SSブログ

世界最終女子・イタリア戦:祝五輪出場!今回も負け残りで(笑) [バレーボール]

なんでしょう、この2大会連続、負けて勝つ的な感じ(^^; まあ、どんな形であれ切符を取れたのは何よりです。エンドコートの解説に入っていた川合が珍しくいいことを連発しましたね。「出場権を獲得した時点での『やりました』の会場アナウンスは終わった感が出てしまうのでやめたほうがいい」、まったく同感です。

タイはまたしてもあと1歩でしたね。。。年齢的にみるとタイのいまのチームはこれで解散でしょう。10年以上も世代交代を経験していないチームだけに、ここから先の道のりは険しそうです。ただ、2020年は日本が予選に出場しないので、中国がW杯で切符を取る前提で、世界最終で韓国・タイという可能性が高まりますね。次回はぜひ、冷静な監督を擁して戦ってほしいと期待してます。こっぷんくらっぷ。

さあここからあと3ヵ月でどこまで詰めていけるか全日本!の本日のスタメン・ローテはこちら。

  宮下        島村    木村

  石井        荒木    長岡      L佐藤
----------------------------------------------------------------
キリケッラ(MB)  デルコーレ  オッロ(S)

オルトラーニ     シッラ   グイッジ(MB)  Lデジェンナーロ 


イタリアのセッター・オッロはまだ17歳ですか。いまだにロ・ビアンコの印象が強いだけに、全然イタリアっぽくないトス回しだなと思ってたのですが、10代だったらここからですね。一方、ベテランの域に入ってきたオルトラーニはまたしても早々とベンチに下げられて、この選手、日本戦だと毎回こんな感じですね。それを見越してか、30代のチェントーニ、10代のエゴヌと3世代用意しているあたりがさすがボニッタ監督、ぬかりなし、って感じです。

さて、この試合、フルセットを戦った割には、見どころという意味では薄かった印象です。日本のホームで開催国特権があって、第1セットを有利に運べるのは、まあ、言ってしまえば当たり前ですね。しかも17-13の場面、ずっと機能してなかったオルトラーニが、ブロックフォローに足が出ずに5点差と開いたところでチェントーニと交代させられました。

イタリアとしては一番どうしようもない形で〝エース”がつぶされたわけで、これは日本もらったな!と思いきや、なんとなんとミスを連発すること。島村のサーブミス、石井のレフトが決まらず長岡のバックライトはシャットアウト、デルコーレにはカンチャンを抜かれ、宮下はばればれのツーアタックを簡単に拾われ、逆にオッロにツーアタックを決められて、グイッジのサーブを石井がはじいてあっという間に同点に追いつかれるという。

試合運びという点で、なんでこうなるのかちょっとよくわかりません。オルトラつぶしたった!わーい!わーい!ってな盛り上がりにならないものなんですかね?オルトラをつぶし、シッラをサーブで狙い、デルコにボールを集めさせて3枚で抑える、というこれまでの対イタリア戦の勝ちパターンを応用すればよかったんじゃないの?という気がしています。

ただ、真鍋監督はタイ戦後からipadを手放し、イタリア戦ではサーブも自由に打たせる作戦に出ました。いまのメンツはデータを活かして正確にプレーするレベルに達してないぞ、ということなんでしょうか。それを大会本番まで気づかなかった真鍋監督のぬかっている感はありつつも、気づいた時点でそれまでの手法にこだわらず柔軟に対応するところが真鍋監督の強みですね。

ところがどすこい、なんですよ。例えばサーブに関して、ほとんどの選手はよかったと思います。木村や荒木は言うまでもなく、宮下や島村もターゲットを指示されない状況でもきちんと攻めるサーブを打てていたと。長岡や石井は狙ったところに飛んでるのか、打ったらそこにいっただけなのか映像ではよくわかりませんでしたが、問題は古賀

第2セット、タイムアウトを挟んで石井のレフト攻撃が連続でシャットアウトされて8-12となった場面で投入されたわけですが、最初から雰囲気に飲まれてて弱気なプレーを連発。サーブで前衛レフトの選手のぎりぎりを狙う構えをしながら打つ瞬間にコースを代えてコート中央のリベロの真正面に打った時にはもう、でんぐり返しですよ。なにびびっとんの???と。

