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WGP決勝・ポーランド戦 ずーばーり!今大会のワーストゲームでしょ~ [バレーボール]

WGP決勝の第4戦はポーランド。1-3での完敗ですが、気分的には大差でストレート負けしたような惨敗感がただよっています。ということで、タイトルではちびまるこのまるお君ふうに裏返った声で叫んでしまいました。

こういう試合って、ファンとしてはほんとがっかりするんですよね。戦う前に負けてるから。試合開始直後から身構え過ぎて硬くなってました。まさか…「追われる立場」なんて勘違いをしてないよな???って確認したくなったぐらい。

決勝で3連敗して後がないポーランドは、そのタイミングで日本とあたるのが心底嫌だったと思うんですよ。なので、第1セットを大差でとったにもかかわらず、チームはずっと緊張感びんびん。マトラク監督は、流れが少しでも日本へ行くとタイムアウトをとり、狙われた選手を早め早めに交代させてつぶされないようにめちゃめちゃ用心していました。

そういう意味では、硬くなっていたのはポーランドも同じです。日本が予選のときのように、「挑戦者」のノリで突撃していれば結果は変わったはず。世界バレーで硬くなるんだったらまだ話はわかりますが、前座のWGPで足が動かなくなるようでは先が思いやられますなあ。

参考までにポーランド・スコブロニスカの試合後のコメント「世界バレーの初戦の相手が日本。なので、今日の1勝はほんっっっとに大事」

そーでしょそーでしょ。まったく同感です。この敗戦で、WGP後の全日本は、初戦・ポーランド戦対策に時間を割かなければいけなくなります。そうなると、他のチームの研究・分析まで手が回らない恐れが出てきます。世界バレーの初戦で負ければ大崩れする可能性大ですし、勝ったとしても、それがピークであとが続かなければ、柳本時代の全日本の二の舞です。なので、世界バレーから逆算してチーム作りを考えた場合、この試合だけはなんとしても勝っておきたかったところなんですよねえ。

そんなげっそりな試合のローテはこちら↓

 竹下          山本       江畑

 木村          井上       山口  L佐野
---------------------------------------------
 コセク        サドレク(S)   ガイガウ(MB)

 ベドナレク(MB)  カチョル   バランスカ

私はつねづね、「解説」と称される人たちがローテーションにまったく触れようとしないことに非常に疑問を感じています。最近では、実況のほうが気をつけて見ていて解説にコメントをうながしていますが、満足のいく解説が聞かれることはほとんどありません。今日の中田もそうでした。

予選のときのポーランドは、セッターが最初にサーブを打つローテでした。つまり、日本サーブで始まるときは、セッターは前衛ライトからのスタートになってたんですね。

しかし、決勝ではローテを5つ進め(=1つ戻し)、セッターが前衛センターから始まるローテにしています。これはきっと、バランスカと竹下をマッチアップさせるためでしょう。

日本は、予選の第1~3セット目まで、竹下とバランスカが前衛で出合わないローテにしていました。バランスカの前は山口だったんですね。さらに、サーブで徹底的に狙って崩したり攻撃参加を遅らせたりして、強引に打てばブロック、かわせばアウト、という泥沼にはめたのでした。

その反省と、決勝では日本がずっと竹下サーブから始まるローテを組んでいることから、マトラク監督は上背はないものの安定感抜群のバランスカを竹下にぶつけ、上から打たせることにしたんだと思います。もう一つ、副産物的な効果もあって、このローテだと、バランスカが前衛の間に全日本の最弱サーブ・山口の順番がまわってくるんですね。それだけバランスカの負担が軽くなるわけです。

でも、日本が決勝でずっと同じローテで来るとは限りません。もしかしたら、ポーランド戦ではまた、竹下を前衛センターから始めるかもしれない。その辺はもう、スタッフの情報収集能力と分析力、それに監督同士の読みと駆け引きなんでしょうね。柳本VSボニッタのような因縁の対決もありましたし、ここ何年かは、“宿命のライバル”と言えばポーランドでしょう。

先にローテのことを書いておくと、両チームとも第1~3セットまでは同じサーブ順で進めますが、セット数1-2とされて後がなくなった日本は、第4セットで竹下が後衛レフトから始まるローテに変更しました。つまり、バランスカとのマッチアップをなくしたのです。

