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WLブルガリア戦(第2週2戦) もしや、プラディ監督も…? [バレーボール]

WL予選はどんどん進んでいってるわけですが、先々週の試合をまだ見返してるところだったりします。そんでもって半分ぐらい書いていた感想文を下書き保存しようとしたところ、まさかのエラーですべてが真っ白に[むかっ(怒り)]あまりのことに怒り心頭を通り越し、そばによってきた蚊をたて続けに2匹も叩き潰してしまいました。

気を取り直して。

日本が3-1で勝った試合を振り返りたいと思います。1回目は録画に頼ってボケーっと見ていたので、なんで勝ったのかいまいちわからなかったこの試合。こりゃいかんと気合を入れて見直してみたところ、もしや、イタリア人のプラディ監督植田監督と同じくパニ…いや、なんというかその、とても必死に一生懸命な采配をされる方なのかもしれません。

というのも、この試合、ブルガリアは4セットとも1stローテが違うんですね。その詳細はあとで振り返るとして、そんな采配で負けたプラディ監督は試合後、「なんで負けたんか全然わからん。メンタルの問題やったらええんやけど…ほんま、よう説明でけへんのよ。フアンのみなさん、すんまへんでした。監督やらコーチやらが新しゅうなったときにはしょーもない試合をしてしまうことがありますんや」と全面降伏です。なので、「わからへんとか言いながらしっかりわかってるやんっ!」などと追いつめてはいけません。

いまや監督輸出大国となっているイタリアですが、男女を問わず、主要国際大会でメダルにからんだ監督はほぼゼロ。ブルガリア男子やロシア女子のような強国だと、外国人監督が原因となってかえって混乱してしまうのかもしれませんね。

そんなことを考えつつ。

第1セットのローテはこんな感じ↓(日本サーブから)

 福澤           宇佐美       松本

 山村            清水        米山
--------------------------------------------------------
カジースキ         ジェコフ(S)  ボグダノフ(MB)

ガイダルスキー(MB)  ニコロフ    アナニエフ

なぜかセッター・ジェコフが前衛からのスタート。第1戦のローテをちょうど3つ分まわしてるわけです。え?え?と思っているうちに25-16で日本があっさり取りました。

んー、考えてもいまいちわかりません。第1戦のローテはカジースキが1stサーブで、ジェコフは後衛センターから。これはわかりやすいですよね。日本も採用しているオーソドックスなものです。ブルガリアはこれで第1戦を勝っているわけですから、あえて変えるにはそれなりの理由があったはず…なんですが。

攻撃面で、カジースキは前衛>後衛、ニコロフは前衛<後衛、というデータが出ていたのかも。だとしても、アナニエフのバックアタックはほとんどないのであまり効果がなさそう。守備面でも、慣れないローテだからなのかサーブレシーブが崩れまくり。清水のエースで14-8となった時点で、ついにアナニエフは交代させられていました。

それでも一向に立て直せず、日本が20点に届いた時点でブルガリアはまだ13点。完全に戦意喪失し、ブロックもばらばら、レシーブでも足が動かず、という惨状でした。

これが迷路の入り口だったんでしょうか。
第2セットのローテはこちら↓(ブルガリアサーブから)

 福澤          宇佐美      松本

 山村           清水       米山
------------------------------------------------
ツベタノフ(MB)  グラディナロフ   ニコロフ

ジェコフ(S)     カジースキ   ガイダルスキー(MB)

いやー、プラディ監督、”見えない”采配ですねー。

センターをボグダノフ→ツベタノフに代えたのはたぶん、ベテランを入れたかったということなんでしょう。

しかし、第1セットでアナニエフ→アレクシエフと代えたサイドを、グラディナロフに再交代させた理由が見えません。←彼は両耳に目立つピアスをしているイケメン風で、失神しそうなぐらいに絶叫応援している女性ファンが映し出されていました。視聴率対策で出てきた…というわけでもないんでしょうが、このあと最後のセットまで出続けるようなうまい選手ではなかったように感じました。経験をつませるということでの出場だったのでしょうか。

そんでもって、ローテはなぜか、カジースキが最後のサーブ順。ということは、彼の強力サーブの回数を犠牲にしてでも得られるメリットがあると判断したはずなんですが、それがなんなのか、さっぱりわかりません。

