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世界バレー2010 女子はまたしても開催国なので。 [バレーボール]

世界バレー2010の組み合わせが発表になりました。女子はまたしても開催国なので、二重、三重の優遇措置に守られた特権的な立場からの参加です。前回の2006年は、それでも6位。なのに、FIVBのアコスタ前会長の一声で竹下がMVPとなり、各国のスポーツ記者から強い批判を浴びたのは記憶に新しいところです。

もちろん日本のマスコミも批判の論陣を張りました。その急先鋒が共同通信で、FIVB幹部の横領疑惑に端を発した内紛までも盛んに報じていました。ところがどういうわけか、共同通信の竹内浩・論説委員がJVA理事に名を連ねることになり、それ以来、共同通信によるFIVB・JVA批判は完全になくなったという経緯もあります。

さて。
女子の組み合わせはこちら↓。スポナビから引用したのですが、なぜかわかりづらい並びに変えられてしまっているので、私が勝手に元に戻しました。ついでに、FIVBのホームページに載っている09年8月24日現在の世界ランキングを( )内に入れてみました。

プールA日本(7)、セルビア(8)、ポーランド(9)、ペルー(16)、アルジェリア(19)、コスタリカ(30)
プールB/ブラジル(1)、イタリア(6)、オランダ(10)、ケニア(15)、プエルトリコ(18)、チェコ(36)
プールC/アメリカ(2)、キューバ(5)、ドイツ(11)、カザフスタン(13)、タイ(17)、クロアチア(39)
プールD/中国(3)、ロシア(4)、韓国(12)、ドミニカ共和国(14)、トルコ(20)、カナダ(23)

あーめんどくさかった。さて、以前も同じことを書いているのですが、世界バレーの組み合わせ方法が06年と変わっていなければ↓以下の通りです。

1、開催国をA組1枠にする。

2、世界ランク1位から順に11チーム目(開催国除く)までを、B組→C組→D組、D→C→B→A、A→B→C→Dの順に振り分ける。

※サーペンタイン方式とかいうらしい。サーペンタインはS字状の金具のこと。

3、残りチームの決定は、ランキングが高い順に4チームごと抽選し、振り分ける。

つまり、「組み合わせ抽選」と言っても、上位チームは抽選をしていないんですね。開催国は世界ランキング1位のチームよりも有利な位置に置かれ、世界7位以下のチームとしか対戦しない仕組みになっているのです。今回は日本が世界7位なので、同組には8位以下しかいません。

サーペンタイン方式そのものは合理的な割り振り方法です。強いチーム同士が序盤から当たってつぶしあうことがない仕組みになっているからです。

問題なのは、2大会続けて女子が日本開催となっていること=2大会連続で「世界1位のチームより上位」の扱いを受けていることです。ものすごい厚遇っぷりです。

もし、世界ランキングどおりに割り振れば、↓こんな感じになります(抽選部分は省略)。

グループA/ブラジル、セルビア、ポーランド
グループB/アメリカ、日本、オランダ
グループC/中国、イタリア、ドイツ
グループD/ロシア、キューバ、韓国


同組に北京2位のアメリカが入ってきてしまう上に、もう1チームも相性のよくないオランダです。これだと1次予選を通過できたとしても下位で、2次予選敗退の可能性大です。

日本に2次予選で敗退されたら、FIVBも日本のテレビ局も大損です。なんとかして決勝ラウンドまで押し上げないといけないわけで、そのためには日本が開催国になるしかない。FIVBとJVAとテレビ局と広告代理店が結託して世界バレーの開催権を日本に与え続けるのには、こういうわけがあったんですね。

こうなってくると、抽選部分にも疑惑をもってしまうんですよね。ドミニカ、タイ、トルコあたりの「へたすれば負ける」相手が巧妙にはずされてるんじゃないの?とか、なんで前大会で日本に勝った台湾が出場していないの?とか、なんで日本とポーランドとコスタリカは2大会連続で同組なの?とか。FIVBやJVAをまったく信用していないので、ごりごり疑ってしまいます。

ともかく。2大会続けてここまで優遇されている全日本女子ですし、A組のメンツを眺めても1次予選を全勝で1位通過するのはmustでしょう。その成績が2次予選にも持ち越されるわけですから、2次予選も当然のように1位で通過してほしいものです。

ちょっと毒づいてしまいました。いけません。しずかちゃんのようにお風呂に入って気を静めようと思います[ダッシュ(走り出すさま)]


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moody

おはようございます

陰謀をあばく秀逸なレポートありがとうございます

大会の陰でウマイ汁をすってる(多分)ハゲたバカどもがいなくならない限り、日本女子バレーの明日はないんですね・・

私としては、女子が本当に改革してくれるなら全敗だって評価しますよ。まずはセッターとリベロにアレが出ないこと。

まあ、ありえないでしょうねぇ・・
これだけ強引に金ヅル優遇政策してますから、負けは許されない。ってことは、ちびセッターがまだまだ続くのか。

なんか女子、全然楽しみじゃないです・・。
by moody (2009-11-26 08:28) 

HARU

おはようございます。
お風呂にのび太くんは乱入しませんでしたか?

女子には最近めっきり興味がわきません。
もともと男子バレーほど思い入れがないからかもしれませんが、
それでも中田姐さんやモトコさんの時代もワクワクしながら見ていました。
中村和美さん・・・キューちゃんが大好きでした。
小柄でしたが、よく跳ねる方でしたよね。

いまの女子は録画してまで試合をみたいとは思えません。
いつも同じバレーボールな印象です。
そんなに熱心にみていないからなのかもしれませんが。
Vの女子の試合が今年、このど田舎であるらしく、連日CMが流れていますが、いまいち行く気にはなれません・・・
生で見ると一味違うのはわかるんですけどね・・・。

とりあえず、鉄腕エリカさまの腕まわりには感心してしまいます。
太さだけなら、わたしも勝負できるような今日このごろです。(自爆)

by HARU (2009-11-26 10:34) 

エアリン

2次ラウンド1位通過はDから全勝チームが出ちゃったら絶望に近いような…。
でも日本の優遇っぷりを考えれば1位通過しなきゃですね!

