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Vリーグ男子:ミスを避ける道は2つあるのだが。 [バレーボール]

ファイナル3進出のあと1つのイスをめぐる東京会場での戦いは、2月20日・21日で2試合あったパナソニックと堺がまさかの連敗、ついでに2月20日にジェイテクトも負け、みんな負け残りでまさかの大混戦になるという(プ 

今季のリーグで豊田合成と東レの2強という状況になったのにはそれなりの理由がある、ということですね。

そんなことを感じつつ観戦していた会場での1コマ。東レ・伏見(3番)を狙い撃ちする堺・ペピチを激写しました(違)。手打ちだったりプッシュだったりというへなちょこ日本人アタッカーが多いなか、この反りっぷりでぶっ飛んでくるペピチはやはり目を引きますね。※クリックして拡大

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ただ、ペピチは〝アタックライン踏み越しランキング”があればおそらく堂々の1位でしょう。平均すれば1試合あたり1回に迫るのではないかと思うほどの回数の多さ。ちなみに、この試合でも私が見た限りで2回踏んでました。

それはさておき。パナソニックと堺、それぞれの試合の展開はまったく違ったのですが、敗因には共通点があると思うのですね。

例えばパナソニック。こちらの公式記録を見てください。
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パッと見ではすごい成績、さすが攻撃力のパナソニック、って感じですよね。〝全員”が決定率50%を超えていて、ミスはわずか3つ。この成績でなんでストレートで負けるんだ?

実は、この表には1つおかしいところがあります。キャプテン白澤ですね。打数2得点0失点0。彼はブロックでも得点なし、サーブで1失点なので、記録上ではチームのじゃましかしてません。

そこで本題。ミスを避ける道は2つあるんですね。1つは、質の高い練習を積み重ね、試合で集中力を保ち、チームプレーで補いあってミスを防ぐ道。もう1つは、単にボールに触らないという道。

パナソニックが年明けの5連敗を抜け出したきっかけは、白澤が2桁打数を打ち、8~9割を決めるようになったことでした。その結果、清水ダンチへの負担が減り、本来の攻撃力が活かせるようになったんですね。そうなると、相手チームがセンター線を消す対策をとってくるのは当然のこと。特に、この日の対戦相手の合成はレギュラーラウンド第3戦でパナソニックに負けてますから、最初から強いサーブで攻めてくることはわかっていたはずなのです。

なのに、パナソニックはあまりにも無策でした。点差だけ見れば接戦ですが、パナソニックがリードしたのは第3セットの一瞬だけ。それ以外はずっと合成に後れを取ったまま、ジブンタチノバレーを続けて負けたのでした。

で、川村監督のコメントがこちら。「終始強力なサーブで押され、コンビバレーが出来なかった。ただ、チーム自体は決して悪くなく、試合を進められている中、ほんの少し細かいミス等が勝敗を分けた」

ここでもう一度、公式記録に戻ってみてください。試合を会場で観戦し、そのあとで公式記録を見た私は、ああやっぱりな、白澤がこれ(=いないも同然)だからスト負けだったんだよな、と思ったのですね。素人の私がそう思ったところでどうでもよいことですが、おそらく、プロの方々が見てもそういう印象を受けるのではないかと。

でも、川村監督はそこ(=コンビバレー、もしくはセンター線)に重点を置いておらず、「ほんの少し細かいミス等」が敗因だったと述べているのです。その〝ミス”とは具体的になにを想定されているのかわかりませんが、アタックのミスが3セットで3つはまあまあ及第点でしょう。合成も同数です。サーブミスは11本ありましたが、合成の14本よりは少ないのです。

そう見ていくと、パナソニックはこの試合以上に「ほんの少しの細かいミス等」を避けるバレーをすることで勝てるようになるのか?敗因はほんとにそこなのか?という疑問がぬぐえないのですね。実際に、サーブミスは合成>パナソニックですが、効果率も合成>パナソニックです。この日、パナソニックは終始、緩いサーブ=ミスを避けるサーブを打ち続け、その結果、まったく試合を支配できていなかったのでした。

で、私の勝手な想像ですが、パナソニックがこういう負け方をするのは結局、「清水とダンチに上げておけばなんとかなる」という迷信を捨てきれないからだと思うのです。それ以外は最初から計算外、頭数で入れてるだけで、当たればラッキーぐらいにしか考えてないんだろうなと。