実際に、9-9でカジースキにサーブがまわってきた際は、彼は前後左右、強弱織り交ぜたサーブで日本を崩し、2本のエースを含む6連続得点を挙げています。しかも、米山・福澤をしっかりと狙って速いサイド攻撃を封じ、コンビの合ってないクイックを止めに行くという明確な作戦も。

↑このセットはこれで勝ったようなものですから、なんでそれを最初から採用しなかったのか。しかも、”明確な作戦”を実行していたのもカジースキのサーブ時だけ。ツベタノフなんか明らかに入れとけサーブでしたし、ほかの選手も個々人の判断で適当に打っているようにしか見えませんでした。

まあ、それでも14-25と大勝したんですから、このままいけばいいものを。
プラディ監督、第3セットはさらにローテをいじってきました↓(日本サーブから)

 福澤       宇佐美           松本

 富松        清水           米山
----------------------------------------------------
 ジェコフ(S)  ツベタノフ(MB)   グラディナロフ

 カジースキ  ガイダルスキー(MB)  ニコロフ 

日本サーブからのローテですから、ブルガリアは、1stサーブ(グラディナロフ)の時にローテが一つまわって第1セットと同じ形になります。つまり、第1セットとほぼ同じローテだけど日本選手とのマッチアップは微妙に違うというややこしいことになっているわけです。しかも、今度はジェコフが前衛にいる回数がいちばん多い形。

このセット、日本は宇佐美・阿部の両セッターとまったくコンビが合わなかった山村に代えて富松を投入。それでもトスがあわずにミスが続き、0-4といきなりつまずきました。でも、ブルガリアが一気にいく気配をまったく感じられないまま中盤へ。

相変わらずBクイック(特にロング)があわない日本でしたが、中盤からはA、Cの短いクイックに切り替え、これが功を奏しました。←こういう修正がセット中にできるのは成長ですね。松本のクイックが2本決まり、宇佐美にブロックとサービスエースが出て17-17の同点。ここからはずっとサイドアウトの応酬が続き、最後はグラディナロフのレフト攻撃がアウトになって26-24。日本が取りました。

勝ってもローテをいじるプラディ監督。負けていじらないわけはありません。
ということで、第4セットのローテはこちら↓(ブルガリアサーブから)

 福澤         宇佐美        松本

 富松          清水        米山
--------------------------------------------------
ツベタノフ(MB)   グラディナロフ   ニコロフ

ジェコフ(S)     カジースキ  ガイダルスキー(MB)

結局、日本を圧倒した第2セットのローテに戻したわけです。だったらなんで、第3セットもそうしなかったのか?さっぱりわかりません。

ところがこのセット、プラディ監督が「最悪」と振り返っていたように、ブルガリアはいいところなし。第3セットを競り負けたことで心が折れたのか、サーブは入らない、スパイクは拾われる、レシーブは崩されると散々でした。

18-12まで点差が開いたところで、ブルガリアはついにベテラン・ニコロフを下げて18歳のソコロフをコートへ。試合をあきらめて若手に経験をつませるのか?と思いきや、続けて、ベテラン・ツベタノフをベテラン・イワノフに。んー。ツベタノフが機能していないことは第3セット目で明らかだったのに。なぜこのタイミング?って感じです。

ニコロフのほうは、日本がきっちりマークをつけていたように見えましたし、ライト攻撃をシャットアウトしましたから、代えざるを得なかったのでしょう。この辺は、第3セット終盤あたりからマークの修正をきっちりやっていた日本の作戦勝ちだと思います。いわゆる”つぶした”ってやつです。カジースキのサーブも不発で、日本が25-21で逃げ切り、初勝利をもぎとったのでした。

そんなわけで、第1セットスタメンから大幅にメンバーが変わり、しかもローテが一貫しなかったブルガリア。カジースキやジェコフといった一流選手を擁して世界トップクラスへ肉薄するレベルにあるチームでも、戦略・戦術がぐだぐだだと格下に負けてしまうんですね。

逆に言えば、今回の日本のように、明確な戦略・戦術に基づいて試合を展開しつつ、うまくいかない部分は過不足ない(←ここ重要。植田監督は”過ぎたるはなお及ばざるがごとし”が多いですよね)采配で修正することができれば格上に勝つこともできるわけで。植田監督の”個人技”のレベルアップに期待です。