話は変わって、前から一度聞いてみたかった質問を。(またしても無茶ぶりです笑)

rioさんが女子バレー(現役プレーヤー)の世界最強ドリームチームを作るなら、どのようなメンツになりますか?
日本人プレーヤーは入るのでしょうか。
もちろんスタメンとは言いません!
ベンチ12(14)人…いや、招集約20人の中にはなんとか1人くらいは入ってて欲しいと願う今日この頃です(苦笑)
スタメン+ベンチ(できれば+候補)まで選出してくれると嬉しいです!

気が向いた時にでもお願いします!!
by エアリン (2009-11-26 17:11) 

area71

こうして、事実を調べて書き出してみると、
状況が良く頭に入ってきました。

抽選という名のもとに、開催国指名枠だの、ブラジルとは決して初日に当たることはないなど、不可思議なことが多いですが、
もはや誰も信用していない気がします。
by area71 (2009-11-27 04:51) 

rio

>moodyさん、世界のバレー界は、現時点ではジャパンマネーがないと成立しませんから、FIVB/JVA/テレビ局/広告代理店/スポンサーの日本企業が”複合汚染”になってしまってますね。

しかし、こんな状況は絶対いつまでも続きません。スポーツの興隆は経済情勢と密接にかかわってますから、近いうちに、すくなくともバレービジネスの中心は中国になるはずです。FIVB会長が中国人ですし、圧倒的な人口、世界トップレベルの女子、高い普及率、伝統などすべてそろってます。

そうなったときに、70年代以来、優遇され続けた日本がどういう扱いになるか、ちょっと薄ら寒い感じです。

このあたりで公正な大会運営に方向転換し、ジャパンマネーに頼れなくなったときでもはぶかれないように手を打っておいたほうがいいと思うのですが…思考停止しているJVAにそんな頭はないでしょうね。
by rio (2009-11-27 23:27) 

rio

>HARUさん、女子は残念ながら、北京から1ミリも成長してませんね。

真鍋監督はすでに、JVA・テレビ局・スポンサーの振り付けどおりに踊る人形になってしまっているようです。そうなって自滅した柳本さんと、やってることや言ってることがそっくりです。まあ、2大スポンサーの久光とJTから監督とセッターを出しているわけですから、期待するほうが無理なのかもしれませんね。

私は肩こりもしなければタバコも吸わないので、2大スポンサーに貢献しない体質でほんとよかったと思います。

荒木の腕は目立つので、振り上げただけでも本気で打ってきそうですよね(笑い)。昔と違って”なんちゃって”なおとりはしませんから、相手はどうしてもマークせざるをえない。やっかいな選手に成長しました(笑)
by rio (2009-11-27 23:33) 

BON

全勝通過できるでしょうか。
セルビアとは今年当っていませんが、ポーランドには全敗です。
セルビアも日本との戦い方をマスターしつつあるように思うので、そう簡単にはいかない気がします。
ただ、このあたりのチームに常に勝てるようにならないと、五輪でメダルなど言えたものではありません。
心配なのは真鍋監督のコメントが、どんどん古い考え方に方針転換していってるようなコメントが増えていることです。

by BON (2009-11-27 23:38) 

rio

>エアリンさん、そうそうたる顔ぶれがどの組でも1次から激突するなか、A組ってなにやってんの???前座???って感じですよね。

女子の現役でドリームチームってのは難しいですねえ。女子は男子とちがって、現役なのか休業なのか完全引退なのかややこしいですから。

日本からは、栗原・荒木・木村・狩野の4人は入れたいですね。全員、”招集メンバー”からのスタートですが(痛)

正セッターはヌットサラにしたいですねー。身長がちょっと足りませんが、レベルの高いところで鍛えれば大化けしそうです。控えには育成中のアナチエミを入れましょう。

センターは迷いますが、セツメイが気になります。セッターの前で打つクイックの速さと高さは驚異的。線が細すぎるのは気になりますから、体格にはごっついカリーヨをいれましょう。

リベロには決定打がないですねえ。ファビにするしかないでしょうか。

サイドは決められません。一定の身長とサーブレシーブ能力があれば、あとは展開にあわせてどの「個性」を使うかですから。でも、90年代までと違って、いまの女子バレーには、個性的なサイドが見当たりませんね。200センチ級のガモワやハニーフも、身長以外に際立った個性はありません。

ルイス、孫月、アルタモノワ、ケムナーなどなどがいて、日本ではモトコさんが活躍してたころ(ピーク時は微妙にずれますが)とは大違いです。
by rio (2009-11-27 23:59) 

rio

>area71さん、開催国指名枠ってたしか、W杯の場合は、2試合まで対戦相手と日にちまで決められるんですよね。世界バレーもそうだとしたら、初日のポーランドは日本が選んでるんだと思います。

たしか、ブラジルが世界トップになる以前の90年代前半までは、日本開催の大会で日本の初戦の相手は、男女ともブラジルが定番だったと思います。解説のおっさん(松平のじじぃだったかも)が、「ブラジルは日本の裏側だから、時差ぼけが治りきってないうちに叩くのがいい」とか言っていた記憶があります。

来年の世界バレー、いっそのこと、また6位で竹下がMVPとればいいのにと思ってしまいました。
by rio (2009-11-28 00:04) 

rio

>BONさん、真鍋体制になって、ポーランドに負け、タイに負け、ドミニカに負け、あの柳本さんですら守っていた最低ラインをつぎつぎ割り込んでますよね。

記事は毒づいたもので、正直、1次予選で全勝できるとも2次を1位通過できるとも思ってません。

ただ、FIVB・JVA・フジ・TBSは、日本が五輪落選した2000年、世界バレーで2次敗退した2002年を軸に、大幅な減収減益に懲りたんでしょうね。それまでも日本に手厚かったのに、さらになりふりかまわぬ厚遇っぷりの上塗りをしまくった結果、日本は実力的にはほとんど変化がないのに主要大会に毎回出場して五輪復帰も果たしたのでした。

