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バレー学会のシンポジウムをのぞいてみたり。 [バレーボール]

3連休初日、朝から雨、そんな日の午後3時に、バレーの競技者でも指導者も研究者でもないわたくしめがバレー学会のシンポジウム(有料)に参加ですよ(プ ツイッターで「誰でもOK,飛び入りOK」とつぶやかれていたのと、ナマ中田……は天皇杯で見たけれどナマ朝長を見たことがなかったので、というミーハーな理由でのこのこでかけていきました。

「学会」と名のつくものに出るのは久々なのですが、イメージしていた知と知がぶつかりあう「学会」とはちょっと違ってました。といっても特別講演の終わりのほう(←ミズノの相談役がロンメル将軍の武勇伝武勇伝でんでんででんでんを語ってた)とシンポジウムしか見ておらず、2日目は参加しないので全容はわからないのですが。

シンポジウムのプレゼンター&パネリストは4人。小学校の宇賀田先生、中学校の海川先生(←パナ・関田の恩師)、高校の朝長先生(←元全日本)、中田監督(久光)。小中学校の指導の現状はまったく知らなかったのでとても興味深かったです。宇賀田先生、海川先生ともにさすが先生、話が上手でわかりやすい。実践と教育論に裏打ちされたバレー指導論を述べつつ、常に「これが正解かどうかはわかりませんが、私はこう指導しています」と謙虚なトーンを保っておられたのが印象的でした。そう、正解なんてない。もしくは、正解はたくさんある。ってことですよね。

この「正解はたくさんある」ということを、朝長先生(←がんこな豆柴、と言われていた)が表現すると「セッターとリベロは監督の好みで選ぶ。結果論で評価されるので」となるわけですよ。パッと見、意味不明を通り越して危険なかほりまでしますよね。朝長先生はシンポジウムの後半でも、「セッターの向き不向きは、ハンドリングのうまい子、あとは顔」と発言。もう完全に危ない!逃げて!って感じで(笑)

いやいや、豆柴先生の名誉のために補足しますが、監督の好みで選ぶ⇒監督のバレー観に合う選手を選ぶ、と言いたかったんでしょう。また、顔⇒面構え、と言えばよかったんだと思います。

一般的に「学会」というとこの本のようなイメージで、発表ともなると胃が痛む経験をした人も多いのではないかと想像しますが、バレー学会は豆柴のボキャ貧で場がなごむような温かい場所なのでした。

これが〝先生”ではない中田監督になるともっと大変。声はずっと聞こえているのにボキャ貧過ぎてなにを言わんとしているのかよくわからないという超現実体験をしてしまいました。宇賀田先生や海川先生のときにはすらすらと動いていたメモを取る手が、中田監督のときにはポンコツのマニュアル車みたいにがったんがったん止まるという。

前置きが長くなりましたが、そんなシンポジウムで印象に残ったことを、バレー業界になんのしがらみもないわたくしめがここに書き記しておきたいと思います。

その1、植田さんが代表監督時代にストップウオッチを持って「平行トス0.8秒」とかやっていたのは、今となってはお笑い草らしい。

朝長先生が代表時代を振り返り、「0.8秒とか言って、ストップウオッチで計って」と言っただけで会場のあちこちから失笑が起きたのですね。植田さんはこの事実、直視したほうがいいと思います。Vリーグの解説席にふんぞり返ってコートサイドの山本に「山本君、○○調べて報告してください。はい、お願い」とか偉そうに取材を命令している場合ではありません。

さらに朝長先生いわく、「速いトスを上げようとするとボールに力が入ってしまってアタッカーが打ちにくくなる。これでいいんだろうかと思いながら練習をしていた。試合では練習と違うことをやっていた。あ、これ、ここだけの話で」、だそうです。ここだけの話って、だめですよ、こういう重要な歴史的証言は後世のために記録にとどめねばなりません。

↑これ、完全に植田さん、裸の王様ですよね。左右へのトスが速いという理由で、周りの猛反対を押し切って宇佐美を代表に招集した。なのに、宇佐美と阿部ではどっちも強気だからチームがまわらないとか言い出して、阿部と朝長を代えた。その朝長が、植田流〝速いトス”なんてのには、はなっから懐疑的で、練習では仕方なく言うとおりにしておいて、試合になると自分が正しいと思うトスを上げていた。植田さんはその朝長を評価し、最終的に正セッター扱いにしたという。

宇佐美は引退後のインタビューで、「朝長は人を使うのがすごくうまかった。不器用なりに『僕はこのトスしか上げられません』と割り切っていて、その分アタッカーに頑張らせることができた」とし、当時のチームは朝長で成り立っていて、そのおかげで北京に行けたと振り返っています。

でも実は、朝長は「上げられません」じゃなくて、「上げたくありません」だったのかも。テレビで見る温厚なイメージとは違い、アタッカーとの衝突も辞さない頑固な一面もあったようですし、ありえる話だなと思いました。

その2、中田監督がサーブレシーブのAパスを理想としていることを、気に食わないと感じている人びとがいるらしい。

あまりにボキャ貧な中田監督の発言の全容を私なりに要約すると、「セッターに求められるスキルと戦術」という学会のテーマについて、彼女は次のようなロジックで話していたのだと思います。

1.セッターは試合のすべてを把握し、あらゆる可能性について常に準備し、状況変化に臨機応変に対応できるスキルと戦術眼が求められる。

2.私は、サーブレシーブはAパスを追求するものだと考えている。また、攻撃のサインはAパスを前提として出される〝理想形”であると考えている。

3.しかしながら、常にAパスが返るわけではない。Bパス、Cパスになったときに、サインを維持するのか、一部解除するのか、すべて解除するのか、という判断が求められる。

4.また、サインを解除した場合、次の動きをどうするべきかという判断も必要で、この点については、セッターとアタッカーが練習のなかでしっかりと詰めておかなければならない。

5.監督の立場では、サーブレシーブがしっかり返りにくい状況では、セッターの定位置に点で返すのではなく、もっと中央寄り(ネット際の中央)でもよい、もしくはアタックライン上でもよいと指示することがある。そうすることでレシーバーの心理的負担が減り、決定率の向上につながることがある。

