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北京五輪、影響が出るのはこれから [けっこう気になる]

北京五輪が閉幕しました。1964年の東京、1988年のソウルと同じく、高度経済成長の中、本音ベースでは「国威発揚」をテーマにして行われた五輪。その影響は、これから次々に出てくるのだと思います。

日本の場合は、開催から20年足らずで世の中が激変しました。核家族化が定着し、バブル経済、政治の流動化、アイドル・お笑いブーム、ファミコン、など、いまの政治・経済・文化の下地になっているのは、ほとんど80年代の出来事です。韓国は日本の半分=約10年で激変。ソウルが世界最大の都市になり、NIEsと言われたグループから抜け出して、ほぼ先進国とみなされるまでになりました。

さて、中国。日本や韓国のような加工貿易国ではなく、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)でくくられる高度経済成長&資源大国です。人口も軍人の数も桁違い。それだけに、影響力は抜群です。さらに、共産主義国なのに、日本や韓国よりも貧富の差が激しいという大きな矛盾も抱えています。同じ共産国だった旧ソ連は、モスクワ五輪(80年)のあと、10年で崩壊しました。今後の10年間から目が離せません。

↑ここまで大きな話ではないのですが、気になる「影響」を2つ見つけました。

一つは、例の「口パク少女」の顛末。口パクしたほうではなく、実際に歌ったほうの少女の話です。読売(23日付)から。

 
開会式「口パク」問題、歌った少女は傷心状態で“遠い所”に

 【北京=関泰晴】北京五輪開会式での「口パク」問題で、実際に革命歌を歌っていた北京市の小学1年、楊沛宜さん(7)に関し、担任の教師が自身のブログで「楊さんは傷つき、落胆している様子だ」と近況を公表した。

メディアの取材を避けたいとする両親の計らいで、楊さんが「遠い所」に移されていることも明らかにした。

それによると、楊さんは今月18日夜、開会式で「口パク」をした同市の小学3年、林妙可さん(9)が出演するテレビ番組を見た。司会者は、開会式で全世界に流れたのは楊さんの歌声だったことに最後まで触れず、番組は終了。楊さんは落胆の表情を浮かべたまま、一言も話さずに就寝した。

翌朝、楊さんが歯形が残るほど強く腕をかんでいたことが判明したという。世間から身を隠さなければならない理由も分からず、楊さんが悩んでいる様子もうかがえるため、担任教師は「これ以上、楊さんを傷つけないで」と訴えている。

これが「国家のため」の正体ですね。やりきれない気持ちになります。そもそもの原因を作った中国政府は、この件を「問題視しない」などと他人事のようにコメントして沈静化をはかっていますが、それは逆効果でしょうね。楊さんと楊さんの周辺は、政府のやり方に不信感を抱き続けるでしょう。蟻の一穴という言葉通り、こうしたことが積み重なって、いずれは体制を揺るがす力に発展していくのだと思います。


その典型的な例が、北朝鮮で起きていたようです。朝鮮日報(24日付)から。

なぜ北京に「美女応援団」は来なかったのか(上・下の連載)

今月4日夜、男性と、一部に高齢の女性を総勢166人の集団が中国・瀋陽の七宝山ホテルに到着し、荷を解いた。中国・北京オリンピックに出場する北朝鮮選手のための応援団だった。

応援団の大部分は、中国各地で営業している北朝鮮のレストランの従業員だということが判明している。

(中略)敵対国である韓国にも3度に渡り数百人の美女応援団を派遣した北朝鮮当局が、地理的に最も近く、「血で結ばれた国」中国のオリンピックに、このようなお粗末な応援団を派遣したの理由。それは、美女応援団のせいで北朝鮮内部に深刻な副作用が発生したためだ。

最近韓国にやって来た幹部クラスの脱北者キム・ミョンギル氏(仮名)は、「美女応援団を中国に送らないのは、塞ぎようのない女性の“口”のせいで情報拡散が起こり、体制が危機に晒されたせい。2つ目の理由は資金難」だと語った。

(中略)平壌出身のある脱北者は、「当時、応援団として派遣された美女たちは、該当機関で“南朝鮮で見聞したことを口外しない”という誓約書を書き拇印まで押したが、若い女性の口を塞ぐことはできなかった」と話す。家族や友人たちは、美女応援団が語る生々しい「南朝鮮」の話にショックを受けた。

 北朝鮮消息筋によれば、当時の北朝鮮は、美女応援団として派遣した女性らの口を塞ぐため、第1次美女応援団として韓国に行った女性のうち何人かを、見せしめに咸鏡南道の大興収容所で強制労働させたこともあった。

独裁者がどれだけ弾圧を続けても、「見た」ことを完全に忘れることはできません。それを「ここだけの秘密」としてしゃべってしまうことも防げません。「ゆでたまご」だったはずの体制が、いつの間にか「なまたまご」にすりかわって、少しのひびでグシャッとつぶれてしまうのです。戦前の日本がそうでした。

世界が五輪に目を向けているタイミングを狙って、中国は毒ギョーザ事件の解明を、北朝鮮は拉致事件の再調査を約束しました。これはきっと、五輪後の大きな変化に備え、日本をつなぎとめておきたいという心理の表れでしょう。ここからの10年が、日本にとっても正念場だと思います。


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ゆるぼん

やる前から分かっていたことですが、やはり、あっちこっちに矛盾を感じるオリンピックでした。
開会式の行進でロシアと北朝鮮にやたら大きな歓声を贈る観衆に、薄ら寒いものを感じたのから始まり、常軌を逸した自国への応援、その後ボロボロ出てくるエピソードの数々・・・(当局のサクラがで女子サッカーの日中戦のスタンドを埋めたとか)。