相手チームのオッロやエゴヌだって技術的にまだまだだし、自信をもってプレーしていたようにも見えなかったですが、少なくとも弱気じゃなく、逃げてなかったですよね。監督から信頼されてまかされたときに一番安易な方法を選ぶ選手が代表として五輪で戦えるのか……とても不安です。

攻撃面でも古賀、そして石井はこのままだと不安ですね。最大4点差まで離されながら木村の踏ん張りでジュースに持ち込んだ第2セット、24点目を木村、25点目を迫田がとり、ピンチサーバーで鍋谷が入って作戦通りラリーとなった場面、当然サイドに上がるし、それを決めてこそのサイドなわけですが、その最大の見せ場で古賀の打球はアウト。そして力なくテヘペロな顔をしてしまう古賀……[ちっ(怒った顔)] 切符を取れたからよかったものの、取れてなかったらこの1本がみんなのトラウマになってしまうところでした。

そして第3セット、こちらは逆に最大5点差をつけながら最終盤で追いつかれてジュースに持ち込まれ、ひっくり返されたんですよね。中盤からずっと木村が孤軍奮闘、このセットで決めてやる気迫でトスを呼び続け、レシーブに走り回ったのですが、そうなってしまった直接の原因は、石井があまりにも機能しなかったからでしょう。

ラリー中の2段トスがあんなにも決まらなければ、「やっぱり江畑か」となってしまいかねません。石井はサーブレシーブもブロックも江畑より上で、チームの総合力の点では石井がコート上にいるべきなのに、サイドに最も期待されるラリー中の決定力の点で結果が出せないという。これだけもたもたされたら調子が上がってくるのを待ってられないし、そりゃ木村主将としては全責任を背負ってしまいますよね。小指痛いのに。

それでもイタリアにかわされてしまい、あとがない第4セット、真鍋監督の選択は石井でも古賀でもなく、鍋谷でした。これって要するに、後がないぎりぎりの局面を石井や古賀なんかには託せない、ということですよね。鍋谷がベテランだったりこれまでの試合で実績を残したりしていれば別ですが、同世代、しかもずっと控えでピンチサーバー。スタメン争いをしているつもりだった石井・古賀にとって鍋谷は〝3番手”の選手かもしれませんが、その選手が今大会で最も重要な局面をまかされ、結果を出した。ご両人、それでいいの?っていう。

こうやって深刻な状況になると、それぞれの選手の本質的なところが見えてきますね。石井や古賀はなんだかんだいってお互いに交代できるし、木村がなんとかしてくれるという甘えもあるのかもしれませんね。これが宮下だと、頭が真っ白になっても指が震えても実質的な交代要員はいないわけで、試合のなかで自分が急速に成長して乗り越えるしかない。鍋谷だと、少ないチャンスでアピールできるようにと常にぎらぎらしている。この気構えの差が、試合を追うごとにはっきりしてきた気がします。

さて。切符という点では゛消化試合”となったオランダ戦、本番環境でいろいろいなことを試せるという点では絶好の機会です。ここまでの結果を受け、鍋谷のフル出場を見てみたいですね。今大会で1回もやってない2枚替えをして、田代に3ローテまかせるのもいいかも。佐藤はオーバーハンドでの2段トスを解禁して、アタックラインで踏み切ってジャンプトス、を見せてほしいです。勝って終わりましょう!

(おまけ)
本日の実況「そしてエゴヌがネットの上からああああ!!!!」
いや、素人のワシでもバレーするときはネットの上から打つで。


nice!(0)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 16

nori

rioさん毎日のブログ更新本当にありがとうございました。
4年前、ワクフバンクに移籍してベンチ入り出来ずに客席でスマホをいじっている木村を見て、「あぁ、、木村も終わりかなぁ?日本は誰が引っ張っていくのかなぁ」なんて思いましたが、良くここまで戻って決めてくれました。
成徳時代から応援している身としては万感の思いです。

ハイブリッドなんとか、MB1、データバレー、色々試行錯誤してきた眞鍋監督も最後には選手の自主性に任せていたような気がします。

最終予選を見ていて一番感じたことは佐藤ありさの「目つき」です。
初めて代表に召集されたころの「代表に選ばれちゃったー」てなフワフワ感は消え格闘技選手のようなギラギラした獲物を狙うような目つきに変わっていました。この人この3年でかなり成長したと思います。

