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全日本女子・2枚替えは機能するのか? [バレーボール]

JVAが先週、全日本女子の登録選手に東レのセッター・中道を追加することを発表しました。10月1日からチームに合流するそうですが、世界バレーまでわずか1か月。間に合うんでしょうか?

眞鍋監督いわく、中道を追加する理由は「2枚替え」のためだそうです。「竹下にはこれ以上の成長が望めない」と言い切った直後の09年モントルーから、発言とは裏腹に竹下に全面的に依存したバレーを展開してきた眞鍋監督。成長が見込めないどころか、2枚替え要員の中道を招集して竹下体制のさらなる強化を図るまでにいたりました。

で、なんでいまさら竹下メインの「2枚替え」なのか。

そもそも、WGPでは松浦を控えにしていたにもかかわらず、竹下の前衛3ローテで“戦略的に”松浦を使うという采配を一度も見せませんでした。松浦をワンポイントブロックで使うという謎の采配はありましたが。結局、決勝のポーランドや中国のように、竹下の上からばんばか打ってくるチームにはなす術なしの打たれっぱなし。

だから、いまさらながらの「2枚替え」なんでしょうか???

これまでブログで何度も書いてきた通り、中道が代表に選ばれてこなかったのはおかしいと思っていました。東レの3連覇の主軸で、Vリーグでの実績は竹下をはるかに上回ります。全日本の主力の荒木・木村とはチームメイト。身長は竹下と同じで年齢・体力的には有利。中道が竹下のように、全日本代表の正セッターに足掛け10年も“固定”されれば、少なくとも竹下と同程度か、それ以上の結果を出すでしょう(というか、たいていのセッターは同程度の実績を残すでしょう)。

条件面では中道が明らかに有利であるにもかかわらず、代表に呼ばれることすらなかったのは、竹下と身長が同じでプレースタイルが似ているからなのか。あるいはなんらかの政治的力学が働いていたのか。まったく謎ですが、このタイミングで呼ばれたこともさらに謎です。謎だらけです。

ただ、その謎はともかくとして、全日本女子に必要なのは、高い位置でボールをさばけてブロック力もあるセッターですよね。素人だけでなく、プロの方々もみんなそう思っているはずです。しかし、現状では国際レベルでプレーできる大型セッターがいない。だったら…ということで、東レがやっていた中道・大山未希を使い分ける采配がベターだったと思うんですよ。

だがしかし。大山は一度も呼ばれること無くビーチへ転向。松浦はワンポイントブロックとピンチサーバー要員。富永にいたっては、WGPではベンチ入りのチャンスすらありませんでした。結局、こうした人材をまったく試さないまま、竹下メインの「2枚替え」要員で中道を招集?こういうのを“付け焼刃”って言うんじゃないかなあ。

中道を2枚替えで使うとなると、チームの構成にも大きく影響します。まず第一に、山口と交代する2枚替え要員は誰なのか?

山口がサーブレシーブにも入っていることを考えると、WGPのメンバーでは石田になるんでしょうが、守備力の低下は否めません。しかも、石田がWクイックやらWブロードやらに入れるとは思えません。センターにA・Bクイックの決定力があればいいんですが、山本・井上はそこが不安。となると、組み立てはサイド中心にならざるを得ないはずで、2枚替えの効果がどこまで出せるのか未知数です。

また、石田を2枚替え要員として温存しなければならい場合、ピンチサーバーとしての働きができなくなります。WGPで見せたような、山口→迫田、江畑→石田で石田にサーブレシーブをさせるという起用もできません。采配パターンを1から再検討しなければならないのでは。

あるいは、石田ではなく迫田・江畑のどちらかベンチにいるほうを2枚替えで起用することも考えられますが、その場合は、サーブレシーブがリベロと木村の2枚になります。ディグやつなぎの総合力も低下するため、これまた、2枚替えの効果がどこまで出せるのかは未知数です。

この「未知数」をはっきりさせるために、海外遠征やらWGPやらがあるわけで、そうした“練習試合”で一度もやっていないことを世界バレーのぶっつけ本番でやろうとするのはなぜ???柳本さんが繰り返していたような、「大会ごとにその場しのぎの“奇襲攻撃”を繰り出す」バレーを受け継ぐつもりなんでしょうか。

さらに、WGPではゲームの中盤~終盤にかけて、山口が後衛のときに井野と交代して守備固めをする采配をパターン化していました。いわゆる守備的な采配ってやつですね。一方、2枚替えは攻撃的な采配なわけで、思想・考え方が180度違います。

眞鍋監督はこれまで、堅い守備で活路を見出すという発言を繰り返してきました。山口→井野の交代はその戦略にそった戦術だったと思うのですが、WGPでは、竹下が前衛ローテのときに連続失点する場面が多く見られました。

守備がどれだけ堅くても、攻撃力がなければ勝てない。当たり前の結果が出てしまったんですね。そもそも個人技レベルでの攻撃力で劣るうえに、山口(井野)が後衛のときにはバックアタックがないので、攻撃が3枚になってしまいます。これではローテがまわるはずもなく。

ただ、守備的な戦略に沿って進めるなら、松浦を前衛3ローテで起用してブロック力を強化し、テレビの実況が言うところの「2次攻撃・3次攻撃」を仕掛けていくのが順当。それを一度も試さずに「2枚替え」にシフトするということは、眞鍋監督のなかで戦略が180度変ったということなんでしょうか。