口パクの女の子にしても、合宿と称した軟禁でしごかれる選手にしても、問題の根元は「人権」。
一人一人の思いより、当局の方針に重きが置かれる社会のシステムそのものです。

こんなこというとあれですが、お世辞にもメジャーなスポーツとは言えない、重量挙げとか板飛び込みとかでガンガン金メダル持って行き、アメリカを抜いてメダル1位になったとか言われても、民主主義国家の人間からすると、引くだけなんですよね~。

フェルプスやボルト、バレーやバスケのアメリカチームなど、今回、日本人でなくても鳥肌が立つようなパフォーマンスをした選手がたくさんいました。
中国の選手が、他の国の人間をも魅了するような、個性が光るパフォーマンスで勝ったところを見たいし、その時は心の底から祝福したいなと思ってしまいましたね。

前にも、中国経済の話をさせていただきましたが、私は仕事上、企業の経営者と話したりすることが多いです。
みな一様に、今後、中国に生産拠点を設けたりするの避け、国内に戻るか、他の国を検討したいと言っています。
「チャイナプラスワン」といって、今後はリスクが高まると見られる中国から他のアジアの国にシフトする(ベトナムが最有力候補のよう)動きが強まっています。

政治、経済、文化と、今後の中国から目が離せないのは間違いないと思います。

オリンピックが始まるまでは、なんで北京でやるんだろうと何度も思いましたが、今後の成り行きによっては「あのときオリンピックを北京でやったからよかったんだ」と思えるようになる可能性もあるわけですよね。
ともあれ、今後起こるであろう、ドラスティックな変化が中国の庶民の人たちにとってよい方向に行ってくれるといいなと思ってしまいます。
by ゆるぼん (2008-08-25 15:17) 

KGB

6ヶ国協議や在韓、在日米軍の撤退・縮小の流れを見ても、アメリカは中国をアジアの覇権国家にしようとしているんでしょうね。そういう政治的流れもあった北京五輪も何とか無事に終えました。

当面は、中国だけではバランスとれないんで、日韓との連携を模索して北東アジア中心のアジア経済圏を作っていくことになるのでしょう。まるで数十年前のEC結成時の英仏独のようです。

対米従属が唯一無二の政策である日本を、どうやって方針転換させるのでしょう。「にわか右」な方を、反中から反米へと誘導するのは簡単だろうし、たぶんアメリカが意図的に日本に嫌がらせをして反米に持っていくんでしょうね(民主オバマが規定路線のようになってるのもそのため?全力で乗っかってる日本のマスコミも残念過ぎますが…)。パキスタンのムシャラフもクビになったし、安倍がクビになったのと同じ流れのような気がします。

ロシア、中国といった歴史的に欧米列強との熾烈な外交戦争をやってきた国の外交力と、200年も鎖国して、ちょこっとでしゃばってフルボッコにされて、すっかり骨抜きにされた日本の外交力。まるで、先日の男女バレーの最終戦のような力差ですね。指導者の戦略性もこれまた似たり。涙も出ません…orz

良くも悪くも染められやすい純白の日本人。外圧を受けても反発せず、スッと受け入れる事のできる受容性は世界一だと思います。
「時の流れに身をまかせ、あなた(アメリカ)の色に染められ」るんでしょう。
それで、アジアが落ち着くのならば、↑「」も平和貢献への1つなんでしょうね。

この10年はアジアにとって大きな変革の年になるかもしれませんね。日本の政治もバレーも、もっと外を向いていかねばなりませんね。
by KGB (2008-08-25 19:14) 

rio

>ゆるぼんさん、重量挙げや板飛び込みには日本からも出場しています。ちょっと失礼に感じてしまいました。

中国の独裁体制・国家主義的なあれこれを、私もいやだなと思いますし、早く民主化してほしいとも思います。

ただ、そういう批判をするときに、日本の70代以上も、いまの中国や北朝鮮と似たり寄ったりの価値観・政治状況の中で生きていたことを忘れてはならないと思います。

1940年のオリンピックは、第二次世界大戦のために、開催地が東京からフィンランドのヘルシンキに変更になっています。もし東京で開かれていれば、今回の北京どころではない、異様な五輪になっていたことでしょう。

戦後でも、東京五輪で銅メダルだった男子・マラソンの円谷幸吉が、メキシコ五輪で金メダルを求める世間のプレッシャーに耐えかねて、自殺をしています。

16年ぶりに五輪出場を果たした男子バレーを、五輪前には天まで持ち上げ、予選全敗に終わった途端に手の平返しでバッシングするマスコミ(と、その背後にいる一般人)にも、まだ、戦前の日本や、いまの中国・北朝鮮に通じるメンタリティが根強く残っています。

そういう目で眺めると、また違ったものが見えてくるような気がします。
by rio (2008-08-25 22:17) 

rio

>KGBさん、中国は水面下でアメリカに、「世界の覇権を東西でわけよう」と提案して断られた話が、マスコミに漏れてましたね。

アメリカは日本に肩代わりをさせたかったようですが、改憲派が一向に主導権をとれない政治状況をみて、断念したようです。

日本にとっては好都合です。日本が覇権を握らされたあとで、中国共産党がこけたりなんかしたら、目も当てられません。そうでなくても、台湾や朝鮮半島でなにかあったら出向いていかなければならなくなります。