↑これ、私はまったく異論ありません。中田監督に限らず、ごくごく普遍的な考え方だと思います。ところが、会場からは、この5項目のうちの「私は、サーブレシーブはAパスを追求するものだと考えている」という部分にツッコミが入ったのです。

その結果、

中田「Aパスを追求するものじゃないんですか?違います?」
会場の人「世界では(決定率が大きく変わらないなら)Bパス、Cパスでよいとする考えが主流で」
中田「世界は世界、日本は日本」

という、すげー不毛なやりとりがなされていたのでした。これね、中田監督もちょっとずれてますよ。「世界は世界、日本は日本」って、中田久美バレー=日本バレーじゃないからね、っていう。

ただそれよりもやっぱり、質問した人がヘンですよ。中田監督がもし「Aパス以外は認めない。サインも解除しない。Aパスできないレシーバーは即クビ!」というスタンスで話していたのなら議論する価値はありますが、そうじゃない。彼女は単に「私はAパスが好き」(rio翻訳)って言っただけです。それに対して世界の主流がどうこうとか言ったって、そりゃむっとされて当然ですし、「世界は世界」って言い返されても仕方ない。

と思いながら帰宅してツイッターを見てみると、なんとバボッターな方々がこのやりとりを取り上げて、中田監督を叩いているではありませんか。恐ろしい。学会に呼ばれて出て行ってバレー観を披露したらツイッターで叩かれるって、こんな理不尽あります?

ということもあり、やっぱり、私が知っている「学会」とはちょっと違うな、と思ってしまったのでした。そして、2つ書いただけでもう疲れてしまったのでした(完)

(おまけ)
シンポジウムでの中田監督の手土産話。Vリーグ女子、久光がセッターを古藤から中大路に代えたのは、古藤が軽い肉離れを起こしてしまい、大事を取ったからだったんですね。で、中大路か栄かとなったときに、中大路のほうがきちんと準備をしていた。ボキャ貧な中田監督がごちゃごちゃ言っていたことを要約すると、中大路は試合前に4回開いたミーティングで自分なりのビジョンを示した、(ビジョンの正誤は別として)その姿勢をかった、ということだそうです。ただ、中大路のトスはきつくて打ちづらい。久光でもっともトスの質がいいのは岩坂なんだとか。

あ、でも、岩坂をセッターにしなくていいですよ。狩野舞子みたいに引退すると困るので。


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す

とても面白かったです
by す (2016-03-20 04:25) 

コースケ

バレーボール学会なるものが存在していたとは!1週間の勤務を終えてせっかくの休みにゴロゴロしている僕の不毛な生活に比べるとそれに参加される行動力がスゴイ。
そんな僕に未知の世界を分かりやすく伝えてくれてアリガタイです。
不意に疑問が浮かんだのですが、AパスとかBパスって言葉は学術用語なんですか?それがどんな状況でどんなものか共有されているもんなんですか?僕はほとんど具体的に頭に浮かばないです。Vリーグ優勝監督がバカにされるっていう意味が分かんないです。
by コースケ (2016-03-20 08:57) 

rio

>すさん、ありがとうございます!
by rio (2016-03-20 11:15) 

rio

>コースケさん、この日はたまたま外出の予定があったので、ではそのついでに、ということで出かけたのでした。私も初めて参加してみたのでいろいろ新鮮で面白かったです。

ところで、AパスBパスCパスが学術用語かどうか、というのは鋭いツッコミだと思います。私個人は、違うんじゃないかなという印象を持っています。

学術用語は厳密に定義され、誰がいかなる状況で使用してもその意味や解釈がぶれないものを指すと思うのですね。しかし、パスの分類はそこまで厳密に定義されていません。

私の理解の範囲でざっくり言うと、Aパスはセッターが〝ほとんど”動かないパス、Bパスは1~2メートル動かされるパス、Cパスはそれ以上動かされるパス、という意味で使われていると思います。

でも、〝ほとんど”は感覚的なものですよね。1~2メートルという変動幅も、幅9メートルしかないコートでぶれが大きすぎるのではないかと感じますし、それ以外は全部Cパスというくくりもおおざっぱだなと。

ただ、私がそう感じているだけで、例えば「パスの判定精度実験」みたいなもので各カテゴリの選手や指導者に「このパスの判定は?」ってなことやったときに、判定が一致すれば、定義されていると判断される可能性もあります。

一方、気になるのは、そうやってセッターの位置で仕分けることによる学術的な意味合いはなにか?という点がいまだはっきりしない点です。

従来、アタック決定率に影響し、A>B>Cとなる、とされてきました。しかし、小学生レベルから国際大会レベルまで、攻撃戦術の進化によって、影響度がさがっているようなのですね。となると、そもそもABCという分け方でいいのか?という疑問が出てきます。

などなど、バレー業界はこうしたあいまいな用語、定義が定まっていない用語がたくさんあり、それを各人がそれぞれの立場で自分なりに解釈している現状があります。その結果、さまざまな認識のずれが生まれたりもしているのかなと。

いろいろ難しく、だから面白い、って感じです。
by rio (2016-03-20 11:36) 

aca

はじめまして。
貴重なレポート、ありがとうございました!
朝長氏、中田氏、ボキャ貧でもきちんとした持論があるからこその成功なのでしょうかね。
中大路と栄の件も面白かったです。
by aca (2016-03-20 11:59) 

デイちゃん

私は80年代後半から90年代前半、全日本女子が負け続けたのは中田久美さんのせいではないのか?という漠然とした疑問を持っているのですが。(笑)

旧態依然とした山田教信者の中田さんは、いつも、「セッターに正確にレシーブが返り、そこから複雑なコンビネーションを組み立ててスパイクを決めるのがバレーの必勝法」みたいな理屈を述べられます。
私たちは、「え?レシーブがセッターに返らなかったらどうするの?」「セッターがレシーブしちゃったら?」「むしろセッターに正確にボールが返る状況の方が少なくない?特に世界の強豪国相手だと。」という疑問がすぐに浮かぶのですが、それについて中田さんは、「それは例外」「その時はその時で考える」「レシーブが返らなくてコンビが使えないならどうするのかチーム練習で詰めとかないとダメ」といういつもの理屈を述べられ、水掛け論となっていくのです。(笑)

