SSブログ

全日本女子が北京で決勝に残るためには [バレーボール]

世界最終・アジア予選~WGPまで試合を見て、全日本女子が北京で決勝に残るために必要なことをちょっと考えてみました。文句は散々っぱら書き尽くして、文句のまとめまで書いてしまったので、今回はちょっと真面目に。

一番気になっていることは、「数字に表れないプレーのまずさ」です。いきなり文句じゃないか、と思われるかもしれませんが、しばしお付き合いを。

WGP決勝では、佐野がリベロ部門・サーブレシーブ部門・スパイクレシーブ部門の3冠を達成しました。日本と同じく高い守備力を誇る中国には、チョウ・ナという名リベロがいますが、佐野のほうが完全に上回っています。日本と中国や他の国とのブロック力の差も考え合わせると、佐野の「数字」は文句無く世界一でしょう。

しかし、WGPを通じて何度も書きましたが、佐野には「数字」に表れない大きな課題が二つあります。

一つ目は「チャンスボールをアンダーハンドでセッターに返す」ことです。

自信を持っているアンダーでボールを処理すれば、返球は正確で、リベロとしての「数字」も上がります。しかし、それがラリー中である場合には、日本の攻撃にとってマイナスにしかなりません。足の速い竹下が、落下点でボールを待たざるをえない場面が何度もありました。佐野のこうしたプレーは、チームのリズムを壊していると言っても言い過ぎではないと思います。

佐野が意識的にオーバーを使った時期や、アタックラインの後ろで踏み切ってオーバーで2段トスを上げた時期もありました。監督・コーチは一度はスタイルの改善を指示したんでしょうね。佐野が自分のものにできないまま今に至っています。

二つ目は「守備の指示をしない」ことです。

リベロは守備の司令塔だという意識は佐野にも当然あるはずです。フランスリーグで指示を出すために、フランス語を一生懸命勉強したと語っていたぐらいですから。全日本でも、ゲーム中に一言二言何か言っていることもあります。しかし、タイムアウト中は常に無言。ブロッカーに跳び方を指示している場面や、レシーバーと相手アタッカーのコースを話し合っている場面を見たことがありません(テレビに映らないだけかもしれませんが)。

WGP予選のマカオラウンドでは、高橋・竹下が控えにまわりました。「無言」でも通じる2人が抜けてしまった結果、守備の連携が取れなくなり、佐野は「絶不調」に陥りました。きつい言い方をすれば、これは”守備の司令塔”としての仕事を怠ってきたツケだと思います。

この2点は、北京までの1ヶ月でなんとかなる範囲だと思います。「数字」だけでなく、「内容」で世界一のリベロになってほしいと思います。

世界一はもう1人います。竹下ですね。ほとんどの国際大会でセッター部門1位、4位以下になることはまずないという名セッターです。日本のサーブレシーブの正確さと、竹下の足の速さ、トス技術の確かさで獲得している「数字」であることは間違いありません。

しかし、この「数字」を、今大会決勝で上位に入っているフォフォン(ブラジル)、ヒョウ・コン(中国)、ロビアンコ(イタリア)たちや、予選で1位に入ったヌットサラ(タイ)と「同質」だと考えていいのか疑問です。

というのも、ほかのセッターの「数字」は、アタッカーを満遍なく使ったトスワークと、トスの高さや位置やタメ具合を微妙に変える技術に裏打ちされていますが、竹下の場合は左右へぎりぎりまで速いトスを出し、それを高橋のような特殊なアタッカーに打ち切らせることで数字を稼いでいる面が強いからです(←セッターのランキングは、1セットあたりのランニングセットの成功率で決まります)。そしてそれは、高橋の体力を激しく消耗させることにもつながります。

サーブレシーブが乱れたときやラリー中の2ndボールを、アンダーでぶん投げるようにして高橋へ持っていく場面が多々あります。ほかのアタッカーなら返すしかないようなボールでも、高橋にはポイントにできる技があります。その”特殊性”に依存してしまっているために、決勝の中国戦で高橋が下げられてしまうとまともな組み立てができず、試合後の記者会見で「ミスが多くてセンターが使えなかった」と耳を疑うような発言をしてしまう羽目になるのです。

