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R1グランプリはなだぎ武が2連覇 [今日のニュース]

決勝だけのできを見れば、まあ納得(というか仕方ない)結果ですねえ。完成度の高い2人=なだぎ武と芋洗坂係長が1位、2位。4分間という長さに息切れ感のあったナベアツは3位。

でもなあ。なだぎ武、ほとんど面白くなかったけどなあ。笑ったのはジャネット・ジャクソンと木の実ナナが似てる、ってところだけ。動きのキレも時間配分も素晴らしいと思いますが、ネタはつまらん。ファミコンとか宗兄弟みたいな昭和の小道具を出してくるのは、笑いが古いからなんだろうな。自分の持ち味にあわせた小道具を分かっているという点ではキャリアが活きてるし、結果的に”昭和の審査員”たちにウケたんだけど、あのネタでテレビの前で爆笑した視聴者はあまりいないんじゃないかと思ってしまいました。

それに比べて、芋洗坂係長は細かい表情、手足の動き、体の向き、テンポ、声のトーン、すべてきっちり計算され作りこまれてて素晴らしかったと思います。残念だったのはシメのネタ「ボラーレ」。「ジンギスカン」の人事課ネタがかなり面白くて(しかもけっこう長くて)会場もオオウケしていただけに、もう一発、替え歌ネタを持ってくるのはちょっとしんどいなあと感じました。「ぼられたからボラーレ」というオチを見せて始めるのも逆効果でした。惜しい。

中山功太の対義語ネタはセンスがいいので好きなんですが、今回はほかの演者の幕間みたいになってしまって残念。それと一つのオチを別のネタでもう一度使う手法は逆効果。すごいスピードで進んでるのに、終わったネタを思い出すことを強いられるわけで、そのあたりもマイナスになったんじゃないかと想像しました。

鳥居みゆきとあべこうじはあんなもんでしょう。いまの路線を追求しても優勝はないだろうなあ。あべこうじは結構好きなんですが、鼻毛の話を4分間も聞きたくなかった。

土肥ポン太は痛々しかったですね。。。あれは学芸会レベル。見ててつらかったっす。
COWCOW山田にいたっては何をやったのかすら覚えて…ああ、北の国からネタか(←ネットでいま調べた)。あれはつまんなかったなー。

この2人、NSC12期生で同期なんですが、この代はほんっと不作。なんで2人は決勝に残れたんでしょうか。

初の生放送だからなのか、審査員たちが終始きちんと審査・コメントしていたことが意外でした。高田純司なんてあまりにもきちんとしたコメントをするもんだから、それが雨上がり&優香の司会陣に勘違いして受け取られ一斉に突っ込まれるという場面も。雨上がり、まだまだ甘い。


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madoka

>まあ納得(というか仕方ない)結果ですねえ。

同感です。
大会側に勇気がなかった、というか…。
良かったけどなあ、芋洗坂係長!
つかみの「VALENTI」。「確実に」のネタふりにしてもあのダンスにしても、何度見ても笑える!わかっててもおかしい!
「Volare→ぼられ」に関しては、「先にオチを言っちゃうところが逆効果」の部分はrioさんと同感なんですが、今日の観客、かなりニブかったでしょ?意外とピンときてなかったような気がするんですよ。
サビの「ボーラーレ」まできてやっと「ああ!」みたいな…(笑)。
あべこうじの「不思議の国のアリスのトランプ」のくだりも、どうも伝わってなかったんじゃないか、っていうふうに見えました。まああれは伝わったからと言って、笑えるようなもんでもなかったですけどね(^^;)。

M-1の時も思ったけど、観客のレベルって大事ですよね。
お客さんまで審査されてるような気分になっちゃうんでしょうか。なんか、「これ、笑っていいのかな?」「これは安心して笑っとこう!」みたいな、変に空気を読んだ笑い方をするでしょう。
今日のなだぎのネタの時も、それをすごく感じたんですよ。
お客さんが、最初から笑う体勢に入って、安心して笑ってる感じ。
もちろん、ある意味それもなだぎの実力と言えるんでしょうけど、なんか、ねえ。
客が「前回チャンピオンだし、これは面白いんだ」って決め付けてるような、アウェイかホームかで言ったら、完全にホームの雰囲気。
「老舗の味だからおいしいに決まってる」ってのと同じで、先入観で2割増しぐらいの得をしてる感じがしたなあ。
あ、でも、宗兄弟とかファミコンとかは、意図的に「古っ!」って感じのものを持ってきてるんだと思いますよ。他のネタでもそういう傾向ありますし。
私はなだぎは好きなので、2連覇は、一応納得だし、うれしいんです。
でも、今日いちばん輝いてたのは芋洗坂係長。これは譲れないですね!

