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環境保護を進めると、温暖化も進む [けっこう気になる]

地球温暖化の話で思いがけない盛り上がりぶり。ウェブ上での文字だけのやりとりなので、あまりに攻撃的なやりとりは自重していただきたいところですが、それはともかく、関心の高さに改めてびっくりしています。

いまさらですが、私は理数系がさっぱりです。算数のできなさは別格としても、理科もでんでんだめ。物理の問題に「糸の重さは考えないことにする」なんて書かれていた時点で、問題そのものを考えないことにする学生でした。化学も「なんか、もるもる言うてんなー」で終了。地学は、島が浮いたり沈んだりなんかよくわからない計算が出てきたので終了。なんとか生物でごまかし、算数が必要な遺伝の話なんぞはすっ飛ばしてここまできました。

その程度ですから、電車の中でおばちゃんたちが関東の大雨についてしゃべっていて、「これも温暖化だよねえ」「そうよね、きっとそうよ」なんて言ってるのを聞いても、生温かく見守ってしまうぐらいです。

ところが、そんな私でも理解できる面白い記事を発見しました。スイスに本拠地を置く多国籍研究機関(Institute for Atmospheric and Climate Science)を中心としたグループが、7月、アメリカ系の学術専門誌『Geophysical Research Letters』に論文を発表したそうです。

それによると、まず、

研究グループは過去30年間に渡るヨーロッパの温度上昇は、一般的な地球温暖化現象だけでは説明が付かない

と考えているそうなんですね。つまり、「温室効果ガスの影響もあるかもしれないけど、それだけじゃないと思うよ」というご意見です。

蛇足ですが、日本のマスコミは”CO2"と限定していう傾向にありますが、これはとても不正確だと思います。温暖化をもたらす可能性のある気体を「温室効果ガス」と総称していて、その中で、割合がいちばん多いのが”CO2”ですよね。メタンガスなんかも、温室効果ガスとしてよく話題にされています。この辺の話はまたいずれ。

話を元に戻しまして、この研究グループが探り当てた温暖化の影響の一つがこれ↓

欧州の環境規制の強化を受けて、大気中の汚染物質の濃度が減少し、それが元となり、太陽光が地表にまで到達する率が高まることでヨーロッパ全域での温度上昇が、地球温暖化に伴う理論値以上、上昇する原因になっていることを突き止めた

笑ってしまいました。18世紀の産業革命以降、汚れまくっていたヨーロッパの空。それが、環境規制できれいになって、お日様さんさんになったら「温暖化」しちゃった、という。「ほんまかいな」と思うような話ですが、(たぶん)ちゃんとした学術専門誌が載せるぐらいですから、アカデミックな基準はクリアした話だと思います(政治的意図はともかくとしても)。

この研究が正しいとすれば、もしかしたら、世界中の空がきれいになればもっと気温が上がるのかもしれません。ということは、「温暖化」の主犯は、地球の気候変動だという可能性が強くなりますね。「エコ替え」したり、原発建てたりしても、何も解決しないという結論になってしまいます。だから日本のマスコミは、この話を大々的に取り上げなかったのでしょうか。

この研究グループは、研究結果を受けて、

今後、欧州がより厳しい環境規制を敷けば、敷くほど欧州における温暖化は他の地域以上に進むことになるだろう

と声明を出しています。ここまでくると、「温暖化」を自国の地位の維持に利用したいヨーロッパと、経済活動を停滞させたくないアメリカの綱引き、みたいに思えてきますね。派閥間抗争。

どっちにしても、自販機合計で原発1基分の電力を使いながら、「冷房(暖房)の設定温度を上げ(下げ)ましょう」なんてマヌケなことを言ってる日本は、お呼びではありません。だいたい、「クールビズ」なんて言い出した議員の化粧からして、思いっきり「反エコ」じゃないですか。

それはともかく、この話を読んで、気になったのが北京五輪の男女マラソン。当初の予想では「酷暑」で、どの選手も暑さ対策をしてきていたのに、当日はびっくりするほどの涼しさだったんですよね。それはやっぱり、「空が汚れているから」でしょうか。

あるいは、日本が50年前と比べて温暖化しているのは、あの「四大公害」で大きな犠牲を払い、世界一の”公害規制国”になったからなのかも。すごいぞニッポン!Viva 温暖化!