竹下もほかの名セッターに負けない変幻自在のトスワークができることは、決勝のイタリア戦を見ればわかります。しかし、あの試合はイタリアのサーブが極端に弱く、70%以上返った結果です。ほかの試合では「単調」と言われても仕方のない内容でした。

「竹下の限界=日本の限界」と2年前から書いてきましたが、北京まであと1ヶ月。これまで信じてきたトスワークを、本当にそれでいいのか、謙虚に点検し直すべきだと思います。

アタッカーの状態は悪くないと思います。栗原は上がってきているように見え、木村は安定(過労が心配ですが)。決勝でたびたび代えられた高橋・荒木・杉山も調子は悪くないと思います。あとは本人たちの気の持ちようでしょう。控えのメンバーの安定感は(河合を除いて)申し分ありません。

守備の司令塔・佐野と攻撃の司令塔・竹下、この2人がスタイルを謙虚に見つめなおし、常にチーム全体のことを考えて役割をこなすようになれば、いまの実力よりももう一段階上で戦うことができると思います。


nice!(0)  コメント(17)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 17

moody

こんにちは。

 rioさん、また寝てないんじゃないですか(笑)
 昨日から今朝にかけて、4本も更新されたのですね。毎日rioさんの記事を楽しみにしている私にとっては、思いがけない夏のボーナスになりました。ありがとうございます。

 WGP決勝は思った以上に善戦で驚きました。何もできずに負けてしまうだろうなと思っていたので、いい意味で裏切られました。同時に、今のままでは・・・という限界も具体的に感じました。
 今回の記事に載っていることは、すぐに取り組める微調整の範疇だと思います。トスの組み立てを洗いなおす竹下は大変ですが、取り組めば北京には間に合います。
 男子も監督・選手全てがいろいろ本音や我をぶつけあって今のチームワークを形成してきたようです。女子にももちろんいろいろあって今の形になったのでしょうが、もういちど本音をぶつけ合って、チームの結束を深めて欲しいですね。

 オリンピックでは親善試合なんかとは気合が違うでしょうから、日本が今大会と同じ強さではこてんぱんにやられてしまうでしょう。善戦ではなく、勝利を見れるよう期待してやみません。
 私にできることは応援なので、北京にむけて夏バテしないように筋トレからはじめたいと思います(笑)

by moody (2008-07-14 09:22) 

rio

>moodyさん、きょうから北京まではちゃんと寝ます(笑)

私もコテンパにされるんじゃないかと思ってましたが、健闘してくれてなによりです。各国が手の内を明かさないようにしていたからだという声にも納得しつつ、でもそれは日本も同じですしね。

1ヶ月でできることを考えた場合、技術面ではほぼゼロ、体力面では休養路とることぐらいだと思いますが、頭脳の部分はいくらでも鍛えられますよね。

なんだかんだあっても残り数試合。どん底を知る竹下・高橋・杉山の3人が中心になって、「さすがWGPの時とは全然違う!」というプレーを見せてほしいですね。
by rio (2008-07-14 10:43) 

メロ

rioさんの記事には毎度ながら「そういうことか!」と教えられています。

私には河合が平成枠(?)だか知りませんが、全日本に召集した意図が
わからないままです。
Y監督のや協会の考えかもしれませんが、辞退という選択肢は選べなかったんでしょうね。
まだ春高プレーが残る河合にできることがあるのか考えてみましたが、方々で言われるように出場なしの控えセッターというお飾りしか
思いつきません。
河合がかわいそうであり、これからの本格的なバレー人生に必要な
物をこの経験で学べていることを期待します。(学ぶ物があるのか。。。)

このオリンピックの雰囲気を知るというだけの経験しか残らないのでしょうか。
by メロ (2008-07-14 10:43) 

area71

佐野についてですが、
rioさんは鋭い指摘をされています。
アメリカと中国の感想としては、日本開催の試合と、海外での試合ではプレーが別人のように違うという指摘を受けました。

