)の『第3セット』・・・の「無事な突破?」ヲ~! さん、日本は完全ホームのビッグアドバンテージがあるので、かなりの確率で第1セットは取れてしまいますよね(笑)
1万人以上が日本に声援を送り続けるのだから、慣れていない選手はどうしても動きに影響してしまうんでしょうね。で、第2セットあたりで慣れてきて競り合い、第3セットは余裕を取り戻す、と。
それと、ベンチワークの差もありそうですね。最近はどこもデータを取っているので、セットを落とした側はマッチアップを変えようと動くケースが多いですよね。そうなると日本はもう対応ができない。分析力で劣るのか、分析はできていても実践できるだけの選手層の厚みがないのか。まあ、どっちもかもしれませんが。
by rio (2015-10-07 02:25)
>バレー阿保さん、記事は必ずしも第3者の視点である必要はないと思うんですね。特に署名記事やコラムは筆者固有の視点で切ったほうが断然面白いと思うのです。
私も執筆・編集の端くれでメシかあんぱんを食っているものですから、田中さんのプロフェッショナルじゃないところがどうしても気になってしまうのです。
今回とりあげた記事で私が指摘しているのはたった1つのことだけ、「記事内で断言していることについて、ウラを取りましたか?」という点なんですね。
ウラを取るのは取材の基本のき、記者1年生が初日に教わることですよね。きちんとウラがとれた場合には、そのネタ元を明記するかどうかは別として、ウラを取っていることを記事の中できちんと示すのも基本のき、です。
田中さんはそれをしていない。手抜きなのか、思い込みがはげしいのか、もしくは個人の趣味ブログとプロの記事を混同しているのか、今回に限らず、ウラがはっきりしない記事が多い印象なんです。いわゆるトバシ屋。取材元からも読者からも信頼されにくいタイプのライターで、これが野球やサッカーだったらフルボッコにされるんじゃないの?と思ってしまうのです。
元の原稿できちんとウラをとったことに触れているのに編集段階でそれを削る、というのは、通常は考えられません。ヘタな編集者が直さなくていいところ直してしまったりすることはありますが、それを最終確認し、時には編集者と闘ってもとに戻させるのもライターの腕です。
もちろん平易なことを難しく書くのは論外で、難しいことを難しく書くのも素人のしわざ、プロであれば難しいことを平易に書けなければプロとは呼べないわけですね。
また、バレーに限らずどんな分野でもそうですが、識者やメディアが゛なんちゃって印象批評”しかしていない分野は、なかなか発展しないと思うのです。お手軽な゛なんちゃって印象批評”は素人の特権。プロは事実を積み上げて初めて見えてくる構造・論理・因果関係を明らかにしていく努力と力量が求められ、そこに対価が発生するわけですよね。
第3者的な視点に逃げ込まない本物の゛印象批評”は、プロフェッショナルな立場からの徹底した客観視を経て到達する小林秀雄の世界であって……えっと、なんの話でしたっけ……?
by rio (2015-10-07 02:57)
こんにちは。
さすがプロは違いますね!
ウラを取るか否かは記者観点と別レイヤーということですよね。
ただ、記者なら断言したことに対してはウラを取りましょう、と。
ぼくは単なる読者なので、しかもテレビ観戦組なので
会場やら選手同士の細かいことは分かりません。
読んで説教臭くない記事を勇気をもって書いてくれる人が好きです。
ウラを取らず間違えたら記者の信用が下がる。
それを踏まえて書いてらっしゃるのだろうな、と信じておきます。
丁寧なコメありがとうございます。
by バレー阿保 (2015-10-07 16:35)