もしかすると最後になるかもしれない日本女子バレー界の宝の最後の勇姿を目に焼き付けたいと思います。

by nori (2016-05-22 06:36) 

sugi

毎回楽しい記事ありがとうございます!
五輪行きを決めたものの、課題は山積みですねぇ。

石井、古賀について、同感というか、良い選手だと思っているだけにもっと出来るだろ!と思ってしまいました。
競った場面で決められないと、そりゃ変えられちゃいますよ。
もうあと一押し!っと見ていてモヤモヤしました。
下げられてただ見ていただけではないでしょうから、五輪本番までにしっかりと修正してもらいましょう!

そうだ、お聞きしたいのですが、4セット目はもう少し余裕を持って決められそうでしたよね。
一気に決められなかった原因て何だったとおもいますか?

川合はたまに良いことを言いますが、その前後にもにょもにょ何を言っているのか分からないので台無しですね(笑)
あと、実況うるさかったですねぇ。
by sugi (2016-05-22 08:41) 

o-kun

相変わらずの楽しい解説、ありがとうございます。木村は追い詰められてくると、あのキャラクターとは想像もつかないくらい凄みが出てくる。この辺が古賀や石井には感じられない。木村は若いころから、そんなとこがあったと思います。バレーボールという競技の身体能力からみれば、少なくとも石井は木村に匹敵する選手、というイメージなんですが、いつまでもなかなかですね。オリンピック本番で化けてほしい選手です。鍋谷は個人的には好きな選手です。長期戦になると苦しいかもしれないですが、オリンピックのような短期決戦であれば、あのように気迫を表に出せる選手は絶対に必要に思います。彼女にも頑張ってもらいたいです。代表に残ってもらいたいですね。あと、rioさんにはいつも酷評(笑)されている江畑。欠点ありまくりは承知で、でも木村以外で二段を決めることができる江畑はまだ必要かなと、今回、古賀、石井を見ていて思いました。金メダルは望めないにしても、ベスト8かベスト4かというところで、今回のチームに江畑がいないと、ベスト8以下で止まる印象が強いです。いずれにせよ、出場おめでとうございますです。

※未だウエタツさんがカエルになった時以上の感激を味わっていない。男子バレーボールにも頑張ってほしいなぁ。
by o-kun (2016-05-22 08:58) 

デイちゃん

まさかの木村祭りでした。まだあそこまでできるんですね。
30得点て、ロンドンの中国戦以来では。
ロンドンの中国戦では、江畑がいて車の両輪になって勝てたけど、イタリア戦では木村一人。
まあそれでも、よく出場権とれたもんです。
なでしこみたいになるかも?と思ったけど、なでしこは澤が去り、火の鳥は木村が残っていた。この違いでオリンピックに行けましたね。

ロンドンから4年たちましたが、結局、木村依存は変わりませんでしたね。
木村みたいに、世界レベルのオールラウンドな選手は日本にはいない。
石井、長岡は、強いプレッシャー下でのプレイで体力の消耗が激しいのか、体が動かない感じでしたね。目もうつろだったし。
古賀は・・・震災もあるのかもしれないけど、やはり重責を担うまでのレベルに達してないんですね。若くしてデビューしてもてはやされるとそのあと伸び悩む。もともと突出して身長が高いとか、ジャンプ力がすごいとかではないし。ちょっと期待が大きすぎたかも。
by デイちゃん (2016-05-22 10:14) 

MIYA

rioさん、バレーを愛する皆さまこんにちは!!
まずは、五輪出場権おめでとうございます。
が、ですが、なんともすっきりしない試合でしたね。
大量リードしてもんぜん安心できない感じ、
家族「もう、きまったな!」私「いやいやまだわからん」
「ほらね、、、」
今の日本の世界ランキングにも疑問です。
そんななかでもいいことがたくさんありました。
rioさんもおっしゃっていましたが
真鍋監督がアイパッドを手放していたこと
(そうそう!事件は現場で起きてるんです)
サーブを自由に打たせていたこと
(緊張してミスするよりはいい)
木村が本来の調子を戻していたこと
何より顔つきがきりっとしてました(笑)
(最後のインタビューのさりなの誕生日だからうんぬんは
余計でしたけど、、、)