しかし、その判断がなんで第4セットだったのか。第1セットで私が数えただけでも、明らかに竹下の上を狙って決められたアタックが3本あります。決められなかったけど狙われたアタックも2~3本あります。

なのになぜ、日本のローテ変更が第4セットだったのか。まず、第1セットがほぼサーブだけで終わってしまったために、ポーランドのローテ変更に日本がどう対抗するべきかを見極められなかったのかも。

で、第2セットから仕切り直しで、サーブでバランスカ狙いを徹底し始めたら、意外とすぐに効き目があって崩れだした。これはいけるで!と思っていたら、バランスカがサーブをミスって日本12-ポーランド8となった時点で、シチュレクと交代。“バランスカをつぶした”感がないまま、シチュレクが前衛でも残ってしまったという展開。

バランスカは23-21の大詰めでコートに戻りますが、結果的に、日本がセットを取って1-1。勝っているときにローテを変更する積極的な意味はありませんから、竹下の上から打たれているというデータが(たぶん)ありつつも、第3セットもローテを変えなかったんじゃなかろうかと。

その第3セットは、案の定、竹下の上を徹底的に狙われていました。それだけでなく、竹下の上を狙うとみせかけてクロスに打つなどのフェイクも織り交ぜていたバランスカ。ただ、日本もポーランドの攻撃をつかまえはじめていて、23-23まで競り合います。

しかし、これを落としてしまったために、第4セットでついにローテを動かし、予選のときと同じようにバランスカの前には(日本としては)高いブロックが来るように設定し、起死回生を図ったということなんだろうなと想像しています。

ただ、第2セット終盤でバランスカはコートに戻ってきたわけですから、そこで眞鍋監督が展開を読み、第3セットはバランスカがスタメンで出てくることを予想して、竹下とバランスカのマッチアップをなくすローテにしていたら…?試合の主導権を日本が握ることが出来ていたかもしれません。

などなど、ローテがらみのことはいろいろありつつ、直接的な敗因はサーブレシーブの悪さ、ラリー中のチャンスボールの決定力のなさですね。竹下のブロック力のなさは言っても仕方ないので。

サーブレシーブが悪かった理由は、ポーランドが日本のシステムをよく研究していたからですよね。つまり、“速い”攻撃をするために、木村はサーブレシーブをしたあとすぐに前衛に移動したり、バックアタックに開いたりします。そのため、木村の動線を断ち切ることを意図したサーブを打てば日本は機能しなくなる、ということで前後のゆさぶりが多用されたんだろうなと。

それだけでなく、チームの約束事として佐野が守備範囲を広くとり、木村・山口をカバーすることになっています。なので、カバーに走る佐野の動線を断ち切るには左右のゆさぶりを使う。前後左右を状況に応じて使い分け、日本の守備をずたずたに分断したんですね。

さらに、予選ではまったく機能していなかったベドナレクのサーブが、決勝では本来の凄みを取り戻していました。そのために、コセク→ベドナレク→カチョルとこわいサーブがつながって、ポーランドのリズムでの試合展開になってしまったように思います。日本のサーブレシーブ返球率はわずか17%。サービスエースで10点もとられてしまっては、どうしようもありません。

また、チャンスボールのときのミスの多さ、力不足による決定力のなさは、深刻な課題ですね。第1セットには竹下のトスミスでの失点があり、第2セットは山本のスパイクミス、山口のライト攻撃や江畑のバックアタックが簡単に上げられるなどなど。ばかばかしくなって第3セット以降は数えるのをやめてしまいましたが、これではまるで“ピンチボール”じゃないっすか。

しかも、チャンスボールのときの選択肢がブロード攻撃、両サイド、バックアタックのみなのも納得できません。竹下はなぜ、セッターの前のクイックを使おうとしないのか。竹下の身長でギ/セツのラインのようなAクイックを上げるのは無理でしょうが、Bクイックならいけるはず。井上・山本に決定力がないから使わないのか、それとも単に竹下の好き嫌いの問題なのか。