09年の就任以来、発言にまったく一貫性がなく、方針もころころ変っている眞鍋監督のことですから、いまさらびっくりもしませんが。ただ、アメリカのマッカーチョン監督が確固たる戦略のもと、着実に成果を上げているところなんぞを見るにつけ、日本はなにをやってんだかなぁ…と思ってしまいます。

中道=2枚替え要員の加入で、井野、松浦の立場が微妙になりますね。井野を2ndリベロで固定し(というか、実力では佐野が2ndだろうと思ってますが)、松浦をオポジットで起用するということもありえるのかもしれませんが、そうなるとチーム作りはすべてガラガラポンで1からやり直し。賽の河原の石積みのようですなあ。。。

その結果、世界バレーで日本は格下に負けたりもして6位+なぜかMVPに竹下が選ばれ…ってな、でじゃぶーになったら目もあてられません。ちなみに、迷走したあげく「竹下・高橋と心中」と口走った柳本体制は、世界バレーの翌年、中国とロシアが欠場した(欠場させられた?)W杯2007で、史上最低の7位と惨敗しました。二の舞にならなければいいのですが。

栗原と狩野の回復具合も気になります。世界バレーは14人体制でいくようですから、WGPメンバーに栗原と中道を追加することになるのかな。そうだとすると、松浦の立場がますます微妙になりますね。


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haruka

rioさんの記事upを、待っていました!!
だから、すごく嬉しいです(^^) ありがとうございます。

全日本に登録もされていなかった中道選手の追加招集には、正直驚きました。
実力と努力はきっと、今のVチームのなかでも際立っていることは確かなのでしょうが、今更なぜ?!と思わざるをえない感がぬぐえないですよね・・・。
決して、中道選手を批判しているのでなく(それよりも、今までなぜ招集されなかったのかと思っていましたから)どうして、若くて長身の松浦・富永選手が少しずつ育っている&サマーなどで横山選手も少しずつ調子が上がってきてる、にかかわらず、中道選手なのでしょう・・・。チームが、セッターを出してくれなかったのでしょうか?

ごめんなさい、私は幼い頃からバレーといえば竹下選手に憧れていました。今でも、様々な意見や批判があり、そう言われる理由を充分理解しながらも、やっぱり好きな選手なので、自分の気持ちに正直に応援をしています。
でも、ブロックの上から攻撃・得点されることや、明らかにトスまわしや調子の悪い時に交替されないことが不思議でした。試合で人のプレーやチームを外から冷静に見つめることで、絶対にプラスになることもあるでしょうし、体力も温存できますよね。わりと、真鍋監督は選手を交替させる監督だと思いますが、セッター出身なだけに、セッターに対しては特に、こだわりがしっかりしてるのでしょうか・・・。それならば、そういう理由を発言してくださればいいのにな~と感じます。

それでも、せっかく若手セッターの流れが少し見えてくるかな?と思った時に、この招集ですよね。それなら、ビーチに行かせる前に、大山加奈選手を呼んでほしかったなと、勝手ですが、思ってしまいます。

世界選手権という、オリンピックよりも、もしかしたら権威ある大事な大会ですよね?(各大会の重要度は分からないのですが^^;) それとも、世の中はやはり関心も注目度も高いオリンピックが主なのかな。 
国内リーグでどれだけ優秀でも、世界相手だとやはり違いますよね・・・。だからこそ、の今年始めの遠征・試合だったのでしょうに・・・。東レのアタッカーが多いので、合わせやすいことはあるでしょうが。
松浦選手がアタッカーになってしまうのでしょうか?そうなら、とても残念な気持ちです。中道選手、竹下選手に負けないぐらいの強い気持ち・勢いで、セッターとしてメンバーに残ってほしいなぁと思います。
by haruka (2010-09-20 23:12) 

haruka

↑ごめんなさい!!
大山加奈選手ではなく、未希選手の間違いでした。
by haruka (2010-09-20 23:25) 

rio

>harukaさん、竹下個人への批判や意見はともかく、チームの総合力を考えた場合、竹下では世界バレー6位、W杯7位、五輪で2大会続けて順々決勝敗退、が現実です。

Vリーグでも復帰後は優勝が一度もなく、リーグ落ち一歩手前も経験しました。全日本代表セッターで足掛け10年といえば、いまや歴代最長の選手ですが、国内外でこれだけ結果を残せていない代表セッターも珍しいと思います。

それだけ世界のバレーが、低身長セッターを相手にしなくなっているというのが現実なんだと思います。竹下がブロックに跳べば上から打てばいいし、ブロックから外れるなら、ライト攻撃をしかければいい。つねに相手チームが先手を握れるわけで、こんなに攻略しやすいチームもないだろうと思います。

WGPではイタリア、ブラジルがチームワークを保てずに負けていますが、本番の大会=3大大会では、そうはいかないでしょうね。

今季の代表チームに、中道と大山未希をそろって呼ばなかった理由はまったく謎です。まさか1チーム○人までというような制限があったわけでもないでしょうし。

松浦がどういう使われ方をするのかわかりませんが、WGPでまったくといっていいほどトスを上げさせてもらってないので、中道が加入するとますますトスを上げる機会はなくなるでしょうね。

