北京バレーが終わって思うこと。監督のこと。 [バレーボール]
マスコミのいつもの「手の平返し」が始まりましたね。ただ今回は、的外れな非難ではなく、現状をきちんとふまえた「批判」が多いことに胸をなでおろしています。北京後にむけてケンケンガクガクの議論が始まると思いますが、私も思ったことを少し書いておくことにします。
<男子>
植田監督は「やってきたことは間違いではなかった」と言ってましたが、私もそう思います。世界で当たり前にやっていることに追いつこうとしただけなんだから、間違いようがありません。左右の速い平行トスで相手ブロッカーを散らし、真ん中をクイックやパイプ攻撃で抜く。植田体制でやってきたのはこれだけです。難しいことをいっぺんにできるわけではないので、はじめの第一歩としては妥当だったと思います。
勝てなかった最大の要因は、植田監督が↑これを徹底せず、途中から朝長の安定感に頼ってしまったからですね。朝長の組み立てはサイドアウト制時代によく見られたパターン。序盤からセンター攻撃を多用してブロッカーを中に寄せておき、ブレイクチャンスでサイド攻撃に託す。植田体制が追求してきたはずのスタイルと正反対です。
コミットブロック全盛だったサイドアウト制時代なら↑これでもいいんでしょうが、今は、コミット/リード、スプレッド/バンチ、など、相手に合わせて試合中にどんどん変えていく時代。両サイドへのトスが遅い朝長は、第1セットで見切られ、以降は打つ手がなくて単調なトスワークになってしまっていました。
この2つの事実から独断するに、植田監督は「戦略」ってものをまったく理解していない人なんだろうと思います。
諸外国の真似をしてみた→よく分からないから不安→土壇場で自分が「知っている」タイプのバレーで妥協→朝長メイン→うまくいかなくて焦る→パニック采配→宇佐美をはじめ、各選手にしわ寄せ
というのが、今回の負けパターンだったと思います。
世界最終とアジア予選を無理やりくっつけるえこひいきシステムの中で切符を獲得したとはいえ、女子よりも厳しい条件であったことは事実。その中でアジア勢には全勝したわけですから、植田監督は続投でいいんじゃないかと思います。
しかし、無条件というわけには行きません。
・世界のバレーを「真似」ではなく、「勉強」すること
・英会話を勉強して各国の指導者と意見交換をすること(←これも世界標準です。できていないのは日中韓ぐらいでしょう)
・ミュンヘン一家とかそういうわけのわからないしがらみから自立し、能力のある参謀をチームに迎えること
みもふたもない要求ですが、日本バレーはそれだけ遅れているのだから仕方ありません。
その上で、ブラジルのような難しいバレーではなく、アメリカのようなオーソドックスで正確なバレーを目指すのが、日本がロンドン五輪に出場する近道だと思います。
最後に、「あいさつ」や「食事」の生活指導が大変だったことはよくわかりましたから、もう、そういうことを手柄話のように胸張って言うのはやめてください。
<女子>
男子と違って、方向性が間違っていたのでこういう結果になりました。方向性が間違っていることはみんな気づいていましたが、アテネ後、JVAのほうから北京までの続投を依頼したという経緯があり、手が出せなかったんですね。
最大の間違いは、いまさら言うまでもありませんが、竹下・高橋をチームの主軸に据えたことです。彼女たちが「控え」だったらなんの問題もありませんでした。むしろ、安心感の持てるオーダーだったでしょう。アテネ後に、「彼女たちを主軸に据えることへ疑問の声も多い」という内容の報道がなされたこともありました。なのになぜか、聞く耳を持たずに押し切ったんですね。
その結果、柳本体制はつねに、「竹下・高橋の低さをどう補うか」ばかりにとらわれる羽目になりました。フォーメーションをいじりまくったあげく、結局、竹下・高橋で対角を組むしかないという当たり前の結論に至り、「高橋はライトに入れるが、木村と前衛で同じときはレフトから攻撃する」という変則フォーメーションに落ち着いたのが2008年。「低さのカバー」の試行錯誤に3年間も費やしたのです。
そこから、栗原・木村のバックアタックに手をつけ、それをいかすために前衛・栗原を7月からサーブレシーブに参加させ、などとゴタゴタやっているうちに五輪本番を迎えてしまったのです。日本が北京で採用したフォーメーションは、実戦で初めて試してから1ヶ月しか経っていないレベル。ブラジルに穴を徹底的に突かれたのも当然でした。
柳本体制にはほかにも問題点がたくさんあります。日本で毎年開かれる国際大会のたびに視聴率を要求される苦しさもあったでしょう。そのことを書き始めるときりがないので今は書きません。
ただ一つ、竹下・高橋を主軸に据えたことだけは、柳本監督が自信を持って判断したことだと思います。そして、この結果。格上にはまったく歯が立ちませんでした。潮時です。引き際を間違ってはなりません。竹下・高橋と一緒に、潔く代表を降りるべきだと思います。
で、そのあとをどうするか、なんですが。私はずっと、女子団体種目は女性監督が指導するほうがいいという持論をもっています(個人種目はその限りではありません)。女性だったら誰でもいいというわけではなく、男性監督でもすぐれた手腕を発揮する方もいます。しかし、シンクロの井村雅代さんや、ソフトボールの宇津木妙子さんが異口同音に言う通り、「女を追い込んで鍛え上げられるのは女」ということが正しいんだろうと思います。
なので、中田姐さんがイタリアに渡り、吉原トモさんがつくば大学院に入ったのは明るい材料だと思っているのですが、「じゃあ2009年からお願い」というわけにはいきません。
しかし、日本女子バレー界にはまだ人材がいます。三屋裕子さん、佐藤伊知子さん、ヨーコ・ゼッターランドさんなどもさることながら、私がなってほしいなあと思っているのは、元全日本キャプテンで、小田急の監督も経験された丸山由美さん(旧姓・江上)です。表舞台から離れて幾久しい方ですが、バレー教室をずっとやっておられますね。
丸山さんなら、決断力・理解力・指導力にカリスマ性も抜群。日本女子バレー界およびファンが、一致団結でサポートしたい気持ちになる人材なのでは。
丸山さんに、ロンドン~その次まで2期8年やってもらう。1期目は、久々に表舞台に戻ることを配慮して、現代バレーを良く知る理論派・国際派の参謀をつける。勘を取り戻してもらいながら、女子の意識改革に取り組んでもらう。2期目からは、理論を学んできた(はずの)中田や吉原をコーチに従え、後継者の育成とチームの育成をかねてもらう。
郎平監督との対決も話題を呼ぶでしょうし、万が一、2016年に東京五輪が実現したら(しなくても)、丸山体制の全日本女子は確実にブレイクすると思います。考えただけでわくわくします。
JVAが三顧の礼を尽くして丸山さんを引っ張り出してくれることを心から願っています。
以前より拝見しておりました。
女子監督の話が出たので、黙っておられず、乗り出してしまいました。
「女を鍛えられるのは……」に思わずうなずいてしまいました。
しかし、以前、女子監督が就任したことがあったと思います。
その時、「一緒にお風呂にも入れるし…」などとその女子監督は言っていたように記憶しております。
そして、なぜだかわかりませんが(実績が上げられなかったせい?)男監督に戻ったような。
その辺の事情も合わせて、可能性はどのくらいなんでしょうか?
私としては、ソフトやシンクロのような泥臭くて強い女子バレーを見てみたいです。
by はじめまして (2008-08-20 16:25)
rioさんはお優しいですね。
植田監督については、私は周囲の自制心や、良識が、あの狂気体制を支えてきたのではないか、と思ってしまいます。
日本の姿、精神というたぐいの言葉をマスコミでは使っていますが、植田監督には、侍、よりも戦時下のカミカゼを生んだ軍精神のような薄ら寒さを感じます。
続投されるのは、ご本人の意志ですが、出来れば四年くらい外に出て、rioさんのおっしゃられたような勉強をしてきて欲しいです。
by 神奈川 (2008-08-20 16:56)
私も女性監督には賛成ですが、丸山さんはブランクがありすぎではないでしょうか?