第4セットでは荒木がスタメンで登場し、やっと積極的なBクイックが出るようにはなりました。しかし、クイックは試合運びの上での布石ですよね。第4セットから多用しても、タイミングを逸した感ありありです。

一方、ポーランドは一貫してサイド中心の組み立てを維持し、打ち下ろさずに長いコースを打つ戦術を徹底していました。ポーランドが日本に対して絶対的優位に立てるのは“高さ”ですから、それを最大限に活かそうという意図ですね。

↑これは今季の全日本がいちばん苦手としている攻められ方でしょう。中国に負けた原因の一つもこれです。ワンタッチかけて拾えたとしても、“チャンスボールのときの決定力のなさ問題”が横たわっています。

世界バレーまでにこの辺をどう克服するのか。短期間での解決が難しい課題もありますが、注目したいと思っています。


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杏

はじめまして。初コメントさせていただきます。

私も試合を見ていて、この記事のタイトル「今大会のワーストゲーム」ということとまったく同じことを思いました。確かに連戦の疲れも相当たまっていることと思いますし、今日までサブメンバーの交代を有効に使えなかったツケがここにきて出てきたのかな、とは思いましたが、それを差し引いても今日は…。

真鍋監督が試合後のコメントで、「今日は最初から選手に集中力がなかった」と言ってましたが、試合開始時から選手全員の魂が抜け出ていたような感じで、やる気がまったく感じられなかったのは私だけでしょうか;

負ける時は、木村や竹下が乱れて負けるパターンはよくあると思うのですが、今日に関して言えばよかったと言える選手が1人もいなかったように思えます。
というより、記事にも触れられているように、竹下がラリー中はもうほとんどサイドアタッカーしか使わないし、仮にAキャッチが返っても、サイドがほとんどだったと記憶しています(山本のブロードは何本かありましたがそれも序盤~中盤でなくなりましたね)。
実は昨日のイタリア戦の終盤あたりから気にはなっていたのですが、何故竹下はあそこまでサイドにばかり連続であげるのでしょうかね…Aキャッチが返ったとしても。まあ、イタリア戦の最後では、木村があたってたというのもあって使っていたのかな、とも思っていたのですが、まさか今日までそういう感じになるとは思いませんでした。もう途中からポーランドのブロッカーに木村に上がることは読まれてましたよね、完全に。
この大会序盤~中盤では、井上や山口のコンビを有効的に使い、まさに「日本のオリジナル」といったバレーが見てとれて、課題はありつつもやろうとしていることは分かったのですが、決勝に入ってからだんだんレフト一辺倒のバレーになってきた気がします。疲れもあってコンビの精度が落ちてきたという理由もあるのかもしれませんが…。

それから今日は佐野も悪かったですね;途中何度かリベロなのにサーブで狙われていたと思います。

とにかく、今日の試合は相手チームおみごと!という感じではなく、自滅で負けた感が強いので、悔しいという感じではなく、見ててストレスがたまる試合でした。わたしも試合を見ながら何度も叫んでしまいましたよ(苦笑)

長くなってすみません。とにかくいい形で最後しめくくれるといいですね。選手全員怪我のないまま帰ってきてほしいと思います
by 杏 (2010-08-29 09:06) 

to

rioさん、こんにちは。

ポーランド戦、以前の負けパターンに戻ってしまった試合でしたよね。眞鍋監督は日本のオリジナルとしてAパス率を高めることを上げていますが、これは日本の良い面を高めようという方針です。オリンピックの参加を目指す様なチームであれば必要なこと。しかし、メダルに到達するレベルのチームを目指すには悪い状況に陥ったときの対策も必要ですよね。

ポーランドはブロックの強いチームですが、それはブロックがしっかり完成した状態でのことで、速いテンポの攻撃には弱いはず。センター戦でA,Bクイックをなぜ使わなかったのか、というrioさんの指摘はもっともです。それで揺さぶればサイド攻撃も楽になるのに、セット後半で木村にまかせるのを当たり前の様に解説するのは止めてほしいですよ。

それにしてもグラチャンのドミニカ戦といい、何故この様な試合になると堅くなってしまうんでしょうかねぇ?。セット後半、乗ってきているのに自分たちのサーブミスで流れを断ち切ることが度々あって、あれには呆れてしまいました。