松浦がイタリアのロンドンと比べて極端に劣るとは思えないですし、本気で鍛えれば、ブラジルのダニエルやファビオラにはすぐ追いつける気がします。今季はせめて、単発でいいので左右への平行トスとクイックだけしっかり上げられるようにしておけば、前衛3ローテで起用できたと思うのですが。まあこれは、眞鍋監督の責任ではなく、出身校と所属チームの責任ですね。
by rio (2010-09-20 23:33) 

haruka

なるほど!!です。
rioさん、いつも分かりやすいお返事を、ありがとうございます^^
チームの組織・総合力としても、絶対に長身セッターは必要ですよね。せっかく、長身セッターが招集されているのに・・・。全日本の中のことは分かりませんが、是非、若手を使ってほしいですね。

今、我が校でもセッターのなり手が居なくて困っています。私はマネージャーなので、選手の本当の気持ちは想像でしか分かってあげられませんが、みんなでつないだボールを直接?得点できるアタッカーがいい!と主張する部員たち。結局、どうしても決定力に欠ける(言葉が悪くて、ごめんなさい)身長の高さがない子にお願いすることに・・・勿論、やる気がある選手がいてくれるのが一番なんですが、しっかりしたコーチがいて、適正と未来を見込んで指名してくれればいいのになぁと。強い学校はやはり、顧問の先生がきちんと見てくださるんですよね・・・。と、人のせいにしてはダメですね(^^;)

全日本も、チームとして勝つために、監督はじめスタッフの皆さんに危機感を持って頑張ってほしいですね!
by haruka (2010-09-21 00:51) 

rio

>harukaさん、北京五輪までは、ブラジル、アメリカ、イタリアが170センチ台のセッターを擁していましたよね。

しかし、今季のWGP終了までの間に、ブラジルとアメリカは完全に高身長セッターへ移行しました。イタリアは移行中ですが、これにロシア、中国、キューバを加えて、世界トップは高身長セッターで横一線に並んだことになります。

そんな潮流のなか、竹下をメインに据えるべく、中道を2枚替え要員に呼んでいる日本。世界バレーに眞鍋監督のクビがかかっているからそうなるんでしょうか。

五輪後の2年で少し差をつめても、残りの2年で一気に離される。この繰り返しですね。
by rio (2010-09-21 01:07) 

k-puri

いつもブログ大変楽しみにしております。
 わたしは、みなさんに批判も沢山されておりますが竹下選手を最大限応援しています。
 そんなわたしは、中道選手の活躍を期待しております。
大変上手いセッターであるのは、みなさんも認めるところであるとおもいますが、その身長ゆえ今まで全日本に呼ばれず残念に思っていました。
 もちろん身長の高いセッターが活躍してくれるのが全日本にとって一番良いのは充分にわかっているつもりですが、本当に全日本に必要なセッターは高い位置ボールがさばけて、ブロック力があって、速い攻撃がつくれてレシーブ力のあるセッターなのですよね。いくらセッターの身長があっても世界と比べれば物凄く高いわけでもなく、スパイカー陣も190㎝台が普通に何人もいる世界のチームに比べると、いくら大型化したと言っても高さパワーで世界と勝負するのは難しいと思います。良く世界基準と言われますが世界と同じように戦っても勝つのは難しい様に思います。
 大型セッターの中で経験不足以前の段階で、技術的に全日本の目指すバレーが出来る選手がいないと言うのが現状なのではないでしょうか。
もちろん上を目指す為には大型セッターは不可欠でしょう、中田久美さんも竹下選手も物凄い量のトスアップの練習をしたそうですので若いセッターには是非沢山トスを上げてもらって全日本の目指すバレーの中心になってもらいたいです。

by k-puri (2010-09-21 02:54) 

tomona

はじめまして。いつも楽しみに読ませて頂いています。

1ヶ月前は「女子はブラジルに勝てていいなぁ…それに比べてWL逃してる男子orz」なんて思っていたんですけど
女子も迷走してますね(T-T)

中道選手の招集は興味津々ですけど
なんだか松浦選手があまりにも不憫に思えてしまいました…
モントルーの時に健闘したみたいなので、WGPで“セッターの”松浦選手をすごく楽しみにしていたのに
結局去年の富永選手と同じような使われ方しかされず(泣)

春先に170cm台のセッターばかり選んだのは一体なんだったのかとも思ったり…

協会のお偉いさん方もどうせクビをちらつかせるなら
「世界選手権で結果を出せなかったら」じゃなくて
「若手のセッターを育成できなかったら」っていう条件にしてくれればよかったのにと思ってしまいました(^-^;)

by tomona (2010-09-21 10:10) 

josj

もはや、これくらいでは驚かなくなりますね。


ホント日本って人材を育てるのが下手だなぁと思ってしまいます。木村ににても、荒木にしても自分で勝手に育った感があるし(笑)

セカンドセッターの問題はいつになったら解決するのやら・・・。


07W杯でロビアンコ欠場でかわりに、大型セッターのフェレッティを使って優勝したイタリア。WGPで、若手+大型のグラスやダニエル、アナ・チエミを使って優勝したアメリカやブラジル。

ホント強豪国とは対照的ですよね。


WGPで下手にイタリア・ブラジル倒して余計に竹下を外せなくなったかな。こんなんで、本気で五輪でメダル取れるとでも思ってるんですかね?謎は深まります。
by josj (2010-09-21 12:38) 

rio

>k-puriさん、たしかに、今季の代表に登録されたセッターのなかで、竹下以外の選手たちがどれだけの練習をこなしているのか、疑問はぬぐえませんよね。

中道がこれまで呼ばれなかったのは、身長が低いことが一番でしょうが、それに加えて竹下とよく似たプレーをするからなんじゃないかという気もします。ムキになって同じアタッカーにトスを上げ続けるクセもよく似てますよね。ただ、総合的な組み立てに関しては竹下よりうまいと思います。