古賀は心配、流れを変えられませんでしたね。
江畑はチャンスと思ったかもしれません。
鍋谷は何度かシャットはくらいましたが、よかったですね。
もともとわたしは東龍バレーのファンで(これには賛否両論
受け止めます)
相原監督はセッター出身なのできっちりセッターをつくって
やってきます。どんなにすごいアタッカーがいても
セッターがだめで優勝を逃しているチームを何度も見ています。
あとはサーブミスがきわめて少ない高校です。
鍋谷は春高の決勝で、味方の声も聞こえないアウェーの
大声援の中で、何度も戦っています。
特に大竹のいた下北沢成徳との死闘はすごかった。
何度もマッチポイントを握られて大逆転劇を演じました。
そんなわけで鍋谷のメンタルが強いのもうなずけるのです。
長岡は東龍の先輩で、東龍黄金時代のメンバーですね。
当時のチームで天皇杯でプレミアチームに2勝しています。
長岡3年、鍋谷1年のときでした(余談)

さて、今日は、五輪が決まっての最終戦、いろんなことを
試しながら次につながる試合をしてほしいですね。
by MIYA (2016-05-22 10:31) 

赤原

rioさん、こんにちは。
前回は、2000年当時の竹下選手との
比較考察をありがとうございました。
"安定"度に関しては似たり寄ったりなのですね。
昨日のイタリア戦の宮下選手は、悪い意味であまり注目されなかったので、
きっちり修正してきて、やればできるじゃんの安心材料ではありましたね。
ただ、センター陣でいえばあきらかに、山口へはトスを回したがるが、荒木へのトス回しはあまりしないあたり、やはり荒木選手とのコンビに不安があるように見てとれましたね。これも五輪本番までに解消してほしいですね。

前回のコメントでは木村選手を変えた方がいいと書きましたが、昨日のイタリア戦を見て、「レフトが強い日本はやっぱり強いなー」と思いました。ロンドン五輪中国戦など日本が強かった試合は、大概レフト両輪が大活躍してました。前半戦で木村とその対角の調子が悪い中の苦戦でもありましたし、宮下選手が勝負時にセンターを使いたがらないことを考えると、やはり決定力あるレフトを控えておくのが大切かと思うので、私は先発木村+古賀/石井の他に、迫田、江畑、鍋谷の3人と万全に控えていただきたいですね。そして、レシーバーを、後ろ3ローテだけ入れるメンバーチェンジに意味があるとはあまり思いませんね、、、

あ、おまけには笑ってしまいましたww
by 赤原 (2016-05-22 10:56) 

YM

よかったです。 取れそうで取れなかったセットはありましたが、ひとまずよかった。

木村はゾーンに入っていたように感じました。 無駄な笑顔もなく引きしまってましたし。
『覚醒』とまでいえるかはわかりませんが、やっぱりやればできる子だったんじゃんとホッとしています。 でも、ぎりぎりで間に合いはしましたが、自分のやる気と結果が一致していないところに一抹の不安もありはします。 宮下のトスも合格点だったと思います。 多少トスが乱れても打ち切ってくれれば、安心感も出て次はもっと打ちやすいトスにと思えるでしょうし、お互い刺激し合って精度を高めあっていけると思います。

昨日試合が始まる前から2セットをとればリオ決定と解説陣は連呼していましたよね。テレビには勝ち点しか表わされていなかったもので、最終日に日本が目もあてられないくらいボロ負けして、タイが目を見張るくらい鮮やかに勝利しても大丈夫なの? と、解説者を信用していない私はとても気をもみました。 結局セット率で、日本は既にタイの手が届かないところまで結果を残しているのでリオ決定ということになっていたんですよね。 そこんとこ、説明してほしかったなあ。 解説なんだから。 見えないところを。 そしたらもう少し安心して喜べたのに。

切符をとれたからといっても今日も勝ちにいくでしょうが、rioさんがおっしゃるようにいろいろ試してほしいですね。
リオでも田代を呼ぶのであれば、是非今回長く使って欲しいし、宮下には外から見る目を養ってほしい。そして宮下がツー攻撃をする際は、フェイントではなく打ち込んでくれ。
不安材料の多い古賀も、ここである程度見極める必要があるのでは。 何せリオでは勝たなきゃならないんだから、東京五輪への育成は他の国際大会で行って欲しい。
そして、丸山の起用もやってほしいなあ。
鍋谷にも今後の可能性を見出すべく、上手な使い方を。