そのせいで、全日本女子がやっているバレーは世界標準からシ3周遅れ。無念です。
by rio (2009-11-28 00:22) 

m

こんばんは。もうすぐ12月という事実に、ちょっとセンチメンタルになってるmです。今年は蓄積で終わってしまったので(経験的、体重的に。。)来年は、某協会を反面教師にして、少しでも躍進しようと思いますです。
バレー以外にも、お金の匂いのする番組が多すぎて、最近はNHKとTV東京系しか見られないっす(重症)
お金も大事だけどもっ!!
そんな中で見たグラチャンは、構成が親切で、男子バレーでは久々に熱くなりました。
なので余計に、女子の停滞っぷりが(汗)しがらみも多く、色々大変だとは思いますが、優遇されている今だからこそ、改革してほしい。。無理かなぁ(遠い目)
いい意味で、裏切りがあるか、世界バレーもを見守ります。
by m (2009-11-28 01:46) 

rio

>mさん、経験はともかく体重はあまり貯蓄なさらぬよう…。

日本がシドニーに落選した際には竹下に全責任があるように言われましたが、実際は世界最終予選に中国がまわってくるという番狂わせがあったせいでした。

アテネに出場できた最大の要因は、日本が強くなったからではなく、吉原キャプテンのおかげでもなく、メグカナ効果でもなく、中国がまちがって早く強化しすぎてめちゃめちゃ強くなっていたことでした。

中国はでW杯であっさりと切符をとり、さらに日本を五輪に出すために世界最終のシステムがさらに日本有利に改変されたうえに、日本出場を前提にしたメンバーしか集められなかったのでした。

北京では、「W杯には五輪開催国は出場できない」というルールが突然できました。さらに、欧州予選で勝ち抜けなかったロシアを呼ばず、なぜかそれよりも順位が下のポーランドを推薦枠で招集しました。

中国、ロシアという2強国の出場を阻んだことで、イタリア、ブラジル、アメリカが順当に切符をとりました。ロシア、キューバは、ライバルのイタリア、アメリカが切符を取ってくれたおかげで、大陸予選で切符が確実となりました。つまり、世界最終までにトップ6すべての出場が確実となったんですね。

その結果、世界最終兼アジア選手権には日本と同等以下の国のみが出場することとなり、日本はそこまでしてもらってやっと、3位という成績で切符を手にしたのでした。

もうここまでくると優遇とかなんとかのレベルじゃないですよね。っていうか、まともな大会ですらない気がしてきます。

しかし、FIVBもまさか、W杯2大会連続で、中国、ロシアの出場をはばむことはできないでしょう。W杯2011にトップ6が顔をそろえれば、必然的に3チームが切符を取れません。

中国がはじかれるとシドニーのときと似た状況になります。また、ロシアとイタリア、アメリカとキューバという同地域がそろってはじかれたりすると、それぞれの大陸予選で落ちたほうが世界最終にまわってきます。

そうなると日本の五輪出場はかなり危ういものになります。FIVBは必死で抜け道を考えるでしょうが(過去には落選したロシアをアフリカ予選に出したことがあったぐらいですから)、そんなことをすればするほど、世界中のバレーファンの心が離れてしまいます。

選手たちは↑こんなところと関係ない部分でがんばってるのに、お金の匂いに踊らされてる人たちが踏みにじっていくんですよね。悲しい現実です。
by rio (2009-11-28 03:05) 

o-kun

JVA(FIVB)にも事業仕訳人が入らないですかね(苦笑)。
公開された場でいろんな矛盾を仕訳人さんについてもらいたいものです。
(実際の事業仕訳がすべていいとは思ってないですが…)

蓮舫に言ってもらいましょう。
「世界7位でいる必要はあるのですか?」
って。
by o-kun (2009-11-28 09:55) 

moody

こんにちは

私事ですが、最近『サバイバー』というセリンジャー監督の本を読みました

彼の過去が中心ですが、日本バレー界の腐り具合も赤裸々に描かれていまして、あー終わってるな・・と脱力した次第です。まあどのスポーツ界もにたりよったりでしょうけど。

早く優遇策をなくしてもらい、きちんと実力を受け止めることから始めないといかんなと思いました

選手たちが不幸でなりません
by moody (2009-11-28 12:45) 

バレー部コーチ

いつも楽しませていただき、ありがとうございます。
私事で恐縮ですが、地方で全国大会に何度か参加している高校バレーのコーチです。
本日から、Vリーグも始まりましたね。
特に、JT戦の竹下選手のトスまわしは大変に素晴らしいものを感じました。
彼女に関しては、賛否両論様々なことが言われておりますが、純粋に私ども指導させていただいている立場から観ますと、彼女から学ぶこと・教えられることが多くあります。
全日本では、竹下選手の身長やトスまわしより、むしろスパイカーの決定力のなさが敗退の原因であると感じます。スパイカーは、確かに人気者ですから、結局竹下選手の身長や司令面に問題がすれかわっているように思えるのですが。
ベストセッターなども、スコアで数字が出しているもの。MVPのときはしがらみがあったかは分かりませんが、元会長からも素晴らしいと認められての上ならば・・そんな名誉なことはないでしょう。日本が誇ることのできる、素晴らしい選手だと思いますが。
どうして、批判の対象にされるのでしょう。個人的な好みでしょうか。
企業のスポンサーのしがらみ等でなく、今の日本では彼女が一番のセッターだから、の采配だと感じます。
全日本は、選ばれたトップの集まりです。ゼロからの育成の場でなく、常に世界を相手に戦う場。
問題があるなら、それは幼少からの選手育成システム。私達高校バレーにも勿論、大きな責任があります。
竹下選手には、まだまだ世界と戦ってもらわないと、と思いますが。
自分の勝手な意見です。失礼があれば、お許し願いたい。
by バレー部コーチ (2009-11-28 19:56) 

バレー部コーチさん

具体的に、竹下選手のどこが、素晴らしかったですか?縦Bですか?
トス以外では、韓国にも頭上から、何回も打たれてましたけど・・・。
男子の阿部選手のトスまわしには、何も感じなかったですか?

rioさんの個人的な好みではないと思います。

育成の場でないなら、男子はなぜ大学生を入れたのでしょう?
宇佐美選手もセッター転向は大学からのようですし、阿部選手が
活躍するようになったのも、つい最近のことですよね・・・。

世界と戦うからこそ、高身長セッターを、はやくから使うことが
必要なのではないでしょうか?

http://spora.jp/volley-777/2
こちらのブログには、具体的に低身長セッターの欠点が
わかりやすくまとめられていますから、ぜひコメントされてはいかがですか?
by バレー部コーチさん (2009-11-29 08:15) 