中田さんにとっては1983年のアジア選手権の中国戦が人生ベストゲームだったそうで、その時の感覚のまま、いまだずっと同じ所にとどまっておられるのだと思います。
中田久美さんは、どこに向かっていくのでしょうね・・・。
by デイちゃん (2016-03-20 14:14) 

デイちゃんへの反応

rioさん
まず、貴重なお話しに感謝申し上げます
コメントの反応への書き込みはル-ル違反ですが
中田=旧態依然で凝り固まっているおじさんにどうしても言いたくて
セッターがレシーブしちゃったら、なんて久光では当たり前に水田や岩坂が上げてますやん(攻撃枚数が1枚減るという反論だったらAパス返す精度あげるしかないからな)
Aパス上がらなかった場合の対処も二段トスの場合も久光は対応してるし、だが海外勢相手に中田さんの違うところで具体策できているかよ、高さのない日本人の永遠の悩みだろうが
ハイブリ6なんてゲテモノを否定できないバレ-界こそ恥さらし
もっと中田さんに敬意を示しなさい
と申し上げたい
 失礼しました 

by デイちゃんへの反応 (2016-03-20 15:16) 

ゆくら

はじめまして。
今年のワールドカップですっかりバレーボールにハマってしまい、rioさんのサイトに辿り着きました。
プロはこういう視点で観るんだなーと、毎回興味深く拝見しています。(今のところ全く追いつけません;)
バボッターって何かと思いました笑。こんなタグがあったんですね。学会まであって、皆があーだこーだ言っているなんて…驚愕です。
こういう本気のファンの方にフジの解説をして頂けると楽しそうなのに…少なくとも今の解説の百倍実りがありそうなのに…。
毎回フジ放映は観戦していたのですが、ちょっとハマっただけで、(薄々思ってはいたけど)これ、本当に解説じゃなかった…(だって今のサーブはいいとか、ブロックは凄いとか、素人が観て分かることしか言わないじゃん…)真実に気がついてしまい、これからどの局で観戦しようか、結構本気で困っています泣笑。
素人から脱皮しようとしている私共のようなファンのためにも、これからも鋭いご意見、よろしくお願い致します。
by ゆくら (2016-03-20 19:09) 

パタリロ&ギダ

 豆柴、、、言っちゃたねーというかやっぱり分解しちゃいますねー
顔が童顔で見ていたら声が低いのでもの凄く違和感がある人でしたが、
もっとガンガン言えればよかったのにねー。
 チームはセッターで決まるのですね、高橋(健)が高いクイックを
打っていたので今年は泣いても笑ってもアラサー軍団で固めて
来年からは、出來田、高橋の高いクイック中心でいってほしいなーと
ポジションは早く決めないと、器用貧乏で結局スタメンには残れない
と思う、特に高橋と栗山さん。
 
by パタリロ&ギダ (2016-03-20 22:43) 

レイドリック

朝長の話は興味深いですね。あの時のアタッカーは、練習とは違うトスを打ってたのか…
本当に、無駄な8年間だったんだなぁ…

中田監督ですが、基本の「き」しか話してないですよね。「Aパス<Bパス・Cパス」というデータでもあるんでしょうか。

「パス質が一番良いのは岩坂」、よく分かります。特に石井、岩坂が上げた時はパワフルなスパイクを打ってます。
更に言うなら、二番目はおそらく、新鍋ですよね。いいのか、これで…
by レイドリック (2016-03-21 00:08) 

KGBH_007

こんにちは。

2日目はポスターセッション、バイオメカニクスのシンポジウムとようやく学会らしい風景でした。

Aパス云々の話、あの場では何だかお互いに言葉が足りなくて理解に達していないように聞いてました。

中田監督は講演の中で「Aパスにこだわると緊張するから、ミスが続いた時にはコートセンターで良いと指示する事もある」と言っていました。ではその時はどのように攻撃を仕掛けるのか?という点は、その場では特に示唆がなかったので私も気になったところでしたし、質問者はその部分を念頭に置いて質問していたように聞こえました。

2日間通して「セット」の話でしたが、1つずっと気になっていたのは、話の視点が味方の事ばかりで、相手のセッターをどう潰すか、どう追い込んでいくかの「戦術面」がほとんどありませんでした。この辺りは今の日本のバレーに脈々とある「自分たちのバレー」が色濃く出てるなあとちょっと不安になりました。
by KGBH_007 (2016-03-21 15:25) 

デイちゃん

そうなんです。昔のバレー関係者って、「日本は金メダルとった」という事実に、今だにしがみついてるんですよね・・・。
だからすぐ、「日本のバレー」とか言い出す。

セッターにAパスが返ったら、コンビが使えるので当然スパイクの効果率は高くなるでしょう。
でも返らなかったら?あるいはセッターが上げられるところが限定されてたら?攻撃は単調となりスパイク効果率は下がるでしょう。
外国人なら、スパイカーの個々の能力でなんとかなるかもしれません。
が、日本人アタッカーでは、ハイセットを個々の能力で決めきるのは相当難しいでしょうね。
で、昔の日本バレーだと、「勝負しろ!」「逃げるな!」「とにかく決めろ!」とか監督が言い出し、わけわからない根性論みたいになっていくのでした。

攻撃が単調になったときにどうするのか?攻撃が単調にならないようにどうするのか?を考えることができないんですね。まさに思考停止。
うまくブロックアウトをとってくれる選手もいますが、やはり試合終盤では、相手ブロックに警戒されて手をひっこめられたり、上からかぶせられたりしますね。

中田さんって、口では「日本は複雑なコンビバレーを展開しなければ」とすぐ言うんですけど、彼女の実際のトスワークは、レシーブが乱れたら、ポーンと高く上げるだけの何の工夫もないものでした。
で、後輩のアタッカーが、シャットされたりアウトにすると、「何やってんの!」と中田さんににらまれる。
アタッカーは萎縮してますますミスをする。
そして試合終了・・・というパターンでしたね。