もう、ここまでくるとなにがなんだか。結局は、お好みに合わせて好きな派閥に所属すればいいのではないか、という気がしてきました。

そんなわけで私は、エコバッグを持って買い物に行ってきます。牛乳のような角が立って重いものを買うときは、丈夫なエコバッグが大変便利です。


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NO NAME

エアロゾルの影響より、太陽活動の増減の方が影響はでかいから、
都合よく推移するか、わからないよ
ただ、太陽活動の影響のメカニズムは、まだ、完全に解明し切れてない
部分があるんだけど、太陽活動の2006ー7をピークに減少傾向に入る
ことから、気温の低下を指摘する学者も実際存在するわけで
現実、温暖化するかどうかは、科学的には、まだ、結論が出せないのが
現実なんだけど。
by NO NAME (2008-08-30 16:55) 

rio

>匿名さん、コメントありがとうございます。記事はそのあたりの事情をふまえた上で書いております m(_ _)m
by rio (2008-08-30 17:11) 

to

rioさん、こんにちは。

地球温暖化の話、おもろかしいですね。
温室効果ガスを削減すると温度が下がるの、上がるの、と悩ましくて怪しい話です。

エアロゾルの影響については、全地球の平均ですと次の様な見解が出ています。エアロゾルが太陽光を吸収するなどの直接効果は-0.5W/m2、エアロゾルが雲の粒子を変化させる効果としては-0.7W/m2で、合計してエアロゾルの温度低下の効果は-1.2 W/m2。CO2による温度上昇効果は+1.66 W/m2。つまり、温度上昇効果の方が大きいらしいです。

じゃあ、局部的に見ればどうなの、という話しをすると、エアロゾルは発生箇所に滞留して雨で流されればその効果はなくなってしまうので発生箇所における局部的な効果が大きいのですが、CO2は発生してから大気の対流によって拡散していきますから全世界に影響を及ぼしていくということですね。

そういう風に考えると、産業革命時のヨーロッパって寒かったの?とか、中国って温暖化してないの?とか、色々考えて眠れなくなりそうです。

ちなみに、rioさんも取り上げていた海水面の上昇で良く話題になる北極、南極の氷の話ですが、視覚的には非常にインパクトがあってメディアの格好の材料になっています。しかし、北極の氷については技術的観点からは全く議論に値しない、要するに北極の氷が解けても海水面が上がることはありえないそうなんですね。南極の氷に関しても温暖化したら逆に氷が増えるんじゃない?という話もあるくらいで、これまた眠れなくなる話です。

by to (2008-08-30 19:21) 

KGB

普段「もるもる」言いながら仕事をしている私です^^
どう考えても文系人間のはずが、学生の頃に「スイヘーリーベー、ボクノフネ…」っていう黒魔術の呪文にかかってしまったのかもしれません(違)。

地球は温暖化している
子ども達の学力が低下している
日本は外国に高さとパワーではかなわない

「常識」とか「当たり前」とか言われるものはたくさんあるけど、それって本当なの?って疑ってかかると「常識のない人」とか「変な人」扱いされちゃうんですよねぇ。。。難しいところです。

でも、自販機だけで原発1基分とは驚きです。日本はやっぱりまだまだ平和なんですね。深夜のテレビ放送を中止するより、こっちを減らす方が断然良いような気がします。
by KGB (2008-08-30 20:19) 

madoka

>「クールビズ」なんて言い出した議員の化粧からして、思いっきり「反エコ」じゃないですか。

まさにまさに!
化粧って絶対に、汗をかきながらではできないんですよ。
めったにエアコンを使わない私が、唯一エアコンのお世話にならざるをえないのが、(たま~に)(テキトーーーな)化粧をするときです。

彼女の場合は多分、お部屋をキンキンに冷やして汗を止め、こってりと下地を塗り、あちこちにコンシーラーを塗り、その上からこってりとファンデーションを塗り、さらにパウダーやチークやアイシャドーや口紅を塗り・・・・・。
顔面に相当な”厚着”をしていらっしゃる様子が写真や画面からうかがえます。
せっかく美人でいらっしゃるんだし(あ、なんだか口がかゆい…)、塗るのは日焼け止めだけ、ってわけにはいかないんでしょうかねえ。

お顔のクールビズの方も進めてほしいですねっ!(^^)!
by madoka (2008-08-31 01:39) 

ミウミウ

rioさん、こんにちわ。

今回の記事を読んだ感想は、「ナニ〜ッ?!」でした。本当にもう何が何やら(苦笑)でも頭の悪い私には、太陽の派閥が一番簡単で、新鮮です。トホホ・・・
エアコンは個人差や、生活環境が影響するものなので、設定を何度上げる、下げるは人によると思っているのですが、それよりも自動販売機の話、驚きました!本当に自動販売機多過ぎ!馬鹿タスポにも呆れてますが、東京にあんなに要らんやろ!(憧れの関西弁を使わせていただきました)

それから私もエコバッグを使用しておりますが、そんなことより気になるのが、ペットボトルです。私が小学生の頃はガラス瓶が普通で、飲み終わると店に返却しておりました。(古過ぎ?)
my水筒(名前が思い出せません)を持ちましょう、みたいなCMをやってますが、あれも無意味だと感じます。だって小さくてあんな量(300cc位)、30分の自転車通勤をしている私には到着後の一気飲みにも足りません。で、無くなったらまたペットボトルを買って、入れ替えるの??って。せめて、量り売りでもあれば使えるとは思うんですが・・・かつてイタリアに遊びにいった時、酒屋に空のペットボトルを持っていって、ワインの樽からの量り売りを経験しました。その頃は今ほどエコ意識は持ち合わせておりませんでしたが、いいシステムだなあと感じました(ワインが美味しかったのは言うまでもございません)

今後も気になる記事、楽しみにしております。



by ミウミウ (2008-08-31 12:39) 

ka!