今夜はとても難しい試合が予想されますが、せめて実のある内容をと願います。



by YM (2016-05-22 14:10) 

お名前(必須)

木村選手って、4年前のOQTのキューバ戦なんかもそうでしたが窮地に立たされた場面では必ずやってくれるという印象です。木村選手はキャプテンとして色々と悩んでたようですが、あの気迫、あの表情、あのプレーを見せてくれることが一番だと思います。
最終セットの日本チームの気の抜けた感じはいただけないですけどね。木村選手に引き締めてもらいたかったです。

古賀選手は第2の木村沙織と言われ、石井選手は木村選手が目標と言ったら中田監督にもっと上を目指せと言われたみたいですが、木村沙織との絶対的な差をイタリア戦では感じてしまいました。

気が早いですが東京五輪はどうなるんでしょうかね。木村選手は最近のインタビュー読むと五輪はリオ五輪が最後だと勝手に思ってましたが、そうでもないようで。
東京五輪ではスーパーサブとしていてほしいです。

by お名前(必須) (2016-05-22 17:47) 

rio

>noriさん、こちらこそありがとうございます。

日本から海外に移籍して、レギュラーで出ずっぱりだったのは大林と佐野ぐらいなのではないかと。大林は当時の日本でいうライトではなくオポジットとして迎えられ、ライト側からのバックアタックをひたすら打たされてたんですよね。そういう時代でした。

海外のチームが求めるのはそんなふうに、今も昔も即戦力ですよね。すでに゛完成”されている選手で、言葉が通じず、移籍期間も1年限定、しかも代表戦のシーズンには抜けてしまう。そんな選手が移籍直後からレギュラーをつかんで定着なんて至難の業なんでしょうね。

>フワフワ感

確かに!佐藤はリオ組に呼ばれた当初、どこかしらファンの目やテレビカメラを意識しているというか、見られている私♡感をただよわせてましたよね。それが韓国戦・タイ戦でまあなんと世間からの風当たりが強まって両目の下にくまモンをぶらさげるまでに。。。

そこで心が折れずドミニカ戦で立て直し、イタリア戦で切符を取れて何よりでした。ただ、リベロ争いはここからですね。丸山がけっこうできるところをアピールしただけに、佐藤・座安で当確とはいかなくなった気がします。

拾ってつなぐバレーには佐藤のスパイクレシーブのうまさが欠かせませんが、サーブレシーブをどう上積みするのか。注目しています。
by rio (2016-05-23 15:37) 

rio

>sugiさん、4年前は主要な国際大会で上位陣を食う健闘を見せていて、世界最終で初めてつまづいたんですよね。

ただ、そこをどうにか切り抜けたことで勝って兜の緒を締めよ感がうまれ、五輪本番での中国との死闘、韓国へのリベンジにつながったのでした。

それと比べると、いまのチームは主要大会で結果を残せず、世界最終はバレー史上に残るぐだぐだな運営に助けられての切符獲得。心配ですねえ。。。

なによりもまず、チーム内の温度差がかなりありそうなところが心配です。古賀はほんとに五輪に行ってメダルを取りたいと思ってるんでしょうか?周りがそういうから流されてきただけなのかなという印象がぬぐえません。

石井はスタメンに選ばれていれば満足なのかなと。自分の活躍でチームを勝たせようというプレーは大会を通じて見られませんでしたよね。私、言われた通りにやってますけどなにか?的なプレースタイル。平均点はとってくるから注意しにくいけど、あなたに求めているレベルはそこじゃないんだよね、っていう。

イタリア戦の第4セット、20点目以降からもたもたしたのは宮下のトスが左右一辺倒になって、長岡、長岡、木村、長岡、みたいになったからだと思います。苦しい時にまず長岡、だめなら木村、なんていう単調なトスワークが相手にばればれで、ブロックがばっちりついてきてましたよね。