選手だけじゃなく、監督のブランクを埋めるためにも時間を費やさないといけないなんて・・・
>現代バレーを良く知る理論派・国際派の参謀をつける
こういう人材を見つけるのも難しいと思ってしまいます。
日本は選手以上に、指導者が不足していると思います。
世界を知る指導者が・・
by BON (2008-08-20 17:58)
男子については、オリンピックで何やら訳が分からなくなってしまいましたが、私も、基本的な方向性は間違っていないと思います。
植田監督が今回の責任をとってやめなければならないとも思いません。
(ただ、オリンピックで監督に寄せていた信頼がかなり目減りしたので、不安はかなりありますが)
女子は私も女性監督がやってみたらいいのにと思っていました。
ただ、他の方も書いているように、人材がいないですよね。
丸山さん(高校のときの担任が親戚だった)、いいと思いますが、世界をどれだけ知っているかとなると若干不安な面も。
しかし、見てみたいという好奇心はくすぐりますよね~。
三屋裕子さん(高校時代、学校に講演に来てくれたことがある)もいいと思いますが、丸山さんと同じ、世界と戦えるかがポイントになりそう。
男子にしても女子にしても、今は気合いだけの監督はダメですから、大変ですね。
戦略、方向性がきちんと示せて、データ分析にも長けていないといけない・・・。
私のような浅はかなファンからすれば勝たせてくれる人なら誰でもいいんだけど(爆)、協会がどうするか。興味深く見させてもらいます。
by ゆるぼん (2008-08-20 18:24)
ごもっともだと思います。
でも毎回思うのですが、
竹下・高橋に代わる選手はいたでしょうか?
そこが問題なんです。
すべての批判を柳本・竹下・高橋に持っていくのは間違ってると
思います。
代わりがいなかったんだから。。。
苦しい監督も選手も見てる側も苦しい4年間でした。
by R (2008-08-20 19:16)
>はじめましてさん、コメントありがとうございます。
「女子監督が就任したことがあった」というのは、全日本女子でのことでしょうか?私が知らないだけかもしれませんが、ちょっと記憶にありません。
丸山監督が実現する可能性は、現時点では低いと思います。ただ、それぐらいの思い切ったことをやってほしいという思いと、安易に外国人監督の可能性を口にするJVAや一部ファンにむけたアンチテーゼです。
by rio (2008-08-20 19:24)
>神奈川さん、コメントありがとうございます。
植田監督に関して、優しいとか厳しいとかという問題ではないと思っています。
客観的に見て、植田監督のノルマは「五輪出場」であり、その仕事を果たした。そういう人を、「五輪で全敗したから」という後付の理由でクビにするようなことを続ければ、いつまでたっても日本バレー界はまともになりません。
植田監督が続投すれば、次の目標は少なくとも、五輪予選突破です。そのノルマが達成できなければ、当然クビです。そうやって段階を踏んでいくのが「強化」だと思います。
by rio (2008-08-20 19:29)
>BONさん、理論派・国際派のコーチ陣、世界中に散らばって指導してますよ。マスコミに紹介されないから知られていないだけだと思います。こちらによくコメントを下さるarea 71さんも、ノルウェーでナショナルチームの土台作りをされています。
丸山さんを挙げたのは、「日本には指導者がいない!もう外国人に頼むしかない!」という風潮に疑問を感じているからです。「いない」のではなく、「探していない」「育てていない」だけだろうと思っています。
by rio (2008-08-20 19:33)
>ゆるぼんさん、三屋さんは”シャルレショック”から立ち直っているかどうかがカギだと思います(爆)
私も去年ぐらいまでは三屋さんと思ってたんですが、なんかブログを見てると、いまでもシャルレ社長をクビになった傷がいえていないようなので。これでまた重責を担ったあげく、口の悪い私みたいなファンにぼろかすに言われたら大変なことになってしまうのではないかと。
監督は戦国大名みたいなものですから、人を動かす能力・巻き込む魅力があれば何とかなると思います。
日本バレー界のあの世代より上は人材の宝庫なのに、活かしきれているとは思えないですよね。もったいないと思います。
by rio (2008-08-20 19:41)
>Rさん、こういう内容を書くと、必ず「竹下・高橋を批判するな」というご意見をいただきます。
よく読んでくださればお分かりだと思いますが、私はそんなことは書いていません。
・竹下・高橋が控えだったら全日本女子にとってプラスだった
・彼女たちが「主軸」だったことが今回の結果につながった
・その判断をしたのは柳本監督だ
と述べているのです。
代わる選手がいたか?と聞かれると、「いた」と答えるしかありません。
by rio (2008-08-20 19:44)
次の監督誰になるか楽しみですね♪
オリンピックが終わって‘これから’を想像できる一番楽しい時だし。
監督が誰であれチーム内で競える選手選考をしてもらいたいかな。
柳本監督は全く(センターは競わせた??)チーム内で競わせなかったので見れば見るほど‘飽きた’、‘もういい’っていう試合ばっかりだったので・・・
やっぱり選手として上手くなるために必要なのはライバルですよね?
ただの仲良しチーム(←なりそうで怖い)にならないようにスポーツ選手として常に周りに競える選手がいるチーム目指してほしい!
by RISA (2008-08-20 20:17)
初めまして。
82年に生沼スミエさんが監督になったことがあります。
この年はペルー世界選手権までを前年W杯でブームを巻き起こした小島全日本で戦い、
そのあとは生沼監督率いる日立主体の全日本でアジア大会に臨みました。
世界選手権で4位という日本バレー史上最悪の成績で終わったから交代したわけではなく、
既に大会前から決まっていました。正セッターも当然小型小川から大型中田へ。
高1の中田姐さんセッターの日立が、圧倒的強さで日本リーグを制し、日立黄金時代が幕を開けた年ですね。
生沼さんは予定通り(?)この年だけで辞めました。
あの方得意の話題集めな気が(苦笑)
by 嵐と太陽 (2008-08-20 20:41)
>RISAさん、ほんと、女子のこの4年間の試合は見ていてきつかったですねえ。。。
良かった試合といえば、OQT初戦と五輪予選のポーランド戦2ゲームぐらい。あ、2005年でしたか、WGPでブラジルとフルセットをした試合がありましたね。それぐらいでしょうか。
チーム内競争が必要だというご意見、まったく同感です。荒木がここまで伸びたのは、センターの競争が激しかったからだと思います。
それ以外のポジションは、競争がほぼゼロでしたもんね。最後の最後で、ライトに狩野がきたぐらい。
ブラジル女子を見ていると、ジャケリネでさえも控え。イタリア女子も、ピッチニーニやオルトラーニがよく控えにまわされてます。中国女子も、ヨウ・コウ、リ・エンがオウ・イメイにポジションを奪われることも。
2009年は14人体制になりますから、いまよりももっと、チーム内競争ができる状態ですよね。切磋琢磨して、「誰が出ても戦える」レベルのチームを作ってほしいですね。
by rio (2008-08-20 20:49)
>嵐と太陽さん、解説ありがとうございます。
82年というと私が生まれる前…なわけはありませんが、私はロス五輪の記憶がどうにかある世代なので、それで知らなかったんですね。
あのころの女子バレーは、強化策などは根性論で、時代遅れもいいところだったでしょうが、発想の柔軟性は今よりもあったんじゃないかと感じています。ウーマン・リブの時代を反映していたのかもしれませんね。
by rio (2008-08-20 20:55)
あやふやな記憶にお返事くださってありがとうございました。
私達がここでこれほど次期監督のことを話題にするのだから、当然選手たちも気にしていることなんでしょうね?
強いナショナルチームへの思いは、私達より選手達の方が強いことでしょう。自分達の力を引き出して、強いチームにまとめてくれる監督を一番望んでいるのはきっと選手達ではないでしょうか?