監督の問題もあるのだと思うのですが、中田さんが真鍋さんと竹下さんと対談した時に、「いらない情報は頭から流す!」「あ~また監督が余計なこと言ってると思う」と言ってたので、この人は何かにこだわりすぎていて、それがあのソウル&バルセロナの惨敗につながったんだな・・・と思ったのでした。
by デイちゃん (2016-03-21 17:06) 

by デイちゃんへの反応

コメントに反応してしまい再び申し訳ありません

だから、具体的な対処策を挙げてくださいな
業界に貢献できますよ
1つ批判したら改善策をプレゼンしなければいけません
by by デイちゃんへの反応 (2016-03-21 22:15) 

もでぴ(しろうと)

質問した方が「Aパスと想定外のところにレセプションが返った場合で、それぞれのアタック決定率・効果率が、久光の場合、どちらが勝敗に相関が高いと、分析されている(チームとして重視している)のですか?」というのが本当に聞きたかったこととツィートしてますが、これ聞いてどうしたいんでしょうかね。
ようは「それくらい思考しとけ」ってだけなのか、Aパス以外の方が高いんじゃね?ってことなのか。日本人の身長で後者があるとは思えないんだけど、Aパスの方が効果が高いならそもそも質問する必要があるとも思えないし。
by もでぴ(しろうと) (2016-03-22 01:50) 

もでぴ(しろうと)

自己レス
寝起きにピンと来た。
「世界にはAパスとそれ以外も数値が変わらないデータがあるんだけど、Aパスが良いというなら、久光はそのデータを取っててAパスがいいと話してるんですよね?」
ということなんだろうな。
おそらく久光(というか日本)ではAパスの方がいいから間違いじゃないって頭にあるから、質問も奇異に見える。

久光とそれ以外(特に東レ)のデータがあったら面白いのかな。質問した方はそういうデータ持ってるのかな。

by もでぴ(しろうと) (2016-03-22 11:05) 

コースケ

返信ありがとうございます。バレーボールの見方がどんどん深く広くなっていくようで楽しいです。
質問者は、困らせたいんですかねー?
流暢な返答は期待しておらず、突っ込みどころがあるのを知っていてやっているのかな?意地悪に感じます。僕は関わりたくない!って思っちゃいました。
by コースケ (2016-03-22 12:50) 

rio

>acaさん、コメントありがとうございます。やはり代表まで上りつめた方々ですから、独自の方法論をお持ちなんだなと感じました。

一方で、それをきちんと言語化できなければ他者との比較ができず、批判にも耐えられず、結果的に理論が鍛えられないのでは、という懸念も感じました(^^;
by rio (2016-03-22 21:27) 

rio

>デイちゃんさん、なんだかややこしいことになっていますが(^^; ひとまず私の思うところをお返事しますね。

まず、最新の中田さん=私がこの前見たナマ中田は、「セッターに・・・バレーの必勝法」とは言っておらず、「バレーの理想」という立ち位置でした。また、レシーブが正確に返らないことについて「例外」ではなく、「よくあること」という立ち位置でした。

その上で、では、きちんと返らない場合にどうするか。それは、セッターとアタッカーで詰めるべきこと、という持論を述べられていたと受け止めています。

中田さんがセッターだった時代、監督はタイムアウト中にほとんど口を出さず、選手にまかせてましたよね。彼女もそういう主義を受け継いでいるようなのです。

なので、セッターが行き詰っているときには「○○に上げなさい」など具体的に指示するものの、基本的にはベンチから動かないのだとか。

↑この手法を文字で読むと、指示する能力がないことをごまかしてるだけ、と感じてしまうかもしれません。ただ、少なくとも中田さんはごまかしているつもりはなく、この方法が〝正しい”=自分に合っているやり方だと考えていることが伝わってきました。

選手にまかせる部分が大きい。これは、実はなかなかできることではないと思います。選手にまかせて失敗したときに、責任を問われるのは監督ですから。どうせ責任を問われるなら、合成のクリ監督のように徹底した管理主義を敷いたほうがやりやすいに決まってます。

でも、中田さんはそうしなかった。しなかっただけでなく、天皇杯とリーグの2冠を達成した。親中田も反中田も、この事実から考察を開始しなければいけないと思うのですね。

ツイッターを見ていると、「V女子はバレーわかってない監督でも優勝できるレベル」という主旨のツイートがありました。これを言ってしまった瞬間、反中田派は負けだと思います。そこにはもう好き嫌いの感情論しかないですから。

今季、中田監督がなぜ2冠を達成できたのか。リーグで失速しながら優勝できたのはなぜなのか。この考察がない中田批判は説得性を持たないように感じます。
by rio (2016-03-22 21:48) 

rio

>デイちゃんへの反応さん、コメントありがとうございます。たいていのことはありのコメント欄なので、言いっぱなしでもコメントへのコメントでもご遠慮なく(^^


by rio (2016-03-22 21:51) 

オーソノ

お久しぶりです。それにしてもVプレミア男子の記事は圧巻でしたね。男子は決勝TV観戦のみでしたから全く追いつけません。

今回の内容は「・・さすが先生、話が上手でわかりやすい。・・」を読んで以降の展開が想像できたので、ニヤリとしてレスします。

「0.8秒のトス」は女子でもありました。結局、ロンドン前に竹下が木村と江畑を呼び、アタッカーに合わせる方向に落とし込んでいったとか、何かの記事でみた記憶があります。

日本のスポーツ界はちょっと成功した先人たちの影響力が悪い意味で強く残っていると感じています。

おかしい、意味無い、無理と考えるならば、それはしっかりとモノ言うべきで、監督絶対君主感溢れる高校バレーを見るにつけ部外者ながら変な心配をしていましたが、最上位のクラスならばやるべき時は自主性を持って対処しますよね。

語彙力とは別に、個人的には朝長選手のこのやり口好きです。d(-_^)