レギュラーラウンド終盤でそんなチーム状態から脱皮するチャンスをつかんだか、と思ったのですが、Vリーグのエリート集団はそう簡単に自己改革できないんですね。残念です。

そして堺ブレイザーズ。この日は石島に代えて高野を投入し、レギュラーラウンド3巡目で東レにストレート勝ちしたメンバーで挑みました。前回同様、明るく前向きな雰囲気の中、千々木が攻守でチームを引っ張る展開。さすがに高野は前回ほどノーマークにはしてもらえず、サーブで徹底的に狙われ、攻撃面でも苦しんだ感はありましたが、それでも崩れず、感情的にもならず、落ち着いてプレーをしていたところに大いに期待を持ちました。

その堺vs東レの公式記録がこちら。アタック、ブロック、サーブ、サーブレシーブ、そして総得点までも、すべて堺>東レです。勝った小林監督が「終始精度の低さが目立ち、課題の残る内容となってしまった」と敗者のようなコメントをしてしまうほど。決してそんなネガティブな試合ではなく、会場が非常に盛り上がった楽しい試合だったのですが、それにしても堺、なんで負けたんだ?

端的に言うと、東レ・小林監督のコメントは堺にもそのまま当てはまる内容だったのでした。バックアタックでラインを踏んだり、つないだボールの返球をミスってネットにかけたり、あるいは中途半端に返球してダイレクトで押し込まれたり、チャンスボールを決めきれず、場合によってはネットにかけたり。

で、こうしたミスを避けようとして弱気なプレーを続け、主導権を相手に握られて心が折れ、ムードが悪くなり……というのが堺の負けパターンです。今回はそこまでムードは悪化しませんでしたが、勝負所で精度の甘さ、そしてチームワークの甘さが出てしまいました。

例えば、ペピチは打ち切らなければいけない場面でフェイントしたり、両手で返したりしてしまう。そうすることでチームが失点したとしても、彼の自責点にはならない。チームワークの対極にある発想です。

この日、ピンチサーバーで登場した石島も同じ。セット1-1で迎えた第3セットの22-23の場面、高野に代えて石島が登場した時には、それはもう会場は大歓声なわけですよ。これで同点、逆転、もしかしたらそのままセットを取るかもしれないと。そうなると2-1となって勝ち点3が見えてくると。

で、「ゴッツ!」の声援が飛び交うなか、彼が放ったのは緩い入れとけサーブ。一応、対角線にカーブをかけてセンター線消そうとしてますよ、という言い訳はあるのですが、伏見にクイック、しかも苦手(なはず)のターン打ちを決められ、セットポイントを握られて落としたのでした。

チームとしては非常に痛い失点ですが、石島の自責点にはならないわけですね。自分がピンチ―サーバーに指名された理由はよくわかってるはずなのに、その役割でチームに貢献することよりも、自責点がつかないほうを選んでしまう。これまたチームプレーの対極にある発想です。

しつこいですが、まだ続きます。ペピチ、石島と並んで、この日の試合でありえないと感じたのが井上のプレーでした。たくさんあるのですが、象徴的なのは第5セット1-3の場面での長いラリー、ここでブレイクされると苦しいぞというところでレフト高野にトスが上がったんですね。高野はブロックを利用する打ち方をして、ボールはふわっと後方に。

その近くにはトスを上げた直後の佐川と、そのすぐ後ろに井上。〝普通の”リベロだったら、上がるかどうかはともかく、すぐに反応して飛び込んでいるはず。ところが、井上は1歩も動けなかったのです。なのに、副審がタッチネットの判定を示すと誰よりも早く反応してガッツポーズ。情けない。

井上はわざと動かなかったのではなく、能力的に〝動けなかった”のでしょうが、いずれにしても、彼には自責点はつきません。なので、例え相手のタッチネットがなく、堺の失点になっていたとしても、記録上では井上にはミスがなかったことになるんですね。ごくシンプルに、「なんで動けるようになるまで練習しないんだろう」と思うのですが、その必要性を自覚しないままきてしまったんでしょうね。これもまた、チームに貢献するという視点を欠いているという意味で、チームワークの対極にある発想です。

チームを引っ張っていかなければいけない30代の主力選手たちが、チームワークとは真逆の発想でバレーをしている
。これが、ポテンシャルが高いはずの堺が上位にいけない最大の理由ではないかと。そしてたぶん、選手としてのピークを過ぎつつある彼らはもはや、そう簡単には自己改革できないのでしょう。