バレー部コーチ

貴重なご意見、ありがとうございます。
低身長のセッターに関するブログも、分かっていながらも改めて勉強になり、感謝しております。

ブログ上の意見交換は、実に様々な方と(顔が、誰か分からないという欠点にも利点にもなりうることもあるが・・・)ある意味、本音で出来る部分もあり、参考になります。しかし、自分の言葉足らずで、誤解をされることも。
私は、rioさん個人の好みの問題かな、と言うつもりではなく、批判される世間一般的に、というつもりで書きました。
また、全日本は「ゼロ」からの育成の場ではない、と言う意味で書いたのですが・・・。これらは、自分の言葉使いが悪かったですね。失礼しました。
選手個人の経験や能力は、本当に個々により全く違いますが、若い選手はもちろん今と未来の力まで見通され、全日本というチームで更に、強く育てておられることにはかわりないと思っています。日の丸を背負っているのですから・・・。

竹下選手に関しては、彼女の試合を全て観戦しているわけではないのですが、あくまでも私個人の思いです。ただ、昨日のvリーグ戦は、対戦相手のブロックを散し、チームでコンビを練習する時間も格段に短いはずを、各スパイカー・つくブロックを考えてトス上げされていたと大変感心の思いでした。
また、全日本においては、確かにベテラン(北京で引退のつもりでいた、ということですし)の域。本人は言わないが、おそらく若い時のような技術や体でないとは、自分が一番感じていると。
監督の思いは本人でないので分からないが、とにかく今はスパイカーの決定力を先に育て、ある程度見えてきたらセッター、と思っているのでしょう。
時間はそんなにありませんが・・・。アタッカーと若いセッターを同時に、というのは、常に世界と戦うことが求められている全日本では難しいのでしょう。

また、男子と女子では、非常にメンタル面が違い、監督も大変なことでしょう。私も、言い方は悪いですが(大変申し訳ない!)男子はやりやすい。指導する側に、向き・不向きがあるかもしれないが、女子の精神面はやはり、プレーに直結しているように感じるのです。
バレーにおいて、昔のような精神論を擁護しているのではないが、女子は非常に精神面が影響されやすいと。それが、たとえトップの集まりであろうと、いくらか問題なのではないだろうか。実際、プレー中の崩れた時の心の建て直しが、ハンパなく難しい。そこが、監督の力といわれたら・・・そうなのかもしれないが。

そういう面をふまえて、竹下選手は過去、最終予選を逃す戦犯とされた中から、おそらく想像を絶する練習で這い上がってきただろう。自分自身にも相当厳しいのではないだろうか。プロ契約しているそうだから。セッターは、皆の鏡・・と彼女は言う。つらい場面で彼女の強さに、泣き出しそうな他選手の気持ちが引き締まったことも
何度もあるのでは。
いまだ全日本から召集があるのだから、ともすれば若い選手の何倍も集中して、バレーに取り組んでいるのかもしれない。采配側も、何か必ず意味があるからこそ、彼女なのだろう。
ロンドンは、彼女は控えセッターになるはずだ。やはり、そうでなければ、ならないだろう。是非、強力な心の強さを維持する控えセッターで、これからもまだまだ世界と戦ってほしい。そんな思いで、前回はコメントさせていただいた。  ちなみに、私はギマラエス監督ファンです。
長々と、自分の個人的な思いに、お付き合いありがとうございます。
皆さんの意見も、また楽しませていただきたい。
by バレー部コーチ (2009-11-29 11:46) 

to

rioさん、こんにちは。

2回連続同じ国で開催する世界選手権って、いったい何なんでしょうね。

開催国の厚遇については、大会を盛り上げるという意味で取り入れられていると思うので、まぁしゃあないかとも感じますが、同国連続開催は意味が分かりません。

男女グラチャンの視聴率を見て下さい。

 女子 ①13.2% ②13.8% ③14.6% ④14.3% ⑤11.3%
 男子 ①10.9% ②15.1% ③13.4% ④13.0% ⑤13.1%

男子の初戦からの変化と女子の最終戦を見ると、各々の状況も数字に良く表れていて、もう日本女子で数字は取れなくなりつつあります。これでもFIVBが女子の日本開催にこだわるのは、別の理由があるんでしょうけど、ここまでこだわらせる日本側の理由は何なんでしょうね。やはり、バラエティを含めたトータルで、全日本女子をタレント(=数字)の一部と考えているのでしょうか。

全日本女子については、今シーズンのVプレミアリーグで来年の全日本に参加する可能性のある選手がどこまで活躍できるか、その選手が来年選ばれるのか、これが無いと劇的な変化はないでしょうね。全日本男子は、ワールドリーグに出場出来ないという状況で、世界選手権で前回のベスト8以上を確保する必要があり、今回のグラチャンの実力が本物であることを証明しなければなりません。

再来年のW杯イヤーになってしまえば、オリンピックに向けてチームを固めていかねばならず、大きい軸を変えることは難しくなります。最後に明暗分かれた今年の全日本男女ですが、男女とも来年が本当の正念場ですね。

by to (2009-11-29 11:56) 

area71

セッターの身長が高い低いということはよりも、
勝っているか負けているか、という面で見ると
JTマーヴェラスの国内での優勝がないという面では、
勝てるセッターであることは証明しきれていないと思います。
宇佐美も阿部も所属チームでの国内優勝を成し遂げています。
竹下はNEC時代の第6回Vリーグで優勝していますが、それは今から10年前の話です。外国人選手や、日本代表選手がチームにいる以上アタッカーの力がない、ということではないと思います。

また8年所属しているJTでスパイク賞を取らせたりもしていないので、
アタッカーを活かすという面だけを見ても、他にもっと優れた技量の選手がいるのではないかと言えるでしょう。


プロ契約をしていても、野球やJリーグなどであれば、
結果がでなければ、次はありません。

彼女が素晴らしいのは分かりますが、
日本には他にも優れた選手がいますが、
その選手がメディアに出てこないだけで、
陰でしている努力は竹下選手以上かもしれません。

アマチュア選手ならともかく、プロ選手なら結果重視で見るべきではないでしょうか。

もちろんこのリーグで勝てば、その実力を内外に再び示せることになると思います。



by area71 (2009-11-29 16:46) 

rio

>バレー部コーチさん、ご意見ありがとうございます。

全日本がゼロからの育成の場ではないこと、まったくおっしゃるとおりだと思います。竹下の控えに、河合、冨永といった”ゼロ”の選手を入れて、五輪も含めた主要国際大会を戦うなんて、まともな発想ではないと思います。