一方、中田監督。「学会」ということで緊張していたのでしょうか。久光選手の試合後のインタビューがイケテナイのは、これはもう監督にも責任の一旦ありですね。

発言がrioさんの要約通り(何故に日本語を日本語でまとめざるを得ないの)であれば、その通りだと思います。但しAパスに関しては真鍋監督が参加チーム中で一位となることが優勝条件の一つに挙げました。

これが、Aパス至上主義として拍車を掛けているかもしれません。例えば「追求するといいましたが、絶対とは言ってません。だからB、Cパス時の対応・・」のように返してればよかったのでしょうね。

やはり説明というか論点の持って行き方が下手だったのではないかとおもいます。

by オーソノ (2016-03-22 22:00) 

rio

>ゆくらさん、コメントありがとうございます。私はバレーのプロでもなんでもなく、妄想しがちな1バレーファンです(笑)

フジは日本が低迷していた90年代半ばに「応援解説」という今思い返しても恥ずかしい用語を連呼してました。そもそも、ジャニーズとのタイアップ第1弾のグループがバレーに寄せまくった名前=V6ですよね。デビューがW杯で。リーダー?の坂本がバレー部出身とか盛んに宣伝されて番宣に呼ばれていたことを……早く忘れたいです。

そんなこんなでフジにはもはや何も期待してませんが、ただ、ソウル五輪で全日本女子が4位に終わって各局がバレーを放り出したときでも、フジだけは深夜帯まで使ってコツコツと放送を続けてくれました。その心意気も忘れていません。

なので、フジが川合と手を切ってまともな解説者を置くようになれば許してやろうかと思っています(←偉そう)

5月の世界最終はフジ・TBSの共同中継なんですよね。TBSもフジに輪をかけて・・・ですから心配です。
by rio (2016-03-22 22:02) 

rio

>パタリロ&ギダさん、豆柴はくよくよ悩まずにスパッと割り切るタイプなのかもしれませんね。北京後にまだ28でスパッと引退したのもそういうところなのかなと。

故郷が山のなかで、小学校まで片道1時間10分の道のりだったそうです。雨の日も風の日もそんな通学だったら、くよくよ悩んでなんかいられなかったのかも(笑)

高橋(健)はどうするんでしょうね。オポジットでもいいですけど、ライト側でクイックに入ってほしいです。イタリアのフェイみたいに。
by rio (2016-03-22 22:09) 

yu

中田監督が久光の選手にさせているバレーに問題があることは間違いないですよね。ここ最近の全日本はシンクロ攻撃のために「ファーストタッチは高くゆっくり」が約束事になっていますが、久光では矢のような返球・・・とまでは言い過ぎかもしれませんが、従来のコンビバレー的小気味よさを追求しているように見えます。

そういうボールがセッターに返れば、セッターとしてもついつい突くようなトスをアタッカーに上げてしまうもので、その結果パワフルな攻撃の少ないチームになってしまっているように思います。

また、「心理的負担軽減のためにアタックライン付近で良いと指示」とか言いつつ、セカンドセッターが実質MBっていう・・・(謎)。

以前、中田さんが印東さんのブログ記事か何かをモロパクした事件があったかと思いますが、一刻も早く堺のバレーもモロパクしてくれることを祈るばかりです。
by yu (2016-03-22 22:15) 

rio

>レイドリックさん、朝長は北京後に引退してますから4年ですね。

宇佐美は植田流〝速いトス”を上げ続けてましたから、当時のアタッカーは宇佐美のトスを打ち切れてなかったですよね。で、朝長が出てくるとチームが落ち着くという。いずれにしても、無駄な努力をしていたことには変わりないですね。。。

おっしゃるとおり、中田監督はごく一般的な考え方しか述べていません。なので、学会直後にぶわっと巻き起こった中田批判は、内容への批判ではなく中田憎し!の感情論に見えてしまいます。

言語化できないことと、言語化するものを持っていないことは違いまよね。少なくともこのシンポジウムで、中田久美はわかってない、とジャッジすることには無理があると思いました。
by rio (2016-03-22 22:16) 

rio

>KGBH_007さん、お疲れ様でした。ポスターセッションが2日目似合ったんですね。私はそんなことも知らず、1日目のポスター部屋でただただ困惑して立ち尽くしていました(笑)

その後のネット情報で、「ではその時はどのように攻撃を仕掛けるのか?」というやりとりがあったことを知りましたが、少なくとも私が座っていた会場中央あたりではよく聞き取れませんでした。

ただ、シンポのテーマは「セッターに求められるスキルと戦術」なので、その場で中田采配について問いただすのはどうなんでしょうね。話が「監督に求められるスキルと戦術」に変わってしまっている気がしました。

相手のセッターについての話がなかったのも、テーマのシバリがあったからかもしれませんね。私はもっとテクニカルな話を期待していて、ついに「ライト側向きセッターの可能性について」が話し合われるかとドキドキしてたのですが、かすりもしませんでした……orz

ツーアタックの話題が出た時も「おおっ!」と思ったのですが、話題が出ただけで、それ以上の深ぼりはなかったですね。

一般のシンポではなく学会なので、かなり冒険したテーマ、マニアックなトピふりでもよかったのかなと思いました。
by rio (2016-03-22 22:27) 

rio

>デイちゃんさん、再び、ちょっと私の思うところと違うのですが、「日本人アタッカーでは、ハイセットを個々の能力で決めきるのは相当難しい」ってところ、そんなことないと思うんですよ。

むしろ、日本が海外と比べて遅れているのは、ハイセットを打ち切れるようなトスを上げる技術、ではないかと。

例えば、竹下はオーバーはもちろん、体勢が崩れたところからのアンダーでもハイセットのトスを上げることができました。

ただ、それは〝上げた”というだけであって、アタッカーが打ち切れるトスではないことのほうが多かったと思うのですね。なので、木村のように天才的に打ち分けがうまい選手でなければ合わなかったんだろうなと。

一方、中田さんが乱れたところからただ上げるだけのトスは、晩年=バルセロナのときはだめだめでしたが、少なくともそれまでは、アタッカーが個人技を発揮できる余裕があるトス、だったと思います。例えば、同じ日立の福田あたりは、一見単調なハイセットを高い打点で打ち切ってましたよね。

