SSブログ

世界バレー・2次rd 最後は心が折れてしまったね。。。 [バレーボール]

やっぱりイヤな予想ほどよくあたるもので。世界バレー2014は2次敗退が決まってしまいました。

1、チームの方向性があいまいなまま大会を迎えてしまった
2、セッターの技術が追いつかなかった
3、全体的にミスが多かった
4、1人のミスをチーム全体でリカバーする技術がなかった
5、相手チームの徹底した木村シフトを前に決め手を欠いた
6、1次rdの時点で木村の気持ちがきれてしまっていた


あたりが敗因でしょうか。

たとえば、本日未明(日本時間)にあったイタリア戦、第1セットは新鍋ではなく高田が先発して大当たり。序盤から走るいいムードでした。一方、サーブは相手コートの左奥を狙う戦術を徹底していましたが、この成功率・効果率が低く、波に乗り切れませんでした。いい流れでサーブ権をとっても、直後にサーブをミスするか、ゆるいサーブをセッターにきっちり返されてロビアンコ女王にいいようにやられるか。
※ロビアンコ女王はボニッタ監督と仲直りしたのか???

そんなふわふわした試合をやっていて、最後は、木村と佐藤の間に打たれたサーブを2人して見送り、サービスエース。終始日本が押していたのに土俵際でうっちゃりを食った感じで落としてしまったんですね。このセットの戦い方、落とし方に、いまの全日本女子の現状がつまってるなーと感じてます。

1、チームの方向性があいまいなまま大会を迎えてしまった

この検証は大会後すぐに始まるでしょうね。イタリア戦のように、中道・山口をスタメン出場させ、センター線を見せながら左右の速い平行で勝負するのであれば、ハイブリッドなんちゃらはもはや有名無実。たとえ打数が少なくても決定率が高く、ミスが少ないセンターを入れたほうがいいに決まっています。

また、全員リベロ、全員セッターを目指すなら、江畑、迫田、石田で3枠とるのはおかしい。特に、3人の中で、レシーブ、つなぎ、ブロックの合計スキルが一番低い江畑が選ばれている理由が説明できません。

さらに、ロンドンまでのシーズンで成功した2枚替えのパターンを、今大会ではなぜ、ほとんど使わなかったのか。宮下のブロックがいいから、ということかもしれませんが、ブロックの負担がトスに影響していることは明らかでしたよね。もしくは、中道が前衛に上がっているときの勝負所で、ワンポイントブロックで宮下をいれてみたりとか。この辺りの采配のブレも気になりました。

2、セッターの技術が追いつかなかった

これは仕方がない。宮下はこれから経験を積んでいく選手ですから。中道もまだベテランの域には達してないですし、そもそも主要大会での経験が不十分ですよね。両セッターとアタッカーの息が合っているとはいえない状況でハイブリッドなんちゃらを導入した結果、セッターとアタッカーの双方がストレスを感じる展開が多かったんじゃないかなと思っています。

3、全体的にミスが多かった

イヤな感じでした。チーム全体としてのサーブ力が高いだけに、サーブがヘタな選手がめちゃめちゃ目立ちました。ヘタだという自覚があって緊張するからなのかもですが、「ここ大事!でもミスるんだろうな…」というところできっちりミスる。2次rdでは木村までサーブミスが目立ってきて、どないしたんや?って感じでした。

ドリブル(ダブルコンタクト)も目立ちましたねー。どの選手でも2段トスを上げられるようにしてきたことはよかったのですが、確実な戦術と言えるレベルまでには、まだ達していないようです。

サーブとオーバーハンドパスは1人でも練習できるプレーですよね。ということは、これがヘタな選手は、練習してもうまくならないほど才能に乏しい選手か、そもそも練習をしない選手、とみなされても仕方がないのでは。いずれにしても世界一を狙うチームには不要な人材なので、厳しく見極めをしてほしいなと思っています。

もう1つ、スパイクミスも目立ちましたね。。。特に、ストレートコースを切り過ぎてサイドラインを割るミス。ストレート打ちが得意な選手が多いはずなのに…ってなことを考えると、セッターの技術と関係してくるんだろうなという気もしますが。

4、1人のミスをチーム全体でリカバーするメンタルがなかった

一発アウトのサーブミス、ドリブル、スパイクミスはどうしようもないですが、それ以外のミスは誰かが吸収してあげればチームとしてのミスにはならないわけで。ここがロンドン銅メダルチームとの決定的な差だと感じます。ロンドンチームはフルセットに異様に強かったですよね。五輪でも中国にフルセットで勝ったことが、銅メダルにつながった最大の要因だったわけで。そう考えると、いまのチームのフルセット負けの多さは、身長や技術の差よりも、メンタルの部分が大きい気がします。

今回、非常に目立ったのが、トスがネットに近い/遠いときの処理の甘さ。世界バレー2010からロンドンまでのときは、アタッカーがレシーバーを信頼して打ち切ってたんですよね。フェイントは確実な攻めのときだけにしぼって、逃げのフェイントを打つぐらいならリバウンドを取って立て直す、という。今のチームにはこの姿勢が感じられません。むしろ、1セットに何本も逃げのフェイントを打っていた柳本時代に戻ってしまった印象すらありありました。

ブロックとレシーブの位置関係もずっとちぐはぐでしたね。宮下とか大野とかブロックが上手な選手を避けて相手が打ってきたらチャンス!なはずなのに、全然上がらない。特に鋭角のクロスが上がりませんでした。安定してできていたのは新鍋ぐらいでしたね。ブロックとレシーブの連携で粘って切り返すのがロンドンまでの勝ちパターン。たとえブロックがヘタでも、最低限のコースをふさいでくれればあとは上げるよ、っていうチームだったはず。それがなくなってしまえば、ただの低身長チームです。

5、相手チームの徹底した木村シフトを前に決め手を欠いた

そうなりますよね。これだけ木村依存で来ていたら。木村シフトは以前から敷かれていましたが、セッターの技術やリバウンドのしつこさでしのいできたんですよね。そのどちらもがない状況でむかえたイタリア戦では、ついに木村をベンチに下げざるをえないところまで追い込まれました。完全に白旗です。

ハイブリッドなんちゃらを導入した結果、木村依存がより鮮明になり、その木村がつぶされるというなかなか刺激的な展開になってしまっています。真鍋監督がここからどう練り直してくるのか、それとも突っ張るのか、注目です。

6、1次rdの時点ですでに木村の気持ちがきれてしまっていた

最後に、木村のコート上での態度が気になりました。味方のミスに露骨にがっかりした表情・しぐさを見せる場面が何度もありました。自分もチームもパフォーマンスが上がらない中でいらだっているのでしょうが、いまや、そんな木村に物申せる選手はいません。木村が不機嫌になれば、ベンチも含めてみんなが腫れ物に触るようになってチームがさらに盛り下がるだけ。そういう意味でのキャプテンの自覚、あるのかなあ??

