リオ五輪・韓国戦 悩ましい。これが実力だから。 [バレーボール]
リオ五輪の開幕戦は大注目の日韓戦……でしたが、3-1で完敗。世界最終のときの差がそのまま出てしまいました。3ヵ月で劇的に改善することはありえないにしても、もうちょっと弱点をカバーする作戦を考えてくるかなと思ってたのですが。
宮下 島村 石井
木村 荒木 長岡 L佐藤
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キム・ヨンギョン キム・ヒジン ヤン・ヒョジン
キム・スジ イ・ヒョヒ パク・ジョンア Lキム・ヘラン
緊張して硬くなって実力が発揮できなかった、だったらまだ何とかしようがあるんでしょうけど、残念ながらこれが今のチームの実力。 敗因を突き詰めると、トスが悪い/サーブレシーブが悪い、の間でニワトリとタマゴみたいな話になるので悩ましい。しかも、この2つの改善には年単位の時間がかかるわけで、いまさら言っても仕方がないという。
なので発想を変え、トスが悪い/サーブレシーブが悪い、という現実を前に、そのミスをどこで吸収して得点につなげるかをもっと突き詰めてくるべきだったと思うのですね。
一応、吸収するすべを考察した痕跡はうかがえました。その答えが第1セット、サイド一辺倒での軟打の嵐だった、というところがさみしい限りですが。なので、第2セットで韓国が軟打の守備を強化したシフトに変えてくると、日本はもう手詰まり。
ここでセンター線をがんがん使って守備変更の裏をかき、クイックへのマークを強めてくるとすかさず軟打、ってな感じで揺さぶっていくのがセオリーなんでしょうけど、宮下/田代のセッター陣がそのレベルになっていない。第4セットの最終盤でいきなりクイックを連打してましたが、それは作戦でもなんでもなく、最後にもがいただけですね。結果的に荒木/山口というベテランセンターを活かせないまま負けてしまいました。
もう1つ、韓国戦の敗戦から透けて見えるのは、宮下とアタッカーの相互不信です。宮下のトスが安定しないから、アタッカー陣が用心してボールを見過ぎて動き出しが遅れる。宮下はアタッカー陣が思ったところにいないから、どんなトスでもとりあえず形にしてくれる木村に依存してしまう。その結果、どんどん追い詰められていって、最後はクイックをむちゃぶりしてみたり、勝算のないツーアタックを打ってしまったりする。破たん、ですね。
4つの世界一とか言う前に、この構造的な問題を解消しておかなければならなかったはず。そしてそれは、宮下の側により大きな責任があると思うのですが、年齢的・性格的に世界最終~五輪までの間で一皮むけるということがまだ難しかったのかなと。
どうしたもんですかねえ。。。唐突ですが、石井にキム・ヨンギョンのメンタルがあればさまざまな問題が一気に解決するはず。なんですが、石井、表情がもうびびっちゃってましたからねえ。。。荒木が引っ張ろうにも、トスを上げてくれなければどうしようもないですしねえ。。。確変キャラもいない……わけではないか、鍋谷がいるか。
ただまあ、まったく妙案が思いつかず、とりあえず予選突破を目指してがんばってくれたまへ、としか言いようがなく。宮下がより献身的かつ丁寧にセットすることを心がけてくれるよう願うばかりです。
なんだかな~って感じでしたね。
まあ、今回は5位入賞で終了でしょうか。宮下とか東京までいそうな選手が経験積むってだけで。
ん?でも東京までいそうな選手、あんまりいないかも。古賀や宮部もいないし・・・。
せめてリベロとセッター、サイド二人くらいは、入れときたかったですよね。
真鍋監督も交代を言い渡されてるのかな。連続失点してもタイムアウトもとらないし。
なんかみんなやる気ないな・・って感じでした。
by デイちゃん (2016-08-07 13:08)
つまんなかったですね。
第1セット、オイオイって感じでバレーボールらしからぬ軟打連続でゲット。 ま、それも作戦ならいいか、これは勝てるな、と思っていました。
でもあとはてぇんでバラバラ。
宮下も若いとは言え、ロンドン後の生セッターとしてやってきているはずなのにどうしたんでしょうねえ。 試合数もこなしているのにもったいない。
と言うか、眞鍋監督どうしたんでしょうか。
日頃、無理にでもセンターを使わせる練習をさせてこなかったんでしょうかねえ。
だったら第4セット、初めから田代でもよかったかも。
石井の交替が座安とは。 それも後衛サーブ後のみの1セット2回だけ。(1セット目鍋谷の時もありましたが。) そしてそして何を血迷ったか好調の長岡に替えて韓国キラーの迫田投入。 不発で再度長岡へ。 長岡と迫田は同じオポジットではありますがサイドスパイカーとして使うことはできなかったのでしょうか。 だって日本一のチームですよ。 あらゆる事を想定してそれくらいの練習はしていてもおかしくないと思うのですが。
木村が引っ張って行こうとしていることは伝わりましたが、それも空回り気味。
なんかねえ、眞鍋監督からも勝つんだという気迫は感じられませんでした。
数少ないよかった点と言えば、長岡の安定感でしょうか。
あ、木村の足は大丈夫でしょうかねえ。 心と体が合っていないように思います。