彼女達の意見も聞いてみたいです。
私達の耳には絶対入ってこないでしょうけれど…
いつ頃決定されるのでしょうね。楽しみにしていたいと思います。
by はじめまして (2008-08-20 21:14)
こんばんは、初めまして。
随分前から「お気に入り」に入れており、
記事の更新があるたびに読みに来ていました。
難しい戦術等のところは理解するまでに時間がかかり、
私の単細胞では難しいこともありますが、
それでも何とかクリアーして読み進めていました。
また時々、嫌味というか皮肉たっぷりに見えても、
実は当を得ているのではないかと感じることも多々あり、
面白く可笑しく、そして楽しく読ませてもらってます。
それだけでなく、毎回キチンとコメントに返信しているのは、
とても好感を持って読んでいました。
今回、コメントしようと思いましたのは、
男子は「やってきたことは間違いではなかった」けれど、
女子は「方向性が間違っていたのでこういう結果になった」
・・・という部分に共感したからです。
もう1つは「竹下さんと高橋さんが控えだったら安心感があった」
という部分にも同様な感覚がありました。
これは私達ファンだけでなく、選手の皆さんも意見も聞いてみたいです。
今は監督に対して「ショーちゃん」という時代ですが、
私は中田久美さんや大林素子さんと同世代なので、
そういうのには賛成できかねます。
丸山さんに「由美ちゃん」とは言えないだろうし、
中田久美さんに「久美ちゃん」とも言えないでしょう。
いつだったか忘れましたが、桑田真澄さんが引退・帰国後にテレビの対談で
楽天の野村監督と話していました。
その時の言葉で「清原は入団直後に厳しく指導を受けていれば、
もっと凄い選手になっていた」と言っていました。
これは植田監督が挨拶や食事から教えた・・・というのとは意味が違います。
rioさんはご理解頂けると勝手に思っています。
そんな所から全日本レベルで指導しないといけないと思うと、
勝負以前のモラル(道徳)の問題だと感じざるを得ないので、
何だか悲しくなってしまいます。
申し遅れました。
私は吉原知子さんのファンサイトを管理運営する者ですが、
こちらのブログは当サイトのリンク集に掲載させてもらってます。
また現れたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。
by 吉原さんのファンサイト管理人 (2008-08-20 21:31)
rioさん こんばんは お久しぶりです。いつも楽しみに拝読させていただいております。
ところで私はRさんの「竹下・高橋に代わる選手はいたでしょうか?」という疑問に共鳴します。特に竹下の代わりがいたのかという点に。
rioさんは「代わる選手がいたか?と聞かれると、「いた」と答えるしかありません。」と書かれましたが竹下の代わりに成り得た選手とは誰でしょう?
あちこち覗いても竹下の代わりに〇〇を使うべきだった、という代替案を見ることが出来ないものでお心当たりがいらっしゃるなら是非教えてください。
by しょうちゃん (2008-08-20 21:46)
今晩は。
ベテランで実力が自分よりもある者が控えに回っているならば、当然若手は本気を出して練習に試合に臨まなければいけない、というのは、2003W杯、OQT(簡単に言えば、吉原ジャパン)での佐々木などの例で実証済みですよね。若手はベテランを脅かしてその地位を奪いに行かないと。
五輪のチームは特別仲良しチームではなく「急造チーム」で、しかもある程度できあがってしまった雰囲気の中にベテランが飛び込むという、独特な感じを受けました。だから、本当は逆がよかったんですよね。ベテランの中に若手が飛び込んで、もがく。そしてその姿がベテランを煽るという状態が。
本当は、テンシンもどこかでそれを望んでいたのでは?と思いますね。高橋は成田になりたかった(シャレじゃありません)んじゃないのかな?竹下は、以前のどこかの記事で「(試合は)若手でいくと言われていたのに実際は自分ばかりだった」と言っています。嬉しそうな言い方ではないと思うのですが。木村のセッター案が出され、練習していたときに面倒を見たのも竹下ですから。
次の監督、丸山さん、賛成です。中田姐さん、トモさんもがっつりついていくことでしょう。そして何より選手たちが締まること請け合いです。あとは協会が、目先のことにとらわれず、チーム丸ごと「武者修行」に出してもらえれば言うことなしです。
by 大鷲の健 (2008-08-20 22:18)
次期監督、誰になるのでしょうかねぇ柳本さんはどん底に落ちたバレー人気を2003WCで甦えらせアテネの切符を掴んだけど韓国に負けた時点で役割を終えていたんですねー、本人も一度断ったけど他に適任もなくバレーファン(私も含む)の人気もありそのまま続投したのが間違いの始まりでしたね。本気で金メダルを狙うなら男子も女子も本当は4年ではなく8年をかける覚悟がJVAにないと一生金メダルは無理でしょう。8年監督できる人がいるかな?
by 試合がみたい (2008-08-20 22:25)
久しぶりに書きこませていただきます。
「う゛~」と思いながら毎試合観ていました。なんと表現したらいいか言葉が見つからなかったのですが、rioさんのこの総括に心から同感します。特に男子は、いいチームが出来上がってた感じだったので、植田さん「残念~!!」(既に化石語)感が否めません。
なんだか言いたいことがまとまりませんが、今後の男女全日本がどうなるか、楽しみに見ていきたいと思います。
by みゆぽん (2008-08-20 23:00)
そうなんですよね、もう「生活指導」するレベルからは脱したのだから、早く次のステージへ目を向けてもらわないと困ります。
本来なら、個々の能力アップは所属チームでやってくれ、と言いたいのですが…それではちょっとロンドンまでには間に合いそうにありません(無論、この辺の「ロンドン以降の長期戦略」も同時にやらなければいけないのですが)。
すぐにアジアジュニアの試合がありますが、私の願いとしてはユースもジュニアもトップも同じ監督でやってもらいたい(厳しい事は承知の上です)。同じパフォーマンスなら、ベテランより若い世代を使うのは当然でしょうから。
その方がベテランにも刺激になるでしょうし。植田監督の育成力は頼りになりますしね。戦術は、、、これからの成長に期待です。監督としてはまだまだ若手ですし。
女子は面子はそろってるのに上がれない麻雀を見ているようでした(謎)
私は、次期監督はヨーコ・ゼッターランドさんにお願いしたいです。rioさんもおっしゃるように、語学面と、日本以外のバレーを身をもって知っているのはアドバンテージが大きいです。
セッターは横山(デンソー)がいいですね。正直、あのチームを2位に持っていくのはロンドンの力ですが、セッターの力もあったと思います。ロンドンの次を見るなら大山妹を置きたいところです(河合も今回の経験で化けてくれれば…)。この2人には、しっかり所属チームで結果を出してほしいです。個人的には、木村セッター転向は反対です。でも、金メダルを(本気で)狙うというのなら納得してあげようと思います(←なんか偉そう^^)
Rさんやしょうちゃんさんのおっしゃる事も分かるんですが、代わる選手がいたかどうかより、育て(られ)なかったんですね。何故、竹下・高橋ありきで事を進めたのか?高さのハンディを自ら選んで背負い込んだ理由が、あの時も今も分からないまま。。。
世界の女子のトップと第2集団には文字通り高い壁を感じます。小手先の必殺技なんかでは越えられない壁です。常識を超えた範囲でチャレンジしないといけない(by 植田監督)のは女子も同じだと思います。
by NO NAME (2008-08-20 23:05)
すみません、↑の名前が抜けていました…orz
by KGB(レスは~です) (2008-08-20 23:08)
こんばんは。
KGBさん、同意です。横山ありきでデンソーは強くなったと思います。
去年のデンソーはロンドンを抜いて考えると、「センターの攻撃力>レフトの攻撃力」のチームです。しかし横山のトスワークによってあたかも「センターの攻撃力=レフトの攻撃力」に見えましたよね。そこにプラスアルファでのロンドン。06/07シーズンで、下地を作ってその上での07/08シーズンでのロンドンの加入。達川監督の方針は明確で、しかも正解でした。
竹下の後釜としては年齢が若干高いですが、09年は横山を代表に呼ばないと。Vプレミアの中でのセッターでは彼女の力が一番です。彼女を軸にしながら橋本や他のセッターを育てる。10年あたりには、横山がセカンドセッターへと退き、若手がスタメンへとなる。これがいい流れでは?