前の記事で、千々木を頼りないキャプテンランキング1位と言いましたが、こんな〝先輩”が何人もいるチームを引っ張っていくのは大変なことだろうなとも思うのですね。

いまさらですが、堺は2012/2013シーズンで優勝した時点から、長期計画で世代交代を進めていくべきでした。どんなチームにも必ず山・谷があるわけで、谷底に降りきってしまってから山に登るのは、選手・スタッフ・会社、そしてファンにとっても非常につらい。今からでも遅くはありません。少しでもくだりを緩やかにしてV字回復につなげるために、世代交代の英断をくだすべきだと思います。


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デイちゃん

サーブは崩せば効果になりますが、スパイクは決まったかミスしたかですよね。
味方がなんとかつないだ難しいボールを、きわどいコースに打って、相手を崩して、相手がパスで返してきたら、それもスパイクの効果に入れるとかじゃないと、その選手の特性はよくわからないですね。
ミスしたくなければ、全部パスで返せばいいわけだし。

味方がレシーブをなんとか上げて、難しいトスが上がって来た時に、それをリバウンド取って、つないで結局センターが決めたら、自分自身はスパイクの打数が1増えるだけですが、リバウンドで自チームのチャンスを増やすというとても重要な仕事をしてるんですね。
ということは、スパイクで、「リバウンド」という項目を作ればいいのかなあ。スパイク決定率が低くてもリバウンドの数が多ければ、チームへの貢献は大きいということになりますね。

あとブロックは、ワンタッチしてレシーブしやすいボールにしたら、「効果」にするとか。
ロンドンの韓国戦、日本はブロックポイントが0でしたが、ブロックのリバウンドが非常に多かったんですよね。国際大会の帳票ではブロックに当たった後スパイク側がディグした場合もレシーブ側がディクした場合もリバウンドとしてカウントしているようですが。(未確認)

私が中学の頃に言われてたのですが、ものすごく重要な場面で難しいプレーでポイントした場合(ジュースでサーブポイントとか)は、赤字で記録するとかしないと、とか言ってたのですが、選手の勝負強さが評価できる方法があるといいのですが。
その赤い記録の数を数えて、勝負強さ王を決めるとか。(笑)
ロンドンの中道は間違いなく勝負強さ女王!(笑)
by デイちゃん (2016-02-22 18:52) 

ぼーの

投稿お疲れ様です。

私も、試合(日曜のだけですが)を見ていて、思いました。

ふかっさん、ミドルに上げなさすぎでないかい?と。

確かに、イゴールのサーブで崩されまくってる渡辺その他も悪いのですが、そしてAパスの時にクイックは読まれるから上げないというのも分かるのですが、もはや上げなさすぎてクイックに見向きもされてないじゃん…

クイックに上げまくる某内定選手が出た方が良かったんでないかと思うくらいでした(−_−;)

by ぼーの (2016-02-22 20:36) 

通りすがりのド素人

前回は返信ありがとうございました。
返信しようとは思ったのですがコメント数が多かったのでまたこんな奴に返信させてしまうのはあれかと思い止めておきました。
わざわざ返信頂いたのにすみません。

本題なんですがどのチームもそろそろ世代交代の時期なんですかね。
見てて思ったというか個人的に思った事なんですが合成は世代交代に苦労しそうだなと思いました。
まぁ今の合成ならまだ要らぬお節介なんでしょうけど。
とか言ってたら他は世代交代し出して遅れたってのもありそうですけど。

by 通りすがりのド素人 (2016-02-22 22:28) 

rio

>デイちゃんさん、鋭いご指摘、同感です。サッカーの「アシスト」のような考え方ですよね。

私はサッカーは詳しくないのですが、テレビなどでよく「アシスト」と聞く割には、公式記録には採用されておらず、定義もあいまいみたいです。それだけ、なにをもって「アシスト」とみなすかという点が難しいのでしょうね。

アタックのリバウンドは、無理に攻撃してどシャットされたりアウトになったりするよりはいいとされていますよね。一方で、守備する味方は大変ですし、リバウンドを取った本人もすぐに下がって助走にはいらなければいけないので、けっこう消耗する戦術だと思うのですね。

ということで、決定率が高くてリバウンド率も高い、という選手はよいのですが、決定率は低いけれどリバウンド率は高いという選手は、チームの足を引っ張っているだけという可能性も出てきそうです。