私は、日本も高さとパワーで勝負しようと“本気で”考えていれば、できると思っています。

遺伝以外のさまざまな社会的要因があって190センチ台の選手はなかなか出てきませんが、それでも、順不同で大山姉妹、栗原、荒木、木村、山本、狩野、杉山、松浦、富永と入れ替わりはあるものの人材は出てきています。大山加奈は高さもパワーも世界レベルでした。荒木は、高さは世界標準ですがパワーではトップクラスだと思います。

一方、190センチ台の選手を何人も擁している外国チームでも、ポーランドの主力は178センチのバランスカですし、イタリアも175センチの若手・ボゼッティを起用しています。

日本が高さとパワーで勝てない一番の理由は、努力不足か、無駄な努力ばかりしているか、そのどちらかが理由だと思います。

確かに、いまの大型セッターのなかには、日本が理想とするバレーを展開できる選手はいないでしょうね。ただそれは、そういうセッターを所属チームが育成してこなかったからですよね。

育成してこなかった最大の理由は、どのチームも“使い勝手”のいい小型セッターで目先の結果を求めてきたからだと思っています。ここ数年で、本気で大型セッターを育てたのは東レだけでした。

たいていのセッターは、竹下のように20歳から正セッターの座に固定されて10年も経てば、一定レベルまで育つと思います。世界バレー6位、W杯7位、五輪で予選突破どまり、でいいなら、あえて竹下を使い続けなくても残せる結果だと思います。

若いセッターたちは、自分の手でこの閉塞感をぶちやぶってやる!ぐらいの気概をもって突進してほしいと思っています。
by rio (2010-09-21 22:35) 

rio

>tomonaさん、コメントありがとうございます。迷走してますねえ。世界バレーでまったく新しいことに“挑戦”するんですから。

WGP決勝でブラジルとイタリアに勝ったのは実力だと思うんですね。そのほかに負けたのも実力ですが(悲)。で、竹下が前衛のローテがなかなか回らないというところに目をつけるまではよかったと思うんです。

「よかった」といっても、実はでじゃぶー感ありありで。柳本さんが、竹下の対角に高橋を入れていたことがありますよね。このときも高橋のバックアタックがなかったため、竹下が前衛のローテはなかなか回りませんでした。

それと似たようなことをやって、同じところでつまづいている眞鍋監督。げんなりです。眞鍋監督はここまで、ほぼ柳本さんのパクリなんですよね。なんで代表監督に立候補したんだろう。

モントルーの松浦はたしかにヘタでした。一生懸命あげていましたが、アタッカーの負担はかなり大きかったと思います。ただ、イタリアのロンドンも似たようなもんですし、WGP予選のオランダのダイケマはモントルーのときの松浦よりもヘタだったと思います。それでも、どのチームもロンドン五輪を見据えているからこその起用ですよね。

Vリーグの問題も大きいと思います。原則として、代表チームは、学校や所属チームで一定のレベルに達している選手たちを組み合わせる場ですから、代表チームでセッターの基本を学んでいる時点でおかしいですよね。。。
by rio (2010-09-21 22:53) 

kiyo

rioさん、こんばんわ。WGPの記事もとても楽しませていただきました。
コメントしたかったんですけど・・ブラジル戦の余韻に浸りすぎました。
5連戦って、記事を書くほうもしんどくないですか(笑)

中道選手の招集・・。東レファンとしては嬉しいような、何ていうか。
皆さんがそれぞれ書かれている通りですよね。

rioさんもおっしゃってる「2枚替え要員」なんですけど、栗原選手ってこと、ないですか?手術の経過は良好とのことですけど、実際はフルでの出場は難しいってことなのかな、と思ったんですね。
栗原選手ならブロックも期待できますし、サーブレシーブも入れるし。

ただ、仮に↑の通りだったとしても、これが世界バレーの後、チームに何を残すのかなぁって思うと淋しい気持ちになりますが。
by kiyo (2010-09-21 23:05) 

rio

>josj さん、日本女子バレー界の育成能力のなさは、かなり根深いものがあると思っています。

折りしも、先日まで行われていた世界ジュニアバレーでは日本がそこそこの結果を出してますよね。中国にストレート勝ちしたり。そういう選手たちが、シニアになったとたん、何年間も同じチームに負け続け、何十連敗なんて記録を作ってしまうわけで。

↑この点を真面目に考えて解決しようとしているフシがうかがえないところが、日本女子バレー界の最大の欠陥だと思います。お題目ばかりとなえてますが、結局は、目先の1勝にばかりとらわれているのが現状ですよね。部活もVリーグも。

最近もここで書きましたが、ロンドン五輪はメダルどころか、出場できるかどうかも微妙だと思います。中国にあっさり負けているようでは、シドニー落選の再現になりかねません。

中国の王監督は病気で倒れてしまったそうで、監督交代も検討されているようです。この結果、中国が今より弱体化することになれば、W杯で切符をとれず、世界最終兼アジア選手権にまわってくるでしょう。

シドニー落選は初めてでしたからマスコミも大きく取り上げましたが、2回目の落選だと小ネタ扱いまで格下げになるかもしれません。バレーのマイナー化がいっそう進むことになりかねず…おそろしいことですね。
by rio (2010-09-21 23:16) 

rio

>kiyoさん、鋭いお気遣いをありがとうございます。しんどいです(笑)