小泉・安倍のあとが極端な親中の福田というのがシンボリックですよね。そこで時間稼ぎをしつつ、民主党が使えるかどうか見極めようという腹なのかも。

とはいえ、中国がすぐに覇権を握れるとも思えないですね。中・ロ・印で手を結びつつあり、東南アジアは中国の裏庭化したとはいえ、インドはいまだに中国を要警戒です。中央アジア諸国も、中ロでバランスを取らなければいきませんから、中国の思惑通りいくとは思えません。モンゴルは親米・親日ですしね。

オーストラリアが日本の頭越しに中国との結びつきを強めていますが、これも、中国にとっては後々うるさいことになるかもしれません。

なんかわくわくしますね(私だけ?)
by rio (2008-08-25 22:33) 

大鷲の健

今晩は。多少叙情的で申し訳ない内容ですが。
今回のオリンピックを心のどこかで「これがオリンピックだと」認めたくない自分がいました。(認めざるを得ないと思うのですが。)
これをきっかけに国際社会に今まで以上に「ばばーん!」と打って出ようとする思惑はまだ分かるとしても、報道される情報の数々の、そのあまりの恐ろしさに、「こんな国で平和な、民族のスポーツの祭典?」と毎日あっけにとられつづけました。先日も、デモの請願者に対する当局の圧力が報道されていましたし、「光」の部分よりもむしろ「影」の部分を強く印象づけた大会だったような。しかしまだ、それが外部に知らされる分ましなんでしょうね。
そして我が国日本も「メダルなしなら準決勝進出者まではテレビ出演OK」と条件がついているのかと思うような、「メダル獲得者にあらずんば五輪出場者にあらず」の様相。恐ろしい。
オリンピックのそもそもの意義を問い直す時期に来ていると思うのですが、国としてはやはり「開催することに意義がある」のですかね?

「スポーツはしばらく見たくない」という気になりましたが、今度はパラリンピックをじっくりと見て、気分一新したいと思います。
失礼しました。

by 大鷲の健 (2008-08-26 00:15) 

rio

>大鷲の健さん、戦前は白人クラブ、戦後~80年代まではすべて国威発揚型のオリンピックだったと思うんですが、90年代以降は複雑になってきましたね。

92年バルセロナと00年シドニーは、経済成長をアピールする意味では「国威発揚」ですが、すでに先進国であり、白人クラブでもあるので、ギラギラに脂ぎっているわけではありませんでした。

96年アトランタはアメリカの五輪貢献度に対する論功行賞、04年アテネは21世紀最初だからですよね(ということは、アテネの次の開催は2104年?)。

そんな中、今回の北京は、久々に80年代以前の脳みそで作られた、まじりっけ無しの「国威発揚100%」五輪だったと思います。

五輪を開催できる経済力・政治力のある国で、今回のような発想でやってしまう権力者は、いまの地球上ではロシアのプーチンぐらいでしょう。しかし、もうちょっと時代が進めば、21世紀の経済発展組が台頭してきます。その中には独裁国家もあるかもしれません。そうなると、今回のような五輪が繰り返されるんでしょうね。

そういうことも見越してなのか、北京の次をロンドンにしたIOC=ヨーロッパ中心の白人クラブは、さすが、外交に長けていると思います。割り振りでヨーロッパの番だったとは言え、あえてロンドン。おそらく、文化の香り高い、しかしシンプルな五輪を作ってくるでしょう。

その次は…順番から言って、東京はありえないんですけどねえ。CMもバンバカ打って、人の税金をなにしてくれるんだという気持ちです。
by rio (2008-08-26 00:40) 

ゆるぼん

う~ん。
失礼に感じたの意味がよく分からないのですが・・・。
私は日本からそれらの競技に出た人のことをとやかく言ったつもりはないのです。

ただ、中国が競技人口の少ない個人競技で「国策として」選手を強化して、手堅く金メダルを獲っていき、それをなおかつ国威発揚に利用していることに違和感を感じるだけです。

日本ではマイナー競技を続けるのが資金などの点で困難と聞きますし、その中で努力している日本選手がいるのも知っていますが、国策で強化を図る中国の選手に勝てないのは仕方ないと思います。
それは日本の選手だけではないとも思っています。
どうして日本からそれらの競技に出た人がいるから、失礼になるのかがわかりません。
バカにするような言い方をしたでしょうか。
そんなつもりはないのですが。

それと、前にも同様のご指摘を受けたかと思いますが、過去に日本が今の中国と同様の状況にあったからと言われても、私はその時代に生きていたわけでないから、はっきりしたことは分かりえないので、そういうことを根拠に考えをめぐらすことはできないです。
(厳密にいえば、想像するくらいはできるけど、少なくとも自分の意見としてこういうところで発言したりするのには躊躇があります)

私は今の中国を見て思うことを率直に書いただけです。
過去に同じようなことをしていた日本人は、そういう指摘をしちゃいけないんでしょうか。

前にも書いたけど、中国の国家主義的なやり方によるしわ寄せが選手に来ていることを今回のオリンピックで感じ始めているので、中国のスポーツ選手が純粋にその競技を楽しんでできるような社会になってほしいと思っているだけです。
それ以上でもそれ以下でもありません。