国際試合・公式記録のブロックのリバウンドは、ブロックにあててそれが失点にならなかったケースだったと思います。なので、ワンタッチかけて拾っても、シャットアウトしたボールをつながれても、同じ1ですね。

ロンドン組の日本は竹下がいて、さらに170センチ台のアタッカーが多く、センターにも190センチがいないという状況で、1セット平均1本以上のブロックを目指してたと思いますが、現実的には難しかったのかなと。ただ、そういう目標を明確に掲げたことでブロック力が向上し、ワンタッチかけてつなぐパターンに持ち込めたのかなと感じています。
by rio (2016-02-23 01:13) 

rio

>ぼーのさん、Aパスのときにクイックは読まれるから上げないというセッターがいたとしたら、そのセッターはあまり上手ではないか、それが通用するレベルでのセッターかなという気がします。

基本のトスワークとしては、やはりAパスのときにセンター線を多用することで相手の守備にプレッシャーをかけるのかなと。また、Aパスでセンター線を使われると、相手としては強いサーブを打たざるを得なくなり、ミスが増える可能性が高まります。

その応用編として、Aパスじゃなくても多少強引にでもセンター線を多用して切り崩していこうというのが東レのバレーですね。そのために、両サイドに低身長だけど守備力がある選手を配置しています。

パナソニックがそうしないのはたぶん、清水・ダンチ(福澤)を活かすことを前提に、それが実現できるセッターとして、サイドに速いトスを上げるのが得意な深津を選んでるからなんだと思います。

ベースとしてはそれでいいと思うんですね。チームカラーがはっきりしていて組み立てやすそうです。問題は、そこが出発点ではなく、〝到達点”になってしまってることだと思うのです。

W杯2015で予期せぬ(?)ブレイクをした深津ですが、年齢的にはまだまだこれからのセッターですよね。なのに、両サイドにぶん投げるトスワークで止まってしまっていいのか?という。所属チームでやってないことが代表でいきなりできるわけはなく。。。

最近のBSフジのバレーボールチャンネルで、永野、清水、深津、山内という4人で対談をさせられていました。なぜかこの4人が代表入りすることを前提でしゃべっていて、ん?と思ったのですが、それはさておき。

清水が深津に「世界最終の結果次第でバレー人生が変わる」ということを力説してました。北京出場とロンドン落選の両方を経験した清水ならではのアドバイス。深津は、いまはファイナル3に向けて頭がいっぱいだと思いますが、終わればすぐに世界最終なわけで、今季のリーグでここまでできるようになったよ!ってところを見せてほしいと思っています。
by rio (2016-02-23 01:38) 

rio

>通りすがりのド素人さん、ご遠慮なくコメントを書き込んでください(^^ 返信が遅れがちになってますが、必ず拝見しています。

どのチームも世代交代の時期、鋭いご指摘ですね。北京組が若手主体で結成され、彼らが最盛期を迎えずはずだったロンドンで落選した結果、堺に限らずVリーグ全体でこの世代が〝だぶついている”のは事実ですね。

彼らが30前後から半ばに達しているなかで、長年のプレーの代償として身体のいろいろなところにガタがきつつも、Vリーグではなんとなく通用してしまう。ここに日本バレー界の難題があると思います。
by rio (2016-02-23 02:00) 

しょう

永野と清水の間にポトリと落ちるサーブボール。
そして永野は何故かニヤニヤ・・・。
あぁ、またOQTでも、こういう光景をたくさん見ることになるのかぁ、と暗澹たる気持ちになりました。

南部監督はブラジルに行き、福澤に「日本にはキミの力が必要だ」的なことを言っていたし、OQTメンバーが、パナの選手中心に選ばれそうな気がしてならないんですが、日曜日の試合を観る限り、不安は募る一方です。

OQTメンバーとして、清水・深津・永野はほぼ確定のようですが、清水のことは解説者が「もっと考えて打った方がいい(ただやみくもに打ってる)」みたいなことを言ってたし(昔の清水に戻りつつあるのかなぁ)、深津は深津でセンターをなかなか使わない点が気になります。
永野に関しては前述の通りで、WCでも「お前が取れよ!」と思う場面がどれだけ多かったことか。