コンビが使えたら理想だけど、使えないときはアタッカーの個人技に託し、そのための打ちやすいトスを上げる。これも1つの戦術だと思います。W杯2015で石川が深津に要求したのもそういうトスですよね。

もう1つ、もしかしたら記憶違いをされているのかもしれませんが、ソウル&バルセロナは〝惨敗”ではないと思います。ソウルではソ連にも地元・韓国にも勝ってますよね。

で、準決勝の相手がペルー。この時点でメダルはもらった!と日本中が思ったはずです。

ところが、当時のペルーは当時の日本流の質のいい訓練を受けていたことと、ウリベ主将が非常に優秀だったこと、当時としては破格の身長のロペスがいたということがあり、ソ連にも引けを取らないようなチームだった。で、フルセットに持ち込まれ、それでも日本はリードするんですが、逆転負けしたのでした。決勝に進んだペルーはソ連をあと1歩まで追いつめての銀メダルでした。

日本はペルーに負けたショックがでかすぎて、腑抜けになったまま3位決定戦に出て中国に一蹴されてしまいます。それを当時のマスコミが、女子バレーがメダルを逃したという点だけを取り上げて叩きまくったので、〝惨敗”のイメージがついてしまったのではないかと。

続くバルセロナでは既に、キューバ、ブラジルの中南米勢が台頭し、アジア勢が衰退して勢力図が塗り変わっていました。日本は、日ソ米中の4強時代だった84年にソ連抜きで3位、88年は4位でした。なので、92年に5位に下がったのはある意味妥当で、中国はさらに下の7位です。

なので、ソウルもバルセロナも中田さん個人に敗因があるのではなく、日本全体が、バレーボールのイノベーションについていけなかったことが敗因だと思います。そのイノベーションを生み出したのは東洋の魔女の系譜に連なる日本人指導者たちだ、というところがまた面白くもあるわけですが。
by rio (2016-03-22 23:02) 

rio

>もでぴさん、ご指摘のツイートを後で知り、そういうことだったのかと納得したのですが、少なくとも私の座っていた場所からはそのやりとりがはっきり聞こえませんでした。私がぼーっとしていただけかもしれませんが。

おそらく自己レスでおっしゃってる通りなのではないかと思います。質問された方は、Aパスを追求するならデータの裏付けが必要でしょ、と指摘している。中田監督はデータ云々とは別のところで、〝美学”としてAパスを追求している(けど、そこに固執しているわけではない)。このずれがかみ合わない原因かもしれませんね。

この不毛なやりとり、世間一般の男女の間で、あらゆるテーマでイヤほど繰り返されているような気がします(^^; ええ、その辺でしょっちゅう耳にします。

そもそも、セッターについて話す場だったので、なんでそういうやりとりになったのか、やっぱりちょっとよくわからなかったのでした。
by rio (2016-03-22 23:18) 

rio

>コースケさん、どういう意図で質問されたのかはわかりませんが、公開のシンポジウムの場で、何人も手が挙がっているなかでの質問なので、みんなで共有できるやりとりが望ましかったのではないかと思いました。
by rio (2016-03-22 23:21) 

rio

>オーソノさん、もうほんと、中田姐さんの話のヘタっぷりには度肝を抜かれるぐらいではすみませんですよ。

ボキャ貧な上に構成力がなくて時系列もばらばら、なのによく通る声で淀みなくしゃべり続けるという。何かしらの宗教を開いたら爆発的に信者が増えそうです(違)

日本のスポーツ界の最大の癌は、〝体育会”という軍隊式上下関係のノリがいまだに残っていることですね。昨今大騒ぎとなった体罰をめぐる議論ものこの流れの1つ。

なので、物を言えない〝下々”は、洗脳されることでダメージを減らすか、面従腹背するか、身体的・心理的に挫折してしまうか、になるんだろうなと。

その中からたまに越川や石島のような〝異端”が出てきて、誰の手にも負えないようなモンスターとなっていく、という。。。

話は戻ってAパス追求の件ですが、中田監督は最初から、Aパス絶対というニュアンスは出していなかったと思います。「真ん中に返すように指示している」ということも、質疑応答の前のプレゼンで言ってました。ただ、Aパスが好き、と。

なので、Aパス追求に何の意味があるのかと考える質問者さんと、Aパスを追求して何が悪いんだと考える中田監督とでは、双方が議論を深めて同じ土俵を見つけない限り、ずっと平行線な気がします。。。
by rio (2016-03-22 23:40) 

rio

>yuさん、ありましたね、中田さんのパクリ事件(^^; すっかり忘れておりましたが、私はあのとき、とてもとてもとても憤慨し、中田さんのブログに「パクッてんじゃねーよ!!!」(←こんな書き方じゃなかったけど)ってな主旨の書き込みをしたのでした。

そのことに加え、今回のバレー学会の行きかかり上、中田さんの擁護に回ってしまっていますが、私はあの方が監督をやっていることがいまだに不思議で仕方ありません。

それでも、勝てば官軍。戦力が久光に偏っているとは言え、まぐれではない〝常勝監督”になっています。突きトスになっていても、岩坂がトスを上げていても、高さとパワーがなくても、勝っているという事実。これを読み解かないことには、真の中田批判には到達しないのではと思います。

いまのところ、反中田な方々の主張の多くは「世界のバレーと違うからダメ」というところにとどまっているように感じます。これは、いわゆる〝印象批評”であって、残念ながら説得性には欠けるものがあります。

また、今季の女子は、レギュラーラウンドもファイナル6も、サーブレシーブ返球率の上位3チームは、久光、東レ、日立です。数字の上ではAパスが返っているチームがファイナル3に進んでいるんですね。

私は今季、女子をほとんど見ていないので数字の背後にあるものが見えないのですが、ただ、男子でも合成の返球率はダントツ1位です。イゴールに5割~7割打たせるんだから、それこそAパスを追求する意味があるのか?と思ってしまいますが、クリ監督はあると考えてるんでしょうね。