↑こうした状況が生まれてしまったことについては、竹下には責任がありません。シドニー落選後に引退した彼女を呼び戻したのも、北京まで正セッターとして固定して結果を出せなかったのも、北京後にさらに正セッターに固定されているのも、すべてJVAを中心とした日本バレー界の時代錯誤のなせることで、竹下はただひたすらその流れに身をまかせてきただけともいえます。

そういう意味では、情緒的には竹下に同情する面が多いにあります。バレー部コーチさんのおっしゃる通り、想像を絶する練習もしてきたことでしょう。合理性や効率性よりも、そういった感情面でのシンパシーに比重を置くのも、良し悪しは別として日本バレー界の伝統ですから、竹下がいまなお根強く指示されていることも理解できないわけではありません。

しかし、バレーボールを仕事にしている以上、努力するのは当たり前で、当然、結果も求められます。竹下が率いるチームに(代表であれ、JTであれ)結果が出ていない以上、その原因の分析は、当然竹下にも向けられて然るべきではないでしょうか。

翻って、バレー部コーチさんのコメントを拝見しますと、

>ベストセッターなども、スコアで数字が出しているもの。

とありますが、公式スコアに基づくベストセッターは、このブログで何度も指摘している通り「セッターが動きながらトスをあげた率」で選ばれています。そのトスの良し悪しや、そのトスからの攻撃の決定率は加味されていません。

つまり、オーバーでもアンダーでもとりあえずぶん投げて、アタッカーがそのボールにさわりさえすればセッター部門での順位は上がっていく仕組みになっているのです。

中国女子と比べてみると一目瞭然ですが、中国はラリー中の返球でもセッターに吸い込まれていくようにきれいに戻りますよね。そこからセットプレーが使えるので、ヒョウ・コンは公式スコア上のstill setの割合が高くなり、ベストセッターに輝くことはなかったのです。

↑これをもって竹下がだめだと言っているのではなく、公式スコアにもとづくベストセッターが、直接、セッターの総合的な優秀さを証明するものではないということなのです。

>MVPのときはしがらみがあったかは分かりませんが、元会長からも素晴らしいと認められての上ならば・・そんな名誉なことはないでしょう。

これに関しては、私はまったく「恥」だと思います。世界バレー2006で線審をされていた方がブログに書かれていましたが、アコスタがいきなり竹下へのMVPを言い出したとき、さすがのTBSも反対したそうです。

しかも、各国スポーツ記者の投票ではロシアの選手が1位になっていたのだとか。案の定、大会後の記者会見でアコスタは各国記者から厳しい質問を浴びせられ、さらには日本偏重の大会運営についても突っ込まれる結果となったのでした。

それでも「名誉なこと」でしょうか?私は当時のブログで「竹下にとっても気の毒だ」と書いていますが、その思いはいまも変わりません。

>今の日本では彼女が一番のセッターだから

この点については、あとでarea71さんがご指摘されていますが、竹下は代表チームの順位を押し上げあわけでもなく、アタッカーを育てたわけでもなく、JTを優勝に導いたわけでもありません。

同程度の身長で比べるなら、東レの中道のほうが日本で一番のセッターということになるのではないでしょうか。

2回目のコメントで述べられていることに関しては、バレー部コーチさん個人の想像にもとづくものだと思いますので、私はとくにお返事いたしません。

ただ、全国大会出場レベルの高校バレーのコーチでいらっしゃるならば、釈迦に説法で恐縮ですが、”代表セッターだからすばらしい”(と受け取れる)という発想ではなく、「大会運営上で日本がこれだけ優遇されていて、世界に劣らない身体能力に恵まれたアタッカーを有しているのに、なぜ勝てないのか」という点を中心に、論理的考察をしていただきたく思います。

シニアのみならず、ジュニアの世界でも日本が勝てなくなってきていることは一番強く実感されている立場だと思います。従来のやり方(小手先の変化はあるにせよ)で勝てなくなっているわけですから、思い切ったパラダイム転換が必要だと思っています。

なお、女子選手が精神面に影響されやすいことについて、シンクロの井村雅代コーチは「女子はすぐに怠けようとする」という言い方で指摘されていました。

10割の力を出す前に、7割ぐらいで「できない」と言ってみる。苦しがってみたり、すねたりふてくされたりしてみて相手の反応をうかがい、それが通用するとわかれば7割まででやめてしまう。しかし、そんなのは女の私には通用しない。という主旨の発言をテレビでなさっていました。

試合中の崩れたところからの建て直しについても、指導者側に「難しいだろうな」という思いがあるからこそ、女子選手たちは「できない」ことにしてしまうのではないかと感じます。

そのことと竹下がまだまだ必要ということも、直接には結びつかず、論理が飛躍気味なのではと思ってしまいます。竹下は言葉や行動でチームをひっぱるタイプではなく、チームが崩れだしたときに立て直せないまま終了する試合も数々ありました。グラチャンでは、ブラジル戦第4セットやドミニカ戦がそうでしたよね。

竹下が大会を通じて、トスの戦略的配分をしたのは、私が見る限り今回のグラチャンが初めてです。足掛け10年も代表セッターをやっていたとは思えないゆっくりとした成長速度だと感じています。

最後に、Vリーグの29日の試合のJT対久光戦は第3セット以降を見ました。もともと、Vリーグ自体のブロックシステムが低レベルなことに加え、JTはキム・ヨンギョンが新加入し、代表で経験を積んだ坂下もいます。それでもいい勝負でしたね。リーグを通じてどうなるのか、見守りたいと思います。
by rio (2009-11-29 18:20) 

rio

>o-kunさん、お返事の順番をミスってしまいました。すみません。

世界で7位でいる必要はあるのですか!の一声で、W杯も含めたすべての大会がまわりもちになったらすごいでしょうねー。全日本女子の世界ランクは一気に2桁台に落ちる(←実力相応)と思います。

全日本女子はこの20年間、角を矯めて牛を殺す結果になってますよね。選手たちがなんの屈託もなく世界にぶつかっていける環境を作ってあげてほしいものです。
by rio (2009-11-29 18:24) 

rio

>moodyさん、『サバイバー』って、朝日新聞出身でフリーの吉井妙子が書いた本ですよね。。。

ここだけの話ですが、私は個人的に、吉井妙子の書くことを信用していません。一方的な言い分だけをあたかも真実であるかのように書いているところが多々見受けられ、元新聞記者とは思えない雑な内容にげんなりします。