こんにちは。
わたしも理数系がホンッと苦手です。
「誰々さんが時速何kmで歩いて・・・」なんて問題が出た日には、「勝手に歩いとけ!」と心の中で文句を言いながら解いていた記憶があります。
元素記号もチンプンカンプンだし、実験なんて面白かったと思った記憶がないですねぇ。
未だに計算も苦手で、暗算できる人がうらやましいです。
それなのに、経理なんてやってます・・・。

今回の記事、ビックリです!
空気がきれいになって温暖化。
これじゃあ温暖化はきっと進む一方になってしまいますね。
そしたら今度はどう対策したらよいのやら。

エコバック、私は使ったり使わなかったりです。
スーパーでもらうビニールの袋をゴミ袋代わりに使っているんですよね。
一人暮らしだったらわざわざゴミ袋買う必要ないし。
でも、開始時期は忘れたのですが、札幌では今度ごみの有料化が始まるらしく専用のゴミ袋を買わなければいけなくなるそうです。
環境や増える続けるごみ対策なんでしょうけど、なんだかなぁ・・・。
by ka! (2008-08-31 14:27) 

cube

rio さま、

さっそく温暖化記事を書いていただき、ありがとうございます。うれしいです。

うれしくて、二つのことを書いてしまいましたので、コメントを連投させていただきます。長くてすみません。どうぞご容赦ください。

一つめは IPCC 派のひとりとしての反論。、Geophysical Review Letters の記事について。ちょっと今本文を読める環境にないので、web 上にあった論文の概要だけを見て言いますが、この論文は、地球温暖化を否定しているわけではありません。rio さんも承知しておられるかと思いますが、念のため。

これは、ヨーロッパの 1980 年代からの温度上昇が、地球温暖化で考えられるよりも大きくて、その原因はいくつか考えられるけれど、その中でも最も重要なのは「空気中の汚れ」だよ! と述べた論文です。

場所とタイムスケールを変えると、温度変化の主要な要因は変わります。極端な例を述べると、地球上の多くの場所で見られる、午前 6 時から正午にかけての温度上昇は、地球温暖化ではなく、太陽からの短波放射の増大(ひらたく言えば太陽が昇ったこと) で説明されるべきです。おなじように、ヨーロッパにおけるこの 30 年ほどの温度上昇は、地球温暖化の影響だけで説明するより、他の原因を併せて考えるのが自然だとおもいます。

さて、この論文は、空気の汚れ、エアロゾルにふれています。エアロゾルは、白っぽいやつと黒っぽいやつがいて、それぞれ光を反射、吸収するので地球に正反対の影響を与えます。この論文が取りあげただろう、黒いやつに限っても、大気の高いところにあると日射を遮る効果で地表の温度を下げ、低いところにあると日射を吸収するために気温を上げ、はたまた雲の形成にかかわり、といろいろわるさをします。なので、面白い研究テーマです。

エアロゾルの働きをしらべる、という意味で、今回の GRL 論文のような研究は大切です。このような研究がすこしずつ積み重なって、より理解が深まっていき、ひいては温暖化の理解も深まります。この研究を IPCC への反論と言うのはちょっと言いすぎな気がします。私には、この成果は何年か後に発表される次期 IPCC 報告に反映される、IPCC 派の論文のように見受けられます。
by cube (2008-08-31 15:28) 

cube

二つ目のコメント

上の私のコメント、たぶん説得力が弱いと思います。

「ほらほら、地球温暖化理論にはこんなに大きな穴が」と言われて、「いやいや、それは IPCC の見解と矛盾するわけじゃなくて…」と後追いで反論するのは、言い訳にしか聞こえないわけで…。

エアロゾルの働きというのは、汚れた空を見てすこし考えれば気づくことです。地球科学の研究者も昔からいろいろと研究してきた。当然、IPCC も馬鹿ではないので、エアロゾルについての最新の研究成果を知っていて、それを踏まえた上で報告書を書いているわけです。たとえば、第 4 次報告書の統合報告書

http://www.ipcc.ch/pdf/assessment-report/ar4/syr/ar4_syr.pdf

の 2 章には、エアロゾルが今現在どのような効果をもたらしているかの IPCC としての評価が載っています。

でも、たぶんそんなことは誰も知らない。世間の心ある人の多くは、研究者達は脳内が CO2 でいっぱいで、その他のことには気がまわらないだろう、と考えている。IPCC は脳に酸素が届いていないおまぬけさんたちの集りとして認識されているようです。とほほ。

そう思われるようになってしまった原因はいくつかあると思いますが、私自身は昨今の軽薄な地球温暖化ブームがおおきいのでは、と踏んでいます。

IPCC 派の一人(IPCC に直接の関係はありませんが…)としては、IPCC に関わっている科学者達の優秀さと苦悩、苦労を知っているだけに、彼等がうすのろのおまぬけさんと思われているのがとても悲しいです。昨今の情勢では仕方ないとは思いますが。

