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世界バレー キューバに惜敗 [バレーボール]

 惜敗といっていいのかどうか見てないのでなんともいえないけれど、状況から考えるにこれは惜敗なのだと思う。

 前哨戦のワールドグランプリのときはキューバは主力選手4~5人も来ていなかったはず。確か、故障や”手続き上の問題”とかいうよくわからない理由だった。これはキューバの常套手段で、オリンピックにはきっちり照準を合わせてくるが、それ以外の大会は若手育成の場と位置づけて主力を出さないことが多いのだ(世界バレーとワールドカップはさすがに主力を出してくるけれど)。ワールドグランプリで日本はキューバにストレート勝ちしたが、それは1軍選手が2軍相手に勝ったようなものだった。相手が世界バレーでは何をしかけてくるのか、そこから読み取るのは難しかったんじゃないかと思う。

 そして世界バレー。セットは1-3だけど、どのセットも終盤まで競ってる。個人技の差の大きさを考えると今の時点でここまでやれたのは上出来。組織力では互角なんじゃないだろうか。毎日新聞は「キューバには日本のVリーグでプレーしている選手が何人かいて、彼女たちの分析・研究が的確だった」と解説している。小山の同僚もいるようだ。小山の経験不足がここぞというときにブレーキになってしまう。栗原や大山がいて、小山がいればもっと活きるんだろうけど…。

 余談だが、一部マスコミはいまだに”身長差”ですべてを結論づけてしまう。前回のポーランド戦につづき、今回のキューバでも「日本より平均身長で8センチ高い」と言われ続けていた。確かに身長差はバレーでは重要な要素だけど、世界レベルの試合ではほとんどの場合、主たる敗因(勝因)ではない。身長差が一番重要な要素なんだったら、159センチのセッターがいる時点で「日本は負けても仕方ない」ってことになりかねない。高いブロックをかわすために、サイドへの速い平行や、ワイド、パイプ(いまの日本女子はできないけど以前の大友はパイプ攻撃を完成しつつあった)などのコンビがあるわけで、日本はそこに磨きをかけてきたから簡単には崩れないチームになりつつあるのだ。190センチの選手はいなくても、187センチの選手は日本にもいる。身長差は簡単に手に入るデータで使い勝手がいいのはわかるけれど、それだけで片付けるのはやっぱり怠慢なんじゃないか。

 それはさておき。気になるのは、試合後の柳本監督と竹下主将のコメントの食い違いだ。監督は「チームとして形は悪くなかったし、力は出せた」(日刊スポーツ)と語っているのに対し、竹下は「自分たちのバレーができなかった」(スポーツナビ)と語っている。監督の分析と選手の実感が正反対なのだ。両者とも敗因は”決め所でポイントを落としたこと”だとしているので、敗戦を前向きにとらえているかどうかの違いなのかもしれないけれど、こうした温度差は早く調整しないとあとあと響いてくるんじゃないかな。

 次はトルコ。初出場ながらA組全勝の台湾に勝った(お互いにデータがなかっただけ?)。トルコにはきっちり勝って、イタリアとセルビア・モンテネグロに土をつけたいところだ。

 勝手な展望。4強(上位2チームずつ)はたぶん、イタリア、セル・モンとロシア、ブラジル。別組から中国とアメリカが5位~8位決定戦にまわってくる。なので、日本もなんとかここには入りたい。そのためには、いまの組で3~4位に入らないといけない。台湾にはすでに負けていて、キューバにも負けたので、あとを勝たないと苦しい。5位~8位決定戦でも中国なんかがまわってきた日には勝つのは相当むずかしいけれど、目標の5位(←勝手に決めた)目指して実力を発揮してほしいものだ。


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