『サバイバー』は読んでないので、↑これにあてはまるかどうかはわかりませんが。
by rio (2009-11-29 18:31) 

rio

>toさん、視聴率情報ありがとうございます。

注目すべきは女子の4→5の変化と、男子の1→2の変化ですね。

女子の4→5は、ドミニカ(4)にすら負けたことで、週末にもかかわらず世間の関心が一気に薄れたことが推測できます。

一方、男子の1→2は、平日にもかかわらず大幅アップ。ポーランドをフルセットで破った結果、エジプト戦という地味な試合でも注目が高まったんですね。その後、キューバ、ブラジルという強豪相手の試合でも視聴率が落ちなかったことに期待の高さがうかがえます。

ジャニやハロプロをダシに使わなくても数字がきちんととれることが証明されてなによりです。フジやTBSにバレーをバラエティ扱いさせるよりも、NHKで生放送ノーカットでやったほうがバレーの普及には大きく貢献すると思います。

男子のWL入れ替え敗退は痛いですね。JVAはなぜかHPに財務諸表の詳細を掲示しなくなりましたが(←見られたら困ることでもあるのでしょうか)、07年度ぐらいには男子の海外遠征費に女子の約10倍を計上していたはずです。

WLに参戦できなければ、その予算の大半が浮くわけで、それをどう使うのかも注目ですね。常識的に考えれば長期遠征を組んで武者修行に出かけることになるんでしょうが、非常識なJVAのことですから、ありえないことを平気でやりだしそうです。要警戒です。
by rio (2009-11-29 18:41) 

rio

>area71さん、代表セッターともなれば、国内リーグでは当然、優勝の常連であってほしいですよね。

男子は2年連続でパナソニックと東レの決勝ですから、名実ともに宇佐美・阿部が国内トップだと言えますよね。竹下は、同程度の身長で同じプレースタイルの東レ・中道の後塵を拝しているわけで、なんで竹下だけが特別扱いされるのか理解できません。

JTは今回、キム・ヨンギョンを入れて補強しています。結果が出て当然、というお膳立てになっているわけで、竹下がどこまでできるのか注目です。
by rio (2009-11-29 18:48) 

moody

こんにちは
お忙しい中、ご返信ありがとうございます。

そうなんですか。知りませんでした・・
バレーの話が通じるという奇特な友人にすすめられたんで読んでみたんですよ。
作者についてはよく知りませんでした。
アカヒ出身かあ・・では、話半分に受け止めておきますか。

ただ、日本バレー界の腐敗に関する記述には、妙に納得できてしまいました。「あーやっぱりな」って。
このブログを欠かさず読んでいる私には、バレー界の腐敗については心当たりがありすぎてしまって(笑)
まっこと残念でありました。
返信不要であります。
by moody (2009-11-29 21:02) 

犬中

こんばんは、お久しぶりです。


突然の質問で申し訳ありませんが・・

rioさんは全日本女子のセッターは誰がふさわしいとお考えですか?

私は真鍋監督が就任した時に橋本選手が選ばれるものだと思っていたら候補にすらはいっていないという事だったので、驚きました。


ぜひ意見をお聞かせ下さい。
(来年の全日本女子のセッターについて考えると胃が痛くなってきます・・)
by 犬中 (2009-11-29 23:36) 

rio

>犬中さん、私も真鍋監督になった以上、せめて控えでは橋本を呼ぶものだと思ってましたが、そうならなかったのでびっくりしました。それだけ橋本との信頼関係が構築できてなかったんでしょうね。

竹下が足掛け10年も代表セッターで、その間、まったくと競争がない状況で来てますので、率直に言って、誰を選んでもいきなり世界に通用するとは思えません。

これは逆に言えば、一定の身長と経験があるセッターなら誰を選んでもいい(同じ)という状況で、全日本がまともなチームに生まれ変わる最大のチャンスだったはずです。

どんなセッターでも、竹下のように足掛け10年も代表に呼ばれ続け、試合に出続ければうまくなるはず。むしろ、竹下の成長の遅さ(伸びしろのなさ)と比べると、竹下を超えるセッターなんていくらでも出てくると思います。

しかし、現実は、またしても竹下で1年を浪費してしまいました。

真鍋監督の当初の構想は横山だったはずで、それは妥当な判断だったと思います。来期は横山で行くというなら、それはそれでありかなと思います。まあ、無責任な発言ばかりの監督ですからどこまで信用していいのやら…という感じですが。
by rio (2009-11-30 00:03) 

バレー部コーチ

rioさんはじめ、皆様のご意見は大変に参考になりました。

私事で恐縮ですが、全国に行くチームではありますが、田舎の高校で、こんな私にコーチが頼まれるぐらい人材がいないのだろう・・・という程、自分の周りは、バレーの環境は一昔からみると悪くなっているように感じます。(監督は、きちんとされた方です)都会との差は大きいですね・・・。
今さらですが、大学でコーチングの勉強も始め、少しずつコーチ(これが本業ではないのですが・・・)として成長できるように日々精進中です。

いろんな面で、自分は全日本女子バレー界の裏ごとを知らないと感じました。それなのに、思いを書き込み、大変失礼いたしました。
rioさんは様々な情報をよく分析されておられますね。それこそ、どこかの監督になられたらどうでしょう。もうされている、でしょうか。
現場に少しでも携わる者として・・部員と日々を精一杯送るだけの自分から、更に勉強し、踏み出す努力をと、大変気が締まりました。

私は、やはり言葉足らずで、拝見させていただく専門が合ってますね(笑)
でも、今回は大変感謝しております。ありがとうございます。

竹下選手に関しては、思うこともいろいろありますが・・・遠くから?見守っていることにします。
今なお、バレーでこれほど言われる選手もなかなかおりませんね。
by バレー部コーチ (2009-11-30 03:27) 

rio

>バレー部コーチさん、バレー環境の悪化はほんと大変だとお察しします。

いまさら言っても恨み言にしかなりませんが、サッカーでJリーグが発足し、バレーでも大林や吉原がプロ化を叫んだときに移行しておけば、チームの主体が部活からクラブへと転換して、今日のような強豪高ですら選手があつまらない事態はいくぶん緩和されたのではないかと思います。

当時は「時期尚早」という理由で見送られたと思いますが、その「時期」とやらはいつになったらやってくるんでしょうね。。。Jリーグに197センチの10代が加入した、なんてニュースを聞くたびに、バレーは何をやってきたのか…と思わざるをえません。