by YM (2016-08-07 16:04)
やっぱり負けたんですか。木村はもう休ませてあげたいけど、オリンピックに出てしまっている以上は出たいだろうし、(おそらく誰よりも)負けたくないだろうし、この後も彼女なりに一生懸命プレーするんでしょうね。
私は自分勝手なトスというと竹下を思い出すのですが(4年前というかその少し前からそんなことなくなったけど)、宮下は、この前のワールドカップを少し見て、それ以上に思いました。日本では結構セッターというのに注目されていて、セッターとして個性(主張)の強い人が出てくる気がしますが、そろそろセッターは縁の下の力持ち、という感じの人が出てきてもいいのにと思います。
ちょっと以前ほど力はいらなくなってますが、頑張ってはほしいので、応援はしなきゃですね。
by o-kun (2016-08-07 17:28)
木村沙織選手の小指の怪我、というか調子が上向かないと
厳しいと思います(´Д` )。
(´-`).。oO(韓国は、キムヨンギョンがやっぱり素晴らしかったな。)
by 山田 (2016-08-07 18:47)
rioさんおひさしぶりです。いつもありがとうございます。
お邪魔いたします。
ボロ負けでしたね。
あれが今の日本の最高峰のバレーなんですよね。
悲しい限りです。金を取りに行く!誰かが言っていたような
気がします。
rioさんはどんな時も宮下選手を今まで期待し、擁護し続けて
こられた印象がありますが私は正直、なぜ宮下選手を
使い続けるのかとずっとず~っと疑問におもっています。
高身長、レシーブがうまい、それは認めます。
でも肝心のトスが下手すぎます。
全日本のアタッカー陣が気持ちよく打ってる姿を見たことが
ありません。(いいすぎ、、、?)
厳しい意見ですが初招集から何もかわっていないと思います
ごめんなさい、本当に申し訳ないのですが、これからの
全日本には新しいセッターを求めます。
by MIYA (2016-08-07 18:57)
>デイちゃんさん、そう、「やる気ない」と表現できてしまうプレーの数々でしたよね。。。
あの悪夢のアトランタを思い出しますねえ。個々の選手はタレントぞろいだったのに、チームとしてまとまれず史上最悪の9位。後に大林も、チームワークのなさが敗因だったと認めています。
そうならなければいいのですが。
by rio (2016-08-07 20:52)
>YM、はい、つまんなかったですね。。。宮下があんなに固まってしまうとは予想外でした。後半はほぼすべて単発でしたもんね。。。
石井もまだVリーグの意識が抜けてないですね。ブロックをかわすために甘いコースに置きにいっても世界では通用しない。せめて真正面にきたスパイクぐらいは完璧に上げないと絶対に勝てない。この辺り、技術や才能じゃなくてメンタルですよね。なのに。。。
迫田の投入はなんとかしてムードを変えたかったんでしょうね。でも、宮下が木村と長岡にしかトスを上げられなくなっている精神状態で長岡をはずすと余計に追いつめられるだけ。しかも、実況が連呼してたほど韓国が迫田を゛苦手”と感じていたかどうかも疑問です。采配ミスと言わざるを得ないですね。
木村は宮下の不安定なトスを打たされまくったことと緊張と責任感でちょっと疲れたのかもですね。足がつりかけたぐらいで済めばよいのですが。水分とミネラルは試合中もきちんととっていただいて。
by rio (2016-08-07 21:05)
>o-kunさん、セッターは世界を見渡しても、個性もアクも自己主張も強い人だらけですね。リオ五輪にもやってきた大ベテランのイタリア・ロビアンコなんてその代表格で(笑)
セッターは司令塔なので、縁の下の力持ちではまとまらないところがあるんだと思います。アタッカーは自分の都合でいろいろなことを言ってくるわけで、しかもそれが必ずしもチームにとって有益とは限らない。それをさばいていかなければならないポジションですから。
とは言え、自己主張がからまわりして、自信がないところへのトスから逃げてしまってはどうしようもないですよね。宮下は早くも正念場ですね。
by rio (2016-08-07 21:17)
>山田さん、木村の小指は治ってるんじゃないですかねえ(笑) JVAは「骨折じゃなかった」と言ってますし、仮に骨折だったとしても、複雑骨折でもない限り、3ヵ月あればほぼ治りますから。
ただ、そうやって駆け引きをしかけても木村を温存して勝てる実力がなければ意味がない。韓国戦で木村は打ちまくらなければいけなかったわけで、各国にもうバレてるでしょう。
ほんとにケガしている場合は、竹下の骨折のように言わないですよね。
by rio (2016-08-07 21:24)
>MIYAさん、セッターの人材難は日本バレー界の構造的な問題なので難しいですね。
宮下の控えが田代だったり、中田監督が狩野をセッターに育てようとしたり、そういったあたりにも人材難の深刻さがあらわれていると思います。
170cm未満でもよいのであれば候補はたくさんいると思いますが、セッターが低身長であるがゆえの作戦上の制約やほかの選手の負担は大変だと、竹下時代にだれもが身に染みたと思うんですね。竹下はメダルを取ったからよかったですが、あの苦労をもう一度やるのか?という。