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area71

いつも読んでおりますが、コメントは久しぶりです。
 ”監督輸出大国となっているイタリア”という部分の、”主要国際大会でメダル”という部分に反応したのですが。

 そのイタリア人監督と何度か接する機会があって感じたことがあります。
彼らは大抵イタリア人のアナリストや、通訳なりをそのチームに連れて行きますね。イタリアは、国内リーグのレベルが高く、相手の研究が必須であり、データを用い、スタッフと選手でチーム戦術を作り上げるのが“習慣”です。データというのは、見栄えがいいですし、聞こえもいいです。

私は、そこの部分がいまいちフィットしないように思うのです。
例えば、中国はデータバレーのソフトを持っていますが、誰も使える人がいなく、今も手書きのデータでやっています。
その中国に苦戦したり、負けたりするというのはちょっと面白い現象だと感じています。

中国は、“外国を鑑としつつ、独自の道を行く”と宣言しています。
イタリア人指導者は、良くも悪くもイタリア式を通します。
特に同じヨーロッパ人同士では、文化や習慣の微妙な違いで、
誤解や摩擦を生んでいると思います。


私は、すでに成功したイタリア人監督を招聘するより、育成能力のあるイタリア人がその国に馴染みながら一緒に成長するような方がうまくいくのではないかと思いました。選手がデータ通り、監督の意図通りに動かない場合にストレスを感じて、選手に対して攻撃的、批判的になる傾向を無くさないと、大事なところで結束出来ないのでは?と見ています。


って日本対ブルガリア戦に全く関係なくて申し訳ありません。
削除してくださって結構です!

by area71 (2009-07-05 04:30) 

てつ

はじめまして。いつも読ませていただいています。

>戦略・戦術がぐだぐだだと格下に負けてしまうんですね。

本当にそうだと感じています。(自戒もこめて)

また、area71さんの
>馴染みながら一緒に成長するような方がうまくいくのではないか

今まで、自分は、短絡的に日本に外国人監督が・・・
と思うこともあったのですが、
そういう側面もあるのですね。
なるほどと思いました。

これからも記事を楽しみにさせていただきます。

by てつ (2009-07-05 07:44) 

まりふぁな

は~、ウチらもまだまだ調整中+なんぼ最近ちょこっと骨ある選手がぽろぽろ増えてきたっつ~ても、昨日のカンジやとまだニッポンにはヤラれる心配なさそやな、よっしゃよっしゃ。まぁワシが指揮とっとんやし当然やけどな。

つ~か、なんぼ駒揃てきたゆ~ても「使い方」ってのがでんでんわかってへんもんな、オモシロ采配で楽しませてくれて助かる罠w
なんしろ「ウエタのタはパニクリのパや#」ゆ~て本国でも話題になっとるらしいしな?ウチのアナリストもネットで見たゆ~てたし。

よっしゃ、ちょ~っとぐらい変則的な手でいっても多分取りこぼさんやろし、むしろ相手がトチ狂ったトキ対策として、逆にウチのローテ廻してみたれ。
ウエタ、ワシのこの深い作戦わかるか~?あれやで、「パニクリと幻惑作戦との違い」っちゅ~のを肌でしっかり感じときや~?
おっと、んなことタダで教えたるなんてワシおっとこまえやなぁ?
いかんいかん、勝負の世界なんやしもっとシビアにいかなあかんな。

ってあれ?なんや思たよかえらい離されてしもとるがな。
さすがに3つトバすんはやりすぎやったか、失敗失敗(テヘッ
ほなここは2つトバしで行ってみたろかいな。ついでにイケメンもちょろっと挟んで女性ファンもキャーキャーいわしといたろか。ん~ナイス配慮。
ありゃ、今度はスコっと走ってしもたがな。ウエタもパニクりよらんし、このまま逝っても~たら、なんやワシの思惑カラ廻ってるみたいでつまらんがな。

よっしゃ、ほな第1を更に変則にしてみたったらどないやろ?
ん~、ワシほんま色々考えとるな。まさに「策士」っちゅ~ヤツやな、ワシ。

え゛?なんやこいつらパニクるどころか食いついてきよったがなっ!?
あかんあかん、こんなんやってて取りこぼしたらワシの方がパニクリやいわれてまうがな。こりゃあかん、ちょっと真面目に逝かなあかんし、え~っとそやな、ほな第2のカタチできっちし〆といたろかいな。
いや~、油断禁物やで。勝てるゲームで試すのはアリでも落としてしもたらナニゆわれっかわかったもんちゃうわ。
うん、勝負のアヤをよ~わかっとる、さすがワシ。