本当に長くなってしまいました。どうぞお許しください。
by cube (2008-08-31 15:31) 

セレステ

cubeさんへちょっと一言、温暖化が人為的な要因が主であるとすることに対する懐疑的な人たちの多くはIPCCに参加している科学者を非難しているのではなく、まとめ方に問題があるとしていると認識しています。 つまり事務局が政治的な意図を持って報告書をまとめていること、また50年後や100年後のシミュレーションの無意味さを議論していると思いますよ。 報告書でも急速な危機は読み取れません10年は議論を重ね観測結果を精査しそれから行動しても遅くは無いでしょう。 まあ省資源、省エネはこれとは無関係に必要と思いますが。
by セレステ (2008-08-31 16:34) 

rio

>toさん、地上にある水の量がそもそもごくわずかで、北極、南極の氷はその陸水の一部。ということで、それが解けても海水面に大きな影響を与えない、という議論ですよね。感覚的に、理解しやすい話だと思います。

「地球から水がなくなる」というなら困りますが、地球で水が循環している分には、生物が絶えることはないはず。ホッキョクグマだって、そのうち「暑い北極」にあうように進化するんじゃないの、とか思ってしまいます。

「温暖化でシベリアの永久凍土が解け、閉じ込められていたメタンガスが噴出して、さらなる温暖化へ」なんて煽りもよく耳にします。永久凍土が解けたら、そこが耕作地になる可能性が大きいわけで、人類の食糧問題にとっては歓迎すべきなんじゃないかと。

こんなことばっかり考えてしまう私は、脳みそが寒冷化してるんでしょうか。
by rio (2008-08-31 17:36) 

rio

>KGBさん、飲み物やタバコなど、すべての自販機を足すと550万台ぐらいあるそうで。飲料自販機が約半数だそうです。

1台が一人暮らし世帯と同じぐらいの電力を使うらしく、単純計算で、日本の人口が550万人増えていることになります。

そこで100万キロワット以上の電力が消費されていて、これが、原発1基分とほぼ同じだという計算があるんですね。

自販機業界は、省エネはもちろん、「住所表示、エコ替え、公衆LANスポット」などの機能を持たせることで、風当たりを弱めようとしています…が、そういう「脇」の話をされてもねえ。

私がいちばん問題だと思うのは、「飲料の自販機の半数は、採算ラインを割っている」という試算です。業界内競争が激しく、赤字覚悟でも、”広告効果”で置かなければいけない状況だそうです。さらに、タスポの導入で、たばこ自販機でも採算割れが激増。

ここにまったく手をつけずに、エアコンの設定温度???ちゃんちゃらおかしいやいっ!と江戸っ子のようになってしまうのが私の正直な気持ちです。
by rio (2008-08-31 17:49) 

rio

>madokaさん、下地とコンシーラーとファンデーションの違いがよくわかりません…orz

トンカツで言うと、下地が小麦粉、コンシーラーが卵、ファンデーションがパン粉でしょうか?パウダー、チーク、アイシャドーというのが、レモンとウスターソースとカラシ、という理解をしてみました。

それにしても、寿司子の顔面を見ていると、なぜか目から汗がふきだしてきます。寿司子がほしがったポストが、環境と軍事。つまり、この2つはいま、同じぐらいに「トレンド」で「政治的」で「うさんくさい」ってことですよね。
by rio (2008-08-31 17:54) 

rio

>ミウミウさん、私は、ブラックコーヒーに使われている広口のアルミ缶ボトルを愛用しています。

私はしょっちゅう飲み物を飲むので、一年中、家で麦茶をわかしてます。外出時には、広口ボトルにお茶をいれて、その日の気温に合わせて1個とか2個とか、カバンに入れておきます。出先でじゃまになったり、缶が汚くなったりへこんだりしたら、リサイクル。

また買ってきて、コーヒーは朝ごはんのときに飲み、空きボトルをまた水筒代わりに…というサイクルが、いつのまにか確立されました。

アルミ缶ボトルだと、沸かしたてでも入れられるので便利です。
by rio (2008-08-31 18:00) 

rio

>ka!さん、私も、ゴミ袋の備蓄が少なくなると、エコバッグを持たずに買い物に行きます。

一人暮らしだと、ゴミ袋を買う必要性を感じないですよね。最寄のスーパーはペットボトル、牛乳パック、トレーを全部回収していて、自治体が資源回収もしてくれるので、自炊をすればゴミがほとんど出ません。

うかつに大きいゴミ袋なんか使ってしまうと、ゴミが2割ぐらいしかたまってないのに捨てるか(←もったいない)、ゴミがたまるまで待つか(←汚い)、どうでもいいことで悩むハメになります(笑)