まあ、シコラと張はどっちも大阪のおばちゃん系キャラですし、
アウェーのほうが張り切るタイプ。

張は膝に水がたまっていて、腰痛の状態も決して良くはないので
万が一のために、
もう一人の若手を同行させていました。

でも、オリンピックに向けてチームを鍛錬するためにやりぬく覚悟で
挑みましたが本来の調子は出せなかったようです。

by area71 (2008-07-14 10:48) 

rio

>メロさん、河合の選出は「運命のいたずら」としか言えないような事態で、紹介VTRで本人が言っていた「なんでわたしが?」というのが正直なところだと思います。当時は高校生でしたし、体育会の慣習の中では所属高校の監督に決定権があったんでしょうね。

河合にとってみれば、WGP予選・香港ラウンドが入門編、マカオラウンドが初級編で、いきなり卒業試験=決勝ラウンドでの2枚替えに出されたようなものでした。

予選までは、1セット通してあげることはできなくてもワンポイントブロックの代わりの2枚替えで3ローテ分上げることはできるんじゃないかと思っていました(←といっても、2枚替えはたいてい、最終盤の競り合いですから非常にきついプレッシャーがあると思いますが)。

しかし、決勝のキューバ戦であんなふうに失敗してしまうと、監督としてもなかなか使いづらいでしょうね。WGPを通じて、各国にも河合が未熟だということが伝わってしまいましたから、入っても流れを変えることは難しいでしょうし。

北京後はきっと、大型セッター起用の流れになると思っています。河合が168センチで代表に残っていこうと思えば、五輪を経験してその場にもう一度立ちたいという気持ちを強みにすることと、竹下とは違うタイプのセッターを目指し、大型セッターの控えを狙うこと、この2つが重要だと思います。

木村のように10代で五輪を経験してぐっと伸びた選手もいますから、河合にもそれを期待したいですね。




by rio (2008-07-14 10:57) 

rio

>area 71さん、ありがとうございます。佐野も大阪出身なんですけどねえ。。。おばちゃんではない!という自意識を強く持っているんでしょうか。

張はぱっとしませんでしたね。栗原のサーブに崩されたのは仕方がないにしても、フローターサーブが取れなかったりしてました。予選の時は「おお!」とうなるようなブロックフォローやディグを連発してたんですが。

陳監督が言ってた「チーム全員が故障している」というのはあながち誇張ではなさそうですね。何十年に一度あるかないかの自国開催なので、故障で断念ということだけにはなってほしくないですね。
by rio (2008-07-14 11:05) 

Villa

こんばんは。
佐野選手への1点目以外はそのとおりだと思います。
>「チャンスボールをアンダーハンドでセッターに返す」
チャンスボールをアンダーで処理するのが悪いとは思わないんですが,トスをあげる時にアンダーで処理するのがもっと問題だと思います。トスの場合,明らかに正確性,スピード共にオーバーに劣ると思われ,「チームのリズムを壊している」ことになるのではないでしょうか。
このプレースタイルは,佐野選手の体に染み付いたもので,rioさんも「1ヶ月でできることを考えた場合、技術面ではほぼゼロ」とコメントでこう書いてあるとおり北京までの1ヶ月でなんとかなる範囲ではないと思います。直すのはオリンピックが終わって新監督になってからでしょう。
しかし世界トップのリベロとセッターがいるのに勝てないのは悲しいですね。ブロックに大穴が無ければ・・・
by Villa (2008-07-14 18:24) 

rio

>villaさん、2段トスをアンダーで上げるのはほんとどうにかしてほしいですね。

アタックライン付近でばたばたしていて、ラインを確認する余裕が無いとき以外はオーバーで上げてほしいと思います。ただ、佐野の場合、リベロとは思えないぐらいのヘタさですが。

チャンスボールもやっぱりオーバーで処理してほしいと思います。というのも、セッターにとっても、アンダーで入ってくるよりオーバーできたほうがトスを上げやすいですよね。さらに、山なりのアンダーより、直線的に入ってくるオーバーのほうが速さがあって、ラリー中には特に有効だと思います。

男子ではフローターサーブが打たれた場合に100%オーバーでセッターに返していますし、チャンスボールもフェイント気味のもの以外はすべてオーバーです。この点について男女の体力差・体格差は関係ないはずなので、女子の考え方が遅れているのではないかと思います。