1次rdの時にも少し書きましたが、主将・木村、セッター・宮下だと"天才型”のチームなんですよね。天才と凡人は、そのままでは永久にわかりあえない。ただ唯一、努力という接点があれば結びつく可能性があるんだと思うんですね。そういう意味で、ロンドンチームの主将・荒木、セッター・竹下は、バランスがよかったと思います。凡人の大御所・アラキングがいて、天才と思われているけど実は凡人(ただし運動神経は抜群)の竹下がいて、その2人が実は努力の天才だった、という。だから面白かったし、しぶとかったし、なによりチームが明るかったですよね。

データを見なくてもお手本がなくても相手の弱点を突ける木村には、データを見て木村というお手本があるにもかかわらずその通りに動けない選手のことが理解できないかもしれません。そこで威圧感を出したら、チームの成長はとまりますよね。ロビアンコ女王が率いるイタリアが、ロンドン五輪のシーズンで結果を出せなかったのもそうした事情があったからかなと。

一般社会でも、木村の年齢だと、そろそろ自分の仕事だけでなくマネジメントを学んでもいい頃合いです。ひとまず、次のドミニカ戦を後味よく終わらせて、”敗戦から学ぶ”道筋をつける仕事を果たしてほしいなと思います。


nice!(0)  コメント(31)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

コメント 31

赤原

どうも。北京五輪の頃からちょくちょくお邪魔させてもらってます。高校生だった私も今は成人で、時は早いものです(笑

予選ラウンドから、まともに応援する気が失せてしまったので、この際二次ラウンドは潔く負けてしまった方が良い薬になるとまで思ってしまいました。ドイツ戦もフルセット負けしてる方がより反省できるのではないか?とまで思ってしまったのはやりすぎでしょうか。勝った瞬間にチッと思ってしまいました。期待してるからこそ、ガッカリしました...。

というわけで、試合よりも竹下さんの実況に期待してたのですが、、、
何度も乾いたトーンで「みんな必死ですよねー」って言っていたのがウケました。そりゃ必死だろ!って笑
by 赤原 (2014-10-05 16:57) 

とんとん

ベテラン揃いのイタリアは、やっぱり安定感があるなと思いました。
日本にもう少し粘ってほしかったです。

気になったのは、中途半端な攻撃が目立ったことです。
rioさんが書かれていたように、逃げのフェイントが多く、観ていてイライラしてしまいました。

敗退が決まったのは残念ですが、最後のドミニカ戦に全力を注いでほしいです!
by とんとん (2014-10-05 17:23) 

o-kun

負けちゃったみたいですね。残念です。
木村に関して言えば、彼女が高2か高3のときの春高バレー?かインターハイ?でチームがあまりにだらしないプレーを連発していたことに切れて、声を荒げたらしいので(記事では叱咤激励となってたかな)、不満を態度に表わすのは、外見おっとりでも、いかにもそれはあり得るかなと思いました。木村にキャプテンはやっぱり似合わないように思います。キャプテンにはプレーの資質よりキャプテンシーの方が大切ですもんね。私は木村がVデビューしたころ?にいた東レのキャプテンの人、好きでした(名前忘れました)。
木村が今後もまだ全日本を続けるのであれば、キャプテンは外してあげて、自分のプレーに専念させてあげたいです。ただキャプテンが誰がいいかはわかりませんが、、、
チーム戦術ももし今のままブロックをあきらめたチームで行くのなら、死ぬほどレシーブ力とサーブ力をつけることと、スパイクで相手を吹き飛ばす強靭な体作りを中心に進めていただきたいですね。
by o-kun (2014-10-05 17:47) 

VB

はじめまして。ブログ、よく拝見しています。
私も中学校でバレー部に関わっているので、とても興味深いです。

今回は、木村選手の軟打や長いフェイントがことごとく決まっていないように見えました。フェイントも相手コートのバックライトが多いので、そこを読まれていたように感じました。それで、結局は相手のチャンスになり、日本の弱いブロックを抜かれて強打で得点される…という流れだったように思います。あとは、20点を超えてからの木村選手のミスも多かったですよね。トスがあれだけ集まればキツイとは思いますが、ロンドンや前回の世界バレーのような姿が見られず残念でした。

チームのサーブも微妙でしたね。全体としては良いのですが、新鍋選手が、ジャンプフローターはあっていないように見えて仕方ありませんでした。これまでのようにジャンピングドライブサーブでは駄目なのでしょうか?チーム全体としてもバリエーションがあっても良いように思うのですが…。

あとは、ミドルが不在なためか、クイック攻撃や移動攻撃等が少なく、単調な攻撃が多かったですよね。相手ブロックもトスを見てから十分に間に合ってしまうケースが多かったように思えました。大野選手ともう一人ミドルを入れて、センター攻撃を含む形もきちんと備えておいてもらいたいですよね。

真鍋監督の手腕を楽しみに、これからも応援したいと思います。






by VB (2014-10-05 23:37) 

eigo

こんにちは。
この世界選手権、終始今までのワクワクする気持ちになることもなく、あっさりと終わってしまった印象です。

まず連続得点ができてもそれ以上に連続失点が多すぎる点が気になりました。
今までならば2、3点取られることはあっても今回のように5点、6点取られる展開はなぜなのか。
どの試合を見てもミスが多く、もらったチャンスボールを一発で決めきるというシーンがあまり見られませんでした。
対戦相手が欧州でさえ向こうのほうがよく粘っている印象さえありました。
選手みんながバタバタしている印象もあり、1stタッチからスパイクまでをとにかく早く早くしている印象があり、トスもまた早さ優先になってしまったのかなと思います(中道選手は特に低く、早くという印象)

結局、WGPの布陣で行くこともありませんでした。
やはりブラジルに通用しなかったので攻撃力を出したいという思いから今までとは違う様々な布陣をしたと思うんですがこれも結果だけ見れば失敗で。

真鍋監督もipadを持つ姿が見られませんでしたし、今回は数字を抜きで戦った印象ですが、hybridは果たして世界に通用するのか。
まず基本の布陣もあってhybridもある、どちらかひとつだけでは崩れたときにどうにも歯止めがきかないので二つあると強いんではないかなと思いながら来年に期待したいと思います。
by eigo (2014-10-06 12:19) 