なので、私の「エコバッグ」は、もっぱら牛乳用です。
by rio (2008-08-31 18:09) 

rio

>cubeさん、セレステさん、詳しい解説&フォローをありがとうございます。

記事では「派閥間抗争」と書きましたが、「うすのろおまぬけさん」と思って書いたわけではありません。

この引用した元記事のミソは、最後の一行にあると思います。「ヨーロッパが、これ以上環境基準を厳しくしたら、恐怖の”温暖化”になるぞ!」という部分。

これは、世間の「地球温暖化」のイメージを逆手にとった「脅し」ですよね。その脅しの背景には、「環境規制=経済停滞」というアメリカの事情があると考えています。なので、自分たちに都合のいい結果を出してきたんじゃないかと。

アメリカは、議会でも公然と「地球温暖化には根拠がない」「ゴア報告は都合のいい物語」などという声があがるほどだそうで。

余談ですが、世界にインパクトを与えたゴアは、ものすごい豪邸に家族だけで住んでいて、消費電力は一般世帯の何倍にも達しているそうです。アメリカの新聞にすっぱ抜かれ、コメントを求められて、「そのうちなんとかする」みたいな意味不明な言い訳をしていたように記憶しています。

そんなゴアってる話はさておき、ヨーロッパは、自分たちの環境規制を他の国にも押し付けることで地位を保とうとしている。アメリカは、環境規制が遅れているので、受け入れることはできない。

その2大勢力でいがみあっていてもラチがあかない。なので、環境規制も進んでいて、しかもそれをビジネスにできる唯一の国・日本に、環境議論をリードするホスト役が回ってきた、というのが、90年代後半の状況だったと思っています。

ところが、日本の政治状況が混迷したことや、環境省と外務省が無意味な縄張り争いをしたことなどがあって、ホスト役は「失敗」といわざるを得ない状況に。というのが、現状だと認識しています。

そういう時代の流れ的な話と、「現場の科学者はがんばっている」という感情的な話が組み合わさると、そこにジレンマが生まれて、小説やテレビドラマになるんだと思います。

ただ、ノンフィクションの世界では、「感情」はどうしても見えにくくなりますよね。「昨今の軽薄な地球温暖化ブーム」をあえて起こすために、公権力が科学に支出している(スポンサーになっている)という側面もあるわけで。

どんな仕事でもそうだと思いますが、↑この辺のことを気にし始めると、仕事にならないですよね。
by rio (2008-08-31 18:38) 

to

>rioさん、こんばんは。

ホッキョクグマの話、同感ですね。ホッキョクグマって遺伝学的にヒグマと非常に近いらしくて、陸上でも暮らしていけそうな感じです。北極の氷が全部溶けてしまったら、南極へ連れていけばナンキョクグマとして立派に生きていってくれると思います。

チームマイナス6%のWEBを見ると、日本は温室効果ガスの影響について世界で最も精度の良い計算を行ない貢献しています、な~んて胸を張って書かれています。政治的な綱引きが見え隠れする話に、どうも真面目に取り組んじゃっている日本っていう国はなんだかなぁ~って感じます。そんなくだらん研究してるやからに高い給料を払うくらいなら、洪水の水がはける様に土管の1本でも堀りやがれ、って思いますです。ハイ。

by to (2008-08-31 20:22) 

cube

rio さま

興味深い内容のお返事ありがとうございます。

「うすのろのおまぬけさん」とは思っていらっしゃらないとのこと、よくわかりました。

よく見る IPCC 陰謀説を読んで、もし IPCC がなにか隠された意図を持っていたら、すくなくとも地球科学という自分の得意分野では低レベルのぼろが出ないようにうまくやるはずなのに、という感想を抱いていました。ですので、rio さんの記事を見てついあんな事を書いてしまいました。

以下、本文ではなくて、コメントへのお返事、二点。

元記事のミソが、アメリカ側の脅し、とのこと。どうも私は誤読していたみたいです。ただ、Geophysical Research Letters(GRL)にあの論文が掲載されたのがヨーロッパへの脅し、という点ですが、少し疑問です。

まず、GRL の位置づけですが、固体地球から惑星まで、地球科学全般を扱う、アメリカ地球物理学連合(AGU)が出版している権威ある雑誌です。ですが、この雑誌には毎月数百本の短めの論文が掲載されおり、そんな大量の論文中に、空気がきれいになったら温度が上がる、という理にかなった事が述べてある論文が一本載っていても、研究者は特に驚かないでしょう (論文自体の重要性はけっして小さくはないのですが)。

次に、元論文の主著者について。主著者は Christian Ruckstuhl さんですが、ネットで調べてみると、彼は若手の研究者で、今回の論文は彼の研究歴の自然な延長のようです。つまり、件の論文は今回ぽっと書かれた訳ではありません。また、彼はすでに AGU 系の雑誌に論文を書いています。だから、ヨーロッパを脅すために彼が今回の論文を書いた、というのはすこし無理がありそうです。(アメリカがヨーロッパを脅すためにスイスの研究者である彼を育ててきた、というのであれば別ですが)

この二つのことから、論文の主張や表現がどうあれ、GRL にこの論文が掲載されたことをもって、アメリカの脅しが始まった、というのは難しい気がします。ただ、GRL が掲載したことではなく、technobahn がこれを取り上げたことをもって「派閥抗争」とするなら、そんなこともあり得るのかな、とは思います。

