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「ファースト・テンポ」には1stとfastがある?というお話。 [バレーボール]

※この記事では「ファースト・テンポ」と「1stテンポ」と「fastテンポ」を使い分けています。

先日開催されたバレー学会で、中田姐さんや豆柴朝長の発言が大きく取り上げられましたが、実は私、それよりもずっと気になっていたことが2つあるのです。前回、それを書く前に疲れてやめてしまったのでした(^^;

こっそりやっているツイッターでは少しつぶやいたのですが、1つは、小学生レベルですでに、「速いトスか打ちやすいトスか」という二項対立が起きているらしいということ。もう1つは、バレー学会で示される研究のほとんどが、試合で発生したプレー数の集計結果から推論する手法(帰納的推論)を使っていることでした。

前者については、発表者の方は、パス力のある選手をセッターにし、アタッカーが余裕をもって打てるハイセットを上げることが基本だというお考えでした。一方、パス力のない選手がセッターとなり、すべて〝置きに行く”トスを上げさせているチームもある。この場合、攻撃はすべてクイックになる。そうしたバレーでも全国大会で優勝している。との報告がありました。

実はこれ、二項対立にならないですよね。速いトスは計測可能な現象、打ちやすいトスはアタッカーの主観、なので。「広い家と住みやすい家、どっちがいい?」って聞いてるようなものです。前提部分を間違うと、そこから派生する議論がすべておかしくなってしまいます。

余裕を持って打てるハイセットでも、すべてクイック(ファースト・テンポ)になるようなトスでも、アタッカーが打ちやすければそれでいい、ということなんだと思います。実際にどちらの方法論でも優勝実績があるので、この場合の〝正解”は「小学生レベルでは、アタッカーが打ちやすいトスを上げるべし」なんだろうなと。上位カテゴリに行った時には、どちらか学んでいないほうの習得に力を注げばいいわけです。

後者の研究発表については、〝帰納的推論”を用いる場合の弱点=「調べた範囲では○○らしい」としか言えない、という点への配慮が弱い気がしたのです。例えば、2015年のすべての国際試合を集計すれば、「2015年の国際試合からは○○だと言える」と断言できるかもしれません。でも、それはやっぱり「2015年の国際試合」の範囲に限ったことで、この作業〝だけ”では普遍的な理論を生み出すことはできないのですね。

では、こうした先行研究に続くどのような作業が必要か。これはもう、引き続き観察データを集めつつ(帰納的推論)、すでに仮説や理論化されている概念の検証(演繹的推論)を繰り返し、〝真理”に昇華させていく道しかないと。バレー学会では、このプロセスが弱い気がしたのでした。シンポジウムしか出てないくせに偉そうに、なのですが(^^;

毎度、前置きが長くて恐縮ですが、そこでやっと本題です。現在、日本で流通しているファースト・テンポは「アタッカーが先に助走動作を行い、それにセット軌道を合わせることで打たせるアタック」と定義されています。また、「1stであってfastではないですよ」ということも注意喚起されています(出典:VMP Poolの「固定項目:ファースト・テンポ(テンポ1)」)。

テンポを考える上で必要なスロットと区分については、『Arie Selinger's Power Volleyball』(1987年)に依拠しています(出典:VMP Poolの「固定項目:スロット」)。ただし、スロットについては、「呼称するためにどのように数字や記号を当てはめるかについては、様々な方法が考えられます」と記載されています。

つまり、日本では、ファースト・テンポは定義済みで、それを説明するためのスロットの表記方法は『パワーバレーボール』に準じる、ということなんですね(セリンジャーさんが『パワーバレーボール』には不備が多く、全面改訂が必要だと考えている、との情報に留意する必要はありそうですが)。