オーソノ

こんばんは。
前回、銅のチームとしてはベスト6入りは必達でしょう。
新戦術導入の混乱がその目標を絶ってしまったような気がします。

宮下の出現は、セッターのブロックの上から打たれるという積年の弱点を克服することになり、余計な混ぜ合わせせずとも、これだけで十分。さらにMBの役割であるセンターブロックなどしなければ、もう少しましなセットも増えていたとおもいます。

ハイブリッドは記者会見までやって引込みがつかないでしょうが、どうしても残したいならセッターもリベロもこなせる方にシフトすべきでしょうね。ただ、バレーボールである以上当り前のことですけど。

キャプテンについて、今回の大会を観てて意外と高田が適任かもとおもいました。木村、荒木が抜けた後、東レを牽引してきた経験がある。ただ、選手として全日本レベルかどうかは疑問ですけど。

そういえば、リオ五輪予選を兼ねた来年のW杯はとっくに1年を切ってるんですよね。その間、約4カ月はリーグに拘束されます。となると、ベテランの復帰とか。ノー天気な協会や監督が暴走しないことを祈るばかりです。
by オーソノ (2014-10-06 22:53) 

デイちゃん

WGPで銀メダルとれて、目標を達成してしまった感があり、モチベーションが低くなっていたような感じでした。

日本は、正確なレセプションから確実にサイドアウトをとる→効果率の高いサーブでブレイク→サイドアウトを取り続ける→25-23でセットをとる→3セット繰り返して勝利、が勝ちパターン。

今回はレセプションが返らず、スパイクも簡単にミスして、相手にブレイクされていました。
レセプションは、日本人の体格、体力じゃ、3人でとるのは無理。
4枚、5枚と増やしたほうがいいんじゃないかな。
木村-石井、セッター対角新鍋、リベロの4枚にして、新鍋とリベロが主体的にとる、みたいにしたらどうだろう。ミドルも前衛に来る緩いサーブはとるとか。

また、「世界一」のはずのサーブも効果率がイマイチ。
大事なところでのサーブミスも目立ちました。
サーブミスって流れを断ち切るんですよね。
新鍋や長岡はジャンプサーブのほうがよかったですよね。フローターに変えろとコーチが指示したようですが・・・。
女子でもサーブをオーバーでとってる選手が目立ちました。オーバーでとられるとジャンプフローターって威力が半減しますね。
女子でもスパイクサーブを打ったほうがいいんでしょうけど。いかんせん日本人の体力では・・・。

今まで、運にめぐまれて世界3位にしがみついていたけど、とうとう馬脚を現した世界バレーでした。

by デイちゃん (2014-10-07 10:52) 

らむてが

はじめまして。セッターの評価方法について調べていたらここに辿りつきました。
昔からバレーは好きだったのですが、最近になって試合を詳しく見るようになりました。

過去の記事も含めて色々読ませて頂きましたが、自分の感じていたことが文章でズバリ書いてあり
そうそうそれを言いたかったんだ!と甚だ共感しました。

世界バレーは、本当にミスが多くて、取った試合も相手のミスのおかげで勝てたような感じで
内容が伴っていなかったのが残念です。
ちょっと前までは、タッチネットやドリブルなんて滅多に無かったと思うのですが、いかがでしょうか。
今大会は、1試合に何度も記録していたように思います。
それ以外にも、細かいミスが多々あって、まともに連携が取れてなかったように見えました。

それから、1rdの中国戦は顕著でしたが、結局世界を相手に点を取れるのが木村しかいなくて、
これでは木村の負担を下げることは当分無理だと思いました。
新しい戦術で戦う以前に、個々人の能力を引き上げないと、回らない気がします。
新戦術はいろいろと「???」な点もあるのですが・・・

またバレーの記事を楽しみにしています。

by らむてが (2014-10-07 12:45) 

rio

>赤原さん、お久しぶりです。北京五輪か…テン・シン・ショウちゃんのなれ合い時代、確かに、もはや遠いですね(^^;

私は、今のチームの今回の成績に、たいしてがっかりもしてないんですよ。むしろ、負けたにせよフルセットに持ち込んだことをちょっと評価しています。

コート内で180センチ以上が木村だけ、センターなし、クイックなし、しかもほとんどが若手か初代表、なんて、全日本女子の長い長い歴史の中でも前代未聞。これまでなら、JVAの圧力…というよりむしろ強権発動で実現しないようなチームです。

そんなむちゃくちゃな"実験”ができてしまうのも、真鍋監督が1期目で世界バレー3位、W杯4位、ロンドン五輪3位と結果を出したからですよね。

で、選手をとっかえひっかえやった結果、いろいろなデータが取れたと思います。本番はここから。真鍋監督がひとりよがりにならない限り、今回のデータは次のチーム作りにかなり活かせると思います。私はW杯でメダル争いの中に復帰するんじゃないかなと期待しています。

ただ、竹下の実況は…ね(^^; ところどころ、鋭い解説をしていますが、口調が近所のオバハンなんですよね。。。それと、初田アナとの呼吸が合わなさすぎ。竹下がマイペース過ぎると思います。実況のフリをあれだけスルーする解説者、バレーに限らず、どの競技にもいないと思います。

ま、解説をはじめた頃のど緊張状態よりかはちょっとマシなったので、そのうちもう少しうまくなるのでは。
by rio (2014-10-07 23:27) 

rio

>とんとんさん、イタリアにはロンドン組でいつも接戦、勝ったり負けたりでしたから、今の日本では勝てないですよね。

特に、先発中道だと、ロビアンコとしては竹下時代のトス回しが応用できるのでむしろ余裕なんじゃないかと。中道が前のときは中道のところを狙って攻撃して、それに日本が対応すれば移動攻撃すればいいんでしょ、っていう。

ロンドンまでのシーズンで、イタリアの移動攻撃を拾いまくってロビアンコを焦らせていただけに、そのいやーな印象を薄めてしまったのがもったいないなと思いました。
by rio (2014-10-07 23:32) 

rio

>o-kunさん、同感です。突出してうまい選手がキャプテンに適任とは限らないですよね。木村は確か、人生で初キャプテンですか?