以上、なんだか無粋な事を書いてしまいました。失礼しました。

もう一点。

コメント中の、

>「昨今の軽薄な地球温暖化ブーム」をあえて起こすために、公権力が科学に支出している(スポンサーになっている)という側面もあるわけで。

私自身はなんとなく「温暖化ブーム」の原因はマスコミの体質かなーって思っていたので、興味津々です。なぜ公権力がスポンサーになっているのか、マスコミはどうして公権力に従って動いてしまうのか、という点が知りたい。マスコミ事情などほとんど知りませんので。いつか rio さんの解説が読めることを楽しみにしております。
by cube (2008-09-02 00:08) 

rio

>cubeさん、ちょっとお話がかみ合わなかったようです。

政治は「解釈」なんですね。

今回の件に関しては、極端なことを言えば、政治にとって重要なのは「GRLが権威ある雑誌だ」という一点だけです。権威ある雑誌に載った論文には、利用価値がある。だから重要、という理屈です。

年間で何本の論文が出るか、それを書いたのは誰か、書いた学者がなにを意図していたか、読んだ学者がなにを思うか、などということについては、政治のうえではどうでもいい情報になってしまいます。

数ある論文の中で、あえてこの話題を拾って、人口に膾炙させている人たちがいる。私は、このことが「政治的」だという印象を受けているわけです。


「脅し」というのは表現のあやで、文字通りに捉えられても困ってしまいます。別に「牽制」でも「反論」でも「圧力」でもいいんですが、元記事の表現には「脅し」という言葉がぴったりかなと思って書いただけですから。

論文を書いた学者にヨーロッパを「脅す」意図は当然ないでしょう(←そんな意図があったら、ちょっとキケンな人物です)。ただ、学者の意図は政治に(ほとんど)影響を及ぼさないという現実は、先に述べた通りです。仮に、執筆者に何らかの意図があったとしても、それは”どうでもいいこと”です。

また、「アメリカの脅しが始まった、というのは難しい」と書かれてますが、私はそのようなことは言ってないんですね。

アメリカが京都議定書に向けた論議の段階から、国際的な環境規制の枠組み作りに反対し続けてきたことはご存知だと思います。今に始まったことではありません。

京都議定書が骨抜きになったことで、交渉のテーブルにつく姿勢だけは見せていますが、いまでも「反対」であることも、なんら変わりありません。

そのアメリカで発行されている”権威ある”学術雑誌に、この話が載ったということは、当然それを政治家やブレーンたちは読んでいるわけですよね。

議会で地球温暖化対策の必要性を訴えた学者が、反論の嵐に見舞われるようなお国柄です。自分たちに都合のいい論文を見逃すはずはないですし、最大限に利用しようとするでしょう。

そもそも、スイスに本拠地を置いて、多国籍でやってる研究グループで、しかもネタがヨーロッパのことなのに、なんであえて”アメリカ”の学術雑誌に論文を送ったんでしょうか。ヨーロッパにもたくさん学術雑誌はありますよね。

この辺に政治がらみのにおいがするなあと思いつつ、うだうだ書いてもつまらないので、記事では「派閥間抗争」とだけ書いたのです。

↑これはすべて、私の「解釈」です。バレーの記事と同じく、「私にはこう見える」というやつです。そういう意味で、最初に「お話がかみあっていない」と書いたのでした。

最後の一点ですが、地球温暖化の影響と対策を研究している機関で、公権力がスポンサーになっていない=税金が一円も投入されていない機関はあるのでしょうか?

私が知る限りでは、地球が温室効果ガスによって温暖化していることを前提にした研究に税金が投入され、その成果が政府にフィードバックされていると思います。そうでないところがあるならば、私の事実誤認ですから訂正します。

ただ、↑このこととは別に、非常に多くの方が誤解されていることなのですが、マスコミ=媒体は、ゼロから何かを創りだすことはできないんですね。科学者の方でしたら、「媒体」「触媒」という言葉の定義は、私がごちゃごちゃ言うまでもなく、よくご存知だと思います。

「軽薄な温暖化ブーム」がマスコミから発信されていることは事実です。しかし、そのブームを起こしたのはおおもとは、マスコミではありません。ブームを起こしたいという意図を持った人間が、マスコミ=媒体を利用して、”化学反応”成功した結果なのです。

世の中の事象を批判する際に、マスコミまでで止まってしまう人がとても多いことを、常々残念に思っています。バカなマスコミを躍らせているのは誰か、というところまで目を向けてほしいと思います。



by rio (2008-09-02 06:59) 

hat

温暖化ブームは環境省が起こしているのか?マスコミが起こしているのか?私はrio様と同様に政府自治体が仕掛け人だと思います。

 チームマイナス6%を提唱者は環境省です。そして環境省がお金を出して、TVや新聞に広告を出します。大量の広告(収入)はマスコミにとって大きい物です。

 環境省や自治体関連部署には、「「CO2による」地球温暖化説」は、ありがたい話でしょう。なにせ予算が取れますから。環境省にとっては役所設立のきっかけである「公害問題」以来の、大きな追い風です。公害問題はだいぶ前に落ち着き、最近のダイオキシンは早く終息したので、50年100年は続くと外国(IPCC)が保証するCO2問題は大歓迎でしょう。同様に自治体の環境部署にも追い風です。