by 古都の侍 (2008-08-20 23:19)
>はじめましてさん、選手の本音も聞いてみたいですね。ただ、部下は上司を選べません(笑)。なので、選手たちが本音をおおやけにするのは考えものですね。混乱を招くだけだと思います。
by rio (2008-08-20 23:27)
>吉原さんのファンサイト管理人さん、コメントありがとうございます。
吉原はTBS「ブロードキャスター」(だったかな?)に出ていて、監督を目指すぜ!って気持ちが、言葉の端々にあふれていました。吉原もまた、「女を鍛えられるのは女」と思っているタイプですね。
アテネ後の4年間は、監督と選手が仲良しクラブになってしまった時点で終了、でしたね。中田が選手から「久美ちゃん」って呼ばれているところなんか、ありえなさ過ぎて、想像して笑ってしまいました。
清原が西武で結果を出せたのは、森監督にガチガチに管理されたからだと言われてますよね。そのあと巨人にうつって、派閥を作ってやりたい放題。追い出されたのも仕方がないと思えるぐらい。やっぱり素質があってもメンタルが未熟だとだめですね。だめっていっても、清原ぐらいに稼げればもう十分だと思いますが。
私は正直、吉原があれだけ長く選手生活を送るとは思ってませんでした。イタリアから帰国したあと、「世代交代」という理由で代表に選ばれなかったときに、テレビではっきりと「それはおかしいと思う。年齢ではなく能力で選ぶべき」と訴えていた姿が印象的でした。
吉原は慌てず急がず、10年ぐらい勉強と下積みを続けて、満を持して登場してほしいと思います。
by rio (2008-08-20 23:39)
>しょうちゃん、セッターで言えば、今回の登録騒動で名前が出てきたパイオニア・内田のほか、デンソーの温水や横山もありえた選択ですよね。
アテネで竹下が選ばれたのは、時間がなかったからだと思っています。NEC組が多かったので、コンビをあわせたことがある竹下が呼ばれた、と。
20歳ごろからあれだけ国際経験をつませてもらえれば、どのセッターもそこそこになります。20歳当時に運動神経で抜群だった竹下ですが、結局そこから、あまり伸びていないように感じてしまいます。
by rio (2008-08-20 23:47)
>大鷲の健さん、あれだけ次々にベテランを呼んで来る(呼ぶしかない)チームも珍しいですよね。
チーム構想が固まったのがOQT直前ですから、その時点でどうしようもなかったんでしょうね。ベテランでいくしかないという。JVA・テレビ局にほいほいとのせられて、単年度ごとの視聴率稼ぎチームを作ってきたツケが選手たちにまわってしまったわけで、これで続投なんてことになったら笑えない冗談ですよね。そりゃあ、JVA・テレビ局にすれば扱いやすい監督でしょうが。
竹下は顔に出さないのでなんでもなくやってるように見えますが、W杯で控えが河合と聞かされたときは衝撃だったでしょうね。以降、ずっと控えは河合。プレッシャーは相当だったと思います。実質上の正セッターデビューからここまで。世界バレー2006のMVPも含めて、いいように利用された感がぬぐえませんね。気の毒です。
by rio (2008-08-21 00:01)
(お初にお邪魔します)
女子の監督 希望論…さすがですね!
もう最高な人選♪
中田姐さんや吉原姉さんの未来のためにも素晴らしい布石です
rioさんの書かれたようになってほしいナ…
そしたら女子も楽しんで観られるのに
男子は わたしは植田さんはソッコー辞めてほしい派ですが そうもいかないでしょうからrioさんの仰有る通り コーチが鍵ですねッ
海外との繋がりも
海外監督就任の夢はいつか必ず叶うと信じて待ちまス
by あろたん (2008-08-21 00:02)
>試合がみたいさん、そうですね、2期8年は必要ですよね。
柳本監督も謎の2005年で路線が変質していなければ、今頃、大型・男子バレー化のチームを率いて、結果は同じだったとしても、ファンから惜しみない拍手を贈られていたかもしれません。目先の勝ちにとらわれた結果。私もアテネ前はものすごく期待をしただけに、がっかりな感じがぬぐえません。
by rio (2008-08-21 00:06)
>みゆぽんさん、「残念」がなんのことかよくわからず、化石という言葉を手がかりに脳内ページをめくって、ああーそういえば…と(笑)
あの着物にギターの彼も、ピーク時は「ハリウッド進出が目標。本気です」なんて真面目な顔で激白してましたっけ。。。
夢を語るのは大切ですが、まずは地に足をつけて一歩を踏み出すべきですよね。一歩踏み出したのにくつひもを踏んづけてこけてしまったのが男子、くつひもを結ぶのに手間取って遅刻してしまった女子、ってところでしょうか。
by rio (2008-08-21 00:10)
>KGBさん、いつもモサモサとしゃべってる印象のあるヨーコさんですが、バレーをするときにはちゃんと声がでるんでしょうか(笑)
ヨーコさんが代表チームに絡むと、お義父さまがきっと、WGPに絡んできますね。セイコ&ヨーコ&ヒトシ。げっぷがでそうです。
大山姉が代表復帰するなら、大山妹は入ってほしいですね。あの2人、レスリングの伊調姉妹なみに仲いいみたいですし。大山姉の精神安定剤になれると思います。
木村のセッター転向はどこまで本気だったのか、いまでも疑問です。高校生で代表入りして、そのまま「セッター候補」として東レに入ったのならわかるんですが、東レとしてはそんなつもりはなかったんですよね、たぶん。
代表チームと所属チームで違うポジションをさせられるほど負担なことはないですよね。しかも、代表チームだけでセッター練習をした木村が、代表のセッターになったとしたら、Vリーグのほかのセッターはばかばかしくてやってられなかったと思います。
ちょうど、リベロの菅山が代表でサイドになったときみたいなムードになっていた気がします。「うちらリベロに負けてるってこと???」みたいな。負けてたのは能力ではなくてビジュアルだったんですが(ダメ)
by rio (2008-08-21 00:22)
残念な結果ではありましたがまずは男女ともお疲れ様でしたと言いたいです。
なかでも山本選手、勝利で報われることはありませんでしたが、スパイクについてはまさに神でした。4年間大変な努力をされたのでしょう。サーブでも爆発して欲しかったのですが、新ボールのせいか持ち味のやや素直じゃないドライブがコントロールできないように見えました。
高さとパワーが大きな要素を持つスポーツで、黄色人種が勝つことは並大抵のことではありません。男子はフィジカルで世界に遅れをとらないだけでなく、駆け引きやボールハンドリングでは女子のように世界トップレベルになって初めてスタートラインに立てるのだと思います。
そのためには、子供のころから2対2やビーチバレーをどんどんやらせて万能選手を養成することが必要ではないでしょうか。たとえ進学校のワンマンエースであったとしても(笑)、レシーブ、ブロックとも最高レベルを目指して指導すべきでしょう。
これからの決勝トーナメント、男子ブラジルはセッターがリカルドではないそうなので金メダルは難しいでしょうか。個人的には高さのロシアではなく各選手がバレーをよく知っているアメリカに勝って欲しいです。ボルコフ選手のサーブにやられなければ・・・。rioさんのブログ楽しみにしています。
by タコウマ (2008-08-21 00:43)
rioさん、五輪期間中は、観戦&更新お疲れ様でした!私は、激しく観戦バテをしてしまいコメントもできず…(泣)rioさんと常連様のスタミナ恐るべし。山本隆弘が、blogでぶっちゃけてます!やはり、植田采配はチーム内で混乱を引き起こしてたんですね…。代表引退も仄めかしてます。もったいないなぁ。植田監督は、指導力はあると思うので、続投もよしとしますが、コーチは、小林さんと青山さんでお願いしたいです!すっかり私は切り替えてますが、選手は難しいですよね。私は、結果はどうであれ、選手が納得できるプレーをさせる監督がいいですね。ついでにファンも。
by yu-ka (2008-08-21 00:44)
はじめまして。ではないんですが、
随分と久しぶりに書き込みさせて頂きます。
竹下選手
彼女のトスの球質自体は、個人的にはあまり好きじゃないのですが、彼女に代わるセッターがいるのかどうか?と問われるとパッと思いつかないのが現状というか…。今となっては、永富選手をセッターとして起用した日立そして全日本は勇気あったなぁと懐かしく思ったりします。そう考えると、木村選手のセッター転向もやっぱりありだったのかと…。いやでもやっぱり良いイメージ出来ないんですが…。セッターの問題は今後最重要課題ですね。
高橋選手
実は彼女が高校選抜だかジュニアだかに選ばれた時に嫌な予感がありました(確か、上背はないけど地肩が強くパワフルだと評判だったような…?)。でもアテネ以降スピードアップされた彼女の攻撃を見て、今の全日本には必要な選手だと思いました。ただ、彼女には相手国に嫌がられる存在ではあってほしいけれど、あくまでも影の立役者的存在でなくてはならないとも思いましたね。要するに誰が見ても高橋の存在が一番大きいようではダメなんですよ。今後、後継者としてはJTの坂下選手あたりがおもしろいんじゃないかと考えています。
by taka (2008-08-21 01:39)
竹下、高橋は使い方しだいではかなり有効な選手ってのは自分も賛成です。
個人的には下記の使い方みたいのができるんじゃないかなと思います。
竹下:①リベロにしてセッターが1stタッチしてもコンビを使えるようにする。
②2枚替えの2ndセッター
高橋:①ピンチサーバー後3ローテの守備固め
②流れを変えるためのスーパーサブ(ブラジルでのサッサ的な役割)
アテネ、北京で国際試合での低身長セッターの限界がはっきり見えたので、監督が変わった場合のセッター選考が今から楽しみです。
男子の今後も楽しみですね。
五輪を経験した若手(清水、福沢、越川、ゴッツ)が4人同時にコートに入るのはだれかがポジションを変えない限り無理なのでこの4人のレギュラー争いが楽しみです。
個人的にはまた見てみたいのが代表セッター:阿部!