そのファースト・テンポには狭義と広義があり、広義の場合は「マイナステンポ」を含むとされています。また、「日本では『セッターが上げる〝速いトス〟にアタッカーが合わせて打つ』というコンセプトが幅を利かせていますが、これは『セット・アップを起点にしてアタッカーが合わせる』という意味ですから、どんなセットを上げてもファースト・テンポにはなり得ません。アタッカーはセット軌道に合わせる必要はなく、自身の最高到達点に正確に供給されたボールをダイナミックなスイングで打てばよいだけ」と太字で強調されています。

ここまで概念がまとめられている(=体系化されている)ので、あとはこれを検証して〝真理”に近づけていけばよいのですね。

さて、アメリカのバレーボール協会=USA Volleyballが2009年に、『Volleyball Systems & Strategies』という本を出版しています。出版が2009年ということは、執筆は2008年からそれ以前。アメリカは2008年の北京五輪で男子・金、女子・銀の絶頂期を迎えましたが、そのシステムや理論とも合致すると考えられます。これが正しい/間違いということではなく、少なくともアメリカはこう考えており、ネット上で見る限り、この本で示されている考え方が今も流通している、というところがポイントかなと。

私はVMP Poolの原本であるいわゆる〝白ペデ”を持っていないので、白ペデの参考文献に『 Volleyball Systems & Strategies』が入っているかどうかわからないのですが、この本には「Chapter20:Fast-Tempo Strategy」という章がありました。この章がお試し的に読めるようになっているのでリンクを張っておきます。※私の手元には原本はありません。

タイトルが「Fast-Tempo」となっているのは誤植ではありません。この本にも「1st」のほうのテンポの話は出てくるようですが(そこはお試し公開されていません)、それとは別に「Fast」テンポについての戦略を肯定的に考察しているのですね。この本のほかにも「fast tempo」という言葉は検索でけっこう出てきます。いずれも、技術ではなくシステムや戦略の話の時に使われているようです。

また、日本にとっては重要な点だと思うのですが、このチャプターの扉写真には木村のアタック+竹下の後ろ姿が使われています。扉にまったく無関係の写真を配置するとは考えにくいので、2009年時点で、アメリカが考えるFastテンポの象徴は竹下ー木村のラインだった、ということなんでしょう。

アメリカの「fast テンポ」の考え方は下記のとおりです。

The fast-tempo strategy incorporates fast, low-arching quicker sets to various zones along the net. 
(Fastテンポ戦略は、ネット沿いのさまざまなゾーンへの、高速かつ低軌道で<動作が>より素早いセットを含む)

The fast-tempo strategy can be used in all three front-row hitting positions but requires precision from passers, diggers, and setters.
(Fatsテンポ戦略は、主に前衛での攻撃に適用されるが、<その実現には>精密なパス、ディグ、セットができる選手が求められる)

むむむ。↑これって、日本が〝伝統的に”力を入れてきた速攻、もっと言えば、中田姐さんが大好物な「Aパスからの速い攻撃」そのものではないですか。

この時点で、VMP Poolが「ファースト・テンポは〝fast”テンポじゃないよ」と注意していることの妥当性、およびAパス追求の是非をめぐる議論の妥当性を再検証する必要がありそうだなと。

日本語表記だとまったく同一になってしまう1stテンポとfastテンポですが、前者はセット/アタックの技術的な話であり、後者は攻撃戦略の話で、本来は別建ての議論がなされるべきなのではないかと。

しかし、日本ではfastテンポが〝誤解”だと位置づけられたことにより、議論の混乱が生じている可能性がありますね。前提部分を間違うとそこから派生する議論もすべておかしくなるという。もし万が一、1stテンポに関する観察結果をもとにfastテンポ戦略そのものへの批判が行われていたとしたら、議論は永久にかみ合わないでしょう。

この議論を演繹的に整理すると下記のようになるのではないかと。

大前提:バレーボールでは〝速さ”が有利に働く(真理)
小前提:バレーボールでの攻撃面での〝速さ”とはfastテンポ戦略に基づくものである(アメリカの定義)
結論:バレーボールでは、fastテンポ戦略に基づく攻撃(=精密なパス、ディグ、セットに基づく高速かつ低軌道で動作がより俊敏なセットで実現される攻撃)が有利に働く