ただ、今のチームだと木村がするしかないんでしょうね。中道にさせてしまうと、セッター中道が固定化されてしまいます。それでいいのか、という議論が出てきそう。ほかは若手と新人で、しかも自分のことであっぷあっぷあですから論外ですよね。

キューバ男子みたいに最年少をキャプテンにする、というノリもあるかもしれませんが、それを面白がれるキャラじゃないと本人も周りもつらいだけ、ってなりそう。

木村はたぶん、本人の意思はともかくとして、東京五輪まで全日本にいるでしょう。例えばリオ五輪後に離れたとしても、翌年に呼び戻されると思います。そう思ったら、ここでキャンプテンをやっておくのは重要なことなのかもしれませんね。


by rio (2014-10-07 23:41) 

rio

>VBさん、コメントありがとうございます。中学バレー、いいですね!私は中学校で水泳部に入ったことを今でもちょっと残念…と思うことがあります。バレー部に入っていれば(^^;

木村のコースは完全に読まれてますね。これまでも読まれてたと思いますが、強打には対応できても軟打にはなかなか対応できない感じだったと思いますが、今大会はどのチームも、木村の軟打シフトを敷いていましたよね。

相手のバックライト、コート中央、超インナー、すべてレシーバーが張り付いていました。身長の割にジャンプ力がなくて非力な木村の場合、高い打点からブロックの指先を狙って長いコースに打つことがほぼないので、この包囲網を打ち破るのは難しそうですね。

と言いつつ、木村がクイックを打つようになれば、けっこう簡単に打開できそうですが。

新鍋は完全にサーブをびびってますね。大きな影響がない場面で入れとけサーブがせいいっぱい、はずせない場面では高確率でミスってます。それもネットにかけてしまうパターンが目立つんですよね。エンドラインを割るサーブなら、まだ相手がミスって手を出すかもしれないのに。

真鍋監督の説明では、ジャンピングフローターサーブの効果率が高いから、ということでした。真鍋体制で、いわゆるジャンプサーブOKだったのは栗原だけですよね。上背があって角度がつくため効果率が高かったんだと思います。

一方、新鍋のドライブサーブはただの山なりサーブで、相手にするとイージーなんでしょうね。しかもミスが多いから、だったら入る確率・効果率ともに高いフローターに、ってことなんでしょうけど、入らない…orz

すごく不思議なんですけど、サーブがヘタな選手は、高田ぐらいうしろにさがって、しかも対角線を向いて、最長距離で思い切り打てばよくないですか?そうすれば力加減なんて一定でいいし、飛距離が長いから空気抵抗でかってに変化してくれるし、余計なことを考えずにすみそうです。それで崩せるようになってから難しいことを練習すればいいわけで。

真鍋監督はWGPのときに「センター不要とはいってない」と予防線を張ってましたから、今大会のラリーで、センター線がいないといかに苦しいかを改めて痛感したんだと思います。

粘って上げたボールやチャンスボールをクイックで瞬時に決める、という場面は、ただの1点にとどまらず、両チームに与える心理的な影響も大きいですよね。

私はそういう点数の取り方を”説得力”と勝手に呼んでるですね。2段トスは個人技でなんとかなりますが、クイック、特にラリー中のクイックは組織力の象徴だと思ってます。それを抜群の安定感で決められるチームは組織力が高い=試合運びに説得力があるチーム、と思ってます。そういう意味で、いまの全日本女子には説得力がないんですね。

ドミニカ戦で今さらのように山口のセッターの前でのクイックを使いまくっているのを見て、しかもその理由が、Bクイックのターン打ちが有効というデータが出てるから、と聞いて、ああ真鍋監督は自分でハイブリッドなんちゃらを見切ったんだな、と感じました。
by rio (2014-10-08 00:11) 

ボイド人

rioさん
WGP、ワールド楽しく読まさせて戴きました。
御礼申し上げます。

今日のコメント我が意を得たりですわ
大会屈指の小柄チーム、日替わりメンバー
決定力弱い、ミス多い、守備力が生命線なのに大穴選手が常に複数コートイン
コンなんでも一応7位?
ホンマ不思議ですわ
なんだかんだで底力ついてきたんでしょうか
ガチで結果を求められるであろう来年のW杯、なんか楽しみです

でも、自分的にはガチ試合で古賀を使ってもらいたいような
事情が許せばWGPでは宮部あたりも招集して使ってもらいたいような
うーん妄想はつきません

ともあれ、やはり熱戦のあとはrioさんのコメントを読ましてもらわないと完結しませんので
季節ブログ(失礼)
ものすごく期待しておりますので来年も是非宜しくお願い申し上げます。

若し、できましたらプレミア関連も期待しております









by ボイド人 (2014-10-08 00:21) 

rio

>eigoさん、確かに!わくわく感はなかったですね(笑)

連続失点は主に、宮下がセッターの時ですよね。ラリー中のトスの精度がまだまだ低い上に、木村以外のアタッカーがセッターをカバーする余裕がないだけに、ここはガマンのしどころなのかなと。

全日本男子の山本が言われていたみたいな"悪球打ち”が1人いて、どんなトスでもそれなりに打ち切ってくれれば雰囲気も違うんでしょうが、山口・迫田・石田以外のアタッカー陣が宮下に対して「あーあ」ってな雰囲気を出し過ぎだと思います。

今回のハイブリッドなんちゃらは全然だめでしたが、収穫はいろいろあったと思います。長岡はおそらくW杯までにクイックを完成させてくるでしょう。もしかしたら、モトコさん以来の左利き移動攻撃をやってくるかもしれません。

石井は努力次第では木村に世代交代の波をぶつけられる存在になれそうです。木村がその波を何度もはね返しながら進んでいけば、チームとしては大幅なレベルアップになりそう。

大野はすべてのプレーが平均的にできるし、バックアタックも普通に打てるはずなので、アジアバレー型のライトを目指してほしいですね。通常、12人の中にセンターは3人だと思いますが、大野をサイドアタッカーの枠で計算すれば、層に厚みがでますよね。
by rio (2014-10-08 00:27) 

rio

>オーソノさん、確かに、ベスト6はアメリカ、ブラジル、ロシア、中国、イタリア…で、ドミニカ(プ

ドミニカは強いと思いますが、このメンツだと日本が入っていない違和感は大きいですよね。日本がアゼルバイジャンとクロアチアに順当勝ちしていれば2次突破はできたはず。残念です。

私は、真鍋監督がハイブリッドなんちゃらにこだわっているようには思えないんですね。むしろ、さっさと見切って次のことを考えながら世界バレーを戦ってたんじゃないかと思ってます。

W杯2015はまた日本開催ですし、結構あっさり元の形に戻して、何事もなかったように進めそう。ただ、木村の途中交代・スタメン落ちも含め、全選手に"新しい”経験をさせたことが、いい方向に働くと信じてます。

全日本のキャプテンは、国際試合の経験と実績が豊富な選手でなければ難しいかもしれませんね。何といっても結果がものを言う世界ですから。もし荒木が戻ってくるなら、リオ五輪までは荒木が適任でしょう。