彼の強気のトスを代表戦で見てみたいです。
by ケイ (2008-08-21 03:25)
>タコウマさん、パワーでは努力不足で負けている日本男子ですが、高さでは、勝てない理由になるほど低いわけではないと思います。
越川・福澤は男子では小さいほうですが、石島・山本は普通。松本はセンターとしては小さいですが、山村・斎藤は普通ですよね。ジャンプ力を加算すれば、世界標準の高さだと思います。チームで唯一、高さが足りなかったのは朝長だけですね。
なのに「高さとパワー」にやられているように見えるのは、ブロックシステムが未熟で、ブロックの間や脇をぬかれたり、斜め跳びになってしまったうえから打たれているからではないかと思います。「ヘタだから」抜かれてるのに、スパイクがずどん!と決まるもんだから、高さとパワーにやられたように見えてしまいますよね。
さらに攻撃面でも、ブロックアウトやワンタッチをとる技術が甘かったり、トスワークが単調になったりして、シャットされる場面が目立ちますよね。これも原因は「ヘタだから」なのに、シャットされると「高さに屈した」ように見えてしまいます。
よくわかってないマスコミが、すぐに「高さとパワーに屈した」と書くのが問題だと思います。どうせ書くなら「うまさに屈した」という表現にしてほしいですね。それなら、読者は「ああ、日本はヘタだから負けたのか」と理解できるとと思うので。
by rio (2008-08-21 06:06)
>yu-kaさん、青山さんっていま東レアローズで「総務」ってことになってますが、実際には何をされてるんでしょうか。肩書きだけ見ると、指導にはタッチしてなさそうですよね。
植田監督は、選手よりもまずご自分がメンタルの強化をしてほしいですよね。大事な大会のたびに睡眠障害になったり、顔面蒼白でパニック采配をされたりしたらたまったもんではありません。
みんなで滝修行に文句をつけたのがよくなかったんでしょうか(笑)
by rio (2008-08-21 06:14)
>takaさん、セッターに関して、私は悲観していません。いきなり「世界で勝てるセッターを!」と考えるから難しいんだと思っています。
JVAはすぐに「結果」を求めますし、マスコミも100年も前の話を持ち出して、「史上最低の順位」(←W杯2007・女子)、「五輪で1勝もできなかったのは初めて」(←北京五輪男子)などと書き立てます。
他の国が伸びている中、日本が停滞しているんだから順位が下がるのは当たり前。五輪で1勝もできなかったどころか、いままでは「出られなかった」んだから、進歩のはずなのに。
こんな無責任なさわぎっぷりは軽く流して、長い目でセッターを育てていけばいいと思います。セッターがものになるのは5年ぐらいかかると言われていますが、代表セッターはゼロから育てるわけではないので、Vリーグの若手・最有望株を3人ぐらいピックアップしていまから鍛えれば、ロンドンまでにはなんとかなると思います。
そのためには、グラチャンもWGPもアジア選手権も世界バレーも負けまくってOK。五輪前年のW杯でファンに中間報告をして、OQTで完成形を見せてくれればいいわけですから。
そういう目で見守れるかどうか、そこにかかってると思います。ちなみに、この20年間はそれができずに、目先の勝ちにこだわって五輪で惨敗(含む落選)を繰り返してるんですね。いい加減、サイクルを変えたいですよね。
by rio (2008-08-21 06:25)
>ケイさん、同感です。
竹下が控えセッターで、2枚替えで3ローテ登場すれば何の問題もない起用法だったと思います。なんでそれができなかったのか、柳本監督は、日本バレー界のため、後進のために、きちんと語るべきですよね。バレー取材やってる記者がそこに全然触れないのも不思議で仕方ありません。
柳本監督は、なぜ板橋をはずして河合を入れたのかについても、いままできちんとした説明をしていませんよね。そのほかに選手起用についても、「これがベスト」の一点張りでした。ベストじゃなかったことがはっきりしたいま、マスコミはファンの目と耳の代わりとして、この点を追及すべきだと思います。
男子4人、楽しみですが、心配なのは越川のケガ。。。膝に負担がかからないよう、スパイクフォームの改造にまた取り組まなければいけないような気がします。思い切って代表を1年ぐらい休んで試合数を減らし、じっくりとリハビリしたほうがいいかもしれませんね。
by rio (2008-08-21 06:32)
女子は、柳本-番平体制がよくなかったという気がします。
ふたりともがすぐ「テンパる」というかヒートアップするタイプですから。
もっといえば目立ちたがり。
東洋思想でいうと二人とも火の要素が強すぎます。
火と水が揃っていたほうが戦闘集団としてはいいんじゃないかと思います。
酷使して申し訳ないですが、真保氏とかね。
“ヤナギモトジャパン”とかいわれて、浮かれてしまったのかも知れませんが、
次期監督は、数人でチームを創るんだという気概で監督(ヘッドコーチ)業にあたってくれる人でなきゃ困ります。
あと、この4年間での大失敗はキャプテンの人選と思います。
監督もキャプテンも「勝ったら自分の力、負けたら他人の責任」の人ですからね。
ついでに言っちゃいますけど、NEC育ちの全日本選手って、戦術眼に乏しいですね。
自主練で磨けるレベルの個人技術は高いんですが、約束事がコート内でもコート外でも守れない傾向がありません?
理解できてないっていうか(成田選手は例外中の例外っす)。
そういう選手がスーパーサブにいるとチーム構成としては盤石なんですけどね。
蛇足
ケンケンガクガク ×
カンカンガクガク ○
ケンケンゴウゴウ ○
by 456 (2008-08-21 15:48)
>456さん、ケンケンガクガクは広辞苑にも載っています。
番平さんはヒートアップするどころか、ほとんどイエスマンだったと思います。だから柳本監督が好き放題できたんでしょう。
キャプテンの人選は、竹下か高橋しか選択肢がなかったのだからどうしようもありません。私は杉山にさせても面白いと思いましたが、杉山にはテンシンがついていかなかったでしょうし。
「NEC育ちの全日本選手」というのはどこからどこまでを想定しているんでしょうか。竹下・高橋・杉山に成田・大友を加えるんでしょうか。栗原も含まれているんでしょうか。それとも歴代すべてを含んでいるのでしょうか。私にはそこに何らかの傾向を見出すことはできませんが。
by rio (2008-08-21 16:16)
レスありがとうございます
番平氏がイエスマンだったのはそのとおりです。
だからこそ柳本さんといっしょにシンクロして熱くなった結果として、
冷静にまわりを見渡せることができなかったという意味で書きました。
陽に対する陰を参謀にしてほしかったというニュアンスです。
2005年にまず召集されたメンバーのキャプテンは
>竹下か高橋しか選択肢がなかった
のかも知れませんが、
(あとは熊前、櫻井ぐらい?)
そこからあれだけ「キャプテンシー」の欠如を見せられても
どうして交代してあげられなかったのかなぁ、と思うのです。
柳本さんが「テンシンと心中」とはっきり言い始めたのはいつでしたっけ?
ま、キャプテンが代わらなくても、竹下選手が変われば良かっただけのハナシかも知れませんが。
へっへっへ。
「NEC育ちの全日本選手」は突っ込んでもらいたくてイメージで書きました。
栗原選手がイヤになって出て行ったチームのイメージです。
竹下選手も高橋選手も杉山選手も、戦術にはまりにくそうに見えて仕方ないんです。
たぶんそれはふだんそんなチームでプレーしてないから。
女子バレーも最近は、戦術と戦術のつばぜり合いになっているのに、NECは、全日本に選手を送り出してるチームの中では珍しく、小手先のバレーをしているように思うのです。
うーん、うまく伝わらんかなぁ。
そして言うまでもなく、「コートの外で」と書いたのは大友選手のことです。
「ケンケンガクガク」は第4版以降の広辞苑には載っていますが、やっぱり誤用でしょう?
待てよ?
カタカナ表記ということは、rioさまはあえてわざと使われたということかな?