↑この結論の是非を検証するためには、「精密なパス、ディグ、セットに基づく高速かつ低軌道で動作がより俊敏なセットで実現される攻撃」が「有利」に働かなかった試合があるかどうかを調べればいいのですね。

もし、そういう試合が一定数、定期的に起きている(=特殊ケースではない)可能性が帰納的推論によって示されれば、この結論は崩れます。つまりそれは、fastテンポ戦略においてメリット<デメリットとなる状況があるかどうかを調べればいい、と言い換えることができます。

先日のバレー学会では、小学生レベルでは、fastテンポ戦略で優勝チームが出ているとの報告がありました。一方、中学レベルでは、この戦略が明確に否定されていました。というのも、小学校→中学校でネットの高さやボールの重さが変わりますが、子どもたちの体格の向上がそれに追いつかないため、fastテンポ戦略に基づく攻撃ではセットしきれず、打ち切れないからなんだそうです。説得力のある分析です。では、高校では?大学では?Vリーグでは?ということなんでしょう。

さらに、1stテンポとして体系化されている概念は、このfastテンポ戦略を実現するための戦術もしくは行動パターンと位置づけることができそうです。

参考までに、この本に記載されている「fastテンポ戦略」に基づく具体例と、メリット/デメリットを記載しておきます。1stテンポを戦術もしくは行動と位置づけていることが読み取れるかと。また、日本で流通している考え方とほぼ同じであること、同時に、ここはちょっと違うんだねというところも見られ、なかなか興味深いなと思いました。※私の日本語訳の要約なので、正確な文言は原文でご確認くださいまし m(_ _)m

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Fastテンポ戦略に基づく主な攻撃パターン

(↑「これがすべてじゃないよ!チームでもいろいろ工夫してみてね♡」とのコメントあり)

※下記の数字の意味は、1stテンポのものとは異なります。この本では、スロット(左の数字)をレフト側から1メートル刻みで1~9にわけています。また、トスの軌道の頂点の高さ(右の数字)をネット上辺から1フィート(約30cm)刻みで5段階にわけ、低いほうから順に1~5としています。

51
いわゆるクイック。トスの頂点はネット上30cm。打つ位置はセッターの定位置から1メートル前。主にセンター用の攻撃で、アタッカーは空中で打つコースを決めて待っているのが理想。また、ライトアタッカーが俊敏だった場合、セッターの前まで走らせて打たせるのもあり。そのアタッカーが左利きだったら、セッターの前で打つfastテンポとしてはかなり強力。

31

いわゆるクイック。トスの頂点はネット上30cm。打つ位置はセッターの定位置から3メートル前。主にセンター用の攻撃で、アタッカーは空中で打つコースを決めて待っているのが理想。レフトアタッカーが打つのもあり。ライトアタッカーに打たせるチームはほぼないが、もし挑戦する場合は、ライトアタッカーが左利きでめちゃめちゃ俊敏であることが必要。←rio注:これ、モトコワイドですね。

71
ライト攻撃、ただし左利き用。トスの頂点はネット上30cm。打つ位置はセッターの定位置から1メートルライト側。右利きセンターが打つ場合は、セッターの後ろに回り込む速さと打つ位置を判断する早さが必要。片足踏切もあり。左利きセンターには向いてない。

14
レフト攻撃。トスの頂点はネット上120cm。打つ位置はアンテナ付近。「これってハイセットじゃね?」と思ったあなた、fastテンポと通常のテンポの違いについてよく考えてみるべし。アタッカーは、空中で待っている必要はないものの、トスされたボールがセッターからそれほど遠くない段階でアプローチを開始しなければいけない。助走スピードの速さと、ジャンプから打つまでの流れるような動作が必要。速く動けるアタッカーはゆっくりめに、遅いアタッカーは早めにアプローチを開始すること。