全日本の歴代セッターをみわたしても、165cmほどだった中西や板橋で゛小さい”と言われていました。東洋の魔女時代のセッター河西が175cmぐらいあったわけで。
なのに、今の日本バレーの構造では高身長セッターを輩出しづらい。部活で3年間で結果を出さなければならない以上、大きい選手はアタッカーに、小さくても運動神経がよい選手はセッターに、となるのは仕方ない面もあります。
そんな中、宮下は中学時代から゛大型セッター”として育てられてきたわけで、彼女が成功することで日本バレー界の構造を変えられるかもしれないわけです。なので、宮下にとても期待をしています。
ま、今はちょっとグダってるかもしれませんが、大丈夫、東京五輪までにはもっとよくなってますよ。竹下だって、シドニー~北京まではテンパリのテンと言われるぐらいだったわけですから。長い目で見守りましょう。
by rio (2016-08-07 21:44)
こんばんは。
ブログ記事の行数の少なさからも試合内容を物語ってるわけで、OQTとほぼ同じじゃ書きようもないってことですね。
悩んできたMBがやはり機能しない。というか打ててないんです。最近実況がセットの高低に盛んに触れるようになりましたが、ロンドンで竹下、木村、江畑が結託して速い(を求めるから低くなる)トスを排除したように、荒木にそれ位をやってもらいたいと思います。
MBを使えとは、攻撃の位置数を増やすことでもあるのですが、あれだけ動き回る島村がプッシュばかりで機能不全に陥って交代。一方のヤンは動きは遅い分、セットを速くとか無理せずしっかり打ってました。
高さにはスピードで勝負という幻影を追い続ける日本に対して、ほぼ同様の体格の韓国はアタッカーの力量に合わせる方にとっくに変化している。
この期に及んで大きく転換する時間はありませんが、開き直っての確変に期待するしかないですね。
化学反応なんて、面倒な言い方しなくていいので。
by オーソノ (2016-08-07 22:48)
バレーの惨敗も、水泳の金メダルで忘れ去られてますね。(笑)
素子さんの話が出たところで・・長岡を素子さんみたいにオールラウンドプレーヤーに育てりゃよかったのにって思いましたね。
4年もあったんだから。
長岡はサーブレシーブもできると思うし、センターの時は器用に速攻を打ってましたからね。
サーブも左からのドライブで強力だし、ブロックも形がいいのに。
なんか久光だと世界仕様にならないんですかね・・。
まあ今回は5位で終了でしょうけど、この後木村がいなくなったら、大変でしょうね・・。
by デイちゃん (2016-08-08 00:01)
>オーソノさん、いやはや、全日本女子の五輪史上で、ソウルの3位決定戦、アトランタの予選全般と並んで3本の指に入るほどつまらない試合だったのではないかと。
今大会、島村のよさがまだ1つも見られてないですよね。相当強い気持ちをもってやってきた彼女だけに残念です。2種類の移動攻撃でブロックを分断するところを期待しているのに。。。
モトコさんがヤンのセミ攻撃を「止めづらい」と言ってましたが、コミット全盛のモトコさんの時代ならいざ知らず、今のブロックシステムだと止まらないわけないんですよね。
実際、日本のブロックが間に合っている場面が何度もありました。ただ、コースを分析しきれていなくて脇を抜かれ、そこにレシーバーがいないという。3ヵ月、なにやってきたんだろ、って感じです。その穴をやっとふさいだと思ったら、セミからクイックに変えられて、完全に韓国のパターンにはめられているという。
とは言えもう始まってしまったので、ここからは精神論しかないですね。一部の選手は「メダルなんて無理に決まってるのに迷惑」ぐらいに思ってるかもしれませんが、本気でメダルを狙ってる選手がいることもまた事実なわけで。この状態から真鍋監督がどれだけ選手の闘志を引き出せるか。見守りたいと思います。
by rio (2016-08-09 03:23)
>デイちゃんさん、モトコさんはオールラウンダーに育てられたというよりは、もともと何でも上手だったんですよね。しかも、自分でやりたいことをいろいろ試してたら結果的にオールラウンダーになったという。
モトコワイドは中田姐さんとの合作。サーブレシーブは苦手(というか嫌い)だったのに、チーム構成上の必要に迫られて練習したらできるようになって楽しくなり、最終的に中田姐さんに「球質がとてもいい」とほめられるまでに成長。バックアタックが時流になったので打ってみたら意外といけた、とか。で、最後はセッターにまでなろうとするという(笑)
オールラウンダーというのはなんでもできる器用さだけでなく、やりたいことをあれこれやってみてできるようになっていくことを楽しめる性格上の素質と、それを周りに受け入れさせられるコミュニケーション能力が重要なんだと思います。
長岡にそのすべてがそろっているかどうか。そろっているとしたら、中田監督も万々歳で長岡モトコ化計画を発動しそうですが。
by rio (2016-08-09 03:34)