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窓際に置いておくと充電される電池 from ノルウェー [これはいいね]

いつも何かとつっこみどころ満載の記事をアップするTechnobahnですが、今回の記事はちょっと期待できるかもしれません。

ノルウェーの、発明家なのか研究家なのかよくわからないマルチタレントの持ち主・Karlsenさんが、あれこれ発明したものや調査・実験をブログでアップしているのですが、その中で、「窓際に置いておくだけで充電される電池」(The Suncat Batteries)が紹介されました。”DIY”(=Do It Yourself、手作りしようぜ)ってことになってますが、ほんとにできるんでしょうか。などと考えても仕方ありません。もし99%の人が作れるほど簡単だったとしても、私にはできませんから(キッパリ)。ええ、それほどぶきっちょです。

それはさておき、この電池、ニッケル水素電池に太陽電池セル(フィルムみたいなやつ)を巻きつけ、キャノンのデジカメをぶっ壊して、いえ、ぶっ壊れたデジカメから取り出した金属片みたいなのと電気を通す性質のある銀ペン(←ってなに?)を使ってをこちょこちょぺったりして完成、といういたってシンプルなもの。これだけで、窓際に置いておくと自然に電気がたまっていくそうです。

太陽光を使って電池に充電する発想は、すでに商品化されています。有名なのはこちら。三洋の製品です。任天堂の『Wii』のコントローラーに単3電池が必要らしく、充電池と充電器をセットで買っていく人が増えているのだとか。

Karlsenさんの記事本文を読むと、普通の充電池と充電器を持っていて、太陽光を使ったものがあることも知っているそうなのですが、「もっとシンプルなのがいいっ!」と思ってしまったそうです。

すばらしい。世の中の新しい技術は常に、「このめんどくさい状況をなんとかしたいっ!!!」という激情に突き動かされた結果、もっとめんどくさい研究にうっかり取り組んでしまう愛すべき人たちの間から生れてきます。Karlsenさんもそういうタイプなんでしょう。

私なんかは、めんどくさいものはめんどくさいなりにめんどくさいなあと思いながらめんどくささのなかにめんどくささ以上の価値を見出して使う(あるいは、まったくよりつかない)タイプの人間なので、発明なんて逆立ちしても無理です。逆立ちしなくても無理です。

そんなわけで、Karlsenさんのこの発明の結果に大きな期待を持って読みすすめました。

が、最後の一行。

The sun did not shine today, infact it was snowing.
(今日は太陽が出なかった。雪だったし)

Ooops!!!思わず英語で驚いてしまいました…。そうでした…。彼のお国は北の最果てノルウェー…[雪]そしてノルウェーの冬は極夜…。

Karlsenさん、なんてうっかりな人なんでしょう。発明を夏にやっていれば、白夜で24時間充電できたかもしれないのに。

そんなわけで、ほんとにこれで充電ができるのかどうかについては、現在、「ノルウェーの太陽待ち[晴れ]」だそうです。


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area71

I didn't know about the suncat batteries!I'll check it.
by area71 (2009-02-27 20:32) 

rio

>area 71 san, The article was written just two weeks ago, so it's no wonder even if you didn't know it.

However, it's already been introduced here and there on the Internet, and a lot of people commented. I'm very interested in what they said , but most comments were written Norwegian (oops!).

Anyway,if the experiment succeeds, it would be very useful tech, wouldn't it? Norway is SUGOI. lol
by rio (2009-02-27 23:58) 

古都の侍

連投で・・・

うわっ、英文だ!!何だか国際派知的ブログのかおりがしますね。侍は武士道にのっとり日本語を使いたいと思います。

「庶民価格」で、太陽光で生活の殆どを賄えるくらいの電気が出来ればいいのですが。何だかんだ言ってもエコ商品は高いのが多いですからね。
そういう意味で、この電池が有効に活用されるようになれば非常に嬉しいですね。今は、エネループという電池がありますが、あれよりも更に高性能ですよね。ただ・・・ノルウェーでは太陽光は期待できないですもんね。
温泉の熱さで発電・・・なんてことは可能?なんでしょうか。雪が上に積もれば積もるほど重さで発電するマットとか・・・

とりあえず、意味不明な絵とか文章とか横文字とかで、侍を惑わす「取扱説明書」というモンスターの簡略化を期待したいと思います。

by 古都の侍 (2009-02-28 02:04) 

rio

>古都の侍さん、なんで英文なのか実は私もよくわからなかったりします(笑)。areaさんは中国語の使い手でもあって、21世紀にふさわしい真の国際派なんですよ。

温泉をつかった発電もたしか研究されていたと思います。くくりとしては地熱発電になるんでしょうか。エコは商売の方便になっていまし、ブームですから、値段はなかなかさがりませんねえ。

太陽光がめちゃめちゃ期待できるオーストラリアは、石炭がしこたまとれるので火力発電だったりします。うまくいかないものです。

ここにきて、日本も資源大国の道が開けてきそうな気配です。海の中のメタンハイドレードからレアメタルを取り出す研究が進んでいることもその一つです。また、日本の水浄化技術は世界一で、あの東レが発明したRO膜をつかうと、汚染されまくった水を飲料水にすることができるのだとか。その技術をさらに発展させて、海水の中から資源をこしとってしまえ!という発想もあるそうで。

日本の水技術で世界の緑化が進み、海水から資源が取れ、かつ自然エネルギーの実用化が進めば、「エコ」という概念そのものが変わってしまうかもしれませんね。
by rio (2009-02-28 07:02) 

まりふぁな

…太陽を待ってる間に充電器に繋いだ方がよっぽど早い気がしますが。
てか電池にソーラーセルをぐるっと巻いた状態じゃ最高でも4割ぐらいしか
機能せぇへんと思われるし、効率悪くて仕方ない気もしますが。

あ、そんなコトでダメ出しするための記事ではないのは知ってますw
まぁそぉいう発想・着想がいずれ偉大な発明の母となるんでせうね。

日本の近海に「燃える氷」がどっさり埋まってる・ってのはめっさ夢が膨らむ
ハナシですよねぇ♪ ビバ資源大国♪

まぁあるから使うってだけじゃまたぞろ食い潰すだけになっちゃうやろし
単なる流行りとかムーブメントとかやなくて、「エコな生活」ってのが
ごく普通におくられる国になっていきたいモンですな。

by まりふぁな (2009-03-01 13:08) 

rio

>まりふぁなさん、そーなんですよ。充電器につないだ方がよっぽど早いと私も思うんですよね。

発明者の言い分では、もともとこの方、仕事柄なのかなんなのか部屋のあちこちに電池がちらばっていて、いざ使おうとすると切れている、ということがよくあったそうなんです。

↑こういうタイプだからこその「だったら、ほったらかしてても充電できるようにすればいいじゃん!」という発想。”ノルウェーののび太”または”ノルウェーのちびまる子”と読んで差し上げたいぐらいのおかしさです。

地球の資源と環境の問題は、たぶん、「あと40年ぐらいをどう過ごすか」なんですよね。それ以降は地球規模で人口減少が始まると予測されていますから。40年もあれば自然エネルギーもかなり実用化されていて、「地球温暖化」なんて言葉が歴史用語になってたり…ってのは楽観的すぎるでしょうか。
by rio (2009-03-02 09:43) 

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