リベロ・セッターに加え、木村・栗原のサーブもありますしねえ。しかしブロックは…。竹下・高橋にシャットが期待できない上に、木村もへたなんですよね。特に木村・杉山で相手レフトに跳んでるときになかなか決まらないのが歯がゆいです。中国はヒョウ・コンが決勝だけで8本。この差は大きいですね。
by rio (2008-07-14 18:59) 

villa

>男子ではフローターサーブが打たれた場合に100%オーバーでセッターに返していますし、チャンスボールもフェイント気味のもの以外はすべてオーバーです。この点について男女の体力差・体格差は関係ないはずなので、女子の考え方が遅れているのではないかと思います。

そういえばそうですね。男子はオーバー使ってますね。
女子の考えが遅れているというよりも,指導者の問題だと思います。ところで,バレーボールのコーチにライセンスというものはあるんでしょうか?素人の私から見ても現代表監督は,無能に思えるのですが・・・。

>リベロ・セッターに加え、木村・栗原のサーブもありますしねえ。しかしブロックは…。

そうですね。普通のブロックシステムさえあれば,余裕で決勝戦までいけると個人的には思っています。
by villa (2008-07-14 19:19) 

めぐ

rioさん毎日の更新、お疲れ様です。北京までゆっくり休養を取ってくださいね。

佐野のアンダーハンドについては私もずっと思っていました。絶対と言っていいほどオーバーを使いませんよね。ポリシーか!と思うくらい。そういえば菅山もオーバーを使わないリベロでしたよね。成田の頃が良かった。

私が気になるのは、WGPではあまりありませんでしたが、チャンスボールが返った時に、木村が佐野の前に出てきてオーバーで返すシーン。あれって結局リベロがアタッカーにレシーブを肩代わりしてもらっているということなので、「なんじゃそれ?」と思っていました。

あと同じ2段トスの話ですが、高橋はクイックやブロードはあげるくせに、レフトに上げるときに、すごく雑にアンダーで「ほらよ」と言う感じであげることがありますよね。あれはすごく見ていて嫌です。佐野はまだオーバーが苦手なんだろうな、と思うのですが、前衛でトスを上げることもある高橋が「オーバーが苦手」なんていえないと思います。木村や栗原のようにしっかりオーバーで丁寧に上げて欲しい。
この点はチームの影響か、栗原の方がしっかりしていますよね。

でも、もっと気になるのは、解説の中田さんがそれについて一言も触れないこと。Vリーグの試合の時、ゼッターランドさんが、「今のは絶対にオーバーであげるべきです」とよく言っています。
by めぐ (2008-07-14 20:57) 

まりふぁな

…なんか盛り上がってたっぽぃのに猛烈に乗り損なった orz
って嘆き節吐くって局面においてさえ尚乗り損なってるし o....rz
なにはさておき$5000ネタにはこの手でツッコミたかったのに…(滝涙
まぁ「間の悪さこそ我が人生v」なので気を取り直して。

佐野といえばアンダートス・アンダーといえばアンダーツー…やなくてやっぱ佐野のアンダートス♪的な昨今ですが、そこでふと思ったワケですよ。

確か新ボールは空気圧が下がってて反発力が低いんすよね?
てコトはアンダーって強いサーブやスパイクのレシーブに関しては「殺せる(弾まない)」からコントロール性上がるやろけど、逆にボールの反発力を利用する面もあるトスには更に使いにくくなるんやないっすかね?
反対にオーバーは反発力が減りボール自体も柔らかくなることでどの局面でもコントロール性あがるやろし、オマケに指先のケガの心配とかも減るんやないかなぁ?って気もするワケで。

となると・今まで以上にオーバー使いが増えるんじゃね?と。
で、そぉいうトレンドに乗り遅れるとまたぞろ「数字に出ないつなぎの部分」で水をあけられちゃう可能性が高い…ってコトになりませんかねぇ?