もちろん、各部活では先生方が必死に努力され、掛け持ちでもいいからと選手を集められておられます。JVAもコーチングキャラバンを全国展開するなど手をこまぬいているわけではないのもわかります。

ただ、そういう努力ではどうしようもないぐらいに、部活・企業頼みのスポーツ振興は行き詰ってますよね。構造的な問題で、もはや1個人、1学校、1企業ではどうしようもできないところまで来ていると思います。

今年は男子はアジア1位、女子も2位でしたが、あと10年後もこの地位を維持し、一つでも上に行くためには、日本バレー界を上から下まで大掃除して、”維新”なみの発想の大転換を進めなければいけないと日々感じています。

とはいえ、現場を持たない身ですから、できることはバレーと見続けることと、思いを発信することぐらいです。これからもご意見を聞かせてください。
by rio (2009-11-30 14:16) 

バレー部コーチ

rioさん、本当にありがとうございます。

いろんな方がrioさんのように思ってくださると・・・未来ある子供たちにも一つの光が差し込むことなのに・・・と。
でも、だからこそrioさんのご意見が、色んな方の目や心にとまるのでしょう~そうあってほしいですね。これからも、バレー界の発展のためにも、このようなブログは貴重なものと感じます。是非、末永く続けてくださいね。こんな私ですが、お言葉に甘え、時々おじゃまさせてください。

rioさんにもご理解いただいてるように、まさに部員確保が大変に厳しいのです。3学年合わせ、やっと12名になる程度です。田舎だけかもしれませんが、最近は運動部を選んでくれる生徒自体が非常に少ない。それこそ、毎日活動がない囲碁・パソコン・英語・茶道部などは、溢れかえるほどの人数なのに・・・。汗くさい・面倒・努力が必要なもの・先輩後輩関係に規律あるものは、どうも流行らないようで。

また、保護者の理解・協力がなかなか得られない事が多く、こまめに連絡を取り合う努力をしても一方的に怒鳴りこまれる時が何度も。生徒はバレーを愛し頑張っているのに、親にとって気に入らないことが起きると「辞めさせたい」と親が言う時代です・・・。しかしまだ、全国大会(全国では最下位の部類です!が)に参加できるだけ、携わる者としてはやりがいも大きく、幸せだと感謝していますが。

バレーを通じて、公立では小・中・高校との連携もほとんど無く(今、何かできないかと監督と模索中です!rioさん、何か名案ありませんか?!)この事態はさらにバレー離れをつくっているのではないか・・・と危機感を持ってます。

また、セッターになりたい・なってくれる子が少ないのです。
若いからか「自分」が決めたいのでしょうね(笑)気持ちは解らなくもないですが。セッターは、試合運びの責任もかかりますし、生徒はなりたくないと嫌がりますよ~。ですから、真に単純ですが・・・全日本には未来ある子供達に、バレーから憧れや夢をもあたえてほしい、と願うのです。

日本のバレーは、この先どうなっていくのでしょうね。正直、不安です。
でも、できることから・・・目の前の部員たちと努力して、また全国の切符を取りに練習に精進します。
by バレー部コーチ (2009-11-30 20:07) 

rio

>バレー部コーチさん、運動部を選ぶ子が減っているのは都会も同じかもしれませんね。

韓国ほどではないとはいえ、先輩・後輩の厳しさはいまも根強く残ってますし、そこに端を発するいじめや集団暴行も後を絶ちません。

昔と比べて、スポーツ科学に基づいた合理的な指導をする先生方は増えていますが、一方で、旧態依然の精神論者が幅をきかせている状況も敬遠される理由でしょうね。

それに加え、バレー部コーチさんのおっしゃる通り、自覚のない保護者の問題、自己主張ができない子どもの問題、なにかあったらすぐにマスコミやインターネットに流れる情報社会などなど難しい要因だらけですね。

日本の6・3・3制の学制では、小中高が連携するのも至難のわざだと思います。大都市圏や地方の県庁所在地では中高一貫校の流れが進んでいますが、全国的にはまだまだ。

そのなかで唯一ともいえる解決法はクラブチーム化なのですが、バレーの世界では、プロ化に反対した実業団チームが、クラブチームへの転換も図ろうとしない矛盾した状況が続いています。

その結果、ぎりぎりまで実業団で引っ張ったあげくに突然の休部・廃部。そうなる前に地域の学校と連携し、たとえばNPOにでもしてクラブチーム化していればよかったのに…と思わざるをえません。

やればできることなのにそうならないのは、率先して動く人がいないからなんでしょうね。JVAの改革が進まないのも同じ理由でしょう。みんな、じっと息をひそめて”誰か”が”なにか”をしてくれるのを待っている。それが日本バレー界の現状ではないか感じています。

ちなみに、いろいろあって結局バレー部には入りませんでしたが、中高生のころはセッターになりたくてなりたくて仕方ありませんでした。バレーの醍醐味はなんといってもセッターですよね。せっかくバレーをやるならセッターをやらんでどうする!って感じです。なりたい子がいないなら私がやります(違)
by rio (2009-11-30 22:41) 

o-kun

横レスすみません。
私はバレーはただの観戦者で中高は別のスポーツ(柔道と呼ばれる格闘技でしたがへなちょこでした…苦笑)をしておりました。でも今の子たちに比べて体育の時間、放課後等でいろんなスポーツをしてこれたな、と思っています(主に球技ですが…)。ソフトボール、野球、サッカー、バスケット、バレーボール、ラグビー、ハンドボール、卓球、テニス…。結構ほとんどの球技をしていますね。おかげさんでどのスポーツもそれなりにどこをどう観たらたのしいのかを理解しているようなつもりになっています(笑)。

自分の子供(高一)に聞いたらほとんどやってないんですよ、上で挙げたスポーツ。この前我が息子君に体育の時間は何をしてる?と聞いたら、ラジオ体操を極めとる、という理由のわからんことをのたまいやがったので、冗談か?と聞いたら、ほんとうや、と言う。ほんとうに腰抜かしそうになりました。体育の先生、いったい何してるんでしょうか?上記球技以外でも冬場はマラソン(持久走含む)あったり、その他幅跳び、高跳び、マット運動、跳び箱、鉄棒等々いろんな事やらされたけど、息子君の学校ではほんとうにあんまり何もしてそうになかったです。これでは部活で選択した以外のスポーツを知る機会もないし、スポーツの楽しさを覚えることができないですよね。私の高一の冬のこの時期の体育はラグビーでして、自分で勝手にNo.8のポジションを選んで、すっごく楽しかった記憶があります。古い言葉ですが「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」というのは、もはや時代遅れなんでしょうかね???とてもさみしい気がします。