半分寝ながら書いていた記事もあって、あとで読み返して、なんだか余分なお肉が満載だなあとちょっとがっかりすることがあります。がっかりするだけで放置してしまっていますが(^^;

栗原が完全ではない場合、2枚替えで出てくる可能性は大ですよね。TBS情報では全然いいみたいに伝わってきますが、なんせTBSですからねー。どこまで信じていいものやら。

これが世界バレーのあとに何を残すのか。まったく同感です。私もそう言いたかったんですよ!そのフレーズが出てきませんでした。アテネ以後、日本はずっと、後に何も残らないバレーを続けてますよね。個人技は確実に伸びていますが、チームとしてはまったくといっていいほど前進していません。残念です。
by rio (2010-09-21 23:42) 

rio

>josjさん、「世界ジュニアバレー」じゃなくて、「アジア・ジュニアバレー」でした。すみません。
by rio (2010-09-22 01:50) 

haruka

rioさん、いつもありがとうございます(^^)
昨日、バぼちゃんねるを観ながら、WGPを懐かしんでました。
もちょっとだけ、rioさんのように分かりやすくて入りこんだ分析があっても良かったのになぁ、と。そう思うと、試合毎に分かりやすい記事を書いてくださるrioさんって、スゴイなぁと感謝しています(^^)

全日本チームですが、世界バレーのあとに何を残すのか・・・
何だか、悲しい言葉ですね・・・。
たとえ仮にも、私達には伝わるものがなかったり、単なる感動だけしか残らなかったとしても、選手たち自身・チームに何も残らない、ということはないと信じたいです・・・。国を背負う代表選手だから、心とか魂とかいうメンタルや内面の部分とかでなく、結局目に見える結果を残さなければならない勝負の世界なのでしょうけど・・・。目先の勝ちにとらわれないで、と思っていても、強化段階の意味のある負けに(言葉が変で、ごめんなさい!)、メディアも正しい言葉で協力して伝えてくれないとなあ、と思います。

世界選手権には、監督のクビが、かかっているのですか?!
そんなことをしているから、おかしなことになるのですね・・・。もっと、信頼してド~ンと4年間自由に任せてみたらいいのに。守りに入りたくなる気持ちも分からなくもないです(^^;)そんなこと、言ってる場合じゃないのでしょうけど・・・。
by haruka (2010-09-22 07:39) 

to

rioさん、こんばんは。

中道の招集はネット上でも色々なサイトで話題となっているようですね。

今年、WGPまでに全日本に登録されたセッターは竹下以外に5人。そのうち、Vリーグで実績があるのは横山だけで、他の4人に3大大会で全日本のセッターを任せること自体、土台無理があるのは最初から分かっていたはずってもんです。

その時点から竹下が既定の路線ではないかと思うのですが、横山は、'09年に招集したときに眞鍋監督も全日本の正セッターとして期待していたはずなのに、モントルーではトスを上げていた様ですが正しく評価されないまま松浦がセカンドセッターとして帯同する状態になっています。映像で見た感じでは、富永、松浦とは明らかに差がある様に思われるのですが、怪我の具合で不十分なパフォーマンスしか出来ないと判断されたのでしょうか?。

本当、富永、松浦を選ぶならば、なぜ大山未希を含めVリーグで実績のあるセッターを選ばなかったのか、そのタイミングは遠征で横山を外したときではなかったのか、すっきりしないことが山積しております。

2枚替えについては、次の様に考えています。同じポジションの選手に、実力に差があっても違うタイプの選手を使うのか、実力差の無い同タイプの選手を揃えるのか、どんなスポーツでも両方の選択肢があって、後者は現時点でのシステムが上手く機能している場合に採用されるのではないかと思います。WGPで少なからず結果が残ったということ、必要な高身長のセッターは簡単に養成が出来ず、能力が引くくて結局、効果を発揮出来ない...、そんなこんなで眞鍋監督は世界バレーを前にビビって2つの選択肢を残したいと思ってしまったのかなと。

ただ、2枚替えのデメリットはrioさんが記事で述べている通りなので、前述したこととは矛盾するんですよね。栗原の復帰という路線で、結果を残した山口オポジットシステムを捨てる新しいシステムもありなのか、なんて勘繰りたくもなります。裏目に出なきゃいいですけどね。

by to (2010-09-22 22:41) 

rio

>harukaさん、選手たちになにも残らないということはないですよね。生きている限り、どんな経験からもなにかしら残ります。

ただ、アテネ以降、チームとしては何も残らないまま年を重ねていると思います。全日本女子が北京で得たものは?と聞かれて即答できる人は、当事者でもなかなかいないんじゃないでしょうか。

09年の全日本女子の経験も、今季にはほとんど活かされていません。メンバーが大きく違うからとか、そういう理由ではない別の理由があると思っています。

眞鍋監督の就任時に、JVA幹部が、世界バレーの結果次第で進退を考えるという主旨の発言をしています。ばかじゃないかと思います。少なくとも4年間まかせるつもりがないなら選ぶなって話ですよね。

ま、そういう私も、本音を言えば、眞鍋監督にかなりうんざりしてきているのですが。世界バレーで負のイメージをなんとかしてほしいです。
by rio (2010-09-22 23:46) 

rio

>toさん、竹下の規定路線は、去年のモントルーの初戦の第3セットからスタートしていました(哀)