 環境省には、温暖化が公害と同じく、人為的な「CO2による」ことに意味があるのです。太陽活動が原因、や、昔にもあったことですじゃ、規制しようがないから、予算が取れません。
 温暖化を自然現象にしてしまうと、必要なことは、新しい農業の研究や堤防工事になり、他の省庁に予算を取られます。だから環境省は、CO2ブームを広め、裏付けとなるCO2研究を推し進める、のだと思います。

 しかし、環境省は国民にエコ生活をさせているほど、環境省自身は本気じゃない、と私は見ています。もしマイナス6%に本気なら、前にも書きましたが、原発の増設や、製鉄所やコンビナートの減産しかないと思います。そういう話は全然聞きません。
 環境省は温暖化予算を毎年毎年ぶん取っておきながら、最後にはCO2排出権取引を持ち出して企業に負担を押しつける腹づもりなのでしょう

 洞爺湖サミット前に多くの「エコ特番」が放送されましたが、それは福田前首相(苦笑)が「環境」をメインテーマにしちゃったからです。TVは一生懸命に福田前政権をよいしょしました。(国営放送は3日連続でよいしょ)それら「エコ特番」は視聴率が良くなかったらしいです。視聴者も少しずつ気付いているのでしょう。
 前にrio様が書いていたと思いますが、高給な生活をしている人ほど、エコエコ言うんですよね。高給官僚・高給キャスター・セレブ芸能人に言われても、ねぇ。騙されちゃいけません。普通の人はふだんから省エネな生活をしているハズです。 日本じゃありませんが、「不都合な真実」で世界中に危機を煽ったゴア氏が、大豪邸で電気を使い倒している報道が昨年ありました。そんなものです。
by hat (2008-09-02 11:11) 

ゆるぼん

ゴアは、この間自宅の電力は全てソーラーシステムにしたと自慢してましたよ。(苦笑)

私も役人と話していると「この人たち、ほんとにやる気あんのかな~」と思います。
hatさんのおっしゃるとおり、庶民がチマチマ電気切って生活するよりも、電力会社が火力発電をやめて他の発電方法に切り替える方が確実にCO2減らせますし、アメリカのように代替エネルギーに本格的に取り組むことの方がよっぽど意味があります。
地球規模でなんとかしたいんだったら、一人一人の人間ができることなんて限りがありますから、政治が主導していくしかないと私は思います。

しかし日本は、CO2犯人説をとっているにもかかわらず、庶民にエコエコ言うだけで、自分では何もできていないのが現状です。
まあ、環境省がとれる予算なんてたかが知れてて、啓発くらいしかできないけど、その程度の予算でも確保はしたい。
で、結果的に、意味があるような、ないようなことしかできない。
そんなところじゃないかなと思います。

エコバック一つとってみても、みなさん書かれていますが、ゴミ袋との兼ね合いを考えると、必ずしもスーパーで袋をもらわないことが効率がいいとは限りませんよね。
マイ箸なんかも、問題は東南アジアから安い木材を大量に買いたたいていることにあるわけで、CO2を吸収できなくなった老木をほったらかしにしてる日本の山林を活性化させるためには、国内の木材は使った方がいいのに、とにかく木を使わないことがいいことみたいになっている・・・。

環境については、本当になんだかなあってことが多くて・・・。

省エネやリサイクルは、地球温暖化にかかわらず大事なことで、CO2が本当に犯人かはともかく、大量生産大量消費一辺倒だった世界経済の流れに待ったをかける役割は十分果たしているのではないかと思います。
でも、日本では、お門違いな取り組みも多くて、せっかくのみんなの努力が無駄とまでは言わなくても、思ったほどの効果がない可能性もあり、それが気になります。

確かにマスコミは、問題の核心を隠して自分では何もしない公権力に踊らされているのかも知れません。
北極の氷とか、ツバルとか食いつきのよさそうなことばかりセンセーショナルに取り上げず、本当は誰が何をすべきなのかを、報道していかなければいけないですよね。
ただ恐怖をちらつかせて煽るようなやり方が通じる段階は、もう過ぎたんじゃないかなと思います。

前に細木数子がエルメスかなんかの十万円くらいするエコバックをひけらかして、エコエコ言ってたのを見たときは、すごく複雑な気持ちになりました。(苦笑)
by ゆるぼん (2008-09-02 17:44) 

cube

rio さま

くわしい解説、ありがとうございます。どうも私、rio さんの最初の記事を誤解していたようです。二度のコメントでだいぶわかってきました。

申し分けないですが、最初に、重箱の隅をつつかせてください。

rio さんは、

> そもそも、スイスに本拠地を置いて、多国籍でやってる研究グループで、しかもネタがヨーロッパのことなのに、なんであえて”アメリカ”の学術雑誌に論文を送ったんでしょうか。ヨーロッパにもたくさん学術雑誌はありますよね。