私の順位は、
1位/芋洗坂係長
2位/鳥居みゆき(rioさんが嫌いなのはわかる。けど!私はもうたまらんかった!面白くて!)
3位/なだぎ武
4位/ナベアツ(やっぱり時期的に不利だった…。本当に惜しい!)
5位/中山功太(小賢しいところが持ち味だけど、裏目に出る時がある。今日はまさにそんな感じ…。rioさん指摘のマイナス部分は全く同感!)
6位/COWCOW吉田(COWCOWがもうちょっとでいいから売れますように…。)
7位/あべこうじ(テクニックは素晴らしくても、面白くなければ意味がないという典型。)
8位/土肥ポン太(論外。)

あと、審査員は、ダンカン以外は全員変えたほうがいいと思う。
特に今回初登場の月亭八方はひどかった!本人も、審査される芸人も、番組も、誰も得をしない最悪の人選です。
前回の桂三枝のポジションに月亭八方て…。
by madoka (2008-02-17 22:15) 

rio

>madokaさん、八方と寛平は謎でしたねえ。何しにきたんでしょうか。私がR1グランプリの審査員を選ぶとすれば、審査員長は森光子、その横に三枝とタモリです。高田純司は残してもいいな。ダンカンはバックにたけしがいるせいか、ほんと真剣でしたね。

あべこうじのアリスのトランプ、1回目で滑ってるんだからアドリブで変えればいいのに(笑)。その辺ができないわけではないだろうに、なんで最後までトランプで押したんですかねえ。その辺がセンスの無さなのかも。

鳥居みゆきは、きょうはちょっとパワーというかえぐみが抜けてませんでしたか?やってる最中に表情が素になってしまってた場面もありましたし。その点で5位(でしたっけ?)はぐうの音もでないほど妥当かな、と。

っていうか、今回のランクって、自分の好みを横において客観的に見るといやってぐらい妥当なんですよね(笑)

COWCOWは昔から大好きで、なんでずっとくすぶってるのか不思議なんですよね。エンタとかでは分かりやすい動きのあるネタばっかりさせられてますが、COWCOWの真価はしゃべくりにあると思います。

でもねえ、山田のあのピン芸はねえ。笑いの手法は完全にありきたりで、北の国から人気に支えられているってレベルですよね。いわば、「アントニオ猪木の物まね」パターンのお笑い。R1決勝まで残るネタかなあ。

結局、やればやるほどはっきりしてくるのは、レベルがR1<M1だってことですね。M1と違って何の制限も設けてないのにこのレベルでは、終始真剣な顔でジャッジしていたダンカンが気の毒です。
by rio (2008-02-17 23:50) 

madoka

>今回のランクって、自分の好みを横において客観的に見るといやってぐらい妥当なんですよね(笑)

ほんとその通り!
お笑いで私とrioさんの意見が一致するのは珍しいことなので(笑)、この順位はほんとーーーに「妥当」ですよ。
決勝に残った8人も妥当だし(いろいろなブログで準決勝を見た人の感想を読みましたが、ほとんどの人が納得していましたね)、そういう意味では、M-1よりもスッキリした大会だったかな、とは思います。

鳥居みゆきの順位(6位)も妥当、というか、私は上等だと思いましたよ。
確かにちょっとエグさは抑え目でしたが、日曜夕方の生放送ですから、贅沢は言えません(笑)。
むしろ、「そーれヒットエンドラーン!!ヒットエンドラーン!!」は、いつもより若干勢いがあったように見えましたよ~。
なんていうか、お客さんが爆笑とドン引きの間を揺れ動いてるようなサマが、非常に楽しかったです。空間がちょっとだけ歪んでいるようで(笑)。ほんとはもっともっと歪んでほしかったですけどね。

審査員は、M-1と比べると、明らかに真剣さに欠ける人選で…。
私も高田純次は残してもいいかなあ、って思いますが、理由はただひとつ、「個人的に大好きだから」のみです。
本当はキャラから言っても、ああいう真剣な場で審査とかさせちゃいけない人なんですけどね。
「ふざけてふざけてふざけ倒す」「なーんも考えてない」「常にうわの空」、というのがあの人の持ち味でもあり、リスペクト(笑)されている所以ですから。
そういう意味で、寛平も審査員席に座らせちゃダメでしょう。
審査する能力がない、という意味ではなく、「この人にそういうことを求めるのが間違い」という意味で。

能力がないという意味では、八方ですよ。
あべこうじの時のコメントの支離滅裂。
大先輩である八方に向かって、宮迫とあべこうじが思わず「いや、そういうネタやから…」とほぼ同時に口走った(声ちっちゃかったけど^^;)という事実。