これは空気読めなくて失礼しました。
by 456 (2008-08-21 17:50)
私はあえて皆さんとは少し異なる見解を。あくまでも素人の考えですけど(__)
拾って繋ぐというバレーを他の強豪国が取り入れ始めた今、日本は今後四年八年は相対的に衰退していくのではないかと思っています。中国もうかうかできないのではとさえ思っています。(今回の五輪の四強はキューバ以外アジアのバレーがベースになっているのはご承知だと思います。)
私はどちらかというとバスケが好きでよく見るのですがアジア最強の中国でさえせいぜい八強どまりです。バスケでは中東勢の台頭もありひょっとしたらとも思わせるのですが現時点では未知数ですし、同じアジアとはいえ少し異なる気はしますけど。その点男子のバレーはどうなんでしょう。アジアは世界に通用しているのでしょうか。
あとアジアの連盟に旧ソ連の国々加入も理由一つですし、男子ではちょっと注目されましたが、オーストラリアの加盟はかなりの驚異だと思っています。女子バレーは今は注目はされてないようですが、女子バスケでは世界の頂点を極めるぐらいにレベルアップをしておりバレーの台頭もそんな遠くでは無いような気がします。バスケと比べるなと言われるとそうなのですが、このように見ている人もいるということで…。それでは失礼します
by 疾風 (2008-08-21 19:07)
3日間、山に籠もっておりました。
ブラジル戦はビデオに撮ってありますが、rioさんの解説で私もお腹一杯です。中国戦も含めて、持っている力は精一杯出していると思っていましたので、ブラジル戦の評価は納得でした。
>フォーメーションをいじりまくったあげく、結局、竹下・高橋で対角を組むしかないという当たり前の結論に至り、「高橋はライトに入れるが、木村と前衛で同じときはレフトから攻撃する」という変則フォーメーションに落ち着いたのが2008年。「低さのカバー」の試行錯誤に3年間も費やしたのです。
セッター対角がスーパーエースなら前衛ではレフトになるのが普通ですから、落ち着いたフォーメーションは一番当たり前の形です(もちろんそんなことはご承知ですね)。
>そこから、栗原・木村のバックアタックに手をつけ、それをいかすために前衛・栗原を7月からサーブレシーブに参加させ、などとゴタゴタやっているうちに五輪本番を迎えてしまったのです。日本が北京で採用したフォーメーションは、実戦で初めて試してから1ヶ月しか経っていないレベル。
本当にその通りだと思います。曲がりなりにもバックアタックをコンビとして使うようになった以外、やっているバレーは「シドニー予選」と同じだと思っています。後はセンターと木村が「個人的に技術と力が上」なだけだと思います。
問題は、竹下以外にいなかったかどうかではなく、何かを創る能力や、目標を定めてそれを達成するための戦略を立てる能力が監督にあったのかどうか、なんじゃないでしょうか?
唯一「バックブロード」というのがありましたが、大友の離脱ということがあるにせよ、要するにそれが「日本チームの戦い方」「日本のスタンダード」という位置づけではなかったわけです。
「なんで今頃になって」と思うことがたくさんありましたが、最後の高橋に対する態度(当然のことを要求し、できないなら外す?)が、本当にすべてを物語る「総括」のような気がします。
by taknuno55 (2008-08-21 19:10)
はじめて書かせていただきます。
ときどきこちらに投稿されてる456様って、あの456様ですよね。
ご自身のサイトはどうなさったのでしょう?
まさか閉鎖…?
貴サイトは私にバレー観戦のきっかけを与えてくださった恩人です。
私の周りにもそう言ってるバレーファンは多いです。
何とかまた別のところででも再開お願いします。
rioさま、当方の初投稿が変な内容ですみませんm(__)m。
当然レス不要にございます。
by チャック (2008-08-21 21:03)
rioさん 返信ありがとうございます。セッター候補は沢山いたんですね、それなのに。。。
しかし経験を積めば良くなるならロンドンへ向けて高く上手いセッターがいないと悲観的になる必要はなさそうで嬉しいです。
by しょうちゃん (2008-08-21 22:01)
>456さん、ケンケンガクガクは誤用ではありません。深遠謀慮と深謀遠慮の違いのようなものです。
by rio (2008-08-21 23:36)
rioさん、こんばんは。
柳本監督の方向性、本当は竹下、高橋と言っていながら、実は裏で違う方向を模索していたんじゃないでしょうかね。裏で進めておいて、上手くいったら方向変えちゃおうと。ところが、アテネの秘密兵器と言われた有田はケガ、栗原は失踪にケガ、大友は出来ちゃった、更に大山、狩野(舞)は故障と、その裏構想に登用される人材はことごとくいなくなっていき、木村セッター説もどこかへ消えていきました。
おそらく2006年以降、裏構想の実現は難しいと踏んだ柳本監督は、竹下、高橋と心中という道に突き進んでいきます。2005年のWGPで高橋は得点王を取りイタリアへ行く訳ですが、これがまた悪かった。体力的に、技術的に落ちてくるほどの年齢ではないのですが、イタリアへ行き、自分の中で満足してしまい、それ以後はモチベーションを保てない状態で、結局は2005年が高橋のピークではなかったかと思います。
その後、柳本監督は士気の上がらないチームのモチベーションを保つための人材を登用します。空飛ぶムードメーカーのピンチブロッカー大村、お祈りピンチレシーバー桜井、そして多治見です。必要であったのは、ムードメーカーではなくウイングスパイカーの交代要員で競争相手、ピンチレシーバーではなくレギュラー陣のレシーブ力です。少なくともウイングスパイカーについてはVリーグのレギュラーを登用すべきでした。結局、今回の北京で問題になったのは栗原に代える控えがいなかったことです。多治見は吉原の2番煎じですが、彼女は引っ張っていくタイプじゃない。レギュラーが固定されてしまったのは、この様な控え選手の登用に原因があったと思います。
サンケイスポーツに、「今年5月の世界最終予選で北京切符を勝ち取った功績から、日本バレーボール協会は北京の結果にかかわらず続投方針を固めていた」なんて記事があったそうです。柳本監督は去就を名言していない様ですが、これが本当ならJVAはオリンピックへ出ることを目標にしているのか?、と疑いたくなります。いくら不運が重なったとしても、オリンピックの結果で評価すべきだと思います。
by to (2008-08-21 23:58)
>疾風さん、「拾ってつなぐ」バレーは、取り入れ始めたレベルではなく、世界中で定着しています。
というのも、ラリーポイント制になってからは、味方サーブ時(相手攻撃時)に点を入れないと永久に勝てないからです。
そのための一番有効な方法が「サーブ&ブロック」ですが、その次の段階にくるのが、ブロックでワンタッチをとってからの切り返しです。←これが「拾ってつなぐ」バレーですね。
アジアだからとかヨーロッパだからとかにかかわらず、いまのルールで試合をする間は、「拾ってつなぐバレー」を極めたチームが勝つのだと思います。
オーストラリアのアジア加盟について、日本ではサッカーのイメージが強くて脅威論が巻き起こりました。
オーストラリアのメジャー球技は、圧倒的にオージーラグビーとクリケット、そしてテニス、サッカーぐらいです。ほかの球技はマイナー扱いもいいところで、強化を始めたのも、2000年シドニー五輪の開催が決まってから、というものが多いようです。8年たって五輪効果も薄れ、伸び悩んでいるのが現状だと思います。
オーストラリアのバレー男子は、今回出場を逃しました。若い選手が多いチームなので、ロンドンまでにはいい感じに仕上げてくるかもしれません。が、国内リーグがなく、強化に苦労しているという現実もあります。
いまでも「イギリス」「ロンドン」に特別な思い入れがあるオージーのことですから、自国開催に次ぐ意気込みで強化していることも予想されます。しかし、現状を考えると、それほど脅威にはならないのかなと思っています。
by rio (2008-08-22 00:30)
>taknuno55さん、「セッター対角がスーパーエースなら前衛ではレフトになるのが普通」というのがよくわかりません。
スーパーエースというのは攻撃専門という意味で使われているのでしょうか?高橋はサーブレシーブを担う「ライト」ですから、その意味だとすれば、「スーパーエース」ではないですよね。
フロントオーダーで、両レフトともサーブレシーブに入る普通のチームの「ライト」だと、少なくとも2回はライト側で攻撃するように思いますがいかがでしょう?