13

レフト攻撃。トスの頂点はネット上90cm。打つ位置はアンテナ付近。アタッカーはセットアップの前に助走を開始する。この攻撃のメリットは、相手の外側のブロックが完成する前に打てることと、低くて速い攻撃なのでミドルブロックが追いつけないこと。

12
最上級レベル。レフト攻撃。トスの頂点はネット上60cm。打つ位置はアンテナ付近。アタッカーはセットアップの前に助走を開始する。レフト攻撃のなかではこれが最速テンポで、セッターにとってもアタッカーにとっても難しい。

94
ライト攻撃。トスの頂点はネット上120cm。打つ位置はアンテナ付近。アタッカーはセットアップの前に助走を開始する。センターの移動攻撃でも打てるタイミングだと完璧。

93
上級レベル。センターの移動攻撃。トスの頂点はネット上90cm。打つ位置はアンテナ付近。アタッカーはセットアップの前に助走を開始する。ライトアタッカーでも打てるタイミングだったりすると完璧。


Fastテンポ戦略のメリット

相手にとって、守備が難しい。
ブロックを1枚もしくは0枚にできる。
2枚ついた場合でも、ブロッカーはトスを推測する(guess block)しかない
チームが盛り上がり、士気が高まる
〝秘密兵器”として持っておくことで自信がうまれる

Fastテンポ戦略のデメリット

レシーブ、アタッカーの移動、セッターの移動のすべてに正確性が求められる
すべてが正確だったとしても、アタッカーとセッターがシンクロしない(同期しない)恐れがあり、返すだけになってしまうことがある
アタッカーの心身両面での負担が大きい
※「synchronized」は同期性・同調性を指すため、結果的にアタッカーの助走動作がそろったときにも「シンクロした」と言われますが、その現象を指す用語ではありません。そのため、「アタッカーとセッターがシンクロしない」という表現も出てくるわけですね。


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デイちゃん

私が中学生の頃は、「バレーはサーブとサーブレシーブで勝敗が決まる」と言われていて、今でもサーブ・サーブレシーブの技術が勝敗に大きく影響すると思ってるので、正直、小学生レベルでトスについての議論が巻き起こってるのは・・・驚きです。
小学生だと、レシーブが返らなくて、スパイク打つところまでいかんやろ・・・なんて勝手に思っていましたが、違うんですね。

帰納的推論だと、なんとなくぼんやりと強いチームの特徴などがわかるのかもしれませんが、そこから強いチームに勝つための方策が見つかるかというと?ですね。
世界の強豪国の戦術を分析して真似すれば、そのころに流行っているセオリー自体は取り入れられるので、バレーの形としては上位国に近づけるのかもしれませんが、金メダルは難しいでしょうね。
それに、帰納的な考え方だと、日本独自の戦術とかは見つかりにくそうですね。
何か新しいことをやろうとしても、「それはセオリーから外れてる」「今世界はそうじゃない」とか言われちゃって。
スコーピオンだのMB1だのはどこいった!?
by デイちゃん (2016-03-27 19:59) 

rio

>デイちゃんさん、小学生がトスを打つところまでいかないどころか、技術レベルが比較的低い子をセッターにしてすべて速攻、というチームがある、というのだから驚きですよね。

研究開発や分析には、帰納的推論と演繹的推論を使い分けるのが基本のきですね。帰納的推論は結局、確率論なので、その確率が高い/低いということまでしか言えないのですね。

バレーは既成の戦略・戦術の完成度を高めたチームが単発で優勝するケースと、新戦略・新戦術を開発したチームが連覇するケースがはっきりしてますね。

私は、次に連覇するチームが現れるのは右利きセッターがライト側を向いてトスを上げ始めるときだと思っているのですが、誰もなかなかやってくれません。待ち遠しい限りです。
by rio (2016-03-31 23:14) 