あの初戦のスタメンセッターはたしか河合。で、負けそうになって、いきなり北京組をどばどば投入し、竹下にトスをあげさせて、結局負けたのでした。いかにも眞鍋監督、って感じの采配ですよね。

それ以来、竹下が規定路線です。今年のモントルーは休ませましたが、WGPはフル出場ですからねえ。世界バレーもフル出場でしょう。まさかの中道スタメン、ってこともありえますが。

中道・大山を今季のスタート時に登録すらしていなかったことについて、何をどう考えたうえでのことなのか聞きたいですね。批判とかそういうことではなく、選ばなかったことには、素人にはわからないそれなりの理由があるはずですから。しかも、いまになって中道を呼んだわけで。いったい何があったのか、知りたいです。

2枚替えについて、ご指摘の通りだと思います。ブラジルやイタリアに勝って、あとは竹下が前衛のローテをなんとか、と考えたときに手っ取り早い方法を選んだということですよね。

栗原が完全復帰だと、懸案の木村の対角にいれざるをえないでしょうね。栗原は代表でずっとサイドですし、サーブレシーブにも入れるので、オポジットはちょっと考えにくいかと。で、オポジットに狩野が入り、山口がスーパーサブになるのが現時点での理想形なのかなと思います。

なんかもう、理想を書いててちょっとむなしくなりますが(笑)
by rio (2010-09-23 00:38) 

haruka

何度もごめんなさい。
録画したバボチャンネルを再度観ていたら、フジの竹下アナウンサーが中道選手の追加招集の意図・意味は??という質問に、大林素子さんが真鍋ジャパンについて答えておられました。
「今年のテーマは、竹下選手以外のセッターということで」
「真鍋構想にはもともと中道選手はあったのですが、体調不良、怪我とかがあったりして、やっとタイミングが合ったのでしょうね。まぁVリーグの優勝メンバーですから、荒木・木村・迫田なんかとも合わせやすいでしょうしね」
と、話しておられました。

私の勝手な憶測ですが、仮に今年度始めから中道選手には声がかかっていたとしたら・・・大山未希選手がビーチに転向された時のコメントが、切ないですよね。同じ優勝チームなのに、高さ(身長)を価ってもらえなかった・・・
ビーチに転向する決心がつかれたのかもしれませんよね・・・。
今年のそんなテーマなんて、あったのですね(^^;)確かに主力抜きの大会・遠征はありましたね。

何度もおじゃまして、ごめんなさい!
by haruka (2010-09-23 07:02) 

eigo

rioさん。
セッターは竹下選手である必要はないなと思います。
Bチームでは大学生の佐藤選手がまずまず、安定したトスワークを披露しています。
クイック中心の組み立てができるセッターは魅力です。
中道選手という究極のカードをきるより、鹿児島の南、光山などきちんと育っている選手を使うべきなんですよね。

今年は多くの収穫はもう望めそうにないので、来年、怪我の選手などがそろってからに期待したいと思います。

男子はもうすぐスタートですね。
またポイント制なのが少し不安です。
by eigo (2010-09-23 10:21) 

rio

>harukaさん、モトコさんの発言は、モトコさんの推測なんでしょうか。文面からだとそんなニュアンスですよね。

体調不良でもケガでもなんでも、たとえば横山を呼んだり狩野を呼んだりはするわけで、「構想はあったがタイミングがあわなかった」というのはおかしいですね。中道も大山も、構想に入っていれば最初から呼んでいたと思いますよ。

「竹下以外のセッター」というテーマも、ファンにはまったく伝わっていません。伝わっていなければ、無かったことと同じです。事実、WGPでは予選の台湾戦2試合もすべて竹下メインで戦ったわけですし。

日本女子バレーは、こうした情報発信力も非常にお粗末だと思います。メディアがもっと主導権を発揮し、ファンのニーズにあった情報を出させるようにすれば状況は変ると思いますが、現状では、メディアが受け身になってますよね。JVAなり代表チームなりの言いっぱなしにまかせてしまっています。

JVA、スタッフ、選手、メディア、ファンにはそれぞれの役割があるはずですが、日本女子バレー界については、そのバランスがうまくいっているとは思えないところが残念です。
by rio (2010-09-23 14:06) 

rio

>eigoさん、佐藤選手はプレーどころか、JVAのHPでの顔写真しか見るチャンスがなく、まったくもどかしいです。

眞鍋監督が、選手選考において実績以外のモノサシを持っていることは明らかですが、そのモノサシが何なのかという点がまったく見えませんよね。単なる好みなのか、若さなのか、従順さなのか、チームへの配慮なのか、JVAの介入なのか、それとも、もっと適切な理由があるのか。

全日本女子は、少なくともWGPまでで一つの型を作ったわけですから、その精度を高め、弱点を補強して、世界バレーにぶつけるべきだと思っています。“収穫”には成果も課題もあると思いますが、大会後とにころころ方針を変えていては、成果も課題も、それが本質的なものなのか、たまたまその大会でそういう傾向が出ただけなのか、わからないですよね。

今季の代表は世界バレーが最終大会ですから、そこで新しいことをやったとすれば、その方向性を固めるのは来季になります。しかし、来季はまた新しいメンバーになるでしょうから、1からやり直しです。

W杯の結果次第では、世界最終モードにチームを作り変えなければならず、またやり直しです。こうなってしまうと、完全に柳本体制の二の舞です。
そうならなければいいんですが。