こういうあたりを〝学会”のテーマとして明らかにしていただければよいのですが。
by rio (2016-03-23 00:21) 

きとら

こんにちは。初めてコメントさせて頂きます、きとらと申します。
私も学会に二日間参加しておりました。
バレーも未経験で知識も浅い私ですが、あの質疑応答は本当に不快でならなかったのに、会場の空気、そしてTwitterでは中田さんを叩きまくる流れに違和感しか覚えませんでした。
rioさんのおっしゃる通り、中田さんはAパス以外許さない等と一言も発言してないのに、先入観なのでしょうか…勝手にそういう解釈をされてとても理不尽だと思います。
質問者様の質問もちょっと意地が悪いというか……どう答えるかわかってる上で揚げ足とってやろう感が目に見えてて…そんなもの見るための時間じゃないのになぁと感じていました。
長々と愚痴のようなことを言って申し訳ありません。
影ながらいつもブログの更新を楽しみにしております。
失礼致しました。
by きとら (2016-03-23 00:25) 

rio

>きとらさん、コメントありがとうございます。シンポや講演など公の場での質疑応答は、みんなが聞きたいと思っていることや、みんなに気づきを提供できるようなことを聞くのがマナーだと思うのですね。

そうでなくてもどうしても聞きたいという質問は、あとで個人的に聞きに行くのがよいと思うのです。今回、ここのさじ加減、もしくは会場のニーズの把握をちょっと読み違えたのかもしれませんね。
by rio (2016-03-23 00:44) 

よしこん

rioさん、珍しいお話をありがとうございました。

豆柴さんの話を読んで、北京五輪のことが思い出されました。
五輪出場が決定した瞬間、監督が狂喜のあまりコートに倒れ込む→監督が「このチームのメンバーとは特別な付き合い」と話す→しかし、北京五輪では惨敗。→一部の選手が「監督は、北京の目の前の試合ではなく、先のロンドンのことを考えた采配をしていた」と批判→ファン、とにかくがっかり。

結局、私らが期待して見ていたチームも、コミュニケーション不足で信頼関係もなかった、ということでしょうかね。コミュニケーション不足はお互いの責任だと思いますが…。いまさらですが、「なんじゃいな」って感じで。いや、北京五輪に出られただけよかったのかも。

豆柴というと、「和風総本家」に出てくる柴犬の子犬を思いだしますが、違いますか? 豆柴さんの「顔」もセッター向きなんかな。

リオの最終予選ではどうなりますか、嬉しい結果となるよう願うばかりです。

by よしこん (2016-03-23 12:43) 

デイちゃん

中田さんは、常々「セッターは試合をコントロールしていかなければならない」とおっしゃっていて、私は、「そうか・・・そこまで言うなら中田さんは全部の責任をとるおつもりなんだな・・」と思っていたのです。(笑)
でも、そもそもチームの戦術や方向性を考えるのは監督の仕事なのだし、中田さんが調子悪ければ交代させればいいのだし、勝てなかったのは中田さん個人というよりはもっと他のところにありますね。きっと。

ペルーは86年世界選手権銅メダル、87年ジャパンカップ優勝と着々と強くなっていて。
レシーブつなぎがよく、最後はペレス(笑)が決めてくれる。拾ってつないで、ペレス!・・・と思わせてファハルド・マラガが要所では決める。(笑)
ソウル本番ではタイトも復帰していたし、さらにサイドが強力になってました。
88年のNHK杯では、日本はペルーにスコボコに負けてたので、私はソウル本番は、1位中国、2位ペルーで、3位はソ連に勝てたら日本と予想していました。
山田監督はソ連が金に1番近いと予想していたので(何故?)、日本はソ連に勝つことを目標にしてたんですね。山田監督はすごいですね。
日本が準決勝でペルーに勝って、決勝でソ連に勝てれば金メダル・・・でしたね。

バルセロナは、前年のワールドカップで惨敗、「やっぱり守備型のレフトじゃ勝てない」「エースがいないとダメだ」となったところに、日本リーグで山内が登場して。
みんなすぐに山内にとびつきましたね。
で、本番では山内・大林が徹底的にマークされ。
せめて本番まで山内を隠しとけばよかったのに。
中田さんは膝の状態が最悪だったようで、歩くのもままならない状態で試合に出たそうですね。アメリカ戦の朝、バキッと音がして急に足が動くようになり、アメリカ戦だけは大丈夫だったそうですが。
彼女もコンディションが良ければ、もっとトスワークに集中できたかも・・。ロシア戦では自分を見失って途中交代し、その後監督と長く話したそうですね。「俺達のやってきたのはバックアタックだろ?」って。(笑)

竹下さんは、指を骨折しながらも銅メダルをとり、みんなに祝福されて引退したけど、中田さんは膝を故障し結果も出せず負けたまま引退しました。
監督に恵まれていたら、中田さんも完全燃焼して引退できたんでしょうか・・・。

あとAパスうんぬんの話ですが、例えば強サーブでレシーブが大きく崩れ相手にチャンスボール返すだけとなったら、そりゃAパスでないこととスパイクの効果率が下がることの相関性はあるでしょう。
でも一応アタッカーが十分打てるところへトスが上がったら、もとがCパスだったとしても、決めきる可能性があるので、はっきりした相関性はないでしょうね。
2013年ころに、宮下がAパスを木村にレフトの平行トスを上げ続けアメリカにシャットされ続けたのですが、その後レシーブが崩れた時に後ろから高い二段トスが上がってきてそれを木村がポーンとバックレストの奥に打ったら簡単に決まったんです。
それだけを見ると、Aパスからの攻撃は決まらないのに、Cパスからの攻撃は決まった・・となりますもんね。
状況やその反復性を加味しないと、データの意味はよくわからないですね。「◯◯の試合のデータはこうだった」「いやこういう場合もある」とかなってしまって。
by デイちゃん (2016-03-23 12:55) 

rio

>よしこんさん、豆柴、っていう種類はほんとはいないみたいですね。私もよく知らないのですが、小柄な柴を豆柴と言っているそうで。

植田さんの最大の敗因は人望がなかったことでしょうね。上に立つ人間がたとえポンコツでも、ポンコツとまでいかなくてもイマイチでも、人柄がよければ優秀な部下はついていくもの。三国志の劉備の時代からそれは変わらない人間の真理なんだと思います。