手のひら返し云々も、競技にかかわらず、不特定多数の目がある中では結果論でものを言われるのはある程度は仕方がないことでしょうか。
OQTは、勝って出場権を獲得したんだからそれを称賛されるのは当たり前だし、オリンピックは格下にも負けて全敗だったんだから、批判されるのは仕方ないですよね。
結果論でものを言えば、手のひらを返したように見えるかもしれませんが、それが、中国や北朝鮮のメンタリティが残っているとおっしゃるのも、私にはちょっと理解できないです。
by ゆるぼん (2008-08-26 00:41) 

madoka

皆さんのように政治に詳しくないのでアホみたいなコメントで恐縮ですが、北京五輪の感想は、「開会式と閉会式に金かけすぎ」です。
両方に漂う明らかな「やりすぎ」感。正直、辟易しました…。
人口13億とも14億とも言われる国ですから(実際の人口は誰も知らないミステリー)、数千人規模のマスゲームはまあアリとしても(辟易はしますけど)、ほとんどの部分、いらんでしょう。
結局記憶に残っていることと言えば、開会式では「口パク」「絵巻にやたらとこだわってた」「体操王子」「CG花火」。
閉会式では「ジミー・ペイジ老人」「やっぱり出たジャッキー・チェン」「ベッカムそんだけかい!」「杉山取り損ねた~(笑)」ぐらい。
「金かけたって、それを上回る経済効果があるからいいのだ!」と開き直ってみたところで、その経済効果で潤うのは、貧富でいったら「富」の方の人だけでしょうし。

とか言いつつ、万が一2度目の「東京五輪」が実現なんかした日にゃあ、日本人もさぞかし舞い上がって、いろいろとやらかしちゃうんだろうなあ…と戦々恐々。
そういえば、長野五輪の閉会式なんか、欽ちゃんだったもんなあ(涙&赤面)。
神様、絶対実現しませんように!
by madoka (2008-08-26 00:53) 

子豚のこむぎ

政治も疎くて、国の事情も疎いのでトンチンカンな感想になりそうですが、以前テレビで東京オリンピック前に、マナー本が出ていたと実物付きで紹介されてました。
中身までの紹介は無かったのですが、そういった本が出る以上、日本も似たような事があったのではないのでしょうか。今は情報が発達しているので、正の部分も負の部分も表に出て来ますが、当時は情報手段も少なく私たちが知らない事が多いのかとも思います。
当時の競技以外の事も紹介して頂ける場(メディア)があれば、また違った感想が生まれていたかも知れません。

話しは違いますが、入場行進の時世界地図を使って国の紹介をしてもらえるとうれしいですね。地理に疎いので国の場所が解らない事が多々あります。自分で調べろと言われたらそれまでですが、また違った楽しみ方が出来そうな気がしてます。

by 子豚のこむぎ (2008-08-26 06:45) 

IW

おはようございます。 

 madokaさん、私はこれに閉会式に手をつないで出てきた、「中国少女(少年も?)たちの張り付け笑顔」も入れたいです(笑)
 口パク少女もそうですが、さぞ訓練したでしょう、という満面の笑顔は正直不気味でした。
 子供たちにあんな顔を強要(じゃないかもしれないけど、自発的とも思えない)するなんて・・・という感想をもちました。

というか、子供の顔まで完璧にしたい、それがすばらしいことと考えていそうな中国の感覚がかなりイヤでした。
by IW (2008-08-26 10:42) 

試合がみたい

大国での国威発揚型の北京オリンピックが無事に終わり、日本選手たちがお腹を壊す事もなく本当に良かったです。東トルキスタン、チベット問題いろいろありましたが、ダライラマさんが北京オリンピックの成功を祈っていた事からも政治的な事は言ってもしょうがないよ、と思う私です。コッシーの手術無事終わったようで嬉しいです。そのコッシーが怪我したのはどうやら中国戦の冒頭だったみたいですがNHKはまだアナの紹介中で見れず私はこれで受信料不払い決定!と思ったんですが、親が口座引き落としにしている上、NHKしか見ないのでそれは出来ない…。
by 試合がみたい (2008-08-26 11:01) 

villa

ゆるぼんさんに同意です。
それと、戦前の日本と今の中国、北朝鮮を似たりよったりと表現されていますが、戦前の日本は独裁国家ではありませんよ。
戦前の日本は民主主義の国家で、共産党独裁の中国と、金正日独裁の北朝鮮と同列に語るのは無理があります。
リンクを貼っておきますで、ご覧ください。
http://www.jiyuu-shikan.org/tokushu_b_9.html
政治ネタはあれることが多いので、このへんで。

それと、この前紹介した動画ご覧になっていないようなのでもう一度貼っておきます。感想を聞かせてもらえたら幸いです。
ポーランドVSフランス
http://jp.youtube.com/watch?v=PAV0gwX4aik&feature=related

イタリアVSロシア
http://jp.youtube.com/watch?v=7amNTnmGpDM&feature=related
by villa (2008-08-26 11:11) 

ゆるぼん(レス不要)

すいません。
書き忘れましたが、私の前のコメントは、私が誤解を与えるようなことを書いてしまったことに対する「言い訳」なので(苦笑)、「レス不要」です。

ただ、前のコメントで「知らないことは意見できない」という趣旨のことを書きましたが、私の薄~い知識の範囲で書けば、

第二次世界大戦のときの日本と、東西冷戦構造真っ只中の東京五輪の日本と、今の中国を「似ている」と考えることに、私には抵抗があります。

日本は社会主義ではないし、世界情勢もあるし。

日本だけでなく、他の国も同じようなことしていたんだから免罪符になるというわけではありませんが、その時の日本と、今の中国が「似ている」と考えることは、少なくとも「私には」できないです。

・・・とか書いていますが、自信は全然ありません。
そう言う意味で、「その時代に生きていたわけではないので、意見できない」と書きました。
私なんかがうかがい知れないニュアンスみたいなものがあったかもしれないと思ってしまうので。

それに、これは私が本来言いたいこととは関係ないのです。
(言いたいことはあくまで、今の中国の人がもっと楽しんでスポーツできたらなっていうことなんで)
この歴史観みたいな話で、議論するのは私の意図とは違うので、こちらで、今後こういった趣旨のことを書くのは控えます。