デイちゃん

演繹法で取り組むには、日本はいろんなしがらみがあって、何かにつけて金メダリストという名の過去の人たちが口を出してくるので、難しいかもしれませんね。
まあ、今は、新しいことに取り組むこともできるようになってきましたし、過去の人たちもだんだんいなくなってきましたからね・・・年齢的に。

日立の山田監督が、昔、逆セッターをためしてたんですよね。
左利きばかりでチームを作ったりとか。
当時は、中田・大林・永富・村田・藤好など左利きの選手も多かったし。
中田さんが、「逆セッターは自分たちがアジャストするのに時間がかかるけど(アジャストじゃなくてアダプトじゃね?)、相手も戸惑う」と言ってました。

モトコさんと藤好がツーセッターで、センターが江藤・村田、レフト福田・多治見で、黒鷲旗?に出たことがありましたね。
チームが回らなくなると、江藤→永富、藤好→吉原にチェンジして、モトコさんとトモさんがセンター、ムラがセッター対角に。
今から考えると、日立ってすごいチームだったな・・・と思います。
今、全日本がやってるフリーポジションも、普通にやってました。
吉原・大林はオールラウンド。福田はセンターもしてたし、ムラはレフトもしてた。多治見はもともとレフトからセンターへの転向組だし。
ただおしむらくは、サーブが弱かったこと。もっとサーブが強ければ、世界でも結果が出たと思うのですが・・。
by デイちゃん (2016-04-01 00:36) 

オーソノ

こんばんは。Firstではなく、Fastの方のテンポが存在していたのですねー。最近、中継の実況解説でも良く耳にするようになる中、ツイッターのそれとはどうも噛み合わないことから、実は「速いテンポ」を唱える論があるのでは何て考えてもいました。(後出しかなw)

折角原文のURL貼ってくださってますが、わたくしめの読解力何てたかが知れてるので、記事中の訳について、何やかやコメントしますと、特に日本の女子には当てはまる点がありますね。

まさに「31」や「51」の所謂クイック。トスはネットから高さ30㎝とありますが、女子のMBはまさにこれやってませんか。体側歪めて肘を曲げて何でボール押してんだろ(叩いてません)と常々思っていたのですが、勝手に納得してしまいました。

そして、これらが「有利に働かない試合があったか」ですが、結局打ちきれずというより、押してるのでレシーブされて、女子バレーの美徳とされている意味の無い長いラリーに繋がっていると考えられます。

一方、男子は1stテンポの方でブロックを剥がすのはシンクロ。MBが囮としてジャンプするのは男女同じですが、仮にWSがアタックする場合、男子は後衛のアタッカー(Bick)までジャンプしますから。攻撃者3名が助走からジャンプまでしたら、ブロック側はかなり厳しいはずです。

女子の男子化という話を聞きます。そっくり男子を真似るのは不可能ですが、特に昨年善戦した男子の中に身長差を補うヒントが多くあったのではないかとおもいます。

by オーソノ (2016-04-06 22:20) 

高速バレ-?

読みごたえのあるものをいつも有難うございます
1.Fastテンポが存在していたんですね
久光の輪ゴムで高さ制限して低く速い高速バレ-はこれを体現したものではないかと
今年はサ-ブが全面的に強くなりレセプションからのパスが低くを
維持するのが難儀でした
2.たしか一昨年世界バレ-で米国が惨敗し、このときが低くて速いFastテンポで失敗したのではと言われてました
3.全日本の0.8ストップウォッチ高速バレ-を仕込んでVプレミアに中道が東レに持ち込んだら散々な結果に終わった昨年前半から
ハイセットバレ-に回帰してほとほどになった東レ

けっこうハ-ドルが高く適応できる人材か限られるのではないかと
71などまさに久光長岡が体現しているイメ-ジ
ただ1枚ブロックにとめられるケ-スが増えましたね
だったら最高打点で打てるところから演繹的に助走とトスアップを
特定していくしかないんかなと・・・
by 高速バレ-? (2016-04-10 14:51) 

旧、テンFan!