長い長い全日本女子の歴史上、もっともキャプテンらしくなく、ふさわしくないと思われた荒木が、全日本女子のメダル奪還の立役者なわけですから、面白いですよね。本人も復帰を目指してるようですし、あのあっけらかんとした明るさがチームに必要だと思います。

私は、ベテランの復帰が必ずしも悪いこととは思わないんですね。さすがに竹下復帰と言われたら、はあ???ってなりますが、それはさすがにないでしょう。竹下にできたことは中道にもできるはずなので。

2000年以降、五輪の男女バレーで、若くて勢いがあるチームが優勝したのは、2004年アテネの中国女子ぐらいじゃないでしょうか。選手寿命が延びて体力面でもピークを維持できるようになっている昨今、ベテランの経験が若手の勢いに勝っているのかもしれません。
by rio (2014-10-08 00:55) 

rio

>デイちゃんさん、なかなか悲観的なお見立てのようですが、日本人の云々はちょっと違うかなと思います。

サーブレシーブやスパイクレシーブがきちんと返らなかったのは、選手間の位置関係がまだ練られてなかったからだと思うんですね。成熟したチームならあうんの呼吸で動けます。

でも、ハイブリッドなんちゃらでセットごとに選手が違う、試合ごとにリベロが違う、セッターが変われば前衛の時のブロックの位置まで変わる、となれば、代表に招集されるような一流選手でもそりゃすぐには慣れませんよね。

ちなみに、前衛に落ちる緩いサーブを取るのは、日本に限らずどのチームでも、もとからミドルの仕事です。今大会でも、大野が自分で取ってそこから打ちに行ってましたよ。

新鍋や長岡にジャンピングフローターを指示したのは、そのほうが効果率が高いからという数字上の判断ですね。中途半端なジャンピングドライブサーブは、体力を使う、コントロールが難しい、ミスが多いという割には簡単に返球されるので、避けて正解だと思います。サービスエースを計算できるぐらいのジャンサならいいんですが。

これもちなみに、上手なジャンピングフローターの場合、オーバーハンドでとろうとして後ろにそらす選手がよくいます。ネットすれすれの弾道で揺れたりのびたり、高い位置から急角度で落ちてきたり、のびてきたりするからですね。1次rdだったかな、日本の試合でも相手チームが真後ろにそらしてました。

オーバーハンドで簡単に取られるのは、山口や新鍋が打っているような、山なりのフローターですね。誰でも簡単に取れるという。つまり、「オーバーでとられると威力が半減する」という因果関係ではなく、「威力のないサーブがオーバーで簡単に取られる」ということなんだと思います。

最後に、私はロンドン五輪の銅メダルを"運”だけで取ったとは思ってません。確かに、クジ運はよかったと思います。ただ、メダルを取れた最大の理由はそこではなく、4年間で自他ともに認める”フルセットに強い日本”というチームカラーを築いたこと、そしてそれを、難敵・中国との試合で発揮できたこと、だと思ってます。

世界一しぶとい中国との”しぶとさ頂上決戦”を制する実力があったからこその銅メダル。ただ、そこからもう一段上がるにはしぶといだけじゃダメだよね、というのが今の日本の立ち位置だと思ってます。

その試行錯誤も世界バレーまでで終わり。真鍋監督のコメントから察するに、負けはしたものの得たものは多かったようですし、次の一手が楽しみです。
by rio (2014-10-08 01:20) 

rio

>らむてがさん、コメントありがとうございます。いやほんと、タッチネットとドリブルのミスが多すぎますよね。チャレンジステムが導入されて見逃されなくなったこともあるんでしょうけど、それだけ気持ちに余裕がなかったんでしょうね。

私は、女子バレーの試合の中では日中戦が一番好きなんですね。特に、真鍋体制になってからはいつも接戦で手に汗握ります。

ただ、今大会の1次rdでは、勝たねば!の意識が強すぎてかえって守りに入ったような、置きにいって逆に相手を安心させてしまったような、残念な試合運びだったと思います。

せっかくWGPで郎平監督の警戒心を呼び起こしたのに、世界バレーで「結局、上から打てばいいんでしょ」もしくは「クロスのインナーに打ったら拾えないんでしょ」ってな感じになってしまったのが残念。

少なくとも次回は、クロスのインナーをきっちりあげまくって中国を動揺させてほしいです。


by rio (2014-10-08 01:29) 

R.A.

前回のコメントで懸念していたとおり、二次ラウンドで敗退してしまいましたねぇ。
様々な要因はどうであれ、イタリア戦が全てだったと思います。
rioさんや私の様に長年バレーを見続けている者にとっては、今回のイタリアチームほど“昔の名前で出ています”プレーヤーが揃ったチームはあとはブラジルぐらいでしょう。
ボニッタ監督がイタリアを率いていたなんてほとんど忘れていて、ポーランドの監督として柳本前監督をして「因縁」と言わしめたことも昔日の思い出。
WSにピッチニーニがいて、セッターがロビアンコ。チェントーニ、デルコーレ・・なんていう名前が並んでいたら、それだけで懐かしのマカロニウエスタンです。
190cm越えが標準となった他のチームとは違い、高さ的にはさほど意識する必要がないわけですから、組みしやすい対戦相手ではあったのですけどね。

敗因としては、挙げられている6つの要素はまさにその通りだと思います。
今回は特に途中で石井選手と交代させられるまでに至った木村選手が活躍できませんでしたね。元々試合によって好不調の波がある木村選手ですが、ベテランの域に達した今でもそれが残っているのは、技術的な部分ではなくメンタルだと思います。
いくら眞鍋監督から絵文字のメールで気分を盛り上げてもらっても、やっぱり一度引退を決意したこと以上のモチベーションがバレーに対して無くなっているのではないかと想像します。そもそもサブプレーヤーとして活きる個性の木村選手がエースでキャプテンで・・ということ自体日本バレー界の不幸なのですが。
一旦東レアローズに戻るようですし、ワールドカップに向けてもう一度上を目指すには、何某か突破しなければならない壁があるのではないでしょうか。

第2次ラウンドに入って、なんだかんだあってもチームに貢献したのは高田選手でしたね。
出始めの頃は高いブロック対して打ち所を全く見いだせずに四苦八苦していましたが、試合を重ねる毎にどうにか突破口を掴んだように見えました。
二段のハイセットを時折ネットに引っかけてしまうのは致し方がないとして、木村選手の対角としてそつなくこなせる様になったと。
中道選手との「ひかり攻撃」(初田アナ、使い処を間違えていましたね。竹下さんはもしかしたら知らない?)もどきの平行攻撃は、かつてのテンシン・コンビを思い出させました。ちなみに私は初田アナの実況がフジを含めて一番好きで、一番嫌いなのは同じTBSの土井アナです。

TBSは今大会決勝戦の生放送を予定しているらしく、ゆっくり録画観戦したいと思います。ベスト3はどうなるか?今夜からセミファイナルですね。

おまけ:
大山加奈さんのツイートにあったのですが、翌日のドミニカ戦は東レアローズのメンバー(元を含む)が両コートに6人だったとか。
木村、中道、高田、迫田、バルガス、デラクルスと。
大山さんの成徳&東レLoveは永遠です。
by R.A. (2014-10-08 18:31) 

眉唾

良く分からないまま試合と大会が終わったのかな?と言う印象ですかね?