日本は、ぎりぎりまで栗原がサーブレシーブに入らないフォーメーションだったこと、高橋のブロックアウトを活かすことの2点から、高橋が2回レフト攻撃、木村が2回ライト攻撃、栗原は3回ともレフト攻撃、という変則フォーメーションを敷いたと理解していました。
私は、いまの全日本女子に、これ以上余計なものはいらないと思います。技を増やすよりも、ブロックの穴をなくすこと、筋力をつけること、一つ一つのプレーを正確にすること、足りないのはこの3点じゃないかと感じています。
シドニーからの8年間は、日本女子だけでなく、世界の男女とも、やっていることは変わってないですよね。バレー界に革命をもたらすような新戦略・新戦術は生まれていないと思います。
そういう状況下で、一つ一つのプレーの正確性を高めてきたアメリカ女子が決勝進出、男子も準決勝進出、というのは示唆に富んでいます。「スター選手などいらない」というのは、マッカーチョン監督の言葉だったでしょうか。
柳本監督はいろいろぶれまくりでしたが、唯一こだわったのが「変化とスピード」でしたよね。そういう意味では、「目標を定めてそれを達成するための戦略」もありましたし、そのための技も作りました。
ただ、それ以前に、戦略そのものが柳本監督の誤解(勘違い)から生まれていたものだったと思います。柳本監督のいう「変化とスピード」は、結局、「パターン動作の開始から完了までの時間を縮める」ということだったと思います。
野球で言えば、150キロの直球をひたすら投げることを要求するようなもの。高め低め外角内角の違いはあっても、150キロの直球しかない以上、いつかは対応されてしまいますよね。
そういう、はじめの一歩から間違っていた監督に4年間付き合わされたわけで、選手たちが気の毒に思えてきます。
by rio (2008-08-22 00:31)
>toさん、ここでも何度も書いてきましたが、アテネ後~2005年シーズンオフまでの間に何があったのか、これがいまだに謎ですね。個人的に、一番忙しかった時期なので、私が情報を追えていなかっただけかもしれませんが。
柳本挫折の象徴のように扱われる「木村セッター問題」ですが、私はどこまで本気だったのかと疑っています。木村については、プロ・セミプロたちの間で、高校生のころから「セッター転向」を望む声が多かったように思います。しかし、初代表のときはアタッカーとリベロの練習をさせていたわけですよね。本気だったら、実業団に入る前のこの時点でセッター転向をさせるのがベストだったはずですが。
アテネ後にセッター練習をはじめたと聞いた時も、東レとどこまで合意ができているのかについては報道されませんでした(私が知らないだけかもしれませんが)。代表チームでだけセッター練習をして、代表にいる間だけセッターになる、なんてことは非現実的ですよね。
と思ってみているうちに、「木村が『アタッカーに専念したい』と申し出て、セッター構想は封印」みたいな報道が出ました。そんないきあたりばったりなのか?といぶかしく思った記憶があります。
栗原の移籍とケガはともかく、大山のケガ、大友の引退には柳本監督にも責任の一端がありますよね。その意味では「不運」とは言い切れず。菅山・河合にいたっては、柳本体制の負のシンボルになってしまいました。
OQTがいまのシステムである以上、日本女子は五輪に出続けられます。中国女子はW杯で切符を取る可能性も高いですし、OQTに回ってきても、「上位3チーム+アジア1位」ですから、出場8カ国を調整すればいいだけのことで。
切符を落とすことはもはやないと思えるぐらいの出来レースを作り上げ、そこを突破したことを理由に監督続投を決める。これはもう、完全に、「テレビ局が操りやすい監督だから」という理由しか考えられません。
マスコミやネット上の批判もどこ吹く風。FIVB・JVA・テレビ局のトライアングルに拾われ、私服を肥やしてホクホク顔なのでは、という妄想まで浮かんでしまいます。
by rio (2008-08-22 00:49)
「セッター対角がスーパーエースなら前衛ではレフトになるのが普通」というのは、「スーパーエース」という言葉が出てきたとき、それは「セッター対角に位置して、後衛ではライトバックを打ち、前衛ではレフトスパイクを打つ」というのが一般的だったことをイメージしています。
>高橋はサーブレシーブを担う「ライト」ですから、その意味だとすれば、「スーパーエース」ではないですよね。
おっしゃるとおりで、そこがまた問題ですが、「セッター対角で前衛では主にレフトスパイカー」というのは昔からよくあるパターンと言いたかっただけです。
>フロントオーダーで、両レフトともサーブレシーブに入る普通のチームの「ライト」だと、少なくとも2回はライト側で攻撃するように思いますがいかがでしょう?
フロントオーダーだと、前衛では「ライト」が「レフト」の左隣にいるため、2回レフト側で攻撃するのがスムーズですね。
>高橋が2回レフト攻撃、木村が2回ライト攻撃、栗原は3回ともレフト攻撃、という変則フォーメーションを敷いたと理解していました。
その組み合わせはよくあることで、フロントオーダーにするメリットはまさにそこなんだと思いますが。
>一つ一つのプレーの正確性を高めてきたアメリカ女子が決勝進出、男子も準決勝進出、というのは示唆に富んでいます。
いわゆる「パイプ」が当たり前になり、バックアタックを打つ位置にもバリエーションが豊富になって、より複雑な「組み立て」ができるようになったのではないかと思いますが、アメリカ女子の強さはrioさんが書いていらっしゃるとおり、相手に対して「変化」する対応の「スピード」なのかもしれませんね。
>そういう意味では、「目標を定めてそれを達成するための戦略」もありましたし、そのための技も作りました。
>ただ、それ以前に、戦略そのものが柳本監督の誤解(勘違い)から生まれていたものだったと思います。
だとしたら、「有効な」戦略を立てる能力がなかった(のでは?)と言い換えればいいですね。
>柳本監督のいう「変化とスピード」は、結局、「パターン動作の開始から完了までの時間を縮める」ということだったと思います。
それこそが、動き回ってコートのどこからでも両サイドに「低くて速くて正確なトス」を上げられるという「竹下の特性」に依存したバレーであり、シドニー予選で当時の監督が最後に賭けたものだったと言いたいのです。
竹下以上のセッターがいないという判断をしたとしても、まともな戦略があるとしたら「バックアタックを組み入れたコンビを有効に機能させる」またはそれ以上のことをできたはずだと思います。
有効に機能させられない理由は、rioさんが解説されてきたとおりですし、最後の最後になってようやく着手するという現状なんだと思います。
竹下に、ここで議論されているような「当然のこと」をなぜ求められなかったのか?なぜ高橋に、最初からオーバーハンドのトスやバックアタックや成田並みのブロックを求められなかったのか?
竹下高橋を骨格として選んだのは一つの判断としてありかもしれないし、それ以上はなかったのかもしれないけれど、彼女たちを成長させられなかったとしたら、それは「シドニー予選の財産」に依存しているだけと言われても仕方ないのではないでしょうか?