審査員を選んでいいなら、大御所枠(落語家枠)は三枝、和み枠で高田純次、真剣枠でダンカン。
あ、大御所枠(落語家枠)は、小朝でも可。自分の離婚会見ですべったのは痛かったけど(笑)、M-1の審査でも評判良かったし、お笑いオタクみたいなとこありますからねー。
あとは、うーん…。
rioさんの挙げたタモリは、是非是非やってほしいけど、実現するかなあ~。贅沢な審査員だな~。
さんまも、審査員というキャラじゃないから無理だろうし(きっと審査員席におとなしく座ってられないと思う…)。
若手お笑い芸人に対する愛でいけば、今田か東野。このくらいの年代から1人ぐらいは審査員になってほしい。
私はあんまり好きじゃないけど内村とか。
マニア枠で水道橋博士を入れたいところだけど、ダンカンとカブるからなあ…。
あ、松尾貴史なんかどうでしょう。イヤミ枠(笑)。

ていうかさ、rioさん、なんで森光子なのよ!
毎日スクワットやってるから?(笑)
rioさん、けっこう森光子好きだよね。
by madoka (2008-02-18 01:23) 

madoka

連投すみません。
得点を確認してみたら・・・。
なだぎ武と芋洗坂係長に同点を付けてるのは、高田純次(95点)と太平サブロー(93点)。
なだぎを上にしてるのは八方(な/93点>芋/92点)と寛平(な/96点>芋/94点)。
ダンカンだけが、なだぎ97点<芋/98点で、芋洗坂係長を上にしてるんですね。
ダンカンの心意気がうれしいです。

でもみんな、点数高い…っていうか甘いですね!
後からでいいから、全員の点数、公開されないんでしょうか?
by madoka (2008-02-18 01:54) 

rio

>madokaさん、森光子大好きですよ。京都生まれで喜劇畑出身ですし、笑いのセンスと芸への厳しさ、審査委員長としても重み、女性の目線、すべて兼ね備えてますよね。

吉本枠・落語枠で三枝、インテリ枠でタモリ、浅草枠でたけしかたけし系芸人。松竹枠・落語枠でつるべ、というのもありますが、こういったメンツの上に君臨できるのは森光子しかいないでしょう!

上岡龍太郎にはオファーしつづけているそうですが、引退したからと毎回断られているようですね。

八方の「限りなく100点に近い90点」というのはウケ狙いだったのか素だったのか謎ですが、「鼻毛の話を4分間も聞きたくない」という感想は同感でした。

ちょっと話がそれますが、私は勢いよりも技術重視なんですよね。素人でもバット振り回せばたまにはホームランが打てます。でも、プロは3割打つことが求められるわけですよね。ホームランと三振を行ったりきたりしているうちに消えていく芸人(と、そういうにおいがする芸人)を見ると痛々しさが先にきてしまうんですよ。

そういう意味で、技術を持ってるあべこうじは好きなんですが、それ以前に”お客様のニーズにこたえてこそのサービス業”っていう自覚が、R1のネタからは抜け落ちてた気がするんですよ。「限りなく100点に近い90点」という八方のコメントは、そこをうまく表現していると感じました。

純ちゃん&寛平に審査をやらせてはいけないというのはまったく同感です。あちこち断られたんですかねえ?さんまは若手の芸をよく見ているという点ではぴか一でしょうけど、「声を張る」芸風には大甘、考えオチ系の芸風には激辛という偏りがありますよね。今回のR1だと、鳥居みゆきはさんまに評価されるでしょうけど、中山功太は毛嫌いされそう(笑)。というわけで「審査」には向いてないタイプでしょうね。
by rio (2008-02-18 14:53) 

madoka

>ちょっと話がそれますが、・・・痛々しさが先にきてしまうんですよ。<
の部分、非常によくわかります!
今はお笑いも多様化してるから、お笑い好きにもいろいろいると思うんですけど、ざっくり分けると、rioさんみたいなタイプと、私みたいなタイプになるんじゃないか、と。
rioさんのほうが王道で多数派で、私のほうが邪道で少数派なのは承知しておりますが(笑)。

私は、「ホームランと三振を行ったりきたりしている」芸人を見ると、愛おしさを感じる方なんですよ。
堅実な3割打者よりも、完全なボール球を全力で空振りして「アホか!」と言われるようなヤツが好きですね。ボールとバットの距離が30cmぐらいあるような(笑)。
そういうアホがたまに放つホームラン(しかも場外)みたいなのを見たときに、至福の瞬間を味わうのが私の喜び。
まぐれのホームランではないんですよ。普段はほとんど発揮されないアホの潜在能力が弾けて、ボールを真っ芯でとらえた会心のホームランをかっ飛ばす時があるんです。
それがあるから、空振りしても「またやっとるわ」とニヤニヤできる。