元パナの監督ということで、どうしてもパナの選手を贔屓目に見がちな部分もあるでしょうが、もうちょっと他チームの選手についても観察し、研究してほしい(・・・ま、もしちゃんとやってるのだとしたら申し訳ないケド)。
福澤に関しても、もし「選んでやらないと可哀想だしな」という思いの方が強いなら、選出しないでほしいのです。
by しょう (2016-02-23 10:20) 

パタリロ

 永野ー、と思いながらみた中継でした、自分が思っていた逆を行って
清水に遠慮したようにも思えたミス、、これがOQTでなければいいけどね
 個人的に堺に優勝して欲しかったけど、チヂキ君もずーっと好調が
続けばね可能性あったのにね、、、それにしても、米山さんは出ないのねー
諭吉はかえってくるのかしら、、、。
by パタリロ (2016-02-23 15:06) 

レイドリック

rioさん、こんばんは。
前回、「(庇うつもりは)毛頭ない」を違う意味で受け取ったのは内緒です。

合成は相変わらず近が苦しんでる中、レフト2人が頑張りましたね。
特に白岩は、「もっと出来るんじゃね?」と思わせる活躍でした(ちょっと言い過ぎかな)

パナはねぇ…ここで帳票を見るまで、白澤がフル出場してたことに気がつかなかったですよ。試合見てたのに。
もしかして、連敗後のパナがセンター線を使い出したのって、深津(増毛中)単独の考えなんでしょうか?
その深津ですが、ちょっと様子がおかしいような。あんなに無表情で戦う選手でしたっけ?調子は悪くなさそうなだけに、ちょっと気になりました。

堺の石島ですが、私は逆に伏見に打たせるためのサーブだった気がしましたが、そうですか、弱気なサーブですか…やっぱり石島には甘いですかね。
そんな私でも擁護出来ないと思ったのが、井上の繋ぎですね。酷すぎでしょう。そりゃペピチも打てませんよ。
はっきり言って、井上の繋ぎがまともなら勝てた試合だったと思います。
千々木と石島の調子が揃わないのも、思い起こせば前任の北島ともそんなに揃わなかった気が…君たち、そんなにゴッツが嫌いか(違)

東レで気になったのは、リベロですね。本職の井手を差し置いて、いつまで渡辺を起用するのか。
渡辺がリベロ転向するならいいけど、それならちゃんとリベロの働きをしてくれ、と思います。
自分に飛んでくるボールには強く(そのため数字は良い)ても、ジャッジはサボるし、フォローは下手だし…
やっぱりリベロには厳しい見方をしてしまうのでした。

因みに、私は今まで「相棒」を見たことがなく、杉下右京に関する情報は「ティーポットの人」しかありません(恥)
by レイドリック (2016-02-25 00:46) 

rio

>しょうさん、南部監督はどうも、パナ+石川・柳田、というチームを作りそうな気配がしますよね。

W杯では出来田がまさかの山内の控えという。堺で高くて速いトスを打っている出来田が、深津の低いトスにあわせなければいけない理不尽さ。そんな理屈に合わないことをしていて勝てるわけないと思うのですが。

南部監督のブラジル行き、BSフジで見ましたよ。ただ、福澤は契約が4月末までなんですよね。帰国してすぐに代表に合流して世界最終に出てくるんでしょうか。っていうか、そんな代表レギュラー確定の扱いなんでしょうか。

もしかして、なんですが、南部監督はパナソニック以外の選手を使いこなせる自信がないのかもしれませんね。そもそも采配や指導力を期待されて就任した人ではないですから、子飼いの選手がそばにいないと不安なのかも。15年前、女子でそんな選手起用をしてシドニー落選した監督がいましたね。

深津はなんでセンター線を使わないんですかねえ。山添には(少ないですが)まあまあ上げていることを考えると、白澤が入ってこなさすぎるのかもしれませんね。上げないから入らないのか、入らないのか上げないのか、というところですが。

清水と永野の見合いはげんなりですよね。レセプションを4枚にしている意味がないという。あんな狭い隙間でよく見合いできるよなと。しかも、形だけ構えるけどサーブが打たれた瞬間にレセプションの守備範囲からはずれようとするので、周りからするとかえって迷惑なんじゃないかと。で、そこをイゴールに狙われるという。

そう思うと、東レのニコはちゃんとレセプションしてるので偉いですね(当たり前だけど)
by rio (2016-02-25 01:19) 

rio

>パタリロさん、もしもしもしもし、堺はまだ優勝の可能性、消えてませんよ(笑)