なんと言うのか、チームじゃなかったですよね?個人的感想としてですが。
チームのモチベーションも上がらなければ、ピーキングも失敗。
WGPを見ていただけに、とてもチームがよそよそしいイメージでした。

過保護なバレーボールと言われ続けているなかで、やっぱりホームじゃないと勝てないと言われてしまうのは、一ファンとして悲しいです…。

最終戦、個人的には全員若手メンバーで戦っても良いのかな?と思ってましたが、蓋を開けたら真逆かい!
まぁ、勝って終わりたいのかな?

2010年からロンドン迄が面白い、見ていて応援したくなるチームだったのが、こんなちぐはぐなチームだったっけ?と感じてしまいました…。メンバー違うだろ!と言われたらそれまでですが…。

そう思うと、キャプテンアラキングって凄かったんですよね。
by 眉唾 (2014-10-08 21:12) 

レイドリック

rioさん、こんにちは。記事お疲れ様です。

ドイツ戦、ほぼ東レジャパンで勝てたのは大きいですね、やっぱり東レの技術力は世界レベルなんですね、ってなるかーーい(#ノ-_-)ノ~┻━┻
バイアーとブリンカーはプレッシャーかけとけば崩れるし、コズーフはグイデッティ監督が潰しにかかるし、フュルストさえ止めれば余裕で勝てたのに…(-_-#)
イタリア戦も監督vs女王が観れるかと期待したのにちっとも波風を立てられず、ひたすら往年の名選手を観賞するだけに…(いや、楽しかったけどね)

眞鍋監督はおそらく、ハイブリット6以外にテーマを持っていたのでは?と思ってます。
何となく、江畑や迫田、高田、長岡、山口あたりのセレクションも兼ねてた気がします。出番控え目だった石井や大野は当確だから、とか。
少なくとも、「センターブロッカー中道」はこれっきりにしてほしい(´;ω;`)
そして何より、世界一を目指すならパワー不足から目を逸らさないでほしい。
こんなあからさまな弱点、避ける方が遠回りでしかないでしょうに…

一方男子ですが、越川キャプテンの活躍が素晴らしいですね。
ただ、個人的にイラッときたのが永野なんですよね。ディグでは存在感を出すんですけど、フォローにサボりが多くないですか?
フォローに積極的なのは越川、深津、出来田だけに見えました。
古賀か井手と替わってほしい……私、リベロに厳しいですかね?
by レイドリック (2014-10-09 16:49) 

o-kun

世界バレー、中国とアメリカなんですね、決勝。1984年のロスオリンピックの決勝は観てました。そんときは中国応援したな。
決勝はビデオ撮ってみたいと思います。
by o-kun (2014-10-12 16:09) 

rio

>ボイド人さん、ありがとうございます。今大会、フルセットを取れなかったことがすべてですね。

ロンドン組はフルセットに異様に強かったですよね。2セット取られてから粘ってフルセットに持ち込んだ試合もありました。でも今回は、勝てる試合をフルセットに持ち込まれ、心が折れて負けるパターン。最終セットで宮下がわかりやすく焦っていた(硬くなっていた)ところが、まだまだこれからのチームだなと思いました。

でもね、いいと思うんですよ。無駄な経験はなにひとつないはず。東京五輪が決まったときから、バレーを含めてすべての五輪競技は、東京五輪を視野にチームを作り始めていると思うんです。

その場合のキーパーソンは常にセッターですが、日本は宮下にめどがついただけでも収穫かも。現時点で世界7位のセッター、というのは案外、好位置なのではと思ってます。
by rio (2014-10-13 21:21) 

rio

>R.A.さん、イタリアの布陣は"なりふりかまわず”でしたね。

戻ってきたボニッタ監督もロビアンコ女王も大人と言えば大人ですが、置きに行った結果がメダルを逃して4位。若手に経験を積ませることもできず、イタリアのバレー協会はこの結果を"最悪”に近いと感じているのでは…と想像しています。

私は、木村の引退決意はさほど深刻な話と思ってないんですね。そもそも、全日本女子の主力選手は引退を決意しすぎですね。少し結果が出なければ引退、少し結果が出れば引退、って。なに甘ったれたこと言ってんだ!他競技を見習え!と思う時があります。

高田については、私は正直、戦力として計算できないと思っています。今大会の後半で効いた場面はありましたが、それは高田が慣れてきたこと以上に、相手にデータがなかったからだと思うんですね。

高田の攻撃力が新鍋以上にあるとは思えず、中道とのコンビも全日本の軸にはなりえないでしょう。一方、守備力では新鍋が上回ることを考えると、東京五輪まで計算できる新鍋をスタメンにして、それより下の"東京五輪世代”を控えに据えるべきではないかと。

話は飛びますが、中国の郎平監督が、今大会で20歳前後の選手をあえて抜擢し、経験を積ませながら銀メダルを取るという鬼才ぶりを発揮してますよね。あれはきっと、東京五輪を見据えてるんだと思います。

北京で銅メダルに終わった中国ですが、東京で日本の大観衆の前で金メダルを取れば…スポーツ=国威発揚が大前提の国としては、こんなに盛り上がることはない。そういう深謀遠慮なんだろうなと思ってます。

ライバルがそういう感じである以上、日本は目先の大会を器用なベテランで乗り切ってる場合じゃないですよね。しかも、結果が出ればまだしも、世界ランク6位以上で唯一、2次を勝ち抜けなかった。これは痛いですね。

決勝の中国VSアメリカを見ましたが、正直、両チームとも少しもうまくないです。でかいだけのおおざっぱなバレーで、全然面白くない。その程度のスパイクレシーブが上がらないの?その程度の逃げのフェイントが拾えないの?という。