っておぃおぃ、なんやウチのがでんでん調子あがらんがな?
なんやさっきのセット食いつかれたんが効いてしもてんのかいな。
こりゃいかん、てか丁度ええわ、ここはワシが一発「ホンモノの選手起用」ゆ~モンをウエタに見せつけて格の違いっつ~のをわからしたろ。
ん?若手一枚入れるだけやと気づきよらんかもな。ほなもぉ一枚、そやそやツベがイケてへんしここも変えとくか。これならバッチリやろ。

…あかん、押し切られてしもた。
おっかしいなぁ?ワシのエクセレントな作戦が。
まぁアレや、まだワシ自身がチームをきっちし掌握でけてへんのやな。
ワシの指導鞭撻が行き届いたら、ニッポンぐらいなら今日みたいな変幻自在のローテでばっしんばっしんに引っ掻き回せるってぇモンや。
まぁええ、今日のところは「ワシのせい」って素直にアタマ下げといたろ。
これなら地元で負けたっつ~ても好感度もアップしよるわ。
さすがワシ、転んでもタダでは起きんで。


by ぷらでぃ (2009-06-21 22:44)

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あれ?コレなんてガマショウちゃん???

※朝から無駄な長文すんません↓寝起きの勢いだけなのでお許しを…

by まりふぁな (2009-07-05 10:40) 

hat

おはようございます。area21様のコメントは素晴らしいです。

> イタリア人指導者は、良くも悪くもイタリア式を通します。

> 中国は、“外国を鑑としつつ、独自の道を行く”と宣言しています。
> 中国は(中略)、今も手書きのデータでやっています。

なるほど、なるほど。
どちらも歴史大国・文化大国だけに、プライド・頑固さ、を感じました。

by hat (2009-07-05 11:35) 

どこどこ

こんにちは、相当お久しぶりです。
と言ってもROM専だっただけなんですけど(^^)ブックマークしていつもしっかり読んでますよ。

昨日、有明に日本vsブルガリア見に行きました。日本1-3で負けたんですけど、やっぱりブルガリアに去年までの力はないなと思いました。
もちろんカジースキやニコロフの個人技はあるのでしょうが…バレーボールってやっぱチームプレーが一番大切ですよねー。
特にセッターがすごかった。。逐一審判に抗議する→なだめられる→カッカして空回り→逐一審判(略 この繰り返し(笑
監督も去年のたっちゃん並にくるくるくるくる選手交代してましたねー。
ノビーさんブログによると選手たちは「素晴らしい監督だ!当然だ!」と言ってるようですがまだ意志の疎通はできてなさそうですね。まあナショナルチームが召集されてまだ日も浅いし、主要大会にはちゃんと合わせてくるかもしれませんが。

試合後、ストレッチ終わってコートの端の方でニコロフとカジースキとリベロの選手の三人でずーっとシリアスな感じで話し合いをしてたのが印象的でした。どうにかしないといけないと思ってるんでしょうね。

今日も有明にこれから行ってまいります。また感想のアップ楽しみにしてますね♪
by どこどこ (2009-07-05 11:44) 

rio

>area71さん、この試合のローテのいじり具合や???な選手交代をみる限りでは、プランディ監督にはいまのところ、判断基準がデータしかないんでしょうね。

選手との信頼関係がもっと深まって、チーム全体を掌握しきればまた違った展開になるのかも…と思いつつ、そうならなかったボニッタやカプラーラの例も頭をよぎったりして。

近年で、外国人監督として成功をおさめたのはアメリカ女子を率いた郎平良監督ぐらいですよね。郎平監督の能力の高さがあることはもちろんですが、そのほかに、彼女が華僑文化を持つ中国出身であることや、チームが多民族国家のアメリカだったことがプラスに作用したように思います。

と、ここまで書いてちょっと気になって調べてみたのですが、06年の世界バレーでポーランドを銀メダルに導いたロサノ監督はアルゼンチン出身でした!