※madokaさん!東京五輪が実現しちゃったら、招致活動にも関わっているし、絶対欽ちゃん絡んできますよ!(2016年時点で健在ならという条件がつきそうだけど)
欽ちゃんに、夏期・冬期と制覇されても、イタイですよね~。(トホホ)

※IWさん、私も同じこと思ってみてました。

最後にロンドンのダブルデッカーが出てきて、ジミー・ペイジとかがパフォーマンス始めたときには、なんかこう、得体の知れない何かから解放されたたような、ちょっとほっとしたような。

「自由だ~!(by犬井ヒロシ)」みたいな。(笑)
by ゆるぼん(レス不要) (2008-08-26 11:28) 

rio

>ゆるぼんさん、「失礼に感じた」と書いたのは、ゆるぼんさんのご意見が、マイナースポーツの軽視に受け取れたからです。

「中国の選手が、他の国の人間をも魅了するような、個性が光るパフォーマンスで勝ったところを見たい」と書かれていますが、魅了するのはメジャースポーツじゃないとできないことなのでしょうか。

例えば、「板飛び込み」の名前をあげておられますが、これは中国にとっては「お家芸」ですね。今回だけではなく、どの大会でも、確実にメダルを取っています。そのパフォーマンスは、十分に世界を魅了するものだと思います。

開催国がほぼすべての競技を強化し、そこでメダルを狙うのは当然ですよね。開催国枠で出られるわけですから、マイナースポーツにすれば千載一隅のチャンスです。2016年にもし東京五輪が実現したら、日本も同じように、メジャー・マイナーの別なく、強化してメダルを狙うでしょう。マイナースポーツでガンガンメダルを取るかもしれません。

そのときはきっと、今回、中国を批判されたような内容のご意見はおっしゃらないと思うんですね。

そのあたりに、意識的か無意識的かわかりませんが、中国蔑視のような気配を感じました。なので、「かつての日本も似たり寄ったりだった」とコメントしたのです。

その時代に生きていたかどうかは関係ありません。そんなことを問題にすれば、誰も何も言えなくなってしまいますから。大切なのは「当事者意識」を持って語る、ということではないでしょうか。
by rio (2008-08-26 12:22) 

rio

>madokaさん、東京五輪誘致は今すぐにでもやめてほしいですねえ。

言うだけ言って、石原は今期で辞めるつもりでしょうから(いや、開催が決定して、石原が舞い上がって4期目やるとか言い出すと、それもいやなんですが)。

今回の北京五輪も、ほんとに儲かったんでしょうかねえ。報道では、4星以下のホテルや、会場からちょっとでも離れたホテル・リゾートはがらがらだったようです。そういえば、観客席も「チケット売り切れ」というわりにはがらがらでしたよね。

もし儲かったとしたら、たぶん、安い「人件費」をさらにギリギリまで詰めたからでしょう(笑)。太鼓叩いてた人たち、ボランティアだったりして。。。
by rio (2008-08-26 12:30) 

rio

>子豚のこむぎさん、地図をつけての行進、大賛成です。

私は地理に強いほうとうぬぼれていたのですが、受験勉強がはるか遠い記憶になったいま、「名前は聞いたことあるけど場所が思いだせん!」国が続出。ショックでした。開催国に近い順から行進するとか、そういう工夫があっても面白いかもしれませんね。

日本人の観戦マナーについてですが、私の祖父(故人)は明治男でしたが、若いころは治安維持法にひっかかりそうになるぐらいリベラルな人だったそうです。

ところが!テレビでスポーツ観戦になると、その口の悪いことと言ったら。精神論、根性論ばりばりで怒鳴る怒鳴る。マラソンで先頭集団から離されただけでもそれですから、大好きな野球でエラーなんかを目撃した日には大変でした。

東京五輪の時代は、きっとそういう人がてんこ盛りいたはずですよね。で、欧米人に「これだから日本は…」と失笑されていたに違いないのです。

それから40年余り。日本もようやく大人になりました(たぶん)
by rio (2008-08-26 12:40) 

rio

>試合がみたいさん、そうなんですよね。越川がケガしたシーンがちょうど切れていて、セット間でも、スタジオのアナもなにも言わないので、状況がよくわからないままでしたよね。

足を痛そうにしているのは見えましたし、実況・解説もちらっとそのことは触れましたが、まさか即手術が必要なほどの大けがで中国戦・ベネズエラ戦を戦っていたとは。

今回の植田采配の中で、一番納得できないのはここです。越川がどれだけ懇願しても、心を鬼にして試合に出さず、治療を受けさせるべきだったのではないかと思います。
by rio (2008-08-26 12:45) 

rio

>villaさん、一度目のリンクのときに拝見しましたが、コメントすることでもないなと思ってスルーしました。

改めて拝見しましたが、やはりコメントするようなことはありません。強いていうなら、敵チームのプレーをじゃまするような応援はしていない、ということが分かりました。

藤岡信勝をもってきて戦前の日本を語られても、「はいそうですか」と失笑するしかありません。中国も北朝鮮も、国名に「人民共和」や「民主主義」をいれている通り、彼らは自分たちの国を「民主主義」だと思っています。
by rio (2008-08-26 13:07) 

ゆるぼん

マイナースポーツを軽視したつもりはありません。(そうとられてしまったら仕方ないですけど)
私は中国が他の共産圏の国と一緒に、冷戦時代からずっと、他の国ではマイナースポーツなのを逆手にとり「国策として」強化を図っていると感じるので、それに違和感があるのです。
現に、競技人口が多い、メジャースポーツでは好成績は上げられていないし、ソ連が崩壊した後のロシアは、メダル数が激減しています。