イタリア戦も、あそこまで相手を機能不全に陥らせながらフルセットで最後までもつれたのは、日本が決めきれない状態が続いたからですよね。冷静に見てみると、最終セットは観客にとっては非常につまらない試合だったんでしょう、2セット目に迫田がバックアタックを決めているときの方が会場は盛り上がっていましたから。

ポーランドは、グリンカ、スコブロニスカの両エース時代の方が相性良かったですね。おさぼり大エースたちが居なくなり、その分攻撃に幅が出て守備にもまとまりが出てきたという感じで強くなってますよね。

世界バレーに向けて、日本対策のヒントというか、やっぱりこうすれば勝てるんだということを強豪国に印象付けてしまった感がありありで、第1戦目にポーランドを持ってきた(?)のが裏目に出なければ良いのですが...非常に心配です。

今日の米国は今大会まだ地上波では見ていませんが、ハニーフが居なくなって、トムが復活して、若手が成長してって感じなんでしょうか。予選で日本と対戦していないので、上手くアリ地獄にはまってくれれば良いのですが、とにかく粘り強く自分たちのバレーで戦って欲しいです。

by to (2010-08-29 10:33) 

rio

>杏さん、選手交代は日本の長年の課題ですよね。“全員バレー”といいながら、これまで、誰が出ても活躍できるチームは一度も実現していないように感じます。

選手の魂が抜け出ていた…まさにおっしゃる通りの状態でしたね。予選で惨敗した相手をびびって…ということならわかるのですが、予選で作戦勝ちした相手に、なんてあんなにひくーいテンションになってしまったのか。不思議です。

竹下の木村一辺倒も謎でしたね。井上を下げて荒木を入れたのは、明らかにセッターの前のクイックを使えという指示だったと思うのですが、監督がそこまでしなければいけなかったことの背景になにがあったのか。気になります。

コンビネーションということで言えば、センター線がおとりでのバックアタックもまったくシンクロしていなくて、バックアタックが止めごろ・拾いごろのアタックになってしまってましたよね。竹下のなかで、何かがおかしかったんだとしか思えません。

Wクイックに関してはいろいろなパターンを使っていましたが、完成度がまだまだなのと威力がないので、簡単に上げられていました。あれがもっとビシッ!と決まってインパクトを残せていれば、その後のもっとコンビを展開できたんだと思いますが、そこまで到達しませんでしたね。

記事で書いた通り、ベンチワークもポーランドに負けてますし、まったくいいところのない試合でした。残念です。
by rio (2010-08-29 16:19) 

rio

>toさん、「私が入っていてもあそこは木村に上げたと思います」。まあ、中田さんがセッターだった30年前ならそうかもしれませんが…って感じですよね。

チャンスボールをクイックできっちり取っていれば、最終局面でレフトに託すという手もありですが、ラリー中の切り替えしがほとんどサイド一辺倒、サーブレシーブからも崩されてサイド一辺倒では、どうしようもないですね。

それと、井上・山本・山口が、攻めているつもりのプッシュや軟打を多用することも気がかりです。

明らかにブロックが割れていてコースがあいているときでもプッシュしてますよね。ポーランドはそこもきっちり研究していて、動作は鈍いながらも確実に拾っていました。

プッシュトリオが何本も有無を言わせぬ強打を見せていれば、守備は必然的に深い位置になるわけで、軟打で揺さぶるのはそういう前提をつくったあとの話ですよね。とてもストレスがたまる展開でした。

ポーランド戦対策と言えば、カチョルがなかなか止まらなかったのも謎でした。バランスカのことばかり気をとられて、カチョル対策をなにもしていなかったんじゃないでしょうか。

高くて長いコースに打つとはいえ、動作は遅いですし、小技もききません。そんなカチョルにXプレーのセンター切り込みまでされるようでは、ベンチワークの時点で劣っていたということだと思います。世界バレー、心配ですね。。。
by rio (2010-08-29 16:29) 