94年~00年まではスペイン男子の監督だったんですね。なるほどー。その時代はぱっとしなかったようですが、ポーランドで結果を出し、09年からはドイツ。ちょっと楽しみになってきました。

ブルガリアは、男子バレーの活躍を国を挙げてしているようですね。この試合の実況が言ってましたが、06年世界バレー、07年W杯と連続銅メダルをとり、誰もが北京五輪でのメダルを期待していたなかでの5位で、相当な失望感だったのだとか。

そこで、出直しとしてプランディ監督を招聘し、彼の条件をすべて丸のみして臨んでいるそうです。そこまでの支援を受けてヘンな試合をしたら、監督も謝るしかないですよねー。

どんなに冷静な人間でも感情はありますから、数値だけで起用・交代を決めることがいつもうまくいくとは限らないですよね。その点では、この試合での植田監督は、いつもとちがってガマンして選手を使い続けていたと思います。

北京五輪で男子の心を折ったのは植田監督の懲罰的な選手交代だと思ってますので、それがどこまで改善されるか、注目したいと思います。
by rio (2009-07-05 14:06) 

rio

>てつさん、経営関係の方からきいた話しですが、戦略・戦術をたてるには、フォアキャストとバックキャストの2つの視点が必須だそうです。

フォアキャストは、先の目標にむかってコツコツ積み上げていくイメージで、日本人が得意とする発想なんだとか。

スポーツだと、「自分たちのできることをきっちりやれば結果はついてくる」ってやつです。ついてこないことも多々あるわけですが、そういう場合には、「精一杯やったんだから悔いはない」で締めくくるのがパターンですね。

一方、バックキャストは、最初にゴールを設定して、そこから逆算してなにが必要かを洗い出すイメージで、欧米系が得意とする発想だそうです。

なので、スポーツでは、ゴールに向かうにあたって不適当と判断された監督や選手は”不採算部門”としてスパッと切られますよね。○○と心中なんてことはまずありえません。ただ、それがうまく機能しないと、この試合のブルガリアみたいになってしまうのかなと。

※バックキャストは釣り用語で、狙ったポイントに針を落とすために、竿を後ろに引いて反動をつけることを指すそうです。

この2つをバランスよく織り交ぜた複眼思考の持ち主を”戦略家”というそうです。そういう目で眺めると、植田監督は戦略家になるべく苦しんでいる途中、柳本前監督は戦略家ではなく単なる策士、真鍋監督は(いまのところ)単なるおじさん、というところでしょうか。
by rio (2009-07-05 14:26) 

rio

>まりふぁなさん、寝起きの妄想のものすごさに怖気づいてもう一度布団にもぐりこんでしまいました。それってただの二度寝ちゃうの?というツッコミは聞こえません。

記事でずっとプラディ監督と書いてましたが、つづりをみたら「プランディ監督」でした。すみません。記事を直すのがめんどくさいので、なし崩し的にプランディ監督にしていこうと思います。

「ウチのローテ廻してみたれ」にバカウケです。08年あたりの女子・柳本前監督には、そういうことあったかもしれませんねー。世の中を二つにわけると、プランディ監督もショウちゃんグループなんでしょうか。

イケメン7番のグラディナロフは、半分本気で視聴率対策なんじゃないかと思ってます。FIVBのHPだとイメージがちょっと違うのですが、放送では、アナニエフはややイケメン風、アレクシエフは完全にヤバイ犯罪者風(←目つき怖すぎ)で、グラディナロフはナルっぽいイケメン風。

でも、第3セットの競り合いはグラディナロフのスパイクミスで落としてますし、それ以降も止められたりワンタッチかけられたりといいところなし。これだったら、アナニエフをずっと入れていても一緒じゃないの?と思う出来でした。

ブルガリアは北京組が多く残っているといっても、選手層は薄いのかも。WLを通じてどこまでチーム力を挙げてくるのか、注目です。
by rio (2009-07-05 14:39) 

rio

>どこどこさん、記事に書いた試合はブルガリア開催のものだったので、逆に、判定は明らかにブルガリア寄りでした。

コートサイドのボールを日本がマーカーの外からつないだのに、「マーカー内通過」と判定されたときには、あほかっ!!!と叫んでしまったほどです。国際映像のリプレイも、ブルガリアの好プレーばかり。ホーム&アウェー方式ということで、なんかサッカーのノリになってるのかもしれませんが、ちょっと違和感を感じてしまいます。

プランディ監督はなんとか結果を出そうとして、データに頼りすぎているんでしょうね。というか、いまのところ、データを大義名分にしないと選手・スタッフがついてこないのかも。