私が違和感を感じたのは、競技人口が少なく、強化がしやすく結果が出やすい競技を(今回にかかわらず)強化して、メダル数を重ねるという中国のやり方であって、前にも書いていますが、そういった競技で中国以外の選手が努力しているのもわかっているし、中国が台頭してしまうのは仕方ないと思っています。

それと、マイナー、メジャー云々と「中国の選手が、他の国の人間をも魅了するような、個性が光るパフォーマンスで勝ったところを見たい」というのは、私の中では切り離して考えていたことです。
飛び込みは私も見ました。中国の選手は私などのような素人から見ても全然違う演技で、金メダルは金メダルなんだろうと思います。
重量挙げも同様です。私が見た階級では、同じ階級とは思えないほどの力の差がありました。

しかし、何となく、党のバックグラウンドがちらついて、心の底から素晴らしいとは思えないのです。
これも、rioさんから言わせれば、中国蔑視になってしまうのかもしれませんが、私が「個性の光るパフォーマンス」と書いたのは、そのバックグランウンドがちらつかせないで、金メダルを獲ってほしいなということで、メジャー、マイナーの区別は関係ないのです。

今日、文科省が2016年に向けてスポーツの強化を図るというようなことが報道されていましたが、日本の強化と、中国の強化は同じ強化でも中身は違うのではないかなと思います。
日本の場合、各協会にお金を振り分ける程度のことでしょうが、中国は違うのではないでしょうか。
もし2016年までに、日本が人権を無視するような形のごり押しの強化を進めたとしたら、私も違和感を持つと思うし、何らかの形で声にして訴えると思います。

おわかり頂けたかわかりませんが、元々は私が誤解をまねくような書き方をしたのがいけなかったと思っています。
前にも書きましたが、こういったことについては、今後こちらではコメントしないようにします。
by ゆるぼん (2008-08-26 13:30) 

KGB

わくわく(笑)、少なくとも私もですよ、rioさん。

100年後の歴史の教科書に、これからの10年ぐらいの部分を指差して、「はい、ここ大事やで!ほら、ちゃんと赤ペンで線を引いて。テストに出すよ」って先生たちが言ってそうです(未来妄想図^^)

実際、1936年のベルリン五輪は異様な雰囲気で行われたようですし、40年の東京があったらと思うと…ぞっとします。。。2016年は大丈夫なんでしょうか(順番的に、リオデジャネイロになる、に3000点)

私は体操団体で、中国が金メダルを取った後、ヨウ・イ選手らが泣いているのを見て、感動しました。「大変だよね、金メダル当然と言われながらの自国開催。やっとプレッシャーから開放されたんだね。お疲れさま」って感じました。

そういえば、男子バレーOQTで韓国の選手(名前が出てきません。。。)がオーストラリアに韓国が勝った後、「日本がオリンピック行けよ」とインタビューに答えていましたよね。あれ見たとき、「逆の立場になった時、果たして日本の選手は同じ事を言えるかな」なんて思ったりしました。

なので、野球の準決勝で負けたときも、同じ観点で見ていましたが、そんな報道はなかったですよね。。。ストライクゾーンがどうとか…ちょっとゲンナリしました。その一方で、イ・スンヨプ選手は準決勝後「日本のファンに申し訳ないと伝えたい、しかし、重要な試合であり、わたしたちは同じアジア人だ」と。

ひょっとしたら、日本人はまだ思春期(反抗期)なのかもしれません(涙)
by KGB (2008-08-26 13:37) 

KGB(レスは~です)

ゆるぼんさん

若輩者で、しかも管理者でもなく、ここではルーキーのような私ですが。。。

別にこういったことをカンカンガクガクで議論するのは良いことだと思いますよ。「スポーツのにわか解説者」と同じで、良識の範囲内であればOKだと思います。そもそも正解なんてあるようでないようなものでしょうし。

無論、rioさんが「やめてくれ」とおっしゃるなら、なんら異論はありません。
by KGB(レスは~です) (2008-08-26 13:45) 

まりふぁな

いや、またぞろケンカ売る気はないんですが(汗

ん~…なんか単純に「色々世界トップのプレーが観れてホクホク♪」としか考えてない平和なボンクラとしては、「お国」の面々の思惑はさておき、観客までもが政治と絡めて観てちゃ大変じゃね?と思います、はぃ。

ただねぇ?報道やのなんやのを眺めてても「中共憎し」は結構なんやけど、勢いあまって「中国選手」や「中国の人民(ぉ 」そのものまで否定というか色メガネで見ちゃうヒトが案外多いんやなぁ?って思うとちょっと悲しいというか辛いですねぇ↓

メジャーマイナー問わず、表彰台に上がった中国の選手、皆いい笑顔をしてたと思うんですよ。あの笑顔を「女工哀史よろしく強制労働させられてた選手がようやく解放された“自由の象徴”であるっ!」みたいに受け取るべきか?といわれると俺は違うんでないの?って思います。

ゆるぼんさんのご提供頂いたネタでも「米国男子バスケは誓約書まで書いて『お国の為に』掛け値ナシのドリームチームでメダルを獲りにきた」ってのがありましたやん?こっちは美談で、「国威掲揚の為に国力挙げてバックアップされた中国選手がメダルを獲ったら人権侵害の象徴」とはこれ如何に?という気がするんですが。

『脱走したら粛清』って脅されてた選手がいるのかどぉかは存じませんが、「国の経済的バックアップと地獄のようなシゴキでメダル取れました♪当時は死ぬほど辛かったけど、今は最高の気分です♪」って選手の方が多いんちゃうかなぁ?と思いマス。
例えばゆるぼんさんは中国シンクロチームも「国家の威信の犠牲となった、人権を抑圧された不幸な選手たち」とおっしゃいますか?
あの鬼井村さんと表彰台で共に涙する姿を見たトキ、俺は決してそぉいう連想は出来ませんでしたが…?