対中戦記事でのrioさんのレスにあった様に昨今じゃ「無理無理にでも組み立てて形にする」技量(小技か力技かはともかく)ってのはよその国の方が上な気がするのに、そこで相変わらず「早さと小技と根性が日本の武器」みたいな「寝言」を「眼ぇあけたまま」でのほほ~んとホザいてたりすっから、そういう戦術やの技術やのって部分で世界に追いつくどころかじりじり離されてる・って事実も「見えてない」んじゃねぇの?って思うです、はぃ。

とかいいつつ、だから佐野が「明日から私もオーバー使いっっ!!」なんてのに若干期待してるんやけど、いかんせん残り1ヶ月じゃなぁ… orz


っと・既にかなり長いですがもぉいっちょ。

実は前からも結構あったかも?やけど今回妙にTO中に相手の方を抜く回数・時間が多かった気ぃするんすよ。
で・しょうちゃんカントクがやたら小声やったり、ぼでーとーくwしてたりばっかで、まともに聞こえてくるのは毎度おなじみの「かけ声」だけやったり。
こりゃもしか放送で流されるのを嫌った+後で相手のTO内容を検証したりってのをしたたかに狙ったって部分が…ないかなぁ、やっぱ↓

てか今回あえて無策(無指示)で押し通して「こんなんじゃダメだ↓これからはいうことちゃんと聞くから、北京では指示出して下さいカントクっっ」とかっていう、まるでドラマの様な「団結育成ストーリー」を最後の最後、ぎりぎりまで企図してた・って部分が………ないよなぁ、やっぱ↓↓

いや真面目なハナシ、TO中のあの雰囲気がフェイクやなくてマジモンやった場合、そりゃもぉ例えインターバルが30分あろ~が1時間あろ~が何も決まらんし進まんし始まらんしで、結局はちょこっとの体力回復と引き換えに集中力を切らすだけの時間でしかないんでしょうな↓…と(涙
そぉ考えると3セット目の謎に合理的な?説明がつくんすよね。凹むけど。

なにはともあれあと1ヶ月。みんなケガなく劣化なく、「1ヶ月でできる○○」なテーマを持って日々精進していただきたいものです、はぃ。

by まりふぁな (2008-07-15 00:51) 

rio

>villaさん、そこなんですよ。指導者の問題なのか選手の問題なのかというところなんですが、監督・コーチは指導してると思うんですよね。

高橋は以前、スパイクレシーブは100%アンダーでしたが、最近はオーバーを使う場面があります。予選で出た大村もオーバーで取ってました。

ルール改正で1stタッチのドリブルがなくなったのはオーバーを増やしてスピーディーな試合展開を見せるためですから、その辺の事情は監督・コーチから選手にも伝わっているんだと思います。その流れで佐野もオーバーに挑戦したこともあったわけで。

なのになぜか、それが徹底されない。佐野も徹底してやろうとしてないし、監督もそれ以上指示しているように見えません。ただ、木村なんかは最初から普通にオーバーで処理してますから「女子が遅れている」というのは間違いですね。すみません。「一部の選手が理解できていない」ということなんだと思います。
by rio (2008-07-15 04:43) 

rio

>めぐさん、佐野のあのかたくなな感じが謎ですよね。日本には優秀なリベロがほかにたくさんいるので、「絶対にアンダー!」なんてこだわってたらすぐに居場所がなくなってしまうんじゃないかと思います。

「読んでいるブログ」のT.wさんが書かれていたと思いますが、ヨーコ・ゼッターランドがまだ堀江陽子だったころ、ヨーコのチームはサーブやスパイクを華麗なオーバーハンドで処理して速い攻撃をしていたそうです。まだ1stタッチのドリブルを取られる時代ですから、たぶん、その戦術は当時の日本としては最先端で、代表チームでもやっていなかったはずです。

中田は中学生のころから「徒弟制」のように日立バレーで育ってきているので、いろいろな経験をして外からも日本バレーを眺める機会があったヨーコと比べると視野が狭いかもしれませんね。

「歴史的もし」ですが、ヨーコがJVAに締め出されずに全日本入りして、中田とタッグを組んでいたらどうなったか。そう考えると、JVAの閉鎖体質が日本バレー界にどれだけ損失を与えてきたかよくわかりますね。
by rio (2008-07-15 04:51) 

rio

>まりふぁなさん、5000ドルに何もおっしゃらないのですっかり合格した気分になっていました…orz

低反発ボールがセッターにどう影響するかはみものですね。最初の予定では北京後に導入で、北京ではボールのデザインしか変わらないはずだったんですよ。

それをいきなり北京で導入にした背景は謎ですが、中国人のFIVB新会長がゴリ押ししたのか、ボールメーカーが北京用だのためだけに新デザインの旧ボールをつくるのを嫌がったのか。