ジェイテクトとパナがこのあとも全敗し、堺が全勝した場合、堺が3位でファイナル3に進みます。そうなると、2位と3位が試合をして、勝ったほうと1位で決勝。それに勝てば優勝ですね。ここ一番の爆発力がある堺。何が起きるかわかりませんよー(フフフ
by rio (2016-02-25 01:32) 

よしこん

rioさん、こんばんは。
ようやく、序盤で堺圧勝?と期待させた堺対東レ戦を見ました。
千々木もあんなに活躍してたのにねー。
堺のミスが東レのミスをか~なり上回ってましたねー。
出来田のサーブを見るにつけ、いつも「どうして?」と思ってしまいます。

でも、堺が残り2戦で2勝6ポイントを獲得すれば、他チーム次第で3位になる可能性もなくはないんですよね?
リアルタイムで試合を見られないので、念力を送ることにします。
せめてファイナル6で一つでも勝ってほしい…。
次はレギュラーラウンド3戦全敗のジェイテクトですが…。
by よしこん (2016-02-25 01:49) 

rio

>レイドリックさん、大丈夫ですよね?私、「けあたまない」って平仮名で書かずに漢字使ってましたよね?

白岩はもっとできると思います。ただ、打つときにぶらさがってるというか、ボールが落ちてくるのを待って打ってる感じしませんか?だから簡単に拾われたりワンタッチかけられたりするんじゃないかと思って見ています。

同じ白でも白澤はなんなんでしょうね。〝サービス大特打ち”期間は終わったんですかね。フル出場で個人の得失点差がマイナス1って、ラリーポイント制ではある意味ものすごい。狙ってもできなさそうです。

石島のピンサは、入れとけサーブを打ってしまったということで間違いないと思います。というのも、前日の合成戦でセットポイントを握られたところからの強力サーブ実績があるからですね。それと、コントロールサーブであれば高野は十分に打てますし、けっこう崩してもいるので、交代する必要性がないかと。もう1つ、伏見はそもそも打数が少ないので、「伏見に打たせる」という戦術を立てても不発に終わる可能性が高いのかなと。

石島はその前のセットのピンサではそれなりに強く打ってますから、それ以上にプレッシャーのかかる場面で、持ち前のチキンっぷりが出てしまったんでしょうね。。。

それにしても、千々木のあれだけわかりやすい好不調の波や表情、気合の入り方を見ていると、千々木(や北島)は「そんなにゴッツが嫌い」でしょうね。まあ、普通、キレたりダレたりサボったりするチームメイトは嫌われますよね。

私も東レの渡辺がリベロを続けていることが謎です。NHK-BSでの中継があったときに渡辺がサービスエースをとられて、実況が「名手の渡辺でもはじかれるサーブ」とサーブのほうをほめてましたが、いやいや、名手だったら後ろにはじくようなミスはしないからね、っていう。

渡辺がよくないなと思うのは、いちいち審判のジャッジに抗議のアピールをするところですね。それもたいてい、イン/アウトの判定。ボールがラインに1ミリ触れたか触れないか、君はプレーしながらそれが完璧に見えるんだね?ってあの突然のパーマをぎりぎりとねじりながら問い詰めてやりたい気分です。

そんなに文句言いたいならリベロをやめてサイドに戻ればいいではないかと。そうすればキャプテンなんだから〝質問”しほうだいなのに。最近の東レの荒れっぷりに、先日の試合では小林監督が選手たちの審判への抗議アピールを制止してました。監督になんちゅうしょうもないことさせるんや!キャプテンがしっかり握れ!とまたイラッとするという。

富松や米山や李は好きなのに、なぜか今の東レを愛せないのはこういうところかも。篠田、阿部、越谷、ボヨあたりの時代の東レが武骨でノリがよくて楽しかったなあと遠い目をしてしまうのでした。
by rio (2016-02-25 02:00) 

rio

>よしこんさん、そうなんですよ。堺はジェイテクトとの直接対決もありますし、まだ3位に入る可能性が残っているのです。

ジェイテクトにはレギュラーラウンドで3タテくらい、ファイナルでも1回負けて、このままでは終われないはず。しかも、袴谷離脱、浅野故障、古田不調という万全ではない相手になぜか自滅するという。

ただ、試合を見る限りでは苦手意識はないと思うので、今季最後の対戦では一矢報いてくれるのではないかと期待しています。
by rio (2016-02-25 02:05) 