男子、まだWL入れ替え戦を見ていないので、これから見て予習します。ポイント制、ほんと愚かなシステムですよね。「フルセットになる場合はチーム力がほとんど互角だとみなせるから」とか、そんな恣意性をスポーツに持ち込むアホさ加減はどうすれば治るのか。FIVBの会長が変っても、そこは変らないのかなあ。
by rio (2010-09-23 14:26) 

みさ

こんばんは。
セッターの問題には本当にうんざりしますね。長年にわたり女子バレー界が抱える大きな問題なのに、一向に改善されないわけで。大山みきの件は本当に残念ですが、全日本に呼ばれないから辞めたというような発言をするのなら、東レで正セッターとして活躍してから言うべきことだと私は思います。本来は所属チームで正セッターとして活躍した選手が代表に選ばれるべきであって、控えで出場機会の少ない選手やセッターに転向したばかりの選手が選ばれるのはおかしいことだと思うので。
レセプションに入れるWS不足も深刻な問題ですよね。迫田と江畑に関しては、所属チームでレセプション免除の現状ではまず無理ですからね。栗原もレセプションに入れるけど、今のパイオニアの状況ではレセプション免除(もしくは以前のように特定のローテのみ参加)になりそうなので、これでは今より上達するはずがないですし。結局のところVリーグレベルでは、セッターもレセプションの要になるWSに関しても、即戦力の小型で十分だから今のような現状になってしまったんですよね。この状態が変わらない限り、日本は強くならないと思います。
by みさ (2010-09-23 18:58) 

Q

rioさんはじめまして。いつも楽しく拝見させてもらってます。
今回の中道招集には私も少なからず驚いたので、初めてコメントさせていただきます。
中道は個人的に好きなセッターなので、眞鍋体制になってから全日本に登録もされないことにもどかしい思いをしていました。
まあそれでも、その低身長ゆえに仕方がないことだと理解していました。(同じ159cmなら竹下より中道のほうがセッターとして上だろうとは思っていますが。)
なので眞鍋監督は竹下をメインにおきつつ松浦・冨永といった長身セッター候補たちを育てるつもりなのだと思いきや、このタイミングでの中道招集。
松浦は世界バレーでセカンドセッターとしてベンチに入れられるレベルじゃない、ってことなのでしょうが、ろくに試合で使わないのにそれもなんだかなあ・・・ってかんじです。結局、セッター技術に長けた中道を使うという安全策を土壇場で選んだわけですけど、協会からのプレッシャーって、そんなにすごいんですかね。(っていうかこの時期に追加招集ですからその時点で安全策とは言えませんが)
ロンドンまで159cmコンビでいくなんてこともあるのでしょうか。rioさんはどうお考えですか?
私個人的には去年の眞鍋体制発足当時から早く竹下を見切って中道にシフトし、松浦か冨永を正セッターにするべくガッツリ鍛えて欲しかったんですが・・・って今更言っても悲しくなるのでやめておきます。
by Q (2010-09-23 22:11) 

rio

>みささん、長年にわたる代表セッターの人材難を、私はひそかに“葛和の呪い”と呼んでいます。大貫・竹下・シドニー落選の3題話がいまだに後遺症として残ってますよね。

大山について、おっしゃる通りだと思います。ただ、河合が五輪出場メンバーだったり、所属チームでアタッカー兼任の選手が呼ばれていたりという現状ですから、インドアに見切りをつけたくなる気持ちもわからなくはないなと感じています。

レセプションに入れるサイドにしても、部活レベルですでに育成を放棄してますよね。攻撃力があればアタックしかさせない。そのせいで、レシーブもブロックもパスもサーブも、基本ができていないままVリーグに入ってきてしまうという。

それでも、せめてVリーグで徹底的に基本から鍛えなおせばいいんですが、170センチ台のサイドを平気でレシーブ免除にしてしまうという。ちょっと理解できません。

その結果、外国人選手をサイドに入れてサーブレシーブをさせてみたり、デンソーのように9人制からセッターを引っ張ってきたり。なにやってんの?って感じです。

貝塚のプロジェクトがどんなふうに機能しているのか(していないのか)も伝わってきませんし、制度疲労を起こしている育成システムを放置している限り、現状は変えられないでしょうね。
by rio (2010-09-24 00:26) 

o-kun

こんばんは。
今回の記事や皆さんのコメントは、ここ5、6年、延々繰り返されているお話ですねー。悲しいです。
TVのコメントが本音のすべてとは思わないですが、竹下は今でも、とにかく現役でプレーし続けることが大事、みたいなことを言ってます。それを聞くとやっぱり悲しくなります。以前も書きましたが、竹下ほどの実績を持ち、レベルの高い選手であるならば、今の自分の位置づけ、世界における全日本バレーの位置づけを理解すべきで、全日本が今より飛躍するためには、自身が自ら一線から退くことを発言すべきだと思います。もし、そうでないならば、自らが現役でいることで、どうすれば全日本女子がブレークスルーできるのかを、言葉でもプレーでもいいので示すべきでしょう。それは監督の仕事ではありますが、監督が示せないのであれば、竹下自身で解答を見つけるべきだと思います。それが示せないにもかかわらず現役にこだわるのは、たいへん失礼な言い方ですが、私には害以外の何物でもないように思います。世界選手権後が一番のチャンスだと思います。決断してほしく思います。