田代はたぶんこの辺りの弱点をよく見ていて、オランダ戦の苦しい場面で無理やりセンター線を使っていったのではないかと。その強引さの良し悪しはともかく、結果的にそれは成功でしたよね。そのプレーを見ていた宮下が、それをどう受け止めるか、そこに期待したいと思います。

それにしても川合、いつまでたっても簡潔にコメントする能力が身に付きませんね。限られた時間でコンパクトに情報を伝えてくるモトコさんが、イラッとした感じで食い気味に入ってくるパターンがもう伝統芸のようになっていていたたまれないです(笑)
by rio (2016-05-23 15:52) 

rio

>o-kunさん、木村がラッキーだったのは、新人・若手時代にメグカナフィーバーや大友フィーバーがあり、そういうキャラが壁になって妹キャラでいられたことかなと。

全日本の責任は、吉原、竹下、高橋、メグカナが背負っていて、2008年まではそれでよかったんですよね。それ以降も、竹下、荒木が背負ってくれていたから自分のプレーに集中できた。立場的には、大林が歩んできた道のりとちょっと似てると思います。

一方、古賀は海外チームにデータがなかったW杯で活躍したことで、いきなりリオどころか東京までの責任を背負わされる存在になってしまったんですよね。

例えば石井が木村の後継者として大注目され、それにこたえる実績を出していれば、古賀はその後ろで自分のプレーを高めることに集中できるんだと思います。ところが、石井ははそんな古賀に現時点での決定的な差を見せつけることができず、スタメンに定着できない微妙なラインをうろうろと。この辺りがもどかしいですね。

そう、そして江畑。確かに、私は江畑を酷評してますね(^^; もともと江畑のような一点豪華主義な選手が好きじゃないというのもあるのですが。ただ、ブロックを抜いたり利用したりする技術とメンタルの強さは尋常じゃないレベルですから、今大会の結果を見る限りでは、江畑待望論が出てしまうのも仕方ないですね。

ただ、江畑を入れるとサーブレシーブの体型を変えないといけないですよね。セッター対角にサーブレシーブができる選手をいれようにも、そうすると長岡の出番がなくなってしまいます。また、サーブレシーブの体型が変わると動線がすべて変わるので、攻撃パターンも変わってしまいます。いまからそんな大手術をするだろうか・・・という疑問もありますが、はたして。
by rio (2016-05-23 16:07) 

rio

>デイちゃさん、あの木村祭りはもしかしたら、あまりにも不甲斐ない後輩たちを目にして木村がブチキレたのかもしれませんねえ。。。アタックを決めてもめちゃめちゃ怖い顔してましたもんね。。。

石井はちょっと目がいっちゃってるぐらいになってましたから、重圧を力に変えられず、自分の殻もやぶれず、迷路にはまりこんでいたのかもしれませんね。

一方、長岡の目がうつろなのはそういう仕様だと思います(笑) 長岡は大会を通じて冷静だったかなと。あまりに冷静過ぎて、決まりそうにないトスのときに諦め半分でブロックにぶつけるプレーが気になりましたが、攻撃だけでなく守備やサーブでもよく頑張っていた印象です。

古賀はまず、テヘペロをやめたほうがいいと思います。あのクセが、かわいい→痛いに変わる時期って意外と早くやってくるはずなので。
by rio (2016-05-23 16:13) 

rio

>MIYAさん、ありがとうございます!って私が出るわけじゃないですが(笑)

東龍、ありましたねえ。Vリーグ撃破時代。白帯からボール1個分のぎりぎりの高さで打つクイックにVリーガーが対応できないというあの情けない試合ですね。

長岡が東龍のエースだった時代、彼女は今とは全然違う青白い顔で、あの大きな笑顔もなく、何かの修行のようにバックアタックを打ち続けていた印象があります。線も細かったですし、楽しそうに見えなかったし、暗い子だなあと。

東龍の選手はvリーグに入ると最初の2年ぐらいは鳴かず飛ばずで、そのままベンチを温め続けて消えていくケースも少なくないですよね。長岡もなかなかブレイクしなかったのでやっぱりか・・・と思っていたら、そこからガガガッと上がってきました。

その勢いで代表入りして、そこから日進月歩、代表経験を重ねるごとにうまくなってますし、メンタルも強くなってますね。今の時点ですでに、東京五輪のときのキャプテンは長岡なんだろうなと思ってます。