と書かれていますが、ここがとても気持ちわるいです。

もし私が主著者と同じ立場で、このレター(短めの論文) を書いて投稿しようとした時。理想は Nature (イギリスの雑誌です) か Science (アメリカ) でしょう。でも、この 2 紙は格が大変高く、その分、掲載されるのが大変難しいので、手間と落とされる可能性を考えて、あきらめる。すると、残るのは GRL しかありません。この場合、ヨーロッパに良い雑誌はない。本当に無いのです。

GRL に落とされたら、たぶん腰をおちつけてフルペーパー(普通の論文) を書き、あらためて別な雑誌に投稿すると思います。もちろんレターを他の雑誌のレターコーナー(格はかなり落ちます)に投稿する可能性もありますが、私だったらやらなさそう。この段階なら良いヨーロッパの雑誌があるかもしれません。

でも、ここは、私が気持ち悪がっている、ということだけ知って頂ければ十分です。業界内にいる私には、GRL の陰の「アメリカ」に気づかない可能性があるでしょう。また、今回の話には、GRL や著者がどのような性格のものかは重要ではないので、このことを指摘するのは重箱の隅をつつくようなものでしょう。

気持ちわるさを除けば、これまでのくわしい説明で、rio さんの記事については(理解したかはともかく)納得しました。あまたある GRL などの論文中から、なぜわざわざあの記事が取りあげられたのか。それにより、得するのは誰か。困るのは誰か。

国家と国家の関係、というのは、ある種の殴り合い(文字通りの意味ではないです)なのでしょう。国の持つ、軍事力、経済力、道徳的価値、ソフトパワーなどの力。その持てる力をあからさまに使ったり、ほのめかすように使ったり、はたまた無意識の内に使っていたり。その殴り合いの中で、今回の GRL の論文が脅し(文字通りの意味でないのはわかります)として使われた、というのは、とてもわくわくする仮説だと思います。

さて、「温暖化研究」は、rio さんのご指摘の通り、ほとんど国からお金が出ています(もちろん、いわゆる温暖化に反対している人にも研究費が出ています、額はかなり違いますが)。目に見える利益につながらないので、民間ではできませんから。一方で、国がお金を出しているのは、国が温暖化研究を重要だと思っているから、だということもよくわかります。

しかし、なぜ国が温暖化研究を重要だと思っているのか。建前はともかく、本音のところはあきらかではない。もちろん私にもイメージはありますが、ぼんやりとした、自分に都合の良いものです。また、私は国とマスコミの関係については、あまり重視していなかった。ですので、今回の rio さんの記事とコメントは私にはためになりました。

rio さん、本当に丁寧な説明、ありがとうございました。
読者のみなさん、 rio さんを一人占めしてしまってごめんなさい。

by cube (2008-09-03 01:14) 

hat

遅くなりましたが研究者の人には自らの信じる所を存分に研究してほしいと思います。多様な学説が存在することで、人類が進歩すると信じています。学問の自由と研究者の良心を信じています。

 私が疑問に思うのは、学問を自分の権益に利用する役所役人の姿勢です。企業が利用するのは理解できますし、企業の言い分を消費者も鵜呑みにはしないでしょう。しかし本来は納税者と国家のために仕事をすべき役人が、自らの権益のために仕事をしていることは許せません。

 環境省はHPに国民向けのパンフ「STOP THE 温暖化」を掲載してます。内容は要するに、外国のIPCCが言ってるからCO2温暖化は正しくて人類が困るんだよ、という話です。ただの外圧じゃないですか。日本に研究者はいないんでしょうか?

 素人には、CO2犯人説がそれほど決定的とは思えません。
 仮に正しいなら、世界中で実効性のある対策をとるべきでしょう。環境省はCO2排出量が世界の「4.5%しか」ない「日本だけ」が6%減らせば、地球の温暖化を防止できると本気で信じているのでしょうか?世界の他の国は実質減らさないのですよ。
 パンフの排出未来予測(IPCC)は途上国が圧倒的です。パンフに書いてある「温暖化の影響」とやらも外国の事例が多い。もし影響がホントなら、なんで外国はまじめにCO2を減らさないの?外国はCO2犯人説を信じてないんじゃ?

 パンフ21pに、民間企業への規制強化が出てます。「(企業単位の)排出量の算定・報告・公表制度」要するに、排出量を報告させて、さらし者にしする、つーことですね。(こんな制度が法律で決まっている事が恐ろしい。)
環境省の影響力がメチャクチャ大きくなり、何もせず責任も負わないんだからイイ規制ですね。
 他の対策「地球温暖化防止活動推進センターの設置」「同推進員」..想像するに天下り先ですね。ヨカッタですね。
by hat (2008-09-04 18:43) 

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