あれだけ方向性がばらばらでお互いに対して仲良くもない選手が集まったチームで、そのほとんどに嫌われるってある意味すごい。普通は捨てる神あれば拾う神あり、になりそうなものですが。

なのに凝りもせず、南部監督が直系の後輩なのをいいことに院政を敷いている様子がちらほら。リオは南部でお茶を濁して東京は俺が、ぐらいに思ってるんでしょうね。。。合掌。
by rio (2016-03-23 23:05) 

rio

>デイちゃんさん、そう、ペレスでした!ペとかスとかついてた気がして、このへんかな?とロペスに賭けてみました(ダメ

ソウルで日本が負けたのは油断以外のなにものでもないでしょうね。初戦でソ連に勝って、準決勝の相手が中国ではなくペルー。もらった!と思ってしまってもまあ仕方ない展開ではありますが。

中田時代は筋肉を休める発想やアイシングなんかもない時代ですもんね。1日2試合やらされて合間にスイカを食わされてた、って中田さんがあちこちで言ってますが、そりゃ膝も壊れるだろうと。しかもサイドアウト制ですからいつ終わるかわからないという。

それはさておき、「状況やその反復性を加味しないと、データの意味はよくわからない」これはまったくその通りですね。バレーはID化されたとは言え、野球と比べるとあいまいなところだらけですし、人の目で評価する部分はまだまだ大きいと思います。

複雑な因果関係がからむ団体競技は特にですが、特定のプレーのデータを集めてそれだけで何かを言おうとするとたいてい間違いますね。収集したデータはあくまで〝標本”ですし、それもとに帰納的推論をしても、「このデータの範囲では○○という傾向がうかがえる」以上のことは言えません。それを無理やり断言すると、いくらでも例外が出てきてしまって、結果的に意味をなさなくなってしまいます。

さらに、Aパスをめぐる議論で言えば、そもそもセッターが〝定位置”にいなければいけないルールはないんですよね。いまの〝定位置”じゃないところに陣取るセッターが登場すれば、Aパスの議論そのものが意味をなさなくなります。

そういう意味で、たいていのことを「状況による」と片づけてしまう中田さんのような監督が結果を出しているときに、それに理詰めで反論するのはなかなか難しいことです。それを無理にやろうとするとマイナスの感情が入り込んでしまい、〝バッシング”になってしまうんでしょうね。
by rio (2016-03-24 00:46) 

デイちゃん

当時の日本て、チキンの杉山の対角が守備的レフトの藤田と佐藤。控えは山下。う・・・ん、レフトっていないんだな・・・という感じ。
だったらいっそ、スパイク力がある廣と大林をレフトにいれて、バックスパイクもさせて、ライトは小高にしたらいいのに・・と思っていました。センターは武藤と川瀬で控えに丸山、セッターは高橋、控えに中田(これ絶対無理!)。

中田さんは、ツーセッターの練習(セッターが中田・丸山、廣と大林が対角、レフトは杉山と斎藤真由美)をしてて、大林さんとブロックにとんで着地した時大林さんの足の上に乗ってしまい、大林さんはとっさに外側に開こうとしてぐっと右に動いたので中田さんの足は人の足に乗った衝撃に加えて右側への力がかかってしまい、靭帯断裂という大怪我になってしまったんですよね。
そこからは膝のケガとの闘いが続いて。
う~ん、完全に治してから復帰した方が、先の選手生命を考えるとよかったですよね。

久光が勝ってることはどう評価するんでしょう。
昨季など久光が圧倒的に強かったから、久光の選手をもっと全日本に登用してもいいんじゃない?と思ったり。
でも石井は全日本では冷遇?されてるし、新鍋・岩坂は全日本に入らないですねえ。
久光はリーグ途中で調子を落としましたが、終盤、途新鍋と石井の位置を変えて、チームが好転したと思うんですね。
今までは新鍋とセッターが前衛になるローテが2回あって、石井がサーブでねらわれて崩れ、新鍋にハイセットが上がって決めきれず、相手に古藤・中大路の上から攻撃されてブレイクされる・・・という場面がよく見られました。
入れ替えてからは、新鍋は長岡がいるから前衛でも守備に集中できて、新鍋自身もだんだん調子が上がってきて、決勝戦ではスパイク打ちまくっていました。
そうなると、長岡・新鍋・石井という3本柱ができて、リズムがよくなりましたね。
それまでの試合は、新鍋・石井のスパイク決定率が20%台という試合が続きましたからね。
スパイクが決まらないと、なんかダルい試合だな・・・久光勢いがないな・・・となりますもんね。
by デイちゃん (2016-03-24 12:36) 

rio

>デイちゃんさん、石井は今季、ずいぶんと鍛えられて自信がついてそうですね。1000本以上もサーブ打たれたらもう、ちょっとやそっとではへこたれない気がします。

久光は正セッターがケガで離れて、トスの質が明らかに悪いセッターが上げるようになって、それでも勝った、というところが大きいですね。理論がなくては勝ち抜けず、理論だけでは勝ち切れず、というところでしょうか。
by rio (2016-03-31 23:03) 

むぎた

rioさん、こんにちは、初めまして。

>ついに「ライト側向きセッターの可能性について」が話し合われるかとドキドキしてたのですが

これについてですが、ハイブリットなんちゃらで騒がれている頃、テレビのバレーボールチャンネルで、真鍋監督と木村沙織選手が対談した時に、

真鍋監督が
「世界と違うことをやらないと勝てない。既成概念に捕われずに試したい。」

と言うニュアンスの発言をした際に

木村選手が、

「例えば、セッターはレフト向きじゃなくライトを向いててもいいってことですよね。」

と発言し、真鍋監督が、「その通り!」と激しく同意しておりました。

いつか真鍋監督の下で実現したら面白いですね。

by むぎた (2016-04-16 11:43) 

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