そんなわけで、新世代のなかでは長岡/宮下のラインに大注目です。ここが軸となって、そのほかの若手が絡んできて、ロンドン組がそれをサポートする。そういう理想形でリオに臨めればいいですね。
by rio (2016-05-23 16:25) 

rio

>赤原さん、荒木へのクイックがなかなか決まらないときに、日本では荒木に非があるように言われがちですが、そうじゃないですよね。

荒木の高さを活かしたトスを上げられるセッターがいないから、荒木はいつも低い位置から斜め上に上がってくる低いトスを打たされているわけで。高い位置から平行に荒木にトスを出せば、ほぼ決めてくれるはずなんですよね。

最終のオランダ戦では、田代のトスの位置が白帯の下からで荒木を活かせず、山口と交代になってしまいました。もったいないことです。

アテネで金、北京で銅をとった中国のセッター、ヒョウ・コンのトスを見習ってほしいと思います。余談ですが、ヒョウ・コンってレッドを2枚も食らったあのタイの監督と結婚してたんですね(驚)

レシーバーを後衛3ローテ入れる作戦をとるなら、そのローテの間で最低でも3つブレイクしないといけないですよね。サイドアウトを1回できる、という意味でこの作戦を使っているのだとしたら、それはかなり消極的/弱気な作戦で、おっしゃるとおり意味がないと思います。

そういう意味では、今大会では座安が入っているときにブレイクしている率が高かったと思うので、ある程度の効果はあったんでしょうね。ただ、そもそもの切り返しの決定力が弱いので、せっかくボールがつながってるのに無駄に終わった場面もしばしば。この辺は考えどころですね。
by rio (2016-05-23 16:39) 

rio

>YMさん、イタリアはデルコおばさまとチェントーニおばさまが必死にチームをまとめていて、満身創痍のベテラン対決みたいになってましたね。。。

リオ決定の基準、まったく同感です。そもそも今大会では、先にアジア枠を選んでから残り3チームを取る運営に変わってた。それを視聴者がどれだけ認識していると思ってるのか、って話ですよね。

この10年間でこれだけルールや大会運営が変更されまくっているスポーツってほかにあるんですかねえ。今大会なんて審判団でさえ理解が追いついてなかったぐらいで。

それはさておき、オランダ戦はYMさんの予想通り、田代はフル出場、丸山も長くコートに立ちましたね。そこで古賀に固執せず、鍋谷にフル出場の機会を与えた真鍋監督の勇気もすばらしいと思いました。

真鍋監督はぎりぎりまでいろいろと試してときに迷走したりしますが、最後の最後でピタッと帳尻を合わせてきますよね。転んでもただでは起きないタイプ。今回も、鍋谷、丸山、田代の可能性をしっかり手にして大会を終えました。ここから12人を選ぶのは悶絶するほどの苦しみだと思いますが、観ている側としてはどういう選考になるのか楽しみです。
by rio (2016-05-23 16:54) 

rio

>お名前(必須)さん、最終セットは仕方ないですねえ。。。会場で「やりました!」のアナウンスが流れ、セット間がお祭り状態で、観客にもやれやれ感が漂い、その状況での消化セット。むしろ、選手を総とっかえしたほうが勝てたかもしれませんね。

木村は年齢的に東京五輪も目指せますから、本人の意思とは違うところで周りの思惑がいろいろありそうですね。これが東京じゃなく別の開催地なら周りも一致してリオで最後、でよかったんでしょうけど。

ただ、本人に強い思いがないのであれば、木村を東京までひっぱるべきではないと思います。バレーはなんといっても世代交代が難しい競技。ベテランにこだわって地盤沈下したチームは山ほどありますよね。

中国女子がどの大会でも安定してトップクラスで居続けているのは、五輪のたびにスパッと選手を入れ替えるパターンを確立しているからだとも考えられます。

今回のイタリアのように、17歳のセッターやアッタカーを育てるために35歳が誰よりも活躍する、なんてチーム作りをやっていては安定しないですよね。

というわけで、日本バレー界では前人未到の4大会連続を決めた木村が、5大会連続の金字塔を打ち立てたい!と強く思わない限り、本人の意思を尊重するのがよいのかなと思います。
by rio (2016-05-23 17:04) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。