まぐろ

ご指摘の件見ました。rioさんの言う通り、試合を見ただけで、データバレーを導入してるのか、また完全か不完全なのか解るはずもなく、自分言葉で書けてないのがバレバレでした。
そもそも、スブレッドかな?などとたわけた解説する者にデータ云々語れるはずない。
前もセッター一本目で、MBがトス上げてたが今回からバックレフトが上げるようになったんですがそのメリットはの問いに、センター線が使えると答え、しばらくなんだかんだ話した後にデメリットはの問いに、デメリットデメリットと何度も呟きながらやっと答えたと思ったら、センター線が使えない。アホすぎるやろコイツ。横のアナが同様のアホじゃなければ目が点になったはず。半信半疑にアナがそれだたら今まで通りMBが上げればいいんじゃ?に、そうですねと平然と答える中田。
実況にサドレックのセッター能力について聞かれた中田。「丁寧に上げるセッターで、振るとかトリッキーなセッターじゃないです」翌日の日本戦でサドレックの事を「非常にトリッキーなトス上げるセッターですね、上手いです」。こいつアホ過ぎるやろ。
スポーツでは、バレーの解説者が一番次元が低い気がします。タレント兼、解説者を使うのはやめてほしい。
大林は大林で、プレミアリーグ中も幾度か、Bおとりの中に割り込んでくる攻撃これを、全日本ではカンチャンと言いますけどね、と自慢気に解説してた。この前のトリノでも言っていた。
もうね、こんな奴らばっかり。うんざりします。あ、そうそう、話し変わりますが、メモを取ってるのは、大林だけじゃないですよ。
落合なんかも何度も見かけましたよ。
rioさんか大林をお気に入りだからそう見えただけじゃないですか?
そもそも、落合も大林も自分の為なのか何の為なのか何を書いてのかも知りませんけどね。何かしら役目を仰せつかってるのかも知れないし。だから、そういうメモってる姿を見ても感心したことないです。
by まぐろ (2010-09-03 16:27) 

rio

>まぐろさん、そうです。私はモトコさんがお気に入り(笑)。少し前の記事で書きましたが、私がバレーにはまったのはモトコワイド(のちにモトコスペシャル)を見て、すげえええ!と思ったからです。

モトコさんはこれまた、カメラに映る位置でメモを取るのがうまいんですよねー。一方、落合はメモを取っている姿をテレビに映すのがヘタですねえ。位置取りが悪いのか、一般人過ぎてまわりにとけこんでいるのか、わかりませんが。そもそも、落合はどんな取り柄があってバレーの“解説”陣に加わっているんでしょうか。

ただ、それだけでなく、いまのバレーの“解説”を見渡すと、素質がありそうなのはモトコさんだけじゃないですか?

日本のバレー解説者はほんと、解説になってないと思います。実況もバレーのルールも知らずにやってるんだからひどいですよね。

WGP予選台湾戦第1試合。台湾のセッターのサーブで試合開始。日本の攻撃を台湾がレシーブしたんですが、大きすぎたんですね。セッターは当然ジャンプしてますが、とどかなかったので手を下げました。それがそのまま日本コートに返ったのですが、それを見た実況が「ツーアタック!」って。

同じ実況だと思うんですが、決勝のイタリアVS中国の開始直後、イタリアのオルトラーニのライト攻撃が決まった場面で「バラッツァのスパイクが決まりました!」って。そしたら、“解説”の前田健が「そうですね」って。

もうほんと、うんざりです。実況・解説が選手の顔も背番号も名前もポジションも覚えずに着席するプロ意識のなさが信じがたい。野球やサッカーでそんなことしたら、視聴者から抗議が殺到して二度と呼んでもらえないですよね。

私はこのブログでずっと、“解説”を名乗る人はマラソンの増田明美の取材力・構成力・しゃべりの技術を見習うべきだと主張しています。マラソン業界もうじゃうじゃと“解説”が増えていますが、増田さんの域に達している人はまだ誰もいません。

新潮だったか文春だったかの週刊誌で、増田・有森・高橋尚子を並べてどの解説がベストかを比較していたことがありました。やっぱり、ダントツ1位で増田さんでした。

バレーはまだ、そこまでの人が出てきていませんから、ある意味、ねらい目かもしれませんね。
by rio (2010-09-03 20:26) 

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