てかそれ以前に、大鷲の健さんがおっしゃったように「ただいま日本のメダルは○個ですっっ」「(さながら)勝てば英雄・負ければ国賊」って報道を日夜飽きずに繰り返す日本のメディアと、それに乗っかって大騒ぎしてる日本の民衆の姿を省みて、これで中国のことをどぉこぉゆってたらそれこそいい笑いモンじゃないの?って思った俺は自虐的日本人ですかね?
※そぉいうのっていわゆる「北朝や中国のメンタリティ」やないっすか?

なんにしても、クジラを食わない民族にクジラを食う民族のメンタリティやイデオロギーを理解してもらうのが難しいように、犬を食わない民族が犬を食う民族のそれを理解するのも難しいと思うんすよ。(例としては二重に不適切w)
ましてや「社会主義」⇔「民主主義」ってレッテルであれこれいうのは非常にナンセンスやと思います、はぃ。
…てか、そもそもその対比関係自体が正直おかしい気がしております。
今まさに国際紛争ギリギリのところで世界をにぎわしてるかの国はもはや「社会主義国」ではありませんし、「世界の警察」気取りで世界各地に余計な火種を撒き散らし続けてるかの国は「自由民主主義」の象徴とされてますが、さて…?


さて…といえば、いい加減そろそろ真面目に仕事しろよ、俺 orz <人間失格
by まりふぁな (2008-08-26 14:17) 

rio

>ゆるぼんさん、お返事ありがとうございます。KGBさん、まとめてくださってありがとうございます。

私は、ゆるぼんさんの冷静なご意見を尊重していますし、誤解したとも思っていないんですね。むしろ、きちんと理解できたので、私の意見をお伝えしたいと思って、お返事したのでした。

「もうコメントしない」とおっしゃるのを引きとめる手立てはありませんが、ブログを初めて2年半ぐらいで、私のほうから「コメントをやめてください」とお願いしたのは1回だけです。差別的な発言を機にエスカレートして、感情的なコメントが続いたせいでした。

その一件を除いては、しょっちゅう「あーだこーだ」を言い合って、そのままダンゴになって転がっていっているような具合です。「結論」を出すことが目的ではないので、それでいいと思っています。

ずっとバレーの話が続いていましたが、もともと政治の話や時事ネタも多いブログです。そういう話題にバレーと同じぐらいわくわく感を感じてしまうので、こればっかりはやめられません。そうご理解いただいて、おいしいとこどりをしてくだされば幸いです。

KGBさん、韓国男子の主将のコメントはこれですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=CKcd4AZhhcE&feature=related

正確に言えば、このコメントの時点ではまだ、韓国の敗退は決定していなかったと思うのですが、可能性はほぼゼロ。そこで「日本へエール」となったんでしたよね。改めて見ても、印象に残るナイスガイです。

ちょっと話がそれますが、韓国が野球で実力を120%出し切って優勝したのも、金メダルをとれば兵役が免除されるからですよね。兵役があるのは、朝鮮半島がいまだに分断されているからで。

そう考えると、彼らの五輪にかける熱意は、ファーストクラスで北京入りして、選手村に入らずホテル滞在の”セレブ軍団”とは段違いだったんでしょうね。星野監督自身、それを認めるような発言をしていましたが…アマチュア野球の人たちがどんな思いで見ていたのか、気になります。
by rio (2008-08-26 15:04) 

rio

>まりふぁなさん、「例としては二重に不適切」でふき出してしまいました。大昔の日本人は犬を食べていたらしいので、余計に大混乱ですね(笑)

東京五輪の前、女子バレーは、今のレベルで考えると「軟禁」「非人道的」としか思えないような強化をして圧倒的な強さを誇り、世界中に道場破りに出向いて日の丸を翻らせていましたよね。

それに対して、揶揄…というよりは、侮蔑的な意味合いで、アメリカのマスコミが言い出したのが「東洋の魔女」だったと、なんかのテレビ番組で見た記憶があります。

白人のコマネチは「白い妖精」で、アジア人の女子バレーチームは「東洋の魔女」。別に「白い魔女」と「東洋の妖精」でもいいはずなのに。

それと関連して、ドン・マツダイーラがしょっちゅう言ってますが、当時の男子バレーは、日本国内で、「女に負けて情けない」(←女と対戦してるわけじゃないのに!)とか「お荷物」とか、言われまくっていたそうです。

ほんの40年前に、日本にもそんな時代があったんですね。

いま、五輪の野球・サッカー・柔道の代表を、「女に負けて情けない」なんていっても、怒られるどころか、意味が通じないような気がします。「お荷物」とののしったとしても、良し悪し以前に、ピンときません。

40年かけて、その程度には「個」が確立されてきたのかな、と思っています。まだまだ、十分とはいえませんが。

by rio (2008-08-26 15:26) 

ゆるぼん

私もいい加減仕事しないといけないんですが(笑)。

まりふぁなさん、私は中国の選手一人一人には変な感情はないです。

一人一人が努力しているのは認めるし、結果がよかった人は、国全体からの祝福やら、これから生活の保障やらで、きっと幸せなんだろうなと思います。
それをモチベーションに戦っている一人一人の選手のことを、否定はしないのです。