いずれにしても、WGP決勝だけで竹下がミス6回、ヒョウ・コンもバックトスがネットを越えるなどの信じ難いミスも含めて3回ですから、新旧でかなり違いはありそうですね。セッターのドリブルやホールディングは、何よりもまずセッター自身を動揺させてしまいますから、五輪本番では大波乱があるかもしれません。

佐野のレシーブ力がすばらしいことは確かなんですが、ここまでの佐野を見てきて、代表入りしたのは4年前の落選→所属チームなし→フランスへ、ということがあって、その時点で約束手形が出てたのかなあなんて。

成田と佐野を比べれば、誰が見てもリベロは成田と思いますよね。4年前、櫻井も成田に負けて落ちたわけで、当時の順位からすれば、成田>櫻井>佐野だったと思います。

あれから4年。佐野が上2人を抜いてトップに立った…とは思えないんですよね、内容的に。

タイムアウト中については、見てる側とすれば何を言っているのか聞きたいところですが、アナリストたちは録画してコメントを分析するぐらいのことはしそうですよね。かなり前に、area 71さんが「ベンチの声を取らせているのは疑問」とおっしゃってましたが、確かにベンチの指示を直接流しているスポーツはバレーだけかもしれません。

ただ、たいていは「ブロックのカンチャンしめろ」とか、「ストレート側にはしっかりはいったれ」とか、その程度のことしか言ってないですよね。中国戦で珍しく柳本監督が「内緒話」で指示を与えていましたが。

カメラやマイクを避けて全員に指示することもできるはずですよね。昔の全日本は隙間無く円陣を組んで腰をかがめて作戦指示していた記憶がありますが、そういうガードもベンチワークのうちですよね。

柳本体制下では、2007年からタイムアウト時の無言が増えてますね。W杯が一番ひどくて、次が今回のWGP。監督はW杯では眉間にシワでしたが、今回は口を開けば猫なで声。

もしかしてなんですが、W杯の平成枠で「控え河合」を竹下に無理やり受け入れさせ、そのせいで監督自身も竹下に頭が上がらなくなっているのでは。。。なんてうがちすぎでしょうか。
by rio (2008-07-15 05:15) 

チュー新井

rioさん お邪魔します。

私事で恐縮ですが、中学生の頃バレーボールをやっていて、ポジションはセッターでした。昔を思い出しますと、チャンスボールや2ndボールをオーバーよりアンダーで丁寧に上げるほうが難しかったです。

佐野選手には、もう少しオーバーを使ってほしいと私も思いますが、もしかするとレシーブ自体のバランスやリズムが崩れることを恐れているのかもしれません。

竹下選手の場合は、以前よりアンダーが増えてきたように感じます。セッターとしての力量がピークアウトしているように見えます。
by チュー新井 (2008-07-15 10:54) 

rio

>チュー新井さん、竹下のアンダー多用は、どういうわけか柳本監督の指示なんですよね。。。

月バレで柳本監督が話してたんですが、竹下に「もっとアンダーを使って、床上50センチ、30センチというボールを生かせ」と指示したのだとか。私はその意図がよくわからないんですが。

ボールのコントロールはオーバーのほうが簡単で確実ですよね。ただ、構えとしてはアンダーのほうが簡単なので、そのせいで安易にアンダーに頼っているんじゃないかという気がします。

大砲のいない日本にとってラリーはリズムが命ですから、リベロの個人的事情でそれを崩すようなことだけはしないでほしいですよね。
by rio (2008-07-15 17:05) 

チュー新井

rioさん またお邪魔します。

柳本監督の指示ということであれば、この件に関しては竹下選手は監督に従っている、ということになりますね。他の件に関しては・・・?

昔先輩に言われたのは、どんなボールでもオーバーで上げろ、ということでした。

リベロは専門職で、佐野選手は職人肌という意味で「不器用」に見えますので、オーバーにあまり自信がないのかもしれません。ただ、今以上のレベルアップには、オーバーが必要だと思います。
by チュー新井 (2008-07-16 00:09) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。