ちなみにバレーボールは高校時代、球技大会の競技であったので、それには出ていました。私もバレーと言えば憧れはセッターでしたねー。素人同士でAクイックとかやって楽しんでました。ちなみに私がセッターのあこがれた理由は中田姐さんと古川靖の影響です。

取りとめのない話ですみませんが、今の子供たちは部活や習い事でもしないとスポーツにふれることができなくなっているのが、一番の不幸に思います。底上げを考えると、バレーに限らずいろんなスポーツをできるチャンスをもっともっと増やしてほしく思いますね。
by o-kun (2009-12-01 01:46) 

rio

>o-kunさん、「健全なる精神は~」と格言のように使われている一節は、実は誤用が広まってしまったものです。

ウィキペディアの「ユウェリナス」の項目に簡潔に説明が載っていますのでご参考までに↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%8A%E3%83%AA%E3%82%B9
身障者や精神疾患のある方、またその関係者の方々が気を悪くされることもありますのでご配慮を。

ところで、私も6・3・3の12年の体育の時間でいろいろとやった世代です。なぜかソフトボールはなく、ラグビーはタッチラグビーという簡易版、テニスは器具とコートの都合でありませんでしたが、一方、水球なんかがありました。

ラジオ体操を極める授業は中学1年のときにありました。第一、第二をきっちり覚えさせられたうえで、1学期の期末テストの一つとして、体育館の壇上で5人ずつ並び、ビデオカメラを回されている前で通しでやらされました。

↑これ、今考えたらすごく配慮のある先生だったんだなと思います。

体育の授業ではどうしても運動神経にすぐれた子が上位ですし、その種目を部活でやっている子がさらに上位です。授業内での努力が反映されにくい科目ですよね。

でも、「ラジオ体操第一、第二を正確に実演する」という項目があれば、そこでは誰でも努力次第で満点が取れるわけですよね。しかも、評価基準が明確で、教師の主観に左右されることもありません。

どんな教科にも、宿題を忘れないとかノートをきちんと取るとかというように、その科目の才能とは関係のないところで、努力が評価される仕組みがあります。体育にもそういう評価項目を設けようとしたときに、ラジオ体操はうってつけだと思います。

しかも、ラジオ体操はとてもよく考えられ、綿密に計算されている「ストレッチ」ですから、正確にできると一生役に立ちます。お子様の体育の先生、なかなかの切れ者なのではないでしょうか。

ちなみに、ラグビーについては、体育の授業で本格的にやる学校は少なくなっているはずです。勘所がわかっていない素人がタックルなどの接触プレーを繰り返すわけですから、ちょっと危険すぎるんでしょうね。そのために簡易版が普及したんだと思います。

柔道もありましたが、一本背負いや巴投げなどの大技は習いませんでした。時間がなかったこともありますが、受身各種をきっちりやって、足技各種と寝技各種を習ったところで終了でした。地域や家庭で柔道に触れる機会がほとんどない時代ですから、体育ではこれが限度でしょうね。

球技大会がバレーボールになったこともありましたが、なぜか予選は運動場(屋外)でした。レシーブしたら膝から血が出るし、アタック打とうとしたら目に砂が入るしで、一種の拷問でした…。
by rio (2009-12-01 22:44) 

tomotan

政治的なことはどの世界にもあるでしょうけれど
優遇されようが何されようが勝負は本物です。
最後は強いものが勝ちます。
明日に続くバレー界を築くためにも大切なことなんでしょう。

世界順位なんて宛になりません。
皆どこの国もそれぞれの想いを抱いて厳しい練習を重ねて
参加しています。
竹下もMVPをとってもおかしくないプロセスと結果を残して
いると思います。優遇されているからmustではないのです。
そんな事は評論家に任せて皆で応援しましょう!
by tomotan (2010-11-01 02:20) 

rio

>tomotanさん、コメントありがとうございます。
by rio (2010-11-03 00:54) 

マル

今回も1次ラウンドの優遇組み合わせで全勝しましたが
2次も日本優遇でベスト4決めましたね。
2次でもブラジルやアメリカ、イタリア、ドイツなどと当たらないとかあまりに
不自然すぎますね。
by マル (2010-11-10 12:55) 

rio

>マルさん、「28年ぶりに4強」の言葉が新聞やテレビから流れていますが、日本はここまで、格上との対戦は中国のみ。しかも負けてるんですよね。

記事書いた通り、ランキング順でいけば、いずれもWGPで負けたアメリカ、オランダと1次であたるほか、2次で中国、イタリア、ドイツとあたることになり、厳しい結果となったと思います。

ここまでの成績ですでに、眞鍋監督の手腕、小型セッター体制、選手たちの実力などなどを過大評価する傾向が出始めていることが非常に気がかりです。

サーブレシーブがまともにできるサイド、個人技で勝負できるサイドは、いずれも木村しかいません。中国女子のように、ディグがぴたっとセッターに返るわけでもありません。なのにというべきか、だからというべきか、サイド頼みのバレーを展開してしまっています。

世間の過大評価に惑わされることなく、課題を一つ一つ地道にクリアしていってほしいと思います。
by rio (2010-11-10 20:58) 

マル

返信ありがとうございます。
TBSや電通などが絡んでいて日本をどうしても勝たせて盛り上げて
儲けたいんでしょうけど、毎回こんなんじゃ日本のバレー界に未来はないですよね。今回はジャニーズアイドルを起用してないせいか空席も目立ちます。
そろそろ根本的に改革すべきですね。
負けてもいいから強豪国と序盤からどんどん試合すべきですね。

by マル (2010-11-10 22:05) 

北のコン吉

3位だかなんだか知らないけど


あまりにも情けなくて
楽しくなく
それなら、最初のグループ戦で
同じ組になって、予選突破も厳しい状況で

アメリカに勝っていたら
まじめに、喜んでただろうに・・・


ほんとに強い12ヵ国の中に日本も入れてもらって
リーグ戦やってほしい
それを祈る
by 北のコン吉 (2010-11-14 21:48) 

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