by taknuno55 (2008-08-22 07:50)
戦術論にちゃちゃを入れて申し訳ないのですが、
”スーパーエース”という呼び方は、大古さんがつけたものですよね。
最初の概念は、サーブレシーブに参加しないで、前衛でも後衛でも
打つのに専念、みたいな感じではなかったでしょうか。
最近は色々な性格付けがなされているように思いました。
スーパー=Superも、エース=Aceも、れっきとした英語なのに、
他の国で、この呼称を使っているのは何処にも無く、日本オリジナル。
しかし、自分が超エース、と呼ばれたら(絶対に呼ばれることはないですが)、背中にへんなニックネームが書かれているユニフォーム並みに赤面してしまいそうです。
以前、アメリカと、中国の選手とその呼称について話したことがありますが
「みんな自分がエースだと思っているから、一人だけスーパーエースなんて呼ばれていたら怒るよ!」と言っていました。
私たちから見て、試合中の打数が少なく、おまけで入っているように見える選手でも、メンタリティは”自分がエーススパイカー”なんですね。
by area71 (2008-08-22 08:44)
>taknuno55さん、詳しい解説ありがとうございます。よく分かりました。
結局、日本女子バレーは葛和時代から方向性を間違っていて、それをなんとかしようとした柳本監督も、アテネ後に同じ道を歩んでしまった、ということなんですね。げっそり感がさらに倍です。
大林、山内、福田という名アタッカーを擁して戦ったアトランタが、選手の実力以前に、JVA・日本バレー界のごたごたの影響で惨敗。その後遺症からまだ抜け出せていなかったんですね。
私見ですが、全日本女子は、アテネの時のメディア戦略が成功しすぎたことで、道を誤ったんじゃないかと思います。試合を放送すれば20%超えは当たり前。本や雑誌もしこたま出版されて、「神様仏様柳本様」みたいになってしまいましたよね。
それは一過性のブームでしかなかったのに、JVA/テレビ局/柳本監督は、コアなバレー人気を目覚めさせる手法を見つけたかのように勘違いしたのでは。
そんな監督を心理的に受け入れていたのが、代表&代表候補の中で、竹下・高橋だけだった、というオチではないかと思っています。
by rio (2008-08-22 08:45)
rioさん、こんばんは、Resありがとうございます。
>結局、日本女子バレーは葛和時代から方向性を間違っていて、それをなんとかしようとした柳本監督も、アテネ後に同じ道を歩んでしまった、ということなんですね。
たぶん気持ちはお互い十分伝わっているとは思うんですが、私は葛和時代は、ワールドカップで中韓の上へ行けなかった状況からOQTまで半年の中で、またラリーポイントが導入されて間もない中で、「当時としては」十分賭けるに値する戦術が「竹下」だったと思っています。
それに対して、6年間に現れた成果が「付け焼き刃のバックアタック」だけというのは、全然意味が違うということです。
ましてや、「当たり前なこと」としてここで指摘されているようなことすらできていないというか、当然のこととして指摘されることがこんなにもある状況を、「何とかしようとしたのに同じ道を歩んでしまった」と言うのはいかがなものかと思います。ぎりぎりの状況の中で、初めてそこにたどり着いたのが葛和時代であり、「結局8年前の構造に頼った」というのは、決して「同じ道」ではありません。
>全日本女子は、アテネの時のメディア戦略が成功しすぎたことで、道を誤ったんじゃないかと思います。・・・中略・・・「神様仏様柳本様」みたいになってしまいましたよね。
確かに、それはなるほどと思います。で、肝心のバレー戦略はあったんでしょうかね?
最後に、area71さん、お茶を入れていただいて、熱くなるなということでしょうか?ありがとうございます。訳あって、感情的になっていると思います。もちろん、「この6年の間にこんな取り組みや成果があった」という方がいらっしゃいましたら、まじめに伺いたいと思っています。
riorioさん、毒をまき散らして申し訳ありませんでした。
by taknuno55 (2008-08-23 01:08)
>taknuno55さん、たぶん、当事者として中におられた方の視点で語られているので、私(たち)にはよくわからない部分がいろいろあるのだと思います。
2000年のOQTでの竹下の起用も、一般人は、報道を通じて「板橋の不調で、控えの竹下が急きょ登板することになった」と理解していると思うんですね。あくまでも、板橋ありきだった、という理解です。
しかし、「賭けるに値する戦術が竹下だった」ということであれば、ファンはウソをつかれていたということですよね。そういう情報のずれがあるので、何をおっしゃりたいのかいまいちピンときません。
>で、肝心のバレー戦略はあったんでしょうかね?
ということに関しても、私は何度も書いてきた通り、柳本監督は「方向性を間違っていた」と考えているわけです。葛和時代については、何も言っていません。
そのことについて、taknunoさんが、「柳本監督は葛和時代の遺産で食っていただけ」ということをおっしゃった。そうすると、「葛和時代がそもそも間違っていたのでは?」と感じるのは自然な流れですよね。
taknunoさんの話の流れに沿えば、
葛和戦略は、当時としては正しかった
→そこにバックアタックを付け加えて進化させようとした柳本戦略も正しい
となるか、
柳本戦略は間違っていた
→柳本戦略から「付焼き刃のバックアタック」を引いただけの葛和戦略がそもそも間違っていた
となるか、そのどちらかではないでしょうか。
「葛和戦略は正しかったが、それを受け継いだ柳本戦略はおかしい」と言われても、混乱するばかりです。
by rio (2008-08-23 17:50)
オリンピックが終わって思うことは、やっぱり負けると
竹下・高橋選手の批判になってしまうんですね。
シドニーのOQTでもそうでしたが、特定の選手だけが
批判の対象になるのは、おかしいと思います。
確かに彼女達の身長は大きなハンデだと思います。
敗戦の理由の1つだと思います。
でも、それだけではなく、上位国はみんなできている
組織的なバレーはできていなかったと思います。
例えば、よく選手が打ち抜けないとき、
リバウンドをとるプレーをしますよね。
そのリバウンドを佐野・竹下・高橋選手以外とろうとせず、
棒立ち状態っていう場面はいやっていうほどみました。
アメリカでは、あの大きなハニーフがすごい格好をしながら、
フォローに入ってます。他の国もです。
基本的に大きな選手ほど、日本はとっさにでる反応が遅い。
先を見越したプレーができない。
判断力が強豪国と戦う上でまだ足りないように思います。
確かにテンぱるとだめですが、調子の良い竹下・高橋選手には
その判断力がずば抜けてあったように思います。
(相手の嫌がるプレーをするということ)
今更いってもしょうがないですが、アテネからの4年間で、
大きな選手が離脱せず、竹下・高橋選手のプレーを
学びつつ、竹下・高橋選手を控えにまわせるほどの
実力をつけていれば・・・と思ってしまいます。
by marry (2008-08-24 02:56)
>marryさん、誤解する方がたまにいるのですが、私はこの記事で、竹下・高橋批判など一言も書いていません。
リバウンドのボールを取る件については、高橋は一貫してさぼりすぎだったと思います。佐野が取るのはリベロだから当たり前です。竹下は、ディグのときの守備位置は原則としてバックライトで、ブロックフォローの位置には入っていません。
調子の良いときに判断力がずば抜けているのは、どの国のどの選手も同じです。「調子の良いとき」を基準に戦っていては、いつまで経っても世界で勝てるようにはならないと思います。
by rio (2008-08-25 08:06)
おつきあいいただき、ありがとうございます。
>2000年のOQTでの竹下の起用も、一般人は、報道を通じて「板橋の不調で、控えの竹下が急きょ登板することになった」と理解していると思うんですね。あくまでも、板橋ありきだった、という理解です。
その頃は外の情報に疎かったのか、知りませんでした。
板橋はOQTの後のワールドグランプリには参加しませんでしたが、「板橋の不調で」というのはそのこととは違うのですね?
>葛和戦略は、当時としては正しかった
→そこにバックアタックを付け加えて進化させようとした柳本戦略も正しい
バックアタックを加えて進化させたと言えるなら、評価できると思いますが、実際に機能するところまで持って行けなかった、というか、そんなぎりぎりになって採用して、本当に機能させるつもりがあったとは言えるはずがないというのが私の意見です。
>柳本戦略は間違っていた
→柳本戦略から「付焼き刃のバックアタック」を引いただけの葛和戦略がそもそも間違っていた
おっしゃる意味がよく分かりませんが、どんな戦略も8年という耐用年数はないと思います。
長期戦略としては、大貫・島崎という長身セッターを起用したわけですし、竹下はワールドカップ~OQTの半年限定の戦略だったと私は思っています。
それよりも、柳本戦略(柳本氏が築き上げようとしたもの)から「付け焼き刃のバックアタック」を引けば葛和戦略になってしまうということの方が大問題ではありませんか?
いずれにせよ、柳本監督の功績について私に誤解がないのであれば私としては納得です(勝手にすいません)。
by taknuno55 (2008-08-27 17:29)
>taknuno55さん、何をおっしゃりたかったのか、さっぱりわからないままですが、納得されてるようですので、この辺にしたいと思います。
by rio (2008-08-27 17:51)
あらためてrioさんの最初の話を読み返しました。
>最大の間違いは、いまさら言うまでもありませんが、竹下・高橋をチームの主軸に据えたことです。
これだったんですよね。
このことについては7割ぐらい賛成です。
今後の方向としては、そのままというのはあり得ないでしょう。
(それがそもそも葛和の間違いから始まったのだというお怒りは理解できます)
しかし、代わりがいたのか?という意見もあり、我々(私も今は外部ですので)の知らない事情があったのかもしれません。
なので、私としてはそれについては触れないつもりなのですが、もっと問題だと思うのは
「たとえ竹下・高橋を主軸に据えたにしても、やるべきことはあっただろう」
ということです。低さをカバーするフォーメーションいじりに3年もかけて、その間何もしないなんてありえない。3年間フォーメーションが変化し続けても、同時に進めるべきプロジェクトがあるでしょうということです。
by taknuno55 (2008-08-27 18:06)
最後のコメントはrioさんのコメントを読む前に書いていたものなので、Res不要です。
by taknuno55 (2008-08-27 18:11)