コースケ

堺のファンです。以前はペピチ・ブレイザーズと揶揄されるほどのチームスタイル。勝っても負けてもなんだかなーと。ペピチ選手に打数が偏って単調なバレーでした。技術的に上手いわけではないのに、今は選手も高齢化、新しい選手も多くない中、引き継いだ監督は大変だなぁと。オポジット偏重バレーから改革するのは、とにかく大変でしょうね。ゴッツ石島選手の態度も以前に比べればかなりましになりましたけれども、よく我慢して育てていると思いますよ。(30才過ぎで育てるってのも変ですけどね)あのわがままさは、全日本N監督は持て余すでしょう。
それはさておき堺の同時多発位置差攻撃や、ブロックとサーブの迫力は世界レベルと思います。ここ2年は基礎工事の部分で大変そうですが、監督さんは、どうか匙を投げずにあともう少し粘っていただいて、うまさを身につけてさせればもっと安定するんじゃないかと。スーパーエース依存後遺症から脱するチャンスを逃さないでほしいです。今年がどんな結果になろうとも地獄の果てまでファンはついていきますぞ。

by コースケ (2016-02-26 21:59) 

rio

>コースケさん、まったくまったくまったく同感です!

堺が優勝したのは3シーズン前。いまの主力のうち、松本以外は全員まだ20代後半で、選手としてピークの時期でした。

あの当時、他チームが諸事情で勢いがないなか、考えなくていいバレーで優勝してしまった。それでも、そこを出発点にして長期計画で発展してくればよかったんですが、優勝→慢心→過去の栄光にすがり続ける、という典型的な軌跡をたどったんですよね。

その立て直し役として白羽の矢が立った印東監督は大変だと思いますが、佐川や出来田は印東監督のもとで着実に成長してますよね。また、新体制のなかで初のプロパーとなる高野は即戦力として計算できることがわかりました。

バレーのように選手寿命が比較的短い団体競技は、世代交代が難しいですよね。しかも、野球やサッカーのように大勢のサブメンバーを抱えているわけではないので、ゆるやかな移行ができにくいという。

そんな事情があるなかで、計算しやすいベテランをぎりぎりまで引っ張っると、たいていの場合、その反動で苦しむ時代が続きますね。強力な外国人や石川のような新人の獲得は運と縁にかかわる話で、それをあてこんだチーム編成はすべきではないですし、思い通りにはいかないでしょう。

そう考えると、堺はトライアウトで採用した今富もデビューさせるなど足元からしっかりと固めなおしているように感じます。いまが過渡期。だからこそ、ちょうど中間の世代にあたる千々木、内藤、松岡、木村、伊藤は、どう考えてるの?どうするの?って感じです。このメンバーでスタメンは千々木だけ。ここが〝層”を形成できるまに成長することが不可欠だと思っています。

石島の欧米並みの体格・パワー・高さはいまなお魅力です。ただ、メンタルが弱すぎますね。彼の活躍で勝った試合/セットと、彼のメンタルの弱さでチームの足を引っ張った試合/セットを差し引きすると、相当なマイナスだと思います。そこに年齢的な衰えが加わっていくわけですよね。

堺(=会社)は、このまま石島と〝心中”する道を選ぶのか、彼のキャリア形成に真摯に向き合ってマネジメントしてあげるのか、そこを今すぐしっかりと詰めたほうがお互いのためだと思います。
by rio (2016-02-27 10:52) 

コースケ

気軽に書いたコメントにこんな真摯に答えてくれるとは感激です!確かに佐川、出耒田はここ2シーズンで見違えるような進歩を遂げましたねぇ。出耒田は他のチームならひっくーいクイックを打たされて背骨湾曲してそうですが、堺では彼が打ったら観客がざわめいていますからねぇ。日本人離れした高さで打っています。千々木もここ2年はサーブレシーブも上手くなって、攻撃もかなりよくなりました。3年前はただ先輩についていくだけの存在だったのにこの成長も新監督のお陰だと感謝しています。Rioさんのいう千々木、内藤、松岡、木村、伊藤、それに坂梨も、昔からのファン目線で言うとこの2年でかなり上手くなっているんですよ!ペピチ選手も含めて堺はスタメンに4人の30代の選手がいるので、人数の少ないチームで移行するのは素人の僕が思う以上に大変なんだろうと。
どこのチームにも新旧交代の時期があり、堺は今がその時期だろうと。ファンはやきもきしますが、田中幹保が入る前に実業団リーグに落ちて、再昇格してから日本リーグ4連覇、石島選手も内定時代に優勝してます。今の堺の苦しみは、黄金時代を築くために必要なのでしょう。ファンは信じて応援し続けます!