ただ、残念なのは、今大会では日本の完成度も↑この程度だったんですよね。だからいい勝負はしたけど負けた。これは反面、希望でもあると思います。

日本は200センチ前後の選手を今すぐひっぱってこられるわけではありませんが、高さを機能させないバレーのノウハウは持ってるわけで、チームの完成度が高ければそういう戦い方ができるはず。

今回、アメリカは世界バレー初優勝ですか?でも、アメリカの時代が来るとは到底思えません。ブラジルはリオ五輪までは保つかもしれませんが、そのあとは世代交代が待っています。ベテランを呼び戻したロシア、イタリアはすでに、世代交代の難しさに直面しています。

そう思うと、新人・若手を抱えながらどうにかやってる日本がつけいる隙はまだまだあると思うんですね。真鍋監督には、守りに入らず、ぜひ攻めの姿勢で走っていただきたいと、偉そうに上から目線で思ってます(笑)
by rio (2014-10-13 21:22) 

rio

>眉唾さん、同感です。まだまだ、”チーム”じゃなかったですね。

新人セッターのトスにあれだけいらついたり、げんなりしたり、ひるんだりしては、勝てるものも勝てません。

「国際大会は育成の場ではない」という意見を聞くことがありますが、私はそうは思わないんですね。国際大会も育成の場でしょ、って。

江畑、迫田、新鍋、石田あたりがロンドン五輪までに育ててもらって、次は、宮下、石井、長岡、筒井というあたりに焦点をあてていかないといけないときに、お姐さんたちその態度なんすか?っていう。

4年前の凄みもふてぶてしさもなく、かといって明るい仲良しな雰囲気でもなく、チームカラーが最後まで見えなかったのが残念でした。


by rio (2014-10-13 21:30) 

rio

>レイドリックさん、2次敗退が決まった時点で、真鍋監督が「どの選手がどういうタイプがだいたいわかった」というような意味深発言をしてましたね。

なので、私も「セレクションを兼ねていた」説に一票です。結果を出した監督だからこそできる手法なんだろうなと。

日本としては、リオ五輪の後に世代交代の波が来ることは避けたいと思うんですね。東京五輪まで間に合わなくなる恐れがあるので。そうすると、中道・山口はひっぱってもリオまでの"控え”でしょう。高田は中道ありき、というさらにワンクッションはさまってるので、来シーズンの14人に入るかどうかも微妙だと思います。

一方の男子、日韓戦だけしか見ておらず、イラン戦は録画したままの放置プレイなのですが、永野は確かに、なんで選ばれてるんだろう?と思うことがありますよね。2段トスがうまいから?

越川は植田時代に干されまくって、今回も週刊誌でなぜか叩かれて、それでもキャプテンだしオレ!オレがキャプテンだし!!って感じが出てますよね(謎)

で、ノリにのってアジア大会決勝にのぞんだら、イランが本気出してきて…って展開ですか?なるべく早めに観戦してみます。
by rio (2014-10-13 21:41) 

rio

>o-kunさん、ロス五輪は、日本は中国に負けて3位決定戦にまわったんですよね。

で、決勝で中国が勝ったんだけど、でもソ連がいないよね?っていう。日ソ米中の時代にキューバの台頭があり、その時期だけすごく強かったペルーが追い上げてきていて…ていう時代。

で、4年後のソウルで、日本はそのペルーに負けて3位決定戦、頭真っ白のまま負けてメダルを逃す、という。

今のような"戦国時代”からすると、そのレベルだった80年代がなんかほほえましいですね。
by rio (2014-10-13 21:47) 

デイちゃん

悲観的なコメント、すいませんでした。^^;
でも、やっぱりあれこれ言ってしまうのって、女子バレーに期待してるからだよな・・・と思いました・・ね。

ロンドンでメダルを取った瞬間・・・私はうれしすぎて家の中を走り回りました。^^;
解説の人が大林さんに、「大林さん・・・しゃべれますか?」と聞いた瞬間、私は号泣!
やっぱりあんな感動をもう一回味わいたいな・・・。難しいけど。

2010年の世界バレー、ブラジル戦。すごすぎました。もう選手みんな神!
アメリカ戦、石田と荒木がすごすぎました。もうみんな神!神言い過ぎ!

今回の世界バレー、後から考えればいろいろ敗因はあるかもしれないけど、やっぱり、心の底から応援したくなる場面があんまりなかったですね。
もう一回、懸命にバレーに取り組む選手たちを見たいです。
by デイちゃん (2014-10-14 01:53) 

rio

>デイちゃん、思い出しますねあの時代…(おおげさ 世界バレー2010のときは私は会場で見ていたので、代々木のどよめきを今でも思い出します(遠い目

モトコさんはあれだけの逸材ながら、主要な国際大会でメダルなしなんですよね。自身が初出場で主力だったソウル五輪でメダルを逃して、「あっという間に女子バレーの周りからひとがいなくなった」というようなことを言ってたことがありました。

思い返せば竹下もそうなんですよね。天才と言われ、葛和さんに大抜擢された2000年の世界最終で五輪切符を逃して、文字通り引退に”追い込まれ”て。

裏を返せばそれだけ注目される人気スポーツだということですが、それだけにプレッシャーも大きいんだろうなと。

木村は今まで、その重たい部分を吉原、メグ・カナ、大友、テン・シン、荒木、佐野といった人たちに背負ってもらって、ずっと"末っ子”扱いでここまできたわけで。ふと気づいたらもう前には誰もいない。振り返ったら後輩がずらりで、自分がキャプテンするしかない状況。

選手としてだけでなく、人として、人生の中で何度かめぐってくる「正念場」だと思います。

今大会前までは、私の中で真鍋采配が最大の関心事でしたが、今は木村のキャプテンシーに大注目しています。ただ、木村が全部背負うのはさすがにつらい。木村をがっちり支えられるだけの助演女優賞クラスが早く出てきてほしいと思ってます。
by rio (2014-10-14 22:15) 

デイちゃん

ソウル五輪・・・ソ連に劇的な勝利。勝った瞬間号泣!(号泣してばっかり)。まさしく日本女子バレーが蘇った瞬間でした。
ペルー戦、2セット落とすもその後取り返し、最終セットもリード。ところが丸山さんが急にホールディング取られて、最後ペレスは取られず。なんで!?で終わったオリンピックでした。
ペルーに勝てば金か銀。まさしく日本女子バレーの復活をかけた一戦だったのですが・・・。
大林さんがメダリストになる最大のチャンスでしたね。それからは地盤沈下が続きましたからね。