 「ラリ」る、ポイント制マヱの知識が主だが、『如何に拾ゑ
ても』・・・バスケットボール等ゑ「長身乃逸材」が流れて
居ル、現況を『森喜朗』以下の各位は・・・イツまで無為無
策続ケル心算じゃ~~~。
by 旧、テンFan! (2016-05-03 00:08) 

rio

>デイちゃんさん、演繹法としがらみはあんまり関係ないですね(^^; 

ポジションを完全分業制にするか、互換性を持たせるか、この辺りは各国の文化的背景も影響しているように思います。総じて、米国・欧州は、アジアは後者、中南米はその中間、といったところででしょうか。
by rio (2016-05-15 01:01) 

rio

>オーソノさん、fastとfirstは発音も使われる文脈も違うので、ネイティブの人は、聞き間違えない限り混同しないと思うのですね。

それがカタカナで「ファースト」になった途端、こんがらがってしまう。言葉が違う以上、すべてをその通りに完全に移植することはできませんが、あれ?と思うところには何かしらテーマがひそんでることが多いですね。

ところで、Vリーグ女子でボールを押して延々とお手玉が続く件、これはおそらく、fastテンポでの攻撃を実現できるだけの身体能力、技術力が備わっていないのにやろうとするからなのではないかと。

つまり、実力がないくせに見た目だけかっこつけてるパターンですね。バレーボール攻撃の基本はやはり、最高打点からしっかり打つことだと思うんですね。それができる選手が、そこからの変化形としてクイックに入っていくんだろうなと。ハイセットを打ち切れない、決めきれないのにクイックなんて(プ って感じです。

男子がブロックをはがすときになぜ4人が同時に動くようになったのか。この進化の過程も整理すると面白そうですね。例えば、一人時間差のようにおとりのタイミングと打つタイミングを1人の選手が持っていれば、本来なら事足りるはずなんですよね。

なのに、少なくとも世界レベルでは、個人技だけではブロックをかわしづらくなってしまった。データバレー、ブロック技術の向上、体格の向上などいろいろな要素が関係しているでしょうが、意外と忘れられがちなのが、ブロックを利用して打つためのトスの技術とアタックの技術じゃないかなと思っています。

この2つの技術がしっかりしていれば、必ずしも毎回〝シンクロ”しなくても得点を取れると思うんですね。シンクロは負荷が非常に高い戦術なので、これを大会を通じて全試合で徹底することは難しい。難しいからこそ、それができたブラジルやアメリカは金メダルを取っているわけですが、全日本男子としてはまず、基本のきから詰めていってほしいと思います。
by rio (2016-05-15 01:27) 

rio

>高速バレーさん、バレーについて話すとき、私のような素人はつい国際試合を前提にしてしまいますが、実際はカテゴリごとに全然違うんですよね。

例えば、久光が〝低い”バレーを追求できるのは、対戦相手の平均身長がせいぜい170センチそこそこぐらいだからですよね。これが190センチぐらいのロシアのようなチームだと、そもそも低い攻撃は軽いジャンプで止められるので、2度跳び、3度跳びで対応されてしまいます。

そうわかっていても、Vリーグにロシアはいないわけで、全日本を目指してない選手、呼ばれることはないだろうという選手が、Vリーグの枠組みでロシアに勝てる練習をする意味があるのか?というジレンマ。選手、指導者ともにここが難しいところなのかなと。

いまの時代の流れの中でこの問題を解決するためには、Vリーグの外国人1枠のシバリをやめて完全自由化し、その中でレギュラーの座をキープして勝つ日本人選手を代表入りさせる、という方法しかない気がします。
by rio (2016-05-15 01:43) 

rio

>by 旧、テンFan!さん、アタックNo.1でバレー部員が増え、エースをねらえ!でテニス部員が増え、キャプテン翼でサッカー部員が増え、スラムダンクでバスケ部員が増え、ハイキューでまたバレー部員が増え・・・世の移ろいですね。
by rio (2016-05-15 01:46) 

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