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ブルガリア男子・カジスキーのインタビュー [バレーボール]

いま、世界のバレー選手でもっとも注目されている一人が、ブルガリアのカジスキーです。新聞もテレビもカジスキーと表記してますが、スペル(Kaziyski)を見ると「カジースキ」のような気も。ブルガリア語の発音に近いのはどっちなんでしょうか。

そんなことはさておいて、FIVBのホームページに突然、W杯2007の時にゾルジ兄貴が動画でアップしていたカジスキーのインタビューの、テープ起こしが掲載されました。どうせアップするなら使い回しじゃなくて、改めてインタビューして欲しいと思います。なんでしょう、このFIVBの”やっつけ感”。

ちなみに、ゾルジ兄貴はこんなふうに紹介されています。Volleyball legend Andrea Zorzi 。「伝説のバレーボーラー、アンドレア・ゾルジ」なんて訳して差し上げればよろしいのでしょうか。こういうのを見るたびに、こんな呼ばわれ方をする人間に生まれなくてよかった、と思ってしまう私です(ゾルジ兄貴に責任はないと思うけど)。

ゾルジ兄貴のインタビューは、はっきり言って面白くありません。どの選手に対しても質問はほぼ同じ。身上調書を作ってるみたいで、ドラマがないんですね。しかも質問の順番にも脈絡なし。わざとそういうスタイルでやって、記録として蓄えているだけなのかもしれません。単に、ヘタなだけかもしれません。以下は、インタビューの要約と私の感想です。

カジスキーは、1984年9月23日にブルガリアの首都、ソフィアで生まれました。ブルガリアにも秋分の日はあるんでしょうか。両親はどちらもブルガリアのバレー代表選手。たぶんその影響で、9歳からバレーを始めています。新鮮な乳と良質の酵母菌で作られたおいしいヨーグルト、って感じです(謎)。

最初は練習をしていただけで、11歳でクラブチームのジュニアに所属。すぐにレギュラーの座を確保し、14歳でジュニアの代表入り。同時に、クラブチームのシニアの方に加わることになったそうです。15歳で初の公式戦はセッターでデビュー。以後、センター、オポジットと経験し、いまはサイド(reception/attacker)です。

まさに万能選手。「環境が人を育てる」とよく言われますが、飛び級のようにどんどんとレベルを上げていける柔軟なシステムが素晴らしいですね。さらに、セッターでデビューしたというのもすごい。日本だと、身体能力の高いアタッカーをセッターに転向させることはよくありますが、その逆はないんじゃないでしょうか。

そんな何でも屋さんのカジスキーが重要だと考えているプレーは、defence-attackだそうです。直訳すれば「防御的攻撃」かな。サイドアウトをきっちりとることを指しているのか、ブロックアウトやリバウンドのような技術を指しているのか、そこははっきりとしませんが、たぶん「相手の流れを断ち切る攻撃」ということなんじゃないかと思います。ブロックも大事、ミスを減らすことも大事なんですが、「defence-attack」がしっかりできなければチームの士気はあがらない、ということなんだそうです。

ロシア(モスクワ)のクラブチームで2年間プレーしたカジスキーは、さらに上を目指してイタリアに移籍。ハイレベルなバレーとプロフェッショナリズムが根付いている環境に非常に満足していて、引退するまでイタリアでプレーしたいとのこと。

休みはあまりなくて、たまに空いた時間はホテルで何もせずに英気を養っていることも多いんだとか。移動が多いし大変でしょうね。趣味はパソコン。確かに、パソコンとインターネットがあれば、世界中の人と遊べる時代ですもんね。

「スポーツで勝ち負けは重要だと思う?」なんてピントのずれた質問にも、「勝ち負けは大事だけれど、それだけじゃなくて、選手として、人間として成長できることも大事だと思う」なんて真面目に答えているカジスキー。優等生です。

そんな彼がいま、一番はまっているプレーはディフェンス。理由は、「ディフェンスが得意ではないので、その分、のびしろがあると思うから。やっててすごく楽しい」そうです。文句のつけようがない優等生です。


なるほどねー。カジスキーのインタビューがつまらないのは、ゾルジ兄貴の腕もさることながら、カジスキー自身が「とっても優等生」だからなんですね。いま気づきました。そんなカジスキー君、「好きな選手は」と聞かれ、「いません」ときっぱり。ゾルジ兄貴です、なんてお世辞を言わなかった点は褒めてあげたいと思います(←偉そう)。


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