だいたい、M-1とかR-1とかって、イベントとしてはこの上なく楽しいですけど、根本的に”無理”なんですよね!
こんなこと言い出すと身も蓋もないけど、芋洗坂係長とあべこうじを同じ板の上で競わせるのって、本当はやっちゃいけないことだと思うし…(あべこうじに不利すぎる)。
普段はお笑いを見ないけど、M-1とかR-1は見る、って人もけっこういるでしょう?
そういう人にしてみたら、POISON GIRL BANDは「意味不明」だろうし、あべこうじは「上手だけどつまんない」で終わっちゃう。
前にも書いたけど、日本のお笑いの基準が「M-1とR-1」になってしまうのは困るんです。
M-1・R-1もあれば、”バッファロー吾郎の面白大賞”もある(笑)。
王道あってこその邪道、邪道あってこその王道だし。

でも、いろんなお笑い芸人がいて、いろんな楽しみ方をするファンがいて、劇場があってテレビがあってネットがあって、私はいい時代に生まれたな、と思います。
ダメな部分もいっぱいあるけど、今のカンブリア紀みたいな時代を経て、お笑いは進化していくと思う(めずらしくポジティブに考えてみました)。
私みたいな王道から外れたファンでも、枝葉の部分まで追っかけて楽しむことができるしね。
by madoka (2008-02-18 23:39) 

rio

>madokaさん、ほんとM1とR1のみがステイタスになるのは困りますね。
この2つに押されて権威が薄れてしまったり終了してしまったりした賞もありますし、さらには、ネタ見せ番組がみんなM1/R1的になってしまって。

お笑いのスタイルは多種多様になりましたが、中身のバリエーションは昔より少なくなっている気がします。というより、中身が乏しくなってきた(なのに、ブームで需要は高止まり)から、スタイルで目先を変えるしかないのかもしれません。

それにしても、ホームラン狙いとはなかなかギャンブラーですね(笑)。世の中を大きく分けたときに中村うさぎ属に分類されそうですね。

中村うさぎが週刊誌の連載で2週にわたって、「人はなぜ苦難を求めるのか」について考察していました。結論は、苦難を乗り越えた時の脳内麻薬ドバドバ(←至福の瞬間、とも言えるかもしれませんねー)の快感が忘れられないからだそうです。madokaさんの「苦難」の道のりはカンブリア紀が終わっても続いていくかも(笑)。
by rio (2008-02-19 07:59) 

すぎりっち

なんでよしもとの審査員が過半数占めているの?ハンドボールじゃあるまいし。よしもとの審査員はどうしてもよしもとビイキになる。オール巨人さんみたいな厳格な方ならいいけど間平さんは絶対そう。今回はとくに芋洗坂係長がぬけておもしろかった。だれがみてもそう。ヒイキにもほどがある。
by すぎりっち (2008-02-21 11:33) 

rio

>すぎりっちさん、お気持ちはよく分かりますが、R1は吉本興業の単独主催のコンテストですから…ハンドボールのタチの悪さと一緒にしては気の毒ですよ。過半数といっても、今回は吉本3、その他2、ですからねえ。妥当な線だと思います。

芋洗坂係長は確かに面白かったですよね。記事でも書いた通り、素晴らしかったと思います。芸を極めている点では、なだぎも芋洗坂もいい勝負だったので、審査員も評価が分かれたのだと思います。

4分間の中で、芋洗坂係長はBOA→ジンギスカン→ボラーレ、と最後まで歌・踊りネタでした。会社の送別会の余興という一人語りが可能な手堅い設定なので、これは裏を返せば難易度は易しめです。

一方、なだぎは、文化祭の打ち合わせという設定で、登場人物が複数います。つかみの言葉遊び→小道具を使ったネタ→キレのある動きネタ→オチと複数のパターンの笑いを盛り込んで、それぞれのネタの中に小ネタ(フレーズのリフレイン、顔芸、だじゃれ、あるある、など)を入れ込む構成。相当練られたネタでした。しかも狂言のリズムや動きのパロディは斬新。難易度はかなり高めです。

私も芋洗坂係長がいいと思ったので、You Tubeでなんどか見比べました。が、やっぱりなだぎが優勝なのは仕方がない(妥当)と思います。

スポーツでも文芸でも、採点競技では一般的に、難易度が易しめのものを手堅くまとめるより、多少のミスをしても難易度が高いものをやりきるほうが、高評価を得られます。なだぎはミスもほとんどなかった(ややこしやの一発目にぐらついた程度)ので、優勝はヒイキではなく、実力だったと感じました。
by rio (2008-02-21 13:58) 

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