ところで他のバレーボールのブログでサマーリーグにおけるパイオニア冨永のトスがすごくよくなっていた、という記事を読みました。パイオニアには大事に育てていただきたく、ぜひ全日本でそのトスが披露される日がやってくることを祈りたいです。


by o-kun (2010-09-24 00:30) 

rio

>Qさん、コメントありがとうございます。中道の招集、ほんと困ったタイミングですよね。

そもそも、WGPのときに「スタメン6人で練習したい」とかなんとか選手側から要望が出たと実況されてました。何を寝ぼけたこと言ってんだか、って感じですが、そこに中道が加入したら、もっとややこしいことになりそうですね。

いくら実績のある選手とはいえ、10月1日からの合流では、世界バレーまでにチームになじむだけで大変だと思います。しかし、“中道”というネームバリューに見合った結果も当然のように求められるわけで、こんな大変な役回りもないと思います。

今季のWGPまでで竹下に代わるセッターのめどが立たなかったわけですから、W杯やロンドン五輪で竹下をはずすのは、、眞鍋体制では難しいでしょうね。対戦相手のデータや対策について、眞鍋監督が竹下に依存している状態でしょうし。

万が一、竹下をはずして中道にするということはありえますが、それでは根本的な問題解決にはなりません。かといって、所属チームでもセッターとして未完成の松浦や富永が、ロンドン五輪に間に合うとは考えづらいですよね。

プレッシャー、あるんでしょうね。JVAだけでなく、JVA経由でのスポンサーからも。こんな経済情勢ですから、なにかあったらすぐにスポンサーを打ち切られてしまいます。企業の予算は1年単位ですから、五輪までの3年間はガマンして!ってわけにもいかないんでしょうね。どこかでこのループから抜け出さなければいけないんですが、なかなか展望が見えません。
by rio (2010-09-24 00:59) 

rio

>o-kunさん、竹下には「勇退」という発想はないんでしょうね。まあ、そういう一流選手は珍しくありません。谷亮子もそうですし、かつての橋本聖子も。イチローもそのタイプですね。そのこと自体はいいと思うんです。

特に、竹下はプロ選手ですから、体力の限界を感じていない以上、代表のオファーを引き受けるのはスポンサーに対しての社会的責任でもありますよね。竹下が代表を辞退しないことについて批判されるのは、ちょっと違うかなという気がします。

竹下は「北京五輪後はもう呼ばれることはないと思っていた」と発言してますよね。それを、コーチ兼選手というごまかしっぽい言葉で引っ張り出したのは眞鍋監督ですから、問題なのはこっちのほうではないでしょうか。

ただ、竹下が実感しているかどうかは別として、WGPを見る限り、体力的に連戦やフルセットを戦いきれなくなっている印象を受けます。セッターは体力の衰えを経験でカバーできるポジションだと思いますが、もともと戦術面が弱い竹下には、それが期待できませんし。困ったことです。
by rio (2010-09-24 01:17) 

エアリン

rioさんこんばんは。
私は試合中に2枚替えがうまく機能するだろうとは思いません(というか落胆したくないので思わないようにしてます笑)が、竹下メインで戦う以上は中道の参加はチーム練習には効果的だと思います。
特にゲーム形式の練習の際は両チームとも同じセッターで戦ってる感じになると思うので、互換性は高くなって周りの選手はやりやすいのかなと。
互いに弱点の再認識もできますし。
ただその分、グっと流れを変える2ndセッターにはなり難いだろうなとも思います。
とにかく、松浦をリリーフサーバーでしか使わず、竹下がベンチに下がるのはワンブロとの交代時だけ…よりは"幾分かマシ!!"と毎日唱えているところです。
by エアリン (2010-09-25 23:07) 

ぴんきぃ

話題は逸れますが、ブラジルでもフォフォンがメンバー登録されてますね。日本と同じように迷走するのでしょうか?年齢を考えればロンドンはあり得ないとは思いますが、WGPの負けっぷりを考えると、世界選手権での一時的な復帰は考えられます。
by ぴんきぃ (2010-09-25 23:30) 

rio

>エアリンさん、選手交代できるセッターとしては、板橋以来ですよね。といっても、板橋は結局、出場機会がほとんどなく、最後は呼ばれることすらありませんでしたが。。。

2枚替えといってもわずか3ローテですから、そこで流れを変えるには一定水準以上の攻撃力を全選手が身につけている必要がありますよね。いまの全日本女子には適していない戦術だという気がしてなりません。

まあ、2枚替えしてみて中道のほうが調子がよさそうであれば、そのまま前衛で使うという手もあるんでしょうが、ブロックのスイッチやリリースなどで混乱しそうです。いずれにしても、根本的な解決にはならず…よりマシと思うしかなさそうですね。。。
by rio (2010-09-26 17:42) 

rio

>ぴんきぃさん、フォフォンは世界バレーに出てくるでしょうか。私は、それはないんじゃないかなあと思っています。

各国ともブラジルバレーに慣れてきていて、特にシェイラをそれほど問題としなくなっていますから、いまさらフォフォンが出てきたとしても、ブロックの穴になるだけではないかという気もします。

WGP決勝で日本に負けたことで、「セッターの前でのクイックが決まらなければチームの足が止まる」という弱点がはっきりしたわけで、それはダニエル/ファビオラとセンター陣との間で解消できる課題なのでないかと。

ただ、フォフォンが復帰すればそれはそれで見てみたいです。シェイラとセンターを絡めるコンビの組み立ては抜群ですよね。
by rio (2010-09-26 17:51) 

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