竹下さんがセッターになり、試合に負けるたび、小さなセッターだから勝てないと言われ続けた。
オリンピックを逃した時は、「お前のせいで出られないんだ!!」と日本中の批判にさらされた。
重いですね・・・。ほめられないでやり続けるのって。自分だったら、すぐくじけそうです。
でも結局竹下さんは、不屈の精神でバレーをやりとおし、身長の不利をはねかえし、小さくてもバレーボールができることを証明しました。本当に尊敬しています。

2010年になって、木村中心になり、確かにプレー的には、木村が拾って竹下が上げて木村が打つバレーになりました。
でも実際は、精神的には、竹下や佐野、大友などなど、百戦錬磨のベテランが支えてくれてたんですよね・・・。
彼女たちはもういない。木村が彼女たちのようになれるのか?
速いトスが打てなくて、泣きだした木村を受け止めた竹下のように。
今度は木村が、スパイクが決まらない江畑を受け止められるのか(ちょっと違う?)、負担が重くてトスが乱れてる宮下を支えられるのか・・・。
木村って、全日本経験は長いけど、私は下だから・・・って感じでプレーしてきたじゃないですか。かつての多治見のように。
足をひっぱらないように、でも目立ちすぎると浮いちゃうからな~、スパイク決定率40%くらいでいっか、みたいな。
その精神から脱却して、他人のことまで考えられるようになるには・・・ちょっと時間が必要ですね。ってもう28だからそろそろできないとね。全日本歴も長いし。
時間と精神的な成長って比例しないんですよね。

ふとWGPの動画見ると、トルコ戦とか、意外といいバレーしてるんですよね。
彼女たちはきっとできるはず。
また見てる人を感動させて欲しいです。
とりとめのない文章、失礼しました。


by デイちゃん (2014-10-15 00:55) 

血のプリン

遅ればせながらですが…やっとFIVBのストリーミングサイトで世界選手権の試合をチェックすることができました。個人的にはロンドン五輪前から注目していたアメリカがやっと初のビッグタイトル獲得で十分満足できる大会でした。rioさんにはこき下ろされたアメリカチームですが…確かに、決勝での初タイトルへのプレッシャーからくるお粗末なミスはありましたが、派手なことはせず、シンプルにサイドから高さのある攻撃を仕掛けるスタイルでタイトルを取ったことはチームにとって大きかったのではないのかなぁ、と。トムやフッカーなどの個性の強い選手がいなかったことで、逆にチームとしての結束力が出たような気がします。地味であるだけに、この先圧倒的な強さを誇れるとも思いませんが、その潜在能力を遺憾なく発揮してレベルの高いバレーボールの出来るチームになってもらいたいと思います。

ところで、世界選手権のストリーミングをチェックしている途中にFIVBのサイトを見ていて知ったのですが、次の女子の世界選手権はまた日本で行われるのですね。JVAとTBSのお偉いさんがFIVBのトップとにこやかに写っている写真を見て、アコスタから始まったFIVB体制の深刻なジャパンマネー依存の腐敗具合がまだ解消されていないことに、ものすごく不愉快になりました。ということは、2020年は東京五輪なのでリオ五輪以降は全ての国際主要大会が日本開催になるわけですね。今回イタリアでの世界選手権では時差で日本のバレーファンも観戦に苦労したとは思いますが、日本で大会が開催される場合には、同じことが常に他の国で起こっているわけです。こんなことでは、インドアバレーの魅力を世界にアピールできないと思うんですが…まぁ、これはもう決まってしまったことなので、最低6年はこれまでと変わらない状態が続いてしまうのかなぁ…と。外国に住むインドアバレーファンとしては悲しい限りです。

ところで、来年のW杯はブラジルは五輪開催国ということで出場できないのは決定事項なのでしょうかね?(そうなると2019年のW杯は日本開催にもかかわらず日本が出場できないことになってしまいますけど…)W杯が五輪予選を兼ねている現状では、出場権を既に獲得している五輪開催国がW杯に出られないのは理屈が通っているような気がします。ただ、それだけでランキングポイントが全く獲得できないのは、W杯に出場できる実力のある五輪開催国にとってとてもアンフェアなような気がします。銅メダル以上はほぼ確実と思われるブラジルが、五輪開催国というだけでそのポイントをまるまる失うと、4-5位ぐらいまで落ちるのではないでしょうか。ただでさえ大陸間の実力を全く無視し、実力を反映していないFIVBのランキングが、ますます信用ならないものになるような気がします。こうなると、W杯は五輪予選と位置づけてランキングポイントを付けないか、大陸予選のレベルのポイントに抑えるべきなのではないかなぁ、と(ただ「W杯」という名称が虚しくなってしまいますが、日本開催固定といういびつな開催システムなだけに「W杯」という体をなしてない気もしますけど)。まぁFIVBのことだから、大会直前になって急にルール変更、大会システム変更なんてことを平気でやりそうなきがしないでもなし…
by 血のプリン (2014-10-19 03:46) 

rio

>血のプリンさん、私、アメリカをそんなにこきおろしてしまってましたか…失礼しました(^^;

なんでしょうねえ、アメリカ男子は好きなんですが、アメリカ女子のバレーがいまいち響かないんですよ。システム化され過ぎて遊びが感じられないからなのか、身体的な優位性の割には迫力がないと感じるからなのか。

たぶん、アメリカ女子は他の強豪と比べて、歴代のセッターにクセがないからかも。監督の指示通り手堅くゲームを作っていく。そこをどう感じるかなのかもしれませんね。

それはさておき、ご指摘のW杯ですよ。五輪出場国はW杯出場なしにしたのは、2007年からですよね。あの時は予選で落ちたロシアもFIVB枠で拾わず、完全に日本の五輪出場シフトを敷いたのに最低な順位で終わったのでした。

そのあと、リオ、東京と決まって、手のひらを反すんでしょうか。2006年の世界バレーで竹下がMVPだったとき、世界各国のマスコミが「納得いかない!」ってFIVBに詰め寄ったんですよね。

全部がぜんぶ、フジやTBSみたいな御用メディアではないわけで、
来年のW杯にブラジルを出したら…もしくは、来年のブラジルはないのに、その次のW杯に日本を出したら、もう目も当てられないことになりそうです。

ただ、そもそもW杯は全日本女子の弱体化とともに存在意義がなくなっていき、日本固定開催・フジ独占中継を維持したい輩がネゴって"五輪予選”になったんですよね。

ってな具合にわけわからなくなっている大会なので、日本固定開催をやめ、五輪予選にするのもやめて、純粋なW杯にしてみればいいと思います。そのうえで日本で開催するとたぶんペイしないでしょう。でも、中国、タイ、ポーランド、ブラジルあたりならいけそう。

そんな具合になってからようやく、真のメジャースポーツですね。
by rio (2014-10-29 00:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。