by コースケ (2016-02-27 15:58) 

rio

>コースケさん、こちらこそ我が意を得たりの堺評でうれしくなりました。坂梨を書き洩らしてしまい失礼しました!今日(27日)の試合では手の包帯もとれていつもの笑顔が見られましたね。

世代交代、30代中心というとサントリーが浮かびます。エバンドロの加入でだましだましやってきていたことが、彼の故障で一気に表面化しましたよね。

そこから今季の間にどうにか道筋を見出しました感はありますが、それでも入れ替え戦行きは免れませんでした。道筋を見出したのも、エバンドロと入れ替えに阿部が負傷、ということも影響していたわけで、そういう〝事故”で強制的に世代交代の歯車がまわされるのは見ている側としてもちょっとつらいですね。

Vリーグ公式の選手の個人成績表を見ると、印東監督になってから堺の選手たちの各項目が軒並み伸びてるんですよね。最年長の松本でさえ伸びてます。

戦術は申し分ない、個々の身体能力・技術力も伸びている、若い力の台頭も見えてきた、あと必要なのはメンタルの強さ、そして故障しない身体作りですね。

今季2強の合成と東レはチームとしてのメンタリティーが非常に強く、なかなか崩れないですよね。さらに、大きな故障をして長期欠場や離脱となった選手がいません。そこが堺との一番の差になってしまったかなと。

課題がクリアになることはいいことですよね。次につながるので。今季まだ終わってないのに気が早いですが、来季は中間・若手でスタメンを構成し、ベテランがバックアップにまわる体制になっていくのではと期待しています。
by rio (2016-02-27 21:37) 

デイちゃん

堺・・・終わってしまいましたね。
石島さん、来季はコーチに専念ですね。(笑)
東レと合成の優勝戦、合成は東レに苦手意識があるでしょうから、もしかして東レが優勝でしょうか。
しかしパナが優勝にからまなかった場合、それでも最終予選は、パナ+石川・柳田になるんでしょうかね。
チーム作りは早そうですが、勝てなさそう。

女子は、久光がゾンビのようにファイナル3に来ましたよ。いやいや、皇后杯優勝だからまあ順当なんですけど。
私は東レに優勝させてあげたいのですが、ディクソンいないし無理そうですね。ああディクソン。なぜ靭帯断裂。
ベテラン3人の劣化はひどいし、セッターは下手すぎだし、リベロはしろうとだし、スタメンと代われるリザーブいないし、監督は思考停止だし。
若手が全然育ってないのに、ベテランいなくなったら、東レも男子のサントリーみたいになるでしょうね。
福田解任して、中道さん監督したらよかったのに。
by デイちゃん (2016-02-28 01:43) 

ドコ出テモ、概ねは一緒?

 堺Bsや、サンダース等がモット軸の選手を育ててクンない
と・・・差当り『Rio』は出ない方が、却って得策かも~ン。
by ドコ出テモ、概ねは一緒? (2016-02-28 16:44) 

rio

>デイちゃんさん、ファイナル3は一発勝負ですから、合成、東レ、パナソニックのどこが勝ってもおかしくないですね。

ただ、決勝にシードされる合成が有利であることは確かなようです。1周休めますし、相手の出方もうかがえますし、試合が少ない分、けがのリスクも減りますから。

女子の東レは、ベテランはともかく、あのセッターでは厳しいでしょうね。中道がもう1年がんばってサブで支えて、育つまでまってあげればよかったのではないかと。

女子は〝伝統”的に、世界レベルの選手に監督が遠慮する傾向がありますね。指示できないというか、指示する自信がないというか。90年代以降、日本を含め五輪でメダルを取った国でタイムアウト中に監督がなにも指示しないなんて国はないわけで。

代表が世界レベルに育っても、Vリーグはいつまでもドメドメの内向き。なんなんでしょうね、これ。



by rio (2016-02-29 21:48) 

rio

> ドコ出テモ、概ねは一緒?さん、堺の佐川が大黒柱に育ってくれれば、堺も全日本も救われますよね。サントリーの星谷は今季ダメでしたし、歯がゆいですね。
by rio (2016-02-29 23:41) 

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