北京までの植田監督もそうでしたよね。選手といまいち心がつながってなくて、結局、データに基づく懲罰的な采配を繰り返した結果、北京ではぼろぼろでした。

このWLの何戦かを見る限り、↑こういうことは少しずつ改善されてきているように思います。”秘蔵っ子”の福澤・清水や、植田監督が見出して引っ張りあげた松本が中心のチームとなり、データはデータとして淡々と処理できる体制になりつつあるのかもしれません。

ニコロフ、カジースキ、リベロの話し合いは興味深いですね。聞き耳頭巾がほしいところです。テーマはおそらくサーブレシーブなのではという気がします。崩されるだけでなく、ノータッチで決められている場面も目立ちましたから。

今回の有明での試合は、地上波ではなぜか2戦目しか放送されません。また1週間後ぐらいの再放送で1戦目を見たいと思います。
by rio (2009-07-05 14:53) 

area71

郎平は、アメリカ(ニューメキシコ大学)に留学して、大学院卒業という経歴があり、グリーンカードを持っているので、文化的背景の理解、あとは何よりも、全てにおいて英語でコミュニケーションを通せたのが大きいと思います。

前監督が日本人で、同じアジア人監督が連続しましたが、得た結果は別のものになってしまいましたね。

by area71 (2009-07-05 19:27) 

rio

>area71さん、外国人監督の場合、現地の言葉か、せめて英語でコミュニケーションができるかどうかは重要ですよね。

技術面を教科書のように伝えるだけなら通訳やカタコトでもできるのでしょうが、戦略・戦術はその国のバレーの伝統・文化にかかわるところですから、直接のやりとりでなければ伝わらないニュアンスがあるように思います。

特に、アジアのチームは監督と選手の情緒的なきずなを重視しますから、欧米系の監督は難しいように思ってます。「甘えるな!」なんて英語では表現できないですし(笑)
by rio (2009-07-05 23:52) 

古都の侍

こんにちは。

いや~、12年ぶりにロシアに勝利ですね。12年も勝ってなかったとは・・・って言うことは、21世紀初勝利ですからねぇ~。驚き桃の木山椒の木ですね。

しかしロシア、何と言うか締まりのない試合でしたねぇ。ミスの多さ以上に、ダランとした印象を受けました。しかしながら、米山+前田+福澤のWSトリオで勝てたことは大きいですね。
WSと言うと、ロシア第3戦目でいよいよ北島はアウトの烙印を押されたのではないでしょうか。石島は・・・・・・

世界バレー最終予選は、清水、福澤、前田、米山、越川が決定で、後1枚を古田にするのではないでしょうか。後の部分の、阿部、宇佐美、山村、松本、枩田、富松、田辺、井上は決定と見ていいような気がします。
何か、うわさだと総選挙が、世界バレー最終予選の最終日と被る気配がありますが・・・

女子ももうすぐWGPが始まりますね。何と言うか、あの欧州遠征でのベテランと北京組重用を観ると、胃が重くなる気が・・・とりあえず、今週水曜発売の月バレにて、どんなコメントや記事が掲載されるのか、右手にこぶしを握りつつ、楽しみにしたいと思います。

マツリゴトの世界じゃ、東国原があーだこーだと動いた結果、自爆寸前の気配がありますね。自民党内部は足並みバラバラで、政治やってんのか身内でケンカごっこしてんのか、解りませんねぇ。
その他の政党に政権担当能力があるとも思えませんが、自民党は一度、“滝修行”でもして来ないとダメな気がします。

皆様に平穏な夏が訪れますように・・・

by 古都の侍 (2009-07-12 15:08) 

rio

>古都の侍さん、ロシア戦まだ見てないのですが、録画はしています。

私は、米山・前田でロンドンまで行けるとは思わないんですね。いまの時期はどのチームもスタート段階です。そのときには、小さくても運動神経がよくて器用な選手が活躍できるんだと思います。

ただ、ロンドンまで4年かけてチームができてきたときに、やっぱり米山や前田は研究されて、かつての女子・高橋のように苦しい思いをすると思うんですね。そこをチームとしてしのぐためには、やっぱり石島だけでなく北島も計算できる範囲に入ってこなければいけないと思ってます。

枩田については…2メートルの大きさに可能性は感じるものの、まだ代表レベルじゃないよなあというのが正直な感想です。代表入りした当時の山村と同じで、身体もできてないですし、できることも少なすぎると思います。身長だけでここまできたという感じ。

だからダメということではなく、センターは人材難ですから、これから必死で鍛えていかないといけないでしょうね。
by rio (2009-07-22 08:34) 

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