ただ、そうでない人へのしわ寄せというか、軋轢が、今回気になったし、これまで共産圏がやってきたスポーツ強化のやり方(ってまあ対抗して西側もやってたことではありますが。そのひとつが東洋の魔女なんだろうし)への問題意識があって、今回ここに書かせて頂いた感じになりました。

東西ドイツが統一され、ソ連が崩壊して、オリンピックのメダル数って少しずつばらけていってる気がするんです。
その中で中国の数だけが突出していて異様に映りました、私には。
私が気になるのは選手じゃなく、もっと後ろにいる人たちです。

私はまりふぁなさんのような意見に、別に異論があるわけではありません。
選手が頑張ったと認める点では一致していると思われるし。
でも、政治を絡めて見るのはしんどいかと言われれば、しんどいかもしれないけど、これは価値観の違いだから仕方ないよねとしか言えません。

KGBさんには、カンカンガクガクの議論もいいと書いて頂きましたが、元はと言えば、私が誤解を招くような書き方をしたところに端を発しているので、基本的には、言い訳ばかりを書き連ねることになり、正直疲れてしまいました。
ただの自業自得なんですけれども。

以後、気をつけたいと思います。(中学生の反省文のようですが)
by ゆるぼん (2008-08-26 17:27) 

area71

終わりかけの話題に参戦してすみません。
中国の選手は、軟禁されているというような感じではなく、
日本人のイメージよりもっと自由です。
中国のメダル数が多いのは、開催国で全競技にエントリーしたという量的なものもあると思います。日本の国体も人口の少ない開催県が優勝したりする原理。

また、団体競技、例えばバレーですと、選手12人、監督コーチなどスタッフを入れて20人前後で構成されますが、メダルのカウント数は1。
個人競技は投資が少なくて数を稼げるので、各省チームもそういった競技に力を入れています。オリンピックと同じ4年に一度全国運動大会というものが開かれていますが、そこでも各省ごとにメダル数を競い合っています。

実際に、ここ10数年の中で、バレーのチームが多く解散しています。
国威高揚は実際にあるのは事実ですが、選手や指導者達は、実績を作って、留学や、海外でのプレー、移住を狙っていたり、国からの報奨金だけでなく、省や、郡、単位などから出される報奨金(の合計額の方が多い)を狙っているともっとしたたかだったリします。

それを元手に起業している人がいっぱいいます。だとしたら国のためだけではないはずですね。

国の為とは、言いながらも結局は自分の人生の設計を考えて、
もっと現実的にやっています。

メダルメダルと一番騒いでいるのは、結局日本ですね。(断定)
参加しただけでもすごいし、ましてや入賞しただけでもすごいのに、
銀メダルや銅でも惨敗とかメディアで表現するのも驚きます。

選手にしても、海外の選手、ましてや中国人でさえも、試合後のインタビューや、取材で、家族や配偶者への感謝を真っ先に述べるのに、
日本の選手のほうが、何だか国の為に戦ったかのような言葉が多いような気がします。

戦った相手を賞賛するよりも、”みんなのお陰で”とか身内賛美も特徴です。

国の為に自分の人生を投げ捨てて全てを賭けている選手は実際に肺無いような・・・(汗)

そう言っておかないと建前上まずいから、言っておく。って言ったらまずいでしょうか。
by area71 (2008-08-26 18:14) 

Bronson

興味深い記事とコメントを拝見しました。
私個人としては、楊さんのことは残念なことですね。どういう経緯で「口パク」という事態になったのかは判らないのですが、舞台に立てなかった楊さん、「口パク」をすることになった林さん、二人とも被害者ではないでしょうかね?
二人とも中傷など言われること無く、健やかに逞しく育っていって欲しいなと思います。子供に罪は無い。

今回のコメントに出てくる各国への捉え方、考え方はみなさん一様にあると思います。

中国選手の金メダル云々の話については、みなさん共通しているのは、選手は全てを出し切って勝ち取った金だということは認識されているということでいいのではないでしょうかね?

また、KGBさんのコメントを拝見して改めて思ったことですが負けて悔しいのは判るけど勝者を称えることが競技によっては無かったように思います。
改めて、韓国野球チームへおめでとうと素直に言いたい。
星野さんもメディアもグチってないでそこは素直に認めましょうよ。
(また野球ネタ。。。)

失礼しました。
by Bronson (2008-08-26 19:23) 

rio

>area 71さん、ナマの中国情報をありがとうございます。

今回、日本人のメンタリティーの危うさが一番出たのは、男子柔道だったと思います。

「異端」として、柔道界およびマスコミがバッシングしまくった石井が金メダル。「正統派」として、大きな期待をかけた鈴木が1回戦敗退。

五輪での結果が出た途端、石井が「日本柔道を救った」ことになり、鈴木は完全に黙殺されています。必殺の「手の平返し」ですね。

しかし、もし結果が逆だったとしたら、鈴木は今回の石井の賞賛ぶりと比べ物にならないぐらいに大々的に扱われ、石井は指導者からスタイルの変更を強いられていたと思います。

石井が金メダルを取ってしまったから、「本音」を押し殺している状態ですね。

こうした「手の平返し」&「本音と建前」のどとうの波状攻撃があるから、選手のコメントが守りに入り、日の丸寄り・身内賛美になるんじゃないかという気がしています。
by rio (2008-08-26 19:51) 

area71

「手の平返し」&「本音と建前」

そう思います。
芸能人なんかも、何か一言を取り上げられて叩かれるのを
見てきたりしていれば、何か特別なことを言って、
舌禍になるのを恐れてるのであろうことが想像つきます。


by area71 (2008-08-26 21:06) 

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